JP2006311770A - モータ駆動システムの制御装置 - Google Patents

モータ駆動システムの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 トルクフィードバック制御による矩形波制御方式と、モータ電流フィードバック制御によるPWM制御方式とをモータ運転条件に応じて切換えて用いるモータ駆動システムにおいて、PWM制御方式時における磁石温度に起因したトルク変動を抑制する。
【解決手段】 モータ電流制御によって交流モータM1のトルク制御を行なうPWM制御ブロック200は、トルク推定部310によるトルク推定値Trqと本来のトルク指令値Tqcomとの偏差に従ってトルク指令値を修正するトルク指令修正部320を備える。電流指令値生成部210により、モータ電流制御のための電流指令値Idcom,Iqcomは、トルク指令修正部320によって修正されたトルク指令値Trqcom♯に基づき生成される。これにより、磁石温度に依存したモータ出力特性の変化を補償するように、トルク偏差を反映したモータ電流制御を行なうことができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、モータ駆動システムの制御装置に関し、より特定的には、直流電圧をインバータにより交流電圧に変換して負荷である交流モータへ供給するモータ駆動システムの制御装置に関する。
直流電圧をインバータによって交流電圧に変換して3相交流モータを駆動制御するモータ駆動システムが一般的に用いられている。このようなモータ駆動システムでは、一般的には、モータを高効率に駆動するために、ベクトル制御に基づく正弦波PWM(Pulse Width Modulation)制御に従ってモータ電流が制御される。
しかし、負荷が永久磁石モータ、特に、永久磁石を一般的に用いられるフェライトマグネットで構成したモータを負荷とするモータ駆動システムでは、モータの通電による発熱に伴って磁石温度が上昇すると減磁作用によって出力トルクが低下する問題点があった。この点に対応するため、磁石温度センサの配置により磁石温度に応じて電流指令値を補正する制御構成として、磁石温度変化によるトルク変動を抑制する永久磁石モータの制御装置が提案されている(たとえば、特許文献1)。
また、モータの中回転数域および高回転数域で大きな出力を得るために、一般的な正弦波PWMに加えて、PWMデューティを最大値に固定した矩形波駆動制御ならびに、矩形波方式と正弦波PWM方式の中間的な電圧波形を利用する「過変調PWM方式」をさらに採用したモータ駆動システムをハイブリッド自動車に適用した構成が開示されている(非特許文献1)。このモータ駆動システムでは、正弦波PWM制御、過変調PWM制御および矩形波制御の3制御方式を、モータ運転条件(代表的には、トルク・回転数)に応じて適切に切換えて使用する(たとえば、非特許文献1)。
特開平11−18496号公報 「エコとパワーを両立するトヨタのモータ制御技術」、日経ものづくり2004年8月号、p.89〜95
しかしながら、特許文献1に示されたモータ制御装置では、磁石温度センサを配置して回転体に装着された永久磁石の温度を正確に検出する必要がある。このため、永久磁石温度検出の信頼性の面からトルク変動防止が困難となる。
また、非特許文献1に示されるように、矩形波制御時にはトルクフィードバック制御を行なう一方で、PWM制御(正弦波PWM制御・過変調PWM制御)時には高精度制御のためモータ電流のフィードバック制御を行なう制御構成では、モータ運転状況の変化に応じた両制御方式の切換え時点、特に、トルクフィードバック制御からモータ電流フィードバック制御への移行時に、磁石温度に依存したトルク変動が発生する可能性がある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、トルクフィードバック制御による矩形波制御方式と、モータ電流フィードバック制御によるPWM制御方式とをモータ運転条件に応じて切換えて用いるモータ駆動装置の制御装置において、PWM制御方式時における磁石温度変化に起因したトルク変動の発生を抑制することである。
本発明によるモータ駆動システムの制御装置は、直流電圧を交流モータ駆動のための交流電圧に変換するインバータを備えたモータ駆動システムを制御する。この制御装置は、電流検出手段と、制御方式選択手段と、第1のモータ制御手段と、第2のモータ制御手段とを備える。電流検出手段は、交流モータに供給されたモータ電流を検出する。制御方式選択手段は、交流モータの運転条件に応じて、インバータにおける電圧変換の制御方式を選択的に設定する。第1のモータ制御手段は、制御方式選択手段が交流モータに矩形波電圧を印加する第1の制御方式を選択した場合に、トルク制御におけるトルク指令値に対するトルク偏差に応じて矩形波電圧の位相を調整するフィードバック制御によってトルク制御を行なう。制御方式選択手段がベクトル制御によるパルス幅変調方式に従って交流モータへの印加電圧を制御する第2の制御方式を選択した場合に、モータ電流のフィードバック制御によってトルク制御を行なう。さらに、第2のモータ制御手段は、トルク推定手段と、トルク指令修正手段と、電流指令生成手段と、モータ電圧制御手段とを含む。トルク推定手段は、交流モータの出力トルクを推定する。トルク指令修正手段は、トルク制御におけるトルク指令値とトルク推定手段による推定出力トルクとの偏差に従って、トルク指令値を修正する。電流指令生成手段は、トルク指令修正手段によって修正されたトルク指令値に従ってモータ電流指令値を生成する。モータ電圧制御手段は、電流指令生成手段によるモータ電流指令値と、電流検出手段によるモータ電流の検出値との偏差に応じて交流モータへの印加電圧が制御されるように、インバータでの電圧変換を制御する。
上記モータ駆動システムの制御装置によれば、第2の制御方式(正弦波PWM制御方式/過変調制御方式)の選択時において、第1の制御方式(矩形波制御方式)選択時と同様のトルク偏差に応じたフィードバック制御を付加して、モータ電流のフィードバック制御
を行なうことができる。したがって、温度等に依存したモータ出力特性の変化を補償するようにモータ電流制御を行なうことができるので、温度センサ等を設けることなくトルク変動の発生を防止できる。また、第1の制御方式および第2の制御方式の両方でトルク偏差に応じたフィードバック制御を行なうので、これらの制御方式切換え時におけるトルク変動の発生を防止できる。
好ましくは、本発明によるモータ駆動システムの制御装置は、交流モータの回転角を検出するモータ位置検出手段をさらに備える。特に、第2のモータ制御手段は、回転数演算手段と、電力演算手段とをさらに含む。回転数演算手段は、モータ位置検出手段の検出値に基づいて交流モータの回転数を算出する。電力演算手段は、電流検出手段によって検出されたモータ電流と、モータ電圧制御手段によって制御される交流モータへの印加電圧との積に基づいて、交流モータへの供給電力を算出する。さらに、トルク推定手段は、回転数演算手段により算出された交流モータの回転数と、電力演算手段により算出された交流モータへの供給電力とに基づいて、推定出力トルクを演算する。
上記モータ駆動システムの制御装置によれば、一般的なモータ制御で必要とされる、電流検出手段(電流センサ)およびモータ一検出部(回転角センサ:レゾルバ)以外のセンサを必要とすることなく、交流モータの出力トルクを推定することができる。
また好ましくは、本発明によるモータ駆動システムの制御装置では、第2の制御方式は、変調率が0〜0.61の範囲となる正弦波パルス幅変調方式と、変調率が0.61〜0.78の範囲となるように基本波成分が歪まされた過変調パルス幅変調方式とを含む。
上記モータ駆動システムの制御装置によれば、交流モータの運転条件(代表的には、トルク・回転数)に応じて、一般的な正弦波パルス幅変調(PWM)制御方式と、過変調PWM制御方式と、矩形波制御方式(第1の制御方式)とを切換えることにより、交流モータの中回転数域および高回転数域における出力向上を図ることができる。
さらに好ましくは、本発明によるモータ駆動システムの制御装置では、交流モータは、永久磁石を回転子に装着した永久磁石モータである。
上記モータ駆動システムの制御装置によれば、小型化、高効率化に適した永久磁石モータを負荷とする構成において、永久磁石温度に依存したモータ出力特性の変化を補償してトルク変動の発生を防止できる。
本発明によるモータ駆動装置の制御装置によれば、トルクフィードバック制御による矩形波制御方式と、モータ電流フィードバック制御によるPWM制御方式とをモータ運転条件に応じて切換えて用いる制御構成において、PWM制御方式時における磁石温度変化に起因したトルク変動の発生を抑制できる。
以下において、本発明の実施の形態の説明を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従うモータ駆動システムの全体構成図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従うモータ駆動システム100は、直流電圧発生部10♯と、平滑コンデンサC0と、インバータ14と、交流モータM1とを備える。
交流モータM1は、たとえば、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動用電動機である。あるいは、この交流モータM1は、エンジンにて駆動される発電機の機能を持つように構成されてもよく、電動機および発電機の機能を併せ持つように構成されてもよい。さらに、交流モータM1は、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組み込まれるようにしてもよい。
直流電圧発生部10♯は、直流電源Bと、システムリレーSR1,SR2と、平滑コンデンサC1と、昇降圧コンバータ12とを含む。
直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成る。直流電源Bが出力する直流電圧Vbは、電圧センサ10によって検知される。電圧センサ10は、検出した直流電圧Vbを制御装置30へ出力する。
システムリレーSR1は、直流電源Bの正極端子および電力線6の間に接続され、システムリレーSR1は、直流電源Bの負極端子およびアース線5の間に接続される。システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からの信号SEによりオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からのH(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、制御装置30からのL(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。平滑コンデンサC1は、電力線6およびアース線5の間に接続される。
昇降圧コンバータ12は、リアクトルL1と、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。
電力用スイッチング素子Q1およびQ2は、電力線7およびアース線5の間に直列に接続される。電力用スイッチング素子Q1およびQ2のオン・オフは、制御装置30からのスイッチング制御信号S1およびS2によって制御される。
この発明の実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」と称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置されている。
リアクトルL1は、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと電力線6の間に接続される。また、平滑コンデンサC0は、電力線7およびアース線5の間に接続される。
インバータ14は、電力線7およびアース線5の間に並列に設けられる、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とから成る。各相アームは、電力線7およびアース線5の間に直列接続されたスイッチング素子から構成される。たとえば、U相アーム15は、スイッチング素子Q3,Q4から成り、V相アーム16は、スイッチング素子Q5,Q6から成り、W相アーム17は、スイッチング素子Q7,Q8から成る。また、スイッチング素子Q3〜Q8に対して、逆並列ダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q3〜Q8のオン・オフは、制御装置30からのスイッチング制御信号S3〜S8によって制御される。
各相アームの中間点は、交流モータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成される。さらに、各相コイルの他端は、各相アーム15〜17のスイッチング素子の中間点と接続されている。
昇降圧コンバータ12は、昇圧動作時には、直流電源Bから供給された直流電圧Vbを昇圧した直流電圧(インバータ14への入力電圧に相当するこの直流電圧を、以下「システム電圧」とも称する)をインバータ14へ供給する。より具体的には、制御装置30からのスイッチング制御信号S1,S2に応答して、スイッチング素子Q1のオン期間およびQ2のオン期間が交互に設けられ、昇圧比は、これらのオン期間の比に応じたものとなる。
また、昇降圧コンバータ12は、降圧動作時には、平滑コンデンサC0を介してインバータ14から供給された直流電圧(システム電圧)を降圧して直流電源Bを充電する。より具体的には、制御装置30からのスイッチング制御信号S1,S2に応答して、スイッチング素子Q1のみがオンする期間と、スイッチング素子Q1,Q2の両方がオフする期間とが交互に設けられ、降圧比は上記オン期間のデューティ比に応じたものとなる。
平滑コンデンサC0は、昇降圧コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ14へ供給する。電圧センサ13は、平滑コンデンサC0の両端の電圧、すなわち、システム電圧を検出し、その検出値VHを制御装置30へ出力する。
インバータ14は、交流モータM1のトルク指令値が正(Trqcom>0)の場合には、平滑コンデンサC0から直流電圧が供給されると制御装置30からのスイッチング制御信号S3〜S8に応答した、スイッチング素子Q3〜Q8のスイッチング動作により直流電圧を交流電圧に変換して正のトルクを出力するように交流モータM1を駆動する。また、インバータ14は、交流モータM1のトルク指令値が零の場合(Trqcom=0)には、スイッチング制御信号S3〜S8に応答したスイッチング動作により、直流電圧を交流電圧に変換してトルクが零になるように交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値Trqcomによって指定された零または正のトルクを発生するように駆動される。
さらに、モータ駆動システム100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時には、交流モータM1のトルク指令値Trqcomは負に設定される(Trqcom<0)。この場合には、インバータ14は、スイッチング制御信号S3〜S8に応答したスイッチング動作により、交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧(システム電圧)を平滑コンデンサC0を介して昇降圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
電流センサ24は、交流モータM1に流れるモータ電流を検出し、その検出したモータ電流を制御装置30へ出力する。なお、三相電流iu,iv,iwの瞬時値の和は零であるので、図1に示すように電流センサ24は2相分のモータ電流(たとえば、V相電流ivおよびW相電流iw)を検出するように配置すれば足りる。
回転角センサ(レゾルバ)25は、交流モータM1のロータ回転角θを検出し、その検出した回転角θを制御装置30へ送出する。制御装置30では、回転角θに基づき交流モータM1の回転数(回転速度)を算出する。
制御装置30は、外部に設けられた電子制御ユニット(ECU)から入力されたトルク指令値Trqcom、電圧センサ10によって検出されたバッテリ電圧Vb、電圧センサ13によって検出されたシステム電圧VHおよび電流センサ24からのモータ電流iv,iw、回転角センサ25からの回転角θに基づいて、後述する方法により交流モータM1がトルク指令値Trqcomに従ったトルクを出力するように、昇降圧コンバータ12およびインバータ14の動作を制御する。すなわち、昇降圧コンバータ12およびインバータ14を上記のように制御するためのスイッチング制御信号S1〜S8を生成して、昇降圧コンバータ12およびインバータ14へ出力する。
昇降圧コンバータ12の昇圧動作時には、制御装置30は、平滑コンデンサC0の出力電圧VHをフィードバック制御し、出力電圧VHが電圧指令値となるようにスイッチング制御信号S1,S2を生成する。
また、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、交流モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換するようにスイッチング制御信号S3〜S8を生成してインバータ14へ出力する。これにより、インバータ14は、交流モータM1で発電された交流電圧を直流電圧に変換して昇降圧コンバータ12へ供給する。
さらに、制御装置30は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す信号RGEを外部ECUから受けると、インバータ14から供給された直流電圧を降圧するようにスイッチング制御信号S1,S2を生成し、昇降圧コンバータ12へ出力する。これにより、交流モータM1が発電した交流電圧は、直流電圧に変換され、降圧されて直流電源Bに供給される。
さらに、制御装置30は、システムリレーSR1,SR2をオン/オフするための信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
次に、制御装置30によって制御される、インバータ14における電力変換について詳細に説明する。
図2に示すように、本発明の実施の形態によるモータ駆動システム100では、インバータ14における電力変換について3つの制御方式を切換えて使用する。
正弦波PWM制御方式は、一般的なPWM制御として用いられるものであり、各相アームにおけるスイッチング素子のオン・オフを、正弦波状の電圧指令値と搬送波(代表的には三角波)との電圧比較に従って制御する。この結果、上アーム素子のオン期間に対応するハイレベル期間と、下アーム素子のオン期間に対応するローレベル期間との集合について、一定期間内でその基本波成分が正弦波となるようにデューティ比が制御される。周知のように、正弦波PWM制御方式では、この基本波成分振幅をインバータ入力電圧の0.61倍までしか高めることができない。
一方、矩形波制御方式では、上記一定期間内で、ハイレベル期間およびローレベル期間の比が1:1の矩形波1パルス分を交流モータ印加する。これにより、変調率は0.78まで高められる。
過変調PWM制御方式は、搬送波の振幅を縮小するようにを歪ませた上で上記正弦波PWM制御方式と同様のPWM制御を行なうものである。この結果、基本波成分を歪ませることができ、変調率を0.61〜0.78の範囲まで高めることができる。
交流モータM1では、回転数や出力トルクが増加すると誘起電圧が高くなり、その必要電圧が高くなる。コンバータ12による昇圧電圧すなわち、システム電圧VHは、このモータ必要電圧(誘起電圧)よりも高く設定する必要がある。その一方で、コンバータ12による昇圧電圧すなわち、システム電圧には限界値(VH最大電圧)が存在する。
したがって、モータ必要電圧(誘起電圧)がシステム電圧の最大値(VH最大電圧)より低い領域では、正弦波PWM制御方式または過変調PWM制御方式による最大トルク制御が適用されて、ベクトル制御に従ったモータ電流制御によって出力トルクがトルク指令値Trqcomに制御される。
その一方で、モータ必要電圧(誘起電圧)がシステム電圧の最大値(VH最大電圧)に達すると、システム電圧VHを維持した上で弱め界磁制御に従った矩形波制御方式が適用される。矩形波制御方式では、基本波成分の振幅が固定されるため、電力演算によって求められるトルク実績値とトルク指令値との偏差に基づく、矩形波パルスの電圧位相制御によってトルク制御が実行される。
図3のフローチャートに示されるように、図示しないECUによって、アクセル開度等に基づく車両要求出力より交流モータM1のトルク指令値Trqcomが算出される(ステップS100)のを受けて、制御装置30は、予め設定されたマップ等に基づいて、交流モータM1のトルク指令値Trqcomおよび回転数からモータ必要電圧(誘起電圧)を算出し(ステップS110)、さらに、モータ必要電圧とシステム電圧の最大値(VH最大電圧)との関係に従って、弱め界磁制御(矩形波制御方式)および最大トルク制御(正弦波PWM制御方式/過変調PWM制御方式)のいずれを適用してモータ制御を行なうかを決定する(ステップS120)。最大トルク制御適用時に、正弦波PWM制御方式および過変調PWM制御方式のいずれを用いるかについては、ベクトル制御に従う電圧指令値の変調率範囲に応じて決定する。上記制御フローに従って、交流モータM1の運転条件に従って、図2に示した複数の制御方式のうちから適正な制御方式が選択される。
この結果、図4に示されるように、低回転数域A1ではトルク変動を小さくするために正弦波PWM制御方式が用いられ、中回転数域A2では過変調PWM制御方式、高回転数域A3では、矩形波制御方式が適用される。特に、過変調PWM制御方式および矩形波制御方式の適用により、交流モータM1の出力向上が実現される。このように、図2に示した制御方式をいずれを用いるかについては、実現可能な変調率の範囲内で決定される。
図5は、制御装置30によって実行される、正弦波PWM制御方式および過変調PWM制御方式における制御ブロック図である。
図5に示されるように、PWM制御ブロック200は、電流指令値生成部210と、座標変換部220,250と、回転数演算部230と、PI演算部240d,240qと、PWM信号生成部260と、制御モード判定部270と、電力演算部300と、トルク推定部310と、トルク指令修正部320とを含む。
電流指令値生成部210は、予め作成されたテーブル等に従って、トルク指令修正部320からのトルク指令値Trqcom♯に応じた、d軸電流指令値Idcomおよびq軸電流指令値Iqcomを生成する。
座標変換部220は、回転角センサ25によって検出される交流モータM1の回転角θを用いた座標変換(3相→2相)により、電流センサ24によって検出されたV相電流ivおよびW相電流ivを基に、d軸電流idおよびq軸電流iqを算出する。回転数演算部230は、回転角センサ25からの出力に基づいて、交流モータM1の回転数Nmtを演算する。
PI演算部240dには、d軸電流の指令値に対する偏差ΔId(ΔId=Idcom−id)が入力され、PI演算部240qには、q軸電流の指令値に対する偏差ΔIq(ΔIq=Iqcom−iq)が入力される。PI演算部240dは、d軸電流偏差ΔIdについて所定ゲインによるPI演算を行なって制御偏差を求め、この制御偏差に応じたd軸電圧指令値Vd♯を生成する。PI演算部240qは、q軸電流偏差ΔIqについて所定ゲインによるPI演算を行なって制御偏差を求め、この制御偏差に応じたq軸電圧指令値Vq♯を生成する。
座標変換部250は、交流モータM1の回転角θを用いた座標変換(2相→3相)によって、d軸電圧指令値Vd♯およびq軸電圧指令値Vq♯をU相、V相、W相の各相電圧指令値Vu,Vv,Vwに変換する。なお、d軸,q軸電圧指令値Vd♯,Vq♯から各相電圧指令値Vu,Vv,Vwへの変換には、システム電圧VHも反映される。
制御モード判定部270は、図3に示したフローチャートに従って最大トルク制御(正弦波PWM制御方式/過変調PWM制御方式)が選択されたときに、以下に示す変調率演算に従って、正弦波PWM制御方式および過変調PWM制御方式の一方を選択する。
制御モード判定部270は、PI演算部240によって生成されたd軸電圧指令値Vd♯およびq軸電圧指令値Vq♯を用いて、下記(1),(2)式に従って線間電圧振幅Vampを算出する。
Vamp=|Vd♯|・cosφ+|Vq♯|・sinφ …(1)
tanφ=Vq♯/Vd♯ …(2)
さらに、制御モード判定部270は、システム電圧VHに対する上記演算による線間電圧振幅Vampの比である変調率Kmdを、すなわち下記(3)式に従って演算する。
Kmd=Vamp/VH♯…(3)
制御モード判定部270は、上記の演算により求められた変調率Kmdに従って、正弦波PWM制御方式および過変調PWM制御方式の一方を選択する。なお、上述のように、
制御モード判定部270による制御方式の選択はPWM信号生成部260における搬送波の切換えに反映される。すなわち、過変調PWM制御方式時には、PWM信号生成部260におけるPWM変調時に用いられる搬送波が、正弦波PWM制御方式時の一般的なものから切換えられる。
PWM信号生成部260は、各相における電圧指令値Vu,Vv,Vwと所定の搬送波との比較に基づいて、図1に示したスイッチング制御信号S3〜S8を生成する。インバータ14が、PWM制御ブロック200によって生成されたスイッチング制御信号S3〜S8に従ってスイッチング制御されることにより、電流指令値生成部210に入力されたトルク指令値Trqcom♯に従ったトルクを出力するための交流電圧が印加される。
このように、電流指令値生成部210、座標変換部220,250、回転数演算部230、PI演算部240、およびPWM信号生成部260によって、トルク指令値Trqcom♯に応じた電流指令値(Idcom,Iqcom)へモータ電流を制御する閉ループが構成される。
さらに、本実施の形態によるモータ駆動システムの制御装置では、電力演算部300、トルク推定部310およびトルク指令修正部320により構成されるトルク(電力)フィードバック制御ループが、上記モータ電流フィードバック制御ループに付加される。
電力演算部300は、電流センサ24によるV相電流ivおよびW相電流iwから求められる各相電流と、各相(U相,V相、W相)電圧Vu,Vv,Vwとにより、下記(4)式に従ってモータ供給電力Pmtを算出する。
Pmt=iu・Vu+iv・Vv+iw・Vw …(4)
トルク推定部310は、電力演算部300によって求められたモータ供給電力Pmtおよび回転角センサ25によって検出される交流モータM1の回転角θから算出される角速度ωを用いて、下記(5)式に従ってトルク推定値Trqを算出する。
Trq=Pmt/ω …(5)
トルク指令修正部320は、加算点322,324とPI演算部325とを含む。加算点432は、交流モータM1の本来のトルク指令値Trqcomとトルク推定値Trqとのトルク偏差ΔTrq(ΔTrq=Trqcom−Trq)を求める。PI演算部325は、トルク偏差ΔTrqについて所定ゲインによるPI演算を行なって、制御偏差を求める。PI演算部325によって求められる制御偏差をトルク修正量ΔTrqcとして、加算点324において本来のトルク指令値Trqcomから差し引くことにより、トルク指令修正部320において、トルクフィードバック制御によって修正されたトルク指令値Trqcom♯が得られる。
上記のように、トルク指令修正部320によって修正されたトルク指令値Trqcom♯は、電流指令値生成部210へ入力されるので、電流指令値生成部210によって生成されるd軸電流指令値Idcomおよびq軸電流指令値Iqcomには、本来のトルク指令値Trqcomと電力演算に基づくトルク推定値Trqの偏差が反映される。
したがって、磁石温度に依存したモータ出力特性の変化を補償するように、モータ電流制御における電流指令値を生成できる。この結果、モータ電流制御に基づくPWM制御時に、磁石温度に依存したトルク変動の発生を防止できる。
次に、図6を用いて、矩形波制御方式時における制御ブロック図を説明する。なお、上述のように矩形波制御方式時には、変調率が固定されるため図6に示すような変調率制御は構成されない。
図6を参照して、矩形波制御ブロック400は、電力演算部410と、トルク演算部420と、PI演算部430と、矩形波発生器440と、信号発生部450とを含む。
電力演算部410は、図5の電力演算部300と同様に、電流センサ24によるV相電流ivおよびW相電流iwから求められる各相電流と、各相(U相,V相、W相)電圧Vu,Vv,Vwとにより、上記(4)式に従ってモータ供給電力Pmtを算出する。
トルク演算部420は、図5のトルク推定部310と同様に、電力演算部410によって求められたモータ供給電力Pmtおよび回転角センサ25によって検出される交流モータM1の回転角θから算出される角速度ωを用いて、上記(5)式に従ってトルク推定値Trqを算出する。
PI演算部430へは、トルク指令値Trqcomに対するトルク偏差ΔTrq(ΔTrq=Trqcom−Trq)が入力される。PI演算部430は、トルク偏差ΔTrqについて所定ゲインによるPI演算を行なって制御偏差を求め、求められた制御偏差に応じて矩形波電圧の位相φvを設定する。具体的には、正トルク発生(Trqcom>0)時には、トルク不足時には電圧位相を進める一方で、トルク過剰時には電圧位相を遅らせるとともに、負トルク発生(Trqcom<0)時には、トルク不足時には電圧位相を遅らせる一方で、トルク過剰時には電圧位相を進める。
矩形波発生器440は、PI演算部430によって設定された電圧位相φvに従って、各相電圧指令値(矩形波パルス)Vu,Vv,Vwを発生する。信号発生部450は、各相電圧指令値Vu,Vv,Vwに従ってスイッチング制御信号S3〜S8を発生する。インバータ14がスイッチング制御信号S3〜S8に従ったスイッチング動作を行なうことにより、電圧位相φvに従った矩形波パルスが、モータの各相電圧として印加される。
このように、矩形波制御方式時には、トルク(電力)のフィードバック制御により、モータトルク制御を行なうことができる。ただし、矩形波制御方式ではモータ印加電圧の操作量が位相のみとなるので、モータ印加電圧の振幅および位相を操作量とできるPWM制御方式と比較して、その制御応答性は低下する。
図5および図6の比較から理解されるように、PWM制御ブロック(図5)における、電力演算部300、トルク推定部310およびトルク指令修正部320により構成されるトルク(電力)フィードバック制御ループは、矩形波制御ブロック400と同様のトルク演算を行なっている。この結果、PWM制御方式(正弦波PWM制御・過変調制御方式)と矩形波制御方式との切換え時点におけるトルク変動の発生を防止できる。
なお、図1〜図6に示した構成と本発明の構成との対応関係について説明すると、電流センサ24および回転角センサ25が本発明の「電流検出部」および「モータ位置検出部」にそれぞれ対応し、図3に示したフローチャートを実行する機能部分が本発明の「制御方式選択手段」に対応する。また、図5のPWM制御ブロック200が本発明の「第1のモータ制御手段」に対応し、図6の矩形波制御ブロック400が本発明の「第2のモータ制御手段」に対応する。さらに、図4の構成において、座標変換部220,250、PI演算部240d,240qおよびPWM信号生成部260の集合が、400が本発明の「モータ電圧制御手段」に対応する。
また、本実施の形態では、好ましい構成例として、インバータ14への入力電圧(システム電圧VH)を可変制御可能なように、モータ駆動システムの直流電圧発生部10♯が昇降圧コンバータ12を含む構成を示した。しかしながら、本願発明の適用において、インバータ入力電圧が可変であることは必須ではなく、インバータ14への入力電圧が固定された構成(たとえば、昇降圧コンバータ12の配置を省略した構成)に対しても本願発明を適用可能である。すなわち、本願発明は、インバータへの入力側の構成を特に限定することなく、直流電圧を交流モータに印加される交流電圧に変換するインバータにおいて、トルクフィードバック制御による矩形波制御方式と、モータ電流フィードバック制御によるPWM制御方式とをモータ運転条件に応じて切換えて用いる種々のモータ駆動装置に対して、共通に適用可能である。
さらに、本実施の形態では、モータ駆動システムの負荷となる交流モータについて、磁石温度に依存したトルク変動が問題となり易い永久磁石モータを例示したが、本発明の適用はこのような場合に限定されるものではない。すなわち、温度等の変化に依存してモータ出力特性が変化する交流モータが負荷とされる限り、本願発明を適用してトルク変動の発生防止を図ることが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に従うモータ駆動システムの全体構成図である。 本発明の実施の形態に従うモータ駆動システムで用いられる制御方式を説明する図である。 制御方式の選択手法を説明するフローチャートである。 モータ条件に対応した制御方式の切換えを説明する図である。 正弦波PWM制御方式および過変調PWM制御方式における制御ブロック図である。 矩形波制御方式時における制御ブロック図である。
符号の説明
5 アース線、6,7 電力線、10♯ 直流電圧発生部、10,13 電圧センサ、12 コンバータ(昇降圧コンバータ)、14 インバータ、15〜17 各相アーム(U相,V相,W相)、24 電流センサ、25 回転角センサ、30 制御装置、100 モータ駆動システム、200 PWM制御ブロック、210 電流指令値生成部、220 座標変換部(3相→2相)、230 回転数演算部、240 PI演算部、250 座標変換部(2相→3相)、260 PWM信号生成部、270 制御モード判定部、300 電力演算部、310 トルク推定部、320 トルク指令修正部、322,324 加算点、325 PI演算部、400 矩形波制御ブロック、410 電力演算部、420 トルク演算部、430 PI演算部、432 加算点、440 矩形波発生器、450 信号発生部、A1 低回転数域、A2 中回転数域、A3 高回転数域、B 直流電源、C0,C1 平滑コンデンサ、D1〜D8 逆並列ダイオード、id d軸電流、Idcom d軸電流指令値、iq q軸電流、Iqcom q軸電流指令値、iu,iv,iw モータ電流(U相,V相,W相)、L1 リアクトル、M1 交流モータ、Nmt モータ回転数、Pmt モータ供給電力、Q1〜Q8 電力用半導体スイッチング素子、S1〜S8 スイッチング制御信号、SR1,SR2 システムリレー、Trq トルク推定値、Trqcom トルク指令値(本来値)、Trqcom♯ トルク指令値(修正値)、Trqc トルク修正量、Vb 直流電圧(バッテリ電圧)、Vd d軸電圧指令値、VH システム電圧(インバータ入力電圧)、Vq♯ q軸電圧指令値、Vu,Vv,Vw 各相電圧指令値(U相,V相,W相)、ΔId d軸電流偏差、ΔIq q軸電流偏差、ΔTrq トルク偏差、θ ロータ回転角、φv 電圧位相(矩形波電圧)。

Claims (4)

  1. 直流電圧を交流モータを駆動するための交流電圧に変換するインバータを備えたモータ駆動システムの制御装置であって、
    前記交流モータに供給されたモータ電流を検出する電流検出手段と、
    前記交流モータの運転条件に応じて、前記インバータにおける前記電圧変換の制御方式を選択的に設定する制御方式選択手段と、
    前記制御方式選択手段が前記交流モータに矩形波電圧を印加する第1の制御方式を選択した場合に、トルク指令値に対するトルク偏差に応じて前記矩形波電圧の位相を調整するフィードバック制御によってトルク制御を行なう第1のモータ制御手段と、
    前記制御方式選択手段がベクトル制御によるパルス幅変調方式に従って前記交流モータへの印加電圧を制御する第2の制御方式を選択した場合に、前記モータ電流のフィードバック制御によってトルク制御を行なう第2のモータ制御手段とを備え、
    前記第2のモータ制御手段は、
    前記交流モータの出力トルクを推定するトルク推定手段と、
    前記トルク制御におけるトルク指令値と前記トルク推定手段による推定出力トルクとの偏差に従って、前記トルク指令値を修正するトルク指令修正手段と、
    前記トルク指令修正手段によって修正されたトルク指令値に従ってモータ電流指令値を生成する電流指令生成手段と、
    前記電流指令生成手段による前記モータ電流指令値と、前記電流検出手段による前記モータ電流の検出値との偏差に応じて前記交流モータへの印加電圧が制御されるように、前記インバータでの電圧変換を制御するモータ電圧制御手段とを含む、モータ駆動システムの制御装置。
  2. 前記交流モータの回転角を検出するモータ位置検出手段をさらに備え、
    前記第2のモータ制御手段は、
    前記モータ位置検出手段の検出値に基づいて前記交流モータの回転数を算出する回転数演算手段と、
    前記電流検出手段によって検出された前記モータ電流と、前記モータ電圧制御手段によって制御される前記交流モータへの印加電圧との積に基づいて、前記交流モータへの供給電力を算出する電力演算手段とをさらに含み、
    前記トルク推定手段は、前記回転数演算手段により算出された前記交流モータの回転数と、前記電力演算手段により算出された前記交流モータへの供給電力とに基づいて、前記推定出力トルクを演算する、請求項1記載のモータ駆動システムの制御装置。
  3. 前記第2の制御方式は、前記変調率が0〜0.61の範囲となる正弦波パルス幅変調方式と、前記変調率が0.61〜0.78の範囲となるように基本波成分が歪まされた過変調パルス幅変調方式とを含む、請求項1記載のモータ駆動システムの制御装置。
  4. 前記交流モータは、永久磁石を回転子に装着した永久磁石モータである、請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置。
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