JP2007077638A - 木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法 - Google Patents

木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】木造建築における接合部構造に関するものであり、具体的には、柱と柱、柱と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接合部構造と接手を提供し、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を簡単、且つ、容易に構築できるようにした木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
【解決手段】土台コラムと柱、柱と梁、並びに柱と柱の木口面をそれぞれ接合する際には柱用ソケットや梁用ソケットを用いソケット同士間、柱用ソケットと梁用ソケット間にジョイント部材を介在せしめ、該ソケットとジョイント部材の嵌合部をテーパー付き嵌合孔とテーパー形状の嵌合部にて接合する。そしてソケットの端部に設けられた縁部がジョイント部材に設けられた鍔部を介して接合し、木材面同士が接合面で接合しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、木造建築物に使用される軸材料の接手、並びに同接手を用いた木軸材の接合方法に関するものである。
従来、木造建築物に使用される木軸材の接合部は、めりこみや割裂が生じやすく、貫(ぬき)や差し鴨居、足固め、或いは筋違い、耐力壁を用いた方法等により補強しながら建物の軸組みを構築していた。
而して、特許文献1(特公平5−40099号公報)や特許文献2(特公平7−81327号公報)においては、柱や梁の接合部に孔をあけて異形鉄筋を挿入し、次いで接着剤を充填して、該接着剤の硬化により剛接合するジョイント方法が提案され、前記筋違いや耐力壁を必要としない木質ラーメン構造の構築が可能となってきた。
然しながら、前記、異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、建築現場に於いて、柱や梁の接合部に異形鉄筋を挿入して接着剤を充填し硬化させるもので、例えば、特許文献3(特開平7−62878号公報)の如く、建築現場に於いては、木製柱部材と梁部材との鉄筋剛接合部養生を確実に行うための組立保持装置等が必要とされるように、施工効率の悪さや、施工品質のバラツキが出る欠点が懸念されている。
また、従来の異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、剛接合によって高い耐力を得ることができるようになったが、該従来工法は、建築現場での施工による施工品質の悪さに加え、柱や梁等の接合部が、木材同士が接触して接合部を構成しており、木材の場合、方向によって強度の異方性があり、特に繊維に直角な方向の強度が弱いために該木材同士の接合部分に木材のめり込みが生じ接合部の破壊により構造全体が破壊に至る可能性がある。
更にまた、前記異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、接合個所では二度と外せない接着による接合部の構成であり、増改築やリフォーム時に接合部を破壊して解体せざる得ないから、木材の再使用が不可能で経済的でなく、省資源的でない。
特公平5−40099号公報 特公平7−81327号公報 特開平7−62878号公報
而して、本発明は、木造建築に於ける木軸材の接合部構造に関するものであり、具体的には、柱と柱、柱と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接合部構造と接手を提供し、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を容易に構築できるようにした木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
また、本発明は、木軸材の接合部にそれぞれ工場にて柱用ソケットや梁用ソケット、或いはクロスソケットを埋め込み加工し、該ソケットを接着剤にて接着し場合によってはドリフトピンを打設して養生する。そして、十分に養生された木軸材は建築現場に搬入され、ジョイント部材を介して接合し、前記埋め込み加工されたソケットにドリフトピンを打設して接合、固着するもである。
従って本発明では、現場での施工効率が向上し、接着剤の充填、柱や梁の保持固定や養生等、建築現場で一番厄介な作業をなくし、施工品質のバラツキをなくすことができる木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
また、本発明は柱用ソケットや梁用ソケット、或いはジョイント部材の形状、並びに土台金具を新規に開発して柱と柱、柱と梁、土台と柱等のそれぞれの接合作業を効率よく行えることのできる木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
更にまた、従来の異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、接合個所を破壊しなければ二度と外せない接合部構成であったが、本発明は、ソケット方式で簡単に取り外しできる。
従って、増改築やリフォーム時に接合部を破壊することなく解体でき、該解体された木軸材は再使用可能で、省資源化に役立つほか、仮設住宅、プレハブ住宅の建設にも役立つ木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供する。
本発明は、木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該ソケット埋め込み用孔や横孔に柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットを埋め込んで接着剤並びにドリフトピンにて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケットにはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部を介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、前記接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットの端部縁部にはそれぞれジョイント接合面を形成し、該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材の鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成したことを要旨とする。
本発明は、木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該ソケット埋め込み用孔や横孔に柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットを埋め込んで接着剤並びにドリフトピンにて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケットにはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部を介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、前記接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットの端部縁部にはそれぞれジョイント接合面を形成し、該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材の鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、前記木材同士の接合部や木材と土台との接合部における木材のめり込みを防止する木軸材の接合方法を要旨とする。
また、本発明において、外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケットは、外部から直交する複数本のドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びにクロスソケットのテーパー嵌合部の嵌合孔と縁部にジョイント接合面を形成され、該柱用ソケットと同様に外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の梁用ソケットは外部から直交する複数本のドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部の嵌合孔と縁部にジョイント接合面を形成され、前記柱用ソケット並びに梁用ソケットは柱や梁の小口面において該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれたテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔内に前記縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤とドリフトピンにて固着され、
前記柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には柱用ソケットや梁ソケット間に前記テーパー嵌合部付きジョイント部材、並びにクロスソケットを介在せしめ前記柱と柱、梁と柱の接合がなされることを要旨とする。
また、本発明は、土台に柱を立設するに際し土台を切欠して略同形状の土台コラムをアンカーボルトで基礎部に固設し、該土台コラムにテーパー嵌合部付きジョイント部材を螺着固定してそのテーパー嵌合部を上部に突設し、前記立設する柱の下部木口面にテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔を穿設して柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて固着し、前記基礎部に固着され土台コラムに設けられたテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部に柱用ソケット挿着して接合し、該ジョイント部材をドリフトピンにて柱用ソケットに固定して土台コラムと柱間が固着されることを要旨とする。
また、本発明は、外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケットを柱下部の木口面にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔を穿設して埋め込み、該柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて柱の木口面内に固着し、
同様に接続する柱頭部は木口面から該柱の長手方向にテーパー内径形状を有したクロスソケット埋め込み孔を穿設して柱にクロスソケットを埋め込み、該クロスソケットを接着剤とドリフトピンにて柱頭の木口面内に固着してクロスソケットのテーパー嵌合部を柱頭より突設して設け、前記柱下部に固着された柱用ソケットと柱頭の木口面に突設されたクロスソケットのテーパー嵌合部を接合し、該クロスソケットの先端部をドリフトピンにて柱下部の柱用ソケットに固定し柱と柱間が固着されることを要旨とする。
また、本発明は、両端の外径がテーパー形状を有したクロスソケットを柱の木口面から長手方向にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔を穿設して埋め込み、該クロスソケットを接着剤で柱頭の木口面内に固着し、同様に接続する梁の木口面から該梁の長手方向にソケット埋め込み用孔を穿設して梁に梁用ソケットを埋め込んで接着剤とドリフトピンにて固着し、前記柱頭の木口面に固着されたクロスソケットには直交するテーパー嵌合部付きジョイント部材の一端部の雄ネジ部が螺着され、前記柱頭に直交する梁の木口面内に固着された梁用ソケットはテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部が嵌合されドリフトピンにて固定して梁と柱が固着されることを要旨とする。
また、本発明は、柱下部木口面内、柱頭木口面内、並びに梁の木口面内に穿設される柱用ソケット、梁用ソケット、並びにクロスソケットのソケット埋め込み用孔は奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有し、該ソケットの挿着時に用いられる接着剤は前記柱用ソケット、梁用ソケット、並びにクロスソケットを木口の開口部より挿着する際に木口の開口部側に溢れて戻り前記種々のソケット外周部とソケット埋め込み用孔間にムラなく充填されることを要旨とする。
また、本発明は、柱下部木口面内、柱頭木口面内、並びに梁の木口面内に接着剤にて固着された柱用ソケット、梁用ソケットの木口側には奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有したジョイント部材嵌合孔が穿設されており、該ジョイント部材嵌合孔にはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部が嵌合して木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台コラムとの接合がおこなわれることを要旨とする。
更にまた、本発明において、基礎部に固着され土台はスチールまたはステンレス・スチール等からなり該素材の肉厚のパイプを切断して構成され、該切断されたパイプの小口部より前記基礎部に植設されたアンカーボルトへの固着、並びに柱用ジョイント部材の螺着による固定が可能なことを要旨とする。
而して、本発明は、木造建築に於ける木材同士の接合部構造、即ち、柱と柱、柱と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接手と接合方法を提供でき、該接手、並びに接合方法は、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を容易に構築できるようにした木軸材の接手、並びに木軸材の接合方法を提供することができた。
また、本発明は、木軸材の接合部にそれぞれ工場にて柱用ソケット、梁用ソケット、或いはクロスソケットを埋め込み加工し、該それぞれのソケットを接着剤にて接着し、ソケットによってはドリフトピンを打設して養生する。そして、十分に養生された木軸材は建築現場に搬入され、ジョイン部材を介して、前記埋め込み加工されたそれぞれのソケットをドリフトピンにて接合、固着するもで、現場での施工効率が向上し、接着剤の充填、柱や梁の保持固定や養生等、建築現場で一番厄介な作業をなくし、施工品質のバラツキをなくすことができる木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供することができた。
また、本発明は、柱下部木口面内、柱頭木口面内に装着された柱用ソケットの木口側には奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有したジョイント部材嵌合孔が穿設されており、該ジョイント部材嵌合孔にはジョイント部材のテーパー嵌合部、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部が嵌合して柱の木口面同士の接合がおこなわれる構成であるために該テーパー孔とテーパー嵌合部間で、接合部の組立時に前記柱と柱の接合部にクサビを噛ますことにより接合される上部柱、例えば二階柱の頭が約15度以内で自由に傾けることができ、2階の梁、即ち横架材を水平に保ち組立作業が容易になる。
また、本発明においては、土台に柱を立設するに際し土台を切欠して略同形状の土台コラムをアンカーボルトで基礎部に固設し、該土台コラムにテーパー嵌合部付きジョイント部材を螺着固定してそのテーパー嵌合部を上部に突設し、前記立設する柱の下部木口面にテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔を穿設して柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて固着し、前記基礎部に固着され土台コラムに設けられたテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部に柱用ソケット挿着して接合し、該ジョイント部材をドリフトピンにて柱用ソケットに固定して土台コラムと柱間が固着されることを要旨とし、該土台コラムに柱を立設するに際し、前記土台コラムにテーパー嵌合部付きジョイント部材を螺着固定するナットを緩めておけばジョイント部材により接合される柱は約15度以内で自由に傾けることができ、一階の梁、即ち横架材を水平に保ち組立作業が容易になる。
また、柱用ソケットや梁用ソケットの木口側に穿設されたジョイント部材嵌合孔にジョイント部材やクロスソケットのテーパー嵌合部を挿着する際には、テーパー嵌合部の先端部が細くなったテーパー先端部を有するテーパー嵌合部が現場での嵌合作業を容易にして、組立作業を効率良くおこなえる。
更にまた、従来の異形鉄筋を接合部に介在せしめた接着工法は、接合個所を破壊しなければ二度と外せない接合部構成であったが、本発明は、ソケット方式で簡単に取り外しできる。従って、増改築やリフォーム時に接合部を破壊することなく解体でき、該解体された木軸材は再使用可能で、省資源化に役立つほか、仮設住宅、プレハブ住宅の建設にも役立つ木軸材の接手並びに同接手を用いた木軸材の接合方法を提供することができた。
本発明は、木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該ソケット埋め込み用孔や横孔に柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットを埋め込んで接着剤並びにドリフトピンにて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケットにはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部を介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、前記接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットの端部縁部にはそれぞれジョイント接合面を形成し、該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材の鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成することが好ましい。
本発明は、木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、該ソケット埋め込み用孔や横孔に柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットを埋め込んで接着剤並びにドリフトピンにて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケットにはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部を介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、前記接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットの端部縁部にはそれぞれジョイント接合面を形成し、該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材の鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、前記木材同士の接合部や木材と土台との接合部における木材のめり込みを防止する木軸材の接合方法であることが好ましい。
また、本発明において、外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケットは、外部から直交する複数本のドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びにクロスソケットのテーパー嵌合部の嵌合孔と縁部にジョイント接合面を形成され、該柱用ソケットと同様に外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の梁用ソケットは外部から直交する複数本のドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部の嵌合孔と縁部にジョイント接合面を形成され、前記柱用ソケット並びに梁用ソケットは柱や梁の小口面において該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれたテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔内に前記縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤とドリフトピンにて固着され、
前記柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には柱用ソケットや梁ソケット間に前記テーパー嵌合部付きジョイント部材、並びにクロスソケットを介在せしめ前記柱と柱、梁と柱の接合がなされることが好ましい。
また、本発明は、土台に柱を立設するに際し土台を切欠して略同形状の土台コラムをアンカーボルトで基礎部に固設し、該土台コラムにテーパー嵌合部付きジョイント部材を螺着固定してそのテーパー嵌合部を上部に突設し、前記立設する柱の下部木口面にテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔を穿設して柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて固着し、前記基礎部に固着され土台コラムに設けられたテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部に柱用ソケット挿着して接合し、該ジョイント部材をドリフトピンにて柱用ソケットに固定してコラムと柱間が固着されることが好ましい。
また、本発明は、外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケットを柱下部の木口面にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔を穿設して埋め込み、該柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて柱の木口面内に固着し、
同様に接続する柱頭部は木口面から該柱の長手方向にテーパー内径形状を有したクロスソケット埋め込み孔を穿設して柱にクロスソケットを埋め込み、該クロスソケットを接着剤とドリフトピンにて柱頭の木口面内に固着してクロスソケットのテーパー嵌合部を柱頭より突設して設け、前記柱下部に固着された柱用ソケットと柱頭の木口面に突設されたクロスソケットのテーパー嵌合部を接合し、
該クロスソケットの先端部をドリフトピンにて柱下部の柱用ソケットに固定し柱と柱間が固着されることが好ましい。
また、本発明は、両端の外径がテーパー形状を有したクロスソケットを柱の木口面から長手方向にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔を穿設して埋め込み、該クロスソケットを接着剤で柱頭の木口面内に固着し、同様に接続する梁の木口面から該梁の長手方向にソケット埋め込み用孔を穿設して梁に梁用ソケットを埋め込んで接着剤とドリフトピンにて固着し、前記柱頭の木口面に固着されたクロスソケットには直交するテーパー嵌合部付きジョイント部材の一端部の雄ネジ部が螺着され、前記柱頭に直交する梁の木口面内に固着された梁用ソケットはテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部が嵌合されドリフトピンにて固定して梁と柱が固着されることが好ましい。
また、本発明は、柱下部木口面内、柱頭木口面内、並びに梁の木口面内に穿設される柱用ソケット、梁用ソケット、並びにクロスソケットのソケット埋め込み用孔は奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有し、該ソケットの挿着時に用いられる接着剤は前記柱用ソケット、梁用ソケット、並びにクロスソケットを木口の開口部より挿着する際に木口の開口部側に溢れて戻り前記種々のソケット外周部とソケット埋め込み用孔間にムラなく充填されることが好ましい。
また、本発明は、柱下部木口面内、柱頭木口面内、並びに梁の木口面内に接着剤にて固着された柱用ソケット、梁用ソケットの木口側には奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有したジョイント部材嵌合孔が穿設されており、該ジョイント部材嵌合孔にはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部が嵌合して木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台コラムとの接合がおこなわれることが好ましい。
更にまた、本発明は、基礎部に固着され土台コラムはスチールまたはステンレス・スチール等からなり該素材の肉厚のパイプを切断して構成され、該切断されたパイプの小口部より前記基礎部に植設されたアンカーボルトへの固着、並びに柱用ジョイント部材の螺着による固定が可能なことが好ましい。
図1乃至図4は本発明の実施例1を説明するもので、図1は、本発明の使用部位を説明する斜視説明図、図2は、実施例1における木軸構造組立説明図、図3は、実施例1における土台コラムと柱の接合状態を説明する拡大要部断面図、図4は、柱と柱の接合状態並びに柱と梁の接合状態を説明する拡大要部断面図である。
図1において、1は布基礎、2は布基礎1に上に載置された土台、3は土台2を任意位置で切欠して柱4を立設するために設置した土台コラムであり、該土台コラム3はスチールまたはステンレスの肉厚パイプを任意寸法で切断して製作されている。そして土台コラム3上にジョイント部材を介して柱4は立設されるものであり、該柱4は図1において一階柱4aと二階柱4bに分けられている。
また、5a、5b、6a、6bは、梁であり、該梁5a、5bは一階柱4aの頭部に接合されている。また、想像線にて示した梁6a、6bは必要に応じて前記梁5a、5bとクロスして設けられる梁材であり、本願発明における木軸材の接手構造に於いても図1の如くクロス形状に梁5a、5b、6a、6bを設置することができる。
そして前記梁5a、5b、6a、6bを接合した一階柱4aの上部には二階柱4bがジョイント部材7にて接合される木軸構造の一例を示しており、前記木軸構造の接合部に本発明は、有効に使用されるものである。
斯くして図2は、図1において説明した木軸構造を組み立てるに際し、本願発明の構成部材を配置した木軸構造組立説明図であり、図3は土台コラムと柱の接合状態を説明する拡大要部断面図、図4は、柱と梁、柱と柱の接合状態を説明する要部拡大断面図である。
図2乃至図4において、1は布基礎、2は土台、3は土台コラム、4aは一階柱、4bは二階柱、5a、5bは梁を示している。
前記布基礎1には、アンカーボルト8にて、スチールまたはステンレス・スチール等の肉厚パイプからなる土台コラム3が固着されており、該土台コラム3上部にはテーパー嵌合部9を有するテーパー嵌合部付きジョイント部材10が螺着、締結される取付孔11が穿設されており、前記テーパー嵌合部付きジョイント部材10はネジ部12を介して土台コラム3にナット13にて固着され、土台コラム3上にテーパー嵌合部9が突設されている。
一方、1階柱4aの柱下部には、工場においてテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔14が穿設され、該ソケット埋め込み用孔14には、柱用ソケット15が接着剤16を用いて固着され、該柱用ソケット15は、更にドリフトピン17が打設され、前記一階柱4aの柱下部木口面内に設置されて現場に搬入される。
而して、本発明おいては、土台コラム3に一階柱4aを立設するには、図3の如く、土台2を切欠して略同形状の土台コラム3をアンカーボルト8で布基礎1に固設し、該土台コラム3にテーパー嵌合部付きジョイント部材10を螺着固定してそのテーパー嵌合部9を上部に突設し、前記立設する一階柱4aの下部木口面にテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔14を穿設して柱用ソケット15を接着剤16とドリフトピン17にて固着される。
そして、現場において、前記土台コラム3に設けられたテーパー嵌合部付きジョイント部材10のテーパー嵌合部9を、柱用ソケット15のジョイント部材嵌合孔18に挿着して、該柱用ソケット15の端部縁部21を鍔部20に接合し、前記ジョイント部材10をドリフトピン19にて柱用ソケット15に固定することで、土台コラム3と一階柱4a間が、前記テーパー嵌合部付きジョイント部材10の鍔部20と柱用ソケット15の端部縁部21を介して剛接合して固着される。
尚、本願発明においては、木軸構造組立に際して、ネジ部12の締着されるナット13を仮組立の如く緩めに締めておき、該隙間にクサビ等を噛まし、その状態において一階柱4aは、土台2に対して約15度ほど傾けることが可能で、該一階柱4aの傾きは、梁等の組立に対して非常に効率的な組立易さを提供する。
次に本発明は、前記一階柱4a頭部において、梁5a、5b、梁6a、6bを接合する場合を説明する。図2並びに図4において、梁5a、5bの木口面には、工場にてテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔14がそれぞれ穿設され、該ソケット埋め込み用孔14には、梁用ソケット22a、22bが接着剤16を用いて固着され、該梁用ソケット22a、22bは、更にドリフトピン17、17、17・・・がそれぞれ打設され、前記一階柱4aの柱頭部木口面内に固着されて現場に搬入される。
また、前記一階柱4a頭部木口面にはクロスソケット23がテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔14に接着剤16を介して固着されており、該クロスソケット23は一階柱4a頭部に穿設された横穴24a、24bを貫通して梁用ジョイント部材25a、25bの雄ネジ部26a、26bが螺着され、該梁用ジョイント部材の他端、即ち、テーパー嵌合部27a、27bがそれぞれ前記梁用ソケット22a、22bのジョイント部材嵌合孔28a、28bに挿着されている。
前記梁用ソケット22a、22bの端部縁部21は、鍔部20にそれぞれ接合し、前記梁用ジョイント部材25a、25bをドリフトピン19にてそれぞれ梁用ソケット22a、22bに固定することで、梁5a、5bと一階柱4aの柱頭間が接合され、該接合部は鍔部20と梁用ソケット22a、22bの端部縁部21を介して剛接合して固着される。
尚、29a、29bは、クロスソケット23に穿たれた横孔で、該横穴29a、29bには、必要に応じて前記梁用ジョイント部材25a、25bの雄ネジ部26a、26bが螺着され、梁5a、5bに対してクロスした形状で、梁6a、6bが接合される。
斯くして、本発明における一階柱4aと二階柱4bとの接合は、前記一階柱4aの柱頭木口面内に固着されたクロスソケット23が上部にテーパー嵌合部30を有しており、該テーパー嵌合部30に二階柱4b下部の木口面内に固着された柱用ソケット15のジョイント部材嵌合孔18に挿着して、該柱用ソケット15の端部縁部21を鍔部20に接合し、前記ジョイント部材10をドリフトピン19にて柱用ソケット15に固定することで、一階柱4aの柱頭と二階柱4bの下部が接合され、該接合部はクロスソケット23の端部縁部31と柱用ソケット15の端部縁部21が接合して固着される。
尚、本願発明においては、一階柱4aの柱頭と二階柱4bの下部が接合際して、テーパー嵌合部30をテーパー内径を有するジョイント部材嵌合孔18に挿着するために、該挿着の過程で該一階柱4aの柱頭と二階柱4b間の隙間にクサビ等を噛まし、その状態において二階柱4bは、一階柱4aに対して約15度ほど傾けることが可能で、該二階柱4bの傾きは、上部梁等の組立に対して非常に効率的な組立易さを提供する。
また、柱用ソケット15や梁用ソケット22a、22bの木口側に穿設されたジョイント部材嵌合孔18にジョイント部材9、25a、25bやクロスソケットのテーパー嵌合部30を挿着する際には、テーパー嵌合部の先端部が細くなったテーパー先端部を有するテーパー嵌合部が現場での嵌合作業を容易にして、組立作業を効率良くおこなえる。
斯くして、本発明は、木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔14を穿設し、また木材の四方面に横孔24a、24b、29a、29bを穿設して木材同士の接合部を構成し、該ソケット埋め込み用孔14や横孔24a、24b、29a、29bに柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22b、或いはクロスソケット23を埋め込んで接着剤16,並びにドリフトピン19にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となる柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22bにはテーパー嵌合部付きジョイント部材10、並びに前記クロスソケット23のテーパー嵌合部27a、27bを介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、前記接手受け部となる柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22b、或いはクロスソケット23の端部縁部21、31にはそれぞれジョイント接合面を形成し、該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材10の鍔部20が介在して木材同士が剛接合されるよう構成した。
また、本発明は、木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔14を穿設し、また木材の四方面に横孔24a、24b、29a、29bを穿設して木材同士の接合部を構成し、該ソケット埋め込み用孔14や横孔24a、24b、29a、29bに柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22b、或いはクロスソケット23を埋め込んで接着剤16,並びにドリフトピン19にて固着して接手受け部を構成し、該接手受け部となる柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22bにはテーパー嵌合部付きジョイント部材10、並びに前記クロスソケット23のテーパー嵌合部27a、27bを介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、前記接手受け部となる柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22b、或いはクロスソケット23の端部縁部21、31にはそれぞれジョイント接合面を形成し、該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材10の鍔部20が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、前記木材同士の接合部や木材と土台との接合部における木材のめり込みを防止することを木軸材の接合方法を提供した。
また、本発明において、外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケット15は、外部から直交する複数本のドリフトピン17を貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材10、並びにクロスソケット23のテーパー嵌合部9のジョイント部材嵌合孔28a、28bと端部縁部21にジョイント接合面を形成され、該柱用ソケット15と同様に外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の梁用ソケット22a、22bは外部から直交する複数本のドリフトピン17を貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材10のテーパー嵌合部27a、27bのジョイント部材嵌合孔28a、28bと端部縁部31にジョイント接合面を形成され、前記柱用ソケット15,並びに梁用ソケット22a、22bは柱4や梁5a、5bの小口面において該柱4や梁5a、5bの木口面から長手方向に穿たれたテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔14内に前記端部縁部21、31のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤16とドリフトピン19にて固着され、前記柱4や梁5a、5bの木口面をそれぞれ接合する際には柱用ソケット15や梁用ソケット22a、22b間に前記テーパー嵌合部付きジョイント部材10、並びにクロスソケット23を介在せしめ前記柱と柱、梁と柱の接合がなされるように構成した。
また、本発明は、土台2に柱4aを立設するに際し土台2を切欠して略同形状の土台コラム3をアンカーボルト8で布基礎1に固設し、
該土台コラム3にテーパー嵌合部付きジョイント部材10を螺着固定してそのテーパー嵌合部9を上部に突設し、前記立設する柱4aの下部木口面にテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔14を穿設して柱用ソケット15を接着剤16とドリフトピン17にて固着し、前記布基礎1に固着され土台コラム3に設けられたテーパー嵌合部付きジョイント部材10のテーパー嵌合部9に柱用ソケット15挿着して接合し、該ジョイント部材10をドリフトピン19にて柱用ソケット15に固定して土台コラム3と柱4a間が固着されるように構成した。
また、本発明は、外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケット15を柱4b下部の木口面にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔14を穿設して埋め込み、該柱用ソケット15を接着剤16とドリフトピン17にて柱の木口面内に固着し、同様に接続する柱頭部は木口面から該柱4aの長手方向にテーパー内径形状を有したクロスソケット埋め込み孔14を穿設して柱4aにクロスソケット23を埋め込み、該クロスソケット23を接着剤16にて柱頭の木口面内に固着してクロスソケット23のテーパー嵌合部30を柱頭より突設して設け、前記柱4b下部に固着された柱用ソケット15と柱4aの木口面に突設されたクロスソケット23のテーパー嵌合部30を接合し、該クロスソケット23の先端部をドリフトピン19にて柱4b下部の柱用ソケット15に固定し柱4aと柱4b間が固着されるように構成した。
また、本発明は、両端の外径がテーパー形状を有したクロスソケット23を柱4aの木口面から長手方向にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔14を穿設して埋め込み、該クロスソケット23を接着剤16で柱4a頭の木口面内に固着し、同様に接続する梁5a、5bの木口面から該梁5a、5bの長手方向にソケット埋め込み用孔14を穿設して梁5a、5bに梁用ソケット22a、22bを埋め込んで接着剤16とドリフトピン17にて固着し、前記柱4aの木口面に固着されたクロスソケット23には直交するテーパー嵌合部付きジョイント部材25a、25bの一端部の雄ネジ部26a、26bが螺着され、前記柱4a頭に直交する梁5a、5bの木口面内に固着された梁用ソケット22a、22bはテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部27a、27bが嵌合されドリフトピン19にて固定して梁5a、5bと柱4aが固着されるように構成した。
また、本発明は、柱4の下部木口面内、柱4の頭木口面内、並びに梁5a、5bの木口面内に穿設される柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22b、並びにクロスソケット23のソケット埋め込み用孔14は奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有し、該ソケットの挿着時に用いられる接着剤16は前記柱用ソケット15、梁用ソケット22a、22b、並びにクロスソケット23を木口の開口部より挿着する際に木口の開口部側に溢れて戻り前記種々のソケット外周部とソケット埋め込み用孔14間にムラなく充填されるように構成した。
また、本発明は、柱4下部木口面内、柱4頭木口面内、並びに梁5a、5bの木口面内に接着剤16にて固着された柱用ソケット15、梁用ソケット5a、5bの木口側には奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有したジョイント部材嵌合孔14が穿設されており、該ジョイント部材嵌合孔14にはテーパー嵌合部付きジョイント部材10、並びに前記クロスソケット23のテーパー嵌合部30が嵌合して木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台コラム3との接合がなされるように構成した。
また、本発明は、布基礎1に固着され土台コラム3はスチールまたはステンレス・スチール等からなり該素材の肉厚のパイプを切断して構成され、該切断されたパイプの小口部より前記布基礎1に植設されたアンカーボルト8への固着、並びに柱用ジョイント部材15の螺着による固定が可能に構成した。
斯くして、本発明は、木造建築におけるの接合部構造、即ち、柱と柱、柱と梁、梁と梁、土台と柱等の接合部において、木材のめりこみや割裂するの防止した接手と接合方法を提供でき、該接手、並びに接合方法は、木造の軸組でラーメン構造形式の軸組を簡単且つ、容易に構築できるようにした木軸材の接手、並びに木軸材の接合方法を提供することができるもので、その産業上の利用価値は多大なものがある。
本発明の実施部位を説明する斜視説明図である。 実施例1における木軸構造組立説明図である。 実施例1における土台と柱の接合状態を説明する拡大要部断面図であ る。 実施例1における柱と梁並びに柱と柱の接合状態を説明する拡大要部 断面図である。
符号の説明
1 布基礎
2 土台
3 土台コラム
4 柱
4a 一階柱
4b 二階柱
5a、5b 梁
6a、6b 梁
7 ジョイント部材
8 アンカーボルト
9 テーパー嵌合部
10 テーパー嵌合部付きジョイント部材
11 取付孔
12 ネジ部
13 ナット
14 ソケット埋め込み用孔
15 柱用ソケット
16 接着剤
17 ドリフトピン
18 ジョイント部材嵌合部
19 ドリフトピン
20 鍔部
21 端部縁部
22a、22b 梁用ソケット
23 クロスソケット
24a、24b 横穴
25a、25b 梁用ジョイント部材
26a、26b 雄ネジ部
27a、27b テーパー嵌合部
28a、28b ジョイント部材嵌合孔
29a、29b 横穴
30 テーパー嵌合部
31 クロスソケットの端部縁部

Claims (9)

  1. 木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、
    前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、
    該ソケット埋め込み用孔や横孔に柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットを埋め込んで接着剤並びにドリフトピンにて固着して接手受け部を構成し、
    該接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケットにはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部を介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、
    前記接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットの端部縁部にはそれぞれジョイント接合面を形成し、
    該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材の鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成したこと、
    を特徴とする木軸材の接手。
  2. 木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合面において、
    前記木材の木口面にソケット埋め込み用孔を穿設し、また木材の四方面に横孔を穿設して木材同士の接合部を構成し、
    該ソケット埋め込み用孔や横孔に柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットを埋め込んで接着剤並びにドリフトピンにて固着して接手受け部を構成し、
    該接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケットにはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部を介して前記木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台との接合がなされ、
    前記接手受け部となる柱用ソケット、梁用ソケット或いはクロスソケットの端部縁部にはそれぞれジョイント接合面を形成し、
    該ジョイント接合面はジョイント接合面同士やテーパー嵌合部付きジョイント部材の鍔部が介在して木材同士が剛接合されるよう構成し、
    前記木材同士の接合部や木材と土台との接合部における木材のめり込みを防止することを、
    を特徴とする木軸材の接合方法。
  3. 外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケットは外部から直交する複数本のドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びにクロスソケットのテーパー嵌合部の嵌合孔と縁部にジョイント接合面を形成され、
    該柱用ソケットと同様に外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の梁用ソケットは外部から直交する複数本のドリフトピンを貫通して挿着できる挿着孔をクロスして設けており、また一端部はテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部の嵌合孔と縁部にジョイント接合面を形成され、
    前記柱用ソケット並びに梁用ソケットは柱や梁の小口面において該柱や梁の木口面から長手方向に穿たれたテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔内に前記縁部のジョイント接合面を露出させた状態で埋め込まれて接着剤とドリフトピンにて固着され、
    前記柱や梁の木口面をそれぞれ接合する際には柱用ソケットや梁ソケット間に前記テーパー嵌合部付きジョイント部材、並びにクロスソケットを介在せしめ前記柱と柱、梁と柱の接合がなされること、
    を特徴とする木軸材の接手。
  4. 土台に柱を立設するに際し土台を切欠して略同形状の土台コラムをアンカーボルトで基礎部に固設し、
    該土台コラムにテーパー嵌合部付きジョイント部材を螺着固定してそのテーパー嵌合部を上部に突設し、
    前記立設する柱の下部木口面にテーパー形状の内径を有するソケット埋め込み用孔を穿設して柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて固着し、
    前記基礎部に固着され土台コラムに設けられたテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部に柱用ソケット挿着して接合し、
    該ジョイント部材をドリフトピンにて柱用ソケットに固定してコラムと柱間が固着されること、
    を特徴とする土台コラムと柱の接手からなる木軸材の接手。
  5. 前記外径がテーパー形状を有した頭切円錐形の柱用ソケットを柱下部の木口面にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔を穿設して埋め込み、
    該柱用ソケットを接着剤とドリフトピンにて柱の木口面内に固着し、
    同様に接続する柱頭部は木口面から該柱の長手方向にテーパー内径形状を有したクロスソケット埋め込み孔を穿設して柱にクロスソケットを埋め込み、
    該クロスソケットを接着剤とドリフトピンにて柱頭の木口面内に固着してクロスソケットのテーパー嵌合部を柱頭より突設して設け、
    前記柱下部に固着された柱用ソケットと柱頭の木口面に突設されたクロスソケットのテーパー嵌合部を接合し、
    該クロスソケットの先端部をドリフトピンにて柱下部の柱用ソケットに固定し柱と柱間が固着されること、
    を特徴とする請求項1記載の柱と柱の接手からなる木軸材の接手。
  6. 前記両端の外径がテーパー形状を有したクロスソケットを柱の木口面から長手方向にテーパー内径形状を有したソケット埋め込み用孔を穿設して埋め込み、
    該クロスソケットを接着剤で柱頭の木口面内に固着し、
    同様に接続する梁の木口面から該梁の長手方向にソケット埋め込み用孔を穿設して梁に梁用ソケットを埋め込んで接着剤とドリフトピンにて固着し、
    前記柱頭の木口面に固着されたクロスソケットには直交するテーパー嵌合部付きジョイント部材の一端部の雄ネジ部が螺着され、
    前記柱頭に直交する梁の木口面内に固着された梁用ソケットはテーパー嵌合部付きジョイント部材のテーパー嵌合部が嵌合されドリフトピンにて固定して梁と柱が固着されること、
    を特徴とする請求項1記載の梁と柱の接手からなる木軸材の接手。
  7. 前記柱下部木口面内、柱頭木口面内、並びに梁の木口面内に穿設される柱用ソケット、梁用ソケット、並びにクロスソケットのソケット埋め込み用孔は奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有し、該ソケットの挿着時に用いられる接着剤は前記柱用ソケット、梁用ソケット、並びにクロスソケットを木口の開口部より挿着する際に木口の開口部側に溢れて戻り前記種々のソケット外周部とソケット埋め込み用孔間にムラなく充填されること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された木軸材の接手。
  8. 前記柱下部木口面内、柱頭木口面内、並びに梁の木口面内に接着剤にて固着された柱用ソケット、梁用ソケットの木口側には奥行きが小径で開口部側が大径となるテーパー形状の内径を有したジョイント部材嵌合孔が穿設されており、該ジョイント部材嵌合孔にはテーパー嵌合部付きジョイント部材、並びに前記クロスソケットのテーパー嵌合部が嵌合して木材の木口面同士の接合、木材の木口面と他の木材の四方面との接合、並びに木材の木口面と土台コラムとの接合がおこなわれること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載された木軸材の接手。
  9. 前記基礎部に固着され土台コラムはスチールまたはステンレス・スチール等からなり該素材の肉厚のパイプを切断して構成され、該切断されたパイプの小口部より前記基礎部に植設されたアンカーボルトへの固着、並びに柱用ジョイント部材の螺着による固定が可能なこと、
    を特徴とする請求項1または請求項2、並びに請求項4のいずれかに記載された土台と柱の接手からなる木軸材の接手。
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