JP2002184648A - 積層セラミック電子部品及びその製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品及びその製造方法

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JP2002184648A
JP2002184648A JP2000381821A JP2000381821A JP2002184648A JP 2002184648 A JP2002184648 A JP 2002184648A JP 2000381821 A JP2000381821 A JP 2000381821A JP 2000381821 A JP2000381821 A JP 2000381821A JP 2002184648 A JP2002184648 A JP 2002184648A
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internal electrode
green sheets
ceramic green
ceramic
electronic component
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JP2000381821A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ueno
靖司 上野
Koji Hasegawa
幸二 長谷川
Kinya Aoki
欣也 青木
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部電極の周辺部と中央部における厚みの差
に起因するクラックやデラミネーションの発生、絶縁抵
抗の低下などを引き起こすことがなく、信頼性の高い積
層セラミック電子部品を製造することを可能ならしめ
る。 【解決手段】 所定枚数のセラミックグリーンシート1
を、各セラミックグリーンシート1間における内部電極
パターン2が所定の位置関係となるように位置決めして
積層するとともに、所定枚数のセラミックグリーンシー
ト1のうちの少なくとも一部については、内部電極パタ
ーン2の平面位置を、所定の位置関係となるように位置
決めされた位置に対して、行方向及び列方向の少なくと
も一方に30〜100μmずらして積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、積層セラミック
コンデンサなどの積層セラミック電子部品及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、代表的な積層セラミック電子部品の1つである積層
セラミックコンデンサは、導電ペースト(内部電極ペー
スト)を塗布することにより、多数個の内部電極パター
ンを行列状に配設したセラミックグリーンシートを所定
枚数積層して圧着することにより積層体を形成し、この
積層体を所定の位置で切断して個々の素子に分割した
後、焼結一体化することにより製造されている。
【0003】ところで、近年のエレクトロニクス技術の
発展に伴い、積層セラミックコンデンサなどの積層セラ
ミック電子部品の小型化、大容量化への要求が大きくな
っており、かかる要求に応えるため、積層セラミック電
子部品を構成するセラミック層の薄層化が進められてお
り、セラミック層の厚みが5μm以下の積層セラミック
電子部品が開発されるに至っている。また、セラミック
層の薄層化が進むにつれて、セラミック層の積層枚数も
増加しており、積層枚数が200枚を超える積層セラミ
ック電子部品も商品化されるに至っている。
【0004】しかし、積層セラミック部品の薄層化・多
層化が進むと、内部電極の厚みのばらつきが積層体(積
層チップ)に与える影響が無視できなくなる。特に、ス
クリーン印刷法により、導電ペーストをセラミックグリ
ーンシートに印刷して内部電極パターンを形成する場
合、スクリーン印刷版のたわみにより、個々の内部電極
パターンの形状に対応するスクリーン印刷版の印刷図形
の周辺部では、導電ペーストの吐出量が大きくなり、図
7に模式的に示すように、セラミックグリーンシート5
1に形成される内部電極パターン52の中央部52a
と、周辺部52bにおいて厚みの差が生じ、周辺部52
bの厚みが中央部52aの厚みよりも大きくなる現象
(サドル現象)が発生する。
【0005】そして、このようなサドル現象の生じた内
部電極パターン52が配設されたセラミックグリーンシ
ート51を多数枚積み重ねた場合、厚みの大きい周辺部
52bが同一平面位置に重なるように積層された積層体
が形成されることになり、中央部52aと周辺部52b
の厚みの差が累積されて、積層体内部に歪みが発生す
る。
【0006】そして、このように歪みが発生した積層体
を圧着した場合、圧着後のグリーン積層体内では、内部
電極パターンの厚みの大きい部分(周辺部)と、厚みの
小さい部分(中央部)に密度差が生じ、結果として、セ
ラミックグリーンシート間の接合力にばらつきが生じる
という問題点がある。そして、これらのグリーン積層体
内の密度差やセラミックグリーンシート間の接合力のば
らつきは、焼結過程における焼結性のばらつきを引き起
こし、クラックやデラミネーションの発生の要因になる
という問題点がある。
【0007】さらに、グリーン積層体の、内部電極パタ
ーンの厚みの大きい部分では、内部電極パターンの厚み
の小さい部分に比較して、セラミックス層の厚みが部分
的に小さくなるため、電界の集中により絶縁抵抗が低下
しやすくなり、積層セラミック電子部品の信頼性を低下
させるという問題点がある。
【0008】さらに、近年においては、積層セラミック
電子部品を構成するセラミック層の厚みが小さくなっ
て、セラミック層と内部電極の厚みに大きな差がなくな
りつつあり、上述のような内部電極パターンの周辺部と
中央部における厚みの差の影響は、さらに増大する傾向
にある。
【0009】なお、このような問題を解決する方法とし
て、スクリーン印刷時のインク吐出量を、スクリーン印
刷版の印刷図形の中央部と周辺部とで異ならせる方法も
提案されている(特開平6−349663号)が、この
方法の場合には、印刷図形の構造などが複雑になり、製
造コストの上昇を招くという問題点がある。
【0010】また、セラミックグリーンシートの積層方
向に一層毎に、電極の幅を変更する方法も提案されてい
る(特開平8−273973号)が、この方法の場合に
は、電気特性に有効に機能する部分の体積効率が、幅の
狭い電極により決定されることになるため、チップの体
積効率が低下してしまうという問題点がある。
【0011】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、複雑な製造工程を必要としたり、製造コストの増
大を招いたりすることなく、いわゆるサドル現象による
内部電極の周辺部と中央部における厚みの差に起因する
クラックやデラミネーションの発生、絶縁抵抗の低下な
どを引き起こすことがなく、信頼性の高い積層セラミッ
ク電子部品、及び該積層セラミック電子部品を効率よく
製造することが可能な積層セラミック電子部品の製造方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の積層セラミック電子部品の
製造方法は、セラミック層を介して複数の内部電極が積
層された構造を有する積層セラミック電子部品の製造方
法であって、導電ペーストを塗布することにより、セラ
ミックグリーンシートの表面に行列状に複数の内部電極
パターンを配設する工程と、表面に内部電極パターンが
配設された所定枚数のセラミックグリーンシートを、各
セラミックグリーンシート間における内部電極パターン
の位置関係が所定の位置関係となるように位置決めして
積層するとともに、前記所定枚数のセラミックグリーン
シートのうちの少なくとも一部については、内部電極パ
ターンの平面位置を、前記所定の位置関係となるように
位置決めされた位置に対して、行方向及び列方向の少な
くとも一方に30〜100μmずらして積層することに
より積層体を形成する積層工程とを具備することを特徴
としている。
【0013】所定枚数のセラミックグリーンシートを、
各セラミックグリーンシート間における内部電極パター
ンの位置関係が所定の位置関係となるように位置決めし
て積層するとともに、所定枚数のセラミックグリーンシ
ートのうちの少なくとも一部については、内部電極パタ
ーンの平面位置を、所定の位置関係となるように位置決
めされた位置に対して、行方向及び列方向の少なくとも
一方に30〜100μmずらして積層することにより、
複雑な製造工程を必要としたり、製造コストの増大を招
いたりすることなく、いわゆるサドル現象による内部電
極の周辺部と中央部における厚みの差に起因するクラッ
クやデラミネーションの発生、絶縁抵抗の低下などを抑
制することが可能になり、信頼性の高い積層セラミック
電子部品を効率よく製造することが可能になる。
【0014】すなわち、本願発明の積層セラミック電子
部品の製造方法によれば、内部電極パターンの、サドル
現象により厚みが大きくなった周辺部のうちの行方向に
沿った周辺部及び列方向に沿った周辺部の少なくとも一
方どうしが同一平面位置に重なることを防止することが
可能になり、内部電極の周辺部と中央部における厚みの
差に起因するクラックやデラミネーションの発生、絶縁
抵抗の低下などを抑制することが可能になる。
【0015】なお、内部電極パターンのずらし距離を3
0〜100μmとしたのは、内部電極パターンのずらし
距離が30μm未満になると、内部電極の周辺部と中央
部における厚みの差に起因するクラックやデラミネーシ
ョン、絶縁抵抗の低下などの発生を防止する効果が不十
分になり、また、100μmを超えると、内部電極の側
端部から素子表面(側面)までの距離が小さくなること
に起因する耐湿負荷特性の劣化や、取得静電容量の低下
などを生じることによる。
【0016】また、請求項2の積層セラミック電子部品
の製造方法は、所定枚数のセラミックグリーンシート
の、複数の内部電極パターンが配設された所定の領域を
打ち抜くとともに、少なくとも一部のセラミックグリー
ンシートについては、内部電極パターンの平面位置を行
方向及び列方向の少なくとも一方に30〜100μmず
らして打ち抜き、これらの所定枚数の打ち抜きセラミッ
クグリーンシートを積層することにより前記積層体を形
成することを特徴としている。
【0017】所定枚数のセラミックグリーンシートの、
複数の内部電極パターンが配設された所定の領域を打ち
抜くとともに、少なくとも一部のセラミックグリーンシ
ートについては、内部電極パターンの平面位置を行方向
及び列方向の少なくとも一方に30〜100μmずらし
て打ち抜き、これらの所定枚数の打ち抜きセラミックグ
リーンシートを積層するようにした場合、位置をずらし
て打ち抜いたセラミックグリーンシートを、位置をずら
さずに打ち抜いた他のセラミックグリーンシートと同様
に積層するだけで、各セラミックグリーンシートに配設
された内部電極パターンの、サドル現象により厚みが大
きくなった周辺部のうちの行方向に沿った周辺部及び列
方向に沿った周辺部の少なくとも一方どうしが同一平面
位置に重ならないように積層することが可能になる。し
たがって、内部電極の周辺部と中央部における厚みの差
に起因するクラックやデラミネーションの発生、絶縁抵
抗の低下などを抑制することが可能になり、信頼性の高
い積層セラミック電子部品をさらに効率よく製造するこ
とができるようになる。
【0018】また、請求項3の積層セラミック電子部品
の製造方法は、所定枚数のセラミックグリーンシート
に、複数の内部電極パターンを印刷するとともに、少な
くとも一部のセラミックグリーンシートについては、内
部電極パターンの平面位置を行方向及び列方向の少なく
とも一方に30〜100μmずらして印刷し、これらの
所定枚数のセラミックグリーンシートを積層することに
より前記積層体を形成することを特徴としている。
【0019】所定枚数のセラミックグリーンシートに、
複数の内部電極パターンを印刷するとともに、少なくと
も一部のセラミックグリーンシートについては、内部電
極パターンの平面位置を行方向及び列方向の少なくとも
一方に30〜100μmずらして印刷し、これらの所定
枚数のセラミックグリーンシートを積層するようにした
場合、位置をずらして印刷したセラミックグリーンシー
トを、位置をずらさずに印刷した他のセラミックグリー
ンシートと同様に積層するだけで、各セラミックグリー
ンシートに配設された内部電極パターンの、いわゆるサ
ドル現象により、厚みが大きくなった周辺部のうちの行
方向に沿った周辺部及び列方向に沿った周辺部の少なく
とも一方どうしが同一平面位置に重ならないように積層
することが可能になる。したがって、内部電極の周辺部
と中央部における厚みの差に起因するクラックやデラミ
ネーションの発生、絶縁抵抗の低下などを抑制すること
が可能になり、信頼性の高い積層セラミック電子部品を
さらに効率よく製造することができるようになる。
【0020】また、本願発明(請求項4)の積層セラミ
ック電子部品は、セラミック層を介して、平面形状が方
形の複数の内部電極が積層された構造を有する積層セラ
ミック電子部品であって、前記複数の内部電極の少なく
とも一部については、その少なくとも1つの辺が、セラ
ミック層を介して対向する内部電極の対応する辺に対
し、平面位置関係において30〜100μmずれている
ことを特徴としている。
【0021】本願発明(請求項4)の積層セラミック電
子部品は、方形の内部電極の少なくとも1つの辺を、セ
ラミック層を介して対向する内部電極の対応する辺に対
して、平面位置関係において、30〜100μmずらす
ようにしているので、内部電極の周辺部と中央部におけ
る厚みの差に起因するクラックやデラミネーションの発
生、絶縁抵抗の低下などを防止することが可能になり、
信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供することが
可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。な
お、以下の実施形態では、積層セラミックコンデンサを
製造する場合を例にとって説明する。
【0023】[積層セラミックコンデンサの作製] まず、誘電体セラミックス粉末を含むセラミックスス
ラリーを準備し、ドクターブレード法などの公知の成型
方法により、焼成後の厚みが3.0μmとなるようなセ
ラミックグリーンシートを形成する。
【0024】次いで、上記のようにして形成したセラ
ミックグリーンシートに、内部電極を形成するためのパ
ターン(印刷図形)が形成されたスクリーン印刷版を用
いて導電ペーストを印刷することにより、図1に示すよ
うに、セラミックグリーンシート1の一面(上面)に、
行列状(マトリックス状)に同一形状、同一寸法の内部
電極パターン2を多数個形成し、乾燥する。
【0025】次に、内部電極パターン2が形成された
セラミックグリーンシート1の所定の領域を打ち抜く。
このとき内部電極パターン2が形成されたセラミックグ
リーンシート1のうち、所定のセラミックグリーンシー
ト1(1a)については、内部電極パターン2の位置
を、図1の矢印Yで示す方向(行方向)に距離Lだけず
らした状態(所定の位置決めを行った基準状態)で、図
1の矢印Xで示す方向(列方向)に距離A(A=30〜
100μm)だけずらして打ち抜きを行う。これによ
り、内部電極パターン2の位置をずらしていないセラミ
ックグリーンシート1と、内部電極パターン2の位置を
ずらしたセラミックグリーンシート1(1a)の2種類
のセラミックグリーンシートが形成される。なお、この
実施形態において、内部電極パターン2の位置を行方向
に距離Lだけずらした位置を基準位置としているのは、
積層体を所定の位置で切断して個々の素子に分割した場
合に、図5(a),(c)に示すように、各内部電極12が
一層ごとに逆の端面側に引き出された構造を有する素子
11が得られるようにするためである。すなわち、この
内部電極パターン2は、その中央部において切断され
て、2つの内部電極12(図5)を構成することにな
る。
【0026】それから、図2,3,及び4に示すよう
に、内部電極パターン2の位置をずらさずに打ち抜いた
セラミックグリーンシート1と、内部電極パターン2の
位置をずらして打ち抜いたセラミックグリーンシート1
(1a)とを、図4に示すように交互に積層するととも
に、上下両面側に、内部電極パターンの形成されていな
い外層用のセラミックグリーンシートを所定枚数積層し
た後、厚み方向に圧着することにより、例えば積層数が
330層の積層体を形成する。
【0027】次いで、この積層体を3.2×1.6×
1.6mmの大きさの積層型コンデンサが得られるよう
に、所定の切断線に沿って切断した後、空気中におい
て、所定の温度条件で脱脂を行う。
【0028】次いで、脱脂後の積層体を熱処理して焼
成を行い、図5(a),(b)に示すように、セラミック層
11aを介して、多数枚の内部電極12が積層配設さ
れ、かつ、内部電極12が交互に逆側の端面に引き出さ
れた構造を有するセラミック素子11を得る。
【0029】それから、焼成後のセラミック素子11
の端面に、Cu粉末に有機ビヒクルを混合したペースト
を塗布して焼付けを行う。これにより、図5(a)に示す
ように、セラミック素子11中に、セラミック層11a
を介して、多数枚の内部電極12が積層配設され、か
つ、内部電極12が交互に逆側の端面に引き出されて、
セラミック素子11の端面に形成された外部電極13に
電気的に接続された構造を有する積層セラミックコンデ
ンサが得られる。
【0030】この実施形態の積層セラミックコンデンサ
においては、内部電極パターン2の位置をずらさずに打
ち抜いたセラミックグリーンシート1と、内部電極パタ
ーン2の位置をずらして打ち抜いたセラミックグリーン
シート1(1a)を交互に積層するようにしているの
で、図3,図4,図5(b),(c)に示すように、各セラ
ミックグリーンシート1に配設された内部電極パターン
2の、いわゆるサドル現象により中央部2aより厚みが
大きくなった周辺部2bのうちの行方向(Y方向)に沿
った周辺部2b1どうしが同一平面位置に重なることを
防止して、内部電極パターン2の中央部2aと周辺部2
bにおける厚みの差に起因する積層体内部の密度差を抑
制することが可能になり、セラミックグリーンシート間
の接合力のばらつきを小さくすることが可能になる。そ
の結果、積層体内部における密度差が減少するととも
に、焼成過程における焼結性のばらつきが減少し、クラ
ックやデラミネーションの発生を抑制することが可能に
なる。
【0031】すなわち、この実施形態では、内部電極パ
ターン2の行方向(Y方向)に沿った周辺部2b1は重
ならないが、図5(a)に示すように、内部電極パターン
2の列方向に沿った辺(周辺部)2b2は一層おきに重
なることになる。しかし、内部電極パターン2の行方向
(Y方向)に沿った周辺部2b1は、図5(b)からもわ
かるように、特に位置をずらしていない場合にはセラミ
ックグリーンシート1を介して、積層方向のすべての内
部電極パターン2において重なり(同一平面位置での重
なり)が生じる部分であるのに対して、内部電極パター
ン2の列方向に沿った辺(周辺部)2b2はセラミック
グリーンシート1を介して隣り合う(対向する)内部電
極パターン2の列方向に沿った辺(周辺部)2b2とは
重ならず、一層おきに重なる部分であり、かつ辺の長さ
も、図5(c)などに示すように、行方向に沿った一対の
周辺部2b1の全長に比べて大幅に短いことから、その
影響は比較的小さく、内部電極パターン2の行方向(Y
方向)に沿った周辺部2b 1の重なりを防止するだけで
も、クラックやデラミネーションの発生、絶縁抵抗の低
下などを大幅に抑制することが可能になる。
【0032】さらに、この実施形態の積層セラミック電
子部品の製造方法によれば、内部電極パターン2の周辺
部2bの厚み増加に伴う、セラミックグリーンシート
(セラミック層)の厚みの低下を防止することが可能に
なり、積層型電子部品の信頼性を向上させることが可能
になる。さらに、この実施形態の積層セラミック電子部
品の製造方法によれば、内部電極を一層毎に交互にずら
せるようにしているので、従来のように、内部電極幅を
一層毎に変更する場合に比較して、素子の有効体積を大
きくすることが可能になる。
【0033】なお、この実施形態では、行方向(Y方
向)に沿った周辺部2b1どうしが同一平面位置に重な
ることを防止するように構成しているが、周辺部2bの
うちの列方向(X方向)に沿った周辺部2b1どうし及
び行方向(Y方向)に沿った周辺部2b2どうしのいず
れもが、同一平面位置に重なることを防止するように構
成することも可能である。その場合には、例えば、(a)
内部電極パターンの位置をずらしていないセラミックグ
リーンシート、(b)内部電極パターンの位置を列方向に
のみずらしたセラミックグリーンシート、(c)内部電極
パターンの位置を行方向及び列方向の両方にずらしたセ
ラミックグリーンシートなどの複数種類の打ち抜きセラ
ミックグリーンシートが得られるような態様でセラミッ
クグリーンシートを打ち抜き、これらの複数種類のセラ
ミックグリーンシートを所定の順序で積層することによ
り、周辺部のうちの列方向(X方向)に沿った周辺部ど
うし及び行方向(Y方向)に沿った周辺部どうしのいず
れもが、同一平面位置に連続して重ならないように構成
することができる。
【0034】また、上記実施形態では、所定のセラミッ
クグリーンシートについては、内部電極パターンの位置
を、行方向に距離Lだけずらした状態で、列方向に距離
A(A=30〜100μm)だけずらして打ち抜くこと
により、内部電極パターンの位置をずらしていない打ち
抜きセラミックグリーンシートと、内部電極パターンの
位置をずらした打ち抜きセラミックグリーンシートを得
るようにしているが、内部電極パターンを印刷する際
に、所定のセラミックグリーンシートについては、内部
電極パターンの位置を、列方向に距離A(A=30〜1
00μm)だけずらして印刷を行うことにより、打ち抜
き工程で内部電極パターンの位置をずらして打ち抜くこ
とを必要とせずに、内部電極パターンの位置が列方向に
ずれたセラミックグリーンシートを得るように構成する
ことも可能である。
【0035】また、この実施形態では、内部電極パター
ン2の位置を列方向に距離Aだけずらせるように構成し
ているが、内部電極パターン2の位置を、図1に示す距
離W(内部電極パターン2の幅と内部電極パターン2ど
うしの列方向のギャップを加えた距離)に、さらに距離
Aを加えた距離(W+A)だけずらせるように構成する
ことも可能である。
【0036】[特性の測定]内部電極パターン2を、列
方向(図1の矢印Xで示す方向)に距離Aだけずらすと
ともに、列方向へのずらし距離Aを表1のように変化さ
せて積層セラミックコンデンサを作製し、得られた各積
層セラミックコンデンサについて、静電容量(μF)、
超音波探傷器による内部構造欠陥の有無(内部欠陥発生
数)、D.F.(tanδ)(%)、絶縁抵抗IR(logI
R)(印加電圧:10V、印加時間:2分)を調べると
ともに、高温負荷試験、耐湿負荷試験を行った。その結
果を表1に示す。なお、表1において、内部電極パター
ンのずらし距離Aの欄に*印を付したものは本願発明の
範囲外の試料である。
【0037】
【表1】
【0038】なお、内部欠陥発生数は試料10000個
について調べた結果である。また、高温負荷試験は、1
25℃、20Vの条件で試験を行い、1000時間まで
に、抵抗値が1MΩ以下となった試料を不良と判定し
た。なお、高温負荷試験不良発生数は、試料1000個
について試験を行ったときの不良発生数である。
【0039】また、耐湿負荷試験は、85℃、90−9
5%Rhの条件で加速的に試験を行い、500時間経過
までに、抵抗値が1MΩ以下となった試料を不良と判定
した。なお、耐湿負荷試験不良発生数は、試料1000
個について試験を行ったときの不良発生数である。
【0040】表1より、Aの値が30μm未満の場合、
高温負荷試験、耐湿負荷試験で、不良が発生し、さら
に、内部構造欠陥も発生することが確認された。また、
Aの値が100μmを超えると、静電容量の減少が大き
くなるばかりでなく、内部電極の側端部から素子表面
(側面)までの距離が小さくなることに起因する耐湿負
荷特性の劣化が生じることが確認された。一方、Aの値
が30〜100μmの範囲にある場合には、各特性が良
好で、信頼性の高い積層セラミックコンデンサが得られ
ることが確認された。
【0041】また、上記実施形態では、内部電極パター
ンの位置をずらしていないセラミックグリーンシート
と、内部電極パターンの位置をずらしたセラミックグリ
ーンシートを交互に積層するようにしているが、本願発
明においては、内部電極の周辺部と中央部における厚み
の差に起因するクラックやデラミネーションの発生、絶
縁抵抗の低下などを抑制することができる程度に、サド
ル現象が生じた厚みの大きい周辺部が同一平面位置に重
なるように積層されることを抑制できればよいので、積
層方向の所定の1又は2以上の所定の領域においては、
上述のように内部電極パターンの位置をずらしたセラミ
ックグリーンシートと位置をずらしていないセラミック
グリーンシートを交互の積層し、積層方向の他の領域で
は、特に内部電極パターンの位置をずらしていないセラ
ミックグリーンシートのみを積層するように構成するこ
とも可能である。
【0042】また、内部電極パターンの位置をずらした
セラミックグリーンシートと位置をずらしていないセラ
ミックグリーンシートを交互に積層するのではなく、所
定の間隔で内部電極パターンの位置をずらしたセラミッ
クグリーンシートを挿入したり、逆に、所定の間隔で内
部電極パターンの位置をずらしていないセラミックグリ
ーンシートを挿入したりするように構成することも可能
である。
【0043】なお、上記実施形態では、積層セラミック
コンデンサを例にとって説明したが、本願発明は積層セ
ラミックコンデンサに限らず、積層バリスタ、積層LC
複合部品、多層基板などの種々の積層セラミック電子部
品に広く適用することが可能である。
【0044】また、上記実施形態では、図1に示すよう
に、内部電極パターンを縦横に整列させて行列状に配設
したセラミックグリーンシートを積層して積層セラミッ
ク電子部品を製造する場合を例にとって説明したが、図
6に示すように、内部電極パターン2が、1行ごとに半
ピッチずらして配設されたセラミックグリーンシート1
を積層して積層セラミック電子部品を製造する場合に
も、上記実施形態の場合に準じて本願発明を適用するこ
とが可能であり、その場合にも、上記実施形態の場合と
同様の効果を得ることができる。
【0045】本願発明は、さらにその他の点においても
上記実施形態に限定されるものではなく、セラミックグ
リーンシートを構成するセラミック材料の種類や内部電
極パターンを構成する電極ペーストの種類、内部電極パ
ターンの具体的な配設態様、セラミックグリーンシート
の積層数などに関し、発明の要旨の範囲内において、種
々の応用、変形を加えることが可能である。
【0046】
【発明の効果】上述のように、本願発明(請求項1)の
積層セラミック電子部品の製造方法は、所定枚数のセラ
ミックグリーンシートを、各セラミックグリーンシート
間における内部電極パターンの位置関係が所定の位置関
係となるように位置決めして積層するとともに、所定枚
数のセラミックグリーンシートのうちの少なくとも一部
については、内部電極パターンの平面位置を、所定の位
置関係となるように位置決めされた位置に対して、行方
向及び列方向の少なくとも一方に30〜100μmずら
して積層することにより、複雑な製造工程を必要とした
り、製造コストの増大を招いたりすることなく、いわゆ
るサドル現象による内部電極の周辺部と中央部における
厚みの差に起因するクラックやデラミネーションの発
生、絶縁抵抗の低下などを抑制することが可能になり、
信頼性の高い積層セラミック電子部品を効率よく製造す
ることができる。すなわち、本願発明の積層セラミック
電子部品の製造方法によれば、内部電極パターンの、サ
ドル現象により厚みが大きくなった周辺部のうちの行方
向に沿った周辺部及び列方向に沿った周辺部の少なくと
も一方どうしが同一平面位置に重なることを防止するこ
とが可能になり、内部電極の周辺部と中央部における厚
みの差に起因するクラックやデラミネーションの発生、
絶縁抵抗の低下などを抑制することができる。
【0047】また、請求項2の積層セラミック電子部品
の製造方法のように、所定枚数のセラミックグリーンシ
ートの、複数の内部電極パターンが配設された所定の領
域を打ち抜くとともに、少なくとも一部のセラミックグ
リーンシートについては、内部電極パターンの平面位置
を行方向及び列方向の少なくとも一方に30〜100μ
mずらして打ち抜き、これらの所定枚数の打ち抜きセラ
ミックグリーンシートを積層するようにした場合、位置
をずらして打ち抜いたセラミックグリーンシートを、位
置をずらさずに打ち抜いた他のセラミックグリーンシー
トと同様に積層するだけで、各セラミックグリーンシー
トに配設された内部電極パターンの、サドル現象により
厚みが大きくなった周辺部のうちの行方向に沿った周辺
部及び列方向に沿った周辺部の少なくとも一方どうしが
同一平面位置に重ならないように積層することが可能に
なり、クラックやデラミネーション、絶縁抵抗の低下な
どのない信頼性の高い積層セラミック電子部品をさらに
効率よく製造することができるようになる。
【0048】また、請求項3の積層セラミック電子部品
の製造方法のように、所定枚数のセラミックグリーンシ
ートに、複数の内部電極パターンを印刷するとともに、
少なくとも一部のセラミックグリーンシートについて
は、内部電極パターンの平面位置を行方向及び列方向の
少なくとも一方に30〜100μmずらして印刷し、こ
れらの所定枚数のセラミックグリーンシートを積層する
ようにした場合、位置をずらして印刷したセラミックグ
リーンシートを、位置をずらさずに印刷した他のセラミ
ックグリーンシートと同様に積層するだけで、各セラミ
ックグリーンシートに配設された内部電極パターンの、
サドル現象により厚みが大きくなった周辺部のうちの行
方向に沿った周辺部及び列方向に沿った周辺部の少なく
とも一方どうしが同一平面位置に重ならないように積層
することが可能になり、クラックやデラミネーション、
絶縁抵抗の低下などのない信頼性の高い積層セラミック
電子部品をさらに効率よく製造することが可能になる。
【0049】また、本願発明(請求項4)の積層セラミ
ック電子部品は、方形の内部電極の少なくとも1つの辺
を、セラミック層を介して対向する内部電極の対応する
辺に対して、平面位置関係において、30〜100μm
ずらすようにしているので、内部電極の周辺部と中央部
における厚みの差に起因するクラックやデラミネーショ
ンの発生、絶縁抵抗の低下などを防止することが可能に
なり、信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかる積層セラミック
電子部品の製造方法を実施するのに用いた、内部電極パ
ターンが行列状に配設されたセラミックグリーンシート
を示す図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる積層セラミック
電子部品の製造方法において、セラミックグリーンシー
トを積層する方法を説明する図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる積層セラミック
電子部品の製造方法において、セラミックグリーンシー
トを積層する場合における内部電極パターンの位置関係
を説明する図である。
【図4】本願発明の一実施形態にかかる積層セラミック
電子部品の製造方法において、セラミックグリーンシー
トを積層する場合における内部電極パターンの位置関係
を説明する図である。
【図5】本願発明の一実施形態にかかる積層セラミック
電子部品の製造方法により製造された積層セラミック電
子部品を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は側面
断面図、(c)は内部電極の重なり状態を示す図である。
【図6】本願発明の一実施形態にかかる積層セラミック
電子部品の製造方法を実施するのに用いられる、内部電
極パターンが行列状に配設されたセラミックグリーンシ
ートの変形例を示す図である。
【図7】従来の積層セラミック電子部品の製造方法にお
いて形成された積層体を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1(1a)セラミックグリーンシート 2 内部電極パターン 2a 内部電極パターンの中央部 2b 内部電極パターンの周辺部 2b1 内部電極パターンの行方向の周辺部 2b2 内部電極パターンの行方向の周辺部 A 内部電極パターンの列方向へのずらし距離 11 セラミック素子 11a セラミック層 12 内部電極 13 外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 欣也 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E082 AA01 AB03 BC32 BC38 EE04 EE35 FG06 FG26 FG54 GG10 GG28 JJ03 JJ23 LL01 LL02 MM21 MM24 PP09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック層を介して複数の内部電極が積
    層された構造を有する積層セラミック電子部品の製造方
    法であって、 導電ペーストを塗布することにより、セラミックグリー
    ンシートの表面に行列状に複数の内部電極パターンを配
    設する工程と、 表面に内部電極パターンが配設された所定枚数のセラミ
    ックグリーンシートを、各セラミックグリーンシート間
    における内部電極パターンの位置関係が所定の位置関係
    となるように位置決めして積層するとともに、前記所定
    枚数のセラミックグリーンシートのうちの少なくとも一
    部については、内部電極パターンの平面位置を、前記所
    定の位置関係となるように位置決めされた位置に対し
    て、行方向及び列方向の少なくとも一方に30〜100
    μmずらして積層することにより積層体を形成する積層
    工程とを具備することを特徴とする積層セラミック電子
    部品の製造方法。
  2. 【請求項2】所定枚数のセラミックグリーンシートの、
    複数の内部電極パターンが配設された所定の領域を打ち
    抜くとともに、少なくとも一部のセラミックグリーンシ
    ートについては、内部電極パターンの平面位置を行方向
    及び列方向の少なくとも一方に30〜100μmずらし
    て打ち抜き、これらの所定枚数の打ち抜きセラミックグ
    リーンシートを積層することにより前記積層体を形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の積層セラミック電子
    部品の製造方法。
  3. 【請求項3】所定枚数のセラミックグリーンシートに、
    複数の内部電極パターンを印刷するとともに、少なくと
    も一部のセラミックグリーンシートについては、内部電
    極パターンの平面位置を行方向及び列方向の少なくとも
    一方に30〜100μmずらして印刷し、これらの所定
    枚数のセラミックグリーンシートを積層することにより
    前記積層体を形成することを特徴とする請求項1記載の
    積層セラミック電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】セラミック層を介して、平面形状が方形の
    複数の内部電極が積層された構造を有する積層セラミッ
    ク電子部品であって、 前記複数の内部電極の少なくとも一部については、その
    少なくとも1つの辺が、セラミック層を介して対向する
    内部電極の対応する辺に対し、平面位置関係において3
    0〜100μmずれていることを特徴とする積層セラミ
    ック電子部品。
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