JP2006302681A - 電磁操作機構 - Google Patents

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哲也 松田
Toshie Takeuchi
敏恵 竹内
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Abstract

【課題】可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得る。
【解決手段】閉極コイル207による励磁に応じて閉極ヨーク203へ吸引されて保持され、開極コイル208による励磁に応じて前記閉極ヨーク203による保持を解放され開極ヨーク204へ吸引されて保持される可動子206を備え、閉極コイル207および前記開極コイル208かの少なくとも一方に閉極コイル207または開極コイル208の磁束を抑制する短絡コイル10を設けるとともに、短絡コイル10の磁束抑制作用を無効にできるスイッチ11を設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、電磁操作機構、特に、コイルと可動子を有する電磁操作機構の衝撃緩和に関するものである。
この発明による実施の形態において図4から図9までに示す電磁操作機構の基本構成は従来技術において既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
電磁操作機構100は、図4に示すように、左右側ヨーク201,202と、閉極側ヨーク203,開極側ヨーク204と、永久磁石205と、所定のストロークを移動可能な可動子206と、2個のコイルからなる、閉極コイル207および開極コイル208とで構成されている。
更に、図5あるいは図6に示すように、可動子206に接続したロッド220の先に開閉器あるいは遮断器の接点210を接続している。図5のように、開閉器の接点が閉じた状態を閉極、図6のように接点が開いた状態にある場合を開極と呼ぶ。
可動子206が、図7から図9までにおいて、上(閉極)から下(開極)に移動する開極動作について説明する。
図7に示すように、閉極時は、可動子206は永久磁石205の磁界230によって閉極側ヨーク203に保持されている。
図8のように、開極コイル208を永久磁石205と同一極性となるよう励磁すれば、閉極側ヨーク203位置では、永久磁石磁界230は開極コイル磁界232と打ち消しあい、閉極ヨーク203に保持されている可動子206の保持力は打ち消され、更に開極ヨーク204側への吸引力が、可動子206と開極側ヨーク204との間のギャップに開極コイルの磁界232,234により発生し、可動子206は開極側ヨーク204に移動する。
可動子206が開極側ヨーク204に移動後、前記開極励磁コイル208の励磁を止めると、図9に示すように永久磁石205の磁界236によって可動子206は開極ヨーク204に保持、即ち開極保持される。
次に、可動子206が下(開極)から上(閉極)に移動する場合、即ち閉極動作について説明する。
可動子206は永久磁石205の磁界236によって開極ヨーク204に保持されている。閉極コイル207を永久磁石205と同一極性となるよう励磁すれば、永久磁石205の磁界236による保持力は打ち消され、開極ヨーク204に保持されている可動子206は、閉極ヨーク203側に移動して、閉極ヨーク203に達する。
更に、閉極コイル207の励磁を止めると永久磁石205の磁界によって閉極ヨーク203に保持、即ち閉極保持される。
欧州特許 EP 0 721 650 B1(FIGURE 2)
可動子206が例えば閉極動作する場合、即ち閉極ヨーク203の近傍に達するとギャップが小さいため、閉極コイル207もしくは永久磁石205が作る磁界は大きくなり、大きな吸引電磁力が発生し、可動子206が大きな力で閉極ヨーク203に衝突することになる。
このため、可動子206の寿命が短くなる、チャタリングが発生するなどの問題点があった。
この発明は、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現しようとするものである。
この発明に係る電磁操作機構では、第1の作動コイルによる励磁に応じて第1の固定磁路部分へ吸引されて保持され、第2の作動コイルによる励磁に応じて前記第1の固定磁路部分による保持を解放され第2の固定磁路部分へ吸引されて保持される可動子を備え、前記第1の作動コイルおよび前記第2の作動コイルの少なくとも一方に前記第1の作動コイルまたは前記第2の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイルを設けるとともに、前記短絡コイルの磁束抑制作用を無効にできる選択手段を設けたものである。
この発明によれば、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得ることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1から図11までについて説明する。図1は実施の形態1における電磁操作機構の閉極動作を示す断面図である。図2は実施の形態1における電磁操作機構の開極動作を示す断面図である。図3は実施の形態1における電磁操作機構の他の構成を示す断面図である。図4は実施の形態1における電磁操作機構の基本構成を示す断面図である。図5は実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での閉極状態を示す断面図である。図6は実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での開極状態を示す断面図である。図7は実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での閉極保持状態を示す断面図である。図8は実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での開極動作を示す断面図である。図9は実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での開極保持状態を示す断面図である。図10は実施の形態1における電磁操作機構の更に他の構成を示す断面図である。図11は実施の形態1における電磁操作機構の制御回路構成を示す接続図である。
この発明による実施の形態1における構成を示す図1および図2において、短絡コイル10は閉極側に配置されている。230は永久磁石205および閉極コイル207を励磁した場合の磁界であり、14は短絡コイル10が発生する磁界である。磁界12と磁界14は打ち消しあう方向である。スイッチ11は短絡コイル10に接続されている。
閉極状態の可動子206の保持は、遮断器の接点を閉じるため大きな力が必要であり、永久磁石205の力も大きな力を発生する。このため、閉極動作時、可動子206が開極位置から閉極位置に近づくと、永久磁石205による磁束が増加する。更に、閉極コイル207も永久磁石205と同方向かつ同経路の磁界230を発生するが、この磁界もギャップが小さくなるため増大し、これらの磁界230により、可動子206と閉極側ヨーク203との間には大きな吸引力が発生し、チャタリング対策がより重要となる。
このため、閉極側に短絡コイル10を配置する。可動子206が閉極側に近づくと、短絡コイル10には磁界の変化を妨げる方向に電流が流れ、コイル10および永久磁石205の磁束の増加を抑える磁界14を発生する。このため、可動子206が近づいても磁界が増加せず、可動子206がヨーク203に当たる衝撃力が緩和される。この様子を図1に示した。
次に、可動子206が閉極側にあり閉極状態から開極状態へと開極動作させる場合、閉極側に短絡コイル10があると、以下の問題が生じる。
閉極保持時には、図7のように永久磁石205の磁束で可動子206を保持する。開極コイル208を永久磁石の磁界を打ち消す方向に励磁するが、短絡コイル10は磁束の変化を妨げる方向に電流が流れるので、図7の永久磁石の磁界230が打ち消されにくく、可動子206が開極側に動作しにくくなる。従って、開極時はスイッチ11はOFFにし、短絡コイル10に電流が流れないようにするのが良い。
これにより、開極コイル208を励磁すると、このコイル208が発生する磁界232は永久磁石の磁界230を打ち消し、可動子206はスムースに開極側に移動できる。この様子を図2に示した。
これに対し、図3のように、開極側に短絡コイル10を配置した場合、上記とは逆の関係になる。即ち、開極動作する場合、開極側短絡コイル10をクローズさせ、短絡コイル10に流れる電流により、開極コイル208が発生する磁界とは逆方向の磁界を発生させ、開極ヨーク204へ可動子206が当たる衝撃力を緩和する。
一方、開極側にある可動子206を閉極動作する場合、スイッチ11をOFFし開極側短絡コイル10をオープンにすれば、閉極動作する場合、開極側短絡コイル10に電流が流れないので、スムースに可動子206が移動できる。
ここで、この発明による実施の形態における電磁操作機構の基本構成を図4から図9までについて説明する。
電磁操作機構100は、図4に示すように、左右側ヨーク201,202と、閉極側ヨーク203,開極側ヨーク204と、永久磁石205と、所定のストロークを移動可能な可動子206と、2個のコイルからなる、閉極コイル207および開極コイル208とで構成されている。
更に、図5あるいは図6に示すように、可動子206に接続したロッド220の先に開閉器あるいは遮断器の接点210を接続している。図5のように、開閉器の接点が閉じた状態を閉極、図6のように接点が開いた状態にある場合を開極と呼ぶ。
可動子206が、図7から図9までにおいて、上(閉極)から下(開極)に移動する開極動作について説明する。
図7に示すように、閉極時は、可動子206は永久磁石205の磁界230によって閉極側ヨーク203に保持されている。
図8のように、開極コイル208を永久磁石205と同一極性となるよう励磁すれば、閉極側ヨーク203位置では、永久磁石磁界230は開極コイル磁界232と打ち消しあい、閉極ヨーク203に保持されている可動子206の保持力は打ち消され、更に開極ヨーク204側への吸引力が、可動子206と開極側ヨーク204との間のギャップに開極コイルの磁界232、234により発生し、可動子206は開極側ヨーク204に移動する。
可動子206が開極側ヨーク204に移動後、前記開極励磁コイル208の励磁を止めると、図9に示すように永久磁石205の磁界236によって可動子206は開極ヨーク204に保持、即ち開極保持される。
次に、可動子206が下(開極)から上(閉極)に移動する場合、即ち閉極動作について説明する。
可動子206は永久磁石205の磁界236によって開極ヨーク204に保持されている。閉極コイル207を永久磁石205と同一極性となるよう励磁すれば、永久磁石205の磁界236による保持力は打ち消され、開極ヨーク204に保持されている可動子206は、閉極ヨーク203側に移動して、閉極ヨーク203に達する。
更に、閉極コイル207の励磁を止めると永久磁石205の磁界によって閉極ヨーク203に保持、即ち閉極保持される。
図の例では短絡コイル10は閉極側あるいは開極側の片側についているが両側に付いていても良い。
また、ここでは、永久磁石付きの電磁操作機構について述べた。永久磁石がなく、コイルと可動子のみで構成されている電磁操作機構も、同様の動作を得る。
さらに、図1および図2では、短絡コイル10は可動子206の断面に鎖交する位置に配置していたが、図10に示すように、左側ヨーク201あるいは右側ヨーク202の側に短絡コイル13aあるいは短絡コイル13bを配置しても良い。
これら短絡コイル10あるいは短絡コイル13a,13bに設けられたスイッチ11のON/OFFは図11に示す制御回路18を用いて行う。なお、開極するか、閉極するかの判断は例えば遮断器の補助接点からの信号19を使用すれば良い。
制御回路18には、遮断器の補助接点(図示せず)からの信号19および閉極指令信号または開極指令信号20が印加される。制御回路18の出力によって、ここでコイル要素Lmとして示される短絡コイル10をON/OFFするスイッチ要素S1として示されるスイッチ11の開閉動作が切り換えられる。
制御回路18に指令信号20が印加されると、制御回路18は遮断器の補助接点からの信号19に基づいて遮断器の開極あるいは閉極状態を判別し、閉極指令または開極指令を遮断器に印加するとともに、スイッチ11の開閉動作を制御する。
この発明による実施の形態1では、次のような構成が提案されている。
可動子と可動子を動作させるためのコイルとヨークからなる電磁操作機構において、短絡コイルと短絡コイルに接続した短絡コイルをON/OFFするスイッチを備え、閉極側に短絡コイルがついている場合、開極動作時はスイッチOFF、閉極動作時はスイッチONであり、開極側に短絡コイルがついている場合、閉極動作時はスイッチOFF、開極動作時はスイッチONであることを特長とする電磁操作機構。
この構成により、次のような効果を奏することができる。
閉極側に短絡コイルがついている場合、閉極時、可動子の衝撃力を緩和できると同時に、開極時はスムースに可動子を移動できる。開極側についている場合、開極時可動子の衝撃力を緩和できると同時に、閉極時はスムースに可動子を移動できる。
この発明による実施の形態1によれば、閉極コイル207からなる第1の作動コイルによる励磁に応じて閉極ヨーク203からなる第1の固定磁路部分へ吸引されて保持され、開極コイル208からなる第2の作動コイルによる励磁に応じて前記閉極ヨーク203からなる第1の固定磁路部分による保持を解放され開極ヨーク204からなる第2の固定磁路部分へ吸引されて保持される磁性体からなる可動子206を備え、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルおよび前記開極コイル208からなる第2の作動コイルの少なくとも一方に前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルまたは前記開極コイル208からなる第2の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイル10を設けるとともに、前記短絡コイル10の磁束抑制作用を有効としあるいは無効とするスイッチ11からなる選択手段を設けたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得ることができる。
また、この発明による実施の形態1によれば、前項の構成において、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルの励磁による前記可動子206の前記閉極ヨーク203からなる第1の固定磁路部分への吸引により閉極動作を行わせ、前記開極コイル208からなる第2の作動コイルの励磁による前記可動子206の前記開極ヨーク204からなる第2の固定磁路部分への吸引により開極動作を行わせるとともに、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルに前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイル10を設け、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルによる閉極動作に際し前記スイッチ11からなる選択手段により前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルに設けられた短絡コイル10の磁束抑制作用を有効とし、前記開極コイル208からなる第2の作動コイルによる開極動作に際し前記スイッチ11からなる選択手段により前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルに設けられた短絡コイル10の磁束抑制作用を無効とするようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより閉極動作に際し適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得ることができる。
さらに、この発明による実施の形態1によれば、前々項の構成において、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルの励磁による前記可動子206の前記閉極ヨーク203からなる第1の固定磁路部分への吸引により閉極動作を行わせ開極ヨーク204からなる、前記開極コイル208からなる第2の作動コイルの励磁による前記可動子206の前記第2の固定磁路部分への吸引により開極動作を行わせるとともに、前記開極コイル208からなる第2の作動コイルに前記開極コイル208からなる第2の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイル10を設け、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルによる閉極動作に際し前記スイッチ11からなる選択手段により前記第2の作動コイルに設けられた短絡コイルの磁束抑制作用を無効とし、前記開極コイル208からなる第2の作動コイルによる開極動作に際し前記スイッチ11からなる選択手段により前記開極コイル208からなる第2の作動コイルに設けられた短絡コイル10の磁束抑制作用を有効とするようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより開極動作に際し適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得ることができる。
なお、選択手段として、上記ではスイッチについて述べたが、磁界あるいは温度により抵抗値を変化できる抵抗変化素子などであっても良い。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を説明する。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。
閉極側に短絡コイル10を配置し、閉極動作する場合、可動子206が開極ヨーク204側にある動作初期はなるべく電磁力は大きい方が良い。電磁力が大きいと、小さなコイル電流で可動子206を動かし始めることが可能になる。
しかしながら、短絡コイル10のスイッチ接点11が最初に閉じた状態にあると、動き出しの初期から短絡コイル10に電流が流れ、電磁力を弱める。短絡コイル10のスイッチ11は、閉極動作の開始時はOFFで、可動子206がある程度動き出した閉極動作の途中でONするのが良い。
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成において、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルによる閉極動作の途中あるいは前記第開極コイル208からなる2の作動コイルによる開極動作の途中で前記短絡コイル10の磁束抑制作用を前記スイッチ11からなる選択手段により無効から有効に切り換えるようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより閉極動作の途中あるいは開極動作の途中で適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得ることができる。
なお、逆方向の電流の抑制だけであれば、短絡コイルのシリーズにダイオードを接続しておけば可能であるが、最適なタイミングで電流が流れ始めるなどの外部からの制御ができない。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図12について説明する。図12は実施の形態3における電磁操作機構の制御回路構成を示す断面図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1および実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態3における電磁操作機構の制御回路構成を示す図12において、制御回路18の出力をスイッチ11に印加する制御回路18の出力回路にタイマー13が設けられている。
短絡コイル10の接点12は、例えば接点を閉極する指令信号が出された場合、タイマー13により可動子206が閉極側ヨーク203に到達前でかつ一定時間経過後にONする。これにより、駆動初期は短絡コイルに電流が流れず、可動子が動き出した後に短絡コイル10に電流が流れ、閉極コイル207の磁界を妨げ衝撃力を緩和できる力が発生する。
更に、可動子206の閉極後は、短絡コイル10がONのままでは、開極動作の妨げになるため、任意の時間にタイマー13でOFFする、あるいは制御回路18に開極信号20を送り、スイッチ12をOFFする。
開極時は逆の関係になる。
この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1における構成において、閉極動作あるいは開極動作についての指令信号の発令から所定時間経過後に出力を導出するタイマー13からなる遅延手段を備え、前記タイマー13からなる遅延手段の出力に応じて前記短絡コイル10の磁束抑制作用を無効から有効に切り換えるようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより指令信号の発令から所定時間経過後において適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できる電磁操作機構を得ることができる。
実施の形態4
この発明による実施の形態4を図13および図14について説明する。図13は実施の形態4における電磁操作機構の構成を示す断面図である。図14は実施の形態4における電圧・電流の時間依存性を示す特性線図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態4における構成を示す図13、および、この発明による実施の形態4における電圧・電流の時間依存性を示す図14において、閉極指令後、可動子206が開極ヨーク204から閉極ヨーク203に近づくにつれ、閉極コイル電流〔図14(a)〕あるいは電圧、オープン状態にある開極コイル両端の電圧〔図14(b〕)は増大する。これらの電流または電圧を検出する電気量検出手段を設け、この電気量検出手段により検出される電流または電圧が所定の閾値を越えた場合に、制御回路18により閉極側短絡コイル10をONすれば良い。なお、あらかじめ、電流値あるいは電圧値と位置との関係を把握しておく必要がある。
この電気量検出手段は、図13に示すように、電流検出器15および電圧検出器17によって構成される。
電流検出器15は、閉極コイル207に直列接続され、電流検出器15に流れる電流Iに比例する出力V1=IRを制御回路18に供給する。ここで、Rは電流検出器15が持つ抵抗値である。
電圧検出器17は、オープン状態にある閉極コイル207の両端の電圧V2を検出し、制御回路18に供給する。
開極コイル208にも、閉極コイル207と同様に、電流検出器15および電圧検出器17によって構成される電気量検出手段が設けられる。
この発明による実施の形態4によれば、実施の形態1における構成において、前記閉極コイル207からなる第1の作動コイルまたは前記開極コイル208からなる第2の作動コイルの電流あるいは電圧を検出する電流検出器15または電圧検出器17からなる電気量検出手段を設け、前記電流検出器15または電圧検出器17からなる電気量検出手段の出力に応じて前記短絡コイル10の磁束抑制作用を無効とするか有効とするかを前記切換スイッチ11からなる選択手段により選択するようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できるとともに、短絡コイルの制御を作動コイルの電気量を検出して自動的に行える電磁操作機構を得ることができる。
実施の形態5.
この発明による実施の形態5を図15および図16について説明する。図15は実施の形態5における電磁操作機構の構成を示す断面図である。図16は実施の形態5における電磁操作機構の他の構成を示す断面図である。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態4までにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この発明による実施の形態5における構成を示す図15において、位置検出装置を構成する固定側接点19およびロッド220に取り付けられた可動子側の位置検出装置を構成する可動側接点21が設けられている。
図15(b)に示すように可動子206が移動し、固定側接点19に接点20が接触し短絡コイルがONする。
図15(c)に示すように閉極状態でもONのままである。図15(d)のように開極動作する場合、あるいは制御回路18に組み込んだタイマーでスイッチ22をOFFする。
これにより、短絡コイルはオープンとなり、短絡コイルには電流が流れず、開極動作をスムースに行うことができる。開極後、スイッチ22はONする。閉極動作途中でスイッチ20をクローズするため、より効果的である。
なお、図16は実施の形態5における別の構成例を示す図である。図の例では位置検出装置はレーザー位置決め装置26とした。レーザ位置決め装置26の出力に応じて、制御回路18に閉極信号を送り、接点22をONする。可動子が閉極状態になれば、接点22をONするが、これは制御回路に開極信号24を送るか、あるいは、タイマーなどで動作させれば良い。この場合、接点は1個で構成できる。
この発明による実施の形態5によれば、実施の形態1における構成において、可動子206の位置を検出する接点19,21あるいはレーザ位置決め装置26からなる位置検出手段を設け、前記接点19,21あるいはレーザ位置決め装置26からなる位置検出手段の出力に応じて前記短絡コイル10の磁束抑制作用を無効とするか有効とするかを前記スイッチ11からなる選択手段により選択するようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現できるるとともに、短絡コイルの制御を可動子の位置状態を検出して自動的に行える電磁操作機構を得ることができる。
実施の形態6.
実施の形態1から実施の形態3までにおける電磁操作機構を開閉器あるいは遮断器の接点開閉用に用いる。
この発明による実施の形態6によれば、実施の形態1から実施の形態3までのいずれかにおける構成において、前記可動子206により電磁開閉器あるいは遮断器の接点を開閉操作するようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現でき、電磁開閉器あるいは遮断器の信頼性向上に役立つ電磁操作機構を得ることができる。
実施の形態7.
実施の形態1から4の電磁操作機構をエレベータのブレーキシューの動作用に用いる。特に、エレベータではブレーキ動作側(ここでは閉極側とする)に短絡コイル10を配置することが有効である。可動子206が閉極ヨーク203に当たった場合の衝撃音を小さくできる。
この発明による実施の形態7によれば、実施の形態1から実施の形態4までのいずれかにおける構成において、前記可動子206によりエレベータのブレーキ操作機構を駆動するようにしたので、可動子に加えられる吸引電磁力を短絡コイルにより適切に制御して衝撃緩和を的確に実現でき、エレベータの信頼性向上に役立つ電磁操作機構を得ることができる。
この発明による実施の形態1における電磁操作機構の構成での閉極動作を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の構成での開極動作を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の他の構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の基本構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での閉極状態を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での開極状態を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での閉極保持状態を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での開極動作を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の基本構成での開極保持状態を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の更に他の構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態1における電磁操作機構の制御回路構成を示す接続図である。 この発明による実施の形態3における電磁操作機構の制御回路構成を示す接続図である。 この発明による実施の形態4における電磁操作機構の構成を示す断面図である。 この発明による実施の形態4における電圧・電流の時間依存性を示す特性線図である。 この発明による実施の形態5における電磁操作機構の動作を示す断面図である。 この発明による実施の形態5における電磁操作機構の他の構成を示す断面図である。
符号の説明
203 閉極ヨーク、204 開極ヨーク、207 閉極コイル、208 開極コイル、206 可動子、10 短絡コイル、11 切換スイッチ、13 タイマー、18 制御回路、19 固定側接点、21 可動側接点。

Claims (9)

  1. 第1の作動コイルによる励磁に応じて第1の固定磁路部分へ吸引されて保持され、第2の作動コイルによる励磁に応じて前記第1の固定磁路部分による保持を解放され第2の固定磁路部分へ吸引されて保持される可動子を備え、前記第1の作動コイルおよび前記第2の作動コイルの少なくとも一方に前記第1の作動コイルまたは前記第2の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイルを設けるとともに、前記短絡コイルの磁束抑制作用を無効にできる選択手段を設けたことを特徴とする電磁操作機構。
  2. 前記第1の作動コイルによる励磁によって前記可動子を前記第1の固定磁路部分へ吸引して閉極動作を行わせ、前記第2の作動コイルによる励磁によって前記可動子を前記第2の固定磁路部分へ吸引して開極動作を行わせるとともに、前記第1の作動コイルに前記第1の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイルを設け、前記第1の作動コイルによる閉極動作に際し前記選択手段により前記第1の作動コイルに設けられた短絡コイルの磁束抑制作用を有効とし、前記第2の作動コイルによる開極動作に際し前記選択手段により前記第1の作動コイルに設けられた短絡コイルの磁束抑制作用を無効とすることを特徴とする請求項1に記載の電磁操作機構。
  3. 前記第1の作動コイルによる励磁によって前記可動子を前記第1の固定磁路部分へ吸引して閉極動作を行わせ、前記第2の作動コイルによる励磁によって前記可動子を前記第2の固定磁路部分へ吸引して開極動作を行わせるとともに、前記第2の作動コイルに前記第2の作動コイルの磁束を抑制する短絡コイルを設け、前記第1の作動コイルによる閉極動作に際し前記選択手段により前記第2の作動コイルに設けられた短絡コイルの磁束抑制作用を無効とし、前記第2の作動コイルによる開極動作に際し前記選択手段により前記第2の作動コイルに設けられた短絡コイルの磁束抑制作用を有効とすることを特徴とする請求項1に記載の電磁操作機構。
  4. 前記第1の作動コイルによる閉極動作の途中あるいは前記第2の作動コイルによる開極動作の途中で前記短絡コイルの磁束抑制作用を無効から有効に切り換えるようにしたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電磁操作機構。
  5. 閉極動作あるいは開極動作についての指令信号の発令から所定時間経過後に出力を導出する遅延手段を備え、前記遅延手段の出力に応じて前記短絡コイルの磁束抑制作用を無効から有効に切り換えるようにしたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電磁操作機構。
  6. 前記第1の作動コイルまたは前記第2の作動コイルの電流あるいは電圧を検出する電気量検出手段を設け、前記電気量検出手段の出力に応じて前記短絡コイルの磁束抑制作用を無効とするか有効とするかを前記選択手段により選択するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電磁操作機構。
  7. 可動子の位置を検出する位置検出手段を設け、前記位置検出手段の出力に応じて前記短絡コイルの磁束抑制作用を無効とするか有効とするかを前記選択手段により選択するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電磁操作機構。
  8. 前記可動子により電磁開閉器あるいは遮断器の接点を開閉操作することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の電磁操作機構。
  9. 前記可動子によりエレベータのブレーキ操作機構を駆動することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の電磁操作機構。
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