JP2021165464A - 建築部材の接合構造、建築構造体、及び建築部材の接合構造の施工方法 - Google Patents

建築部材の接合構造、建築構造体、及び建築部材の接合構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グルードインロッド方式の建築部材の接合構造を備えた建築構造体の工期の短縮及び施工コストの削減を図ること。【解決手段】梁部材16の段部16dに箱型の接合金具24が設けられている。接合金具24は、第2定着部材22の第2固定ネジ部22sに螺合して固定された第1金具接合部24a、及び第1定着部材20の第1固定ネジ部20sを挿通させるための挿通穴24hが形成された第2金具接合部24bを有している。第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに高ナット26が螺合して設けられており、各高ナット26に固定ボルト28が螺合して設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、木質材料等からなる第1建築部材の接合面と第2建築部材の接合面を接合するための建築部材の接合構造、その接合構造を備えた建築構造体、及びその接合構造の施工方法に関する。
近年、木造建築の分野においては、グルードインロッド(GIR)を用いた建築部材の接合構造が開発されている。グルードインロッド方式の建築部材の接合構造には、全ネジタイプ又は異形鉄筋タイプの定着部材と、エポキシ樹脂を主成分とした硬化接着剤とが併用される。
グルードインロッド方式の建築部材の接合構造を施工する際には、現場において、第1建築部材の接合面側に形成された第1接合穴に定着部材の一端側を挿入すると共に、第2建築部材の接合面側に形成された第2接合穴に定着部材の他端側を挿入する。そして、第1建築部材の第1接合穴及び第2建築部材の第2接合穴に硬化接着剤を注入して、硬化接着剤を硬化させる。これにより、第1建築部材の接合面と第2建築部材の接合面を接合して、建築部材の接合構造を施工することができる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1に示すものがある。
特開2014−118718号公報
ところで、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造は、前述のように、硬化接着剤を注入する湿式工法によって施工されているため、硬化接着剤の注入に手間がかかり、硬化接着剤の注入後に硬化接着剤の一定の養生期間を必要とする。また、硬化接着剤の養生期間中においては、建築構造体をサポート材や支保工によって保持する必要がある。そのため、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造を備えた建築構造体の工期が長くなると共に、その建築構造体の施工コストが増大するという問題がある。
接合部である第1建築部材の接合面と第2建築部材の接合面が定着部材と硬化接着剤によって強固に接合されているため、建築構造体を解体する際には、接合部の接合状態を解除できず、建築部材(第1建築部材及び第2建築部材)における接合部から外れた部位を切断する必要がある。そのため、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造を備えた建築構造体の解体が非常に厄介であり、解体後の建築部材等をそのまま再利用できないという問題がある。
そこで、本発明は、建築構造体の工期の短縮及び施工コストの削減を図りつつ、建築構造体の解体を簡単にしかつ解体後の建築部材等をそのまま再利用できる、建築部材の接合構造等を提供することを目的とする。
第1実施態様に係る建築部材の接合構造は、第1建築部材の接合面側に形成された第1接合穴に接着剤の接着作用によって定着され、突出端側(先端側)に第1固定ネジ部を有した第1定着部材と、木質材料からなる第2建築部材の接合面側の段部の段差面側に形成された第2接合穴に接着剤の接着作用によって定着され、突出端側に第2固定ネジ部を有した第2定着部材と、を備える。また、第1実施態様に係る建築部材の接合構造は、前記第2建築部材の前記段部に設けられ、前記第2定着部材の前記第2固定ネジ部に螺合して固定された第1金具接合部、及び前記第1金具接合部に対向して配置されかつ前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部を挿通させるための挿通穴が形成された第2金具接合部を有した箱型の接合金具と、前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部に螺合して設けられ、前記接合金具を前記第1定着部材に対して固定するための締結部材と、を備える。
第1実施態様においては、前記第1建築部材の接合面に嵌合溝が形成され、前記第1建築部材の前記嵌合溝の底面側に前記第1接合穴が形成されてもよい。この場合に、前記接合金具における前記第2建築部材の接合面から突出した部分は、前記第1建築部材の前記嵌合溝に嵌合する。
第1実施態様においては、前記締結部材は、前記第1建築部材の接合面と前記接合金具の前記第2金具接合部の間に配置された高ナットと、前記高ナットに螺合して設けられ、記接合金具内に配置され、前記高ナットと協働して前記接合金具の前記第2金具接合部を挟持する固定ボルトと、を含んでもよい。又は、前記締結部材は、前記第1建築部材の接合面と前記接合金具の前記第2金具接合部との間に配置された中間ナットと、前記中間ナットと協働して前記接合金具の前記第2金具接合部を挟持する固定ナットと、を含んでもよい。
第1実施態様においては、前記第2定着部材は、その長手方向の靱性を確保した靱性部を有してもよい。この場合に、前記第2定着部材は、前記靱性部以外の部位が破断する前に、前記靱性部が伸びて破断するように構成されている。また、前記第1定着部材は、その長手方向の靱性を確保した靱性部を有してもよい。この場合に、前記第1定着部材は、前記靱性部以外の部位が破断する前に、前記靱性部が伸びて破断するように構成されている。
第1実施態様に係る建築部材の接合構造の構成によると、前述のように、前記接合金具は、前記接合金具前記第2定着部材の前記第2固定ネジ部に螺合して固定された前記第1金具接合部、及び前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部を挿通させるための前記挿通穴が形成された前記第2金具接合部を有している。前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部に前記締結部材が螺合して設けられている。そのため、前記締結部材を締め付けるだけで、前記接合金具を前記第1定着部材に対して固定して、前記第1建築部材の接合面と前記第2建築部材の接合面を接合することができる。また、前記締結部材を緩めて、前記締結部材の螺合状態を解除するだけで、前記第1建築部材の接合面と前記第2建築部材の接合面の接合状態を解除することができる。
第2実施態様に係る建築部材の接合構造は、第1建築部材の接合面側に形成された取付穴に挿通して設けられた接合ボルトと、木質材料からなる第2建築部材の接合面側の段部の段差面側に形成された接合穴に接着剤の接着作用によって定着され、突出端側(先端側)に固定ネジ部を有した定着部材と、を備える。また、第2実施態様に係る建築部材の接合構造は、前記第2建築部材の前記段部に設けられ、前記定着部材の前記固定ネジ部に螺合して固定された第1金具接合部、及び前記第1金具接合部に対向して配置されかつ前記接合ボルトを挿通させるための挿通穴が形成された第2金具接合部を有した接合金具と、前記接合ボルトに螺合して設けられ、前記接合ボルトの頭部と協働して前記接合金具を前記第1建築部材の接合面に対して固定する固定ナットと、備える。
第2実施態様に係る建築部材の接合構造の構成によると、前述のように、前記接合金具は、前記定着部材の前記固定ネジ部に螺合して固定された前記第1金具接合部、及び前記接合ボルトを挿通させるための前記挿通穴が形成された前記第2金具接合部を有している。前記接合ボルトに前記固定ナットが螺合して設けられている。そのため、前記固定ナットを締め付けるだけで、前記接合金具を前記第1建築部材の接合面に対して固定して、前記第1建築部材の接合面と前記第2建築部材の接合面を接合することができる。また、前記固定ナットを緩めて、前記固定ナットの螺合状態を解除するだけで、前記第1建築部材の接合面と前記第2建築部材の接合面の接合状態を解除することができる。
第3実施態様に係る建築構造体は、第1実施態様又は第2実施形態に係る建築部材の接合構造を備える。
第4実施態様に係る建築部材の接合構造の施工方法は、第1実施態様に係る建築部材の接合構造を施工するための施工方法である。第4実施態様に係る建築部材の接合構造の施工方法においては、前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部を前記接合金具の前記挿通穴に挿通させて、前記第2建築部材の接合面を前記第1建築部材の接合面に接触又は近接させる。その後、前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部に螺合した前記締結部材を締め付けることにより、前記接合金具を前記第1定着部材に対して固定する。
第5実施態様に係る建築部材の接合構造の施工方法は、第2実施態様に記載の建築部材の接合構造を施工するための施工方法である。第5実施態様に係る建築部材の接合構造の施工方法においては、前記第2建築部材の接合面を前記第1建築部材の接合面に接触させる。次に、前記接合ボルトを前記接合金具の前記挿通穴に挿通した状態で前記第1建築部材の前記取付穴に取付ける。その後、前記接合ボルトに螺合した前記固定ナットを締め付けることにより、前記接合金具を前記第1建築部材の接合面に対して固定する。
本発明よれば、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造を備えた建築構造体の工期の短縮及び施工コストの削減を図りつつ、建築構造体の解体を簡単にしかつ解体後の第2建築部材、接合金具をそのまま再利用できる。
図1は、第1実施形態に係るラーメン構造体の断面図である。 図2は、図1におけるII部の拡大断面図であり、第1実施形態に係る建築構造の接合構造の断面図である。 図3は、図1におけるIII部の拡大断面図であり、第1実施形態に係る建築構造の接合構造の断面図である。 図4(a)は、箱型の接続金具の正面図であり、図4(b)は、図4(a)におけるIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、図1におけるV部の拡大断面図である。 図6(a)(b)は、第1実施形態に係る建築構造の接合構造の施工方法を説明する断面図である。 図7は、第1実施形態の変形例に係る建築構造の接合構造の断面図である。 図8は、第2実施形態に係る建築構造の接合構造の断面図である。 図9(a)(b)は、第2実施形態に係る建築構造の接合構造の施工方法を説明する断面図である。 図10は、第3実施形態に係る建築構造の接合構造の断面図である。 図11(a)(b)は、第3実施形態に係る建築構造の接合構造の施工方法を説明する断面図である。
以下、第1実施形態(変形例を含む)から第3実施形態について図面を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「第1建築部材」とは、柱部材、梁部材、及び桁部材のうちのいずれかの建築部材のことである。「第2建築部材」とは、第1建築部材と接合対象の建築部材であって、梁部材、柱部材、及び桁部材のうちのいずれかの建築部材のことである。「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。図面中、「U」は上方向、「D」は下方向をそれぞれ指している。
(第1実施形態)
図1に示すように、第1実施形態に係るラーメン構造体10は、中大規模の木造建築物に用いられる建築構造体である。ラーメン構造体10は、コンクリートからなる床部材(基礎)12と、床部材12に立設されかつ木質材料,コンクリート(鉄筋コンクリートを含む),石材等からなる複数の柱部材14と、隣接する梁部材16間に設けられかつ木質材料からなる梁部材16とを備えている。
図1から図3に示すように、ラーメン構造体10は、第1建築部材としての柱部材14の接合面14pと第2建築部材としての梁部材16の接合面16pを接合するための複数のグルードインロッド方式の建築部材の接合構造18を備えている。グルードインロッド方式の建築部材の接合構造18は、高い初期剛性及び十分な靱性性能を持っている。そして、建築部材の接合構造18の具体的な構成は、次の通りである。
図2及び図3に示すように、柱部材14の接合面14p側には、水平方向に延びた複数の嵌合溝14gが形成されており、柱部材14の各嵌合溝14gの底面(奥面)側には、第1接合穴14hが形成されている。柱部材14の各嵌合溝14gの底面側は、柱部材14の接合面14p側の一部である。また、柱部材14の各第1接合穴14hには、全ネジタイプの棒状の第1定着部材20がエポキシ樹脂等を主成分とした硬化接着剤Bの接着作用によって定着されている。各第1定着部材20は、鋼材からなり、柱部材14の嵌合溝14gの底面に対して突出している。各第1定着部材20は、その突出端側(先端側)に、第1固定ネジ部20sを有している。
なお、建築部材の接合構造18が全ネジタイプの第1定着部材20を用いる代わりに、中空ボルトタイプの第1定着部材(図示省略)又は異形鉄筋タイプの第1定着部材(図示省略)を用いてもよい。
梁部材16の接合面16p側の複数の角部には、段部16dがそれぞれ形成されており、梁部材16の各段部16dの段差面(段面)側には、第2接合穴16hが形成されている。梁部材16の各段部16dの段差面側は、梁部材16の接合面16p側の一部である。また、梁部材16の各第2接合穴16hには、中空ボルトタイプの棒状の第2定着部材22がエポキシ樹脂等を主成分とした硬化接着剤Bの接着作用によって定着されている。各第2定着部材22は、鋼材からなり、梁部材16の各段部16dの段差面に対して突出している。各第2定着部材22は、その突出端側に、第2固定ネジ部22sを有している。
各第2定着部材22は、第2固定ネジ部22sよりも基端側に、第2定着部材22の長手方向の靱性(伸び)を確保した靱性部22tを有している。各靱性部22tに対する硬化接着剤Bの付着力は、各第2定着部材22の基端側部分に対する硬化接着剤Bの付着力よりも十分に小さく設定されている。そして、各第2定着部材22は、靱性部22t以外の部位(各第2定着部材22の基端側部分及び第2固定ネジ部22sを含む)が破断する前に、靱性部22tが伸びて破断するように構成されている。これにより、建築部材の接合構造18は十分な靱性性能及び安定した破壊強度を持つことができる。
なお、建築部材の接合構造18が中空ボルトタイプの第2定着部材22を用いる代わりに、全ネジタイプの第2定着部材(図示省略)又は異形鉄筋タイプの第2定着部材(図示省略)を用いてもよい。
図1から図4に示すように、梁部材16の各段部16dには、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合するための箱型の接合金具24が設けられている。各接合金具24は、鋼材からなり、梁部材16の接合面16pから突出している。各接合金具24における梁部材16の接合面16pから突出した部分は、柱部材14の各嵌合溝14gに嵌合する。また、各接合金具24は、第2定着部材22の第2固定ネジ部22sに螺合して固定された矩形の第1金具接合部24aを有している。各接合金具24は、第1金具接合部24aに第2定着部材22の長手方向に対向して配置された矩形の第2金具接合部24bを有しており、第2金具接合部24bには、第1定着部材20の第1固定ネジ部20sを挿通させるための挿通穴24hが形成されている。更に、各接合金具24は、第1金具接合部24aと第2金具接合部24bと間に連結するように設けられた4つの金具連結部24cを有しており、4つの金具連結部24cは、第1金具接合部24a(第2金具接合部24b)の周方向に間隔を置いて配置されている。
各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sには、高ナット26が螺合して設けられている。各高ナット26は、柱部材14の接合面14pと接合金具24の第2金具接合部24bの間に配置されており、各接合金具24の第2金具接合部24bに面接触する。また、各高ナット26には、各高ナット26と協働して各接合金具24の第2金具接合部24bを挟持する固定ボルト28が螺合して設けられている。換言すれば、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sには、固定ボルト28が高ナット26を介して間接的に螺合して設けられている。各固定ボルト28は、各接合金具24内に配置されており、メガネレンチ等の締付工具(図示省略)によって各接合金具24の側方から締付可能に構成されている。ここで、各高ナット26及び各固定ボルト28は、それぞれ、各接合金具24を各第1定着部材20に対して固定するための締結部材に相当する。
図1及び図5に示すように、ラーメン構造体10は、床部材12の接合面(上面)12mと柱部材14の接合面(下端面)14mを接合するための複数のグルードインロッド方式の建築部材の接合構造30を備えている。グルードインロッド方式の建築部材の接合構造30は、高い初期剛性及び靱性性能を持っている。そして、建築部材の接合構造30の具体的な構成は、次の通りである。
図5に示すように、床部材12の接合面12m側には、複数のアンカーボルト32が固定(定着)されている。各アンカーボルト32は、鋼材からなり、床部材12の接合面12mから突出している。また、各アンカーボルト32は、その突出端側(先端側)に、固定ネジ部32sを有している。
柱部材14の接合面14m側の複数の角部には、段部14dがそれぞれ形成されており、柱部材14の各段部14dの段差面(段面)には、接合穴14vが形成されている。また、柱部材14の各接合穴14vには、中空ボルトタイプの棒状の定着部材34がエポキシ樹脂等を主成分とした硬化接着剤Bの接着作用によって定着されている。各定着部材34は、鋼材からなり、柱部材14の各段部14dの段差面に対して突出している。各定着部材34は、その突出端側に、固定ネジ部34sを有している。
各定着部材34は、固定ネジ部34sよりも基端側に、定着部材34の長手方向の靱性(伸び)を確保した靱性部34tを有している。各靱性部34tに対する硬化接着剤Bの付着力は、各定着部材34の基端側部分に対する硬化接着剤Bの付着力よりも十分に小さく設定されている。そして、各定着部材34は、靱性部34t以外の部位(各定着部材34の基端側部分及び固定ネジ部34sを含む)が破断する前に、靱性部34tが伸びて破断するように構成されている。これにより、建築部材の接合構造30は十分な靱性性能及び安定した破壊強度を持つことができる。
なお、建築部材の接合構造30が中空ボルトタイプの定着部材34を用いる代わりに、全ネジタイプの定着部材(図示省略)又は異形鉄筋タイプの定着部材(図示省略)を用いてもよい。
図4及び図5に示すように、柱部材14の各段部14dには、床部材12の接合面12mと柱部材14の接合面14mを接合するための箱型の接合金具36が設けられており、各接合金具36は、鋼材からなる。また、各接合金具36は、定着部材34の固定ネジ部34sに螺合して固定された矩形の第1金具接合部36aを有している。各接合金具36は、第1金具接合部36aに定着部材34の長手方向に対向して配置された矩形の第2金具接合部36bを有しており、第2金具接合部36bには、アンカーボルト32の固定ネジ部32sを挿通させるための挿通穴36hが形成されている。各接合金具36の第2金具接合部36b側の側面は、柱部材14の接合面14mと同一平面上に位置している。更に、各接合金具36は、第1金具接合部36aと第2金具接合部36bと間に連結するように設けられた4つの金具連結部36cを有しており、4つの金具連結部36cは、第1金具接合部36a(第2金具接合部36b)の周方向に間隔を置いて配置されている。
各アンカーボルト32の固定ネジ部32sには、床部材12と協働して接合金具36の第2金具接合部36bを挟持する固定ナット38が螺合して設けられている。各固定ナット38は、各接合金具36内に配置されており、メガネレンチ等の締付工具(図示省略)によって各接合金具36の側方から締付可能に構成されている。
続いて、図2及び図6を参照しながら、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造18を施工するための施工方法(建築構造の接合構造の施工方法)について説明する。
図6(a)に示すように、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに高ナット26を螺合させて取付ける。次に、図6(b)に示すように、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sを各接合金具24の挿通穴24hに挿通させ、かつ各接合金具24における前記突出した部分を柱部材14の各嵌合溝14gに嵌合させて、梁部材16の接合面16pを柱部材14の接合面14pに接触させる。その後、各高ナット26に螺合した各固定ボルト28を締付工具によって締め付けることにより、各固定ボルト28の頭部と各高ナット26の協働によって各接合金具24の第2金具接合部24bを挟持して、各接合金具24を第1定着部材20に対して固定する。これにより、図2に示すように、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合して、建築部材の接合構造18を施工することができる。
続いて、第1実施形態の作用効果について説明する。
前述のように、各接合金具24は、各第2定着部材22の第2固定ネジ部22sに螺合して固定された第1金具接合部24a、及び各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sを挿通させるための挿通穴24hが形成された第2金具接合部24bを有している。各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに高ナット26が螺合して設けられており、各高ナット26に固定ボルト28が螺合して設けられている。そのため、各固定ボルト28を締め付けるだけで、各接合金具24を各第1定着部材20に対して固定して、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合することができる。また、各固定ボルト28を緩めて、各固定ボルト28の螺合状態を解除するだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pの接合状態を解除することができる。
同じ理由により、梁部材16に生じる引張力(接合構造18側への引張力)は、第2定着部材22、接合金具24、及び固定ボルト28を経由して第1定着部材20側に伝達され、第1定着部材20側によって負担される。梁部材16に生じる圧縮力(接合構造18への圧縮力)は、第2定着部材22、接合金具24、及び高ナット26を経由して第1定着部材20側に伝達され、第1定着部材20側によって負担される。また、各高ナット26のネジ込み量を調節することにより、柱部材14に対する梁部材14の水平方向の位置を微小調整することができる。
前述のように、柱部材14の接合面14p側に水平方向に延びた複数の嵌合溝14gが形成されている。各接合金具24における梁部材16の接合面16pから突出した部分が柱部材14の各嵌合溝14gに嵌合する。そのため、柱部材14に対する梁部材14の上下方向の位置決めを簡単に行うことができると共に、梁部材16に生じる剪断力は、第2定着部材22及び接合金具24を経由して柱部材14の嵌合溝gの壁面(下側壁面)側に伝達され、柱部材14の嵌合溝gの壁面(下側壁面)側によって負担される。
従って、第1実施形態によれば、各固定ボルト28を締め付けるだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合できるため、現場における硬化接着剤Bの注入の手間及び硬化接着剤Bの養生期間を省略して、建築部材の接合構造18を備えたラーメン構造体10の工期を大幅に短縮することができる。
各固定ボルト28の螺合状態を解除するだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pの接合状態を解除できるため、ラーメン構造体10の解体を簡単になると共に、解体後の柱部材14、梁部材16、及び接合金具24等をそのまま再利用することができる。
梁部材16に生じる引張力及び圧縮力が第1定着部材20側によって負担され、梁部材16に生じる剪断力が柱部材14の嵌合溝gの壁面側によって負担されるため、建築部材の接合構造18の接合耐力を十分に発揮させることができる。
柱部材14に対する梁部材14の水平方向の位置を微小調整することができ、柱部材14に対する梁部材14の上下方向の位置決めを簡単に行うことができるため、建築部材の接合構造18の施工性を高めることができる。
(第1実施形態の変形例)
図7に示すように、第1実施形態の変形例に係るグルードインロッド方式の建築部材の接合構造18Aは、一部を除き、第1実施形態に係るグルードインロッド方式の建築部材の接合構造18(図2参照)と同様の構成を有している。建築部材の接合構造18Aの構成のうち、建築部材の接合構造18と異なる構成についてのみ説明する。なお、建築部材の接合構造18Aにおける複数の構成要素のうち、建築部材の接合構造18における構成要素と対応するものについては、図面中に同一符号を付している。
建築部材の接合構造18Aにおける各第1定着部材20は、中空ボルトタイプである。各第1定着部材20は、第1固定ネジ部20sよりも基端側に、第1定着部材20の長手方向の靱性を確保した靱性部20tを有している。各靱性部20tに対する硬化接着剤Bの付着力は、各第1定着部材20の基端側部分に対する硬化接着剤Bの付着力よりも十分に小さく設定されている。そして、各第1定着部材20は、靱性部20t以外の部位(各第1定着部材20の基端側部分及び第1固定ネジ部20sを含む)が破断する前に、靱性部20tが伸びて破断するように構成されている。また、建築部材の接合構造18Aにおける各第2定着部材22は、全ネジタイプであり、靱性部22tを有していない。
そして、第1実施形態の変形例においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第2実施形態)
図8に示すように、第2実施形態に係るグルードインロッド方式の建築部材の接合構造40は、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合するため接合構造である。建築部材の接合構造40は、一部を除き、第1実施形態に係る建築部材の接合構造18(図2参照)と同様の構成を有している。建築部材の接合構造40の構成のうち、建築部材の接合構造18と異なる構成についてのみ説明する。なお、建築部材の接合構造40における複数の構成要素のうち、建築部材の接合構造18における構成要素と対応するものについては、図面中に同一符号を付している。
柱部材14の接合面14p側には、複数の第1接合穴14hが形成されている。各接合金具24の第2金具接合部24b側の側面は、梁部材16の接合面16pと同一平面上に位置している。
建築部材の接合構造40は、各接合金具24を各第1定着部材20に対して固定するための締結部材として、高ナット26及び固定ボルト28(図2参照)の代わりに、中間ナット42及び固定ナット44を備えている。具体的には、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sには、中間ナット42が螺合して設けられている。各中間ナット42は、柱部材14の接合面14pと各接合金具24の第2金具接合部24bとの間に配置されおり、柱部材14の接合面14p及び各接合金具24の第2金具接合部24bに面接触する。また、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sには、各中間ナット42と協働して各接合金具24の第2金具接合部24bを挟持する固定ナット44が螺合して設けられている。各固定ナット44は、各接合金具24に配置されており、メガネレンチ等の締付工具(図示省略)によって各接合金具24の側方から締付可能に構成されている。
なお、建築部材の接合構造40の構成から中間ナット42を省略してもよい。この場合には、各接合金具24の第2金具接合部24b側の側面は、柱部材14の接合面14pに面接触する。
続いて、図8及び図9を参照しながら、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造40を施工するための施工方法(建築構造の接合構造の施工方法)について説明する。
図9(a)に示すように、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに中間ナット42を螺合させて、柱部材14の接合面14pに面接触させる。次に、図9(b)に示すように、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sを各接合金具24の挿通穴24hに挿通させて、梁部材16の接合面16pを柱部材14の接合面14pに近接させる。その後、各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに螺合した各固定ナット44を締付工具によって締め付けることにより、各固定ナット44と各中間ナット42の協働によって各接合金具24の第2金具接合部24bを挟持して、各接合金具24を第1定着部材20に対して固定する。これにより、図8に示すように、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合して、建築部材の接合構造40を施工することができる。
続いて、第2実施形態の作用効果について説明する。
前述のように、各接合金具24は、各第2定着部材22の第2固定ネジ部22sに螺合して固定された第1金具接合部24a、及び各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sを挿通させるための挿通穴24hが形成された第2金具接合部24bを有している。各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに中間ナット42が螺合して設けられ、各中間ナット42は、柱部材14の接合面14pと各接合金具24の第2金具接合部24bとの間に配置されている。各第1定着部材20の第1固定ネジ部20sに固定ナット44が螺合して設けられている。そのため、各固定ナット44を締め付けるだけで、各接合金具24を各第1定着部材20に対して固定して、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合することができる。また、各固定ナット44を緩めて、各固定ナット44の螺合状態を解除するだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pの接合状態を解除することができる。
同じ理由により、梁部材16に生じる引張力(接合構造40側への引張力)は、第2定着部材22、接合金具24、及び固定ナット44を経由して第1定着部材20側に伝達され、第1定着部材20側によって負担される。梁部材16に生じる圧縮力(接合構造40側への圧縮力)は、第2定着部材22、接合金具24、及び中間ナット42を経由して第1定着部材20側に伝達され、第1定着部材20側によって負担される。
従って、第2実施形態によれば、各固定ナット44を締め付けるだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合できるため、現場における硬化接着剤Bの注入の手間及び硬化接着剤Bの養生期間を省略して、建築部材の接合構造40を備えたラーメン構造体等の建築構造体(図示省略)の工期を大幅に短縮することができる。
各固定ナット44の螺合状態を解除するだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pの接合状態を解除できるため、建築構造体の解体を簡単になると共に、解体後の柱部材14、梁部材16、及び接合金具24等をそのまま再利用することができる。
梁部材16に生じる引張力及び圧縮力が第1定着部材20側によって負担されるため、建築部材の接合構造40の接合耐力を十分に発揮させることができる。
(第3実施形態)
図10に示すように、第3実施形態に係るグルードインロッド方式の建築部材の接合構造46は、H形鋼からなる柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合するため接合構造である。建築部材の接合構造46は、一部を除き、第2実施形態に係るグルードインロッド方式の建築部材の接合構造40(図8参照)と同様の構成を有している。建築部材の接合構造46の構成のうち、建築部材の接合構造40と異なる構成についてのみ説明する。なお、建築部材の接合構造46における複数の構成要素のうち、建築部材の接合構造40における構成要素と対応するものについては、図面中に同一符号を付している。
建築部材の接合構造46においては、接合対象である柱部材14は、H形鋼からなり、フランジ部14fを有している。柱部材14の接合面14p側のフランジ部14fには、複数の取付穴14bが貫通して形成されている。
建築部材の接合構造46は、複数の中間ナット42及び複数の固定ナット44(図8参照)を備える代わりに、複数の接合ボルト48及び複数の固定ナット50を備えている。具体的には、柱部材14の各取付穴14bには、接合ボルト48が挿通して設けられている。各接合金具24の挿通穴24hは、各接合ボルト48を挿通させる。また、各接合ボルト48には、各接合ボルト48の頭部と協働して接合金具24を柱部材14の接合面14pに対して固定する固定ナット50が螺合して設けられている。
続いて、図10及び図11を参照しながら、グルードインロッド方式の建築部材の接合構造46を施工するための施工方法(建築構造の接合構造の施工方法)について説明する。
図11(a)(b)に示すように、梁部材16の接合面16pを柱部材14の接合面14pに接触させる。次に、図11(b)に示すように、各接合ボルト48を各接合金具24の挿通穴24hに挿通した状態で、柱部材14の各取付穴14bに取付ける。そして、各接合ボルト48に螺合した各固定ナット50を締付工具によって締め付けることにより、各固定ナット50と各接合ボルト48の頭部の協働によって各接合金具24の第2金具接合部24bを挟持して、各接合金具24を梁部材16の接合面16pに対して固定する。これにより、図10に示すように、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合して、建築部材の接合構造46を施工することができる。
続いて、第3実施形態の作用効果について説明する。
前述のように、各接合金具24は、各第2定着部材22の第2固定ネジ部22sに螺合して固定された第1金具接合部24a、及び各接合ボルト48を挿通させるための挿通穴24hが形成された第2金具接合部24bを有している。柱部材14の各取付穴14bに接合ボルト48が挿通して設けられており、各接合ボルト48に固定ナット50が螺合して設けられている。そのため、各固定ナット50を締め付けるだけで、各接合金具24を梁部材16の接合面16pに対して固定して、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合することができる。また、各固定ナット50を緩めて、各固定ナット50の螺合状態を解除するだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pの接合状態を解除することができる。
従って、第2実施形態によれば、各固定ナット50を締め付けるだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pを接合できるため、現場における硬化接着剤Bの注入の手間及び硬化接着剤Bの養生期間を省略して、建築部材の接合構造46を備えたラーメン構造体等の建築構造体(図示省略)の工期を大幅に短縮することができる。
各固定ナット50の螺合状態を解除するだけで、柱部材14の接合面14pと梁部材16の接合面16pの接合状態を解除できるため、建築構造体の解体を簡単になると共に、解体後の柱部材14、梁部材16、及び接合金具24等をそのまま再利用することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものでなく、例えば、次のように適宜の変更を行うことにより、様々な態様で実施可能である。
柱部材14を第1建築部材としかつ梁部材16を第2建築部材とする代わりに、梁部材16を第1建築部材としかつ柱部材14を第2建築部材としてもよい。この場合には、接合金具24は柱部材14の段部に設けられる。また、梁部材16を第2建築部材とする代わりに、桁部材(図示省略)を第2建築部材としてもよい。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
10 ラーメン構造体(建築構造体)
12 床部材(基礎)
12m 接合面(上面)
14 柱部材(第1建築部材)
14p 接合面
14m 接合面(下端面)
14d 段部
14g 嵌合溝
14h 第1接合穴
14m 接合面(下端面)
14v 接合穴
14f フランジ部
14b 取付穴
16 梁部材(第2建築部材)
16p 接合面
16d 段部
16h 第2接合穴
18 建築部材の接合構造
18A 建築部材の接合構造
20 第1定着部材
20s 第1固定ネジ部
20t 靱性部
22 第2定着部材
22s 第2固定ネジ部
22t 靱性部
24 接合金具
24a 第1金具接合部
24b 第2金具接合部
24c 金具連結部
24h 挿通穴
26 高ナット(締結部材)
28 固定ボルト(締結部材)
30 建築部材の接合構造
32 アンカーボルト
32s 固定ネジ部
34 定着部材
34s 固定ネジ部
34t 靱性部
36 接合金具
36a 第1金具接合部
36b 第2金具接合部
36c 金具連結部
36h 挿通穴
38 固定ナット
40 建築部材の接合構造
42 中間ナット(締結部材)
44 固定ナット(締結部材)
46 建築部材の接合構造
48 接合ボルト
50 固定ナット
B 硬化接着剤

Claims (10)

  1. 第1建築部材の接合面側に形成された第1接合穴に接着剤の接着作用によって定着され、突出端側に第1固定ネジ部を有した第1定着部材と、
    木質材料からなる第2建築部材の接合面側の段部の段差面側に形成された第2接合穴に接着剤の接着作用によって定着され、突出端側に第2固定ネジ部を有した第2定着部材と、
    前記第2建築部材の前記段部に設けられ、前記第2定着部材の前記第2固定ネジ部に螺合して固定された第1金具接合部、及び前記第1金具接合部に対向して配置されかつ前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部を挿通させるための挿通穴が形成された第2金具接合部を有した箱型の接合金具と、
    前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部に螺合して設けられ、前記接合金具を前記第1定着部材に対して固定するための締結部材と、を備えたことを特徴とする建築部材の接合構造。
  2. 前記第1建築部材の接合面に嵌合溝が形成され、前記第1建築部材の前記嵌合溝の底面側に前記第1接合穴が形成され、前記接合金具における前記第2建築部材の接合面から突出した部分は、前記第1建築部材の前記嵌合溝に嵌合することを特徴とする請求項1に記載の建築部材の接合構造。
  3. 前記締結部材は、
    前記第1建築部材の接合面と前記接合金具の前記第2金具接合部の間に配置された高ナットと、
    前記高ナットに螺合して設けられ、前記接合金具内に配置され、前記高ナットと協働して前記接合金具の前記第2金具接合部を挟持する固定ボルトと、を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建築部材の接合構造。
  4. 前記締結部材は、
    前記第1建築部材の接合面と前記接合金具の前記第2金具接合部との間に配置された中間ナットと、
    前記中間ナットと協働して前記接合金具の前記第2金具接合部を挟持する固定ナットと、を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建築部材の接合構造。
  5. 前記第2定着部材は、その長手方向の靱性を確保した靱性部を有し、前記靱性部以外の部位が破断する前に、前記靱性部が伸びて破断するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の建築部材の接合構造。
  6. 前記第1定着部材は、その長手方向の靱性を確保した靱性部を有し、前記靱性部以外の部位が破断する前に、前記靱性部が伸びて破断するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の建築部材の接合構造。
  7. 第1建築部材の接合面側に形成された取付穴に挿通して設けられた接合ボルトと、
    木質材料からなる第2建築部材の接合面側の段部の段差面側に形成された接合穴に接着剤の接着作用によって定着され、突出端側に固定ネジ部を有した定着部材と、
    前記第2建築部材の前記段部に設けられ、前記定着部材の前記固定ネジ部に螺合して固定された第1金具接合部、及び前記第1金具接合部に対向して配置されかつ前記接合ボルトを挿通させるための挿通穴が形成された第2金具接合部を有した接合金具と、
    前記接合ボルトに螺合して設けられ、前記接合ボルトの頭部と協働して前記接合金具を前記第1建築部材の接合面に対して固定する固定ナットと、備えたことを特徴とする建築部材の接合構造。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれかの建築部材の接合構造を備えたことを特徴とする建築構造体。
  9. 請求項1に記載の建築部材の接合構造を施工するための施工方法であって、
    前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部を前記接合金具の前記挿通穴に挿通させて、前記第2建築部材の接合面を前記第1建築部材の接合面に接触又は近接させ、その後、前記第1定着部材の前記第1固定ネジ部に螺合した前記締結部材を締め付けることにより、前記接合金具を前記第1定着部材に対して固定することを特徴とする建築部材の接合構造の施工方法。
  10. 請求項7に記載の建築部材の接合構造を施工するための施工方法であって、
    前記第2建築部材の接合面を前記第1建築部材の接合面に接触させ、次に、前記接合ボルトを前記接合金具の前記挿通穴に挿通した状態で、前記第1建築部材の前記取付穴に取付け、その後、前記接合ボルトに螺合した前記固定ナットを締め付けることにより、前記接合金具を前記第1建築部材の接合面に対して固定することを特徴とする建築部材の接合構造の施工方法。
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