JP2001044059A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JP2001044059A
JP2001044059A JP21592399A JP21592399A JP2001044059A JP 2001044059 A JP2001044059 A JP 2001044059A JP 21592399 A JP21592399 A JP 21592399A JP 21592399 A JP21592399 A JP 21592399A JP 2001044059 A JP2001044059 A JP 2001044059A
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layer
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Kazutaka Uchi
一隆 内
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量のばらつきを低減しつつ、小型高容量化
を可能にする。 【解決手段】積層セラミックコンデンサにおいて、第1
及び第2の内部電極層2、3が電極幅が広い電極部2
a、3aと電極幅が狭い電極部2b、3bからなり、正
しくは、一方の内部電極層の電極幅が広い電極部2a、
3aが他方の内部電極層の電極幅が狭い電極部3b、2
bに対向するように配置されている。そして、前記第1
内部電極層の電極幅が広い電極部の幅2aをa1、電極
幅が狭い電極部の幅2bをb1、両電極部の間隔幅c
1、第2内部電極層3の電極幅が広い電極部3aの幅を
a2、電極幅が狭い電極部2bの幅をb2、両電極部の
間隔幅c2とした時、a1=b2+2×c2であり、a
2=b1+c1との関係である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極幅が広い電極
部と電極幅が狭い電極部とから成る内部電極層を有する
積層セラミックコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサは、複数の矩
形状誘電体層を積層して成る積層体内に、該積層体の一
対の端部の一方から延出される電極幅が広い電極部と電
極幅が狭い電極部とからなる第1内部電極層と、該積層
体の一対の端部の他方から延出され、且つ該誘電体層を
介して前記第1内部電極層の広い電極部と実質的に対向
する電極幅が狭い電極部及び第1内部電極層の狭い電極
部と実質的に対向する電極幅が広い電極部からなる第2
内部電極層とをとを形成するとともに、前記積層体の端
部に第1内部電極層及び第2内部電極層と接続する第1
及び第2の外部端子を形成していた。
【0003】このような、積層セラミックコンデンサ
は、チタン酸バリウムなどの誘電体層となるグリーンシ
ートの所定素子領域に、第1及び第2内部電極層となる
導体膜をPdまたはAg−Pd合金などの貴金属材料あ
るいはNiなどの卑金属材料からなる導電ペーストの印
刷により夫々形成し、第1内部電極層となる導体膜が素
子領域の一方の端部から延出するように、また、第2内
部電極層となる導体膜が素子領域の他方の端部から延出
するように、導体膜が形成されたグリーンシートを複数
交互に積層し、さらに、必要に応じて導体膜が積層され
ていないグリーンシートを上下に位置するように積層し
て圧着する。その後、この未焼成状態の大型積層体を所
定素子寸法に切断してチップ体を形成する。このチップ
体の一対の端部の一方には、第1内部電極層となる導体
膜の一部が、チップ体の一対の端部の他方には、第2内
部電極層となる導体膜の一部が延出する。その後、チッ
プ体を一体焼成して積層体とする。その後、積層体の一
対の端部に夫々第1外部端子電極及び第2端子電極を焼
き付け形成する。
【0004】このような積層セラミックコンデンサは、
上述の製造工程中で発生する印刷位置ずれや積層位置ず
れなどによる第1内部電極層と第2内部電極層との対向
面積の変動を防止するものである。
【0005】また、第1内部電極層と第2内部電極層と
の対向面積の変動を防止するとともに、内部電極層に使
用する材料を削減するために、図6に第1及び第2内部
電極層62、63を電極幅が広い電極部62a、63a
と電極幅が狭い電極部62b、63bで構成し、誘電体
層61を介して、第1内部電極層62の電極幅が広い電
極部62aが第2内部電極層63の電極幅が狭い電極部
63bに対向するように、また、第1内部電極層62の
電極幅が狭い電極部62bが第2内部電極層63の電極
幅が広い電極部63aに対向するように配置していた。
この場合、通常、電極幅が広い電極部62a、63aの
幅方向の中心線Aが、電極幅が狭い電極部62b、63
bの幅方向の中心線Aが重なるようにしていた。これ
は、幅方向のいずれの方向、例えば図6において、実線
で示す第1内部電極層62が、点線で示す第2内部電極
層63に対して、上側にずれても、また、逆に下側にず
れてもその位置ずれを許容できるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す積
層セラミックコンデンサにおいて、通常第1及び第2内
部電極層が正規な位置に配置される場合には、誘電体層
の幅方向で、第1内部電極層62と第2内部電極層63
との対向部分に寄与していない領域が増加してしまう。
即ち、第1内部電極層62の電極幅が狭い電極部62b
の両側面で、第2内部電極層63の電極幅が広い電極部
63aが形成されている領域R1,R2、第1内部電極
層62の電極幅が広い電極部62aと第2内部電極層6
3の電極幅が広い電極部63aとの間隔部分R3及び第
2内部電極層63の電極幅が狭い電極部63bの両側面
で、第1内部電極層62の電極幅が広い電極部62aが
形成されている領域R4,R5の部分が全く容量の発生
に寄与しない領域となる。
【0007】このように、積層セラミックコンデンサに
おいて、幅方向で全く容量の発生に寄与しない領域が増
加してしまうことにより、小型な積層セラミックコンデ
ンサが達成できないという問題点があった。
【0008】本発明は上述の問題に鑑みて案出されたも
のであり、その目的は静電容量バラツキが極めて小さ
く、小型大容量化が可能な積層セラミックコンデンサを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の矩形状
誘電体層を積層して成る積層体の各誘電体層間に、該積
層体の一対の端部の一方から延出され、電極幅が広い電
極部と電極幅が狭い電極部とが所定間隔を隔てて併設さ
れている第1内部電極層と、該積層体の一対の端部の他
方から延出され、且つ前記誘電体層を介して前記第1内
部電極層の広い電極部と実質的に対向する電極幅が狭い
電極部及び第1内部電極層の狭い電極部と実質的に対向
する電極幅が広い電極部が所定間隔を隔てて併設されて
いる第2内部電極層とを交互に配置するとともに、前記
積層体の端部に第1内部電極層及び第2内部電極層と接
続する第1及び第2外部端子電極を形成して成る積層セ
ラミックコンデンサにおいて、前記第1内部電極層の電
極幅が広い電極部の幅をa1、電極幅が狭い電極部の幅
をb1、両電極部の間隔幅c1、第2内部電極層の電極
幅が広い電極部の幅をa2、電極幅が狭い電極部の幅を
b2、両電極部の間隔幅c2とした時、a1=b2+2
×c2且つa2=b1+c1との関係であることを特徴
とする積層セラミックコンデンサである。
【0010】
【作用】本発明は、誘電体層を介して対向しあう一対の
内部電極層は、電極幅が広い電極部と電極幅が狭い電極
部とからなっている。そして、第1内部電極層の電極幅
が広い電極部を幅a1、電極幅が狭い電極部の幅をb
1、両電極部の間隔幅c1、第2内部電極層の電極幅が
広い電極部の幅をa2、電極幅が狭い電極部の幅をb
2、両電極部の間隔幅c2とした時、a1=b2+2×
c2であり、a2=b1+c1との関係になるように配
置されている。
【0011】即ち、第1及び第2内部電極層が正規の位
置に配置された時、第1内部電極層の電極幅の広い電極
部は、第2内部電極層の電極幅が狭い電極部に対向し、
第1内部電極層の電極幅が狭い電極部は、第2内部電極
層の電極幅が広い電極部に対向している。両内部電極層
のいずれかが形成されている領域において、容量の発生
に寄与しない領域は、第1内部電極層の電極幅が狭い電
極部における一方の即部部分領域と、第1内部電極層の
電極幅が広い電極部の一方側部領域との3領域になり、
これにより、従来に比較して小型で高容量の積層セラミ
ックコンデンサが達成できる。
【0012】また、第1内部電極層が幅方向に位置ずれ
を起こし、例えば、第1内部電極層の電極幅が狭い電極
部の一部が、第2内部電極層の電極幅が広い電極部の外
側に位置するようにずれても、逆に第1内部電極層の電
極幅が広い電極部の一部が、第2内部電極層の電極幅が
広い電極部の一部に対向するようになるため、全体とし
ての対向面積は変化しない。
【0013】また、逆に上述のとは逆の方向にずれて
も、全体としては、対向面積は変動しししない。
【0014】また、第1内部電極層の両電極部の間隔幅
c1、第2内部電極層の両電極部の間隔幅c2は、製造
時の精度によって決定されるが、例えば20μm程度に
設定することにより、実質的に位置ずれが発生しても、
全く容量の変動が発生しないことになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の積層セラミックコ
ンデンサを図面に基づいて詳説する。
【0016】図1は、本発明の積層セラミックコンデン
サの外観斜視図であり、図2は内部電極層の平面的位置
関係を示す概略平面図である。
【0017】この積層セラミックコンデンサは、チタン
酸バリウム、チタン酸ストロンチウムなどの誘電体材料
からなる複数の誘電体層が積層して成る積層体10と、
積層体10の内部に配置された内部電極層2、3と、積
層体10の両端に外部端子電極4、5が配置されて構成
されている。
【0018】内部電極層2、3は、PdまたはAg−P
d合金などの貴金属材料あるいはNiなどの卑金属材料
を主成分として形成され、第1内部電極層2及び第2内
部電極層3は、各々電極幅が広い電極部2a、3a、電
極幅が狭い電極部2b、3bを有している。
【0019】そして、第1内部電極層2の電極幅が広い
電極部2aは、誘電体層1を介して、第2内部電極層3
の電極幅が狭い電極部3bに実質的に対向しており、第
1内部電極層2の電極幅が狭い電極部2bは、誘電体層
1を介して、第2内部電極層3の電極幅が広い電極部3
aに実質的に対向している。
【0020】図2において、実線で示す第1内部電極層
2は、積層体10の一方の端面となる誘電体層1の一方
の端辺から延出するように形成されている。そして、第
1内部電極層2は、電極幅が広い電極部2aと電極幅が
狭い電極部2bとが並設されて構成されている。
【0021】また、図2において、点線で示す第2内部
電極層3は、積層体10の他方の端面となる誘電体層1
の他方の端辺から延出するように形成されている。そし
て、第2内部電極層3は、電極幅が広い電極部3aと電
極幅が狭い電極部3bとが並設されて構成されている。
【0022】また、第1内部電極層2が延出する積層体
1の一方端部には、AgやCuなどを主成分とする第1
外部端子電極4が被着形成され、第2内部電極層3が延
出する積層体1の他方端部には、第2の外部端子電極5
が被着形成され、夫々第1及び第2内部電極層2、3に
電気的に接続している。例えば、第1及び第2外部端子
電極4、5は、積層体10の両端部に直接被着されるA
gやCuの下地導体膜の表面に、Niメッキ、ハンダメ
ッキが被着されて構成されている。
【0023】このような積層セラミックコンデンサはつ
ぎのように作製される。
【0024】まず、チタン酸バリウム、チタン酸ストロ
ンチウムなどの誘電体材料からなる大型の誘電体グリー
ンシートを形成する。
【0025】このような大型の誘電体グリーンシート
は、例えば第1内部電極層2となる導体膜が形成される
グリーンシートと、第2内部電極層3が形成される導体
膜が形成されるグリーンシートと、アンダーマージン及
びトップマージンとなるグリーンシートとがある。
【0026】そして、第1内部電極層2となる導体膜が
形成されるグリーンシートの各素子領域上に、第1内部
電極層2(電極幅が広い電極部2a及び電極幅が狭い電
極部2b)となる導体膜を、導電性ペーストの印刷及び
乾燥により形成し、また、第2内部電極層3となる導体
膜が形成されるグリーンシートの各素子領域上に、第2
内部電極層3(電極幅が広い電極部3a及び電極幅が狭
い電極部3b)となる導体膜を形成する。尚、図3に示
すように、第1及び第2内部電極層2、3となる導体膜
21、31を同一グリーンシート51を用いて異なる素
子領域上に形成しても構わない。
【0027】このような大型グリーンシートを、各素子
領域の第1内部電極層2となる導体膜、第2内部電極層
3となる導体膜が交互に積層されるように配置し、さら
に、必要に応じて内部電極層となる導体膜が形成されて
いないアンダーマージン及びトップマージンとなるグリ
ーンシートを上下面に配置し、各グリーンシートを一体
的に積層圧着を行う。
【0028】その後、各素子領域に応じて切断して未焼
成状態の積層体を形成する。
【0029】そして、この未焼成状態の積層体を所定雰
囲気、所定温度を一体的に焼成処理を行う。これによ
り、積層体10の内部に、第1内部電極層2、内部電極
層3が誘電体層1を介して厚み方向に対向するように形
成される。
【0030】次に、この積層体10の一対の端部に夫々
外部端子電極4、5を形成する。例えば、AgやCuを
主成分とする導体膜を厚膜手法により形成し、その後、
Niメッキやハンダメッキなどで被覆して形成する。
【0031】本発明は、第1内部電極層2の電極幅が広
い電極部2aの幅をa1、電極幅が狭い電極部2bの幅
をb1、両電極部2a、2bの間隔幅をc1、第2内部
電極層3の電極幅が広い電極部3aの幅をa2、電極幅
が狭い電極部3bの幅をb2、両電極部3a、3bの間
隔幅c2とした時、a1=b2+2×c2であり、a2
=b1+c1との関係である。
【0032】尚、間隔c1、c2 は、実際の製造工程中
に発生する印刷ずれも積層ずれによる最大幅、例えば2
0μm程度を考慮して、このような値が採用される。
【0033】本発明では、内部電極層2、3の対向状態
においては、図2に示す状態、図2に示す第1内部電極
層2が図の上側に位置ずれした場合(図4)及び図2に
示す第1内部電極層2が図の下側に位置ずれした場合
(図5)とがある。
【0034】図2は第1内部電極層2及び第2内部電極
層3が正規な位置に配置されている状態を示している。
この時、第1内部電極層2と第2内部電極層3の長さ方
向がLで一定とすると、一対の内部電極層2、3によっ
て形成される両電極層の対向面積は、第1内部電極層2
の電極幅が広い電極部2aと第2内部電極層3の電極幅
が狭い電極部3bとの対向部分(第2内部電極層3の電
極幅が狭い電極部3bの幅b2によって規定される)
と、第1内部電極層2の電極幅が狭い電極部2bと第2
内部電極層3の電極幅が広い電極部3aとの対向部分
(第1内部電極層3の電極幅が狭い電極部2bの幅b1
によって規定される)との合計となる。
【0035】即ち、図2に示す一対の内部電極層2、3
間の対向面積は、L×(b1+b2)となる。
【0036】次に、図4は第1内部電極層2が正規な位
置から上方向にずれて配置されている状態を示してい
る。この時、第1内部電極層2の電極幅が狭い電極部2
bは、第2内部電極層3の電極幅が広い電極部3aに対
して幅方向に位置ずれした量Δxに相当する分だけ、対
向部分は減少する。即ち、その対向部分は、L×(b1
−Δx)となる。
【0037】また、第1内部電極層2の電極幅が広い電
極部2aは、第2内部電極層3の電極幅が狭い電極部3
bに対向するとともに、その一部で第2内部電極層3の
電極幅が広い電極部3bにも対向することになる。第2
内部電極層3の電極幅が狭い電極部3bに対向する幅
は、図2と同様に、第2内部電極層3の電極幅が狭い電
極部3bで規定されるb2であり、また、第2内部電極
層3の電極幅が広い電極部3aに対向する幅は、位置ず
れ量Δxとなる。即ち、その対向部分は、L×(b2+
Δx)となる。
【0038】その結果、図5に示す一対の内部電極層
2、3間の対向面積は、L×(b1−Δx+b2+Δ
x)で表され、結局、図2と変わらないL×(b1+b
2)となる。
【0039】さらに、図5においては、第1内部電極層
2の電極幅が広い電極部2a及び電極幅が狭い電極部2
bにおいては、幅方向の位置ずれΔyが発生しても、図
2と同様に、第1内部電極層2の電極幅が狭い電極部2
bは、第2内部電極層3の電極幅が広い電極部3a内で
の位置ずれとなるため、その対向部分は、第1内部電極
層3の電極幅が狭い電極部2bの幅b1によって規定さ
れる。また、同様に、第1内部電極層2の電極幅が広い
電極部2aも、第2内部電極層3の電極幅が狭い電極部
3b内との対向部分は、第2内部電極層3の電極幅が狭
い電極部3bの幅b2によって規定される。
【0040】その結果、図5に示す一対の内部電極層
2、3間の対向面積は、L×(b1+b2)で表され、
結局、図2と変わらない。
【0041】尚、上述のずれ量Δx、Δyは、第1及び
第2内部電極層2、3の電極幅が広い電極部2a、3a
と電極幅が狭い電極部2b、3bとの間の間隔c1、c
2の値よりも小さいことが重要となる。
【0042】上述の製造方法で位置ずれの発生は、印刷
ずれ、積層ずれによって発生するものであり、一般的な
位置ずれ量は、20μm以内に制御が可能である。
【0043】従って、間隔c1、c2を20μmとれ
ば、通常、製造工程で発生する位置ずさによる容量の変
動を有効に抑えることができることになる。
【0044】以上のように、本発明では、従来の図6の
ように、内部電極層の電極幅が広い電極部と電極幅が狭
い電極部との関係を特定しない場合には、誘電体層の幅
方向で、電極部間の間隔を含めて5つの容量発生に寄与
しない領域が発生するものの、本発明では、電極部間の
間隔c1、c2を含めて3つの容量発生に寄与しない領
域で済み、例えば、間隔c1、c2を20μmとする
と、従来に対して、幅方向を40μmだけ小さくするこ
とができる。
【0045】従って、内部電極層2、3を電極幅が広い
電極部2a、3aと電極幅が狭い電極部2b、3bに分
割することにより、内部電極層2、3の材料を減少させ
て、低コスト化が達成できるとともに、上述のように内
部電極層2、3を電極幅が広い電極部2a、3aと電極
幅が狭い電極部2b、3bとの関係を規定することによ
り、小型で、容量の変動が少ない積層セラミックコンデ
ンサとなる。
【0046】尚、上述の製造工程では、第1内部電極層
及び第2内部電極層が1つの電極幅が広い電極部と1つ
の電極幅が狭い電極部とを夫々有しているが、この対を
成す電極幅が広い電極部と電極幅が狭い電極部とを複数
対形成しても構わない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、第1及
び第2内部電極層が電極幅が広い電極部と電極幅が狭い
電極部とからなり、第1内部電極層の電極幅が広い電極
部の幅をa1、電極幅が狭い電極部の幅をb1、その間
の間隔の幅をc1及び第2内部電極層の電極幅が広い電
極部の幅をa2、電極幅が狭い電極部の幅をb2、その
間の間隔の幅をc2として、その関係をa1=b2+2
×c2、a2=b1+c1としている。
【0048】従って、内部電極層が幅方向にずれたとし
ても、第1内部電極層と第2内部電極層との対向面積部
分の変動を有効に抑えられる。
【0049】しかも、容量の発生に寄与しない部分を減
少することができるため、その結果、小型高容量化の積
層セラミックコンデンサが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサの外観斜視
図である。
【図2】本発明の積層セラミックコンデンサに用いる第
1内部電極層と第2内部電極層との関係を示す平面図で
ある。
【図3】本発明の内部電極層となる導体膜を大型グリー
ンシート上に形成した状態の一例を示す平面図である。
【図4】図2において、第1内部電極層が一方方向にず
れが発生した状態の平面図である。
【図5】図2において、第1内部電極層が他方方向にず
れが発生した状態の平面図である。
【図6】従来の積層セラミックコンデンサの第1内部電
極層と第2内部電極層との関係を示す図である。
【符号の説明】
10、60・・・・積層体 1、61・・・・誘電体層 2、62・・・第1内部電極層 3、63・・・第2内部電極層 2a、3a、62a、63a・・・電極幅が広い電極部 2b、3b、62b、63b・・・電極幅が狭い電極部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の矩形状誘電体層を積層して成る積
    層体の各誘電体層間に、該積層体の一対の端部の一方か
    ら延出され、電極幅が広い電極部と電極幅が狭い電極部
    とが所定間隔を隔てて併設されている第1内部電極層
    と、 該積層体の一対の端部の他方から延出され、且つ前記誘
    電体層を介して前記第1内部電極層の広い電極部と実質
    的に対向する電極幅が狭い電極部及び第1内部電極層の
    狭い電極部と実質的に対向する電極幅が広い電極部が所
    定間隔を隔てて併設されている第2内部電極層とを交互
    に配置するとともに、前記積層体の端部に第1内部電極
    層及び第2内部電極層と接続する第1及び第2外部端子
    電極を形成して成る積層セラミックコンデンサにおい
    て、 前記第1内部電極層の電極幅が広い電極部の幅をa1、
    電極幅が狭い電極部の幅をb1、両電極部の間隔幅c
    1、第2内部電極層の電極幅が広い電極部の幅をa2、
    電極幅が狭い電極部の幅をb2、両電極部の間隔幅c2
    とした時、 a1=b2+2×c2、且つa2=b1+c1との関係
    であることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
JP21592399A 1999-07-29 1999-07-29 積層セラミックコンデンサ Pending JP2001044059A (ja)

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