JP2008186645A - 電磁リレー駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動制御信号をオンした瞬間には遅延回路4のためトランジスタ6はオフのまま、イネーブルの3ステートバッファ2を介しトランジスタ3がオンし、リレーの励磁コイル11には電源S1から定格電圧V1が印加されてリレーが動作駆動され接点12がオンする。リレーが安定動作状態に入ると遅延回路4の出力が“H”となり、トランジスタ6がオンすると同時に3ステートバッファがアンイネーブルとなってトランジスタ3がオフする。このため励磁コイルには電源S2から電圧V1より低く且つリレーを動作状態に保持できる保持電圧V2が印加され接点はオンに保たれる。駆動制御信号をオフするとトランジスタ3はオフのままトランジスタ6がオフし、コイルの励磁が絶たれ接点はオフする。
【選択図】図1
Description
なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分を示す。
そして、この電磁石の励磁により復帰バネに抗して可動鉄心を固定鉄心側に吸引させ、可動鉄心と連動するリレー接点を閉成(または開放)させ、またこの電磁石の励磁を絶つことにより可動鉄心が復帰バネによって元位置に復帰すると同時にリレー接点が元の開放(または閉成)状態に戻るように構成されている。
この図4の回路の具体的な動作としては、駆動制御信号100をオン、換言すればHレベル(以下“H”と略記する)にするとバッファ2の出力2aがLレベル(以下“L”と略記する)となってトランジスタ3がオンし、定格電圧V1が励磁コイル11に印加されリレー接点12が閉じ、また駆動制御信号100をオフ、換言すれば“L”に戻すとバッファ2の出力2aが“H”となってトランジスタ3がオフし、励磁コイル11の励磁が絶たれてリレー接点12が開く。
そこで本発明は、電磁リレーの構造や機能を変更することなく、その電磁リレーの消費電力を低減することができる電磁リレー駆動装置を提供することを課題とする。
非動作状態にある電磁リレー(1)を動作状態に駆動できる所定電圧(定格電圧V1など)の第1の電源(S1)を開閉する開閉制御の可能な第1のスイッチング手段と、
動作状態にある前記電磁リレーのこの状態を保持でき、且つ前記第1の電源の電圧より低い所定電圧(保持電圧V2など)の第2の電源(S2)を開閉する開閉制御の可能な第2のスイッチング手段と、
前記電磁リレーを動作状態にすべき旨の(例えば“H”の)駆動制御信号(100)に基づき前記第1のスイッチング手段を閉に制御して前記第1の電源を前記電磁リレーの励磁コイルに印加したのち、前記電磁リレーが非動作状態から動作状態に移行できる所定の遅延時間(τ)を経て前記第1のスイッチング手段を開に制御すると共に前記第2のスイッチング手段を閉に制御して前記第2の電源を前記電磁リレーの励磁コイル(11)に切り替え印加し、また前記電磁リレーを非動作状態にすべき旨の(例えば“L”の)駆動制御信号に基づいて少なくとも前記第2のスイッチング手段を開に制御する駆動制御手段とを備えたものとする。
また請求項3の電磁リレー駆動装置は、請求項2に記載の電磁リレー駆動装置において、前記第1、第2のスイッチング手段の各トランジスタのコレクタにはそれぞれ順方向に直列にダイオード(7A、7B)が挿入されてなるようにする。
即ち本発明の作用は、電磁リレーの動作開始時点には半導体スイッチを介して励磁コイルに従来通り定格電圧V1を印加させるが、リレーが安定した動作状態になると、遅延回路により遅延してオンする別の半導体スイッチを介して、リレーを動作状態に保持でき且つ定格電圧V1より低い、別電源の電圧V2を定格電圧V1に代えて励磁コイルへ印加させ、リレー動作中の消費電力、従ってその温度上昇を抑制するというものである。
そして一旦、この復帰動作が開始されると、励磁コイル印加電圧がこの復帰電圧Vrのままであってもリレー電磁石の磁束の磁路の磁気抵抗が増加しながら磁束が減少して行き、これによる可動鉄心への吸引力が復帰バネによる復帰力の減少を上回って減少するように構成されているため、可動鉄心は速やかに元位置に復帰してリレーは安定した非動作状態になる。
なお、復帰電圧Vrが動作電圧Vsに比べて充分低い理由は、電磁リレーの電磁石の可動鉄心が固定鉄心側に引き付けられているリレー動作状態では、上述のように可動鉄心が元位置にあるリレーの非動作状態に比べ、電磁石の磁路の磁気抵抗が充分小さく、可動鉄心を吸引状態を保つに必要な磁束を発生させる励磁コイルの起磁力、従って励磁コイル印加電圧がより低くてもよいためである。
次に図2を参照しつつ図1の動作を説明する。時点t1において駆動制御信号100をオン(“H”)にすると、この時点では遅延回路4の出力4aはまだ“L”であるためバッファ5の出力5aは“H”であり、これによりPNPトランジスタ6はオフのままであると共に、3ステートバッファ2の制御入力2cが“H”であるため3ステートバッファ2はイネーブルであり、そのバッファ出力2aが“L”となり、トランジスタ3がオンする。
時点t1から遅延回路4に設定された遅延時間τが経過した時点t2に達すると、遅延回路4の出力4aが“H”に変わり、これによりバッファ5の出力5aが“L”となってPNPトランジスタ6がオンすると共に、3ステートバッファ2の制御入力2cも“L”になるため3ステートバッファ2がアンイネーブルになり、その出力2aはPNPトランジスタ3から電気的に絶縁された形に変わるためPNPトランジスタ3はベース抵抗Rbの存在によってオフする。
次に時点t3において駆動制御信号100をオフ(“L”)にすると、このときは遅延回路4の遅延動作は働かずその出力4aは直ちに“L”となり、バッファ5の出力5aが“H”となってPNPトランジスタ6は直ちにオフする。このとき3ステートバッファ2の制御入力2cも“H”なるため3ステートバッファ2はイネーブルとなり、その出力2aが“H”となる。この“H”の出力2aはPNPトランジスタ3にはオフ側に働く信号ではあるが、既にオフ状態にあるPNPトランジスタ3の状態は変わらない。
2 3ステートバッファ回路
3 PNPトランジスタ
4 遅延回路
5 バッファ回路
6 PNPトランジスタ
7A、7B ダイオード
8 転流ダイオード
11 励磁コイル
12 リレー接点
100 励磁制御信号
200 トランジスタ3の出力
300 トランジスタ6の出力
400 リレー励磁出力
S1、S2 電源
V1 定格電圧
V2 保持電圧
Vs 動作電圧
Vr 復帰電圧
Rb ベース抵抗
τ 遅延時間
Claims (4)
- 非動作状態にある電磁リレーを動作状態に駆動できる所定電圧の第1の電源を開閉する開閉制御の可能な第1のスイッチング手段と、
動作状態にある前記電磁リレーのこの状態を保持でき、且つ前記第1の電源の電圧より低い所定電圧の第2の電源を開閉する開閉制御の可能な第2のスイッチング手段と、
前記電磁リレーを動作状態にすべき旨の駆動制御信号に基づき前記第1のスイッチング手段を閉に制御して前記第1の電源を前記電磁リレーの励磁コイルに印加したのち、前記電磁リレーが非動作状態から動作状態に移行できる所定の遅延時間を経て前記第1のスイッチング手段を開に制御すると共に前記第2のスイッチング手段を閉に制御して前記第2の電源を前記電磁リレーの励磁コイルに切り替え印加し、また前記電磁リレーを非動作状態にすべき旨の駆動制御信号に基づいて少なくとも前記第2のスイッチング手段を開に制御する駆動制御手段とを備えたことを特徴とする電磁リレー駆動装置。 - 請求項1に記載の電磁リレー駆動装置において、
前記第1、第2のスイッチング手段が、それぞれそのコレクタが前記電磁リレーの励磁コイルの共通の一端に接続されるトランジスタからなることを特徴とする電磁リレー駆動装置。 - 請求項2に記載の電磁リレー駆動装置において、
前記第1、第2のスイッチング手段の各トランジスタのコレクタにはそれぞれ順方向に直列にダイオードが挿入されてなることを特徴とする電磁リレー駆動装置。 - 請求項1ないし3に記載の電磁リレー駆動装置において、
前記駆動制御手段が、前記電磁リレーを動作状態にすべき旨の駆動制御信号を入力として前記所定の遅延時間の経過を検出する遅延回路を持つものであることを特徴とする電磁リレー駆動装置。
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