JP2006306297A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の前方からの衝突の際のオフセット度合に応じて乗員を拘束する拘束力を適切に低減させることにより、オフセット度合の大小によらず、乗員が前方へ移動し過ぎること、乗員に加わる負荷が過大になることを防止し、乗員を適切に拘束し、乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる、車両用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】 車両用乗員保護装置PEにおいて、車両衝突時に、シートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束低減手段59により、シートベルト装置5、エアバッグ装置6による所定値以上の拘束力が乗員Pに作用しないように拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合を判定し、そのオフセット度合に応じて、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の前方からの衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置に関し、特に、車両衝突時に拘束手段により乗員を拘束すると共に、所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように構成した車両用乗員保護装置に関するものである。
一般に、自動車等の車両には、シートベルト装置やエアバッグ装置等の乗員拘束装置が装備されている。シートベルト装置は、ウエビングと、ウエビングの巻取り及び引出しが可能なシートベルトリトラクタとを有し、ウエビングをシートベルトリトラクタから引出して乗員の胴部に掛けて装着する。シートベルトリトラクタにはウエビングを引出し不能にするロック機構が設けられ、このロック機構が車両衝突時に作動して、乗員が前方へ移動しないようにウエビングで拘束される。
エアバッグ装置は、エアバッグと、エアバッグに加圧ガスを供給するインフレータとを有し、車内の乗員の前方部位(ステアリングホイールや助手席側のインストルメントパネル)に装着されて、車両衝突時に乗員が前方へ移動しないように拘束する。即ち、エアバッグは、乗員の前方部位に取付けられた収納ケースに折り畳んだ状態で収納されており、車両衝突時にインフレータが加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグが乗員の前側において展開し、そのエアバッグで乗員が受け止められる。
ところで、車両衝突時に乗員拘束装置で乗員を拘束する拘束力(乗員に加わる負荷)が過大になることは好ましくない。そこで、特許文献1には、シートベルト装置において、車両衝突時に増大する拘束力を降伏させ、その後、降伏荷重以下の所定荷重に維持する機能を備え、乗員の体格に応じて拘束力の降伏荷重、降伏後に維持する所定荷重を変更するようにした乗員保護装置が開示されている。
特許文献2には、エアバッグの収納ケースに形成された減圧孔、減圧孔の開度を調整するバルブ、バルブを駆動するアクチュエータ、アクチュエータを制御するコントローラを備え、車内温度に応じて減圧孔の開度を調整し、エアバッグに供給されるガス圧が常に正常な範囲内になるようにしたガス圧調整装置が開示されている。
ところで、車両の前方からの衝突の際のオフセット度合によって、車両に加わる衝突荷重(衝撃力)の特性は異なるものとなる。例えば、実施例に係る図5、図6に示すように、フルラップ衝突の衝突荷重特性とオフセット衝突の衝突荷重特性とは明らかに異なり、また、オフセット衝突においても、オフセット度合が異なると衝突荷重特性は異なるものとなる。この衝突荷重特性については、基本的に、オフセット度合が小さい程、衝突荷重の上昇率が大きく、車両衝突時から衝突荷重が最大になる迄の時間が短く、衝突荷重が作用している全体的な時間も短くなる。
ここで、特許文献3には、車両の左部と中央部と右部における減速度を検出し、これら減速度に基づいて、車両の衝突が斜衝突か否か判別すると共に、斜衝突でないと判別された場合には、車両の中央部の減速度が最大になったときに、フルラップ衝突かオフセット衝突かを判別する衝突形態判別装置が開示されている。
特開2002−87209号公報 特開平10−35405号公報 特開2001−247004号公報
車両の前方からの衝突が発生した場合、前記のように、オフセット度合が異なると、衝突荷重特性が異なるものとなるため、車両衝突時に、シートベルト装置やエアバッグ装置を単に作動させるだけでは、乗員はウエビングやエアバッグで拘束されるものの、乗員が前方へ移動し過ぎる、乗員に加わる負荷が過大になる、という虞が生じる。つまり乗員を適切に拘束できず、乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収できなくなる。
特許文献3の衝突形態判別装置は、車両の衝突が斜衝突かフルラップ衝突かオフセット衝突か判別するものであり、この文献には、判別結果をエアバッグ装置等の起動タイミングに有効に用いることができる、という記載はある。しかし、オフセット度合が異なると衝突荷重特性が異なるため、エアバッグ装置の起動タイミングを変更したとしても、乗員を適切に拘束できず、乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収できない虞がある。
尚、特許文献1の乗員保護装置は、シートベルト装置において、車両衝突時に乗員を拘束する拘束力を降伏させ、その後、降伏荷重以下の所定荷重に維持する機能を備え、乗員の体格に応じて拘束力の降伏荷重、降伏後に維持する所定荷重を変更するようにしたものであり、特許文献2のガス圧調整装置は、車内温度に応じて減圧孔の開度を調整し、エアバッグに供給されるガス圧が常に正常な範囲内になるようにするものであり、これらの文献には、上記課題や課題を解決するための手段については、開示も示唆もされていない。
本発明の目的は、車両衝突時に乗員を拘束手段で拘束すると共に、車両の前方からの衝突の際のオフセット度合に応じて、乗員を拘束する拘束力を適切に低減させることにより、オフセット度合の大小によらず、乗員が前方へ移動し過ぎること、乗員に加わる負荷が過大になることを防止し、乗員を適切に拘束し、乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる、車両用乗員保護装置を提供することである。
請求項1の車両用乗員保護装置は、車両の前方からの衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置において、車両の前方からの衝突を検出する衝突検出手段と、車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束する拘束手段と、前記拘束手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減させる拘束力低減手段と、車両の前方からの衝突の際のオフセット度合を判定するオフセット度合判定手段とを備え、前記拘束力低減手段は、前記オフセット度合に応じて、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成されたことを特徴とする。
衝突検出手段は車両の前方からの衝突を検出するものであり、この衝突検出手段は、例えば、車両に装備された、加速度センサ、前方レーダ、前方カメラ、のうちの少なくとも1つである。拘束手段は車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束するものであり、この拘束手段は、例えば、シートベルト装置、エアバッグ装置である。
オフセット度合判定手段は、車両の前方からの衝突の際のオフセット度合を判定するものであり、前記衝突検出手段、及び/又は、他の検出手段による検出情報に基づいて判定される。オフセット度合判定手段において、例えば、車両の左部、中央部、右部に設けた3つの加速度センサを利用する場合、検出された3つの加速度の大きさ、又はそれらの積分値、又はそれらの微分値を比較して、オフセット度合が判定される。前方レーダ、前方カメラを利用する場合には、オフセット度合を推定可能になる。
拘束力低減手段は、拘束手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減させるものであり、オフセット度合に応じて、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成されている。第1,第2の物理量とは、夫々、前記拘束力を低減させるタイミング、低減量、低減量変化率等であり、オフセット度合に応じて適切な第1,第2物理量を設定することにより、オフセット度合の大小によらず、乗員が前方へ移動し過ぎること、乗員に加わる負荷が過大になることが防止され、乗員が適切に拘束され、乗員の衝撃エネルギーが効果的に吸収される。
ここで、請求項1の発明に次のような構成を採用可能してもよい。
前記拘束力低減手段は、所定のタイミングで前記拘束力を低減させるものであって、前記オフセット度合が大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくする(請求項2)。前記拘束力低減手段は、所定のタイミングで前記拘束力を低減させるものであって、前記オフセット度合が大きい程、前記拘束力を緩やかに低減させる(請求項3)。
前記オフセット度合判定手段は、車両の前方からの衝突がオフセット衝突かフルラップ衝突か択一的に判定する(請求項4)。前記オフセット度合判定手段は、前記オフセット度合を推定するオフセット度合推定手段を有する(請求項5)。車両のオフセット衝突時の衝突エネルギーを算出する衝突エネルギー算出手段を備え、前記拘束力低減手段は、前記衝突エネルギー算出手段により算出された衝突エネルギーが大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくする(請求項6)。
前記オフセット度合判定手段によりオフセット衝突と判定された場合でも、所定の条件が充足された場合には、前記拘束力低減手段による拘束力の低減を禁止する拘束力低減禁止手段を備える(請求項7)。車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束する第2の拘束手段を備え、前記所定の条件とは、前記第2の拘束手段が機能しないことである(請求項8)。前記拘束手段はエアバッグ装置であり、前記拘束力低減手段は、前記エアバッグ装置の展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールと、そのベントホールの開口量を調整する開口量調整手段とを有する(請求項9)。
請求項1の車両用乗員保護装置によれば、衝突検出手段により車両の前方からの衝突を検出し、拘束手段により車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束し、拘束力低減手段により、拘束手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減させることができる。この場合、拘束力低減手段では、オフセット度合に応じて、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るため、オフセット度合が異なると衝突荷重特性が異なるので、オフセット度合に応じて適切な第1,第2物理量を設定することにより、オフセット度合の大小によらず、乗員が前方へ移動し過ぎること、乗員に加わる負荷が過大になることを防止し、乗員を適切に拘束して、乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。
請求項2の車両用乗員保護装置によれば、拘束力低減手段は、所定のタイミングで前記拘束力を低減させるものであって、オフセット度合が大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくするので、基本的に、オフセット度合が大きい程、衝突荷重の上昇率が小さく、車両衝突時から衝突荷重が最大になる迄の時間が長く、衝突荷重が作用している全体的な時間が長くなるが、前記拘束力をオフセット度合に応じた適切な拘束力低減量で低減して、オフセット度合の大小によらず、乗員を適切に拘束して乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収できる。
請求項3の車両用乗員保護装置によれば、拘束力低減手段は、所定のタイミングで前記拘束力を低減させるものであって、オフセット度合が大きい程、前記拘束力を緩やかに低減させるので、基本的に、オフセット度合が大きい程、衝突荷重の上昇率が小さく、車両衝突時から衝突荷重が最大になる迄の時間が長く、衝突荷重が作用している全体的な時間が長くなるが、前記拘束力をオフセット度合に応じた適切な拘束力低減量変化率で低減して、オフセット度合の大小によらず、乗員を適切に拘束して乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収できる。
請求項4の車両用乗員保護装置によれば、オフセット度合判定手段は、車両の前方からの衝突がオフセット衝突かフルラップ衝突か択一的に判定するので、少なくともオフセット衝突の場合とフルラップ衝突の場合とで、前記拘束力を低減させる方式を異ならせて、乗員を適切に拘束して乗員の衝撃エネルギーを効果的に吸収できる。
請求項5の車両用乗員保護装置によれば、オフセット度合判定手段は、オフセット度合を推定するオフセット度合推定手段を有するので、オフセット度合を確実に、場合によって迅速に判定することが可能になる。
請求項6の車両用乗員保護装置によれば、車両のオフセット衝突時の衝突エネルギーを算出する衝突エネルギー算出手段を備え、拘束力低減手段は、衝突エネルギー算出手段により算出された衝突エネルギーが大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくするので、衝突エネルギーが大きい場合でも、乗員の衝撃エネルギーの吸収率を高めて乗員を確実に拘束することができる。
請求項7の車両用乗員保護装置によれば、オフセット度合判定手段によりオフセット衝突と判定された場合でも、所定の条件が充足された場合には、拘束力低減手段による拘束力の低減を禁止する拘束力低減禁止手段を備えたので、拘束手段による拘束力を低減させずに乗員を強力に拘束しておくことができる。
請求項8の車両用乗員保護装置によれば、車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束する第2の拘束手段を備え、前記所定の条件とは、第2の拘束手段が機能しないことであるので、第2の拘束手段が機能している場合には、拘束手段と第2の拘束手段との協動により、より確実に乗員を拘束して乗員の衝撃エネルギーを吸収でき、第2の拘束手段が機能しない場合に、拘束手段による拘束力を低減させずに乗員を強力に拘束しておくことができる。
請求項9の車両用乗員保護装置によれば、拘束手段はエアバッグ装置であり、拘束力低減手段は、前記エアバッグ装置の展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールと、そのベントホールの開口量を調整する開口量調整手段とを有するので、設定されたタイミング、低減量等で前記拘束力を確実に低減させることができる。
本発明の車両用乗員保護装置は、車両の前方からの衝突を検出する衝突検出手段と、車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束する拘束手段と、前記拘束手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減させる拘束力低減手段と、車両の前方からの衝突の際のオフセット度合を判定するオフセット度合判定手段とを備え、前記拘束力低減手段は、前記オフセット度合に応じて、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成されたものである。
図1、図2に示すように、車両1(自動車1)には左右1対の前部シート2(運転席2と助手席2)が設けられ、各シート2はシートクッション2aとシートバック2bとを備えている。前部シート2の前側にはインストルメントパネル3が設けられ、運転席2の前側にはインストルメントパネル3の後側においてステアリングホイール4が設けられている。各シート2に対応させて拘束手段に相当するシートベルト装置5とエアバッグ装置6とが設けられ、このシートベルト装置5とエアバッグ装置6は車両1の衝突時に作動して、シート2に着座している乗員Pが前方へ移動しないように乗員Pを拘束する。
車両用乗員保護装置PEは、シートベルト装置5及びエアバッグ装置6と、コントロールユニット10(以下、C/U10という)と、C/U10に電気的に接続されたセンサ類として、1対の前方レーダ11、車速センサ12、左Gセンサ13、中央Gセンサ14、右Gセンサ15、1対の後方レーダ16、各シートベルト装置5のシートベルトSW27を備え、C/U10は、これらセンサ類11〜16,27から受ける検出情報に基づいて、各シートベルト装置5及び各エアバッグ装置6を制御する。尚、前方レーダ11、Gセンサ13〜15が車両1の前方からの衝突を検出する衝突検出手段に相当する。
図1〜図3に示すように、各シートベルト装置5は、ウエビング20と、ウエビング20の巻取り及び引出しが可能なシートベルトリトラクタ21(以下、リトラクタ21という)とを有し、リトラクタ21にプリテンショナー22と拘束力規制機構23が設けられ、このリトラクタ21は、シート2の車幅方向外側の車体部材(センターピラー等)に取付けられている。
ウエビング20は、リトラクタ21から上側へ延び、車体部材(センターピラー等)に取付けられたウエビングガイド24にガイドされてUターンし、ウエビング20の先端部がシートクッション2aの車幅方向外側部位に固定され、ウエビング20には、その先端部とウエビングガイド24の間においてタングプレート25が可動に装着され、シートクッション2aの車幅方向内側部位にバックル26が設けられている。ウエビング20をリトラクタ21から引出してシート2に着座した乗員Pの胴部に掛けて、タングプレート25をバックル26に係合させて装着する。
バックル26にシートベルトSW27が設けられ、このシートベルトSW27により、C/U10において、ウエビング20が装着状態か否か、即ち、車両1の衝突時にシートベルト装置5が機能するか否か判定可能となる。
図3に示すように、リトラクタ21には、そのケース28に巻取ドラム29が回動自在に支持され、この巻取ドラム29にウエビング20が巻取られ、巻取ドラム29は常時ウエビング巻取り側へ回動付勢されている。プリテンショナー22は、C/U10により制御されて車両1の衝突直前又は衝突初期に作動し、強制的に、インフレータやアクチュエータにより巻取ドラム29をウエビング巻取り側へ回動させて、ウエビング20を巻取ドラム29に巻取り、ウエビング20を引締めて乗員Pに密着させる。
リトラクタ21にはロック機構30が設けられ、巻取ドラム29から延びるウエビング20はロック機構30を介してケース28の外方へ引出される。ロック機構30は、第1,第2クランプ部材31,32を有し、これらクランプ部材31,32が、ケース28に固定的に設けられたクランプケース33の内部に、ウエビング20を介して対向して可動に設けられている。ウエビング20は、クランプケース33に形成されたガイド孔33a,33bにガイドされて、クランプケース33の内部を通っている。
クランプケース33の内部に臨むようにベースプレート34が設けられ、このベースプレート34に第1クランプ部材31が固定されて、第1クランプ部材31とベースプレート34とが一体的に昇降可能である。第1クランプ部材31の上限位置を制限すると共に、その上限位置を変更可能なストッパ機構35が設けられ、そのストッパ機構35は、ケース28に固定されたアクチュエータ36(例えば、電動モータ)と、アクチュエータ36で回動されるスクリュー部材37と、スクリュー部材37に螺合されてケース28に昇降自在にガイド支持されたストッパ38を有する。
第2クランプ部材32は、アーム部材40の先端部に揺動可能に連結され、そのアーム部材40の基端部が支軸41を介してケース28に回動自在に支持されている。アーム部材40は支軸41回りに図3において反時計回り方向に回動付勢されており、通常、第2クランプ部材32は、第1クランプ部材31とでウエビング20を挟持しない位置に保持され、車両衝突時にその保持が解除され、前記回動付勢により第2クランプ部材32がウエビング20を第1クランプ部材31に押圧して、第1,第2クランプ部材31,32によりウエビング20が挟持されロックされる。
ところで、拘束力規制機構23は、ロック機構30を介して、ウエビング20から所定値N1以上の拘束力が乗員Pに作用しないように規制する。ここで、車両衝突時、アーム部材40を付勢する付勢力により、第1,第2クランプ部材31,32がウエビング20を挟持するが、その挟持力については、前記付勢力等の設定により所定値N1に達するとウエビング20が第1,第2クランプ部材31,32間で滑るように設定されている。つまり、拘束力が所定値N1に達するとウエビング20が第1,第2クランプ部材31,32間で滑って、所定値N1以上の拘束力が乗員Pに作用しないようにしている。ここで、ストッパ機構35により、第1クランプ部材31の上限位置を変更することにより、前記所定値N1を変更することが可能になる。
アーム部材40の上側にアクチュエータ42(例えば、リニアソレノイドアクチュエータ)が下向き設けられている。このアクチュエータ42の出力部42aにより、アーム部材40が、そのアーム部材40を回動付勢する付勢力に抗して下側に押圧され、これにより、第1,第2クランプ部材31,32によるウエビング20の挟持力、つまり、拘束力規制機構23で規制する拘束力が低減される。アクチュエータ42による押圧力はリニアに可変であり、それ故、前記拘束力を低減させる低減量もリニアに可変となる。
図1,図2,図4に示すように、各エアバッグ装置6は、収納ケース50、収納ケース50に折り畳んだ状態で収納されたエアバッグ51、収納ケース50内に設けられエアバッグ51に加圧ガスを供給するインフレータ52、収納ケース50に形成されたベントホール53、ベントホール53の開口量を調整する開口量調整機構54を備えている。尚、尚、運転席用のエアバッグ装置6と助手席用のエアバッグ装置6とは基本的な構造は同じであるので、同一符号を付して説明する。
各エアバッグ装置6は、その収納ケース50が乗員Pの前方部位(運転席2用はステアリングホイール4、助手席2用は助手席2側のインストルメントパネル3)に取付けられている。収納ケース50の表皮部材50aに脆弱部50bが形成され、車両衝突時に、インフレータ52が作動して加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグ51が脆弱部50bを破断し表皮部材50aを外側へ開けて、乗員Pの前側において展開し、そのエアバッグ51で乗員Pが受け止められる。
ベントホール53は拘束力規制機構53に相当し、エアバッグ装置6の展開したエアバッグ51内のガスをリークさせることにより、エアバッグ20から所定値N1以上の拘束力が乗員に作用しないように規制する。開口量調整機構54は、ベントホール53を開閉する開閉部材55と、開閉部材55を開閉駆動するアクチュエータ56(例えば、リニアソレノイドアクチュエータ)を有する。開閉部材55はガイド部材55aにガイド支持され、アクチュエータ56が収納ケース50に固定され、その出力部56aが開閉部材55に連結されている。
ここで、開口量調整機構54によりベントホール53の開口量をリニアに可変であり、通常は、所定の開口量開けた状態に保持しておいて、エアバッグ20から所定値N1以上の拘束力が乗員に作用しないようにしておく。そして、ベントホール53の開口量を更に大きくすることにより前記拘束力を低減させることができ、この場合、その低減量もリニアに可変となる。尚、エアバッグ20から所定値N1以上の拘束力が乗員に作用しないように規制するベントホールを別途設け、ベントホール53については、前記拘束力を低減させるためだけに使用するようにしてもよい。
さて、乗員保護装置PEには、シートベルト装置5による拘束力が所定値N1以上乗員Pに作用しないように、拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させるシートベルト拘束力低減手段49が設けられ、そのシートベルト拘束力低減手段49は、シートベルト装置5のアクチュエータ42とC/U10とで構成され、C/U10により、Gセンサ13〜15からの検出信号に基づいて、オフセット度合OFdを判定すると共に、そのオフセット度合OFdに応じて、アクチュエータ42を制御し、後述するように、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成されている。
詳細には、C/U10により、Gセンサ13〜15で検出された3つの加速度の大きさ、又はそれらの積分値、又はそれらの微分値を比較して、車両1の前方からの衝突の際の衝突形態としてのオフセット度合OFdが判定される。尚、C/U10がオフセット度合判定手段に相当する。そして、C/U10により、判定されたオフセット度合にOFd応じて、所定のタイミングで拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を低減させるタイミングを遅くする。
図5は、フルラップ衝突及びオフセット衝突の際の衝突荷重の特性と、その際のシートベルト装置5で乗員Pを拘束する拘束力の特性を示し、図6は、フルラップ衝突及び図5のオフセット衝突よりもオフセット度合OFdが小さいオフセット衝突の際の衝突荷重の特性と、その際のシートベルト装置5で乗員Pを拘束する拘束力の特性を示している。
例えば、図5、図6のフルラップ衝突において、その衝突荷重が衝突時から最大になる迄の時間が40〜50ms、衝突荷重の最大値が加速度に換算して30〜40G、また、図5のオフセット衝突において、その衝突荷重が衝突時から最大になる迄の時間が70〜80ms、衝突荷重の最大値が加速度に換算して15〜20G、また、図6のオフセット衝突において、その衝突荷重が衝突時から最大になる迄の時間が60〜70ms、衝突荷重の最大値が加速度に換算して20〜25Gである。
図5、図6に示すように、車両1の衝突時、シートベルト装置5により乗員Pを拘束する拘束力が瞬時に高くなり、拘束力規制機構23が機能して、乗員Pに第1所定値N1以上の拘束力が作用しないように規制する。図5、図6のフルラップ衝突の場合、衝突時から衝突荷重が最大になった直後の時間t1(例えば、t1=40〜50+5〜10ms)後に、アクチュエータ42が作動して、拘束力規制機構23で規制する拘束力が低減量n1でN1からN2に低減される。
図5のオフセット衝突の場合、衝突時から衝突荷重が最大になった直後の時間t2(例えば、t2=70〜80+5〜10ms)後に、アクチュエータ42が作動して、拘束力規制機構23で規制する拘束力が低減量n1でN1からN2に低減される。図6のオフセット衝突の場合、時間t2の値が図6のオフセット衝突の場合よりも小さくなり、衝突時から衝突荷重が最大になった直後の時間t2(例えば、t2=60〜70+5〜10ms)後に、アクチュエータ42が作動して、拘束力規制機構23で規制する拘束力が低減量n2(n2<n1)でN1からN3(N3>N2)に低減される。
例えば、図5の場合、前記拘束力を低減させる第1タイミングt1が第1の物理量に相当し、第1タイミングt2が第2の物理量に相当する。また、図6の場合、前記拘束力を低減させる第1のタイミングt1が第1の物理量に相当し、第2のタイミングt2が第2の物理量に相当する、或いは、前記拘束力を低減させる第1低減量n1が第1の物理量に相当し、第2低減量がn2が第2の物理量に相当する。
上記作動実現のためにC/U10が実行する処理は図7のフローチャート(図中のSi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す))に示す通りである。
この処理について説明すると、図7に示すように、先ず、Gセンサ13〜15等で検出された信号が読込まれ(S1)、衝突が発生したか否か判定され(S2)、衝突が発生していない場合(S2;No)、リターンする。衝突が発生した場合(S2;Yes )、衝突形態判定処理(S3)が実行され、この衝突形態判定処理において、前記のように、オフセット度合OFdが判定される。
S3の後、先ず、フルラップ衝突かオフセット衝突かが択一的に判定され(S4)、オフセット度合OFdがほぼ0であり、フルラップ衝突の場合(S4;No)、第1低減タイミングt1が設定される(S5)。オフセット衝突の場合(S4;Yes )、次に、エアバッグ装置6が故障していないか否か診断され、エアバッグ装置6が故障している場合(S6;Yes )、第1低減タイミングt1が設定され(S5)、エアバッグ装置6が故障していない場合(S6;No)、オフセット度合OFdに応じて第1低減タイミングt1よりも大きい第2低減タイミングt2が設定される(S7)。
ここで、第1低減タイミングt1については、フルラップ衝突の場合に衝突荷重(車両1の衝突エネルギー)が最大となる時の付近、詳しくは、図5、図6に示すように、最大となる時から所定時間後(例えば、5〜10ms後)に設定され、第2低減タイミングt2については、オフセット衝突の場合に衝突荷重(車両1の衝突エネルギー)が最大となる時の付近、詳しくは、図5、図6に示すように、最大となる時から所定時間後(例えば、5〜10ms後)に設定される。
尚、S6が、S4においてオフセット衝突と判定された場合でも、所定の条件であるエアバッグ装置6が機能しないことが充足された場合には、シートベルト拘束力低減手段49による拘束力の低減を禁止する拘束力低減禁止手段に相当する。ここで、エアバッグ装置6が第2の拘束手段に相当する。
S7の後、衝突エネルギー算出処理(S8)が実行され、この衝突エネルギー算出処理において、例えば、各衝突の衝突荷重が最大となる時の付近において検出されたGセンサ13〜15の検出信号に基づいて、オフセット衝突時の衝突エネルギーが算出され、この衝突エネルギーが予め定めた設定値よりも小さい場合(S9;No)、第1低減量n1が設定され(S10)、また、S5へ以降した場合にもその後、第1低減量n1が設定される(S10)。衝突エネルギーが設定値よりも大きい場合(S9;Yes )、第1低減量n1よりも小さい第2低減量n2(n2<n1)が設定される(S11)。尚、S8が衝突エネルギー算出手段に相当する。
S12の拘束力低減制御において、衝突時からS5又はS7で設定された低減タイミング(第1低減タイミングt1又は第2低減タイミングt2)で、S10又はS11で設定された低減量(第1低減量n1又は第2低減量n2)で、シートベルト装置5の拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させるように、アクチュエータ42が制御される。
また、乗員保護装置PEには、エアバッグ装置6による所定値N1以上の拘束力が乗員Pに作用しないように、拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させるエアバッグ拘束力低減手段59が設けられ、そのエアバッグ拘束低減手段59は、エアバッグ装置6の開口量調整機構54とC/U10とで構成され、C/U10により、Gセンサ13〜15からの検出信号に基づいて、車両1の前方からの衝突の際のオフセット度合OFdを判定すると共に、そのオフセット度合OFdに応じて、アクチュエータ56を制御し、前記同様に、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成されている。
詳細には、シートベルト拘束力低減手段49と同様に、C/U10により、車両1の前方からの衝突の際の衝突形態としてのオフセット度合OFdが判定され、そのオフセット度合OFdに応じて、所定のタイミングで拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を低減させるタイミングを遅くする。この場合、エアバッグ装置6で乗員Pを拘束する拘束力の特性については、図5、図6のシートベルト装置5の拘束力の特性と同等になる。
上記作動実現のためにC/U10が実行する処理は図7のフローチャートの大部分が同じフローチャートとなる。異なる部分は、S6において、シートベルト装置5が使用状態か、つまり、ウエビング20が装着されているかという判定ステップとなり、S6;Noの場合にS5へ以降し、S6;Yes の場合にS7へ移行する。ここで、シートベルト装置5が第2の拘束手段に相当する。また、S12の拘束力低減制御において、衝突時からS5又はS7で設定された低減タイミング(第1低減タイミングt1又は第2低減タイミングt2)で、S10又はS11で設定された低減量(第1低減量n1又は第2低減量n2)で、エアバッグ装置6の拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させるように、アクチュエータ56が制御される。
以上説明した乗員保護装置PEによれば次の効果を奏する。
Gセンサ13〜15により車両1の前方からの衝突を検出し、シートベルト装置5、エアバッグ装置6により車両1の衝突時に乗員Pが前方へ移動しないように乗員Pを拘束し、シートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束低減手段59により、シートベルト装置5、エアバッグ装置6による所定値N1以上の拘束力が乗員Pに作用しないように、拘束力規制機構23,53で規制する拘束力を低減させることができる。
この場合、シートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束低減手段59では、オフセット度合OFdに応じて、第1の物理量(第1低減タイミングt1)を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量(第2低減タイミングt2)を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るため、オフセット度合OFdが異なると衝突荷重特性が異なるので、オフセット度合OFdに応じて適切な第1,第2物理量を設定することにより、オフセット度合OFdの大小によらず、乗員Pが前方へ移動し過ぎること、乗員Pに加わる負荷が過大になることを防止し、乗員Pを適切に拘束して、乗員Pの衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。
オフセット度合OFdの判定により、車両1の前方からの衝突がオフセット衝突かフルラップ衝突か択一的に判定するので、少なくともオフセット衝突の場合とフルラップ衝突の場合とで、前記拘束力を低減させる方式を異ならせて、乗員Pを適切に拘束して乗員Pの衝撃エネルギーを効果的に吸収することができる。
車両1のオフセット衝突時の衝突エネルギーを算出し、シートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束低減手段59は、算出された衝突エネルギーが大きい場合には、衝突エネルギーが小さい場合よりも前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくするので、衝突エネルギーが大きい場合でも、乗員Pの衝撃エネルギーの吸収率を高めて乗員Pを確実に拘束することができる。
オフセット度合OFdの判定により、オフセット衝突と判定された場合でも、エアバッグ装置6又はシートベルト装置5が機能しないという条件が充足された場合には、シートベルト拘束力低減手段49又はエアバッグ拘束低減手段59による拘束力の低減を禁止するので、シートベルト装置5又はエアバッグ装置6による拘束力を低減させずに乗員Pを強力に拘束しておくことができる。
エアバッグ装置6の場合、エアバッグ拘束低減手段59は、エアバッグ装置6の展開したエアバッグ51内のガスをリークさせるベントホール53と、そのベントホール53の開口量を調整する開口量調整機構54とを有するので、設定されたタイミング、低減量で前記拘束力を確実に低減させることができる。
この乗員保護装置PEにおいては、次のように変更可能である。
1]前記拘束力を低減させるタイミングについて
(a)第1,第2低減タイミングt1,t2を予め定めたタイミングとして、オフセット度合OFdに応じて第1,第2低減タイミングt1,t2の何れかを択一的に選択する。例えば、フルラップ衝突の場合は第1タイミングt1を選択し、オフセット衝突の場合は全て第2低減タイミングt2を選択する。
(b)シートベルト装置5における第1,第2タイミングt1,t2と、エアバッグ装置6における第1,第2タイミングt1,t2とを異ならせる。これにより、例えば、シートベルト装置5の低減タイミングを、エアバッグ装置6における低減タイミングよりも早くすることにより、先ず、シートベルト装置5の拘束力低減により、乗員Pをエアバッグ装置6のエアバッグ20に適正に当てるようにガイドすることが可能になる。
2]前記拘束力を低減させる低減量について
(a)算出された衝突エネルギーに応じてリニアに可変に設定する。
(b)オフセット度合OFdに応じて、前記低減量を設定する。この場合、オフセット度合OFdに応じてリニアに可変に設定する、或いは、第1,第2低減量n1,n2を予め定めた低減量とし、オフセット度合OFdに応じて第1,第2低減量n1,n2の何れかを択一的に選択する。例えば、フルラップ衝突の場合は第1低減量n1を選択し、オフセット衝突の場合は全て第2低減量n2を選択する。
(c)前記低減量を全て一律にする。
3]車両1の衝突の検出について、前方レーダ11により予測する。この場合、前方カメラを搭載して適用可能である。
4]オフセット度合OFdの判定について、前方レーダ11によりオフセット度合OFdを推定(予測)する。これにより、オフセット度合OFdを確実に、場合によって迅速に判定することが可能になる。この場合、前方カメラを搭載して適用可能である。この前方レーダ11等がオフセット度合推定手段に相当する。
5]シートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束低減手段59の一方を省略する。
実施例2の車両用乗員保護装置PEは、実施例1に対してシートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束力低減手段59の機能が異なったものであり、これら拘束力低減手段49,59の構成を含めて他の構成は同様であるので説明を省略する。
エアバッグ拘束力低減手段59においては、C/U10により、実施例1と同様にオフセット度合OFdが判定され、そのオフセット度合OFdに応じて、所定のタイミングで拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくする。ここで、図8、図9のフルラップ衝突とオフセット衝突の衝突荷重特性は図5、図6と同様である。
図8、図9に示すように、車両1の衝突時、エアバッグ装置6により乗員Pを拘束する拘束力が瞬時に高くなり、拘束力規制機構53が機能して、乗員Pに第1所定値N1以上の拘束力が作用しないように規制される。図8、図9のフルラップ衝突の場合、衝突時から所定時間t1(例えば、衝突荷重が最大になった直後で、t1=40〜50+5〜10ms)後に、アクチュエータ56が作動して、拘束力規制機構53で規制する拘束力が低減量n1でN1からN2に低減される。
図8のオフセット衝突の場合、衝突時から所定時間t1後に、アクチュエータ56が作動して、拘束力規制機構53で規制する拘束力が低減量n2(n2<n1)でN1からN3(N3>N2)に低減される。図9のオフセット衝突の場合、低減量n2の値が図8のオフセット衝突の場合よりも小さくなり、衝突時から所定時間t1後に、アクチュエータ56が作動して、拘束力規制機構53で規制する拘束力が低減量n2でN1からN4(N4>N3)に低減される。例えば、低減量n1が第1の物理量に相当し、低減量n2が第2の物理量に相当する。
上記作動実現のためにC/U10が実行する処理は図10のフローチャート(図中のSi(i=20、21、22・・・)は各ステップを示す))に示す通りである。
この処理について説明すると、図10に示すように、S20〜S22は図7のS1〜S3と同様であり、次に、フルラップ衝突の場合(S23;No)、第1低減量n1が設定される(S24)。オフセット衝突の場合(S23;Yes )、次に、ウエビング20が装着されていない場合(S25;No)、第1低減量n1が設定され(S24)、ウエビング20が装着されている場合(S25;Yes )、オフセット度合OFdに応じて第1低減量n1よりも小さい第2低減量n2が設定される(S26)。
尚、S25が、S23においてオフセット衝突と判定された場合でも、所定の条件であるシートベルト装置5が機能しないことが充足された場合には、エアバッグ拘束低減手段59による拘束力の低減を禁止する拘束力低減禁止手段に相当する。ここで、シートベルト装置5が第2の拘束手段に相当する。
S26の後、衝突エネルギー算出処理(S27)が実行され、この衝突エネルギー算出処理において、例えば、フルラップ衝突の衝突荷重が最大となる時の付近において検出されたGセンサ13〜15の検出信号に基づいて、オフセット衝突時の衝突エネルギーが算出され、この衝突エネルギーが予め定めた設定値よりも大きい場合(S28;Yes )、第2低減量n2の値が補正されて低減される(S29)。尚、S27が衝突エネルギー算出手段に相当する。
S30の拘束力低減制御において、衝突時から所定の低減タイミングt1で、S24又はS26で設定された低減量(第1低減量n1又は第2低減量n2)で、更にS29で補正された低減量(第2低減量n2)でエアバッグ装置6の拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させるように、アクチュエータ56が制御される。
また、シートベルト拘束力低減手段49においては、エアバッグ拘束低減手段59と同様に、C/U10により、車両1の前方からの衝突の際のオフセット度合OFdが判定され、そのオフセット度合OFdに応じて、所定のタイミングで拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくする。この場合、シートベルト装置5で乗員Pを拘束する拘束力の特性については、図8、図9のエアバッグ装置6の拘束力の特性と同等になる。
上記作動実現のためにC/U10が実行する処理は図10のフローチャートの大部分が同じフローチャートとなる。異なる部分は、S25において、エアバッグ装置6が故障かという判定ステップとなり、S25;Yes の場合にS24へ以降し、S25;Noの場合にS26へ移行する。ここで、エアバッグ装置6が第2の拘束手段に相当する。また、S30の拘束力低減制御において、衝突時から所定の低減タイミングt1で、S24又はS26で設定された低減量(第1低減量n1又は第2低減量n2)で、更にS29で補正された低減量(第2低減量n2)でシートベルト装置5の拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させるように、アクチュエータ42が制御される。
以上説明した乗員保護装置PEによれば次の効果を奏する。
エアバッグ拘束低減手段59,シートベルト拘束力低減手段49は、所定のタイミングt1で前記拘束力を低減させるものであって、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくするので、基本的に、オフセット度合OFdが大きい程、衝突荷重の上昇率が小さく、車両衝突時から衝突荷重が最大になる迄の時間が長く、衝突荷重が作用している全体的な時間が長くなるが、前記拘束力をオフセット度合OFdに応じた適切な拘束力低減量で低減して、オフセット度合OFdの大小によらず、乗員Pを適切に拘束して乗員Pの衝撃エネルギーを効果的に吸収できる。その他、実施例1と同様の効果を奏する。
この乗員保護装置PEにおいては、次のように変更可能である。
1]前記拘束力を低減させるタイミングについて、オフセット度合OFdに応じて変更してもよい。この場合、オフセット度合OFdが小さい場合に大きい場合よりも拘束力の低減タイミングを遅くする。この場合、オフセット度合OFdに応じてリニアに可変に設定する、或いは、第1,第2低減タイミングを予め定めた低減量とし、オフセット度合OFdに応じて第1,第2低減タイミングの何れかを択一的に選択する。
2]前記拘束力を低減させる低減量について、オフセット度合OFdに応じてリニアに可変に設定するのではなく、第1,第2低減量n1,n2を予め定めた低減量としておき、オフセット度合OFdに応じて第1,第2低減量n1,n2の何れかを択一的に選択する。例えば、フルラップ衝突の場合は第1低減量n1を選択し、オフセット衝突の場合は全て第2低減量n2を選択する。
3]その他、実施例1の変更と同じ変更を加えてもよい。
実施例3の車両用乗員保護装置PEは、実施例1、2に対してシートベルト拘束力低減手段49、エアバッグ拘束力低減手段59の機能が異なったものであり、これら拘束力低減手段49,59の構成を含めて他の構成は同様であるので説明を省略する。
エアバッグ拘束力低減手段59においては、C/U10により、実施例1と同様にオフセット度合OFdが判定され、そのオフセット度合にOFd応じて、所定のタイミングt1で拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を緩やかに低減させる。ここで、図11、図12のフルラップ衝突とオフセット衝突の衝突荷重特性は図5、図6と同様である。
図11、図12に示すように、車両1の衝突時、エアバッグ装置6により乗員Pを拘束する拘束力が瞬時に高くなり、拘束力規制機構53が機能して、乗員Pに第1所定値N1以上の拘束力が作用しないように規制される。図11、図12のフルラップ衝突の場合、衝突時から所定時間t1(例えば、衝突荷重が最大になった直後で、t1=40〜50+5〜10ms)後に、アクチュエータ42が作動して、拘束力規制機構53で規制する拘束力が低減量n1でN1からN2に低減される。
図11のオフセット衝突の場合、衝突時から所定時間t1後に、アクチュエータ56が作動開始して、拘束力規制機構53で規制する拘束力の低減が開始され、ベントホール53の開口量が徐々に大きくなるようにして、フルラップ衝突の場合の拘束力低減量変化率p1よりも小さな拘束力低減量変化率p2で拘束力が低減される。図12のオフセット衝突の場合、拘束力低減量変化率p2の値が図11のオフセット衝突の場合よりも大きくなり、衝突時から所定時間t1後に、アクチュエータ56が作動開始して、ベントホール53の開口量が徐々に大きくなるようにして、図11のオフセット衝突の場合よりも大きな拘束力低減量変化率p2で拘束力が低減される。例えば、拘束力低減量変化率p1が第1の物理量に相当し、拘束力低減量変化率p2が第2の物理量に相当する。
上記作動実現のためにC/U10が実行する処理は図13のフローチャート(図中のSi(i=40、41、42・・・)は各ステップを示す))に示す通りである。
この処理について説明すると、図13に示すように、S40〜S42は図7のS1〜S3と同様であり、次に、フルラップ衝突の場合(S43;No)、第1低減量変化率p1が設定される(S44)。オフセット衝突の場合(S43;Yes )、次に、ウエビング20が装着されていない場合(S45;No)、第1低減量変化率p1が設定され(S44)、ウエビング20が装着されている場合(S45;Yes )、オフセット度合OFdに応じて第1低減量変化率p1よりも大きい第2低減量変化率p2が設定される(S46)。
尚、S45が、S43においてオフセット衝突と判定された場合でも、所定の条件であるシートベルト装置5が機能しないことが充足された場合には、エアバッグ拘束低減手段59による拘束力の低減を禁止する拘束力低減禁止手段に相当する。ここで、シートベルト装置56が第2の拘束手段に相当する。
S46の後、衝突エネルギー算出処理(S47)が実行され、この衝突エネルギー算出処理において、例えば、フルラップ衝突の衝突荷重が最大となる時の付近において検出されたGセンサ13〜15の検出信号に基づいて、オフセット衝突時の衝突エネルギーが算出され、この衝突エネルギーが予め定めた設定値よりも大きい場合(S48;Yes )、第2低減量変化率p2の値が補正されて低減(或いは増大)される(S49)。尚、S47が衝突エネルギー算出手段に相当する。
S50の拘束力低減制御において、衝突時から所定の低減タイミングt1で、S44又はS46で設定された低減量変化率(第1低減量変化率p1又は第2低減量変化率p2)で、更にS29で補正された低減量変化率(第2低減量変化率p2)でエアバッグ装置6の拘束力規制機構53で規制する拘束力を低減させるように、アクチュエータ56が制御される。
また、シートベルト拘束力低減手段49においては、エアバッグ拘束低減手段59と同様に、C/U10により、車両1の前方からの衝突の際のオフセット度合OFdが判定され、そのオフセット度合OFdに応じて、所定のタイミングで拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させ、この場合、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を緩やかに低減させる。この場合、シートベルト装置5で乗員Pを拘束する拘束力の特性については、図11、図12のエアバッグ装置6の拘束力の特性と同等になる。
上記作動実現のためにC/U10が実行する処理は図13のフローチャートの大部分が同じフローチャートとなる。異なる部分は、S45において、エアバッグ装置6が故障かという判定ステップとなり、S45;Yes の場合にS44へ以降し、S45;Noの場合にS46へ移行する。ここで、エアバッグ装置6が第2の拘束手段に相当する。また、S50の拘束力低減制御において、衝突時から所定の低減タイミングt1で、S44又はS46で設定された低減量変化率(第1低減量変化率p1又は第2低減量変化率p2)で、更にS29で補正された低減量変化率(第2低減量変化率p2)でシートベルト装置5の拘束力規制機構23で規制する拘束力を低減させるように、アクチュエータ42が制御される。
以上説明した乗員保護装置PEによれば次の効果を奏する。
エアバッグ拘束低減手段59,シートベルト拘束力低減手段49は、所定のタイミングt1で前記拘束力を低減させるものであって、オフセット度合OFdが大きい程、前記拘束力を緩やかに低減させるので、基本的に、オフセット度合OFdが大きい程、衝突荷重の上昇率が小さく、車両衝突時から衝突荷重が最大になる迄の時間が長く、衝突荷重が作用している全体的な時間が長くなるが、前記拘束力をオフセット度合OFdに応じた適切な拘束力低減量変化率で低減して、オフセット度合OFdの大小によらず、乗員Pを適切に拘束して乗員Pの衝撃エネルギーを効果的に吸収できる。その他、実施例1と同様の効果を奏する。
この乗員保護装置PEにおいては、次のように変更可能である。
1]前記拘束力を低減させるタイミングについて、オフセット度合OFdに応じて変更してもよい。この場合、オフセット度合OFdが大きい場合に小さい場合よりも拘束力の低減タイミングを遅くする。この場合、オフセット度合OFdに応じてリニアに可変に設定する、或いは、第1,第2低減タイミングを予め定めた低減量としておき、オフセット度合OFdに応じて第1,第2低減タイミングの何れかを択一的に選択する。
2]前記拘束力を低減させる低減量変化率について、オフセット度合OFdに応じてリニアに可変に設定するのではなく、第1,第2低減量変化率p1,p2を予め定めた低減量としておき、オフセット度合OFdに応じて第1,第2低減量変化率p1,p2の何れかを択一的に選択する。例えば、フルラップ衝突の場合は第1低減量p1を選択し、オフセット衝突の場合は全て第2低減量p2を選択する。
3]その他、実施例1の変更と同じ変更を加えてもよい。
以上の実施例1〜3の車両用乗員保護装置PEについては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において前記開示事項以外の種々の変更を付加可能である。例えば、拘束手段として、種々のシートベルト装置、エアバッグ装置を適用可能であり、そのシートベルト拘束力低減手段、エアバッグ拘束低減手段についても種々の構成を採用可能である。また、本発明は、種々の自動車、自動車以外の種々の車両に適用することが可能である。
実施例に係る自動車の斜視透視図である。 自動車の内部の側面図を含む制御系のブロック図である。 シートベルト装置のシートベルトリトラクタの縦断面図である。 エアバッグ装置の縦断面図である。 実施例1の衝突荷重・拘束力特性図である。 実施例1の衝突荷重・拘束力特性図である。 実施例1のコントロールユニットが実行する処理のフローチャートである。 実施例2の衝突荷重・拘束力特性図である。 実施例2の衝突荷重・拘束力特性図である。 実施例2のコントロールユニットが実行する処理のフローチャートである。 実施例3の衝突荷重・拘束力特性図である。 実施例3の衝突荷重・拘束力特性図である。 実施例3のコントロールユニットが実行する処理のフローチャートである。
符号の説明
PE 車両用乗員保護装置
1 車両
5 シートベルト装置
6 エアバッグ装置
10 コントロールユニット(C/U)
11 前方レーダ
12 車速センサ
13 左Gセンサ
14 中央Gセンサ
15 右Gセンサ
23,53 拘束力規制機構
49 シートベルト拘束力低減手段
59 エアバッグ拘束低減手段

Claims (9)

  1. 車両の前方からの衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置において、
    車両の前方からの衝突を検出する衝突検出手段と、
    車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束する拘束手段と、
    前記拘束手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減させる拘束力低減手段と、
    車両の前方からの衝突の際のオフセット度合を判定するオフセット度合判定手段とを備え、
    前記拘束力低減手段は、前記オフセット度合に応じて、第1の物理量を介して前記拘束力を低減させる第1低減方式と、第2の物理量を介して前記拘束力を低減させる第2低減方式とをとり得るように構成されたことを特徴とする車両用乗員保護装置。
  2. 前記拘束力低減手段は、所定のタイミングで前記拘束力を低減させるものであって、前記オフセット度合が大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
  3. 前記拘束力低減手段は、所定のタイミングで前記拘束力を低減させるものであって、前記オフセット度合が大きい程、前記拘束力を緩やかに低減させることを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
  4. 前記オフセット度合判定手段は、車両の前方からの衝突がオフセット衝突かフルラップ衝突か択一的に判定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
  5. 前記オフセット度合判定手段は、前記オフセット度合を推定するオフセット度合推定手段を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
  6. 車両のオフセット衝突時の衝突エネルギーを算出する衝突エネルギー算出手段を備え、
    前記拘束力低減手段は、前記衝突エネルギー算出手段により算出された衝突エネルギーが大きい程、前記拘束力を低減させる拘束力低減量を小さくすることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
  7. 前記オフセット度合判定手段によりオフセット衝突と判定された場合でも、所定の条件が充足された場合には、前記拘束力低減手段による拘束力の低減を禁止する拘束力低減禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
  8. 車両の衝突時に乗員が前方へ移動しないように乗員を拘束する第2の拘束手段を備え、
    前記所定の条件とは、前記第2の拘束手段が機能しないことであることを特徴とする請求項7に記載の車両用乗員保護装置。
  9. 前記拘束手段はエアバッグ装置であり、
    前記拘束力低減手段は、前記エアバッグ装置の展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールと、そのベントホールの開口量を調整する開口量調整手段とを有することを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
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