JP2000106321A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JP2000106321A
JP2000106321A JP10274793A JP27479398A JP2000106321A JP 2000106321 A JP2000106321 A JP 2000106321A JP 10274793 A JP10274793 A JP 10274793A JP 27479398 A JP27479398 A JP 27479398A JP 2000106321 A JP2000106321 A JP 2000106321A
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electrode
dummy
electrodes
ceramic capacitor
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Kenichi Hamayama
謙一 浜山
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Kyocera Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程中で積層体を破壊することなく、簡
単に位置ずれが検出でき、しかも、容量特性に影響を与
えることが一切ない積層セラミックコンデンサを提供す
る。 【解決手段】 本発明の積層セラミックコンデンサ10
は、誘電体層2の層間に、積層体の厚み方向に容量成分
を発生する内部電極3a、(3b)と、該内部電極3
a、(3b)との平面的対峙によって容量成分を発生す
るダミー電極4a、(4b)を備えた積層セラミックコ
ンデンサである。そして、ダミー電極4a、(4b)の
電極幅が、中央部側端部から積層体1の端部に向かうに
あたり狭くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの誘電体層間
に内部電極とダミー電極を形成して成る積層セラミック
コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサの用途の1つ
である高周波用積層セラミックコンデンサは、比誘電率
が低く、さらに損失が小さい誘電体材料を用いて形成さ
れている。近年、高周波動作する回路に多用されるに伴
い、特に、低損失化が強く求められている。
【0003】ここで、積層セラミックコンデンサのイン
ピーダンスZは、共振周波数f0 以下ではZ=1/ωC
となるが、共振周波数f0 以上ではZ=ωLとなり、も
はや誘電体材料の比誘電率とは関係ない、ノイズ成分だ
けとなってしまう。ここで、Cは静電容量、ω=2π
f、Lはインダクタンスである。したがって、高周波動
作する回路に多用される積層セラミックコンデンサで
は、共振周波数を高くするする必要がある。ここで、f
0 =1/2π(LC)1/2 で表される。即ち、積層セラ
ミックコンデンサの容量が低いほど、共振周波数が高く
なることになる。
【0004】したがって、高周波用積層セラミックコン
デンサにおいては、比誘電率が低いことが求められる。
【0005】このような要求に対応するために、 (1)電極枚数を少なくする (2)誘電体層を厚くする (3)誘電体材料の誘電率を小さくすることなどが考え
られる。
【0006】しかしながら、(1)では積層セラミック
コンデンサの等価直列抵抗成分(ESR)が大きくな
り、逆に高周波特性が劣化してしまうという致命的な問
題が発生する。
【0007】また、(2)では積層セラミックコンデン
サの自体の厚みが増大化してしまい、部品の小型化が希
求されている市場にニーズに逆行してしまい、積層セラ
ミックコンデンサの小型化に限界が生じる。
【0008】さらに、(3)では新たに低誘電率の材料
を開発しなくてはならなかった。
【0009】このような状況の中で、これらの問題点を
解決するために、図6、図7に示す積層セラミックコン
デンサ60が提案されている。
【0010】この積層セラミックコンデンサ60は、チ
タン酸バリウムなどの誘電体磁器層62a、62b・・
・と、矩形状の内部電極63a、63b・・・及び矩形
状のダミー電極64a、64b・・・とから成る直方体
状の積層体61と、この積層体61の両端部に形成され
た外部端子電極65、66とから構成されている。
【0011】内部電極63a、63b・・・、ダミー電
極64a、64bは、Pt、Pd、Agなどの貴金属材
料から成り、例えば、図7における誘電体層2b上に内
部電極63a及びダミー電極64aが形成されている。
また、図7の誘電体層2bに積層された誘電体層2c上
に点線で示されている内部電極63b及びダミー電極6
4bが形成されている。
【0012】即ち、誘電体層2b上においては、長手方
向の一方端寄りに内部電極63aが形成され、長手方向
の他方端寄りにダミー電極64aが形成されており、そ
の中央部付近で誘電体層2bの幅方向に延びる帯状分離
帯67aが形成されている。
【0013】そして、内部電極63aは、誘電体層2b
の一方の端部、図において左側の端部に延出し、ダミー
電極64aは、誘電体層2bの他方の端部、図において
右側の端部に延出している。
【0014】また、誘電体層2c上においては、長手方
向の一方端寄りにダミー電極64bが形成され、長手方
向の他方端寄りに内部電極63bが形成されており、そ
の中央部付近で誘電体層2cの幅方向に延びる帯状分離
帯67bが形成されている。
【0015】そして、内部電極63bは、誘電体層2b
の他方の端部、図において右側の端部に延出し、ダミー
電極64bは、誘電体層2bの一方の端部、図において
左側の端部に延出している。
【0016】そして、誘電体層2b上の内部電極63a
と、誘電体層2c上の内部電極63bは、その中央部寄
りの端部で、誘電体層2bを介して積層体61の厚み方
向で対向している。同様に、誘電体層2c・・・を介し
て、内部電極63b・・・と内部電極63c・・・とが
対向している。
【0017】また、積層体61の一方端部に延出する内
部電極63a、63c・・・及びダミー電極64b、6
4dは、積層体61の一方端部に形成された第1の外部
端子電極65に接続されている。また、積層体61の他
方端部に延出する内部電極63b、63d・・・及びダ
ミー電極64a、64cは、積層体61の他方端部に形
成された第2の外部端子電極66に接続されている。
【0018】この外部端子電極65、66は、Agを主
成分とする厚膜下地導体膜と、該厚膜下地導体膜の表面
に被着形成された表面メッキ層とから構成されている。
【0019】上述の構造の積層セラミックコンデンサ6
0によれば、誘電体層、例えば62aを対して一対の内
部電極63aと64aとの対向部分で容量が発生する。
さらに同一平面における内部電極63aとダミー電極6
3bとの対峙部分で容量が発生する。
【0020】そして、内部電極63aと64aとの対向
面積を調整することにより、積層セラミックコンデンサ
の容量値を非常に高い精度で調節ができるものであっ
た。
【0021】このような積層セラミックコンデンサは、
例えば誘電体層となるセラミックグリーンを用意し、例
えば、誘電体層62b、62d・・・となるグリーンシ
ート上に、内部電極63a、63c及びダミー電極64
a、64cとなる導体膜を上述の金属成分を含有する導
電性ペーストで所定形状に印刷形成し、同時に、例え
ば、誘電体層62c、62e・・・となるグリーンシー
ト上に、内部電極63b、63d及びダミー電極64
b、64dとなる導体膜を印刷形成し、このようなグリ
ーンシートを複数枚配置し、所定圧力で圧着を行い、得
られたセラミックグリーンシート積層体を所定形状に裁
断し、個々のセラミックグリーンシート積層体を所定雰
囲気で焼成処理して積層体61を形成する。その後、焼
成された積層体61の一対の端部に外部端子電極65、
66の厚膜下地導体膜を厚膜手法で被着し、その後、表
面にメッキ処理を行い製造していた。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の積層セラミックコンデンサ60では、内部電極を形
成するすべく、誘電体層62b、62c・・・となるセ
ラミックグリーンシート上に、内部電極63a、63b
・・・、ダミー電極64a、63b・・・などとなる導
体膜を導電性ペーストで印刷した際に、印刷位置ずれが
発生してしまうことが考えられる。また、セラミックグ
リーンシートを積層する際に、積層位置ずれが発生する
ことが考えられる。
【0023】このように、積層ずれや印刷ずれが発生
し、内部電極63a、63b・・・との対向配置関係が
ずれてしまう。その結果、この間に発生する容量がばら
つき、この容量ばらつきが蓄積されて、積層セラミック
コンデンサ60全体の容量成分を大きく変動させてしま
うという問題があった。
【0024】このような積層ずれを防止するために、大
型のグリーンシートの周辺部に位置ずれ検出マークを設
け、大型グリーンシートの積層後、L、W両方向の位置
ずれの検査していた。しかし、大型グリーンシートの周
辺部に位置ずれ検出マークを形成し、グリーンシートの
周辺部に位置ずれが起きていなくても、シートの弛みな
どによりグリーンシートの中央部のみ位置ずれが起きる
場合がある。
【0025】従って、グリーンシートの中央部で発生す
る位置ずれを検出するためには、裁断をした後でなけれ
ばならない。
【0026】しかし、積層セラミックコンデンサは通
常、数mm角と小さく、位置ずれを確認するために、焼
成前の積層体61の長さ方向、幅方向の各々の中央部で
切断することは非常に困難であった。
【0027】また、特開平9−270360号には、内
部電極の電極幅を、中央部側端部から延出側端部までを
狭くするように、内部電極の一辺を傾斜させることが知
られている。
【0028】しかし、このように、内部電極の一辺を傾
斜させることは、内部電極の面積を狭くすることにな
り、これにより、誘電体層を介して対向しあう内部電極
の面積が減少して、所定容量を達成するため、全体の形
状を大型化しなくてはならないという問題があった。
【0029】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、高周波動作の回路における
良好な等価直列抵抗成分(ESR)が得られ、且つ大型
化を抑え、且つ積層位置ずれ、印刷ずれなどに起因する
位置ずれの検査が容易できる積層セラミックコンデンサ
を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の積層セラミック
コンデンサは、矩形状誘電体層の幅方向に延びる帯状分
離部を有し、一対の端部の各々に露出する内部電極及び
ダミー電極を形成して成る誘電体層を複数積層して、前
記内部電極と厚み方向に隣接するダミー電極とが交互に
積層配置される積層体の一対の端部に、前記内部電極と
接続する外部端子電極を形成した積層セラミックコンデ
ンサである。即ち、一方端部に延出する第1の内部電極
と、他方端部に延出する第1のダミー電極とを形成した
第1の誘電体層と、一方端部に露出する第2のダミー電
極と、他方端部に露出する第2の内部電極とを形成した
第2の誘電体層とを交互に積層して成る積層体を有する
積層セラミックコンデンサである。
【0031】そして、前記第1及び第2のダミー電極
は、その電極幅が誘電体層の露出端部に向かって狭くな
っている。
【0032】
【作用】以上のように、異なる側の外部端子電極と接続
する内部電極とは対向することのないダミー電極は、そ
の電極幅が誘電体層の中央側から積層体の端部に向かっ
て狭くなっている。
【0033】従って、電極幅が狭くなる形状が予め設定
されているため、大型グリーンシートの積層体を切断
し、この切断端面から露出する内部電極の電極幅を確認
することにより、印刷ずれや積層位置ずれなどに起因す
る位置ずれを容易に確認することができる。
【0034】すなわち、積層体形状に裁断する工程で、
位置ずれを検出することができ、検査が容易になり、歩
留りを向上できる。
【0035】また、ダミー電極の電極幅を延出端部に向
かって狭くなっていても、このダミー電極は、積層体の
同一平面形状に形成された内部電極との間で容量成分を
発生するだけであり、積層体の厚み方向に隣接する内部
電極と対向して容量成分を発生することがないため、ダ
ミー電極自身の形状を、例えば長辺を傾斜形状にして
も、積層セラミックコンデンサの全体の容量成分を減少
させさることがない。
【0036】従って、容量減少分を補うため、電極の形
状を大型化することが一切ないため、全体として小型化
の積層セラミックコンデンサとなる。
【0037】また、概略矩形状の内部電極に対して、ダ
ミー電極の長手方向の長辺が傾斜などしているため、内
部電極と引出し電極とが完全に重なり合って位置するこ
とがない。従って、各種電極となる導体膜の重なり部分
を集中させることがないため、積層圧着した時の積層方
向の密度分布の不均一が緩和される。これより、内部電
極の周辺部に発生する絶縁破壊、デラミネショーンなど
の不良発生を大幅に緩和することができる。同時に、内
部電極の厚み方向で長辺部分付近に集中する内部応力を
積層方向において分散することができるため、焼成時の
内部欠陥が抑制され、耐熱衝撃性が大幅に改善される。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の積層セラミックコ
ンデンサを図面に基づいて詳説する。
【0039】図1は本発明の積層セラミックコンデンサ
の外観斜視図であり、図2は図1中X−X線断面図であ
り、図3は、内部電極、ダミー電極の形状を説明する積
層体の概略平面図である。
【0040】この積層セラミックコンデンサ10は、概
略直方体形状の積層体1と該積層体1の一対の端部に形
成された外部端子電極5、6とから構成されている。
【0041】積層体1は、チタン酸バリウム、チタン酸
ストロンチウムなどの誘電体セラミックからなる誘電体
層2a、2b、2c・・・(総じて2と付す)と、該誘
電体層2の層間に配置された内部電極3a、3b、3c
・・・(総じて3と付す)と、該誘電体層2の層間に配
置されたダミー電極4a、4b、4c・・・(総じて4
と付す)とが積層されて構成されている。
【0042】内部電極3及びダミー電極4は、Pt、P
d、Agなどの貴金属材料からなり、夫々が2つの誘電
体層によって挟持された誘電体層間に配置されている。
例えば、誘電体層2aと2bとの層間、例えば図3の実
線で示すように誘電体層2b上には中央部に積層体1の
幅方向に延びる帯状分離部8aを有して第1の内部電極
3a、第1のダミー電極4aとが配置されている。具体
的には、誘電体層2bの第1の内部電極3aは、誘電体
層2bの一方端部、図の左側端部にその一部が延出して
おり、第1のダミー電極4aは、誘電体層2bの他方端
部、図の右側端部にその一部が延出している。
【0043】また誘電体層2bと2cとの層間、例えば
図3の点線で示すように誘電体層2c上には中央部に積
層体1の幅方向に延びる帯状分離部8bを有して第2の
内部電極3b、第2のダミー電極4bとが配置されてい
る。具体的には、誘電体層2cの第2の内部電極3b
は、誘電体層2cの他方端部、図の右側端部にその一部
が延出しており、第2のダミー電極4bは、誘電体層2
cの一方端部、図の左側端部にその一部が延出してい
る。
【0044】このようにして第1の内部電極3c、3e
・・・は、積層体1の一方端部側から延出し、同時に第
1のダミー電極4c、4e・・・は、積層体1の他方端
部側から延出している。また、第2の内部電極3d、3
f・・・は、積層体1の他方端部側から延出し、同時に
第2のダミー電極4d、4f・・・は、積層体1の一方
端部側から延出している。
【0045】これにより、内部電極3、ダミー電極4の
中央部分の帯状分離部8での平面的な対峙部分で発生す
る容量と、第1の内部電極3aと第2の内部電極3b、
第2の内部電極3bと第1の内部電極3c・・・との厚
み方向の対向部分の容量成分が発生し、特に、各内部電
極3aと3b、3bと3c・・・との厚み方向の対向部
分の容量成分の合成で規定されることになる。
【0046】また、積層体1の一対の端部、即ち、端面
と該端面と隣接する4つの面には、外部端子電極5、6
が形成されている。そして、一方側の第1の内部電極3
は、積層体1の短辺側一方端面に形成された外部端子電
極5と電気的に接続されており、他方側の第2の内部電
極4は、積層体1の短辺側他方端面に形成された外部端
子電極6と電気的に接続されている。
【0047】このような外部端子電極5、6は、積層体
1側からAg材料を主成分とした厚膜下地導体膜と、該
厚膜下地導体膜の表面に被着形成されたNiメッキ層、
半田メッキ層とから構成されている。
【0048】上述の構造の積層セラミックコンデンサ1
0によれば、誘電体層、例えば2aと2bとの間に、内
部電極3aとダミー電極4aとの平面的な対峙によって
容量成分が発生する。また、積層体1の厚み方向におい
て、例えば誘電体層2bを挟んで内部電極3aと内部電
極3bとの対向部分で容量が発生する。尚、他の誘電体
層2c、2d、2d・・・についても同様である。
【0049】従って、積層セラミックコンデンサ10
は、内部電極3aと内部電極3bとの対向部分の各々の
電極の先端部分とであり、その対向面積を非常に小さく
することができるため、容量成分を小さくするたとがで
き、積層セラミックコンデンサ10の等価直列抵抗成分
(ESR)を増加させることなく、また、積層セラミッ
クコンデンサの大型化させることなく、高周波特性に優
れた積層セラミックコンデンサとなる。
【0050】上記構成の積層セラミックコンデンサ10
は次のように製造される。
【0051】まず、誘電体層2となる所定誘電体材料を
含むセラミックグリーンシートを用意する。尚、セラミ
ックグリーンシートは多数の素子を同時に抽出できるも
のである。
【0052】次に、誘電体層2b、2d・・・となる第
1のグリーンシートの各素子領域上に第1の内部電極3
a、3c・・・及び第1のダミー電極4a、4c・・・
となる導電膜を上述の金属を含有する導電性ペーストで
所定形状に印刷を行う。
【0053】次に、誘電体層2c、2e・・・となる第
2のグリーンシートの各素子領域上に第2の内部電極3
b、3d・・・及び第2のダミー電極4b、4d・・・
となる導電膜を上述の金属を含有する導電性ペーストで
所定形状に印刷を行う。即ち、第1のグリーンシートと
第2のグリーンシートとは、内部電極3a、3c、3
b、3dの形成位置が相違する。
【0054】次に、この第1の内部電極3a、3c・・
・及び第2のダミー電極4a、4c・・・となる導体膜
を被着した誘電体層2b、2dとなる第1のグリーンシ
ートと、第2の内部電極3b、3d・・・及び第2のダ
ミー電極4b、4d・・・となる導電膜を被着した第2
のグリーンシートと交互に積層配置し、さらに、誘電体
層2aとなるグリーンシートを配置して、所定圧力を与
えて枚数積層一体化する。 このようにして積層された
大型グリーンシート積層体を各素子の寸法に応じて切断
して、未焼成状態の積層体を形成する。
【0055】次いで、この未焼成状態の積層体を所定の
雰囲気、温度で焼成し、誘電体層2となるグリーンシー
ト、内部電極3及びダミー電極4となる導体膜に含まれ
ている有機成分を除去(脱バインダー)するとともに、
一体焼結する。これにより、積層体1が完成する。
【0056】次に、上記積層体1の短辺側の端面を含む
端部に、外部端子電極5、6を形成する。具体的には、
積層体1の両端部にAgまたはAg−Pd合金からなる
導電ペーストを浸漬などの厚膜手法で導体膜を塗布し、
所定の雰囲気、温度で焼き付け、厚膜下地導体膜を形成
する。そして、この厚膜下地導体膜の表面に、半田食わ
れが生じ難い材料のNiのメッキ層を形成し、さらにこ
のメッキ層の上にSnまたはSn−Pb合金などの材料
からなるメッキを施す。
【0057】このようにして形成された本発明の積層セ
ラミックコンデンサ10によれば、積層体1の厚み方向
に発生する容量成分に全く寄与しないダミー電極4の形
状は、その電極幅が誘電体層2から延出する端部に向か
って狭くなっている。例えば、中央部側電極幅をW、及
び延出側電極幅をwとすると、W>wであり、電極幅が
連続して狭くなっている。具体的には、ダミー電極4
a、4b・・・の積層体1の長手方向の少なくとも一方
の辺を、積層体1の短辺に対して傾斜している。
【0058】図では、ダミー電極4a、4b・・・の積
層体1の長手方向の両方辺が、共に傾斜しており、全体
として台形状となっている。
【0059】かくして本発明の積層セラミックコンデン
サ10によれば、ダミー電極4の延出側電極幅wが中央
部側の電極幅Wに対して狭くなっている。従って、例え
ば誘電体層2bとなるグリーンシート上に内部電極3a
とダミー電極4aとなる導体膜を印刷するにあたり、積
層体1の長手方向に印刷ずれが発生した時、また、この
グリーンシートが積層体1の長手方向に積層ずれが発生
した時は、予めダミー電極4aの延出側電極幅wを予め
確認しておけば、大型グリーンシートの裁断によるダミ
ー電極4の実際の露出電極幅がw以外となってしまう。
これにより、所定の電極幅wと実際の実際の露出電極幅
の変位量Δwによって、長手方向のずれ量が検出するこ
とができる。
【0060】また、積層体1の幅方向に関しては、ダミ
ー電極4が実際に露出する幅方向の位置ずれ量を確認す
ることにより、簡単に確認することができる。
【0061】即ち、誘電体層2を積層体1を切断して破
壊することなく位置ずれを検出することができ、検査が
容易になり、歩留りを向上できる。
【0062】しかも、ダミー電極4は、上述したよう
に、積層体1の厚み方向で容量を発生する電極ではな
い。ダミー電極4において、容量特性的には内部電極3
と平面的に対峙する中央部側の電極幅Wである。従っ
て、このダミー電極4の中央部側電極幅Wのみを所定値
に設定しておけば、積層体1の長手方向の辺が傾斜して
も全体の容量特性の変動を伴わない。即ち、ダミー電極
4の長手方向の辺が傾斜することにより、ダミー電極4
の面積が狭くなったとしても、何等容量特性の変動がな
いものとなる。
【0063】また、積層体1の厚み方向でダミー電極4
と隣接する内部電極3との関係、例えばダミー電極4a
と内部電極3aとの関係において、内部電極3bとダミ
ー電極4aとの外周部が互いに重なりあっていない。
【0064】図3では、ダミー電極4aと隣接する内部
電極3bの領域内に納まるように形成されている。同様
に、内部電極3aは、ダミー電極4bを完全に覆うよう
に形成されている。従って、ダミー電極4aと内部電極
3b及び内部電極3aとダミー電極4bの長辺が、対向
部分を除いて重なりあうことがない。これにより、積層
体1における積層方向の密度分布の不均一が領域Aの存
在により緩和され、内部電極3a、3bの周辺部の絶縁
破壊による不良率の発生頻度を大幅に緩和することがで
きる。
【0065】また、図3に示す内部電極3a、3b・・
・の領域Aで内部応力が最も集中することになるが、こ
の領域Aには、ダミー電極4a、4bが存在しておら
ず、積層方向でみると、内部電極3とダミー電極4とが
連続することなくずれているため、焼成時の内部欠陥が
抑制され、耐サーマルショック性が大幅に改善される。
【0066】図4は、本発明の他の実施例を示す第1の
内部電極30a、第1のダミー電極40aの平面図であ
る。尚、点線は誘電体層の隣接する層間に配置した第2
の内部電極30b、第2のダミー電極40bである。こ
の実施例では、第1のダミー電極40aは、第1の内部
電極30aと平面的に対峙する中央部側の電極幅Wを所
定値に設定し、延出端部側に向かって第2の内部電極3
0bの内部領域で段差40zが形成されて、積層体1の
長手方向の一方の長辺が直線状となっており、他方の長
辺が傾斜している。
【0067】図5は、本発明のさらに別の実施例を示す
第1の内部電極31a、第1のダミー電極41aの平面
図である。尚、点線は誘電体層の隣接する層間に配置し
た第2の内部電極31b、第2のダミー電極41bであ
る。この実施例では、ダミー電極41a、41bは積層
体1の長手方向の長辺が円弧状としている。
【0068】以上のようなダミー電極40a、41aの
形状であっても、内部電極30a、31aと対峙する電
極幅を変えず、しかも、ダミー電極40a、41aの延
出側端部の実際に露出電極幅で印刷ずれや積層ずれを検
出することができる。
【0069】尚、本発明は上記の実施の形態例に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で
の種々の変更や改良等は何ら差し支えない。
【0070】
【発明の効果】以上の本発明によれば、誘電体層を積層
した積層体を切断して破壊することなく位置ずれを検出
することができ、検査が容易になり、歩留りを向上でき
る。
【0071】また、ダミー電極を位置ずれの検出を可能
によるため、電極幅を積層体の端部に向かって狭くし、
その結果、ダミー電極の面積が小さくなっても、容量特
性には全く影響がなく、積層セラミックコンデンサの大
型化を有効に抑えることができる。
【0072】また、積層方向の密度分布の不均一が緩和
され、内部電極周辺部の絶縁破壊による不良率の発生頻
度を大幅に緩和することができ、焼成時の内部欠陥が抑
制され、耐サーマルショック性が大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサの外観斜視
図である。
【図2】図1中X−X線断面図である。
【図3】図1の積層セラミックコンデンサの内部電極及
びダミー電極の形状を説明する概略図である。
【図4】本発明の積層セラミックコンデンサの他の内部
電極及びダミー電極の形状を説明する概略図である。
【図5】本発明の積層セラミックコンデンサの別の内部
電極及びダミー電極の形状を説明する概略図である。
【図6】従来の積層セラミックコンデンサの断面図であ
る。
【図7】図6の積層セラミックコンデンサの内部電極の
構造を示す平面図である。
【符号の説明】
10・・・・積層セラミックコンデンサ 1、61・・・・積層体 2、62・・・誘電体層 3、30、31、63・・・内部電極 4、40、41、64・・・ダミー電極 5、6、65、66・・・外部端子電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状誘電体層の幅方向に延びる帯状分
    離部を有し、一対の端部の各々に露出する内部電極及び
    ダミー電極を形成して成る誘電体層を複数積層して、前
    記内部電極と厚み方向に隣接するダミー電極とが交互に
    積層配置される積層体の一対の端部に、前記内部電極と
    接続する外部端子電極を形成した積層セラミックコンデ
    ンサであって、 前記ダミー電極は、その電極幅が誘電体層の露出端部に
    向かって狭くなることを特徴とする積層セラミックコン
    デンサ。
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