JP2004074957A - 車輌用乗員保護装置の作動制御装置 - Google Patents

車輌用乗員保護装置の作動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】危険な状況ではないにも拘わらず乗員保護装置が不必要に作動されること及びこれに起因して運転者による運転操作性が低下されることを防止する。
【解決手段】車速Vが基準値Vo以上の走行状態にあり(S30)、車輌操作子としてのブレーキペダル10に対する運転者の操作量として油圧センサ20により検出されるマスタシリンダ圧Pb及びその変化率Pbdがそれぞれ第一の基準値Pb1、Pbd1以上であるときには(S50)、電子制御装置24により乗員保護装置であるシートベルト装置22が作動されその張力が所定値に増大されるが(S70)、マスタシリンダ圧Pb及びその変化率Pbdが油圧センサ20の出力のノイズ等に起因してそれぞれ第一の基準値Pb1、Pbd1よりも大きい第二の基準値Pb2、Pbd2以上であるときには(S60)、シートベルトの張力は所定値に増大されず標準値に制御される(S80)。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌用乗員保護装置に係り、更に詳細には車輌用乗員保護装置の作動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌の乗員保護装置の作動制御装置の一つとして、例えば特開2001−550105号公報に記載されている如く、前方走行車との車間距離情報及び緊急制動等の車輌走行状況に基づき乗員保護装置としてのシートベルトの張力等を調整するよう構成された乗員保護装置の作動制御装置が従来より知られている。
【0003】
かかる乗員保護装置の作動制御装置によれば、車輌の乗員にとって危険な状況になると予めシートベルトの張力等が調整され、乗員保護装置が衝突の如き事態に対処する状態にもたらされるので、車輌が実際に衝突の如き事態になった段階に於いて乗員保護装置が作動される場合に比して、乗員の安全を効果的に確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、緊急制動は運転者によるブレーキ操作力や操作速度の検出値に基づいて判定される。しかしブレーキ操作力や操作速度を検出するセンサの出力にノイズ等が重畳すると、実際のブレーキ操作力や操作速度は高い値でないにも拘わらずそれらの検出値が高い値になることがあり、そのため実際には車輌の乗員にとって危険な状況になっていないにも拘わらずシートベルトの張力等が不必要に調整され、運転者による運転操作性が低下する虞れがある。
【0005】
本発明は、緊急制動等の車輌走行状況に基づき車輌の乗員にとって危険な状況になったと判定されると乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させるよう構成された従来の乗員保護装置の作動制御装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、運転者の操作力や操作速度を検出するセンサの出力にノイズ等が重畳するとその出力は瞬間的に非常に高い値になることに着目し、本発明の主要な課題は、運転者の操作力や操作速度の検出値が瞬間的に非常に高い値になったときには乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを抑制することにより、実際には車輌の乗員にとって危険な状況になっていないにも拘わらず乗員保護装置が作動されること及びこれに起因して運転者による運転操作性が低下することを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち車輌操作子に対する運転者の操作量に対応する値を検出する操作量検出手段と、前記操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが前記操作量検出手段により検出されると乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させる制御手段とを有する車輌用乗員保護装置の作動制御装置に於いて、前記制御手段は前記操作量に対応する値が前記第一の基準値よりも大きい第二の基準値以上になったことが前記操作量検出手段により検出されたときには前記乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを抑制することを特徴とする車輌用乗員保護装置の作動制御装置によって達成される。
【0007】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、車輌が障害物に衝突する衝突危険度を判定する衝突危険度判定手段を有し、前記制御手段は衝突危険度が高いことが前記衝突危険度判定手段により検出され且つ前記操作量に対応する値が前記第一の基準値以上になったことが前記操作量検出手段により検出されたときに前記乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させるよう構成される(請求項2の構成)。
【0008】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記車輌操作子はブレーキペダルであるよう構成される(請求項3の構成)。
【0009】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記車輌操作子はステアリングホイールであるよう構成される(請求項4の構成)。
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の構成に於いて、前記乗員保護装置は乗員に対するシートベルトの拘束力を所定の拘束力に調整する装置であるよう構成される(請求項5の構成)。
【0011】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5の構成に於いて、前記乗員保護装置は前記シートベルトの張力を所定の張力に調整するよう構成される(請求項6の構成)。
【0012】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の構成に於いて、前記乗員保護装置はエアバッグ装置であるよう構成される(請求項7の構成)。
【0013】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の構成によれば、操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されると乗員保護装置が所定の作動状態にて作動されるが、操作量に対応する値が第一の基準値よりも大きい第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することが抑制されるので、操作量検出手段の出力にノイズ等が重畳することに起因して操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されても、乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを確実に抑制し、これにより実際には車輌の乗員にとって危険な状況になっていないにも拘わらず乗員保護装置が所定の作動状態にて作動すること及びこれに起因して運転者による運転操作性が低下することを確実に防止することができる。
【0014】
また上記請求項2の構成によれば、衝突危険度が高いことが衝突危険度判定手段により検出され且つ操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときに乗員保護装置が所定の作動状態にて作動されるので、操作量に対応する値が第一の基準値以上になっても衝突危険度が低い状況に於いて乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを確実に防止することができる。
【0015】
また上記請求項3の構成によれば、車輌操作子はブレーキペダルであるので、緊急制動時の如く運転者の制動操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときに乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させることができると共に、運転者の制動操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを確実に抑制することができる。
【0016】
また上記請求項4の構成によれば、車輌操作子はステアリングホイールであるので、緊急操舵時の如く運転者の操舵操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときに乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させることができると共に、運転者の操舵操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを確実に抑制することができる。
【0017】
また上記請求項5の構成によれば、乗員保護装置は乗員に対するシートベルトの拘束力を調整する装置であるので、操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには、乗員に対するシートベルトの拘束力を所定の拘束力に調整して乗員の安全を向上させることができると共に、操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには、乗員に対するシートベルトの拘束力が所定の拘束力に調整されることを抑制し、これにより乗員の動作のし易さ、特に運転者による運転操作性が低下する虞れを確実に低減することができる。
【0018】
また上記請求項6の構成によれば、乗員保護装置は前記シートベルトの張力を所定の張力に調整するので、操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには、乗員に対するシートベルトの張力を所定の張力に調整して乗員の安全を向上させることができると共に、操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには、乗員に対するシートベルトの張力が所定の張力に調整されることを抑制し、これにより乗員の動作のし易さ、特に運転者による運転操作性が低下する虞れを確実に低減することができる。
【0019】
また上記請求項7の構成によれば、乗員保護装置はエアバッグ装置であるので、操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには、エアバッグ装置を作動して乗員の安全を向上させることができると共に、操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには、エアバッグ装置が作動されることを抑制し、これにより乗員の動作のし易さ、特に運転者による運転操作性が低下する虞れを確実に低減することができる。
【0020】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、制御手段は操作量に対応する値が第二の基準値以上になったことが操作量検出手段により検出されたときには乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを禁止するよう構成される(好ましい態様1)。
【0021】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、操作量に対応する値は操作量の大きさ及び操作速度であるよう構成される(好ましい態様2)。
【0022】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様2の構成に於いて、制御手段は操作量の大きさが第一の大きさの基準値以上であり且つ操作速度が第一の操作速度の基準値以上であることが検出されたときに乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させるよう構成される(好ましい態様3)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様3の構成に於いて、制御手段は操作量の大きさが第二の大きさの基準値以上であること又は操作速度が第二の操作速度の基準値以上であることが検出されたときに乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを抑制するよう構成される(好ましい態様4)。
【0024】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、制御手段は衝突危険度が高いことが衝突危険度判定手段により検出されたときには第二の基準値を変化させることなく第一の基準値を低下させるよう構成される(好ましい態様5)。
【0025】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、運転者の操作量に対応する値はブレーキペダルに対する踏力及びその変化率に相当する値であるよう構成される(好ましい態様6)。
【0026】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項4の構成に於いて、運転者の操作量に対応する値は操舵角及びその変化率に相当する値であるよう構成される(好ましい態様7)。
【0027】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項5の構成に於いて、制御手段は乗員に対するシートベルトの拘束力の増大量を低減することによりシートベルトが所定の拘束力にて作動することを抑制するよう構成される(好ましい態様8)。
【0028】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項6の構成に於いて、制御手段は乗員に対するシートベルトの張力の増大量を低減することによりシートベルトが所定の張力にて作動することを抑制するよう構成される(好ましい態様9)。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0030】
第一の実施形態
図1はシートベルト装置の作動制御装置として構成された本発明による作動制御装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【0031】
図1に於いて、10は運転者により操作される制動用操作子であるブレーキペダルを示しており、運転者によりブレーキペダル10に対し与えられる操作量としての踏力はブレーキブースタ12を介してマスタシリンダ14へ伝達される。マスタシリンダ14は運転者によりブレーキペダル10に対し与えられる踏力に対応して増減するマスタシリンダ圧Pbを発生し、マスタシリンダ圧Pbが油圧供給導管16を経て各車輪のホイールシリンダ18へ伝達されることにより、各車輪の制動力が運転者によりブレーキペダル10に対し与えられる踏力に対応して増減される。
【0032】
油圧供給導管16にはマスタシリンダ圧Pbを検出する油圧センサ20が接続されており、マスタシリンダ圧Pbを示す信号はシートベルト装置22を制御するシートベルト用電子制御装置24へ供給される。電子制御装置24には車速センサ26により検出された車速Vを示す信号も入力される。尚図1には詳細に示されていないが、電子制御装置24は例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含んでいる。
【0033】
シートベルト装置22は図1には示されていないシートベルトの張力を増減調整する電動モータ28を含み、電動モータ28が制御されることによりシートベルトの張力を増減するようになっている。尚シートベルト装置22自体は本発明の要旨を成すものではなく、当技術分野に於いて公知の任意の構成のものであってよい。
【0034】
電子制御装置24は車速Vが基準値Vo(正の定数)以上であり、油圧センサ20が正常である場合に於いて、マスタシリンダ圧Pbが第一の基準値Pb1(正の定数)以上で第二の基準値Pb2(Pb1よりも大きい正の定数)未満であり且つマスタシリンダ圧Pbの変化率(時間微分値)Pbdが第一の基準値Pbd1(正の定数)以上で第二の基準値Pbd2(Pbd1よりも大きい正の定数)未満であるときに、電動モータ28を駆動してシートベルトの張力を所定値に増大させ乗員に所要のプリテンションを与えるようシートベルト装置22を制御する。
【0035】
また電子制御装置24は車速Vが基準値Vo(正の定数)以上であり、油圧センサ20が正常である場合に於いて、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上であるときには、シートベルトの張力を標準値に制御し、シートベルト装置22が乗員に所要のプリテンションを与えることを防止する。
【0036】
次に図2に示されたフローチャートを参照して第一の実施形態に於けるシートベルト装置の作動制御ルーチンについて説明する。尚図2に示されたフローチャートによる制御は図には示されていないイグニッションスイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行される。
【0037】
まずステップ10に於いては、油圧センサ20により検出されたマスタシリンダ圧Pbを示す信号等の読み込みが行われ、ステップ20に於いては図には示されていないセンサの異常検出ルーチンにより油圧センサ20等に異常が生じていないか否かの判別が行われ、否定判別、即ち油圧センサ20又は車速センサ26に異常が生じている旨の判別が行われたときにはステップ70へ進み、肯定判別、即ち油圧センサ20及び車速センサ26が正常である旨の判別が行われたときにはステップ30へ進む。
【0038】
ステップ30に於いては車速Vが基準値Vo以上であるか否かの判別、即ち車輌が走行状態にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ70へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ40へ進む。
【0039】
ステップ50に於いてはマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが演算されると共に、マスタシリンダ圧Pbが第一の基準値Pb1以上であり且つマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第一の基準値Pbd1以上であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ80へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ60へ進む。
【0040】
ステップ60に於いてはマスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上であるか又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上であるか否かの判別、即ちマスタシリンダ圧Pb又はその変化率Pbdがシートベルト装置22の張力増大禁止領域にあるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステップ80へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ70へ進む。
【0041】
ステップ70に於いてはシートベルト装置22の電動モータ28が駆動されることにより所定の時間に亘りシートベルトの張力が所定値に増大された後ステップ10へ戻り、ステップ80に於いてはシートベルトの張力が増大されているときにはその標準値に戻され、シートベルトの張力がその標準値であるときにはシートベルトの張力が増減されることなくステップ10へ戻る。
【0042】
かくして図示の第一の実施形態によれば、車輌が走行状態にある状況にて運転者により緊急制動操作が行われることにより、マスタシリンダ圧Pbが第一の基準値Pb1以上で第二の基準値Pb2未満になり且つマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第一の基準値Pbd1以上で第二の基準値Pbd2未満になると、ステップ20〜50に於いて肯定判別が行われると共にステップ60に於いて否定判別が行われ、これによりステップ70に於いて電動モータ28が駆動されることによりシートベルトの張力が所定値に増大するようシートベルト装置22が制御されるので、車輌の乗員の体をシートベルトによってシートに保持し、衝突の如き事態になった場合の乗員の安全を向上させることができる。
【0043】
また図示の第一の実施形態によれば、マスタシリンダ圧Pbが第一の基準値Pb1以上であり且つマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第一の基準値Pbd1以上である状況であっても、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上である場合又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上である場合には、ステップ60に於いて肯定判別が行われ、ステップ80に於いてシートベルトの張力がその標準値に制御され、シートベルトの張力は所定値に増大されることが阻止される。
【0044】
従って油圧センサ20の出力にノイズが重畳することに起因してマスタシリンダ圧Pb又はその変化率Pbdが高くなった場合にはシートベルトの張力は所定値に増大されないので、運転者による実際のブレーキ操作力や操作速度は高い値でないにも拘わらず、換言すれば実際には車輌の乗員にとって危険な状況になっていないにも拘わらず、シートベルトの張力が増大され運転者による運転操作性が低下する虞れを確実に低減することができる。
【0045】
図2はマスタシリンダ圧Pbとその変化率Pbdとの関係にて図示の実施形態に於けるシートベルト装置22の非張力増大領域、張力増大領域、張力増大禁止領域を示している。従来の乗員保護装置の作動制御装置に於いては、図2の非張力増大領域以外に於いてシートベルトの張力が所定値に増大されてしまうのに対し、図示の実施形態によれば油圧センサ20の出力にノイズが重畳することに起因してマスタシリンダ圧Pb又はその変化率Pbdが高くなる領域(張力増大禁止領域)に於いてシートベルトの張力が所定値に増大されることを確実に防止することができる。
【0046】
第二の実施形態
図4はシートベルト装置の作動制御装置として構成された本発明による作動制御装置の第二の実施形態を示す概略構成図である。尚図4に於いて、図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0047】
この実施形態に於いては、各車輪の制動圧、即ちホイールシリンダ18の圧力は当技術分野に於いて公知のブレーキアクチュエータ30により制御され、ブレーキアクチュエータ30は制動用電子制御装置32により制御される。制動用電子制御装置32は油圧センサ20により検出されたマスタシリンダ圧Pbに基づき緊急制動時であるか否かを判定し、通常制動時であると判定されたときには各車輪の制動圧をマスタシリンダ圧Pbに応じて増減し、緊急制動時であると判定されたときには各車輪の制動圧を通常制動時よりも高い値に制御するブレーキアシスト制御を行う。
【0048】
また制動用電子制御装置32には各車輪に対応して設けられた車輪速度センサ34i(i=fl、fr、rl、rr)より各車輪の車輪速度Vwi(i=fl、fr、rl、rr)を示す信号も入力され、車輪速度Vwiに基づき何れかの車輪の制動スリップが過大であるか否かを判定し、何れかの車輪の制動スリップが過大であると判定されたときには、当該車輪の制動圧を増減調整するアンチスキッド制御を行う。尚制動用電子制御装置32がブレーキアシスト制御又はアンチスキッド制御を行っているときには、そのことを示す信号がシートベルト用電子制御装置24へ供給される。
【0049】
シートベルト用電子制御装置24には前方走行車輌との車間距離Lを検出するレーダーセンサ36より車間距離Lを示す信号が入力され、エンジン用電子制御装置38よりスロットル開度φを示す信号が入力されるようになっている。尚図4には詳細に示されていないが、電子制御装置32及び38も例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含んでいる。
【0050】
シートベルト用電子制御装置24は、上述の第一の実施形態の場合と同様、車速Vが基準値Vo以上であり、油圧センサ20が正常である場合に於いて、マスタシリンダ圧Pbが第一の基準値Pb1以上で第二の基準値Pb2未満であり且つマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第一の基準値Pbd1以上で第二の基準値Pbd2未満であるときに、電動モータ28を駆動してシートベルトの張力が所定値に増大するようシートベルト装置22を制御するが、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上であるときには、シートベルトの張力を標準値に制御し、シートベルト装置22が乗員に所要のプリテンションを与えることを防止する。
【0051】
またシートベルト用電子制御装置24は、制動用電子制御装置32によりブレーキアシスト制御又はアンチスキッド制御が行われているときには、車輌が危険な状況になる可能性があるので、電動モータ28を駆動してシートベルトの張力が所定値に増大するようシートベルト装置22を制御する。
【0052】
またシートベルト用電子制御装置24は、車速Vが基準値Voよりも大きいV1以上である状況に於いて、レーダーセンサ36により検出された車間距離Lに基づき前方走行車輌との車間距離Lが小さいほど第一の基準値Pb1及びPbd1を低下させ、車間距離Lの減少率が大きいほど、即ち前方走行車輌に対する接近速度が高いほど第一の基準値Pb1及びPbd1を低下させる。但し何れの場合にも第二の基準値Pb2及びPbd2は変更されない。
【0053】
更にシートベルト用電子制御装置24は、エンジン用電子制御装置38より入力されるスロットル開度φに基づき、図4には示されていないアクセルペダルが運転者により急激に離された状況であるか否かを判定し、アクセルペダルが運転者により急激に離された状況であると判定されたときには、運転者が危険を察知したと考えられるので、電動モータ28を駆動してシートベルトの張力が所定値に増大するようシートベルト装置22を制御する。
【0054】
次に図5に示されたフローチャートを参照して第二の実施形態に於けるシートベルト装置の作動制御ルーチンについて説明する。尚図5に於いて、図3に示されたステップと同一のステップには図3に於いて付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されている。
【0055】
まずステップ10〜30及びステップ50〜80の各ステップは上述の第一の実施形態の場合と同様に実行され、ステップ30の次に実行されるステップ32に於いては、制動用電子制御装置82によりブレーキアシスト制御(BA)又はアンチスキッド制御(ABS)が行われているか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ70へ進み、否定判別が行われたときにはステップ34へ進む。
【0056】
ステップ34に於いてはアクセルペダルが運転者により急激に離されたか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ70へ進み、否定判別が行われたときにはステップ36へ進む。
【0057】
ステップ36に於いては車速Vが基準値Voよりも大きいV1以上であるか否かの判別、即ち車輌が高速走行状態にあるか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ38へ進み、否定判別が行われたときにはステップ42へ進む。
【0058】
ステップ38に於いては車間距離Lに基づき前方走行車輌に接近したか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ40に於いて前方走行車輌との車間距離Lが小さいほど第一の基準値Pb1及びPbd1が小さい値になると共に、車間距離Lの減少率が大きいほど第一の基準値Pb1及びPbd1が小さい値になるよう、第一の基準値Pb1及びPbd1が可変設定された後ステップ50へ進み、否定判別が行われたときにはステップ42に於いて第一の基準値Pb1及びPbd1がそれぞれ標準値に設定された後ステップ50へ進む。
【0059】
かくして図示の第二の実施形態によれば、上述の第一の実施形態に於ける作用効果と同様の作用効果が得られることに加えて、運転者が危険を察知し緊急制動操作に伴うブレーキアシストが行われたりアクセルペダルが急激に離された場合や、車輌が摩擦の低い路面を走行している状況に於いて何れかの車輪の制動スリップが過大になり、アンチスキッド制御が実行された場合には、ステップ32又は34に於いて肯定判別が行われ、ステップ70が実行されるので、危険な状況に備えてシートベルトに確実に所要のプリテンションを与え、乗員の安全を向上させることができる。
【0060】
また図示の第二の実施形態によれば、車輌が高速走行状態にある状況にて前方走行車輌に接近すると、ステップ36及び38に於いて肯定判別が行われ、ステップ40に於いて前方走行車輌との車間距離Lが小さいほど第一の基準値Pb1及びPbd1が小さい値になると共に、車間距離Lの減少率が大きいほど第一の基準値Pb1及びPbd1が小さい値になるよう、第一の基準値Pb1及びPbd1が可変設定されるので、前方走行車輌に追突する虞れが高いほど早期にシートベルトに所要のプリテンションを与え、これにより追突の危険に対する乗員の安全性を一層向上させることができる。
【0061】
特に図示の第二の実施形態によれば、ステップ40に於いて第一の基準値Pb1及びPbd1は追突の虞れが高いほど小さくなるよう可変設定されるが、第二の基準値Pb2及びPbd2は変更されないので、油圧センサ20の出力にノイズが重畳することに起因してマスタシリンダ圧Pb又はその変化率Pbdが高くなった場合にシートベルトに不必要に所要のプリテンションが与えられることを確実に防止することができる。
【0062】
尚図示の第一及び第二の実施形態によれば、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上である場合又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上である場合には、シートベルトの張力は所定値に増大されず標準値に制御されるので、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上である場合又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上である場合にはステップ70の場合よりも低い張力になるようシートベルトの張力が増大される場合に比して、シートベルトが運転者による運転操作性を低下させる虞れを確実に低減することができる。
【0063】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0064】
例えば上述の第一及び第二の実施形態に於いては、車輌操作子は制動用操作子であるブレーキペダルであり、車輌操作子に対する運転者の操作量に対応する値はマスタシリンダ圧Pb及びその変化率Pbdであるが、車輌操作子に対する運転者の操作量に対応する値は図1に於いて仮想線にて示されたストロークセンサ40により検出されるブレーキペダル10のストロークSt及びその変化率Stdや、ブレーキペダルに対する踏力及びその変化率であってもよい。
【0065】
また車輌操作子が操舵用操作子であるステアリングホイールであり、車輌操作子に対する運転者の操作量に対応する値は操舵角θ及びその変化率θdであってもよく、制動用操作子に対する運転者の操作量に対応する値及び操舵用操作子に対する運転者の操作量に対応する値の組合せであってもよい。
【0066】
また上述の第一及び第二の実施形態に於いては、乗員保護装置はシートベルト装置であるが、乗員保護装置は車輌の走行中に乗員にとって危険な状況が発生すると作動し乗員を車輌に対し拘束することにより乗員を保護しその安全を確保するものである限り、例えばエアバッグ装置の如く当技術分野に於いて公知の任意の乗員保護装置であってよい。
【0067】
また上述の第一及び第二の実施形態に於いては、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上である場合又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上である場合には、シートベルトの張力は所定値に増大されず標準値に制御されるようになっているが、マスタシリンダ圧Pbが第二の基準値Pb2以上である場合又はマスタシリンダ圧Pbの変化率Pbdが第二の基準値Pbd2以上である場合にはシートベルトの張力がステップ70の場合よりも低い張力に増大されるよう修正されてもよい。
【0068】
また上述の第二の実施形態に於いては、緊急制動操作に伴うブレーキアシストやアンチスキッド制御が実行された場合及びアクセルペダルが急激に離された場合には、ステップ32又は34に於いて肯定判別が行われ、ステップ70へ進むことによりシートベルトの張力が所定値に増大されるようになっているが、緊急制動操作に伴うブレーキアシストやアンチスキッド制御が実行された場合及びアクセルペダルが急激に離された場合には、第一の基準値Pb1及びPbd1が標準値よりも小さい値に設定された後ステップ40へ進むよう修正されてもよい。
【0069】
更に上述の第二の実施形態に於いては、緊急制動操作に伴うブレーキアシストやアンチスキッド制御が実行された場合にシートベルトの張力が所定値に増大されるようになっているが、車輌の走行挙動を判定し、車輌がスピンやドリフトアウトの如き不安定な挙動になったとき又はその虞れがあるときには、各車輪の制駆動力を制御することにより車輌の挙動を安定化させる挙動制御装置が搭載された車輌の場合には、挙動制御装置による挙動制御が実行されるとシートベルトの張力が所定値に増大されるよう修正されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートベルト装置の作動制御装置として構成された本発明による作動制御装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】マスタシリンダ圧Pb及びその変化率Pbdとの関係としてシートベルト装置の非張力増大領域、張力増大領域、張力増大禁止領域を示すグラフである。
【図3】第一の実施形態に於けるシートベルト装置の作動制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】シートベルト装置の作動制御装置として構成された本発明による作動制御装置の第二の実施形態を示す概略構成図である。
【図5】第二の実施形態に於けるシートベルト装置の作動制御ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ブレーキペダル
14…マスタシリンダ
20…油圧センサ
22…シートベルト装置
24…シートベルト用電子制御装置
30…ブレーキアクチュエータ
32…制動用電子制御装置
34i…車輪速度センサ
36…レーダーセンサ
38…エンジン用電子制御装置
40…ストロークセンサ

Claims (7)

  1. 車輌操作子に対する運転者の操作量に対応する値を検出する操作量検出手段と、前記操作量に対応する値が第一の基準値以上になったことが前記操作量検出手段により検出されると乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させる制御手段とを有する車輌用乗員保護装置の作動制御装置に於いて、前記制御手段は前記操作量に対応する値が前記第一の基準値よりも大きい第二の基準値以上になったことが前記操作量検出手段により検出されたときには前記乗員保護装置が所定の作動状態にて作動することを抑制することを特徴とする車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
  2. 車輌が障害物に衝突する衝突危険度を判定する衝突危険度判定手段を有し、前記制御手段は衝突危険度が高いことが前記衝突危険度判定手段により検出され且つ前記操作量に対応する値が前記第一の基準値以上になったことが前記操作量検出手段により検出されたときに前記乗員保護装置を所定の作動状態にて作動させることを特徴とする請求項1に記載の車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
  3. 前記車輌操作子はブレーキペダルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
  4. 前記車輌操作子はステアリングホイールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
  5. 前記乗員保護装置は乗員に対するシートベルトの拘束力を所定の拘束力に調整する装置であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
  6. 前記乗員保護装置は前記シートベルトの張力を所定の張力に調整することを特徴とする請求項5に記載の車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
  7. 前記乗員保護装置はエアバッグ装置であることを特徴とする請求項1乃至4に記載の車輌用乗員保護装置の作動制御装置。
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