JP2010097994A - 積層貫通コンデンサの製造方法 - Google Patents

積層貫通コンデンサの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層体の切断ズレによる接続不良や不具合の発生を低減する。
【解決手段】グリーンシート18に、第1の電極パターン16の第1の列Aと第2の電極パターン17の第2の列Bとを交互に配列形成する。グリーンシート18には、第1の列Aと第2の列Bとを分割する第1の基準線L1と、第1,第2の列A,Bを第1,第2の電極パターン16,17毎に分割する第2,第3の基準線L2,L3とが設定されている。第1の電極パターン16は、両側の第2の基準線L2に亘り、端部16a同士が連結し、第1の基準線L1まで第2の基準線L2に沿って引き出された引き出し部16bを有する。第2の電極パターン16は、第2の基準線L2に向かって第1の基準線L1まで引き出された引き出し部17bを有する。引き出し部16bと引き出し部17bとは、第1の基準線L1に跨って第2の基準線L2の方向に沿っている。
【選択図】図6

Description

本発明は、積層貫通コンデンサの製造方法に関する。
積層貫通コンデンサは、コンデンサ素体内に、誘電体層を挟んで交互に積層された第1及び第2の貫通電極を備えている。この第1及び第2の貫通電極は、それぞれコンデンサ素体において対向する一対の側面の一方から他方まで貫通している。端子電極は、コンデンサ素体の側面に形成され、側面に露出した第1又は第2の貫通電極と電気的に接続されている。
下記特許文献1に記載された積層貫通コンデンサの製造方法によれば、ライン状に伸びた複数の第1の電極パターンと、第1の電極パターンの間にラインの伸び方向に並んだ複数の矩形状の第2の電極パターンとを、一枚のグリーンシートに形成する。このグリーンシートを第1の電極パターンと第2の電極パターンとが対向するように積層して積層体を形成し、切断して、略直方体形状のグリーンチップを得る。グリーンチップを熱処理することで、コンデンサ素体が得られる。
特開平08−37129号公報
上記特許文献1に記載された積層貫通コンデンサの製造方法では、矩形状の第2の電極パターンがグリーンチップの一対の側面の一方から他方まで貫通し、グリーンチップの両側面に第2の電極パターンの端面がそれぞれ露出するように、積層体を切断する。このため、矩形状の第2の電極パターンの両端面上で正確に切断する必要がある。
しかしながら、切断は、第2の電極パターンの端面からずれる場合がある。切断が第2の電極パターンから外れた位置になると、第2の電極パターンの端部がグリーンチップに露出しない。このため、コンデンサ素体の表面に形成する外部端子と第2の貫通電極との間で接続不良が発生する。
また、切断が第2の電極パターン上であるものの、端面から外れた位置になると、第2の電極パターンから端部だけが切り離され、複数のグリーンチップの中に、第2の電極パターンの端部だけが残るものが含まれることとなる。この場合、個々のコンデンサ素体によって構成が異なることとなり、不具合が生じる。
そこで本発明は、積層体の切断ズレによる接続不良や不具合の発生を低減可能な積層貫通コンデンサの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層貫通コンデンサは、誘電体層を間に挟んで交互に積層された第1の貫通電極と第2の貫通電極とを有するコンデンサ素体を備える積層貫通コンデンサの製造方法であって、第1の貫通電極となる第1の電極パターンと、第2の貫通電極となる第2の電極パターンとをグリーンシート上に配列形成するパターン形成工程と、第1及び第2の電極パターンが形成された複数のグリーンシートを第1の電極パターンと第2の電極パターンとが対向するように積層し、積層体を得る積層工程と、積層体に含まれる複数のグリーンシートに設定された複数の第1の基準線と複数の第2の基準線と複数の第3の基準線とに沿って積層体を積層方向に切断し、略直方体形状の複数のグリーンチップを得る切断工程と、グリーンチップに熱処理を施すことにより得られるコンデンサ素体に端子電極を形成する端子形成工程と、を備え、パターン形成工程では、第1の電極パターンが並んだ第1の列と第2の電極パターンが並んだ第2の列とが交互に位置するように、第1及び第2の電極パターンを形成し、第1の基準線は、第1の列と第2の列とを分割する直線であり、第2の基準線は、第1の基準線の間の領域において第1の基準線と垂直に伸び、第1の列を第1の電極パターン毎に分割する直線であり、第3の基準線は、第1の基準線の間の領域において第1の基準線と垂直に伸び、第2の列を第2の電極パターン毎に分割する直線であり、第1の電極パターンは、第1の列において、隣り合う第2の基準線に亘って形成され、隣り合う当該第1の電極パターンの端部同士は、連結すると共に、両側の第1の基準線まで第2の基準線に沿って引き出された引き出し部をそれぞれ有し、第2の電極パターンは、第1の電極パターンの端部同士と隣り合う位置に配置され、それぞれ両側の第2の基準線に向かって両側の第1の基準線まで引き出された引き出し部を有し、隣り合う第1の電極パターンの端部同士がそれぞれ有する引き出し部と、第2の電極パターンが有する引き出し部とは、一体となるように形成されると共に、第1の基準線に跨って第2の基準線の方向に沿って帯状に形成されていることを特徴とする。
本発明の積層貫通コンデンサの製造方法では、パターン形成工程において、グリーンシートに、第1の電極パターンが並んだ第1の列と第2の電極パターンが並んだ第2の列とが、交互に位置するように、第1〜第3の基準線を基準にして配列形成する。第1の基準線は、第1の列と第2の列とを分割する線である。第2の基準線は、第1の列を第1の電極パターン毎に分割する線である。第3の基準線は、第2の列を第2の電極パターン毎に分割する線である。そして、グリーンシートを第1の電極パターンと第2の電極パターンとが対向するように積層して積層体を形成し、積層体を第1〜第3の基準線に沿って切断する。これにより、略直方体形状の複数のグリーンチップを形成する。その後、グリーンチップに熱処理を施して得たコンデンサ素体に端子電極を形成し、積層貫通コンデンサを形成する。
グリーンシートに形成される第1の電極パターンは、第1の列において、隣り合う第2の基準線に亘って形成され、隣り合う当該第1の電極パターンの端部同士は、連結すると共に、両側の第1の基準線まで第2の基準線に沿って引き出された引き出し部をそれぞれ有する。すなわち、第2の基準線付近において隣り合う第1の電極パターンが連続し、第1の列において複数の第1の電極パターンが一体的に形成されている。このため、積層体の切断が第2の基準線からずれたとしても、切断面に、第1の電極パターンを確実に露出させることができる。よって、第1の電極パターンから形成される第1の貫通電極と切断面に形成される端子電極との接続不良を低減できる。また、切断がずれることによって、第1の電極パターンの端部だけが切り離されるといった不具合や、個々のグリーンチップによって第1の電極パターンの形状が異なるといった不具合の発生も防止できる。
また、グリーンシートに形成される第2の電極パターンは、第1の電極パターンの端部同士と隣り合う位置に配置され、両端部がそれぞれ両側の第2の基準線に向かって両側の第1の基準線まで引き出された引き出し部を有する。そして、隣り合う第1の電極パターンの端部同士がそれぞれ有する引き出し部と、第2の電極パターンが有する引き出し部とは、一体となるように形成されると共に、第1の基準線に跨って第2の基準線の方向に沿って帯状に形成されている。このため、積層体の切断が第1の基準線からずれたとしても、切断面に第2の電極パターンを確実に露出させることができる。よって、第2の電極パターンから形成される第2の貫通電極と切断面に形成される端子電極との接続不良を低減できる。また、第2の電極パターンの引き出し部は第1の電極パターンの引き出し部と連結し、第1の基準線に跨って帯状に形成されているので、第2の電極パターンの端部だけが、切り離され、グリーンチップに残るといった、個々のグリーンチップの構造上のばらつきも抑制できる。このため、積層体の切断ズレによる接続不良や不具合の発生を低減できる。
好ましくは、パターン形成工程では、引き出し部の第1の基準線の伸び方向の寸法より中央部の寸法が大きい第2の電極パターンを形成する。
この場合、第2の電極パターンから形成される第2の貫通電極が、幅の広い領域を有することとなる。よって、積層貫通コンデンサにおいて、この第2の貫通電極と第1の貫通電極との対向面積が大きくなり、静電容量を大きくすることができる。
好ましくは、パターン形成工程では、第1の電極パターンの両側に位置する第1の基準線に向かってそれぞれ突出すると共に第1の基準線と離間した突出部を有する第1の電極パターンを形成し、端子形成工程では、端子電極として、第2及び第3の基準線に沿った切断により形成されたコンデンサ素体の側面に、第1の電極パターンから形成された第1の貫通電極と電気的に接続するように第1の端子電極を形成すると共に、第1の基準線に沿った切断により形成されたコンデンサ素体の側面に、第2の電極パターンから形成された第2の貫通電極と電気的に接続するように第2の端子電極を形成し、更に、第1の端子電極と第2の端子電極との間にショートが発生するか否かを判定する。
パターン形成工程において、両側の第1の基準線に向かって突出すると共に第1の基準線と離間した突出部を有する第1の電極パターンを形成するので、第1の電極パターンから形成される第1の貫通電極は、第1の基準線によって形成された側面に向かって突出すると共に、側面と離間した突出部を有する。第1の基準線に沿った切断により形成される側面には、第2の端子電極が形成される。このため、第1の基準線に沿った切断がずれた場合、第1の貫通電極の突出部と第2の端子電極とが接触し、第1の端子電極と第2の端子電極がショートする。従って、第1の端子電極と第2の端子電極との間においてショートが発生するか否かを判定することで、第1の基準線に沿った切断のズレを検知できる。
また、第1の電極パターンから形成された第1の貫通電極が信号用電極であり、第2の電極パターンから形成された第2の貫通電極がグランド用電極である。また、第1の電極パターンから形成された第1の貫通電極がグランド用電極であり、第2の電極パターンから形成された第2の貫通電極が信号用電極であってもよい。
本発明の積層貫通コンデンサの製造方法によれば、積層体の切断ズレが生じた場合であっても、構造上のばらつきや接続不良の発生を低減できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、積層貫通コンデンサの概略斜視図である。積層貫通コンデンサ1は、コンデンサ素体2と、コンデンサ素体2の表面に形成された一対の第1の端子電極3,3と、一対の第2の端子電極4,4と、を備えて構成されている。コンデンサ素体2は、略直方体形状で、互いに対向する短側面2a,2aと、互いに対向する長側面2b,2bと、互いに対向する主面2c,2cとを有している。なお、短側面2aは、コンデンサ素体2の長手方向に垂直な面である。
第1の端子電極3,3は、コンデンサ素体2の互いに対向する短側面2a,2aをそれぞれ覆うように形成されている。一方の第1の端子電極3は、コンデンサ素体2の長側面2b,2bと主面2c,2cとにおける一方の短側面2a側の領域にまで亘って形成されている。他方の第1の端子電極3は、コンデンサ素体2の長側面2b,2bと主面2c,2cとにおける他方の短側面2a側の領域にまで亘って形成されている。
第2の端子電極4,4は、それぞれ長側面2b,2bの略中央部に、一方の主面2cから他方の主面2cにまで亘るように帯状に形成されている。第2の端子電極4は、コンデンサ素体2の表面において第1の端子電極3と絶縁されている。第1及び第2の端子電極3,4は、Cu、Ni、Ag−Pdなどの材料で形成され、Ni−Snなどのめっきが施されている。
図2は、積層貫通コンデンサの断面構造を示す模式図である。コンデンサ素体2は、複数の第1の貫通電極6と複数の第2の貫通電極7とが、誘電体層8を挟んで交互に積層された構成を有している。第1の貫通電極6と第2の貫通電極7とは、同数で、本実施形態では、それぞれ4つずつコンデンサ素体2内に配置されている。なお、コンデンサ素体2の主面2cが、各層と平行な面である。
コンデンサ素体2において、積層方向に隣り合う誘電体層8同士は、その境界が視認できない程度に一体化している。誘電体層8は、例えばBaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、(Ba,Ca)TiO系といった誘電体材料によって形成されている。第1及び第2の貫通電極6,7は、例えば、Niなどの材料によって形成される。
第1及び第2の貫通電極6,7の形状について、図3,4を参照して説明する。図3は、第1の貫通電極を説明するための模式図である。図4は、第2の貫通電極を説明するための模式図である。
図3に示されるように、第1の貫通電極6は、コンデンサ素体2の一方の短側面2aから他方の短側面2aまで貫通している。第1の貫通電極6は、短側面2aに沿った両端部が、一対の長側面2bそれぞれに引き出された引き出し部6bを有している。すなわち、引き出し部6bは、長方形状の誘電体層8に対して、その4隅にそれぞれ引き出された部分である。
第1の貫通電極6は、その引き出し部6bを含む端部6aが、コンデンサ素体2における短側面2a上に露出している。よって、第1の貫通電極6は、短側面2aを覆うように形成された第1の端子電極3と接続されている。特に、第1の貫通電極6は、引き出し部6bを有するので、第1の貫通電極6の端部6aは、短側面2aの一方端から他方端にまで亘って露出し、且つ、一対の長側面2bの端の領域まで露出している。
このため、第1の貫通電極6と、短側面2a及び長側面2bの端の領域を覆うように形成された第1の端子電極3との接触面積が増え、第1の貫通電極6と第1の端子電極3との電気的な接続の信頼性が向上する。また、第1の端子電極3は、材質上の観点から、誘電体層8より第1の貫通電極6との密着性が高い。このため、コンデンサ素体2の短側面2aに露出する第1の貫通電極6の面積を大きくすることにより、コンデンサ素体2と第1の端子電極3との密着性を高めることができる。
図4に示されるように、第2の貫通電極7は、一体的に形成された主部7aと一対の引き出し部7bとを有している。主部7aは、略長方形状に形成され、誘電体層8の略中央部に配置されている。
2つ有るうちの一方の引き出し部7bは、主部7aの長辺の中央部からコンデンサ素体2の一方の長側面2bに引き出された部分で、その端部がこの長側面2bの長手方向中央部に露出している。他方の引き出し部7bは、主部7aの長辺の中央部からコンデンサ素体2の他方の長側面2bに引き出された部分で、その端部がこの長側面2bの長手方向中央部に露出している。すなわち、第2の貫通電極7は、略十字状に形成され、一方の長側面2bから他方の長側面2bまで貫通している。
第2の貫通電極7の一方の引き出し部7bは、コンデンサ素体2の一方の長側面2bに形成された第2の端子電極4と電気的に接続され、他方の引き出し部7bは、他方の長側面2bに形成された第2の端子電極4と電気的に接続されている。
第2の貫通電極7の一対の長側面2bの対向方向の寸法は、第1の貫通電極6の主部6aの同方向の寸法と同程度で、互いに重なり合っている。そして、第1の貫通電極6と第2の貫通電極7とは、誘電体層8を挟んで対向し、容量を形成する。
コンデンサ素体2内において、第1及び第2の貫通電極6,7は、コンデンサ素体2の中央を通り短側面2aに平行な面に対して対称に形成されると共に対称に配置され、且つ、コンデンサ素体2の中央を通り長側面2bに平行な面に対して対称に形成されると共に対称に配置されている。
以上説明した積層貫通コンデンサ1は、いずれか一方の主面2cが他の部品(例えば、回路基板や電子部品等)に対向して実装される。例えば、回路基板上の信号ラインに第1の端子電極3が接続され、第2の端子電極4が回路基板上のグランドラインに接続される。そして、第1の貫通電極6が信号電極として機能し、第2の貫通電極7がグランド電極として機能する。
図5を参照して、本実施形態に係る積層貫通コンデンサの製造方法について説明する。図5は、本実施形態に係る積層貫通コンデンサの製造工程を示すフロー図である。本実施形態に係る積層貫通コンデンサの製造方法は、準備工程S1、パターン形成工程S2、積層工程S3、切断工程S4、焼成(熱処理)工程S5、端子形成工程S6を備える。以下、各工程について説明する。
準備工程S1では、誘電体層8となる複数のグリーンシートを準備する。まず、BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系の誘電体材料に、有機ビヒクルなどを混合・混練することによってセラミックペーストを得る。このセラミックペーストをドクターブレード法等によりPETフィルム上に塗布し、グリーンシートを形成する。
パターン形成工程S2では、グリーンシート上に第1の貫通電極6となる第1の電極パターンと第2の貫通電極7となる第2の電極パターンとを配列形成する。第1及び第2の電極パターンは、電極ペーストをグリーンシート上にスクリーン印刷することによって形成する。積層工程S3では、第1及び第2の電極パターンが印刷された複数のグリーンシートと印刷されていないグリーンシートとを所定の順序で積層し、積層方向から加圧して積層体を形成する。
切断工程S4では、積層体を切断して略直方体形状のグリーンチップを複数形成する。焼成工程S5では、グリーンチップの脱バインダ処理を行い、その後、グリーンチップを焼成し、コンデンサ素体2を得る。この熱処理により、グリーンシートが誘電体層8となり、第1及び第2の電極パターンが第1及び第2の貫通電極6,7となり、コンデンサ素体2が得られる。
端子形成工程S6では、コンデンサ素体2の短側面2a,2aにそれぞれ第1の端子電極3を形成し、長側面2b,2bにそれぞれ第2の端子電極4を形成する。コンデンサ素体2の短側面2aには、面全体を覆うように導電性ペーストを塗布し、長側面2bには、長手方向中央部に帯状に導電性ペーストを塗布する。その後、塗布した導電性ペーストを焼付け、更に、めっきを施すことにより、第1及び第2の端子電極3,4を形成する。
図6及び図7を参照して、パターン形成工程S2において形成する第1及び第2の電極パターン16,17の形状について説明する。グリーンシート18には、複数の第1の電極パターン16が一列に配列した第1の列Aと、複数の第2の電極パターン17が一列に配列した第2の列Bとが、それぞれ複数形成され、第1の列Aと第2の列Bとが、交互に並んでいる。
グリーンシート18には、切断工程S4において切断を行うために、複数の第1〜第3の基準線L1〜L3が設定されている。複数の第1の基準線L1は、グリーンシート18上において、第1の列Aと第2の列Bとを分割する線である。複数の第1の基準線L1は、互いに平行且つ等間隔に設定されている。この第1の基準線L1の伸び方向をY方向とし、Y方向と垂直な方向をX方向として説明する。
第2の基準線L2は、隣り合う第1の基準線L1の間の領域においてX方向に伸び、第1の列Aを第1の電極パターン16毎に分割する線である。複数の第2の基準線L2は、互いに平行且つ等間隔に設定されている。第3の基準線L3は、隣り合う第1の基準線L1の間の領域においてX方向に伸び、第2の列Bを第2の電極パターン17毎に分割する線である。複数の第3の基準線L3は、互いに平行且つ等間隔に設定されている。
第1の基準線L1に沿った切断面は、コンデンサ素体2の長側面2bとなる面であり、第2及び第3の基準線L2,L3に沿った切断面は、コンデンサ素体2の短側面2aとなる面である。このため、第2の基準線L2のピッチと第3の基準線L3のピッチとは同程度で、第2及び第3の基準線L2,L3のピッチは、第1の基準線L1のピッチより大きい。
第1の電極パターン16は、第1の列Aにおいて、Y方向に隣り合う第2の基準線L2に亘って形成される。隣り合う第1の電極パターン16の端部16a同士は、連結している。この端部16a同士は、両側の第1の基準線L1まで第2の基準線L2に沿って引き出された引き出し部16bをそれぞれ有している。
第2の電極パターン17は、第1の電極パターン16の端部16a同士と隣り合う位置に配置されている。第1の電極パターン17は、主部17aと両側の引き出し部17bとを有する。主部17aは、略矩形状である。引き出し部17bは、主部17aの両側の第1の基準線L1と対向する両端が、両側の第2の基準線L2に向かって両側の第1の基準線L1まで引き出された部分である。
隣り合う第1の電極パターン16の一方の側の第1の基準線L1に向かって引き出された引き出し部16b同士は、一体的で、第2の基準線L2に沿って、第1の基準線L1まで、略一定幅で形成されている。この幅とは、Y方向の寸法である。第2電極パターン17の引き出し部17bは、第2の基準線L2の延長線に沿って第1の基準線まで、略一定幅で形成されている。この幅とは、Y方向の寸法である。
隣り合う第1の電極パターン16の端部16a同士がそれぞれ有する引き出し部16b,16bと、第2の電極パターン17が有する引き出し部17bとは、一体となるように形成されると共に、第1の基準線L1に跨って、第2の基準線L2の方向(X方向)に沿って帯状に形成されている。すなわち、一対の引き出し部16b,16bと引き出し部17bとは、一体的な帯状に形成され、そのY方向の幅は、略一定である。
以上のように第1及び第2の電極パターン16,17を形成することにより、隣り合う第1の基準線L1と隣り合う第2の基準線L2とに囲まれた各領域内には、第1の電極パターン16が配置され、隣り合う第1の基準線L1と隣り合う第3の基準線L3とに囲まれた各領域には、第2の電極パターン17が形成される。
図6に示されるように、積層工程S3では、第1及び第2の電極パターン16,17が形成されたグリーンシート18を第1の電極パターン16と第2の電極パターン17とが重なるように積層して積層体10を形成する。すなわち、X方向には第1の基準線L1の間隔だけオフセットし、Y方向には第2及び第3の基準線L2,L3の間隔の半分だけオフセットして、グリーンシート18を積層する。これにより、第1の電極パターン16と第2の電極パターン17とが対向することとなる。また、各グリーンシート18の第1の基準線L1同士が重なり合い、隣り合うグリーンシート18の第2の基準線L2と第3の基準線L3とが重なり合う。
切断工程S4において、積層体10に含まれる複数のグリーンシート18に設定された第1〜第3の基準線L1〜L3に沿って積層体10を切断し、グリーンチップを形成する。例えば、レーザー等で、各グリーンシート18に設定された第1〜第3の切断線L1〜L3に沿って積層体10を切断する。
また、例えば、回転刃等で、一枚のグリーンシート18に設定された第1の切断線L1と第2の切断線L2のみに沿って積層体10を切断してもよい。具体的には、一枚のグリーンシート18に設定された第1の切断線L1方向と第2の切断線L2方向とに、積層体10を貫通するように切断する。この場合、一枚のグリーンシート18と積層方向に隣り合うグリーンシート18においては、設定された第1の切断線L1と第3の切断線L3に沿って積層体10を切断することとなる。この結果、一枚のグリーンシート18の第2の列Bにおいて、第2の電極パターン17は中央で分断されることとなる。そこで、この中央が分断された第2の電極パターン17を含むチップは、取り除く。
グリーンチップの長側面は、第1の基準線L1に沿った切断により形成された面である。この長側面の中央には、第2の電極パターン17の引き出し部17bが露出している。長側面の両端には、第1の電極パターン16の引き出し部16bが露出している。グリーンチップの短側面は、第2及び第3の基準線L2,L3に沿った切断により形成された面である。この短側面には、第1の電極パターン16の端部16aが露出している。
焼成工程S5において、このグリーンチップを焼成することにより、グリーンシート18が誘電体層8となり、第1の電極パターン16が第1の貫通電極6となり、第2の電極パターン17が第2の貫通電極6,7となる。第1の電極パターン16の引き出し部16bは、第1の貫通電極6の引き出し部6bとなる。第2の電極パターン17の引き出し部17bは、第2の貫通電極7の引き出し部7bとなる。
本実施形態に係る電子部品の製造方法では、グリーンシート18に形成される第1の電極パターン16は、第1の列Aにおいて、隣り合う第2の基準線L1に亘って形成される。隣り合う第1の電極パターン16の端部16a同士は、連結すると共に、両側の第1の基準線L1まで第2の基準線L2に沿って引き出された引き出し部16bをそれぞれ有する。すなわち、第2の基準線L2付近において、隣り合う第1の電極パターン16が連続し、第1の列Aにおいて複数の第1の電極パターン16が一体的に形成されている。このため、積層体10の切断が第2の基準線L2からずれたとしても、切断面に、第1の電極パターン16を確実に露出させることができる。よって、第1の電極パターン16から形成される第1の貫通電極6と第1の端子電極3との接続不良を低減できる。また、切断がずれることによって、第1の電極パターン16の端部だけが切り離されるといった不具合や、個々のグリーンチップによって第1の電極パターン16の形状が異なるといった不具合の発生も防止できる。
また、グリーンシート18に形成される第2の電極パターン17は、第1の電極パターン16の端部16a同士と隣り合う位置に配置され、両端部がそれぞれ両側の第2の基準線L2に向かって両側の第1の基準線L1まで引き出された引き出し部16bを有する。そして、隣り合う第1の電極パターン16の端部16a同士がそれぞれ有する引き出し部16bと、第2の電極パターン17が有する引き出し部17bとは、一体となるように形成されると共に、第1の基準線L1に跨って第2の基準線L2の方向に沿って帯状に形成されている。このため、積層体10の切断が第1の基準線L1からずれたとしても、切断面に第2の電極パターン17を確実に露出させることができる。よって、第2の電極パターン17から形成される第2の貫通電極7と第2の端子電極4との接続不良を低減できる。
また、第2の電極パターン17の端部(引き出し部17b)は第1の電極パターン16の引き出し部16bと連結しているので、第2の電極パターン17の端部だけが、切り離され、グリーンチップに残るといった、個々のグリーンチップの構造上のばらつきも抑制できる。このため、積層体10の切断ズレによる接続不良や不具合の発生を低減できる。
また、1枚のグリーンシート18に、第1及び第2の貫通電極6,7となる電極パターン16,17を形成する。従って、1種類のグリーンシート18で積層体10を形成できるので、製造工程を容易にすることができる。
また、パターン形成工程S2では、第2の電極パターン17において、両端部17bのY方向の寸法より、中央部のY方向の寸法を広くする。この場合、第2の貫通電極7の中央部の幅が大きくなる。よって、積層貫通コンデンサ1において、この第1の貫通電極6と第2の貫通電極7との対向面積が大きくなり、静電容量を大きくすることができる。
引き続いて、上記実施形態の変形例について説明する。各変形例の説明において、上記実施形態と同様な点は説明を省略し、異なる点を主に説明する。
(第1変形例)
図8及び図9を参照して、第1変形例に係る積層貫通コンデンサについて説明する。図8は、第1の貫通電極を説明するための模式図である。図9は、第2の貫通電極を説明するための模式図である。第1変形例に係る積層貫通コンデンサは、上述した第1の貫通電極6に変えて第1の貫通電極21を有する。第1の貫通電極21は、第1の貫通電極6と同様に、端部21aに4つの引き出し部21bを有する。更に、第1の貫通電極21は、2つの突出部21cを有する。
一方の突出部21cは、第1の貫通電極21の一方の長側面2b側の中央部がこの一方の長側面2bに向かって略矩形状に突出した部分である。他方の突出部21cは、第1の貫通電極21の長側面2b側の中央部がこの他方の長側面2bに向かって略矩形状に突出した部分である。すなわち、突出部21cは、第2の端子電極4に向かって突出している。ただし、突出部21cの先端と長側面2bとの間にはギャップがあり、突出部21cと長側面2bに形成された第2の端子電極4とは絶縁されている。
図10は、本変形例に係る積層貫通コンデンサの製造工程において形成される第1及び第2の電極パターンを示す模式図である。突出部21cを有する第1の貫通電極21を形成するために、第1の電極パターン23は、2つの突出部23cを有する。一方の突出部23cは、第1の電極パターン23の一方の第1の基準線L1側の中央部が一方の第1の基準線L1に向かって突出した部分である。他方の突出部23cは、第1の電極パターン23の他方の第1の基準線L1側の中央部が他方の第1の基準線L1に向かって突出した部分である。ただし、突出部21cの先端と第1の基準線L1との間にはギャップがある。
第1の電極パターン23は、上述の第1の電極パターン16と同様に、隣り合う端部23a同士は、連結している。この端部23a同士は、両側の第1の基準線L1まで第2の基準線L2に沿って引き出された引き出し部23bをそれぞれ有している。この引き出し部23b同士は、一体的で、第2の基準線L2に沿って、第1の基準線L1まで、略一定幅で形成されている。隣り合う第1の電極パターン23の端部23a同士がそれぞれ有する引き出し部23bと、第2の電極パターン17が有する引き出し部17bとは、一体となるように形成されると共に、第1の基準線L1に跨って、第2の基準線L2の方向(X方向)に沿って帯状に形成されている。すなわち、一対の引き出し部23bと引き出し部17bとは、一体的な帯状に形成され、そのY方向の幅は、略一定である。
切断工程S4では、第1の基準線L1に沿って積層体を切断するが、実際の切断が第1の基準線L1からずれる場合がある。実際の切断面が第1の電極パターン23側にずれると、第1の電極パターン23と第1の基準線L1に沿った切断面とのギャップが小さくなる。この場合、第1及び第2の端子電極3,4を湿式めっき法などによって形成する場合、めっき液がコンデンサ素体内の第1の貫通電極が形成された層に侵入し、信頼性が低下する虞がある。
また、第1の基準線L1に沿った実際の切断面がずれると、コンデンサ素体に含まれる第1及び第2の貫通電極の形状が変化するので、積層貫通コンデンサとしての特性が変化する虞もある。
そこで、第1の基準線L1に沿った実際の切断面がずれたことを容易に検知するために、突出部23cを有する第1の電極パターン23を形成している。第1の基準線L1に沿った切断がずれた場合、第1の貫通電極21の突出部21cと第2の端子電極4とが接触し、第1の端子電極3と第2の端子電極4がショートする。このため、端子形成工程S6において第1及び第2の端子電極3,4を形成した後に、第1の端子電極3と第2の端子電極4との間にショートが発生するか否かを判定することで、第1の基準線L1に沿った切断のズレを容易に検知できる。
(第2変形例)
図11〜図13を参照して、第2変形例に係る積層貫通コンデンサ41の構成について説明する。図11は、積層貫通コンデンサの概略斜視図である。図12は、第1の貫通電極を説明するための模式図である。図13は、第2の貫通電極を説明するための模式図である。第2変形例に係る積層貫通コンデンサ41は、上記の積層貫通コンデンサ1を長側面2bの対向方向に引き伸ばした形状を有する積層貫通コンデンサである。
積層貫通コンデンサ41では、第1の端子電極3がコンデンサ素体42の長側面42bを覆うように形成されている。第2の端子電極4は、短側面42aの略中央部に帯状に形成されている。短側面42aは、コンデンサ素体42の長手方向と垂直な面である。
コンデンサ素体42が有する第1及び第2の貫通電極46,47とは、上述したコンデンサ素体2の第1及び第2の貫通電極6,7と比較すると、縦方向と横方向との寸法比が異なる。
図12に示されるように、第1の貫通電極46は、コンデンサ素体42の一方の長側面42bから他方の長側面42bまで貫通している。第1の貫通電極46は、長側面42bに沿った両端部46bが、それぞれ両側の短側面42aに引き出された引き出し部46bを有している。そして、第1の貫通電極46は、その引き出し部46bを含む端部46aが、コンデンサ素体42における長側面42b上に露出し、第1の端子電極3と接続されている。
図13に示されるように、第2の貫通電極47は、一体的に形成された主部47aと一対の引き出し部47bとを有し、コンデンサ素体42の一方の短側面42aから他方の短側面42aまで貫通している。主部47aは、略長方形状に形成され、誘電体層8の略中央部に配置されている。
2つ有るうちの一方の引き出し部47bは、主部47aの短辺の中央部からコンデンサ素体42の一方の短側面42aに引き出された部分である。他方の引き出し部47bは、主部47aの短辺の中央部からコンデンサ素体42の他方の短側面42aに引き出された部分である。一対の引き出し部46bは、一対の短側面42aにそれぞれ露出し、一対の第2の端子電極4と電気的に接続されている。
本変形例では、回路基板上の信号ラインに第2の端子電極4が接続され、第1の端子電極3が回路基板上のグランドラインに接続される。そして、第2の貫通電極47が信号電極として機能し、第1の貫通電極46がグランド電極として機能する。グランド電極として機能する第1の貫通電極46が、誘電体層8の短手方向に貫通し、その端部が長側面42bに露出している。このため、第1の貫通電極46が、誘電体層8の長手方向に貫通する場合より、幅が広くなり、電流が流れる方向と垂直な断面の面積が大きくなる。本実施形態では、この幅の広い第1の貫通電極46をグランド電極として機能させるため、ESLを低下させることができる。
図14は、本変形例に係る積層貫通コンデンサの製造工程において形成される第1及び第2の電極パターンを示す模式図である。本変形例では、第1の基準線L1に沿った切断面が、コンデンサ素体42の短側面42aとなり、この短側面42aに第2の端子電極4が形成される。一方、第2,第3の基準線L2,L3に沿った切断面が、コンデンサ素体42の長側面42bとなり、この長側面42bに第1の端子電極3が形成される。このため、第1の基準線L1のピッチは、第2及び第3の基準線L2,L3のピッチより大きい。
第1の電極パターン56は、第1の列Aにおいて、Y方向に隣り合う第2の基準線L2に亘って形成される。隣り合う第1の電極パターン56の端部56a同士は、連結している。この端部56a同士は、両側の第1の基準線L1まで第2の基準線L2に沿って引き出された引き出し部56bをそれぞれ有している。
第2の電極パターン57は、第1の電極パターン56の端部56a同士と隣り合う位置に配置されている。第1の電極パターン57は、主部57aと両側の引き出し部57bとを有する。主部57aは、略矩形状である。引き出し部57bは、両側の第2の基準線L2に向かって両側の第1の基準線L1まで引き出された部分である。
隣り合う第1の電極パターン56の一方の側の第1の基準線L1に向かって引き出された引き出し部56b同士は、一体となり、第2の基準線L2に沿って、第1の基準線L1まで、略一定幅で形成されている。この幅とは、Y方向の寸法である。第2電極パターン57の引き出し部57bは、第2の基準線L2の延長線に沿って第1の基準線まで、略一定幅で形成されている。この幅とは、Y方向の寸法である。
隣り合う第1の電極パターン56の端部56a同士がそれぞれ有する引き出し部56bと、第2の電極パターン57が有する引き出し部57bとは、一体となるように形成されると共に、第1の基準線L1に跨って、第2の基準線L2の方向(X方向)に沿って帯状に形成されている。すなわち、一対の引き出し部56b,56bと引き出し部57bとは、一体的な帯状に形成され、そのY方向の寸法は、略一定である。
このように第1及び第2の電極パターン56,57が形成されたグリーンシート18を積層し、切断することにより、グリーンチップを形成する。このグリーンチップを熱処理して、コンデンサ素体42を得、第1及び第2の端子電極3,4を形成することで、積層貫通コンデンサ41が完成する。
以上のように、第1の基準線L1の間隔を第2,第2の基準線L2,L3の間隔より広く設定することにより、グランド電極として機能する第1の貫通電極46の幅寸法(貫通方向と垂直な方向の寸法)が大きくなる。このため、低ESLを実現した積層貫通コンデンサ41を容易に製造することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、第2の電極パターン(第2の貫通電極)は、中央部の幅が引き出し部の幅より大きいこととしたが、これに限られない。第2の電極パターンは、両側の第1の基準線L1に亘って形成されていればよく、一定幅の帯状であってもよい。これにより、コンデンサ素体を貫通する第2の貫通電極を形成できる。
また、第1の貫通電極46を信号電極として機能させ、第2の貫通電極47をグランド電極として機能させてもよく、第1の貫通電極6をグランド電極として機能させ、第2の貫通電極7を信号電極として機能させてもよい。
本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサの概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサの概略断面図である。 本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサが有する第1の貫通電極を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサが有する第2の貫通電極を説明するための模式図である。 本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサの製造方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る積層貫通コンデンサの製造工程において形成される第1及び第2の電極パターンを示す模式図である。 図6の拡大図である。 第1変形例に係る積層貫通コンデンサが有する第1の貫通電極を説明するための模式図である。 第1変形例に係る積層貫通コンデンサが有する第2の貫通電極を説明するための模式図である。 第1変形例に係る積層貫通コンデンサの製造工程において形成される第1及び第2の電極パターンを示す模式図である。 第2変形例に係る積層貫通コンデンサの概略斜視図である。 第2変形例に係る積層貫通コンデンサが有する第1の貫通電極を説明するための模式図である。 第2変形例に係る積層貫通コンデンサが有する第2の貫通電極を説明するための模式図である。 第2変形例に係る積層貫通コンデンサの製造工程において形成される第1及び第2の電極パターンを示す模式図である。
符号の説明
1,1A,41…積層貫通コンデンサ、2,42…コンデンサ素体、3…第1の端子電極、4…第2の端子電極、6,21,46…第1の貫通電極、7,47…第2の貫通電極、8…誘電体層、10…積層体、16…第1の電極パターン、16a…端部、16b…引き出し部、17…第2の電極パターン、17b…引き出し部、18…グリーンシート、21c…突出部、A…第1の列、B…第2の列、L1〜L3…第1〜第3の基準線、X…行方向、Y…列方向。

Claims (5)

  1. 誘電体層を間に挟んで交互に積層された第1の貫通電極と第2の貫通電極とを有するコンデンサ素体を備える積層貫通コンデンサの製造方法であって、
    前記第1の貫通電極となる第1の電極パターンと、前記第2の貫通電極となる第2の電極パターンとをグリーンシート上に配列形成するパターン形成工程と、
    前記第1及び第2の電極パターンが形成された複数の前記グリーンシートを前記第1の電極パターンと前記第2の電極パターンとが対向するように積層し、積層体を得る積層工程と、
    前記積層体に含まれる複数の前記グリーンシートに設定された複数の第1の基準線と複数の第2の基準線と複数の第3の基準線とに沿って前記積層体を積層方向に切断し、略直方体形状の複数のグリーンチップを得る切断工程と、
    前記グリーンチップに熱処理を施すことにより得られる前記コンデンサ素体に端子電極を形成する端子形成工程と、を備え、
    前記パターン形成工程では、前記第1の電極パターンが並んだ第1の列と前記第2の電極パターンが並んだ第2の列とが交互に位置するように、前記第1及び第2の電極パターンを形成し、
    前記第1の基準線は、前記第1の列と前記第2の列とを分割する直線であり、
    前記第2の基準線は、前記第1の基準線の間の領域において前記第1の基準線と垂直に伸び、前記第1の列を前記第1の電極パターン毎に分割する直線であり、
    前記第3の基準線は、前記第1の基準線の間の領域において前記第1の基準線と垂直に伸び、前記第2の列を前記第2の電極パターン毎に分割する直線であり、
    前記第1の電極パターンは、前記第1の列において、隣り合う前記第2の基準線に亘って形成され、隣り合う当該第1の電極パターンの端部同士は、連結すると共に、両側の前記第1の基準線まで前記第2の基準線に沿って引き出された引き出し部をそれぞれ有し、
    前記第2の電極パターンは、前記第1の電極パターンの前記端部同士と隣り合う位置に配置され、それぞれ両側の前記第2の基準線に向かって両側の前記第1の基準線まで引き出された引き出し部を有し、
    隣り合う前記第1の電極パターンの前記端部同士がそれぞれ有する前記引き出し部と、前記第2の電極パターンが有する前記引き出し部とは、一体となるように形成されると共に、前記第1の基準線に跨って前記第2の基準線の方向に沿って帯状に形成されていることを特徴とする積層貫通コンデンサの製造方法。
  2. 前記パターン形成工程では、前記引き出し部の前記第1の基準線の伸び方向の寸法より中央部の前記寸法が大きい前記第2の電極パターンを形成することを特徴とする請求項1記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  3. 前記パターン形成工程では、前記第1の電極パターンの両側に位置する前記第1の基準線に向かってそれぞれ突出すると共に前記第1の基準線と離間した突出部を有する前記第1の電極パターンを形成し、
    前記端子形成工程では、前記端子電極として、
    前記第2及び前記第3の基準線に沿った切断により形成された前記コンデンサ素体の側面に、前記第1の電極パターンから形成された前記第1の貫通電極と電気的に接続するように第1の端子電極を形成すると共に、
    前記第1の基準線に沿った切断により形成された前記コンデンサ素体の側面に、前記第2の電極パターンから形成された前記第2の貫通電極と電気的に接続するように第2の端子電極を形成し、
    更に、前記第1の端子電極と前記第2の端子電極との間にショートが発生するか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  4. 前記第1の電極パターンから形成された前記第1の貫通電極が信号用電極であり、
    前記第2の電極パターンから形成された前記第2の貫通電極がグランド用電極であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
  5. 前記第1の電極パターンから形成された前記第1の貫通電極がグランド用電極であり、
    前記第2の電極パターンから形成された前記第2の貫通電極が信号用電極であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層貫通コンデンサの製造方法。
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