JP2006324538A - 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版 - Google Patents

積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版 Download PDF

Info

Publication number
JP2006324538A
JP2006324538A JP2005147517A JP2005147517A JP2006324538A JP 2006324538 A JP2006324538 A JP 2006324538A JP 2005147517 A JP2005147517 A JP 2005147517A JP 2005147517 A JP2005147517 A JP 2005147517A JP 2006324538 A JP2006324538 A JP 2006324538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mark
cut
internal electrode
electronic component
screen printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005147517A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4561471B2 (ja
Inventor
Yutaka Izeki
裕 井関
Shingo Okuyama
晋吾 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2005147517A priority Critical patent/JP4561471B2/ja
Publication of JP2006324538A publication Critical patent/JP2006324538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4561471B2 publication Critical patent/JP4561471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】カットセンシングマークをスクリーン印刷する際の滲みや膨らみを防止し、高いカット位置精度を得ることができる積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版を提供する。
【解決手段】セラミックグリーンシート1上に内部電極2aとカットセンシングマーク3とをスクリーン印刷により同時に形成し、セラミックグリーンシートを積層し、マザー積層体を得た後、マザー積層体の外周部を切断し、その切断面にカットセンシングマーク3を露出させ、露出したカットセンシングマークを基準にしてマザー積層体をチップ状積層体にカットする。カットセンシングマークのうち、長手方向がスクリーン印刷のスキージング方向と直交する方向に形成されたカットセンシングマークを、長手方向に空隙部3bを介して分割された複数のマーク片3aで構成し、かつスクリーン印刷のスキージング方向に並列に複数列に配置する。スキージング方向に隣合うマーク片3aを、その隣合う空隙部3bが互いに重ならないように千鳥状に配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサのような積層型電子部品の製造方法、特にマザー積層体からチップ状積層体にカットする際に、高精度にカットするための方法に関するものである。
積層セラミックコンデンサは、一般に次のような工程で製造される。すなわち、セラミックグリーンシート上に所定数の内部電極をスクリーン印刷し、この内部電極を形成したセラミックグリーンシートを積層し、マザー積層体とする。このマザー積層体を所定の位置でカットして個々のチップ状積層体とし、チップ状積層体を焼成した後、外部電極を形成して完成品となる。マザー積層体からチップ状積層体をカットする際、内部電極は外部に露出していないので、カット位置を決定するための目印が必要となる。
特許文献1では、マザー積層体の耳部に対応するセラミックグリーンシートの端部に、内部電極と同時にカットセンシングマークを印刷しておき、セラミックグリーンシートを積層してマザー積層体を得た後、センシングマークが露出するようにマザー積層体の耳部を荒切りし、この切断面(マザー積層体の側面)に露出したカットセンシングマークを画像認識して、マザー積層体をチップ状積層体にカットする際のカット位置を判断している。
図15は特許文献1に示された印刷パターン図であり、セラミックグリーンシート50の上に、複数の長方形状の内部電極51とカットセンシングマーク52,53とが形成されている。内部電極51の長手方向に位置するカットセンシングマーク52は、内部電極51と同一幅で連続的に形成されており、内部電極51の長手方向と直交する方向のカットセンシングマーク53は、細幅なライン状に形成されている。通常は、内部電極51の長手方向にそってスクリーン印刷のスキージング方向が設定されている。
上記のように、内部電極51の長手方向と直交する方向のカットセンシングマーク53は、セラミックグリーンシート50の側辺に向かって伸びるラインとして印刷されているが、スクリーン印刷のスキージング方向と直交する方向に伸びているため、印刷時に滲みが発生しやすく、図15に示すように印刷したカットセンシングマーク53が太鼓状に膨らむ場合(53aで示す)がある。しかも、滲みは全てのカットセンシングマーク53について一定量ずつ発生する訳ではなく、その形状にばらつきが発生しやすい。
理想的な場合には、図16の(a)で示すように、切断面に露出したカットセンシングマーク53の長さや位置が一定しており、カットラインCLを明確に判断できるが、実際にはマザー積層体を荒切りする際のカット位置によって、 (b)のように切断面に露出したカットセンシングマーク53,53aの位置や長さが一定しない。その結果、カット位置を正確に判断できず、十分なカット位置精度が得られないという問題が発生する。
特開2001−217139号公報
そこで、本発明の目的は、カットセンシングマークをスクリーン印刷する際の滲みや膨らみを防止し、高いカット位置精度を得ることができる積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版を提供することにある。
上記目的は、請求項1に記載の積層型電子部品の製造方法および請求項6に記載の積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版により達成できる。
請求項1に係る発明は、セラミックグリーンシート上に内部電極とカットセンシングマークとをスクリーン印刷により同時に形成する工程であって、上記カットセンシングマークを内部電極形成領域から外側に向かって伸びるように形成する工程と、上記セラミックグリーンシートを積層し、マザー積層体を得る工程と、上記マザー積層体の外周部を切断し、その切断面に上記カットセンシングマークを露出させる工程と、露出したカットセンシングマークを基準にして上記マザー積層体をチップ状積層体にカットする工程と、上記チップ状積層体を焼成する工程と、を備える積層型電子部品の製造方法において、上記カットセンシングマークのうち、長手方向がスクリーン印刷のスキージング方向と直交する方向に形成されたカットセンシングマークは、長手方向に空隙部を介して分割された複数のマーク片で構成され、かつスクリーン印刷のスキージング方向に並列に複数列に配置されており、スクリーン印刷のスキージング方向に隣合うマーク片は、その隣合う空隙部が互いに重ならないように千鳥状に配置されていることを特徴とする積層型電子部品の製造方法である。
請求項6に係る発明は、複数の内部電極がマトリクス状に形成された内部電極形成領域と、上記内部電極形成領域の周囲に設けられ、内部電極形成領域から外側に向かって伸びるように複数のカットセンシングマークが形成されたカットセンシングマーク形成領域とを持つ積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版であって、上記カットセンシングマークのうち、長手方向がスキージング方向と直交する方向に形成されたカットセンシングマークは、長手方向に空隙部を介して分割された複数のマーク片で構成され、かつスキージング方向に並列に複数列に配置されており、スキージング方向に隣合うマーク片は、その隣合う空隙部が互いに重ならないように千鳥状に配置されていることを特徴とする積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版である。
本発明は、スクリーン印刷のスキージング方向と直交方向のカットセンシングマークを、長手方向に分割された複数のマーク片(破線状のライン)で構成すれば、スクリーン印刷による滲みを抑制できるという知見に基づく。従来のようにスキージング方向と直交方向に長く伸びるカットセンシングマークでは、スキージとの摩擦によりスクリーン開口部が開き、滲みを防止できないのに対し、本発明のようにスクリーン開口部のスキージング方向と直交方向の寸法を短くすることで、スクリーン開口部が開くのを抑制し、滲みを防止できる。
しかし、カットセンシングマークを単純に破線状のラインとしただけでは、隣合うカットセンシングマークの空隙部が一致した箇所でマザー積層体の端部を切断した場合、その切断面にカットセンシングマークが露出しなくなるという新たな問題が発生する。そこで、本発明では、カットセンシングマークを長手方向に分割された複数のマーク片で構成するだけでなく、スキージング方向に隣合うマーク片を、その隣合う空隙部が互いに重ならないように千鳥状に配置している。その結果、一つのカットセンシングマークの空隙部の位置でマザー積層体の端部を荒切りしても、その隣のカットセンシングマークではマーク片の部位をカットできるので、隣合うマーク片の一方を必ず切断面に露出させることができる。このマーク片を基準にしてマザー積層体をカットすれば、高いカット位置精度を得ることができる。
本発明における製造方法の望ましい実施の態様によれば、マーク片の長手方向の寸法と幅方向の寸法との比は2以下であるのがよい。
マーク片の長手方向の寸法と幅方向の寸法との比が2より大きくなると、各マーク片が従来と同様にスキージング方向と直交方向に長く伸びるので、スクリーン印刷時の滲みの影響を受けやすくなる。これに対し、マーク片の長手方向の寸法と幅方向の寸法との比を2以下とすれば、各マーク片のスキージング方向と直交方向の寸法が短くなるので、滲みの影響を受けにくい。
本発明のさらに望ましい実施の態様によれば、スクリーン印刷のスキージング方向に隣合うマーク片の幅を互いに異ならせてもよい。隣合うマークの幅が同じであれば、片方のマークしか露出しなかったとき、右側と左側のいずれのマーク片が露出しているのかを判別できないが、幅を変えることによっていずれのマーク片が露出しているのかを判別できる。したがって、任意の位置でマザー積層体の耳部を切断しても、カットすべき位置を認識できる。
また、別の態様によれば、カットセンシングマークは、各内部電極に対応した位置に設けられているのがよい。
この場合には、1カットずつカット位置を補正しながらカットすることができ、より精度の高いカットを実施できる。
さらに別の態様によれば、カットセンシングマークは、内部電極形成領域の全周にわたって、長手方向に分割された複数のマーク片で構成されていてもよい。
この場合には、いずれの方向からスキージングを実施しても、正確なカット位置を判断できる。
以上の説明のように、本発明によれば、長手方向がスクリーン印刷のスキージング方向と直交する方向に形成されたカットセンシングマークを破線状に形成することで、スクリーン印刷時に生じるカットセンシングマークの滲みや膨らみを抑えることができる。しかも、カットセンシングマークの各マーク片が千鳥状に配列されているので、マザー積層体の耳部のどの箇所を切断しても、切断面にカットセンシングマークを必ず露出させることができ、精度のよいカットを実施することができる。
以下に、本発明の実施の形態を、実施例を参照して説明する。
図1,図2は本発明にかかるスクリーン印刷されたセラミックグリーンシートの第1実施例を示す。ここでは、積層セラミックコンデンサの製造方法を例に説明する。
長尺のPET、PP、PENなどの樹脂製キャリアフィルムに裏打ちされたセラミックグリーンシート1をロールtoロールで巻き出し、平面の印刷テーブルに吸引保持してスクリーン印刷によりセラミックグリーンシート1上に内部電極パターン2およびカットセンシングマーク3を同時に形成する。なお、ここでは長尺な連続セラミックグリーンシート1を使用しているが、短冊カード状態で供給しても良い。
スクリーン印刷のスキージ移動方向(スキージング方向)Sは一軸方向であり、ここでは長尺セラミックグリーンシート1に対して長手方向とされているが、幅方向でも構わない。また、一方向スキージングの繰り返しでも、一方向スキージングの次は逆方向スキージングと方向を切り替える往復方向でも構わない。
内部電極パターン2は、セラミックグリーンシート1の幅方向中央部に形成されており、複数の長方形の内部電極2aが格子状に配列されている。なお、千鳥状配置でも構わない。内部電極2aは、その長辺がスキージング方向Sと一致するように配置されている。ここでは、1個の内部電極2aが積層セラミックコンデンサC(図1に一点鎖線で示す)2個分の大きさを有する。
内部電極パターン2の短辺方向両端領域、つまりセラミックグリーンシート1の幅方向両端領域には、スキージング方向Sと直交方向に伸びるカットセンシングマーク3が形成されている。このカットセンシングマーク3は、図2に示すように内部電極2aの短辺方向に延びるように複数本並列に形成され、かつ各内部電極2aあたり2本設けられている。カットセンシングマーク3は破線状、つまり長手方向に空隙部3bを介して分割された複数のマーク片3aで構成されており、スキージング方向Sに隣合うカットセンシングマーク3は、隣合う空隙部3bが互いに重ならないようにマーク片3aが千鳥状に配置されている。各マーク片3aの縦横寸法比A/B(A:スキージング方向Sと直交方向の寸法、B:スキージング方向Sの寸法)は2以下に設定されている。マーク片3aのピッチはスクリーン印刷できる範囲で短い程良い。本実施例では0.5〜1mm程度とした。
カットセンシングマーク3を、内部電極パターン2の短辺方向両端領域の全面に設ける必要はないが、図1に示すように全面に千鳥配置のカットセンシングマーク3を配すると、本プレス時の積層体の流動を抑えられ、積層倒れを防止することができるので好ましい。
隣り合う破線状カットセンシングマーク3の距離dは、後の積層ズラシ量δと一致させ、積層時に隣同士のカットセンシングマーク3が交互に1つずつずれるように設定されている。本実施例では、後のカット時に上述の千鳥配置したマーク片3aをセンシングして内部電極2aの短辺方向に平行なカットCLを行い、内部電極2aの長辺方向に平行なカットについては内部電極2aの短辺をセンシングしてカットする場合を想定している。
上記のようにスクリーン印刷したセラミックグリーンシート1を、積層ズラシ量δを考慮して略正方形P1,P2に打ち抜き、キャリアフィルムから剥離し積層する。そして、積層したセラミックグリーンシート積層体を本プレスしてマザー積層体を形成する。積層時に同時本プレスしても構わない。本プレスされた略正方形のマザー積層体の耳部を荒切りして、断面にカットセンシングマーク3を露出させる。なお、内部電極2aの長辺方向に平行なカットのために、内部電極2aも露出させる。その後、側面に露出した内部電極2aおよびカットセンシングマーク3を基準として、マザー積層体をチップ状積層体にカットする。チップ状積層体にカットした後、これを焼成し、その端面に外部電極を形成することにより、積層型電子部品を得ることができる。
図3の(a)〜(c)は、図2に示す荒切りラインL1〜L3でマザー積層体Mをカットした各切断面を示す。
(a)はカットセンシングマーク3の隣合う全てのマーク片3aが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3aが縦横に規則的に露出している。
(b),(c)は隣合う一方のマーク片3aのみが露出する位置でカットしたものであり、一層ごとにマーク片3aが交互に露出している。
いずれの場合も、露出したマーク片3aを基準にしてラインCLでカットすることで、図4に示すようなチップ状積層体Cを得ることができる。図4からわかるように、チップ状積層体Cの内部には複数の内部電極2aが一定間隔をあけて積層され、積層体Cの両端面に交互に引き出されている。
上記のように、スキージング方向Sと直交方向の寸法Aを短くし、マーク片3aの縦横比A/Bを小さくすることで、印刷滲みを低減でき、幅寸法Bのばらつきが少ない精度のよいカットセンシングマーク3を形成できる。また、どの位置でマザー積層体Mを荒切りしても、必ずマーク片3aが露出するので、露出したマーク片3aを基準にしてラインCLでカットすることで、高いカット位置精度を確保することができる。
図5は本発明の第2実施例であるセラミックグリーンシート1Aを示す。
第1実施例では、内部電極2aの長辺方向両端領域にカットセンシングマークを設けていない例を示したが、この実施例では、内部電極2aの長辺方向両端領域にも破線状のカットセンシングマーク4を設けたものである。この場合も、各カットセンシングマーク4のマーク片4aは千鳥配置とされている。
この実施例では、内部電極2aの短辺方向および長辺方向の双方にカットセンシングマーク3,4を設けてあるので、スキージング方向Sがいずれの方向であっても、正確にカット位置を判定できる。
図6は本発明の第3実施例であるセラミックグリーンシート1Bを示す。
この実施例は、内部電極2aの長辺方向両端領域に、内部電極2aと連続した帯状のカットセンシングマーク5を設けたものである。この場合は、スキージング方向Sが内部電極2aの長辺方向の場合に適している。
図7は本発明の第4実施例であるセラミックグリーンシート1Cを示す。
この実施例は、内部電極2aの短辺方向両端領域および長辺方向両端領域に、それぞれ破線状のカットセンシングマーク3,4を設けるとともに、カットセンシングマーク4の幅方向両側は空白部6としてある。つまり、カット位置をセンシングする位置にのみカットセンシングマーク3,4を設けてある。
印刷ペーストの収率を上げるため、および積層・プレス的に制約があって内部電極2aの周囲全面にカットセンシングマークを配することができない場合に好適である。
なお、カットセンシングマーク3,4のカット精度向上効果は第1実施例と同様である。
図8は本発明の第5実施例であるセラミックグリーンシート1Dを示す。
この実施例は、第4実施例と同様に、カット位置をセンシングする位置にのみカットセンシングマーク3,5を設け、カットセンシングマーク5の幅方向両側を空白部6としたものである。内部電極2aの短辺方向両端領域に形成されるカットセンシングマーク3を破線状とし、内部電極2aの長辺方向両端領域に形成されるカットセンシングマーク5を、内部電極2aと連続した帯状に形成してある。
図9は、両端面から中央部に向かって伸びる内部電極2bと、両端面に露出しない内部電極2cとが交互に設けられた構造のシリーズ型積層コンデンサである。このようなシリーズ型積層コンデンサを、第1〜第5実施例に示すセラミックグリーンシート1,1A〜1Dを用いて製造することが可能である。この場合、セラミックグリーンシートから積層ズラシ量δを考慮して略正方形に打ち抜き、キャリアフィルムから剥離し、積層・プレスしてマザー積層体を形成し、このマザー積層体を積層ズラシ量δの2倍のピッチ間隔のカットラインCLで切断すればよい。しかし、第1〜第5実施例のように幅寸法Bが同じマーク片3aを持つカットセンシングマーク3を用いると、どの位置で切断するかで、図9の(a)に示すような正規品Crと、図9の(b)に示すような誤切断品Ceとの2種類ができてしまう。すなわち、正規品Crでは最上層と最下層の内部電極が両端面から中央部に向かって伸びる内部電極2bであり、誤切断品Ceでは最上層と最下層の内部電極が両端面に露出しない内部電極2cである。正規品と誤切断品は同一の容量値を有するが、端面に形成する外部電極の上下面への回り込み部分に最も近い最外層の内部電極が外部電極と同電位であるため、耐圧性では正規品の方が優れている。
図10,図11は本発明の第6実施例であるセラミックグリーンシート1Eを示し、図9の(a)に示すようなシリーズ型積層コンデンサを製造するのに適したものである。
セラミックグリーンシート1Eでは、第1実施例と同様にセラミックグリーンシート1Eの幅方向中央部に長方形の内部電極2aを格子状に配列した内部電極パターン2を形成し、内部電極パターン2の短辺方向両端領域に、スキージング方向Sと直交方向に伸びる破線状のカットセンシングマーク3を形成してある。図11に示すように、各カットセンシングマーク3は長手方向に分割されたマーク片3c,3dで構成されており、スキージング方向Sに隣合うマーク片3c,3dの幅を互いに異ならせてある。この場合も、隣合う空隙部3e,3fが互いに重ならないようにマーク片3c,3dが千鳥状に配置されている。
図11に示すように、スキージング方向に幅広なマーク片3cは内部電極2aの一方の短辺にそって形成されており、幅狭なマーク片3dは内部電極2aの他方の短辺から所定寸法だけ内側に入った位置に形成されている。内部電極2aの一方の短辺からマーク片3cの中心までの距離D1と、内部電極2aの他方の短辺からマーク片3dの中心までの距離D2は互いに等しく、マーク片3cの中心とマーク片3dの中心までの距離は積層ズラシ量δに等しい。
図12の(a)〜(c)は、図9に示すセラミックグリーンシート1Eを、積層ズラシ量δを考慮して略正方形に打ち抜き、キャリアフィルムから剥離し、積層・プレスしてマザー積層体Mを形成し、このマザー積層体を図11に示す荒切りラインL1〜L3でカットした各切断面を示す。
(a)は全てのマーク片3c,3dが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3c,3dが厚み方向および平面方向に交互に並んた状態で露出している。
(b)は幅広なマーク片3cのみが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3cが厚み方向に千鳥状に露出している。
(c)は幅狭なマーク片3dのみが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3dが厚み方向に千鳥状に露出している。
上記のように3つの露出パターンがあるので、次のような規則に基づいてカットすることで、図9の(a)で示す正規品のシリーズ型積層コンデンサを得ることができる。すなわち、
(I)最上層のマーク片が幅広3cの場合には、その右側のマーク片との中間位置を基準にしたラインCLでカットする。
(II)最上層のマーク片が幅狭3dの場合には、その左側のマーク片との中間位置を基準にしたラインCLでカットする。
図13,図14は第7実施例のセラミックグリーンシートの電極パターン図および切断面図である。この実施例は、図9の(a)に示すようなシリーズ型積層コンデンサを得るためのものであり、第6実施例に比べてカットセンシングマーク3の内部電極2aに対する位置だけが異なる。
すなわち、幅広なマーク片3cは内部電極2aの長辺の中央位置に沿って形成されており、幅狭なマーク片3dは内部電極2aの短辺間の隙間に沿って形成されている。マーク片3cの中心とマーク片3dの中心までの距離は積層ズラシ量δに等しい。
図14の(a)〜(c)は、図13に示す電極パターンを持つセラミックグリーンシートを積層ズラシ量δを考慮して略正方形に打ち抜き、キャリアフィルムから剥離し、積層・プレスしてマザー積層体Mを形成し、このマザー積層体を図13に示す荒切りラインL1〜L3でカットした各切断面を示す。
(a)は全てのマーク片3c,3dが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3c,3dが厚み方向および平面方向に交互に並んた状態で露出している。
(b)は幅広なマーク片3cのみが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3cが厚み方向に千鳥状に露出している。
(c)は幅狭なマーク片3dのみが露出する位置でカットしたものであり、マーク片3dが厚み方向に千鳥状に露出している。
この場合も、第6実施例と同様に3つの露出パターンがあるので、次のような規則に基づいてカットすることで、図9の(a)で示す正規品のシリーズ型積層コンデンサを得ることができる。すなわち、
(I)最上層のマーク片が幅広3cの場合には、その中心位置を基準にしたラインCLでカットする。
(II)最上層のマーク片が幅狭3dの場合には、その隣のマーク片の中心位置を基準にしたラインCLでカットする。
本発明にかかるセラミックグリーンシートの第1実施例の平面図である。 図1に示すセラミックグリーンシートの一部拡大図である。 図2の荒切りラインL1〜L3でカットしたマザー積層体の切断面図である。 製作されたチップ状積層体の断面図である。 本発明にかかるセラミックグリーンシートの第2実施例の平面図である。 本発明にかかるセラミックグリーンシートの第3実施例の平面図である。 本発明にかかるセラミックグリーンシートの第4実施例の平面図である。 本発明にかかるセラミックグリーンシートの第5実施例の平面図である。 シリーズ型積層コンデンサの正規品と誤切断品の断面図である。 本発明にかかるセラミックグリーンシートの第6実施例の平面図である。 図10に示すセラミックグリーンシートの一部拡大図である。 図11の荒切りラインL1〜L3でカットしたマザー積層体の切断面図である。 本発明にかかるセラミックグリーンシートの第7実施例の一部拡大図である。 図13の荒切りラインL1〜L3でカットしたマザー積層体の切断面図である。 従来のセラミックグリーンシートの平面図である。 図15に示すセラミックグリーンシートを用いて作成したマザー積層体の切断面図である。
符号の説明
1,1A〜1E セラミックグリーンシート
2 内部電極パターン
2a 内部電極
3 カットセンシングマーク
3a,3c,3d マーク片
3b,3e,3f 空隙部
4 カットセンシングマーク
C チップ状積層体
M マザー積層体

Claims (10)

  1. セラミックグリーンシート上に内部電極とカットセンシングマークとをスクリーン印刷により同時に形成する工程であって、上記カットセンシングマークを内部電極形成領域から外側に向かって伸びるように形成する工程と、
    上記セラミックグリーンシートを積層し、マザー積層体を得る工程と、
    上記マザー積層体の外周部を切断し、その切断面に上記カットセンシングマークを露出させる工程と、
    露出したカットセンシングマークを基準にして上記マザー積層体をチップ状積層体にカットする工程と、
    上記チップ状積層体を焼成する工程と、を備える積層型電子部品の製造方法において、
    上記カットセンシングマークのうち、長手方向がスクリーン印刷のスキージング方向と直交する方向に形成されたカットセンシングマークは、長手方向に空隙部を介して分割された複数のマーク片で構成され、かつスクリーン印刷のスキージング方向に並列に複数列に配置されており、
    スクリーン印刷のスキージング方向に隣合うマーク片は、その隣合う空隙部が互いに重ならないように千鳥状に配置されていることを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  2. 上記マーク片の長手方向の寸法と幅方向の寸法との比は、2以下であることを特徴とする請求項1に記載の積層型電子部品の製造方法。
  3. 上記スクリーン印刷のスキージング方向に隣合うマーク片の幅は互いに異なることを特徴とする請求項1または2に記載の積層型電子部品の製造方法。
  4. 上記カットセンシングマークは、各内部電極に対応した位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の積層型電子部品の製造方法。
  5. 上記カットセンシングマークは、上記内部電極形成領域の全周にわたって、長手方向に分割された複数のマーク片で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の積層型電子部品の製造方法。
  6. 複数の内部電極がマトリクス状に形成された内部電極形成領域と、
    上記内部電極形成領域の周囲に設けられ、内部電極形成領域から外側に向かって伸びるように複数のカットセンシングマークが形成されたカットセンシングマーク形成領域とを持つ積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版であって、
    上記カットセンシングマークのうち、長手方向がスキージング方向と直交する方向に形成されたカットセンシングマークは、長手方向に空隙部を介して分割された複数のマーク片で構成され、かつスキージング方向に並列に複数列に配置されており、
    スキージング方向に隣合うマーク片は、その隣合う空隙部が互いに重ならないように千鳥状に配置されていることを特徴とする積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版。
  7. 上記マーク片の長手方向の寸法と幅方向の寸法との比は、2以下であることを特徴とする請求項6に記載の積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版。
  8. 上記スキージング方向に隣合うマーク片の幅は互いに異なることを特徴とする請求項6または7に記載の内部電極形成用スクリーン印刷版。
  9. 上記カットセンシングマークは、各内部電極に対応した位置に設けられていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の内部電極形成用スクリーン印刷版。
  10. 上記カットセンシングマークは、上記内部電極形成領域の全周にわたって、長手方向に分割された複数のマーク片で構成されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の内部電極形成用スクリーン印刷版。
JP2005147517A 2005-05-20 2005-05-20 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版 Active JP4561471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005147517A JP4561471B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005147517A JP4561471B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006324538A true JP2006324538A (ja) 2006-11-30
JP4561471B2 JP4561471B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=37543980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005147517A Active JP4561471B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4561471B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008066117A1 (fr) 2006-11-30 2008-06-05 Takeda Pharmaceutical Company Limited Composé amine cyclique
KR101018261B1 (ko) * 2008-12-17 2011-03-04 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자 부품 제조 방법
US8062460B2 (en) 2008-04-18 2011-11-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated piezoelectric ceramic element manufacturing method
JP2012129493A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06283381A (ja) * 1993-03-30 1994-10-07 Taiyo Yuden Co Ltd 積層電子部品の積層ずれ検出用チェックマーク
JPH07201641A (ja) * 1993-12-29 1995-08-04 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2001196256A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック電子部品の製造方法
JP2001217139A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Kyocera Corp 積層型電子部品の製法
JP2002334814A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック電子部品の製造方法
JP2004179435A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Kyocera Corp 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP2005101471A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Kyocera Corp 積層セラミック電子部品の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06283381A (ja) * 1993-03-30 1994-10-07 Taiyo Yuden Co Ltd 積層電子部品の積層ずれ検出用チェックマーク
JPH07201641A (ja) * 1993-12-29 1995-08-04 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2001196256A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック電子部品の製造方法
JP2001217139A (ja) * 2000-01-31 2001-08-10 Kyocera Corp 積層型電子部品の製法
JP2002334814A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd セラミック電子部品の製造方法
JP2004179435A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Kyocera Corp 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP2005101471A (ja) * 2003-09-26 2005-04-14 Kyocera Corp 積層セラミック電子部品の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008066117A1 (fr) 2006-11-30 2008-06-05 Takeda Pharmaceutical Company Limited Composé amine cyclique
US8062460B2 (en) 2008-04-18 2011-11-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Laminated piezoelectric ceramic element manufacturing method
KR101018261B1 (ko) * 2008-12-17 2011-03-04 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자 부품 제조 방법
JP2012129493A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法
US9159494B2 (en) 2010-12-13 2015-10-13 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer ceramic condenser and method of manufacturing the same
US9595392B2 (en) 2010-12-13 2017-03-14 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer ceramic condenser and method of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4561471B2 (ja) 2010-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100822956B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서 및 그 제조방법
JP5332475B2 (ja) 積層セラミック電子部品およびその製造方法
JP2006278566A (ja) 積層電子部品及びその製造方法
JP2005259982A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP4501437B2 (ja) 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP4561471B2 (ja) 積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品の内部電極形成用スクリーン印刷版
JP4375006B2 (ja) 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP6056622B2 (ja) グラビア印刷版、その製造方法、および積層セラミック電子部品の製造方法
JPH09153433A (ja) 積層電子部品の製造方法
US6912761B2 (en) Method of producing multilayer piezoelectric resonator
JP4623305B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
JP2010097994A (ja) 積層貫通コンデンサの製造方法
JP4502130B2 (ja) 積層電子部品の製造方法
JP2010087012A (ja) 積層コンデンサの製造方法
JPH06224072A (ja) 積層セラミックコンデンサーの製造方法
JP2009130247A (ja) 積層チップコンデンサ
JP4543764B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2003173926A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP5006510B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2005210025A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP3159344B2 (ja) セラミック積層電子部品の製造方法
JP6318838B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPS60124813A (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP4576900B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP4935852B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100719

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4561471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150