JP4950625B2 - ハイブリッドリレー - Google Patents

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本発明は、例えば照明負荷に電流供給及び遮断を行うために機械的接点スイッチ部と半導体スイッチ部とを有するハイブリッドリレーに関する。
従来より、インバータ制御によって照明負荷等に電流供給を行う照明器具としては、交流電圧を直流電圧に変換するために大容量の平滑コンデンサを搭載しているものが知られている。このような照明器具は、照明負荷に電流供給を開始して点灯する時に、平滑コンデンサに大きな突入電流が流れることになる。また、一つの機械的接点スイッチ部(リレー)で複数の照明負荷に電流供給を開始して点灯させる場合には、リレー投入時に、更に大きな突入電流が流れる。
このような照明器具において、機械的接点スイッチ部の接点材料は、Cdレス化に伴って、耐溶着性が低下しており、点灯時の突入電流による接点の溶着対策として、既存の機械的接点スイッチ部と、半導体スイッチ部(トライアック)を並列に接続したハイブリッドリレーが使用されている。このハイブリッドリレーとしては、従来より、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1に記載の技術を始めとして、従来より公知のハイブリッドリレーは、図16に示すように、機械的接点スイッチ部101の機械的接点対が操作回路内の電磁石コイル102の電磁石吸引力によって駆動されるように構成されている。また、トライアック103のゲート電流の通電経路には、フォトトライアック104が接続されて、当該フォトトライアック104を駆動するための発光ダイオード105が操作回路内に備えられている。
このハイブリッドリレーの動作は、照明負荷Lに電流供給を開始する時に、先ず、発光ダイオード105が発光して、当該光がフォトトライアック104に受光されてフォトトライアック104が導通状態となる。このため、フォトトライアック104のゲートに交流電源106からのゲート電流が流れ、トライアック103を導通状態にする。これにより、トライアック103を導通状態にして電源から照明負荷Lに電流供給を開始し、その後に、機械的接点スイッチ部101が導通状態にされる。このような動作により、交流電源106から照明負荷Lに流れる突入電流は、トライアック103に流れるために、機械的接点スイッチ部101の接点対が接触する直前のアーク発生による接点溶着を回避して接点消耗を減少させることができ、機械的接点スイッチ部101の寿命を長くすることができるとしている。
特開平11−238441号公報
しかしながら、上述したハイブリッドリレーは、機械的接点スイッチ部101の接点対が一度投入されると、トライアック103の端子間には電圧が現れなくなるためにトライアック103がオフ状態になるが、機械的接点スイッチ部101の接点対が衝突して短時間に複数回に亘って接点同士が開閉してしまう接点バウンスが発生してしまう。
この接点バウンスが発生すると、トライアック103はオフ状態となっているために、トライアック103が再度導通状態にならない限り、接点対において短時間のアークが発生し、突入電流が大きい場合には溶着する可能性があり、更には、接点対の消耗量が多くなって寿命が短くなるという問題点がある。
これに対し、従来においては、突入電流が十分に減衰した後に、機械的接点スイッチ部101の接点対を接触させるために、遅延回路を設けて機械的接点スイッチ部101の動作をトライアック103の動作よりも遅らせることによって、アーク放電の発生による接点消耗を抑制することも考えられる。
しかしながら、機械的接点スイッチ部101を遮断状態から導通状態に切り替えるに際して、接点バウンスにより機械的接点スイッチ部101の接点同士が離間して、当該接点間に現れる電圧上昇がトリガとなってトライアック103が再度導通状態となるまでの間に発生するアーク放電を避けることはできない。したがって、機械的接点スイッチ部101を導通状態にする時のバウンスによる接点開離のみならず、機械的接点スイッチ部101への電力供給を遮断する接点開離時にもアーク放電が発生して、接点が消耗してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、機械的接点スイッチ部に発生するアークを低減して長寿命化を実現できるハイブリッドリレーを提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッドリレーは、第1機械的接点対を備えた第1接点スイッチ部と半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、半導体スイッチ部を制御するスイッチング手段と、
第1接点スイッチ部を駆動する第1駆動開閉手段と、第1機械的接点対と並列に接続された第2機械的接点対を有した第2接点スイッチ部と、第2接点スイッチ部を駆動する第2駆動開閉手段と、スイッチング手段と第1駆動開閉手段と第2駆動開閉手段とを制御する制御部とで構成され、上述の課題を解決するために、第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、制御部により第2機械的接点対を常に導通状態とするとともに、その間のオン電圧は、第2接点スイッチ部が非導通状態のオン電圧よりも高いオン電圧とする。
更に、本発明に係るハイブリッドリレーは、第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでのオン電圧を、半導体スイッチのみ導通状態でのオン電圧よりも高くしても良い。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーは、第2機械的接点対を、第1機械的接点対の抵抗値よりも高い抵抗値の抵抗体で構成しても良い。
更に、本発明に係るハイブリッドリレーは、制御部により第1駆動開閉手段に駆動信号が供給されて第1機械的接点対が動作するまでの第1接点スイッチ部の機械的動作遅れ時間を、第2接点スイッチ部よりも長くし、制御部により第1駆動開閉手段と第2駆動開閉手段に共通した駆動信号を供給して、第2接点スイッチ部と第1接点スイッチ部の動作タイミングを互いに前後させても良い。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーは、第1駆動開閉手段と第2駆動開閉手段とを兼用し、第1機械的接点対と第2機械的接点対を共通の駆動開閉手段で動作させるとともに、第1機械的接点対と第2機械的接点対とが導通状態から非導通状態に移行するまでの接点開離ストロークを第1機械的接点対よりも第2機械的接点対の方が長くしても良い。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーは、第2接点スイッチ部を、第2機械的接点対と一又は複数の半導体素子とから構成しても良い。
また、本発明に係る他のハイブリッドリレーは、機械的接点対を備えた接点スイッチ部と半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、半導体スイッチ部を制御するスイッチング手段と、接点スイッチ部を駆動する駆動開閉手段と、接点スイッチ部のオン電圧を検出する電圧検出回路と、スイッチング手段と駆動開閉手段とを制御し、且つ電圧検出回路にて検出された電圧値に応じて駆動開閉手段の駆動回路を制御する制御部とで構成され、上述の課題を解決するために、制御部により、機械的接点対を導通状態から非導通状態に移行する開離動作において、接点スイッチ部の動作速度を制御するとともに、半導体スイッチ部のみの導通状態におけるオン電圧よりも高い電圧にて接点スイッチ部の導通状態を保持する。
本発明に係る更に他のハイブリッドリレーは、機械的接点対を備えた接点スイッチ部と半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、半導体スイッチ部を制御するスイッチング手段及び半導体スイッチ用制御回路部と、接点スイッチ部を駆動する駆動開閉手段と、スイッチング手段と駆動開閉手段とを制御する制御部とで構成され、上述の課題を解決するために、スイッチング手段により機械的接点対の開離による電圧上昇をトリガとして半導体スイッチ部を導通状態へと制御し、半導体スイッチ用制御回路部により、機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、半導体スイッチ部のゲート電圧を重畳させて半導体スイッチ部を常にオン状態とするとともに、接点スイッチ部のみの導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧とする。
また、本発明に係る更に他のハイブリッドリレーは、機械的接点対を備えた接点スイッチ部と第1半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、第1半導体スイッチ部を制御する第1スイッチング手段と、接点スイッチ部を駆動する第1駆動開閉手段と、接点スイッチ部、第1半導体スイッチ部と並列に接続した第2半導体スイッチ部と、第2半導体スイッチ部を制御する第2スイッチング手段と、第1スイッチング手段と駆動開閉手段と第2スイッチング手段とを制御する制御部とで構成され、上述の課題を解決するために、第2半導体スイッチ部を第1半導体スイッチ部よりも速い速度で導通状態とする高速スイッチング素子とし、第1接点スイッチ部が導通状態から非導通状態に移行するまでの間、制御部により常に第2半導体スイッチ部をオン状態とするとともに、当該オン状態でのオン電圧は、第2半導体スイッチ部がオフ状態でのオン電圧よりも高くする。
本発明に係るハイブリッドリレーによれば、第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、第2機械的接点対を常に導通状態とするとともに、その間オン電圧を、第2接点スイッチ部が非導通状態のオン電圧よりも高いオン電圧としているので、第1接点スイッチ部が非導通状態になる時は、第2接点スイッチ部を導通状態とするので、アークの発生を抑制して負荷電流を第2接点スイッチ部へ転流することができ、接点消耗の抑制化が図れる。一方、第2接点スイッチが非導通状態となる時は、半導体スイッチ部のみのオン電圧との差が低減されているとともに、第1接点スイッチ部から第2接点スイッチ部へ導通状態が移行すると、この時のオン電圧で、半導体スイッチ部をオン状態から導通状態へ移行しやすくなっているので、第2接点スイッチ部が非導通状態になると半導体スイッチ部に負荷電流を確実に転流できる。そのため、第2接点スイッチ部においてもアークの発生を抑制することができ、接点消耗の抑制化が図れ、ハイブリッドリレーの長寿命化が実現できる。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーによれば、第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでのオン電圧を、半導体スイッチのみ導通状態でのオン電圧よりも高くしたので、この時のオン電圧でもって、半導体スイッチ部オン状態から導通状態へ移行でき、第2接点スイッチ部が非導通状態になっても半導体スイッチ部に負荷電流を確実に転流でき、更にアークの発生を抑制することができ、更なる接点消耗の抑制化が図れる。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーによれば、第2接点スイッチ部を第1接点スイッチ部よりも高い抵抗体で構成したので、第2機械的接点対と直列に抵抗体を接続した簡単な構成で、第1接点スイッチ部の導通状態でのオン電圧よりも更に高いオン電圧にて第2接点スイッチ部を導通状態とすることができ、第1及び第2接点スイッチ部におけるアークの発生を抑制してハイブリッドリレーの長寿命化が実現できる。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーによれば、第1駆動開閉手段に駆動信号が供給されて第1機械的接点対が動作するまでの第1接点スイッチ部の機械的動作遅れ時間を、第2接点スイッチ部よりも長くし、第1駆動開閉手段と第2駆動開閉手段に共通した駆動信号を供給して、第2接点スイッチ部と第1接点スイッチ部の動作タイミングを互いに前後させるので、簡単な制御によって第2接点スイッチ部を第1接点スイッチ部よりも先に動作させて、第1接点スイッチ部の導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧にて第2接点スイッチ部を導通状態とすることができ、第1及び第2接点スイッチ部のアークの発生を抑制してハイブリッドリレーの長寿命化が実現できる。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーによれば、第1駆動開閉手段と第2駆動開閉手段とを兼用し、第1機械的接点対と第2機械的接点対とを共通の駆動開閉手段で動作させるとともに、第1機械的接点対と第2機械的接点対とが導通状態から非導通状態に移行するまでの接点開離ストロークを第1機械的接点対よりも第2機械的接点対の方が長い構成としているので、駆動部を共用していることで大型化することなく駆動開閉手段が構成でき、第1接点スイッチ部の導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧にて第2接点スイッチ部を導通状態とすることができるので、第1及び第2接点スイッチ部のアークの発生を抑制してハイブリッドリレーの長寿命化が実現できる。
更にまた、本発明に係るハイブリッドリレーによれば、第2接点スイッチ部を、第2機械的接点対と一又は複数の半導体素子とから構成したので、第2接点スイッチ部に流れる電流に関係なく、第1接点スイッチ部の導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧にて第2接点スイッチ部を導通状態とすることができるので、確実に第1及び第2接点スイッチ部におけるアークの発生を抑制できる。
また、本発明に係る他のハイブリッドリレーによれば、機械的接点対を導通状態から非導通状態に移行する開離動作において、接点スイッチ部の動作速度を制御するとともに、半導体スイッチ部のみの導通状態におけるオン電圧よりも高い電圧にて接点スイッチ部の導通状態を保持するので、複数の接点スイッチ部を構成しない簡単な構成であまり大型化しない構成によって接点スイッチ部におけるアークの発生を抑制できる。
また、本発明に係る更に他のハイブリッドリレーによれば、スイッチング手段により、機械的接点対の開離による電圧上昇をトリガとして半導体スイッチ部を導通状態へと制御し、半導体スイッチ用制御回路部により機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、半導体スイッチ部のゲート電圧を重畳させて半導体スイッチ部を常にオン状態とするとともに、接点スイッチ部のみの導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧とするので、接点スイッチ部の接点対が動作する前に半導体スイッチ部を確実にオン状態にすることができ、接点対の開離動作によって接点スイッチ部に流れる電流を確実に半導体スイッチ部に転流でき、接点スイッチ部におけるアークの発生を確実に抑制できる。
また、本発明に係る他のハイブリッドリレーによれば、第2半導体スイッチ部を第1半導体スイッチ部よりも速い速度で導通状態とする高速スイッチング素子とし、接点スイッチ部が導通状態から非導通状態に移行するまでの間、常に第2半導体スイッチ部をオン状態とするとともに、当該オン状態でのオン電圧を第2半導体スイッチ部がオフ状態でのオン電圧よりも高くしたので、第2半導体スイッチ部が第1半導体スイッチ部よりも速い速度で動作して、更に当該高速動作した第2半導体スイッチ部のオン抵抗によって第1半導体スイッチ部に電圧を供給して導通状態にしておくことができ、接点スイッチ部におけるアークの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明は、図1に示すように構成された第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置に適用される。
このハイブリッドリレー装置は、制御部4の制御に従ってハイブリッドリレー回路3が動作し、交流電源1の電力を照明負荷等の負荷2(L)に供給して、負荷2を動作させるものである。
このハイブリッドリレー回路3は、半導体スイッチ部であるトライアック11(第1半導体スイッチ部)と、第1接点スイッチ部12及び第1接点スイッチ部12を駆動する第1励磁コイル13(第1駆動開閉手段)と、第2接点スイッチ部14及び第2接点スイッチ部14を駆動する第2励磁コイル15(第2駆動開閉手段)とを備えている。トライアック11と第1接点スイッチ部12とは並列に接続され、第1接点スイッチ部12と第2接点スイッチ部14とは並列に接続されている。ハイブリッドリレー回路3は、制御部4によって、トライアック11、第1接点スイッチ部12、第2接点スイッチ部14を制御することによって、交流電源1から負荷2に対して電力供給をオン、オフする。
第1接点スイッチ部12は、接触により電気的接続が可能な接点対と、通電するのに必要な電路部を備えた構成の機械的接点対(第1機械的接点対)である。同様に、第2接点スイッチ部14は、接触により電気的接続が可能な接点対と、通電するのに必要な電路部を備えた構成の機械的接点対(第2機械的接点対)である。第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14の導通状態とは、接点対同士が接触している状態とする。この時の負荷電流は、抵抗比の関係で流れていない場合もあり得る。また、第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14の非導通状態とは、基本的には機械的接点対同士が離れている状態で、機械的接点対の動作により、接点対同士にわずかの隙間が発生した時の状態も含む。この時には、負荷電流は、流れないのが原則であるが、アークの発生により流れている場合もあり得る。
第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14の開離動作とは、第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14が導通状態から非導通状態へ移行する動作であって、機械的接点対の開極時の動作以外に、投入時のバウンスが発生した場合における接点対同士の開極にも適用する動作である。
更に、トライアック11,第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14のオン電圧とは、交流電源1からの電力供給により負荷電流が流れている時における図1に示すような交流電源1と負荷2との直列回路が接続された両端間の両端電圧Vである。この交流電源1と負荷2との直列回路が接続された両端には、第1機械的接点対、第2機械的接点対、トライアック11が接続されている。オン電圧は、第1機械的接点対、第2機械的接点対、トライアック11の少なくとも一つが導通状態となって、負荷2に電流が流れている時の両端電圧Vである。
トライアック11のオン状態とは、基本的には半導体スイッチを制御するための制御電流が流れており半導体スイッチが導通状態へ移行する前の状態とするが、わずかながら負荷電流が流れている様な中途半端な導通状態も含む。ゼロクロスフォトトライアックカプラ16の場合には、負荷電流が流れるための接点開離による電圧上昇のトリガ待ちをしている状態である。また、MOSFETの場合には、スイッチング回路から動作電圧が供給されている状態である。トライアック11のオフ状態とは、制御電流が流れていないために、負荷電流も流れていない状態である。
第2接点スイッチ部14が導通状態の時は、第1接点スイッチ部12のみが導通状態の時よりもオン電圧Vが大きくなるように設計されている。例えば、第2接点スイッチ部14は、接点バネを導電率が小さい材料としている。なお、第2接点スイッチ部14は、通電性能を考慮しない極度に通電断面積の小さい電路構成としても良い。また、第1接点スイッチ部と第2接点スイッチ部は同一の材料及び電路構成であっても、図1のように第2接点スイッチ部と抵抗Rが直列接続されて、オン電圧Vが大きくなるように設計されている。
第1接点スイッチ部12、第2接点スイッチ部14は、制御部4から第1励磁コイル13、第2励磁コイル15に流される励磁電流(駆動信号)の有無に応じた吸引力の有無よって、第1機械的接点対、第2機械的接点対が、導通状態又は遮断状態に切り替えられる機構であり、第1接点スイッチ部は、駆動信号をOFFした後も、OFFする前の機械的接点対の動作状態を保持できるラッチング構成であり、第2接点スイッチ部は、駆動信号をONした時にのみ機械的接点対の動作状態を保持できる非ラッチング構成である。
トライアック11のゲート端子は、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16と接続されている。このゼロクロス型フォトトライアックカプラ16は、直流パルスによって発光ダイオード17が発光し、フォトトライアックカプラ内部の受光素子が受光され、更に交流のゼロクロスを検知した後、トライアック11を導通状態にさせる。このようなゼロクロス型フォトトライアックカプラ16及び発光ダイオード17を含む回路構成は、スイッチング手段となる。
つぎに、上述したハイブリッドリレー装置の基本的な動作について説明する。
ハイブリッドリレー装置は、負荷2への電力供給を開始するために図示しない負荷2用のスイッチがオンされると、制御部4は、図2(a)に示すように、トライアック11、第2接点スイッチ部14、第1接点スイッチ部12の順に導通状態に切り替える。具体的には、トライアック11を導通状態にした後に、第1接点スイッチ部12を導通状態とするのであるが、その直前に第2接点スイッチ部14を導通状態にする。これにより、交流電源1からの電流は、先ずトライアック11に流れた後に第2接点スイッチ部14と負荷電流を分担しながら流れて、その後に第1接点スイッチ部12に流れる。
このとき、制御部4は、外部から負荷2をオンとするパルス信号を入力とし、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16へある一定時間のパルス信号を供給する。つまり、発光ダイオード17に電流を供給して、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16を介してトライアックにゲート電流が流れ、トライアック11を導通状態にさせる。また、制御部4は、発光ダイオード17に発光電流を供給した時点から数msecだけ遅延させて、第1接点スイッチ部12を導通状態にさせる駆動信号を第1励磁コイル13に供給する。
これによって、制御部4は、トライアック11が導通状態となった後に、第1接点スイッチ部12を導通状態にさせる。第1接点スイッチ部12が導通状態になると、オン電圧は、トライアック11が導通状態の時よりも低いので、第1接点スイッチ部12のみに負荷電流が流れ、トライアック11に電流は流れなくなる。この時、トライアック11はオン状態(ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16を介してゲート電流が流れるのを待っている状態)であり、その後、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16へのパルス信号がオフになるので、トライアック11はオフ状態になり、負荷2への電力供給は、第1接点スイッチ部12を介してのみ行われる状態へ移行する。
また、制御部4は、トライアック11を導通状態にした後であって、第1接点スイッチ部12が導通状態となる直前に第2接点スイッチ部14を導通状態にさせる駆動信号を第2励磁コイル15に供給する。また、第2接点スイッチ部14は、第1接点スイッチ部12よりも機械的接点対の開閉動作が速くなるように設計されていることにより、時間遅れを設定した異なる2つの駆動信号を出力する必要もなく、同一の駆動信号にて、第2接点スイッチ部14が導通状態になった後に第1接点スイッチ部12を導通状態とすることができる。
第2接点スイッチ部14は、第2励磁コイル15に駆動信号が供給されている時には導通状態となり、第2励磁コイル15に駆動信号の供給が停止されると非導通状態となる構成であり、また、第1接点スイッチ部12は、第1励磁コイル13に駆動信号が供給されて導通状態となった後に第1励磁コイル13への駆動信号の供給が停止されても導通状態で保持する構成であるから、図2(a)に示すように、トライアック11、第1接点スイッチ部12、第2接点スイッチ部14の順で動作をして、第1接点スイッチ部12を導通状態で固定する。
また、ハイブリッドリレー装置は、負荷2への電力供給を停止する場合には、図2(b)に示すように、第1接点スイッチ部12が導通状態となっている時に、先ず、トライアック11をオン状態にした後に、第2接点スイッチ部14を導通状態にして、その後に、第1接点スイッチ部12を非導通状態にする。その後、第2接点スイッチ部14を非導通状態にするため、トライアック11はオン状態から導通状態へ移行し、さらにその後、トライアック11をオフ状態にして、電力供給を停止する。
このとき、制御部4は、外部から負荷2をオフとするパルス信号が送られて、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16の発光ダイオード17に発光電流を供給する。これにより、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16がゼロクロス待ち状態となるが、交流電源1から負荷2への電流は第1接点スイッチ部12のみに流れている状態である。
次に、制御部4は、第2励磁コイル15を駆動させて第2接点スイッチ部14を導通状態にし、その直後に第1接点スイッチ部12を非導通状態とする。このとき、第1接点スイッチ部12が非導通状態となる時点では、第2接点スイッチ部14が導通状態となっているために、当該第2接点スイッチ部14の抵抗増加分(オン抵抗分)だけ電圧が上昇してトライアック11がオン状態を維持しながら導通状態へ移行できるようになっている。
その後、第2接点スイッチ部14を非導通状態に切り替えるように第2励磁コイル15への駆動電流を停止させると、トライアック11はオン状態から導通状態へ移行し、その導通状態をある一定時間確保した後、トライアック11をオフ状態にする。この状態にて、負荷への電力供給が停止される。
以上説明したように、本発明を適用した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置によれば、第1接点スイッチ部12の接点が接触した時には接点バウンスが発生する場合があるものの、第1接点スイッチ部12を非導通状態から導通状態に切り替える時及び導通状態から非導通状態に切り替える時には、第1接点スイッチ部12の動作よりも先に第2接点スイッチ部14を導通状態に動作させるので、第1接点スイッチ部12が非導通状態になっても第2接点スイッチ部14に電流を転流させることができる。
また、第1接点スイッチ部12を動作させるよりも前に第2接点スイッチ部14を動作させ、第1接点スイッチ部12のみの導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧にて第2接点スイッチ部14を導通状態としているので、トライアック11はオン状態を維持して導通状態に移行できるようにしておくことができる。
これにより、第1接点スイッチ部12、第2接点スイッチ部14でのアークの発生を抑制でき、長寿命を実現できる。
つぎに、上述した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置によって、アークの発生を抑制できることについて説明する。なお、本文中に示す開離動作とは、機械的接点対をオンする接点スイッチ投入における接点バウンス発生時の接点の開離と、機械的接点対をオフする接点スイッチ遮断時の接点の開離の両方を意味するものとする。
第1接点スイッチ部12における接点の開離時に、交流電源1からトライアック11への分流が無い場合には、第1接点スイッチ部12において開離した時のアークが発生するが、当該アーク発生に伴って発生する磁場によって、アークが外側に広がって、接点消耗が広範囲となる。
一方、第1接点スイッチ部12における接点との開離時に、交流電源1からトライアック11への分流が有る場合には、第1接点スイッチ部12における接点が開離し始めると、接点間電圧が上昇するが、トライアック11は、接点間に現れる電圧上昇がトリガとなって、導通状態となるまでの時間は、第1接点スイッチ部12における接点間電圧が上昇してしまう。また、トライアック11が導通するまでの時間における接点開離距離は、数μmであるので、接点表面の局所的な部分で電界強度が集中し、電子が放出されやすい状態となり、更に電圧が上昇して電界強度が上昇すると、第1接点スイッチ部12における接点でアーク放電が開始してしまう。なお、第1接点スイッチ部12における接点を導通状態から非導通状態に切り替える時に発生するアーク放電を、特に、切り替えアークと呼んでいる。この切り替えアークが発生すると、当該アーク発生箇所が高温となるために、接点消耗が起こってしまう。このような切り替えアークによる温度上昇は、トライアック11に分流がない場合に発生するアーク放電と比較して小範囲で発生するものの、複数回に亘って接点消耗が発生すると第1接点スイッチ部12における接点の寿命に影響してしまう。
第1接点スイッチ部12の第1機械的接点対は、通電性能を要求されるため、通電による消費電力が低く抑えられているのが一般的であり、第1接点スイッチ部12における接点の開離前の接触抵抗(オン抵抗)がトライアック11のオン抵抗と比較して充分に低い。そのため、第1接点スイッチ部12における接点対が開離する時の電圧降下は、トライアック11が動作する電圧に至っていない。この接点開離により生じる電圧差のために、接点対が非導通状態となればアークが発生し得る。
トライアック11のスイッチング手段として、ゼロクロス型フォトトライアックカプラ16を用いた場合には、動作電圧は、トライアック11のみのオン電圧よりも高い電圧が動作電圧となっている。
また、第1接点スイッチ部12における接点が開離し始めると、第1接点スイッチ部12における接点の接圧が徐々に減少してオン抵抗が増加するが、接点材料として低抵抗材料を用いた場合には、接点の接圧が0付近となると数mΩから数百Ωにまで急激に抵抗が増加する。これに伴って、第1接点スイッチ部12における接点間電圧が上昇して、アークが発生してしまう。
これに対し、本発明を適用したハイブリッドリレー装置によれば、第1接点スイッチ部12を動作させる時に、当該第1接点スイッチ部12における接点間の電圧上昇を抑制することを目的として、第1接点スイッチ部12における接点が開離する前、トライアック11がオン状態から導通状態と移行するために必要な動作電圧を供給し、第1接点スイッチ部12のみの導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧にて導通状態とするため、第2接点スイッチ部14のオン抵抗及び抵抗Rを設けている。すなわち、第1接点スイッチ部12の第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、制御部4により第1接点スイッチ部12の第2機械的接点対を常に導通状態とするとともに、その間のオン電圧は、第2接点スイッチ部12が非導通状態のオン電圧よりも高いオン電圧とできる。
また、ハイブリッドリレー装置によれば、第1接点スイッチ部12における接点がバウンスして非導通状態となっても、トライアック11が導通状態となるまでの時間において、電圧上昇分を第2接点スイッチ部14のオン抵抗(抵抗Rを含む)によって消費するので、第1接点スイッチ部12における接点でアークが発生することがなく、第2接点スイッチ部14に電流を転流してトライアック11が導通状態となる電圧を確保でき、最終的には、トライアック11に電流を転流できる。
なお、図1に示す回路の例では、トライアック11としてゼロクロス型フォトトライアックを用いたが、これに限らず、同様の機能を有する回路、例えばダイオードブリッジで全波整流された出力波形において0[V]付近を検出してゼロクロスタイミング信号を制御部4に出力するゼロクロス検出回路を設けて、当該ゼロクロスタイミングにてトライアック11を導通状態としても良い。
また、負荷2への電力供給開始時に、第2接点スイッチ部14を導通状態にした後に第1接点スイッチ部12を導通状態にする場合、制御部4は、出力する駆動信号の簡略化のために、第1励磁コイル13及び第2励磁コイル15に共通した駆動信号を出力しているが、個別の信号を出力するようにしても同様の効果が得られる。
更に、ハイブリッドリレー装置によれば、制御部4より第1励磁コイル13に駆動信号が供給されて第1接点スイッチ部12が動作するまでの機械的動作遅れ時間を、第2接点スイッチ部14よりも長くして構成し、制御部4により、第1励磁コイル13と第2励磁コイル15に共通した駆動信号を供給して、第2接点スイッチ部14と第1接点スイッチ部12の動作タイミングを互いに前後させるので、簡単な制御によって第2接点スイッチ部14を第1接点スイッチ部12よりも先に動作させて、第1接点スイッチ部12の導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧にて第2接点スイッチ部14を導通状態とすることができ、第1及び第2接点スイッチ部のアークの発生を抑制してハイブリッドリレーの長寿命化が実現できる。
[第2実施形態]
つぎに、本発明を適用した第2実施形態に係るハイブリッドリレー装置について説明する。なお、上述した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置と同じ部分については同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図3及び図4に示すように、第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14に代えて、接点として用いられる負荷バネを2枚の負荷バネ21a,21bと等価となるように構成した接点スイッチ部21を備え、更に、負荷バネ21a,21bを励磁コイル22によって動作させるものである。
負荷バネ21aは抵抗R1と直列接続され、負荷バネ21bは抵抗R2と直列接続されている。この接点スイッチ部21は、図4(a)に示すように、負荷バネ21aと負荷バネ21bとが同じ部材に接続されている。負荷バネ21aが導通状態となるまでのストロークはストロークaとなっており、負荷バネ21bが導通状態となるまでのストロークbはストロークbとなっており、ストロークa>ストロークbの関係となっている。
また、図5に、接圧と、抵抗R1と負荷バネ21aのオン抵抗との和及び抵抗R2と負荷バネ21bのオン抵抗との和との関係を示すように、接点スイッチ部21は、抵抗R1と負荷バネ21aのオン抵抗との和が、抵抗R2と負荷バネ21bのオン抵抗との和よりも高くなるように構成されている。なお、負荷バネ21aのオン抵抗と抵抗R1との和と、負荷バネ21bのオン抵抗と抵抗R2との和とを異なるものにする構成としては、負荷バネ21aと負荷バネ21bとを異なる材料とする。
この接点スイッチ部21は、最初に導通状態となる負荷バネ21aの抵抗分が、負荷バネ21bと比較して大きくなっている。すなわち、負荷バネ21aは上述のオン抵抗が高い第2接点スイッチ部14に相当し、負荷バネ21bは上述のオン抵抗が低い第1接点スイッチ部12に相当する。
このようなハイブリッドリレー装置は、機械的接点対が開離する動作を例にすると、以下の様になる。
制御部4によって励磁コイル22が駆動されると、先ず図4(b)、(c)のように負荷バネ21bの接点対が非導通状態となり、その後に図4(d)のように負荷バネ21aの接点対が非導通状態となる。この負荷バネ21bの接点対が非導通状態となった時点においては、負荷バネ21aは導通状態であるので、当該負荷バネ21aのオン抵抗と抵抗R1との和による電圧降下によるトライアック11のトリガ電圧(動作電圧)を確保することができ、トライアック11はオン状態となり得る。負荷バネ21aが非導通状態となったときに、トライアックはオン状態から導通状態に移行できる。
このように、第2実施形態に係るハイブリッドリレー装置によれば、第1励磁コイル13と第2励磁コイル15とを兼用した励磁コイル22を備えて第1接点スイッチ部12と第2接点スイッチ部14とを共通の励磁コイル22で動作させるように構成している。また、ハイブリッドリレー装置は、オン抵抗が異なる2枚の負荷バネ21aと負荷バネ21bとで第1接点スイッチ部12及び第2接点スイッチ部14を構成している。更に、第1接点スイッチ部12と第2接点スイッチ部14とが導通状態から非導通状態に移行するまでの開離ストロークa,bは負荷バネ21aよりも負荷バネ21bの方が長い構成としている。これにより、励磁コイル22を単一のものとして構成でき、ハイブリッドリレー回路3を大型化することなく、アークの発生を抑制して長寿命化を実現できる。
[第3実施形態]
つぎに、本発明を適用した第3実施形態に係るハイブリッドリレー装置について説明する。なお、上述した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置と同じ部分については同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
第3実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図6に示すように、上述の第2接点スイッチ部14と直列接続される抵抗Rに代えて、当該抵抗体を、一又は複数の半導体素子で構成したことを特徴とするものである。なお、図6は、半導体素子として複数のダイオード31を第2接点スイッチ部14に対して直列接続している。
このダイオード31は、アノード側にダイオードブリッジ32が接続されて、カソード側に第2接点スイッチ部14が接続されている。ダイオード31は、交流電源1からの電流がダイオードブリッジ32で全波整流されて供給される。ダイオード31を複数とすることによって、当該ダイオードのみのオン電圧でもって、全体のオン電圧を調整している。これによって、負荷電流の大きさに依存せずにダイオード31の個数に比例した電圧を確保することができるので、第1接点スイッチ部12の機械的接点対が非導通状態になる前に第1接点スイッチ部12のみのオン電圧よりも高い第2接点スイッチ部14のオン電圧とすることができるので、トライアック11をオン状態とすることでき、第2接点スイッチ部14が非導通状態になると、トライアック11は確実に導通状態へ移行できる。
また、このハイブリッドリレー装置は、図7に示すように、抵抗体となる半導体素子として、ダイオードブリッジ32を介して接続されたMOSFET33とツェナーダイオード34とを、第2接点スイッチ部14として用いても良い。
以上のように、第3実施形態に係るハイブリッドリレー装置によれば、第2接点スイッチ部14に直列接続される抵抗体として一又は複数の半導体素子を用いることによって、負荷電流に依存した電圧変動をなくすことができ、確実にトライアック11を導通状態に移行できる。これにより、第1接点スイッチ部12にバウンスが発生した場合であっても負荷電流を確実にトライアック11に転流できる。
[第4実施形態]
つぎに、本発明を適用した第4実施形態に係るハイブリッドリレー装置について説明する。なお、上述した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置と同じ部分については同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
第4実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図8に示すように、制御電流によってオン、オフする機械的接点対を備えた接点スイッチ部40とトライアック11が並列に接続されており、交流電源1から負荷2に対して電力供給をオン、オフする構成であることは前提であるが、トライアック11を制御するスイッチング手段と、接点スイッチ部40を駆動させる駆動回路41と、接点スイッチ部40のオン電圧を検出する電圧検出回路42と、電圧検出回路42にて検出された電圧値に応じて駆動回路41に制御信号を出力する制御部4とで構成され、制御部4は、接点スイッチ部40の機械的接点対の導通状態から非導通状態に移行する開離動作において、接点スイッチ部40の動作速度を制御して、トライアック11のオン電圧よりも高い電圧にて第1接点スイッチ部12の導通状態を保持することを特徴とする。この接点スイッチ部40は、上述した第1乃至第3の実施形態における第1接点スイッチ部12に相当する。
電圧検出回路42は、交流電源1からの電流がダイオードブリッジ43で全波整流されて供給され、トライアック11及び接点スイッチ部40に印加されている電圧値を検出する。この電圧検出回路42によって検出された電圧値は、制御部4によって読み取られる。制御部4は、電圧検出回路42で検出されている電圧値が、所定値以上の高い電圧値となった場合に、駆動回路41を制御して、接点スイッチ部40の機械的接点対の動作速度を制御する。
通常、接点スイッチ部40における接点が接触している状態において、駆動回路41によって接点スイッチ部40における接点対を開離させる方向に一定速度で動作させると、機械的接点対の抵抗は次第に大きくなる。図9は、接点開離前から接点開離により機械的接点対が非導通状態になり、トライアック11が導通状態になるまでのオン電圧特性であり、接点開離によるオン電圧は、接点スイッチ部40における機械的接点対の開離開始時刻から接圧が0となるまでに次第に高くなる。その後、機械的接点対が非導通状態となった直後からのオン電圧は、トライアック11が導通状態となるまでに、トライアック11のオン状態に必要な動作電圧以上に、ある瞬間だけ急激な上昇を示した後、トライアック11のオン電圧となる。これに対し、図10に示すように、制御部4によって、機械的接点対の速度制御を行って、接点スイッチ部40に発生するアークを低減させている。
すなわち、制御部4は、電圧検出回路42で検出されている電圧値が所定の速度制御を行う電圧値に達したことを検出した場合に、図10に示すような電圧変化となるように接点スイッチ部40における機械的接点対の速度制御を行う。このとき、制御部4は、接点スイッチ部40における接点対の開離開始時刻から駆動回路41によって接点スイッチ部40における接点対を開離させる方向に駆動させると、次第に電圧値が上昇し、所定の電圧値となると、一旦接点スイッチ部40における機械的接点対の動作を停止又は電圧値の上昇度合いが緩やかになるように接点スイッチ部40における機械的接点対を動作させるように駆動回路41を制御する。
これにより、接点スイッチ部40における接点対の開離開始時刻においては、接点スイッチ部40における接点の抵抗値(オン抵抗)を低抵抗値とし、速度制御した時点における接点スイッチ部40における接点の抵抗値を高抵抗値とする。接点スイッチ部40における接点の抵抗値が高抵抗値とされた場合、トライアック11のゲート端子に動作電圧を印加することが可能となるので、機械的接点対が非導通状態になると、トライアック11は、オン状態から導通状態へ移行する。
以上のように、第4実施形態に係るハイブリッドリレー装置によれば、接点スイッチ部40における機械的接点対の動作速度を制御することによって、接点スイッチ部40における機械的接点対のオン抵抗が低い状態と、接点スイッチ部40における機械的接点対のオン抵抗が高い状態とを作り出すことができる。これにより、接点スイッチ部40における機械的接点対の開離時には、確実にトライアック11をオン状態に維持できるために、交流電源1からの電流を確実にトライアック11に転流でき、接点スイッチ部40の開離時にアークを発生させることを抑制できる。
なお、接点スイッチ部40を片持ち梁状のバネで構成した場合には、接点スイッチ部40の動作中における所定位置で固定することは困難となるが、接点スイッチ部40を摺動接点型のものとすることにより、容易に接点スイッチ部40を所定位置で固定できる。
[第5実施形態]
つぎに、本発明を適用した第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置について説明する。なお、上述した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置と同じ部分については同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図11に示すように、制御部4によって接点スイッチ部40の機械的接点対が動作する前においてトライアック11をオン状態にしておく電源回路51(半導体スイッチ用制御回路)を備えることを特徴とする。なお、図11に示すハイブリッドリレー装置は、駆動回路41として励磁コイルを使用した例を示している。
トライアック11は、T2−G間にゼロクロスフォトトライアックカプラ、T1−G間に電源回路51及び耐圧トランジスタ53(Q)が接続されている。電源回路51から直流電圧が印加されている時に、耐圧トランジスタ53が制御部4によってトリガされるとトライアック11がオン状態となる。
電源回路51は、トライアック11のT1端子及び接点スイッチ部40、ダイオードブリッジ52と接続されている。
制御部4は、接点スイッチ部40における機械的接点対を動作させる場合に、接点スイッチ部40を動作させる駆動信号を駆動回路41に供給すると同時に、耐圧トランジスタ53を導通状態にする。これにより、接点スイッチ部40には機械的な動作遅れがあるので、接点スイッチ部40が動作する前に、トライアック11が耐圧トランジスタ53からの電圧によってオン状態となる。
これにより、接点スイッチ部40における接点を開離させる時には、電流をトライアック11に転流でき、接点スイッチ部40における接点のアークの発生を抑制できる。また、接点スイッチ部40を非導通状態から導通状態にする場合において接点がバウンスした場合であっても、当該接点が接触する前にトライアック11をオン状態にしておくことにより、接点スイッチ部40のバウンス時にアークが発生することを抑制できる。
また、第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図12に示すように、トライアック11のT1端子に直流電源54を接続して、制御部4によって耐圧トランジスタ53をスイッチングさせることによって、トライアック11のゲート端子に供給する電圧を上昇させてトライアック11をオン状態になるように制御しても良い。また、第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図13に示すように、パルストランス55をトライアック11のT1とゲート端子間に接続してトライアック11のゲート端子に供給する電圧を上昇させてトライアック11をオン状態になるよう制御しても良い。
以上のように、第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置によれば、接点スイッチ部40の開離による電圧上昇をトリガとしてトライアック11を導通状態へと制御し、電源回路51により接点スイッチ部40が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、トライアック11のゲート電圧を重畳させてトライアック11を常にオン状態とするとともに、接点スイッチ部40のみの導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧とするので、接点スイッチ部40の機械的接点対が動作する前にトライアック11を確実にオン状態にすることができ、機械的接点対の開離動作によって接点スイッチ部40に流れる電流を確実にトライアック11に転流でき、接点スイッチ部40におけるアークの発生を確実に抑制できる。
また、上述の第1実施形態などのように機械的な接点スイッチを複数設ける必要なく、大型化を回避できる。更に、複数の機械的な接点スイッチを設ける必要がないので、複数の機械的な接点スイッチ間の動作タイミングを制御する必要が無く、簡単な制御によって接点スイッチ部40における接点のアークの発生を抑制できる。
[第6実施形態]
つぎに、本発明を適用した第6実施形態に係るハイブリッドリレー装置について説明する。なお、上述した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置と同じ部分については同一符号を付することによってその詳細な説明を省略する。
第6実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図14に示すように、接点スイッチ部40と並列して設けられ、トライアック11よりも速い速度でスイッチングすることが可能なMOSFET61(高速スイッチング素子)を備えることを特徴とする。バイポーラトランジスタ方式のトライアック11は、電流検知型であるために、ゲート電流が流れることで導通状態に移行するのに対し、電圧検知型のMOSFET61は、予めゲート電圧を印加しておけば、いつでも導通状態へ移行できるので、トライアック11よりも速くスイッチングすることが可能となる。
このMOSFET61は、ゲート端子が駆動回路41に接続されて、制御部4から駆動回路41に供給される駆動信号と同期させてスイッチング信号が供給される。
このハイブリッドリレー装置は、接点スイッチ部40における接点を開離させる場合に、制御部4から駆動回路41に対して駆動信号を出力する。これにより、駆動回路41は、接点スイッチ部40を動作させる磁界を発生させると同時に、トライアック11よりも速くMOSFET61がオン状態となる。
MOSFET61がオン状態となっている場合、ダイオードブリッジ62で全波整流された電流がMOSFET61に流れ、当該MOSFET61のオン抵抗によって接点スイッチ部40のみの場合と比べてオン電圧が上昇する。これにより、トライアック11をオン状態にすることができ、接点スイッチ部40における接点が開離する時に流れる電流をトライアック11に転流することができ、接点スイッチ部40における接点のアークの発生を抑制できる。
以上のように、第6実施形態に係るハイブリッドリレー装置によれば、トライアック11よりも速い速度で導通状態とする高速スイッチング素子であるMOSFET61を備え、接点スイッチ部40が導通状態から非導通状態に移行するまでの間、常にMOSFET61をオン状態とするとともに、当該オン状態でのオン電圧をMOSFET61がオフ状態でのオン電圧よりも高くしたので、MOSFET61がトライアック11よりも速い速度で動作して、更に当該高速動作したMOSFET61のオン抵抗によってトライアック11に電圧を供給して導通状態にしておくことができ、接点スイッチ部40におけるアークの発生を抑制できる。
また、第6実施形態に係るハイブリッドリレー装置は、図15に示すように、直列接続されたMOSFET61a,61bを、トライアック11及び接点スイッチ部40と並列して接続しても良い。このMOSFET61a,61bは、図14に示す構成と同様に、駆動回路41と接続されて、制御部4から駆動回路41に駆動信号が供給されたと同時に、オン状態となる。このようなハイブリッドリレー装置によれば、MOSFET61a,61bが直列接続されていることから、MOSFET61a,61bをオンさせて第1接点よりオン電圧を大きくして、高い電圧をトライアック11に印加させて確実にトライアック11をオン状態にでき、更に確実に電流をトライアック11に転流して導通状態できる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置の回路図である。 本発明を適用した第1実施形態に係るハイブリッドリレー装置におけるトライアック、第1接点スイッチ部、第2接点スイッチ部のオン時の動作タイミング及びオフ時の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 本発明を適用した第2実施形態に係るハイブリッドリレー装置の回路図である。 本発明を適用した第2実施形態に係るハイブリッドリレー装置における接点スイッチ部の等価回路及びストロークと接圧との関係を示す図である。 本発明を適用した第2実施形態に係るハイブリッドリレー装置における接点スイッチ部の接圧と抵抗値との関係を示す図である。 本発明を適用した第3実施形態に係るハイブリッドリレー装置の回路図である。 本発明を適用した第3実施形態に係るハイブリッドリレー装置の他の回路図である。 本発明を適用した第4実施形態に係るハイブリッドリレー装置の回路図である。 本発明を適用した第4実施形態に係るハイブリッドリレー装置における接点スイッチ部の通常時の動作によって変化する電圧値を示す図である。 本発明を適用した第4実施形態に係るハイブリッドリレー装置における接点スイッチ部40の動作によって変化する電圧値を示す図である。 本発明を適用した第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置の回路図である。 本発明を適用した第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置の他の回路図である。 本発明を適用した第5実施形態に係るハイブリッドリレー装置の他の回路図である。 本発明を適用した第6実施形態に係るハイブリッドリレー装置の回路図である。 本発明を適用した第6実施形態に係るハイブリッドリレー装置の他の回路図である。 従来のハイブリッドリレー装置の回路図である。
符号の説明
1 交流電源
2 負荷
3 ハイブリッドリレー回路
4 制御部
11 トライアック(半導体スイッチ部)
12 第1接点スイッチ部
13 第1励磁コイル
14 第2接点スイッチ部
15 第2励磁コイル
16 ゼロクロス型フォトトライアックカプラ
17 発光ダイオード
21 接点スイッチ部
21a,21b 負荷バネ
22 励磁コイル
31 ダイオード
32 ダイオードブリッジ
33 MOSFET
34 ツェナーダイオード
40 接点スイッチ部
41 駆動回路
42 電圧検出回路
43 ダイオードブリッジ
51 電源回路
52 ダイオードブリッジ
53 耐圧トランジスタ
54 直流電源
55 パルストランス
61 MOSFET(第2半導体スイッチ部)
62 ダイオードブリッジ

Claims (9)

  1. 第1機械的接点対を備えた第1接点スイッチ部と半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、
    前記半導体スイッチ部を制御するスイッチング手段と、
    前記第1接点スイッチ部を駆動する第1駆動開閉手段と、
    前記第1機械的接点対と並列に接続された第2機械的接点対を有した第2接点スイッチ部と、
    前記第2接点スイッチ部を駆動する第2駆動開閉手段と、
    前記スイッチング手段と前記第1駆動開閉手段と前記第2駆動開閉手段とを制御する制御部とで構成され、
    前記第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、前記制御部により前記第2機械的接点対を常に導通状態とするとともに、その間におけるオン電圧は、前記第2接点スイッチ部が非導通状態のオン電圧よりも高いオン電圧とすることを特徴とするハイブリッドリレー。
  2. 請求項1記載のハイブリッドリレーにおいて、
    前記第1機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでのオン電圧は、前記半導体スイッチ部のみ導通状態でのオン電圧よりも高いことを特徴とするハイブリッドリレー。
  3. 請求項1又は請求項2記載のハイブリッドリレーにおいて、
    前記第2機械的接点対は、前記第1機械的接点対の抵抗値よりも高い抵抗値の抵抗体で構成されたことを特徴とするハイブリッドリレー。
  4. 請求項1又は請求項2記載のハイブリッドリレーにおいて、
    前記制御部により前記第1駆動開閉手段に駆動信号が供給されて前記第1機械的接点対が動作するまでの前記第1接点スイッチ部の機械的動作遅れ時間は、前記第2接点スイッチ部よりも長く、前記制御部は、前記第1駆動開閉手段と前記第2駆動開閉手段に共通した駆動信号を供給して、前記第1接点スイッチ部と前記第2接点スイッチ部との動作タイミングを互いに前後させることを特徴とするハイブリッドリレー。
  5. 請求項1又は請求項2記載のハイブリッドリレーにおいて、
    前記第1駆動開閉手段は前記第2駆動開閉手段と兼用し、
    前記第1機械的接点対と前記第2機械的接点対とを共通の駆動開閉手段で動作させるとともに、前記第1機械的接点対と前記第2機械的接点対が導通状態から非導通状態に移行するまでの接点開離ストロークは前記第1機械的接点対よりも前記第2機械的接点対の方が長いことを特徴とするハイブリッドリレー。
  6. 請求項1又は請求項2記載のハイブリッドリレーにおいて、
    前記第2接点スイッチ部は、前記第2機械的接点対と一又は複数の半導体素子とから構成されたことを特徴とするハイブリッドリレー。
  7. 機械的接点対を備えた接点スイッチ部と半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、
    前記半導体スイッチ部を制御するスイッチング手段と、
    前記接点スイッチ部を駆動する駆動開閉手段と、
    前記接点スイッチ部のオン電圧を検出する電圧検出回路と、
    前記スイッチング手段と前記駆動開閉手段とを制御し、且つ前記電圧検出回路にて検出された電圧値に応じて前記駆動開閉手段の駆動回路を制御する制御部とで構成され、
    前記制御部は、前記機械的接点対を導通状態から非導通状態に移行する開離動作において、前記接点スイッチ部の動作速度を制御するとともに、前記半導体スイッチ部のみの導通状態におけるオン電圧よりも高い電圧にて前記接点スイッチ部の導通状態を保持することを特徴とするハイブリッドリレー。
  8. 機械的接点対を備えた接点スイッチ部と半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、
    前記半導体スイッチ部を制御するスイッチング手段及び半導体スイッチ用制御回路部と、
    前記接点スイッチ部を駆動する駆動開閉手段と、
    前記スイッチング手段と前記駆動開閉手段とを制御する制御部とで構成され、
    前記スイッチング手段は、前記機械的接点対の開離による電圧上昇をトリガとして前記半導体スイッチ部を導通状態へと制御し、前記半導体スイッチ用制御回路部は、前記機械的接点対が導通状態から非導通状態へ移行するまでの間、前記半導体スイッチ部のゲート電圧を重畳させて前記半導体スイッチ部を常にオン状態とするとともに、前記接点スイッチ部のみの導通状態でのオン電圧よりも高いオン電圧とすることを特徴とするハイブリッドリレー。
  9. 機械的接点対を備えた接点スイッチ部と第1半導体スイッチ部とが並列に接続され、交流電源から負荷に対して電力供給をオン、オフするハイブリッドリレーであって、
    前記第1半導体スイッチ部を制御する第1スイッチング手段と、
    前記接点スイッチ部を駆動する駆動開閉手段と、
    前記接点スイッチ部、前記第1半導体スイッチ部と並列に接続した第2半導体スイッチ部と、
    前記第2半導体スイッチ部を制御する第2スイッチング手段と、
    前記第1スイッチング手段と前記駆動開閉手段と前記第2スイッチング手段とを制御する制御部とで構成され、
    前記第2半導体スイッチ部は、前記第1半導体スイッチ部よりも速い速度で導通状態とする高速スイッチング素子からなり、前記第1接点スイッチ部が導通状態から非導通状態に移行するまでの間、前記制御部により常に前記第2半導体スイッチ部をオン状態とするとともに、当該オン状態でのオン電圧は、前記第2半導体スイッチ部がオフ状態でのオン電圧よりも高いことを特徴とするハイブリッドリレー。
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