JPH11214244A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JPH11214244A
JPH11214244A JP3198998A JP3198998A JPH11214244A JP H11214244 A JPH11214244 A JP H11214244A JP 3198998 A JP3198998 A JP 3198998A JP 3198998 A JP3198998 A JP 3198998A JP H11214244 A JPH11214244 A JP H11214244A
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JP
Japan
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internal electrode
internal
electrode
electrodes
inner electrode
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Application number
JP3198998A
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English (en)
Inventor
Kazuya Yamamura
和也 山村
Takeshi Inao
健 稲男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内部構造欠陥が少なく、かつ安定した静電容量
が得られる積層セラミックコンデンサを提供する。 【解決手段】第1内部電極3を有する誘電体層5と第2
内部電極4を有する誘電体層5とを交互に積層してなる
セラミック積層体2と、このセラミック積層体2の対向
する両端面において第1,第2の内部電極3,4とそれ
ぞれ接続された第1,第2の外部電極6,7と、を備え
る。第1内部電極3の幅寸法L1は、第2内部電極L2
の幅寸法より小さく、かつ第1内部電極3は第2内部電
極4の幅方向両側縁の間に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層セラミックコン
デンサ、特にその内部電極の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘電体層と内部電極とを交互に積
層してなるセラミック積層体と、セラミック積層体の両
端部において内部電極を交互に並列に接続している一対
の外部電極とから構成された積層セラミックコンデンサ
が知られている。内部電極は、PdやAg−Pdのよう
な金属ペーストを焼結させた金属薄膜よりなるが、所定
の膜厚を有している。
【0003】このような積層セラミックコンデンサの場
合、一方の外部電極に接続された内部電極と、他方の外
部電極に接続された内部電極とが上下方向に対向するこ
とになるが、内部電極が形成されている部分と内部電極
が形成されていない部分とでは、内部電極の厚み分だけ
全体の厚みが異なるため、加圧の際に応力が生じて構造
欠陥(デラミネーション、クラック等)が発生するとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
消するため、例えば特開平9−129497号公報のよ
うに、一対の外部電極に接続されたそれぞれの内部電極
を、この内部電極面に対して平行でかつそれぞれの外部
電極に対応して異なる側縁部方向にずらして形成したも
のが提案されている。この場合には、内部電極を互いに
幅方向にずらしてあるため、内部電極の対向部分がセラ
ミック積層体の中央部に位置することになり、外周部付
近に厚みの極端に変化する部分が少なくなり、構造欠陥
の発生を抑制できる。しかしながら、上記の電極構造で
は、内部電極どうしの対向面積が少なくなり、静電容量
の小さな積層コンデンサにしか適用できなくなるととも
に、内部電極の対向面積にばらつきが発生し、安定した
静電容量を得ることができないという欠点があった。
【0005】また、他の電極構造として、特開平9−2
66130号公報のように、同一の外部電極に接続され
た内部電極をそれぞれ異なる長さ又は幅に設定したもの
が提案されている。この場合も、それぞれの内部電極の
先端あるいは側端が上下方向同一位置に存在しないの
で、上下層方向における積層数をほぼ均一化でき、内部
応力の発生を低減できる。しかし、この場合も、上記と
同様に安定した静電容量を得ることができない。
【0006】そこで、本発明の目的は、内部構造欠陥が
少なく、かつ安定した静電容量を有する積層セラミック
コンデンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、第1の内部電極を有する
誘電体層と第2の内部電極を有する誘電体層とを交互に
積層してなるセラミック積層体と、このセラミック積層
体の対向する両端面において第1,第2の内部電極とそ
れぞれ接続された第1,第2の外部電極と、を備えた積
層セラミックコンデンサにおいて、第1,第2の外部電
極が形成されたセラミック積層体の端面方向における第
1の内部電極の幅寸法は、第2の内部電極の幅寸法より
小さく形成され、第1の内部電極は、第2の内部電極の
幅方向両側縁の間に位置していることを特徴とする。
【0008】本発明では、第1の内部電極の幅寸法を第
2の内部電極の幅寸法より小さく、しかも、第1の内部
電極を第2の内部電極の幅方向両側縁の間に位置させた
ので、第1の内部電極の両側縁と第2の内部電極の両側
縁とが上下方向に重なることがない。したがって、セラ
ミック積層体の周縁部において電極密度が極端に変化す
る部位を少なくでき、内部構造欠陥の発生を抑制でき
る。
【0009】また、本発明では、第1の内部電極の幅方
向の全領域が第1の内部電極と対向しているので、第1
の内部電極が第2の内部電極に対して幅方向に多少ずれ
ても、対向面積が変化せず、安定した容量を得ることが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明にかかる積層
セラミックコンデンサの一実施例を示す。図において、
1は積層セラミックコンデンサであり、第1,第2の内
部電極3,4を有する複数の誘電体層5を交互に積層し
てなるセラミック積層体2と、セラミック積層体2の対
向する両端部において第1,第2の内部電極3,4とそ
れぞれ接続された第1,第2の外部電極6,7とで構成
されている。
【0011】各誘電体層5は、矩形のシート状のセラミ
ック焼結体からなり、例えばチタン酸バリウムやPZT
(商標)を主成分とするグリーンシートを焼成して形成
したものである。また、内部電極3,4は、従来と同様
に導電性ぺーストをグリーンシートに印刷等によって形
成し、グリーンシートを積層一体化した後、誘電体層5
と同時に焼成したものである。外部電極6,7も内部電
極3,4と同様の材料により形成され、表面には半田ぬ
れ性をよくするために適宜半田メッキ等が施されてい
る。
【0012】第1内部電極3は、第1外部電極6が形成
される誘電体層5の一方の側縁から中央部にかけて矩形
状に形成されており、第2内部電極4は、第2外部電極
7が形成される誘電体層5の他方の側縁から中央部にか
けて矩形状に形成されている。そして、両内部電極3,
4は誘電体層5を間にしてその中央部で対向している。
第1内部電極3の幅L1は、第2内部電極4の幅L2よ
り小さく、しかも第1内部電極3の幅方向の全領域が第
2内部電極4と対向している。なお、内部電極3,4の
形状は矩形状である必要はなく、任意な形状を選択でき
るものである。
【0013】上下方向に積層される第1内部電極3の先
端および両側縁の位置は、図3に示すように上下方向に
ほぼ一列に並んでいる。同様に、第2内部電極4の先端
および両側縁の位置も上下方向にほぼ一列に並んでい
る。したがって、上下に対向する第1内部電極3と第2
内部電極4との対向部(図2,図3にDで示す)でコン
デンサが形成される。
【0014】ここで、本発明と従来との構造欠陥の発生
の違いを図4にしたがって説明する。図4に示すよう
に、本発明も従来の場合も、両方の内部電極3,4が重
なった部分Aと、一方の内部電極3または4が重なった
部分Bと、内部電極3,4が重ならない部分Cとの3種
類の部分が存在する。そのため、電極密度(電極の厚み
の総和/積層体の全厚み)は次のような関係にある。 A>B>C 電極密度が高い部分はそれだけ誘電体層5の圧密度も高
い。
【0015】従来の場合には、第1内部電極3と第2内
部電極4とが同一幅であるため、第1内部電極3の両側
縁と第2内部電極4の両側縁とが上下方向に重なり、電
極密度が最も高い部分Aと最も低い部分Cとが広い領域
(図4にSで示す)に亘って隣接することになる。その
ため、部分Aと部分Cの境界部で誘電体層5の圧密度が
急激に変化し、構造欠陥が発生しやすい。
【0016】これに対し、本発明の場合には、第1内部
電極3が第2内部電極4の幅方向の領域内に配置されて
いるので、第1内部電極3の両側縁と第2内部電極4の
両側縁とが上下方向に重ならない。そのため、電極密度
が最も高い部分Aと最も低い部分Cとが隣接する部分は
殆どなく、圧密度が急激に変化する部分が少なく、構造
欠陥の発生率を大幅に抑制できる。
【0017】また、本発明では、第1内部電極3と第2
内部電極4との対向面積はL1×D(=一定)で与えら
れるため、前述の従来例(特開平9−129497号公
報,特開平9−266130号公報)のように静電容量
がばらつかず、一定の静電容量が得られる。特に、グリ
ーンシートへの内部電極のパターン形成時や、グリーン
シートの積層時などに多少の位置ずれが発生することが
あり、第2内部電極4に対して第1内部電極3の位置が
幅方向(図2のX方向)に多少ずれることがある。しか
し、第1内部電極3の両側縁が第2内部電極4の両側縁
の間に位置している限り、静電容量は変化がないので、
安定した静電容量が得られるという特徴がある。
【0018】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、第1の内部電極の幅寸法を第2
の内部電極の幅寸法より小さくし、かつ第1の内部電極
を第2の内部電極の幅方向両側縁の間に位置させたの
で、第1の内部電極の両側縁と第2の内部電極の両側縁
とが上下方向に重なることがない。したがって、セラミ
ック積層体の周縁部において電極密度が極端に変化する
部位を少なくでき、内部構造欠陥の発生を抑制できる。
また、第1の内部電極の幅方向の全領域が第1の内部電
極と対向しているので、第1の内部電極が第2の内部電
極に対して幅方向に多少ずれても、対向面積が変化せ
ず、安定した容量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層セラミックコンデンサの一
例の分解斜視図である。
【図2】図1の積層セラミックコンデンサの横断面図で
ある。
【図3】図1の積層セラミックコンデンサの縦断面図で
ある。
【図4】本発明と従来例との比較図である。
【符号の説明】
1 積層セラミックコンデンサ 2 セラミック積層体 3 第1内部電極 4 第2内部電極 5 誘電体層 6 第1外部電極 7 第2外部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の内部電極を有する誘電体層と第2の
    内部電極を有する誘電体層とを交互に積層してなるセラ
    ミック積層体と、このセラミック積層体の対向する両端
    面において第1,第2の内部電極とそれぞれ接続された
    第1,第2の外部電極と、を備えた積層セラミックコン
    デンサにおいて、 第1,第2の外部電極が形成されたセラミック積層体の
    端面方向における第1の内部電極の幅寸法は、第2の内
    部電極の幅寸法より小さく形成され、 第1の内部電極は、第2の内部電極の幅方向両側縁の間
    に位置していることを特徴とする積層セラミックコンデ
    ンサ。
JP3198998A 1998-01-28 1998-01-28 積層セラミックコンデンサ Pending JPH11214244A (ja)

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