JP2006336341A - 木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法 - Google Patents

木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】木造建築に於ける木材同士の接合部構造に関するものであり、具体的には、柱と柱、柱と梁、梁と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接合部構造と接手を提供し、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を容易に構築できるようにした木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
【解決手段】土台1や梁3,4の中間部や柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には接続ソケット7や専用ソケット8をAソケット5同士間、Aソケット5とBソケット6間に介在せしめ前記Aソケット5、Bソケット6の端部に設けられた縁部が接続ソケット7や専用ソケット8に設けられた鍔部19を介して接合し、
木材同士が接合面で接合しない。
【選択図】図8

Description

本発明は、木造建築物に使用される軸材料の接手、並びに同接手を用いた木軸材の接合方法に関するものである。
従来、木造建築物に使用される木軸材の接合部は、めりこみや割裂が生じやすく、貫(ぬき)や差し鴨居、足固め、或いは筋違い、耐力壁を用いた方法等により補強しながら建物の軸組みを構築していた。
而して、特許文献1(特公平5−40099号公報)や特許文献2(特公平7−81327号公報)においては、柱や梁の接合部に孔をあけて異形鉄筋を挿入し、次いで接着剤を充填して、該接着剤の硬化により剛接合するジョイント方法が提案され、前記筋違いや耐力壁を必要としない木質ラーメン構造の構築が可能となってきた。
然しながら、前記、異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、建築現場に於いて、柱や梁の接合部に異形鉄筋を挿入して接着剤を充填し硬化させるもので、例えば、特許文献3(特開平7−62878号公報)の如く、建築現場に於いては、木製柱部材と梁部材との鉄筋剛接合部養生を確実に行うための組立保持装置等が必要とされるように、施工効率の悪さや、施工品質のバラツキが出る欠点が懸念されている。
また、従来の異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、剛接合によって高い耐力を得ることができるようになったが、該従来工法は、建築現場での施工による施工品質の悪さに加え、柱や梁等の接合部が、木材同士が接触して接合部を構成しており、木材の場合、方向によって強度の異方性があり、特に繊維に直角な方向の強度が弱いために該木材同士の接合部分に木材のめり込みが生じ接合部の破壊により構造全体が破壊に至る可能性がある。
更にまた、前記異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、接合個所では二度と外せない接着による接合部の構成であり、増改築やリフォーム時に接合部を破壊して解体せざる得ないから、木材の再使用が不可能で経済的でなく、省資源的でない。
特公平5−40099号公報 特公平7−81327号公報 特開平7−62878号公報
而して、本発明は、木造建築に於ける木材同士の接合部構造に関するものであり、具体的には、柱と柱、柱と梁、梁と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接合部構造と接手を提供し、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を容易に構築できるようにした木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
また、本発明は、木軸材の接合部にそれぞれ工場にて専用のソケットを埋め込み加工し、該専用ソケットを接着剤にて接着して養生する。そして、十分に養生された木軸材は建築現場に搬入され、ジョイントソケットを介して、前記埋め込み加工されたソケットをドリフトピンにて接合するもである。
従って本発明では、現場での施工効率が向上し、接着剤の充填、柱や梁の保持固定、や養生等、建築現場で一番厄介な作業をなくし、施工品質のバラツキをなくすことができる木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
更にまた、従来の異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、接合個所を破壊しなければ二度と外せない接合部構成であったが、本発明は、ソケット方式で簡単に取り外しできる。
従って、増改築やリフォーム時に接合部を破壊することなく解体でき、該解体された木軸材は再使用可能で、省資源化に役立つほか、仮設住宅、プレハブ住宅の建設にも役立つ木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
本発明は、木材の木口面同士の接合、並びに木材の木口面と四方面との接合において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用の縦孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該縦孔や横孔にAソケット或いはBソケットを埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となるAソケット、Bソケットの端部は接続ソケットと専用ソケットの嵌合用の開口と該縁部にジョイント接合面を形成し、該接合部はジョイント接合面同士や接続ソケットと専用ソケットの鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成したことを要旨とする。
本発明は、木材の木口面同士の接合、並びに木材の木口面と四方面との接合において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用の縦孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該縦孔や横孔にAソケット或いはBソケットを埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となるAソケット、Bソケットの端部は接続ソケットと専用ソケットの嵌合用の開口と該縁部にジョイント接合面を形成し、該接合部はジョイント接合面同士や接合ソケットと専用ソケットの鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、前記木材同士の接合によるのめり込みを防止する木軸材の接合方法を要旨としている。
また、本発明は、筒状の形状を有し筒の中央部に外部から直交するドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設け、また両端部は接続ソケット並びに専用ソケットの嵌合用の開口と縁部にジョイント接合面を形成したAソケット、該Aソケットと同様に筒状を形成し筒の中央部に外部から直交する専用ソケットの雄ネジ部を螺着可能な雌ネジ孔を設けまた、両端部は接続ソケット並びに専用ソケットの嵌合用の開口と縁部にジョイント接合面を形成したBソケットからなり、前記Aソケット並びにBソケットは土台や梁の四方面に穿たれた横孔内に縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、また、前記Aソケット並びにBソケットは柱や梁の小口面において該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれた縦孔内に縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、
前記土台や梁の四方面や柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には接続ソケットや専用ソケットをAソケット同士間、AソケットとBソケット間に介在せしめ前記Aソケット、Bソケットの端部に設けられた縁部が接続ソケットや専用ソケットに設けられた鍔部を介して接続し、該接続を前記ドリフトピンにて固着したことを要旨としている。
また、本発明は、Aソケットを土台の上部四方面から横孔を穿設して埋め込み、該Aソケットを接着剤にて固着し、同様に柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、前記土台に固着されたAソケットと柱の木口面に固着されたAソケットを接続ソケットにて接合し、該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定し土台と柱間が固着されることを要旨としている。
また、本発明は、Aソケットを柱の木口面から縦孔を穿設して埋め込み、
該Aソケットを接着剤にて固着し、同様に接続する柱は木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にBソケットを埋め込み接着剤にて固着し、前記柱に固着されたAソケットと柱の木口面に固着されたBソケットを接続ソケットにて接合し、該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定し柱と柱間が固着されることを要旨としている。
また、本発明は、Bソケットを柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して埋め込み、該Bソケットを接着剤にて固着し、
同様に接続する梁の木口面から該梁の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、前記柱の木口面に固着されたBソケットには直交する専用ソケット一端部の雄ネジ部が螺着され、前記柱に直交する梁の木口面に固着されたAソケットは専用ソケットの他端が嵌合されドリフトピンにて固定して梁と柱が固着されることを要旨としている。
また、本発明は、Aソケットを梁の中間部上部四方面から横孔を穿設して埋め込み、
該Aソケットを接着剤にて固着し、同様に柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、前記梁の中間部に固着されたBソケットと柱の木口面に固着されたBソケットを接続ソケットにて接合し、該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定して梁と柱間が固着されることを要旨としている。
また、本発明は、Aソケット並びにBソケットは筒の中央部のドリフトピン挿着孔や専用ソケットの雌ネジ孔を中心に両側に接着剤導入間隙が設けてあることを要旨としている。
また、本発明は、Aソケット並びにBソケットは筒の中央部のドリフトピン挿着孔や専用ソケットの雌ネジ孔を中心に両側に接着剤導入間隙が設けてあり,該設着剤導入間隙には螺旋状の突起が突設してあり接着剤の導入時に接着剤が均一に導入されるように構成されていることを要旨としている。
また、本発明は、AソケットやBソケット、並びに接続ソケットや専用ソケットの嵌合部には互いに嵌合した際に接続ソケットや専用ソケットのドリフトピン挿入孔の孔の位置決め用凹凸部が設けてあり、工場にて取付されるAソケット、Bソケットに対して建築現場にて嵌着される接続ソケットや専用ソケットのドリフトピン挿入孔の位置が合致するよう構成されていることを要旨としている。
また、本発明は、Aソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケットは鋼材の削りだし加工、鋳鉄製の鋳物、ステンレスのロストワックス、アルミダイキャスト等にて製作されることを要旨としている。
更にまた、本発明は、Aソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケットは繊維強化プラスチック、即ち、アラミド繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、チタン強化プラスチック、ポリエステル繊維強化プラスチックで成型加工して製作されることを要旨としている。
而して、本発明は、木造建築に於ける木材同士の接合部構造、即ち、柱と柱、柱と梁、梁と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接手と接合方法を提供でき、該接手、並びに接合方法は、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を容易に構築できるようにした木軸材の接手、並びに木軸材の接合方法を提供することができた。
また、本発明は、木軸材の接合部にそれぞれ工場にて専用のソケットを埋め込み加工し、該専用ソケットを接着剤にて接着して養生する。そして、十分に養生された木軸材は建築現場に搬入され、ジョイントソケットを介して、前記埋め込み加工されたソケットをドリフトピンにて接合するもで、現場での施工効率が向上し、接着剤の充填、柱や梁の保持固定や養生等、建築現場で一番厄介な作業をなくし、施工品質のバラツキをなくすことができる木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供することができた。
更にまた、従来の異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、接合個所を破壊しなければ二度と外せない接合部構成であったが、本発明は、ソケット方式で簡単に取り外しできる。従って、増改築やリフォーム時に接合部を破壊することなく解体でき、該解体された木軸材は再使用可能で、省資源化に役立つほか、仮設住宅、プレハブ住宅の建設にも役立つ木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供することができた。
本発明は、木材の木口面同士の接合、並びに木材の木口面と四方面との接合において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用の縦孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該縦孔や横孔にAソケット或いはBソケットを埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となるAソケット、Bソケットの端部は接続ソケットと専用ソケットの嵌合用の開口と該縁部にジョイント接合面を形成し、該接合部はジョイント接合面同士や接続ソケットと専用ソケットの鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成することが好ましい。
本発明は、木材の木口面同士の接合、並びに木材の木口面と四方面との接合において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用の縦孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、
該縦孔や横孔にAソケット或いはBソケットを埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となるAソケット、Bソケットの端部は接続ソケットと専用ソケットの嵌合用の開口と該縁部にジョイント接合面を形成し、
該接合部はジョイント接合面同士や接合ソケットと専用ソケットの鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、前記木材同士の接合によるのめり込みを防止する木軸材の接合方法であることが好ましい。。
また、本発明は、筒状の形状を有し筒の中央部に外部から直交するドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設け、また両端部は接続ソケット並びに専用ソケットの嵌合用の開口と縁部にジョイント接合面を形成したAソケット、該Aソケットと同様に筒状を形成し筒の中央部に外部から直交する専用ソケットの雄ネジ部を螺着可能な雌ネジ孔を設けまた、両端部は接続ソケット並びに専用ソケットの嵌合用の開口と縁部にジョイント接合面を形成したBソケットからなり、前記Aソケット並びにBソケットは土台や梁の四方面に穿たれた横孔内に縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、また、前記Aソケット並びにBソケットは柱や梁の小口面において該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれた縦孔内に縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、
前記土台や梁の四方面や柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には接続ソケットや専用ソケットをAソケット同士間、AソケットとBソケット間に介在せしめ前記Aソケット、Bソケットの端部に設けられた縁部が接続ソケットや専用ソケットに設けられた鍔部を介して接続し、該接続を前記ドリフトピンにて固着したことが好ましい。
また、本発明は、Aソケットを土台の上部四方面から横孔を穿設して埋め込み、
該Aソケットを接着剤にて固着し、同様に柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、前記土台に固着されたAソケットと柱の木口面に固着されたAソケットを接続ソケットにて接合し、
該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定し土台と柱間が固着されることが好ましい。
また、本発明は、Aソケットを柱の木口面から縦孔を穿設して埋め込み、
該Aソケットを接着剤にて固着し、同様に接続する柱は木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にBソケットを埋め込み接着剤にて固着し、
前記柱に固着されたAソケットと柱の木口面に固着されたBソケットを接続ソケットにて接合し、該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定し柱と柱間が固着されることが好ましい。
また、本発明は、Bソケットを柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して埋め込み、該Bソケットを接着剤にて固着し、同様に接続する梁の木口面から該梁の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、
前記柱の木口面に固着されたBソケットには直交する専用ソケット一端部の雄ネジ部が螺着され、前記柱に直交する梁の木口面に固着されたAソケットは専用ソケットの他端が嵌合されドリフトピンにて固定して梁と柱が固着されることが好ましい。
また、本発明は、Aソケットを梁の中間部上部四方面から横孔を穿設して埋め込み、該Aソケットを接着剤にて固着し、同様に柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、前記梁の中間部に固着されたBソケットと柱の木口面に固着されたBソケットを接続ソケットにて接合し、該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定して梁と柱間が固着されることが好ましい。
また、本発明は、Aソケット並びにBソケットは筒の中央部のドリフトピン挿着孔や専用ソケットの雌ネジ孔を中心に両側に接着剤導入間隙が設けてあることが好ましい。
また、本発明は、Aソケット並びにBソケットは筒の中央部のドリフトピン挿着孔や専用ソケットの雌ネジ孔を中心に両側に接着剤導入間隙が設けてあり,
該設着剤導入間隙には螺旋状の突起が突設してあり接着剤の導入時に接着剤が均一に導入されるように構成されていることが好ましい。
また、本発明は、AソケットやBソケット、並びに接続ソケットや専用ソケットの嵌合部には互いに嵌合した際に接続ソケットや専用ソケットのドリフトピン挿入孔の孔の位置決め用凹凸部が設けてあり、工場にて取付されるAソケット、Bソケットに対して建築現場にて嵌着される接続ソケットや専用ソケットのドリフトピン挿入孔の位置が合致するよう構成されていることが好ましい。
また、本発明は、Aソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケットは鋼材の削りだし加工、鋳鉄製の鋳物、ステンレスのロストワックス、アルミダイキャスト等にて製作されることが好ましい。
更にまた、本発明は、Aソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケットは繊維強化プラスチック、即ち、アラミド繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、チタン強化プラスチック、ポリエステル繊維強化プラスチックで成型加工して製作されることが好ましい。
図1乃至図9は本発明の実施例1を説明するもので、図1は、本発明の使用部位を説明する斜視説明図、図2は、本発明のAソケットの形状を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は断面図、図3は、Bソケットの形状を示すもので(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は断面図、図4は、接続ソケットの形状を説明する正面図、図5は、専用ソケットの形状を示す正面図である。
また、図6は、実施例1における各ソケットの組み合わせ説明図、図7は、図1の木軸構造を組み立てるためのソケット組み合わせ説明図で、(a)は要部断面図、(b)は(a)図におけるA−A断面を示しており、図8前記組み合わせに基づき柱と柱を接合した状態を示す要部断面図、図9は、柱と梁を直角に接合した状態を示す要部断面図を示している。
図1において、1は布基礎に載置された土台、2は柱であり、該柱2は一階柱2aと二階柱2bに分けられている。3a、3b、3c、3dは、梁であり、該梁3a、3b、3c、3dは一階柱2a上端部で柱2bに接合されている。そして二階柱2bの上端部では、二階柱2bは梁4と接合されている木軸構造の一例を示しており、前記木軸構造の接合部に本発明は、有効に使用されるものである。
斯くして,図2乃至図9において、5はAソケット、6はBソケット、7は接続ソケット、8は専用ソケットを示している。図2(a)、(b)、(c)は,Aソケットの形状を示しており、該Aソケット5は、筒状本体9からなり、該筒状本体9の中央部には、外部より直交するドリフトピン挿着孔10a、10b、10c、10dをクロスして設け、また筒状本体9の両端部11a、11bには、接続ソケット7、並びに専用ソケット8の嵌合用開口12a、12bを有しており、該開口縁部は、ジョイント接合面13a、13bが形成されている。
14a、14bは接着剤導入間隙で、接着剤は、Aソケット5が木材に穿設された縦孔や横孔に埋め込みされた際に接着剤充填口15より充填され、充填完了後の余分な接着剤は孔口16から回収される。
また、図3(a)、(b)、(c)は、Bソケットの形状を示しており、前記Bソケット6は、筒状本体17からなり、該筒状本体17の中央部に外部より直交する専用ソケット8の雄ネジ部を螺着可能な雌ネジ孔18a、18b、18c、18dをクロスして設け、また筒状本体17の両端部11a、11bには、接続ソケット7、並びに専用ソケット8の嵌合用開口12a、12bを有しており、該開口縁部にジョイント接合面13a、13bが形成されている。
14a、14bは接着剤導入間隙で、接着剤は、Bソケット5が木材に穿設された縦孔や横孔に埋め込みされた際に接着剤充填口15より充填され、充填完了後の余分な接着剤は孔口16から回収される。
図4は、前記接続ソケット7の形状を示しており、該接続ソケット7は、棒状または、肉厚の比較的大きなパイプ形状体からなり、中央に前記Aソケット5、並びに,Bソケット5のジョイント接合面13a、13bに当接する鍔部19が設けられており、該中央に設けられた鍔部19を中心に左右に嵌合部20a、20bが設けられており、該嵌合部20a、20bの先端部付近にはそれぞれドリフトピン23が挿着されるドリフトピン孔21a、21bが互いに90°クロスして穿設されている。
また、図5は、前記専用ソケット8の形状を示しており、該専用ソケット8は棒状または肉厚の比較的大きなパイプ形状体と雄ネジ部22からなり、中央に前記Aソケット5、並びにBソケット5のジョイント接合面13a、13bが当接する鍔部19が設けられており、該中央に設けられた鍔部19を中心に,例えば左側は前記雄ネジ部22、右側に嵌合部20bが設けられている。そして、該嵌合部20bの先端部付近にはそれぞれドリフトピン23が挿着されるドリフトピン孔21a、21bが互いに90°クロスして穿設されている。
斯くして、図6は前記形状説明されたAソケット5、Bソケット6、接続ソケット7、専用ソケット8の組み合わせ使い方を示すもので、図6に示すAソケット5とBソケット6は,工場において木軸材、即ち、木材の小口面に縦孔を穿設し、また、木材の四方面より横孔を穿設してそれぞれAソケット、Bソケットを選択して埋め込み、接着剤にて固着して、土台1や柱2の接合面を形成し、或いは梁3、梁4の接合面を形成して建築現場に搬入される。
また、建築現場に搬入された前記木軸材は、図7(a)、(b)に示す如く接続ソケット7、専用ソケットを8にて、各接合部を接合され、該接合に介在した接続ソケット7、専用ソケット8はドリフトピン23にて固着される。
即ち、土台1と柱2aの接合部には、土台1の四方面24から穿設された横孔25に固着されたAソケット5と、柱2aの元口側の木口面26に穿設された縦孔27に固着されたAソケット5とを接続ソケット7にて接合し、該接続ソケット7をドリフトピン23にてそれぞれのAソケット5に固着する。
また、柱2aと柱2bの接合部は、柱2aの末口側の木口面26に穿設された縦孔27にAソケット5を固着し、柱2bの元口側の木口面26に穿設された縦孔27にBソケット6を固着して、両ソケット間を接続ソケット7にて接合し、該接続ソケット7をドリフトピン23にてAソケット5、Bソケット6に固着する。
また、梁3aと柱2bとの接合部は、前記柱2bの元口側に固着されたBソケット6の雌ネジ孔18aに接続する横孔25を工場で穿設しておき、該横孔に専用ソケット8の雄ネジ部22を螺着させ、前記Bソケット6の雌ネジ孔18aに専用ソケット8を締着固定される。次いで梁3aは、小口面26に縦孔27を穿設してAソケット5を固着し、該Aソケット5の開口12bは専用ソケット8の嵌合部20bが嵌着される。従って、ドリフトピン23の挿着は、梁3a側のみで良く、該接合部は、柱2bの四方面に同様の接合部を設けることにより、図7(b)に示すようにの柱2bと梁3a、3b、3c、3dの構造が構築できる。
更にまた、柱2bの末口側の木口面26に梁4を接合する場合には、前記土台1と柱2aの接合と同様にAソケット5を対抗する接合面に埋め込み、該Aソケット5間を接続ソケット7にて接合すればよい。
斯くして、前記、図7(a)、(b)にて説明した各接合部部材の組み合わせ方法は、実際に組み合わせると図8、図9のように構成される。図8は、一例として柱2aと柱2bを接合した状態を拡大要部断面図にて示しており、図9は柱2の元口部に梁3を接合した状態を拡大要部断面図にて示している。
図8おいて、柱2a、2bは、接合部位の小口面26同士が対向している状態を示し、Aソケット5aは柱2aの末口側の小口面26より穿設された縦孔27にAソケット5aを工場にて固着し、柱2bの元口側の木口面26に穿設された縦孔27には同様に工場にてAソケット5bを固着してくる。そして建築現場において、両ソケット間を接続ソケット7にて接合し、該接続ソケット7をドリフトピン23にてAソケット5a、Aソケット5bに固着している。
而して、図8の状態のおいては、互いに対向して、設けられたAソケット5a、5bのジョイント接合面13a、13bは、接続ソケット7の鍔部19を介して当設されており、該接合面13a、13bと介在する鍔部19にて剛接合されいて、接合部の応力が加わっても木材の小口面にのめり込み現象を生じさせない。
また、図9において、柱2aの四方面の一部には梁3aが突付けされている状態を示し、柱2aには柱の小口面26より穿設された縦孔27にBソケット6を工場にて固着し、前記梁3の小口面に穿設された縦孔27には同様に工場にてAソケット5が固着されてくる。そして、建築現場において専用ソケット8の雄ネジ部22を前記Bソケットの雌ネジ孔18aに螺合して締結し、専用ソケット8の他端は梁3に固着されたAソケット5の嵌合用開口12に嵌着され、ドリフトピン23にて固着されている。
従って、図9の状態においても、互いに対向して、設けられたAソケット5のジョイント接合面13aは、専用ソケット8の鍔部19を介して当設されており、該接合面13aと鍔部19にて剛接合されいて、該接合部の応力が加わっても木材の小口面にのめり込み現象を生じさせない。
而して、本発明は、木材の木口面26同士の接合、並びに木材の木口面26と四方面24との接合において、前記木材の木口面26にソケット埋め込み用の縦孔27を穿設し、また木材の四方面24に横孔25を穿設して木材同士の接合部を構成し、該縦孔27や横孔25にAソケット5或いはBソケット6を埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となるAソケット5、Bソケット6の端部は接続ソケット7と専用ソケット8の嵌合用の開口12a、12bと該縁部にジョイント接合面13a、13bを形成し、前記接合部はジョイント接合面13a、13b同士や接続ソケット7と専用ソケット8の鍔部19が介在して木材同士が剛接合されるよう構成したことを特徴とする木軸材の接ぎ手、並びに接合方法を提供できた。
また、実施例1は、筒状の形状を有し筒の中央部に外部から直交するドリフトピン23を貫通して挿着できる挿着孔10a、10b、10c、10dをクロスして設け、また両端部は接続ソケット7並びに専用ソケット8の嵌合用の開口12a、12bと縁部にジョイント接合面13a、13bを形成したAソケット5、該Aソケット5と同様に筒状を形成し筒の中央部に外部から直交する専用ソケット8の雄ネジ部22を螺着可能な雌ネジ孔18a、18b、18c、18dを設けまた、両端部は接続ソケット7、並びに専用ソケット8の嵌合用の開口12a、12bと縁部にジョイント接合面13a、13bを形成したBソケット6からなり、前記Aソケット5並びにBソケット6は土台1や梁3、4の中間部おいて穿たれた横断孔内に縁部のジョイント接合面13a、13bを露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、また、前記Aソケット5並びにBソケット6は柱2や梁3、4の端部においては該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれた縦断孔内に縁部のジョイント接合面13a、13bを露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、前記土台1や梁3,4の中間部や柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には接続ソケット7や専用ソケット8をAソケット5同士間、Aソケット5とBソケット6間に介在せしめ前記Aソケット5、Bソケット6の端部に設けられた縁部が接続ソケット7や専用ソケット8に設けられた鍔部19を介して接続し、該接続をを固定するために前記ドリフトピンにて固着したことを特徴とする木軸材の接手と該接合方法を提供した。
図10乃至図15は本発明の実施例2を説明するもので、図10は実施例2のAソケットの形状を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は断面図、図11はBソケットの形状を示すもので(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は断面図、図12は接続ソケットの形状を説明する正面図、図13は 専用ソケットの形状を示す正面図である。
また、図14は実施例2における各ソケットの組み合わせ説明図、図15は図1の木軸構造を組み立てるためのソケット組み合わせ説明図で(a)は要部断面図、(b)は(a)におけるB−B断面を示している。
斯くして図10乃至図15において、5はAソケット、6はBソケット、7は接続ソケット、8は専用ソケットを示している。図10はAソケットの形状を示しており、該Aソケットは、筒状本体9からなり、該筒状本体9の中央部に外部より直交するドリフトピン挿着孔10a、10b、10c、10dをクロスして設け、また両端部11a、11bには接続ソケット7、並びに専用ソケット8の嵌合用開口12a、12b、並びに縁部にジョイント接合面13a、13bが形成されている。また、一側開口部内部側設けられた山型嵌合部28は嵌合される接続ソケット7や専用ソケット8のドリフトピン挿着孔の位置決めを行うもので、この機構により、ドリフトピン23は、スムーズに装着固定できる。
また、14a、14bは接着剤導入間隙で、接着剤は、Aソケット5が縦断孔や横断孔に埋め込みされた際に接着剤充填口15より充填され、充填完了後の余分な接着剤は孔口16から回収される。尚、25は前記接着剤導入間隙14a、14b部分に設けられた螺旋形状の凹凸突起であり、該凹凸突起29により、接着剤導入間隙14a、14bに充填された接着剤は均一に充填される。
また、前記Bソケット6の形状は、筒状本体17からなり、該筒状本体9の中央部に外部より直交する専用ソケット8の雄ネジ部を螺着可能な雌ネジ孔18a、18b、18c、18dをクロスして設け、また両端部11a、11bには接続ソケット7、並びに専用ソケット8の嵌合用開口12a、12b、並びに縁部にジョイント接合面13a、13bが形成されている。
14a、14bは接着剤導入間隙で、設着剤は、Bソケット5が縦断孔や横断孔に埋め込みされた際に接着剤充填口15より充填され、充填完了後の余分な接着剤は孔口16から回収される。尚、Bソケットにも前記山型嵌合部28と螺旋形状の凹凸突起29が設けられていることは言うまでもない。
図12は前記接続ソケット7の形状を示しており、該接続ソケット7は棒状または肉厚の比較的大きなパイプ形状体からなり、中央に前記Aソケット5、並びにBソケット5のジョイント接合面13a、13bに当接する鍔部19が設けられており、該中央に設けられた鍔部19を中心に左右に嵌合部20a、20bが設けられており、該嵌合部20a、20bの先端部付近にはそれぞれドリフトピンが装着されるドリフトピン孔21a、21bが互いに90°クロスして穿設されている。
また、図13は前記専用ソケット8の形状を示しており、該専用ソケット8は棒状または肉厚の比較的大きなパイプ形状体と雄ネジ部22からなり、中央に前記Aソケット5、並びにBソケット5のジョイント接合面13a、13bに当接する鍔部19が設けられており、該中央に設けられた鍔部19を中心に例えば左側は前記雄ネジ部22、右側に嵌合部20bが設けられている。そして、該嵌合部20bの先端部付近にはそれぞれドリフトピン23が装着されるドリフトピン孔21a、21bが互いに90°クロスして穿設されている。
斯くして、図14は前記形状説明されたAソケット5、Bソケット6、接続ソケット7、専用ソケット8の組み合わせ使い方を示す物で、図14に示すAソケット5とBソケット6は工場において木軸材料、即ち、土台1や柱2、或いは梁3、梁4の接合面に埋め込まれ建築現場に搬入される。
また、建築現場に搬入された前記木軸材は、図15に示す如く接続ソケット7、専用ソケットを8にて、各接合部を接合され、該接合に介在した接続ソケット7、専用ソケット8はドリフトピン23にて固着される。
而して、本発明の上記実施例1、並びに2は鋼材の削りだし加工によるAソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケット等の製作を想定したものであるが、製造方法や素材を換えることにより、ソケット部材は角材や角パイプ等独自な形状の接合部材が提供できる。
また、前記ドリフトピンの形状は、木軸材の解体時には簡単に電動工具で外せる形状としたり、打ち込んだときにクリック感があり、挿着を確認できる構成等が良い効果を生じせしめる。
更また、本発明の実施例は木材を用いた実施例について述べてきたが、本発明は乾燥効率を向上させるために木材を中空にくり抜いた、所謂、中空木材を用いることも可能であり、また、当然のことながら、集積材を用いる事も可能である。
斯くして、本発明は、木造建築における木材同士の接合部構造、即ち、柱と柱、柱と梁、梁と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接手と接合方法を提供でき、該接手、並びに接合方法は、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を容易に構築できるようにした木軸材の接手、並びに木軸材の接合方法を提供することができるもので、その産業上の利用価値は多大なものがある。
本発明の実施部位を説明する斜視説明図である。 実施例1に使用されるAソケット形状説明図である。 実施例1に使用されるBソケット形状説明図である。 実施例1に使用される接続ソケット形状説明図である 実施例1に使用される専用ソケット形状説明図である 実施例1における各ソケットの組み合わせ説明図である。 実施例1における木軸構造組立説明図である。 実施例1における柱と柱の接合状態を説明する拡大要部断面図である。 実施例1における柱と梁の接合状態を説明する拡大要部断面図である。 実施例2に使用されるAソケット形状説明図である。 実施例3に使用されるBソケット形状説明図である。 実施例4に使用される接続ソケット形状説明図である 実施例5に使用される専用ソケット形状説明図である 実施例6における各ソケットの組み合わせ説明図である。 実施例7における木軸構造組立説明図である。
符号の説明
1 土台
2、2a、2b 柱
3、3a、3b、3c、3d 梁
4 梁
5 Aソケット
6 Bソケット
7 接続ソケット
8 専用ソケット
9 筒状本体
10a、10b、10c、10d ドリフトピン挿着孔
11a、11b 両端部
12a、12b 嵌合用開口
13a、13b ジョイント接合面
14a、14b 接着剤導入間隙
15 接着剤充填口
16 孔口
17 筒状本体
18a、18b、18c、18d 雌ネジ孔
19 鍔部
20a、20b 嵌合部
21a、21b ドリフトピン孔
22 雄ネジ部
23 ドリフトピン
24 四方面
25 横孔
26 木口面
27 縦孔
28 山型嵌合部
29 凹凸突起

Claims (12)

  1. 木材の木口面同士の接合、並びに木材の木口面と四方面との接合において、
    前記木材の木口面にソケット埋め込み用の縦孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、
    該縦孔や横孔にAソケット或いはBソケットを埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、
    該接手受け部となるAソケット、Bソケットの端部は接続ソケットと専用ソケットの嵌合用の開口と該縁部にジョイント接合面を形成し、
    該接合部はジョイント接合面同士や接続ソケットと専用ソケットの鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成したこと、
    を特徴とする木軸材の接手。
  2. 木材の木口面同士の接合、並びに木材の木口面と四方面との接合において、
    前記木材の木口面にソケット埋め込み用の縦孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、
    該縦孔や横孔にAソケット或いはBソケットを埋め込んで接着剤にて固着して接手受け部を構成し、
    該接手受け部となるAソケット、Bソケットの端部は接続ソケットと専用ソケットの嵌合用の開口と該縁部にジョイント接合面を形成し、
    該接合部はジョイント接合面同士や接合ソケットと専用ソケットの鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、
    前記木材同士の接合によるのめり込みを防止することを、
    を特徴とする木軸材の接合方法。
  3. 筒状の形状を有し筒の中央部に外部から直交するドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設け、また両端部は接続ソケット並びに専用ソケットの嵌合用の開口と縁部にジョイント接合面を形成したAソケット、
    該Aソケットと同様に筒状を形成し筒の中央部に外部から直交する専用ソケットの雄ネジ部を螺着可能な雌ネジ孔を設けまた、両端部は接続ソケット並びに専用ソケットの嵌合用の開口と縁部にジョイント接合面を形成したBソケットからなり、
    前記Aソケット並びにBソケットは土台や梁の四方面に穿たれた横孔内に縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、
    また、前記Aソケット並びにBソケットは柱や梁の小口面において該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれた縦孔内に縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤にて固着された接合面を構成し、
    前記土台や梁の四方面や柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には接続ソケットや専用ソケットをAソケット同士間、AソケットとBソケット間に介在せしめ前記Aソケット、Bソケットの端部に設けられた縁部が接続ソケットや専用ソケットに設けられた鍔部を介して接続し、該接続を前記ドリフトピンにて固着したこと、
    を特徴とする木軸材の接手。
  4. 前記Aソケットを土台の上部四方面から横孔を穿設して埋め込み、
    該Aソケットを接着剤にて固着し、
    同様に柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、
    前記土台に固着されたAソケットと柱の木口面に固着されたAソケットを接続ソケットにて接合し、
    該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定し土台と柱間が固着されること、
    を特徴とする請求項1記載の土台と柱の接手。
  5. 前記Aソケットを柱の木口面から縦孔を穿設して埋め込み、
    該Aソケットを接着剤にて固着し、
    同様に接続する柱は木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にBソケットを埋め込み接着剤にて固着し、
    前記柱に固着されたAソケットと柱の木口面に固着されたBソケットを接続ソケットにて接合し、
    該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定し柱と柱間が固着されること、
    を特徴とする請求項1記載の柱と柱の接手。
  6. 前記Bソケットを柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して埋め込み、
    該Bソケットを接着剤にて固着し、
    同様に接続する梁の木口面から該梁の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、
    前記柱の木口面に固着されたBソケットには直交する専用ソケット一端部の雄ネジ部が螺着され、
    前記柱に直交する梁の木口面に固着されたAソケットは専用ソケットの他端が嵌合されドリフトピンにて固定して梁と柱が固着されること、
    を特徴とする請求項1記載の梁と柱の接手。
  7. 前記Aソケットを梁の中間部上部四方面から横孔を穿設して埋め込み、
    該Aソケットを接着剤にて固着し、
    同様に柱の木口面から該柱の長手方向に縦孔を穿設して柱にAソケットを埋め込み接着剤にて固着し、
    前記梁の中間部に固着されたBソケットと柱の木口面に固着されたBソケットを接続ソケットにて接合し、
    該接続ソケットの両端部をドリフトピンにて固定して梁と柱間が固着されること、
    を特徴とする請求項1記載の梁と柱の接手。
  8. 前記Aソケット並びにBソケットは筒の中央部のドリフトピン挿着孔や専用ソケットの雌ネジ孔を中心に両側に接着剤導入間隙が設けてあること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載された木軸材の接手。
  9. 前記Aソケット並びにBソケットは筒の中央部のドリフトピン挿着孔や専用ソケットの雌ネジ孔を中心に両側に接着剤導入間隙が設けてあり,
    該設着剤導入間隙には螺旋状の突起が突設してあり接着剤の導入時に接着剤が均一に導入されるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載された木軸材の接手。
  10. 前記AソケットやBソケット、並びに接続ソケットや専用ソケットの嵌合部には互いに嵌合した際に接続ソケットや専用ソケットのドリフトピン挿入孔の孔の位置決め用凹凸部が設けてあり、工場にて取付されるAソケット、Bソケットに対して建築現場にて嵌着される接続ソケットや専用ソケットのドリフトピン挿入孔の位置が合致するよう構成されていること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項9の何れかに記載された木軸材の接手。
  11. 前記Aソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケットは鋼材の削りだし加工、鋳鉄製の鋳物、ステンレスのロストワックス、アルミダイキャスト等にて製作されることを、
    特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載された木軸材の接手。
  12. 前記Aソケット、Bソケット、接続ソケット、専用ソケットは繊維強化プラスチック、即ち、アラミド繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、チタン強化プラスチック、ポリエステル繊維強化プラスチックで成型加工して製作されること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項10の何れかに記載された木軸材の接手。
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