JP2006207659A - 車両の減速制御装置 - Google Patents

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邦裕 岩月
Kazuyuki Shiiba
一之 椎葉
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Abstract

【課題】変速機を変速することにより減速制御を行なう車両の減速制御装置において、車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときには、車両の安定性が損なわれないように制御する。
【解決手段】変速機10を変速することによって減速を行なう車両の減速制御装置であって、車両の走行状態が車両挙動に影響を与え易い状態であるか否かを検出する検出手段(S70,S170)と、前記車両の走行状態が車両挙動に影響を与え易い状態であると検出された場合であって、前記変速機の変速が完了していないとき(S90−N)には、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御する制御手段(S100)とを備えている。前記変速機の変速が完了していないときとは、イナーシャ相中であるときである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の減速制御装置に関し、特に、変速機を相対的に低速用の変速段又は変速比に変速する動作により、車両の減速制御を行う車両の減速制御装置に関する。
コーナR、道路勾配、先行車との車間距離などの車両前方の状況に基づいて車両の減速制御が行われる場合に、自動変速機の変速段をダウンシフトして、エンジンブレーキ力による減速度を車両に作用させる変速点制御の技術が知られている。
例えば、特開2000−145937号公報(特許文献1)には、ナビゲーションシステムに記憶されている道路情報に基づき、道路状況に応じたシフトダウン制御を実施する技術が開示されている。
特開2000−145937号公報
変速機を変速することにより減速制御を行なう車両の減速制御装置においては、車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときには、車両の安定性が損なわれないように制御することが望まれている。この場合、特に、ダウンシフト指令が出力された後には、減速度が増大することにより車両の安定性に悪影響が出ないように制御される必要がある。
本発明の目的は、変速機を変速することにより減速制御を行なう車両の減速制御装置において、車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときには、車両の安定性が損なわれないように制御する車両の減速制御装置を提供することである。
本発明の車両の減速制御装置は、変速機を変速することによって減速を行なう車両の減速制御装置であって、車両の走行状態が車両挙動に影響を与え易い状態であるか否かを検出する検出手段と、前記車両の走行状態が車両挙動に影響を与え易い状態であると検出された場合であって、前記変速機の変速が完了していないときには、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記車両の減速制御装置は、コーナに関する情報又は道路の勾配に関する情報を含む走行環境、若しくは、前方の車両との車間距離を含む走行状態に基づいて、前記変速機を変速することを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記変速機の変速が完了していないときとは、イナーシャ相中であるときであることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記車両挙動に影響を与え易い状態である車両の走行状態とは、前記車両がコーナに進入している状態であることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記車両挙動に影響を与え易い状態である車両の走行状態とは、前記車両のタイヤに所定値以上の滑りがある状態であることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記車両挙動に影響を与え易い状態である車両の走行状態とは、前記車両が走行する路面の摩擦係数が小さい状態であることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記制御手段は、前記車両に作用する減速度が増大しないように変速指令をキャンセルする制御を行なうことを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記制御手段は、前記車両に作用する減速度が増大しないように前記変速機の摩擦係合装置の係合圧を低下させる制御を行なうことを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記変速機は、無段変速機であり、前記制御手段は、前記車両に作用する減速度が増大しないように前記無段変速機の変速比を維持する制御を行なうことを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記制御手段は、特定の変速段に対して、前記変速機の変速が完了していないときに、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御することを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記制御手段は、前記車両が走行する路面の摩擦係数が小さい状態であるという条件を満たしているときであって、前記変速機の変速が完了していないときに、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御することを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置によれば、変速機を変速することにより減速制御を行なう車両の減速制御装置において、車両の旋回判定やタイヤの滑り判定が行われたときのように車両挙動に影響が及び易い状態で車両が走行しているときには、車両の安定性が損なわれないように制御することが可能となる。
以下、本発明の車両の減速制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、車両前方のコーナに関する情報に基づいて、変速機を変速することにより減速制御(コーナ制御)を行う車両の減速制御装置に関する。
コーナ制御が行なわれるためのダウンシフト指令が出力された後、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、その判定が変速のイナーシャ相開始前に行なわれれば、その変速をキャンセルすることが考えられている。車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、車両安定性の面から、そのダウンシフトをキャンセルすることが望ましいが、イナーシャ相開始後に変速をキャンセルすると、違和感を生じドライバビリティを損なうため、変速のイナーシャ相開始前に限り、ダウンシフトをキャンセルすることとし、イナーシャ相開始後であれば、そのままダウンシフトを実行するというものである。
これに対して、本実施形態では、ダウンシフト指令が出力された後、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、その判定がイナーシャ相開始後になされた場合であっても、その変速をキャンセルすることとする。イナーシャ相中において、出力軸トルクは変速の進行に伴って増大するのが通常であることから、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、その変速をキャンセルし、出力軸トルクの増大を抑制する。即ち、車両旋回判定やタイヤ滑り判定があったときには、イナーシャ相開始後の変速キャンセルに伴い違和感が生じるデメリットよりも、車両安定性のメリットを重視することとした。
本実施形態では、先方コーナ、道路勾配、又は前車との車間距離に基づく変速点制御として、又は、運転者によるダウンシフト指令に基づき、少なくとも変速機の変速段や変速比を変更して変速する制御において、車両の旋回判定又はタイヤの滑り判定が行われたときには、変速開始後(イナーシャ相開始後)であっても、減速度の増大を防止するように変速機を制御する。
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、変速段ないしは変速比を変更可能な変速機と、変速判断指令手段(マニュアルシフト、変速点制御)と、制動力制御手段(ブレーキ又はMG装置)と、先方道路状況(コーナRやコーナ進入までの距離)を検出する先方道路状況手段と、先方道路状況手段による検出結果に基づいて、変速判断指令手段を制御する手段と、車両の旋回判定を行う手段と、タイヤ滑り判定を行う手段とが前提となる。
図2において、符号10は有段の自動変速機、40はエンジン、200はブレーキ装置である。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて6段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。
ナビゲーションシステム装置95は、自車両を所定の目的地に誘導することを基本的な機能としており、演算処理装置と、車両の走行に必要な情報(地図、直線路、カーブ、登降坂、高速道路など)が記憶された情報記憶媒体と、自立航法により自車両の現在位置や道路状況を検出し、地磁気センサやジャイロコンパス、ステアリングセンサを含む第1情報検出装置と、電波航法により自車両の現在位置、道路状況などを検出するためのもので、GPSアンテナやGPS受信機などを含む第2情報検出装置等を備えている。
タイヤ滑り判定部91は、タイヤ滑りの有無を検出する。タイヤ滑り判定部91は、各種条件、例えば、フロント車輪速センサ(図示せず)により検出された前輪(図示せず)の回転速度(従動輪速度)及び車速センサ122により検出された後輪(図示せず)の回転速度(駆動輪速度)の差に基づいて、タイヤ滑りの有無を検出する。
ここで、タイヤ滑り判定部91によるタイヤ滑りの有無の検出の具体的方法は、特に限定されず、公知の方法を適宜採用することができる。例えば、上記の前後の車輪速差の他に、車輪速の変化率や、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)やTRS(トラクション・コントロール・システム)やVSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)の作動履歴、車両の加速度と車輪スリップ率の関係の少なくともいずれか一つを用いて、タイヤ滑りの有無を検出することができる。
路面μ検出・推定部92は、路面の摩擦係数μに代表される路面の滑り易さ(低μ路か否か)を検出又は推定する。ここで、低μ路には、悪路(路面の凹凸が大きい場合や路面に段差がある等を含む)が含まれる。即ち、路面μ検出・推定部92では、走行路面の摩擦係数μが演算され、その演算された摩擦係数μが予め定められたしきい値を超えているか否かによって、低μ路か否かが決定される。
路面μ検出・推定部92は、将来に走行予定の路面についての情報(ナビ情報など)に基づいて、低μ路であるか否かを予測する。ここで、ナビ情報には、ナビゲーションシステム装置95のように予め記憶媒体(DVDやHDDなど)に記録されている路面(例えば非舗装路)の情報の他、車両自体が過去の実走行や他の車両や通信センターとの通信(車車間通信や路車間通信を含む)を介して得た情報(道路状況を示す情報や天候状況を示す情報を含む)が含まれる。その通信には、道路交通情報通信システム(VICS)やいわゆるテレマティクスが含まれる。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90、タイヤ滑り判定部91、路面μ検出・推定部92の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、ナビゲーションシステム装置95からの信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、ナビゲーションシステム装置95からの信号、タイヤ滑り判定部91及び路面μ検出・推定部92のそれぞれからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138c、及びブレーキ制御回路230へのブレーキ制動力信号線L1が接続されている。ブレーキ制動力信号線L1では、ブレーキ制動力信号SG1が伝達される。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)を記述したプログラムが格納されているとともに、自動変速機10の変速段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
ブレーキ装置200は、制御回路130からブレーキ制動力信号SG1を入力するブレーキ制御回路230によって制御されて、車両を制動する。ブレーキ装置200は、油圧制御回路220と、車両の車輪204、205、206、207に各々設けられる制動装置208、209、210、211とを備えている。各制動装置208、209、210、211は、油圧制御回路220によって制動油圧が制御されることにより、対応する車輪204、205、206、207の制動力を制御する。油圧制御回路220は、ブレーキ制御回路230により、制御される。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、各制動装置208、209、210、211に供給する制動油圧を制御することで、ブレーキ制御を行う。ブレーキ制御信号SG2は、ブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御回路230により生成される。ブレーキ制動力信号SG1は、自動変速機10の制御回路130から出力され、ブレーキ制御回路230に入力される。ブレーキ制御の際に車両に与えられるブレーキ力は、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいてブレーキ制御回路230により生成される、ブレーキ制御信号SG2によって定められる。
ブレーキ制御回路230は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU231、RAM232、ROM233、入力ポート234、出力ポート235、及びコモンバス236を備えている。出力ポート235には、油圧制御回路220が接続されている。ROM233には、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成する際の動作が格納されている。ブレーキ制御回路230は、入力した各制御条件に基づいて、ブレーキ装置200の制御(ブレーキ制御)を行う。
図1から図3を参照して、本実施形態の動作を説明する。
図3は、本実施形態の減速制御を説明するためのチャートである。図3には、制御実施境界線L、必要減速度401、目標旋回車速Vreq、道路形状上面視、アクセルがOFF(アクセル開度が全閉)とされた地点a,bが示されている。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(全閉)か否かが判定される。ステップS10の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS20に進む。アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)に、運転者に減速の意図があると判断されて、本実施形態の減速制御が行われる。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、ステップS140に進む。上記のように、図3では、符号a又はbの位置(時点)にてアクセル開度がゼロ(全閉)とされている。
[ステップS20]
ステップS20では、制御回路130により、フラグFがチェックされる。その結果、フラグFが0であればステップS30に進み、フラグFが1であればステップS70に進み、フラグFが2であればステップS80に進む。本制御フローが実行されたときに、最初は、フラグFが0であるので、ステップS30に進む。
[ステップS30]
ステップS30では、制御回路130により、必要減速度が計算により求められる。必要減速度は、先方のコーナを予め設定された所望の旋回Gで旋回するために(所望の車速Vreqでコーナに進入するために)必要とされる減速度である。図3において、必要減速度は、符号401で示されている。
図3において、横軸は距離を示しており、「道路形状上面視」に示すように、先方のコーナ402は、地点403から地点404に存在している。そのコーナ402を予め設定された所望の旋回Gで旋回するために、コーナ402の入口403から所定量手前にオフセットされた地点cにおいて、コーナ402の半径(又は曲率)R405に対応した、目標旋回車速Vreqにまで減速されている必要がある。即ち、目標旋回車速Vreqは、コーナ402のR405に対応した値である。
上記ステップS10においてアクセルが全閉であると判定された場所bの車速から、コーナ402の入口403の手前の地点cで要求される目標旋回車速Vreqまで減速するには、必要減速度401で示すような減速が必要とされる。制御回路130は、車速センサ122から入力した現在の車速と、ナビゲーションシステム装置95から入力した、現在位置からコーナ402の入口403(の手前の地点c)までの距離及びコーナ402のR405に基づいて、必要減速度401を算出する。
なお、ステップS30では、制御回路130がナビゲーションシステム装置95から入力したデータに基づいて、先方にコーナが無いと判定すれば、必要減速度は求められない。ステップS30の次に、ステップS40が実行される。
[ステップS40]
ステップS40では、制御回路130により、例えば制御実施境界線Lに基づいて、本制御の要否が判定される。その判定では、図3において、現在の車速とコーナ402の入口403までの距離との関係で、制御実施境界線Lよりも上方に位置すれば、本制御が必要と判定され、制御実施境界線Lよりも下方に位置すれば、本制御は不要と判定される。ステップS40の判定の結果、本制御が必要と判定された場合には、ステップS50に進み、本制御が不要と判定された場合には、本制御フローはリターンされる。
制御実施境界線Lは、現在の車速とコーナ402の入口403の手前の地点cまでの距離との関係で、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用しない限り、コーナ402の入口403の手前の地点cにおいて目標旋回車速Vreqに到達できない(コーナ402を所望の旋回Gで旋回できない)範囲に対応した線である。即ち、制御実施境界線Lよりも上方に位置する場合には、コーナ402の入口403の手前の地点cにおいて目標旋回車速Vreqに到達するためには、予め設定された通常制動による減速度を超えた減速度が車両に作用することが必要である。
そこで、制御実施境界線Lよりも上方に位置する場合には、本実施形態のコーナRに対応した減速制御が実行されて(ステップS60)、減速度の増大によって、運転者によるブレーキの操作量がなくても、ないしは操作量が相対的に小さくても(フットブレーキを少ししか踏まなくても)、コーナ402の入口403の手前の地点cにおいて目標旋回車速Vreqに到達できるようにしている。
本実施形態の制御実施境界線Lとしては、従来一般のコーナRに対応した変速点制御に使用される制御実施境界線がそのまま適用可能である。制御実施境界線Lは、ナビゲーションシステム装置95から入力した、コーナ402のR405とコーナまでの距離を示すデータに基づいて、制御回路130により作成される。
本実施形態では、図3において、アクセル開度がゼロとされた符号a,bに対応する時点は、制御実施境界線Lよりも上方に位置するため、本制御が必要と判定され(ステップS40−Y)、ステップS50に進む。
[ステップS50]
ステップS50では、制御回路130により、ステップS30において求めた必要減速度401に基づいて、自動変速機10の変速制御(シフトダウン)に際して選択すべき変速段が決定される。予めROM133に、図5に示すようなアクセルOFF時の各変速段の車速毎の減速Gを示す車両特性のデータが登録されている。
ここで、上記例と同様に、出力回転数が1000[rpm]であり、必要減速度401が−0.12Gである場合を想定すると、図5において、出力回転数が1000[rpm]のときの車速に対応し、かつ必要減速度401の−0.18Gに最も近い減速度となる変速段は、3速であることが判る。これにより、上記例の場合、ステップS50では、選択すべき変速段は、3速であると決定される。
なお、ここでは、必要減速度401に最も近い減速度となる変速段を選択すべき変速段として選択したが、選択すべき変速段は、必要減速度401以下(又は以上)の減速度であって必要減速度401に最も近い減速度となる変速段を選択してもよい。ステップS50の次にステップS60が実行される。
[ステップS60]
ステップS60では、制御回路130により、上記ステップS50で決定された、選択されるべき変速段に係る変速指令が出力される。即ち、制御回路130のCPU131から電磁弁駆動部138a〜138cにダウンシフト指令(変速指令)が出力される。ダウンシフト指令に応答して、電磁弁駆動部138a〜138cは、電磁弁121a〜121cを通電又は非通電にする。これにより、自動変速機10では、ダウンシフト指令に指示される変速が実行される。
ダウンシフト指令は、本実施形態の変速点制御としてダウンシフトする必要性有りと図3の符号a又はbに対応する場所(時点)で制御回路130により判断されると(ステップS40−Y)、それと同時(a又はbに対応する時点)に出力される。これにより、a又はbに対応する時点から、自動変速機10は、上記のように決定された選択すべき変速段(上記例では、3速)に向けてのダウンシフト動作が開始され、それに伴い、エンジンブレーキ力が増加し、符号a又はbの場所(時点)から自動変速機10での減速度及び現在の減速度は増加する。ステップS60の次にステップS70が実行される。
[ステップS70]
ステップS70では、制御回路130により、車両がコーナ402に進入したか否かが判定される(車両の旋回判定)。制御回路130は、車両の横Gの大きさ等に基づいて、ステップS70の判定を行う。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナ402の入口403の位置を示すデータに基づいて、ステップS70の判定を行う。ステップS70の判定の結果、コーナ402に進入を開始した後であれば、ステップS80に進み、そうでない場合にはステップS170に進む。
本制御フローが実施された最初の段階では、車両はコーナ402に進入していないため(ステップS70−N)、ステップS170でタイヤ滑りの有無が判定される。
[ステップS170]
ステップS170では、制御回路130により、タイヤ滑り判定部91から入力した信号に基づいて、タイヤ滑りの有無が判定される。その判定の結果、所定値以上のタイヤ滑りがあると判定されれば、ステップS80に進み、そうでないと判定されれば、ステップS180に進む。
なお、ステップS170では、タイヤ滑りの有無のみならず、路面μ検出・推定部92から入力した信号に基づいて、路面が低μ路であるか否かを判定し、所定値以上のタイヤ滑りがある場合又は低μ路であると判定された場合には、ステップS80に進み、いずれの場合でもないと判定されれば、ステップS180に進むように構成することもできる。
[ステップS180]
ステップS180でフラグFが1にセットされて、本制御フローはリセットされる。再度の制御フローでは、アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)には、フラグFが1であるので(ステップS20−1)、ステップS70に進み、ステップS70の条件が成立するまで繰り返される。
[ステップS80]
ステップS80では、制御回路130により、新たなアップシフト及びダウンシフトが規制される。コーナ402に進入後のコーナリング中には、上記ステップS60で出力されたダウンシフト指令に係る変速段(上記例では3速)よりも相対的に高速用の変速段にアップシフトされることが規制される。通常一般のコーナに対する変速点制御においても、コーナ進入後のコーナリング中のアップシフトは禁止されている。また、ダウンシフトに関しても、コーナ402に進入後のコーナリング中には、上記ステップS60で出力されたダウンシフト指令に係る変速段よりも相対的に低速用の変速段にダウンシフトされることが規制される。減速度の増大を防止し、車両安定性に寄与するためである。ステップS80の次には、ステップS90に進む。
[ステップS90]
ステップS90では、制御回路130により、未完了変速がないか否かが判定される。ここで、未完了変速とは、上記ステップS60にて出力された変速指令のうち、イナーシャ相が完了していない変速を意味する。上記ステップS70において、新たな変速が禁止されているので、ステップS90で判定の対象となる変速は、非コーナリング中のステップS60にて出力された変速指令に係る変速である。ステップS90の判定の結果、未完了変速が無いと判定されれば(ステップS90−Y)、ステップS110に進み、有ると判定されれば(ステップS90−N)、ステップS100に進む。
[ステップS100]
ステップS100では、制御回路130により、上記ステップS90にて変速が完了していないと判定された変速がキャンセルされる。例えば、上記ステップS60にて、6速から3速へのダウンシフト指令が出力されたとする。上記ステップS90にて判定の結果、6速から4速までのダウンシフトは完了し、4速から3速への変速のみが未完了であると判定された場合、ステップS100では、4速から3速への変速がキャンセルされる。
[ステップS110]
ステップS110では、制御回路130により、車両がコーナ402を脱出したか否かが判定される。制御回路130は、車両に作用する横Gに基づいて、車両がコーナ402を脱出したか否かを判定する。又は、ナビゲーションシステム装置95から入力した、車両の現在位置とコーナ402の出口404の位置を示すデータに基づいて、ステップS110の判定を行う。ステップS110の判定の結果、コーナ402を脱出した後であれば、ステップS120に進み、そうでない場合にはステップS190に進む。
本制御フローが実施された最初の段階では、車両はコーナ402を脱出していないため(ステップS110−N)、ステップS190でフラグFが2にセットされて、本制御フローはリセットされる。再度の制御フローでは、アクセルが全閉である場合(ステップS10−Y)には、フラグFが2であるので(ステップS20−2)、新たなアップシフト及びダウンシフトが規制されたままとなり(ステップS80)、未完了変速があれば(ステップS90−N)、その変速がキャンセル(ステップS100)された後に、次いで、ステップS110に進み、ステップS110の条件が成立するまで繰り返される。ステップS110の条件が成立したら(ステップS110−Y)、ステップS120に進む。
[ステップS120]
ステップS120では、制御回路130により、シフト規制が解除される。これにより、上記ステップS80にて行われていたアップシフト及びダウンシフトの規制が解除される。ステップS120の次には、ステップS130が行われる。
[ステップS130]
ステップS130では、制御回路130により、フラグFが0にセットされる。ステップS130の次には、本制御フローはリセットされる。
[ステップS140]〜[ステップS160]
本実施形態の減速制御が開始される前に(フラグF=0で)、アクセルが非全開の場合(ステップS10−N)、コーナリング中であるか否かが判定される(ステップS140)。その判定の結果、コーナリング中である場合(ステップS140−Y)には、本制御フローはリセットされる。コーナリング中ではない場合(ステップS140−N)には、シフト規制が解除され(ステップS150)、フラグFがクリアされてリセットされる(ステップS160)。なお、本制御が開始された初期の状態では、シフト規制もされていないしフラグFも0であるのでそのままである。
ステップS70において否定的に判定され、かつステップS170において否定的に判定された場合、又はステップS110において否定的に判定されて肯定的な判定がされるのを待っている間にアクセルが踏まれた場合(ステップS10−N)には、上記ステップS140の判定が行われ、その判定結果に応じて必要な処置がとられる。
以上に述べた本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
本実施形態によれば、コーナリング中である場合(ステップS70−Y)、又は、非コーナリング中(直線路を走行中)であって、タイヤ滑りがある場合(ステップS70−N,ステップ170−Y)には、コーナを脱出するまで(ステップS110−Y)、新たなアップシフト及びダウンシフトが規制されるとともに(ステップS80)、未完了変速については変速指令がキャンセルされる(ステップS90−N、ステップS100)。コーナリング中である場合には、車両の減速度が増大すると、車両安定性を損なう可能性があるため、未完了のダウンシフト指令はキャンセルされる。また、直線路でタイヤ滑りがある場合にも同様の理由から未完了のダウンシフト指令はキャンセルされる。
図3に示すように、コーナ402の手前のa点やb点でアクセルが戻された場合、本実施形態の変速制御が行なわれる。コーナ402に進入しても(入口403以降)、実際の道路では、進入口は道路曲率がそれほど大きくないので、旋回判定(コーナリング中であるとの判定)はコーナ402の入口403よりもやや遅れて行なわれる(図3では、d点にて旋回判定が行われている)。また、変速指令が出力されてから変速が完了するまでには時間遅れがある。これらのことから、コーナリング中であるとの旋回判定が行われる前に変速指令が出力され、コーナリング中に変速が行なわれる可能性がある。
図4に示すように、従来は、イナーシャ相が開始する時期t1以前にコーナリング中であるとの旋回判定が行われれば、変速がキャンセルされていたが(図示せず)、イナーシャ相が開始された時期t1以降(図ではt2の時期)に、コーナリング中であると判定された場合には、変速が続行されてクラッチ係合圧501はそのまま上昇し、減速度(負の出力軸トルク502)は増大していた。
これに対して、本実施形態では、イナーシャ相が開始された時期t1以降(t2の時期)に、コーナリング中であると判定された場合であっても、若干の遅れの後のt3の時期に変速のキャンセル(符号501a、502a)が行なわれる。これにより、従来のように変速を続行した場合に比べて、ΔT1だけ減速度の増大を防止することができ、車両安定性の面から有利となる。
(第1実施形態の第1変形例)
上記第1実施形態において、コーナ制御は、有段の自動変速機10の変速段の制御によって行なわれるとして説明したが、これに代えて、CVTの変速比の制御が行われることができる。CVTの場合、コーナリング中であるとの旋回判定が行われた時点やタイヤの滑りが有ると判定された時点において、変速が停止されるようにする。
(第1実施形態の第2変形例)
上記第1実施形態において、コーナ制御は、自動変速機の変速制御のみによって行なわれたが、自動変速機とブレーキの協調制御により行なわれることができる。この場合、自動変速機10の変速制御のみならず、ブレーキ装置200のフィードバック制御がブレーキ制御回路230により実行される。ブレーキのフィードバック制御とは、目標減速度(必要減速度401)と車両の実減速度との偏差に応じてブレーキ力を制御することを意味する。
ブレーキのフィードバック制御は、ダウンシフト指令が出力された場所a又はbにて開始される。即ち、必要減速度401を示す信号がブレーキ制動力信号SG1として制御回路130からブレーキ制動力信号線L1を介してブレーキ制御回路230に出力される。ブレーキ制御回路230は、制御回路130から入力したブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成し、そのブレーキ制御信号SG2を油圧制御回路220に出力する。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、制動装置208、209、210、211に供給する油圧を制御することで、ブレーキ制御信号SG2に含まれる指示通りのブレーキ力(ブレーキ制御量302)を発生させる。
ブレーキ装置200のフィードバック制御において、目標値は必要減速度401であり、制御量は車両の実減速度であり、制御対象はブレーキ(制動装置208、209、210、211)であり、操作量はブレーキ制御量であり、外乱は主として自動変速機10の変速による減速度である。車両の実減速度は、加速度センサ90等により検出される。
即ち、ブレーキ装置200では、車両の実減速度が必要減速度401となるように、ブレーキ制動力(ブレーキ制御量)が制御される。即ち、ブレーキ制御量は、車両に必要減速度401を生じさせるに際して、自動変速機10の変速による減速度では不足する分の減速度を生じさせるように設定される。
なお、上記第2変形例におけるブレーキ制御は、上記ブレーキに代えて、パワートレーン系に設けたMG装置による回生ブレーキなどの他の、車両に制動力を生じさせる制動装置を用いても可能である。
(第1実施形態の第3変形例)
本変形例では、上記第1実施形態において、イナーシャ相が開始された後(イナーシャ相中)であっても、変速指令をキャンセルする変速は、特定の低速段への変速のみとする。イナーシャ相中に変速指令をキャンセルすると、減速度の抜け感が生じ、また、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、違和感を生ずる可能性がある。このことから、イナーシャ相中に変速指令をキャンセルする対象は、特に車両安定性を優先すべき特定の低速段への変速のみとする。
(第1実施形態の第4変形例)
図6を参照して、上記第1実施形態の第4変形例について説明する。
本変形例では、図6に示すように、新たなダウンシフトの規制(ステップS73)及び未完了変速の変速指令のキャンセル(ステップS90、S100)が行なわれるのは、上記路面μ検出・推定部92により、低μ路であると判定された場合(ステップS72−Y)に限定される。上記のように、イナーシャ相中に変速指令をキャンセルすると、減速度の抜け感が生じ、また、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、違和感を生ずる可能性がある。このことから、特に車両安定性を重視すべき状況として、低μ路であると判定された状況(ステップS72−Y)のみにおいて、イナーシャ相中に変速指令をキャンセルすることとしている。
(第1実施形態の第5変形例)
図7を参照して、上記第1実施形態の第5変形例について説明する。
本変形例は、上記第1実施形態のステップS90において、変速が完了しているか否かを判定するときの判定基準に関するものである。図7は、変速終期に係合圧の低下を行なうタイプの変速動作を示している。変速終期において、通常の出力軸トルク502が急激に増大するのに対して、符号502fに示すように、その減速度の増大を避けるべく、係合油圧501fを低下させるものである。このように、変速終期において係合圧502fを低下させるものにあっては、減速度の最大点(係合圧の最大点、即ち係合圧が低下したか否か)を変速完了時期とみなす。
(第2実施形態)
図8を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の点については、その説明を省略する。
上記第1実施形態においては、図1に示すように、コーナリング中であると判定された場合(ステップS70−Y)又は、非コーナリング中にタイヤ滑りが有ると判定された場合(ステップS170−Y)には、未完了変速について変速がキャンセルされた(ステップS100)。これに対して、第2実施形態では、図8のステップS100に示すように、未完了変速については、クラッチ係合圧を低下させることができる。イナーシャ相中の出力軸トルクは、係合圧に比例するので変速時間は増大するが、車両安定性の面では有利となる。
第2実施形態では、図4に示すように、イナーシャ相が開始された時期t1以降(t2の時期)に、コーナリング中であると判定された場合であっても、若干の遅れの後のt3の時期に係合圧の低下(符号501b、502b)が行なわれる。これにより、従来のように変速を続行した場合に比べて、ΔT2だけ減速度の増大を防止することができ、車両安定性の面から有利となる。
(第2実施形態の第1変形例)
本変形例では、上記第2実施形態において、イナーシャ相が開始された後(イナーシャ相中)であっても、係合圧を低下させる変速は、特定の低速段への変速のみとする。イナーシャ相中に係合圧を低下させると、減速度の抜け感が生じ、また、エンジン回転速度も上昇から下降に変化するため、違和感を生ずる可能性がある。このことから、イナーシャ相中に係合圧を低下させる対象は、特に車両安定性を優先すべき特定の低速段への変速のみとする。
(第3実施形態)
図9を参照して、第3実施形態について説明する。
第3実施形態において、上記実施形態と同様の点については、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、図1に示すように、コーナRやコーナまでの距離に基づいてダウンシフト制御(コーナ制御)が行なわれたときに(ステップS60)、コーナリング中又はタイヤ滑りが有るときには(ステップS70−Y、ステップS170−Y)、シフト規制(ステップS80)を行なうとともに、未完了変速について変速キャンセル(ステップS90、S100)を行なうものである。
これに対して、第3実施形態では、図9に示すように、道路の勾配に基づいて行う減速制御(登降坂制御)や車両前方の車両との車間距離に基づく制御(追従制御)やマニュアルシフトとして、ダウンシフト制御が行なわれる(ステップS25−Y)ときに、コーナリング中又はタイヤ滑りが有るときには(ステップS70−Y、ステップS170−Y)、シフト規制(ステップS80)を行なうとともに、未完了変速について変速キャンセル(ステップS90、S100)を行なうものである。
即ち、図9のステップS25において、ダウンシフト指令が出力された場合に、ステップS70に進むが、そのステップS25のダウンシフト指令には、車速の低下に伴い通常の変速マップに従って変速線をよぎるダウンシフト指令は含まれないが、それ以外の走行環境に基づく減速制御やマニュアルシフトによるダウンシフト指令は含まれる。
但し、図9において、非コーナリング中であるとき(ステップS70−N)、即ち、直線路を走行中に、ダウンシフト指令(ステップS25)がマニュアルシフトとして出力されたときには(ステップS165−Y)、シフト規制(ステップS80)や、未完了変速についての変速キャンセル(ステップS90、S100)は行なわれない。非コーナリング中にマニュアルシフトによりダウンシフト指令が出力されたときには、車両安定性の確保の要請は少なく、運転者の意図を優先させたものである。
第3実施形態(図9)では、車両がコーナリング中でもなく、かつタイヤ滑りも無いときに(ステップS110−N)、シフト規制が解除され(ステップS120)、本制御が終了する。
更に、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の動作を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の効果を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態における各変速段の車速毎の減速度を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の第4変形例の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の第5変形例における変速完了時点を説明するための図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
114 スロットル開度センサ
116 エンジン回転数センサ
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
200 ブレーキ装置
230 ブレーキ制御回路
401 必要減速度
402 コーナ
403 入口
405 コーナR
501 クラッチ係合圧
501a クラッチ係合圧
501b クラッチ係合圧
502 出力軸トルク
502a 出力軸トルク
502b 出力軸トルク
a 地点
b 地点
c 地点
Vreq 目標旋回車速
L 制御実施境界線
L1 ブレーキ制動力信号線
SG1 ブレーキ制動力信号
SG2 ブレーキ制御信号

Claims (11)

  1. 変速機を変速することによって減速を行なう車両の減速制御装置であって、
    車両の走行状態が車両挙動に影響を与え易い状態であるか否かを検出する検出手段と、
    前記車両の走行状態が車両挙動に影響を与え易い状態であると検出された場合であって、前記変速機の変速が完了していないときには、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両の減速制御装置。
  2. 請求項1記載の車両の減速制御装置において、
    前記車両の減速制御装置は、コーナに関する情報又は道路の勾配に関する情報を含む走行環境、若しくは、前方の車両との車間距離を含む走行状態に基づいて、前記変速機を変速する
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両の減速制御装置において、
    前記変速機の変速が完了していないときとは、イナーシャ相中であるときである
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記車両挙動に影響を与え易い状態である車両の走行状態とは、前記車両がコーナに進入している状態である
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記車両挙動に影響を与え易い状態である車両の走行状態とは、前記車両のタイヤに所定値以上の滑りがある状態である
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記車両挙動に影響を与え易い状態である車両の走行状態とは、前記車両が走行する路面の摩擦係数が小さい状態である
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記制御手段は、前記車両に作用する減速度が増大しないように変速指令をキャンセルする制御を行なう
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記制御手段は、前記車両に作用する減速度が増大しないように前記変速機の摩擦係合装置の係合圧を低下させる制御を行なう
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記変速機は、無段変速機であり、
    前記制御手段は、前記車両に作用する減速度が増大しないように前記無段変速機の変速比を維持する制御を行なう
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記制御手段は、特定の変速段に対して、前記変速機の変速が完了していないときに、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御する
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記制御手段は、前記車両が走行する路面の摩擦係数が小さい状態であるという条件を満たしているときであって、前記変速機の変速が完了していないときに、前記車両に作用する減速度が増大しないように制御する
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
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