JP2006315446A - 車両用乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両の衝突時にエアバッグを展開させて、そのエアバッグにより乗員を適切に拘束し、車両の衝突後の再衝突時にもエアバッグを適度に展開させた状態にして乗員を適切に拘束可能に構成した、車両用乗員保護装置を提供する。
【解決手段】 乗員保護装置においては、C/U10により、前方レーダ及び後方レーダからの検出情報に基づいて、車両の衝突後の再衝突の有無を推定すると共に、車両の衝突後の再衝突時にエアバッグ装置で乗員を拘束可能に、エアバッグ装置のインフレータ(第1,第2インフレータ)と、開口量調整機構(アクチュエータ)を制御する。
【選択図】 図4
【解決手段】 乗員保護装置においては、C/U10により、前方レーダ及び後方レーダからの検出情報に基づいて、車両の衝突後の再衝突の有無を推定すると共に、車両の衝突後の再衝突時にエアバッグ装置で乗員を拘束可能に、エアバッグ装置のインフレータ(第1,第2インフレータ)と、開口量調整機構(アクチュエータ)を制御する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、車両の衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置に関し、特に、車両の最初の衝突後の再衝突時にもエアバッグ手段で乗員を拘束可能に構成したものに関する。
一般に、自動車にはエアバッグ装置が装備され、そのエアバッグ装置は、エアバッグと、エアバッグに加圧ガスを供給するインフレータとを有する。エアバッグ装置は、車内の乗員の前方部位(ステアリングホイールや助手席側のインストルメントパネル)に装着され、車両衝突時にインフレータが加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグが乗員の前方において展開し、そのエアバッグで乗員が受け止められて拘束される。近年では、車両衝突時にエアバッグが乗員の側方において展開するサイドエアバッグ装置、カーテンエアバッグ装置も広く実用化されている。
自動車に装備されるシートベルト装置は、ウエビングと、ウエビングの巻取り及び引出しが可能なシートベルトリトラクタ(以下、リトラクタという)とを有し、ウエビングをリトラクタから引出して乗員の胴部に掛けて装着する。車両衝突時にウエビングがリトラクタから引出し不能にロックされ、そのウエビングで乗員が拘束される。また、シートベルト装置には、車両衝突直前又は衝突初期に作動し、強制的に、ウエビングを引締めるプリテンショナーを設けたものもある。
ところで、渋滞路における追突事故等では、車両の最初の衝突後に再衝突(二次衝突、玉突き衝突)が発生することがある。ここで、特許文献1のように、シートベルト装置を用いて、再衝突時にも乗員を保護するようにした車両用乗員保護装置は実用に供されている。この車両用乗員保護装置では、シートベルト装置にプリテンショナーが設けられ、車両の最初の衝突時にプリテンショナーを作動させるが、その後に再衝突が発生する可能性があると判定された場合に、プリテンショナーの作動を継続させる。
特開2001−247009号公報
従来、渋滞路における追突事故等において、車両の最初の衝突後に再衝突が発生することを考慮して、その再衝突時にエアバッグ装置を用いて乗員を適切に保護することは難しい。何故なら、エアバッグ装置では、展開したエアバッグで乗員を受け止めたとき、そのエアバッグ内のガスをベントホールからリークさせることにより、エアバッグを収縮させてエアバッグから乗員に加わる力(拘束力)が過大にならないようにしている。しかし、エアバッグ装置では、車両衝突時にインフレータで加圧ガスを発生させてエアバッグを展開させるため、最初の衝突時にインフレータが消耗し、再衝突時にはエアバッグに加圧ガスを供給できなくなる。つまり、車両の最初の衝突時に一旦展開させたエアバッグを、その後の再衝突時に適度に展開させた状態にして乗員を適切に拘束することが難しい。
本発明の目的は、車両の最初の衝突時にエアバッグを展開させて、そのエアバッグにより乗員を適切に拘束すると共に、その衝突後の再衝突時にもエアバッグを適度に展開させた状態にして乗員を適切に拘束可能に構成して、衝突安全性を高めることができる車両用乗員保護装置を提供することである。
請求項1の車両用乗員保護装置は、車両の衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置において、車両の衝突を検出する衝突検出手段と、エアバッグとこのエアバッグに加圧ガスを供給するインフレータとを有し、車両の衝突時に、エアバッグがインフレータから供給された加圧ガスで展開して乗員を拘束するエアバッグ手段と、前記エアバッグ手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減可能な拘束力低減手段と、前記車両の衝突後の再衝突の有無を判定する再衝突判定手段と、前記再衝突判定手段により再衝突有りと判定された場合に、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグ手段のエアバッグを再利用可能な状態とするエアバッグ再利用手段とを備えたことを特徴とする。
衝突検出手段により車両の衝突が検出されると、エアバッグ手段において、インフレータが加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグが展開する。このエアバッグにより乗員が受け止められて拘束され、このとき、拘束力低減手段が機能して、エアバッグ手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力が低減され、エアバッグにより乗員が適切に拘束される。
再衝突判定手段により車両の衝突後の再衝突の有無が判定され、再衝突有りと判定された場合に、エアバッグ再利用手段により、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグ手段のエアバッグが再利用可能な状態となる。ここで、再衝突判定手段による再衝突の有無の判定については、例えば、車両に搭載したレーダやカメラ等により、車両周辺の状況(障害物(他車両)の位置等)を検出し、その情報に基づいて行ってもよいし、車両に搭載した車速センサ、Gセンサ、ブレーキセンサ、蛇角センサ、アクセル開度センサ等により、自車両の状態(車速、減速度、姿勢等)を検出し、その情報に基づいて行ってもよい。
エアバッグ再利用手段が、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグ手段のエアバッグを再利用可能な状態とするため、車両の再衝突時にエアバッグ手段で乗員を拘束可能にすることができる。例えば、エアバッグ手段のインフレータにより圧縮ガスを少なくとも2回に分けて発生可能に構成して、車両の最初の衝突とその後の再衝突の両方でエアバッグを展開させ、また、拘束力低減手段による拘束力の低減量を可変に構成して、再衝突の有りと判定された場合には、最初の衝突時に前記拘束力の低減量を抑制し、つまりエアバッグの収縮を抑制して、再衝突時にエアバッグを適度に展開させた状態にして乗員を適切に拘束することができる。
ここで、請求項1の発明に次のような構成を採用してもよい。
前記再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、前記拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、前記エアバッグ再利用手段は、拘束力調整機構を制御して、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、前記車両の最初の衝突時の前記拘束力の低減を抑制する(請求項2)。前記エアバッグ再利用手段は、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に再衝突無しと推定された場合に比べて前記拘束力の低減量を小さくする(請求項3)。前記エアバッグ再利用手段は、前記車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、前記拘束力の低減を禁止する(請求項4)。前記拘束力低減手段は、展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールを有し、前記拘束力調整機構は、前記ベントホールの開口量を調整する(請求項5)。
前記再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、前記拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、前記エアバッグ再利用手段は、拘束力調整機構を制御して、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、前記車両の最初の衝突時の前記拘束力の低減を抑制する(請求項2)。前記エアバッグ再利用手段は、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に再衝突無しと推定された場合に比べて前記拘束力の低減量を小さくする(請求項3)。前記エアバッグ再利用手段は、前記車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、前記拘束力の低減を禁止する(請求項4)。前記拘束力低減手段は、展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールを有し、前記拘束力調整機構は、前記ベントホールの開口量を調整する(請求項5)。
前記インフレータは夫々独立に作動可能な第1,第2インフレータであって、前記エアバッグ再利用手段により、前記車両の最初の衝突時に点火させる第1インフレータと、前記車両の再衝突時に点火可能な第2インフレータとを有する(請求項6)。前記エアバッグ再利用手段は、車両の最初の衝突が所定の重衝突である場合に、その衝突時に第1,第2インフレータの両方を点火させ、車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、その衝突時に第1インフレータのみを点火させて、車両の再衝突時に第2インフレータを点火可能にする(請求項7)。前記車両の再衝突直前の乗員の位置を検出する乗員位置検出手段を備え、前記エアバッグ再利用手段は、乗員位置検出手段で検出された乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に、前記車両の再衝突時に第2インフレータの点火を禁止する(請求項8)。
前記車両の再衝突直前の乗員の位置を検出する乗員位置検出手段を備え、前記拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、前記エアバッグ再利用手段は、乗員位置検出手段で検出された乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に近傍位置でない場合に比べて、前記車両の再衝突時の前記拘束力の低減量を大きくする(請求項9)。前記車両の乗員を適切な位置に復帰させる乗員位置復帰手段を備え、前記再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、前記エアバッグ再利用手段は、前記車両の衝突が所定の軽衝突の場合、且つ、前記再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、乗員位置復帰手段を作動させる(請求項10)。
請求項1の車両用乗員保護装置によれば、衝突検出手段、エアバッグ手段、拘束力低減手段を設けたので、衝突検出手段により車両の衝突を検出したときに、エアバッグ手段において、インフレータが加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグが展開して、乗員を受け止めて拘束し、このとき、拘束力低減手段が機能して、エアバッグ手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減して、エアバッグにより乗員を適切に拘束することができる。そして、再衝突判定手段、エアバッグ再利用手段を設けたことにより、車両の衝突後の再衝突の有無を判定し、再衝突有りと判定された場合に、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグ手段のエアバッグを再利用可能な状態とするので、車両の最初の衝突後の再衝突時にもエアバッグを適度に展開させた状態にして乗員を適切に拘束することができ、衝突安全性を高めることが可能になる。
請求項2の車両用乗員保護装置によれば、再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、エアバッグ再利用手段は、拘束力調整機構を制御して、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、車両の最初の衝突時の前記拘束力の低減を抑制するので、車両の再衝突に備えて、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグの収縮を抑制して、車両の再衝突時にエアバッグを確実に適度に展開させた状態にすることができる。
請求項3の車両用乗員保護装置によれば、エアバッグ再利用手段は、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に再衝突無しと推定された場合に比べて前記拘束力の低減量を小さくするので、車両の最初の衝突時に、再衝突無しと推定された場合には、エアバッグ手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を確実に低減することができ、再衝突有りと推定された場合に、前記拘束力の低減量を小さくして、車両の再衝突時にエアバッグを確実に適度に展開させた状態にすることができる。
請求項4の車両用乗員保護装置によれば、エアバッグ再利用手段は、車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、前記拘束力の低減を禁止するので、軽衝突における前記拘束力については過大にならないため、車両の最初の衝突時に乗員を適切に保護し、その拘束力の低減を禁止することにより、車両の再衝突時にエアバッグを確実に適度に展開させた状態にすることができる。
請求項5の車両用乗員保護装置によれば、拘束力低減手段は、展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールを有し、拘束力調整機構は、ベントホールの開口量を調整するので、前記拘束力の低減量を確実に調整し、再衝突有りと推定された場合には、車両の最初の衝突時の前記拘束力の低減を確実に抑制することができる。
請求項6の車両用乗員保護装置によれば、前記インフレータは夫々独立に作動可能な第1,第2インフレータであって、エアバッグ再利用手段により、車両の最初の衝突時に点火させる第1インフレータと、車両の再衝突時に点火可能な第2インフレータとを有するので、車両の最初の衝突時に第1インフレータによりエアバッグを展開させ、車両の再衝突時にも第2インフレータによりエアバッグを展開させることが可能になる。
請求項7の車両用乗員保護装置によれば、エアバッグ再利用手段は、車両の最初の衝突が所定の重衝突である場合に、その衝突時に第1,第2インフレータの両方を点火させ、車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、その衝突時に第1インフレータのみを点火させて、車両の再衝突時に第2インフレータを点火可能にするので、車両の最初の衝突が重衝突である場合には、その衝突時にエアバッグの展開力を大きくして乗員を確実に拘束し、車両の最初の衝突が軽衝突である場合には、その衝突時にエアバッグの展開力を重衝突のときよりも小さくして乗員を適度に拘束すると共に、車両の再衝突時には再度エアバッグを展開させて乗員を確実に拘束することが可能になる。
請求項8の車両用乗員保護装置によれば、車両の再衝突直前の乗員の位置を検出する乗員位置検出手段を備え、エアバッグ再利用手段は、乗員位置検出手段で検出された乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に、車両の再衝突時に第2インフレータの点火を禁止するので、乗員がエアバッグの展開により強い力を受けることを防止できる。
請求項9の車両用乗員保護装置によれば、車両の再衝突直前の乗員の位置を検出する乗員位置検出手段を備え、前記拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、エアバッグ再利用手段は、乗員位置検出手段で検出された乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に近傍位置でない場合に比べて、車両の再衝突時の前記拘束力の低減量を大きくするので、乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に、車両の再衝突時にエアバッグを展開させた場合でも、そのエアバッグから乗員が受ける力を抑制して、乗員を適度に拘束することができる。
請求項10の車両用乗員保護装置によれば、車両の乗員を適切な位置に復帰させる乗員位置復帰手段を備え、再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、エアバッグ再利用手段は、車両の衝突が所定の軽衝突の場合、且つ、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、乗員位置復帰手段を作動させるので、車両の再衝突前に乗員を適切な位置に確実に復帰させ、再衝突時に展開するエアバッグにより乗員を効果的に受け止めて拘束することができる。
本発明の車両用乗員保護装置は、車両の衝突を検出する衝突検出手段、乗員を拘束するエアバッグ手段、エアバッグ手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減可能な拘束力低減手段、車両の衝突後の再衝突の有無を判定する再衝突判定手段、再衝突有りと判定された場合に、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグ手段のエアバッグを再利用可能な状態とするエアバッグ再利用手段とを備えたものである。
図1、図2に示すように、車両1(自動車1)には左右1対の前部シート2(運転席2と助手席2)が設けられ、各シート2はシートクッション2aとシートバック2bとを備えている。前部シート2の前側にはインストルメントパネル3が設けられ、運転席2の前側にはインストルメントパネル3の後側においてステアリングホイール4が設けられている。各シート2に対応させてシートベルト装置5とエアバッグ装置6(エアバッグ手段)とが設けられ、このシートベルト装置5とエアバッグ装置6は車両1の衝突時に作動して、シート2に着座している乗員Pが前方へ移動しないように乗員Pを拘束する。
車両用乗員保護装置PEは、シートベルト装置5及びエアバッグ装置6と、コントロールユニット10(以下、C/U10という)と、C/U10に電気的に接続されたセンサ類として、1対の前方レーダ11、車速センサ12、左Gセンサ13、中央Gセンサ14、右Gセンサ15、1対の後方レーダ16、1対の車内レーダ17、各シートベルト装置5のシートベルトSW27を備え、C/U10は、これらセンサ類11〜17,27から受ける検出情報に基づいて、各シートベルト装置5及び各エアバッグ装置6を制御する。尚、Gセンサ13〜15が車両1の衝突を検出する衝突検出手段に相当し、車内レーダ17が乗員Pの位置を検出する乗員位置検出手段に相当する。
図1、図2に示すように、各シートベルト装置5は、ウエビング20と、ウエビング20の巻取り及び引出しが可能なシートベルトリトラクタ21(以下、リトラクタ21という)とを有し、リトラクタ21にプリテンショナー22が設けられ、このリトラクタ21は、シート2の車幅方向外側の車体部材(センターピラー等)に取付けられている。ウエビング20は、リトラクタ21から上側へ延び、車体部材(センターピラー等)に取付けられたウエビングガイド24にガイドされてUターンし、ウエビング20の先端部がシートクッション2aの車幅方向外側部位に固定され、ウエビング20には、その先端部とウエビングガイド24の間においてタングプレート25が可動に装着され、シートクッション2aの車幅方向内側部位にバックル26が設けられている。
ウエビング20をリトラクタ21から引出してシート2に着座した乗員Pの胴部に掛けて、タングプレート25をバックル26に係合させて装着する。バックル26にシートベルトSW27が設けられ、このシートベルトSW27により、C/U10において、ウエビング20が装着状態か否か判定可能となる。プリテンショナー22は、C/U10により制御されて車両1の衝突直前又は衝突初期に作動し、強制的に、インフレータやアクチュエータによりウエビング20をリトラクタ21に巻取り、ウエビング20を引締めて乗員Pに密着させる。
図1〜図3に示すように、各エアバッグ装置6は、収納ケース50、収納ケース50に折り畳んだ状態で収納されたエアバッグ51、収納ケース50内に設けられエアバッグ51に加圧ガスを供給するインフレータ52、収納ケース50に形成され展開したエアバッグ51内のガスを外部へリークさせるベントホール53、ベントホール53の開口量を調整する開口量調整機構54を備えている。尚、運転席用のエアバッグ装置6と助手席用のエアバッグ装置6とは基本的な構造は同じであるので、同一符号を付して説明する。
各エアバッグ装置6は、その収納ケース50が乗員Pの前方部位(運転席2用はステアリングホイール4、助手席2用は助手席2側のインストルメントパネル3)に取付けられている。収納ケース50の表皮部材50aに脆弱部50bが形成され、車両衝突時に、インフレータ52が作動して加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグ51が脆弱部50bを破断し表皮部材50aを外側へ開けて、乗員Pの前側において展開し、そのエアバッグ51で乗員Pが受け止められ前方へ移動しないように拘束される。
インフレータ52は夫々独立にC/U10により制御され作動可能な第1,第2インフレータ52A,52Bを有する。第1,第2インフレータ52A,52Bは略同じ容量としているが適宜変更してもよい。ここで、ベントホール53及び開口量調整機構54が、エアバッグ装置6(エアバッグ21)による所定値以上の拘束力が乗員Pに作用しないように拘束力を低減可能な拘束力低減手段に相当し、開口量調整機構54が、前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構に相当する。
開口量調整機構54は、ベントホール53を開閉する開閉部材55と、開閉部材55を開閉駆動するアクチュエータ56(例えば、リニアソレノイドアクチュエータ)を有する。開閉部材55はガイド部材55aにガイド支持され、アクチュエータ56が収納ケース50に固定され、その出力部56aが開閉部材55に連結されている。
ここで、開口量調整機構54によりベントホール53の開口量をリニアに可変であり、通常は、ベントホール53を閉状態に保持しておく。そして、車両1が衝突してエアバッグ51が展開するとき、ベントホール53を開状態にして、エアバッグ20から所定値以上の拘束力が乗員に作用しないようにし、ベントホール53の開口量を大きくする程前記拘束力の低減量を大きくすることができる。尚、エアバッグ20から所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように規制するベントホールを別途設け、ベントホール53については、前記拘束力を低減させるためだけに使用するようにしてもよい。
さて、乗員保護装置PEにおいては、C/U10により、前方レーダ11及び後方レーダ16からの検出情報に基づいて、車両1の周辺の状況(障害物(他車両)の位置等)を検出して、車両1の衝突後の再衝突の有無を判定(推定)すると共に、再衝突有りと判定(推定)された場合に、車両1の最初の衝突時に展開したエアバッグ装置6のエアバッグ51を再利用可能な状態とするために、つまり車両1の衝突後の再衝突時にエアバッグ装置6で乗員Pを拘束可能に、エアバッグ装置6のインフレータ52(第1,第2インフレータ52A,52B)と、開口量調整機構54(アクチュエータ56)を制御する。尚、C/U10が、再衝突判定手段(再衝突推定手段)、エアバッグ再利用手段に相当する。
次に、C/U10が実行する具体的処理について、図4のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中のSi(i=1、2、3・・・)は各ステップを示す。
図4に示すように、この処理が開始されると、先ず、Gセンサ13〜15、前方レーダ11、後方レーダ16で検出された信号を含む各種センサ信号が読込まれ(S1)、Gセンサ13〜15からの信号に基づいて車両1の衝突が発生したか否か判定され(S2)、衝突が発生していない場合(S2;No)、リターンする。
図4に示すように、この処理が開始されると、先ず、Gセンサ13〜15、前方レーダ11、後方レーダ16で検出された信号を含む各種センサ信号が読込まれ(S1)、Gセンサ13〜15からの信号に基づいて車両1の衝突が発生したか否か判定され(S2)、衝突が発生していない場合(S2;No)、リターンする。
衝突が発生した場合(S2;Yes )、次に、衝突度合判定処理(S3)が実行され、Gセンサ13〜15からの信号に基づいて、車両1の最初の衝突が所定の軽衝突か重衝突か判定される。この場合、例えば、車両1の減速度の大きさ、又はそれらの積分値、又はそれらの微分値が予め設定した所定値以上の場合には重衝突と判定され、所定値未満の場合には軽衝突と判定される。そして、重衝突の場合(S4;No)、その衝突時に第1,第2インフレータ52A,52Bの両方が点火され(S5)、ベントホール53が中開度で開けられ(S6)、リターンする。ここで、前記中開度については、予め設定した開度としてもよいし、衝突度合に応じて変化させてもよい。
一方、軽衝突の場合(S4;Yes )、その衝突時に第1インフレータ52Aのみが点火され(S5)、車両1の再衝突時に第2インフレータ52Bを点火可能にする。次に、再衝突推定処理(S8)が実行され、前方レーダ11、後方レーダ16からの信号に基づいて、車両1の最初の衝突後の再衝突の有無が推定される。この場合、例えば、車両1から予め設定した所定距離(例えば、10m)以内に障害物(他車両等)が存在し、その障害物との相対速度が所定速度(例えば、接近方向に20km/h)以上の場合には再衝突有りと推定され、それ以外の場合に再衝突無しと推定される。そして、再衝突無しと推定された場合(S9;No)、ベントホール53が中開度で開けられ(S6)、リターンする。
再衝突有りと推定された場合(S9;Yes )、ベントホール53が閉じた状態に維持され、或いは、ベントホール53が前記中開度よりも小さな小開度で開けられる(S10)。ここで、前記小開度については、予め設定した開度としてもよいし、衝突度合に応じて変化させてもよい。このように、再衝突有りと推定された場合に、車両1の最初の衝突時の前記拘束力の低減を抑制し、この場合、再衝突有りと推定された場合に再衝突無しと推定された場合に比べて前記拘束力の低減量を小さくする、或いは、前記拘束力の低減を禁止する。
S10の後、乗員位置検出処理(S11)が実行されて、車内レーダ17により乗員Pの位置が検出され、次に、再衝突発生判定処理(S12)が実行されて、Gセンサ13〜15からの信号に基づいて車両1の再衝突が発生したか否か判定される。ここで、S11の乗員位置検出処理については、乗員Pとエアバッグ装置6間の距離が求められ、この距離が予め定めた所定距離以上の場合に乗員Pがエアバッグ装置の近傍でないと判定され、所定距離未満の場合に乗員Pがエアバッグ装置の近傍である判定される。
そして、再衝突が発生した場合(S13;Yes )、再衝突直前の乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置でない場合に(S14;No)、再衝突時に第2エアバッグ52Bが点火され(S15)、ベントホール53が中開度で開けられ(S16)、リターンする。前記中開度については、予め設定した開度としてもよいし、衝突度合、乗員Pの位置に応じて変化させてもよい。再衝突が発生していない場合(S13;No)、S16が実行されリターンする。
一方、再衝突が発生した場合(S13;Yes )、再衝突直前の乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置である場合に(S14;Yes )、衝突度合判定処理(S17)が実行されて、Gセンサ13〜15からの信号に基づいて、車両1の再衝突が所定の軽衝突か重衝突か判定される。軽衝突の場合(S18;Yes )、S16が実行されリターンする。このように、車両1の再衝突が所定の軽衝突の場合に、その再衝突時に第2インフレータ52Bの点火が禁止される。
重衝突の場合(S18;No)、その再衝突時に第2インフレータ52Bが点火され(S19)、ベントホール53が前記中開度よりも大きい大開度で開けられ(S20)、リターンする。ここで、前記大開度については、予め設定した開度としてもよいし、衝突度合、乗員Pの位置に応じて変化させてもよい。このように、乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置(車両1の再衝突が重衝突の場合において)である場合に近傍位置でない場合に比べて、車両1の再衝突時の前記拘束力の低減量を大きくする。尚、S19について省略可能である。
この乗員保護装置PEによれば次の効果を奏する。
車両1の衝突を検出したとき、エアバッグ装置6において、インフレータ52が加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグ51が展開して、乗員Pを受け止めて拘束し、このとき、ベントホール53及び開口量調整機構54が機能して、エアバッグ装置6による所定値以上の拘束力が乗員Pに作用しないように拘束力を低減して、エアバッグ51により乗員Pを適切に拘束できる。そして、C/U10は、車両1の衝突後の再衝突の有無を判定し、再衝突有りと判定した場合に、車両1の最初の衝突時に展開したエアバッグ装置6のエアバッグ51を再利用可能な状態とするために、つまり車両1の衝突後の再衝突時にエアバッグ装置6で乗員を拘束可能に、エアバッグ装置6(第1,第2インフレータ51A,51B)と開口量調整機構54(アクチュエータ56)を制御して、車両1の最初の衝突後の再衝突時にもエアバッグ51を適度に展開させた状態にして乗員Pを適切に拘束することができ、衝突安全性を高めることが可能になる。
車両1の衝突を検出したとき、エアバッグ装置6において、インフレータ52が加圧ガスを発生し、その加圧ガスによりエアバッグ51が展開して、乗員Pを受け止めて拘束し、このとき、ベントホール53及び開口量調整機構54が機能して、エアバッグ装置6による所定値以上の拘束力が乗員Pに作用しないように拘束力を低減して、エアバッグ51により乗員Pを適切に拘束できる。そして、C/U10は、車両1の衝突後の再衝突の有無を判定し、再衝突有りと判定した場合に、車両1の最初の衝突時に展開したエアバッグ装置6のエアバッグ51を再利用可能な状態とするために、つまり車両1の衝突後の再衝突時にエアバッグ装置6で乗員を拘束可能に、エアバッグ装置6(第1,第2インフレータ51A,51B)と開口量調整機構54(アクチュエータ56)を制御して、車両1の最初の衝突後の再衝突時にもエアバッグ51を適度に展開させた状態にして乗員Pを適切に拘束することができ、衝突安全性を高めることが可能になる。
C/U10は、車両1の衝突後の再衝突の有無を推定し、開口量調整機構54を制御して、再衝突有りと推定された場合に、車両1の最初の衝突時の前記拘束力の低減を抑制する、つまりベントホール53の開度を抑制する(S10)ので、車両1の再衝突に備えて、車両1の最初の衝突時に展開したエアバッグ51の収縮を抑制して、車両1の再衝突時にエアバッグ51を確実に適度に展開させた状態にすることができる。
C/U10は、再衝突有りと推定された場合に再衝突無しと推定された場合に比べて前記拘束力の低減量を小さくする(S6、S10)ので、車両1の最初の衝突時に、再衝突無しと推定された場合には、エアバッグ装置6による所定値以上の拘束力が乗員Pに作用しないように拘束力を確実に低減することができ、再衝突有りと推定された場合に、前記拘束力の低減量を小さくして、車両1の再衝突時にエアバッグ51を確実に適度に展開させた状態にすることができる。
C/U10は、車両1の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、前記拘束力の低減を禁止する(S10)ことで、軽衝突における前記拘束力については過大にならないため、車両1の最初の衝突時に乗員Pを適切に保護し、その拘束力の低減を禁止することで、車両1の再衝突時にエアバッグ51を確実に適度に展開させた状態にすることができる。
開口量調整機構54は、展開したエアバッグ51内のガスをリークさせるベントホー53の開口量を調整するので、前記拘束力の低減量を確実に調整し、再衝突有りと推定された場合には、車両1の最初の衝突時の前記拘束力の低減を確実に抑制することができる。
開口量調整機構54は、展開したエアバッグ51内のガスをリークさせるベントホー53の開口量を調整するので、前記拘束力の低減量を確実に調整し、再衝突有りと推定された場合には、車両1の最初の衝突時の前記拘束力の低減を確実に抑制することができる。
インフレータ52は夫々独立に作動可能な第1,第2インフレータ52A,52Bであって、C/U10により、車両1の最初の衝突時に点火させる第1インフレータ52Aと、車両1の再衝突時に点火可能な第2インフレータ52Bとを有するので、車両1の最初の衝突時に第1インフレータ52Aによりエアバッグ51を展開させ、車両1の再衝突時にも第2インフレータ52Bによりエアバッグ51を展開させることが可能になる。
C/U10は、車両1の最初の衝突が所定の重衝突である場合に、その衝突時に第1,第2インフレータ52A,52Bの両方を点火させ(S5)、車両1の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、その衝突時に第1インフレータ52Aのみを点火させて(S7)、車両1の再衝突時に第2インフレータ52Bを点火可能にするので、車両1の最初の衝突が重衝突である場合には、その衝突時にエアバッグ51の展開力を大きくして乗員Pを確実に拘束し、車両1の最初の衝突が軽衝突である場合には、その衝突時にエアバッグ51の展開力を重衝突のときよりも小さくして乗員を適度に拘束すると共に、車両1の再衝突時には再度エアバッグ51を展開させて乗員Pを確実に拘束可能になる。
C/U10は、車両1の再衝突直前の乗員Pの位置を検出し、検出された乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置である場合に、車両1の再衝突時に第2インフレータ52Bの点火を禁止する(S18)ので、乗員Pがエアバッグ51の展開により強い力を受けることを防止できる。また、検出された乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置である場合に近傍位置でない場合に比べて、車両1の再衝突時の前記拘束力の低減量を大きくする(S16、S19)ので、乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置である場合に、車両1の再衝突時にエアバッグ51を展開させた場合でも、そのエアバッグ51から乗員Pが受ける力を抑制して、乗員Pを適度に拘束することができる。
実施例2の車両用乗員保護装置PEは、C/U10が実行する処理が実施例1と異なるものであり、その他の構成は同様であるので説明を省略する。このC/U10が実行する具体的処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中のSi(i=31、32、33・・・)は各ステップを示す。
図5に示すように、この処理のS31〜S41は、実施例1の図4のS1〜11と同様である。S41の後、乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置である場合(S44;;Yes )、つまり、乗員Pの胴部がシート2のシートバック2bから離れて前方へ移動している場合、プリテンショナー22が作動し、強制的に、インフレータやアクチュエータによりウエビング20がリトラクタ21に巻取られ、そのウエビング20で乗員Pの胴部がシート2のシートバック2bに当接するように復帰される。
S44;Noの場合、又はS45の後、再衝突発生判定処理(S46)が実行されて、Gセンサ13〜15からの信号に基づいて車両1の再衝突が発生したか否か判定され、再衝突が発生した場合(S47;Yes )、乗員Pの位置がエアバッグ装置6の近傍位置でない場合(S48;No)、再衝突時に第2エアバッグ52Bが点火される(S49)。S47;Noの場合、又はS48;Yes の場合、又はS49の後、ベントホール53が大開度で開けられ(S20)、リターンする。ここで、前記大開度については、予め設定した開度としてもよいし、衝突度合、乗員Pの位置に応じて変化させてもよい。
この乗員保護装置PEによれば次の効果を奏する。
車両1の乗員Pを適切な位置に復帰させる乗員位置復帰手段に相当するプリテンショナー22を備え、C/U10は、車両1の衝突が所定の軽衝突の場合、且つ、再衝突有りと推定された場合に、プリテンショナー22を作動させるので、車両1の再衝突前に乗員Pを確実に適切な位置(乗員Pの胴部がシートバック2bに当接する位置)に復帰させ、再衝突時に展開するエアバッグ51により乗員Pを効果的に受け止めて拘束することができる。その他の効果については、実施例1の効果と部分的に同様である。
車両1の乗員Pを適切な位置に復帰させる乗員位置復帰手段に相当するプリテンショナー22を備え、C/U10は、車両1の衝突が所定の軽衝突の場合、且つ、再衝突有りと推定された場合に、プリテンショナー22を作動させるので、車両1の再衝突前に乗員Pを確実に適切な位置(乗員Pの胴部がシートバック2bに当接する位置)に復帰させ、再衝突時に展開するエアバッグ51により乗員Pを効果的に受け止めて拘束することができる。その他の効果については、実施例1の効果と部分的に同様である。
この乗員保護装置PEにおいては、次のように変更可能である。
1]再衝突の推定については、前方レーダ11や後方レーダ16による検出情報に基づく車両1の周辺の状況だけでなく、例えば、車両に搭載した車速センサ、Gセンサ、ブレーキセンサ、蛇角センサ、アクセル開度センサ等により、自車両の状態(車速、減速度、姿勢等)を検出し、その情報に基づいて行ってもよい。
1]再衝突の推定については、前方レーダ11や後方レーダ16による検出情報に基づく車両1の周辺の状況だけでなく、例えば、車両に搭載した車速センサ、Gセンサ、ブレーキセンサ、蛇角センサ、アクセル開度センサ等により、自車両の状態(車速、減速度、姿勢等)を検出し、その情報に基づいて行ってもよい。
2]乗員Pの前方においてエアバッグが展開するエアバッグ装置以外に、乗員Pの側方においてエアバッグが展開するサイドエアバッグ装置やカーテンエアバッグ装置について、前記拘束力低減手段を設けて、再衝突有りと判定(推定)された場合に、車両1の最初の衝突時に展開したエアバッグを再利用可能な状態とするために、車両1の衝突後の再衝突時にこのサイドエアバッグ装置やカーテンエアバッグ装置で乗員Pを拘束可能に、これらエアバッグ装置と拘束力低減手段を制御するようにしてもよい。
3]車両1の衝突後の再衝突時にエアバッグ装置6で乗員を拘束可能に、エアバッグ装置6と拘束力低減手段の一方のみを制御するように構成してもよい。
4]乗員Pの位置の検出については、車内レーダ17を用いずに、ウエビング20の引出し量を検出するセンサをリトラクタ21に設け、そのウエビング20の引出し量に基づいて、乗員Pの位置を検出するようにしてもよい。
4]乗員Pの位置の検出については、車内レーダ17を用いずに、ウエビング20の引出し量を検出するセンサをリトラクタ21に設け、そのウエビング20の引出し量に基づいて、乗員Pの位置を検出するようにしてもよい。
5]インフレータ51として、夫々独立に作動可能な3つ以上のインフレータを設けてもよい。例えば、3つのインフレータを設けた場合には、最初の衝突が所定の重衝突である場合には、2つのインフレータを作動させて、エアバッグ51の展開力を大きくし、更に再衝突の場合でも、残りのインフレータを作動させて、エアバッグ51を展開させることが可能になる。
6]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能であり、種々の自動車、自動車以外の種々の車両に本発明を適用可能である。
6]その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施可能であり、種々の自動車、自動車以外の種々の車両に本発明を適用可能である。
PE 車両用乗員保護装置
1 車両
6 エアバッグ装置
10 コントロールユニット(C/U)
11 前方レーダ
13 左Gセンサ
14 中央Gセンサ
15 右Gセンサ
16 後方レーダ
17 車内レーダ
51 エアバッグ
52 インフレータ
52A,52B 第1,第2インフレータ
53 ベントホール
54 開口量調整機構
1 車両
6 エアバッグ装置
10 コントロールユニット(C/U)
11 前方レーダ
13 左Gセンサ
14 中央Gセンサ
15 右Gセンサ
16 後方レーダ
17 車内レーダ
51 エアバッグ
52 インフレータ
52A,52B 第1,第2インフレータ
53 ベントホール
54 開口量調整機構
Claims (10)
- 車両の衝突時に乗員を保護する車両用乗員保護装置において、
車両の衝突を検出する衝突検出手段と、
エアバッグとこのエアバッグに加圧ガスを供給するインフレータとを有し、車両の衝突時に、エアバッグがインフレータから供給された加圧ガスで展開して乗員を拘束するエアバッグ手段と、
前記エアバッグ手段による所定値以上の拘束力が乗員に作用しないように拘束力を低減可能な拘束力低減手段と、
前記車両の衝突後の再衝突の有無を判定する再衝突判定手段と、
前記再衝突判定手段により再衝突有りと判定された場合に、車両の最初の衝突時に展開したエアバッグ手段のエアバッグを再利用可能な状態とするエアバッグ再利用手段と、
を備えたことを特徴とする車両用乗員保護装置。 - 前記再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、
前記拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、
前記エアバッグ再利用手段は、拘束力調整機構を制御して、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、前記車両の最初の衝突時の前記拘束力の低減を抑制することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。 - 前記エアバッグ再利用手段は、再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に再衝突無しと推定された場合に比べて前記拘束力の低減量を小さくすることを特徴とする請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
- 前記エアバッグ再利用手段は、前記車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、前記拘束力の低減を禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
- 前記拘束力低減手段は、展開したエアバッグ内のガスをリークさせるベントホールを有し、前記拘束力調整機構は、前記ベントホールの開口量を調整することを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の車両用乗員保護装置。
- 前記インフレータは夫々独立に作動可能な第1,第2インフレータであって、前記エアバッグ再利用手段により、車両の最初の衝突時に点火させる第1インフレータと、車両の再衝突時に点火可能な第2インフレータとを有することを特徴とする請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
- 前記エアバッグ再利用手段は、車両の最初の衝突が所定の重衝突である場合に、その衝突時に第1,第2インフレータの両方を点火させ、車両の最初の衝突が所定の軽衝突である場合に、その衝突時に第1インフレータのみを点火させて、車両の再衝突時に第2インフレータを点火可能にすることを特徴とする請求項6に記載の車両用乗員保護装置。
- 前記車両の再衝突直前の乗員の位置を検出する乗員位置検出手段を備え、
前記エアバッグ再利用手段は、乗員位置検出手段で検出された乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に、前記車両の再衝突時に第2インフレータの点火を禁止することを特徴とする請求項7に記載の車両用乗員保護装置。 - 前記車両の再衝突直前の乗員の位置を検出する乗員位置検出手段を備え、
前記拘束力低減手段は前記拘束力の低減量を調整する拘束力調整機構を有し、
前記エアバッグ再利用手段は、乗員位置検出手段で検出された乗員の位置がエアバッグ手段の近傍位置である場合に近傍位置でない場合に比べて、前記車両の再衝突時の前記拘束力の低減量を大きくすることを特徴とする請求項6に記載の車両用乗員保護装置。 - 前記車両の乗員を適切な位置に復帰させる乗員位置復帰手段を備え、
前記再衝突判定手段は車両の衝突後の再衝突の有無を推定する再衝突推定手段を有し、
前記エアバッグ再利用手段は、前記車両の衝突が所定の軽衝突の場合、且つ、前記再衝突推定手段で再衝突有りと推定された場合に、乗員位置復帰手段を作動させることを特徴とする請求項6に記載の車両用乗員保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005137515A JP2006315446A (ja) | 2005-05-10 | 2005-05-10 | 車両用乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005137515A JP2006315446A (ja) | 2005-05-10 | 2005-05-10 | 車両用乗員保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006315446A true JP2006315446A (ja) | 2006-11-24 |
Family
ID=37536505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005137515A Pending JP2006315446A (ja) | 2005-05-10 | 2005-05-10 | 車両用乗員保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006315446A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010105493A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Hino Motors Ltd | 衝突判定装置、衝突判定方法および車両ならびにプログラム |
JP2015151040A (ja) * | 2014-02-17 | 2015-08-24 | トヨタ自動車株式会社 | 車両周辺状況認識装置および車両制御装置 |
JP2016215909A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用乗員保護装置及び車両用乗員保護方法 |
JP2020029223A (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | Joyson Safety Systems Japan株式会社 | 乗員拘束システム、制御装置及び乗員拘束方法 |
-
2005
- 2005-05-10 JP JP2005137515A patent/JP2006315446A/ja active Pending
Cited By (6)
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JP7218124B2 (ja) | 2018-08-24 | 2023-02-06 | Joyson Safety Systems Japan合同会社 | 乗員拘束システム、制御装置及び乗員拘束方法 |
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