JPH11238441A - ハイブリッドリレー装置 - Google Patents

ハイブリッドリレー装置

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Publication number
JPH11238441A
JPH11238441A JP3899498A JP3899498A JPH11238441A JP H11238441 A JPH11238441 A JP H11238441A JP 3899498 A JP3899498 A JP 3899498A JP 3899498 A JP3899498 A JP 3899498A JP H11238441 A JPH11238441 A JP H11238441A
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JP
Japan
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contact switch
turned
relay device
load
switch unit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3899498A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Akinari
芳範 秋成
Yukihiro Murata
之広 村田
Tsunehiro Kitamura
常弘 北村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体スイッチ部を保護するとともにアーク
発生を防止して高容量で且つ長寿命化の図れるものにす
る。 【解決手段】 励磁コイル20に流れる励磁電流によって
オン/オフされる接点スイッチ部21を有する接点スイッ
チ機構2 と、ゲート電流によってオン/オフされる半導
体スイッチ部3Qを有する半導体スイッチ機構3 とを備
え、接点スイッチ部は半導体スイッチ部を並列に含んで
接続されており、負荷電源A から負荷L に対して電力供
給をオン/オフするときに、接点スイッチ部にアークが
生じないように半導体スイッチ部をオン/オフ制御する
ようにしたハイブリッドリレー装置1において、半導体
スイッチ部に負特性サーミスタNTC を直列に接続した第
1の回路4 を形成するとともに、第1の回路に接点スイ
ッチ部を並列に接続した第2の回路5 を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接点スイッチ部に
アークが発生しないように、接点スイッチ部に並列に接
続する半導体スイッチ部を予めオン/オフ制御するよう
にした、ハイブリッドリレー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、接点スイッチ部を備える電磁リレ
ーと無接点スイッチである半導体スイッチとを、それぞ
れの特質を旨く補完し合うように組み合わせてオン/オ
フ性能に優れるリレー装置を目指した、ハイブリッドリ
レー装置なるものが注目されている。
【0003】図5はそのような従来のハイブリッドリレ
ー装置を示す回路図であり、図5を用いて従来のハイブ
リッドリレー装置の動作を説明する。図5において1は
ハイブリッドリレー装置であり、ハイブリッドリレー装
置1は、入力端子T1,2 と出力端子T3,4 とを備え
る。ハイブリッドリレー装置1は、内部に、接点スイッ
チ機構に相当する電磁リレー2と、半導体スイッチ機構
3と、抵抗R1,…R4と、コンデンサC1 とを備える。
【0004】電磁リレー2は、励磁コイル20と、励磁
コイル20に流れる励磁電流の有無によってオン/オフ
される接点スイッチ部21とを含んで構成される。半導
体スイッチ機構3は、半導体スイッチ部に相当するトラ
イアック3Qと、フォトカプラ3Pとを含んで構成され
る。フォトカプラ3Pは、発光ダイオード3P1 とフォ
トトライアック3P2 とを含んで構成される。また、抵
抗R1 とコンデンサC 1 との直列回路は充放電回路を構
成する。
【0005】図5に示すハイブリッドリレー装置1にあ
っては、入力端子T1,2 間には、励磁コイル20と、
抵抗R1 とコンデンサC1 との直列回路と、抵抗R2
発光ダイオード3P1 との直列回路とが、それぞれ並列
に接続する。出力端子T3, 4 間には、接点スイッチ部
21と、トライアック3Qと抵抗R4 との直列回路と
が、それぞれ並列に接続する。トライアック3Qのゲー
トは、フォトトライアック3P2 と抵抗R3 との直列回
路を介して、出力端子T3 に接続する。また、外部接続
として、入力端子T1,2 間には駆動用電源Eと駆動用
スイッチSとの直列回路が、出力端子T3,4 間には負
荷電源Aと負荷Lとの直列回路が、それぞれ接続する。
【0006】図5に示すハイブリッドリレー装置1にあ
っては、負荷Lへの電力供給を開始するために駆動用ス
イッチSがオンされると、一方では励磁コイル20が励
磁されて接点スイッチ部21がオンするとともに、他方
では抵抗R2 を介して発光ダイオード3P1 に電流が流
れて発光ダイオード3P1 が発光してフォトトライアッ
ク3P2 をオンにし、最終的にトライアック3Qをオン
にする。
【0007】このとき、半導体スイッチ機構3のフォト
トライアック3P2 は電気的に動作するが故に、接点ス
イッチ機構に相当する電磁リレー2のオンに比べて、ト
ライアック3Qのオンの方が早く実行されて、負荷電源
Aからトライアック3Qを介して負荷Lに電力供給され
た後に接点スイッチ部21がオンされることになり、接
点スイッチ部21のオン時のアーク発生は防止される。
【0008】また、負荷Lとして容量性負荷(スイッチ
ング電源を搭載しているインバータ式照明器具やテレビ
ジョン装置など)が接続される場合、負荷電源Aの投入
時に容量性負荷に電荷を充電するために突入負荷電流が
流れるものの、抵抗R4 によって突入負荷電流は抑制さ
れて、トライアック3Qのチャネル温度が最大定格以下
に抑えられ、トライアック3Qは保護される。
【0009】これに対し、負荷Lへの電力供給を停止す
るために駆動用スイッチSがオフされるときは、発光ダ
イオード3P1 の発光動作はコンデンサC1 の放電期間
中継続されるので、先ずトライアック3Qのオンしてい
る負荷Lへの通電状態において接点スイッチ部21がオ
フし、その後トライアック3Qがオフされるので、接点
スイッチ部21におけるアークの発生が防止できる。
【0010】上述のようにして、接点スイッチ機構に相
当する電磁リレー2の接点スイッチ部21におけるアー
クの発生を防止することによって、アーク発生による接
点消耗を軽減し、接点寿命の長期化を図るようにしてい
る。また同時に、抵抗R4 により突入負荷電流を抑制し
て、トライアック3Qを保護している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のハイブリッドリレー装置にあっては、駆動
用スイッチSがオンされると、通常時においては、接点
スイッチ機構に相当する電磁リレー2の接点スイッチ部
21よりも、半導体スイッチ機構3のトライアック3Q
の方が先にオンになるものの、周囲温度が上昇して発光
ダイオード3P1に直列に接続する抵抗R2 の抵抗値が
高くなっていると発光ダイオード3P1 の発光量が減少
しているので、フォトトライアック3P2 が所定のタイ
ミングで導通しなくなる。
【0012】そして、その結果として、トライアック3
Qのオンと接点スイッチ部21のオンとのタイミング差
が縮まったり、オンの順序が逆転してしまったりして、
接点スイッチ部21にアークが生じることになり、アー
クを防止して長寿命化を図るという本来的なハイブリッ
ドリレー装置の機能が損なわれる。
【0013】また、駆動用スイッチSをオフする場合に
おいても、周囲温度が上昇して発光ダイオード3P1
直列に接続する抵抗R2 の抵抗値が高くなると、前述し
た駆動用スイッチSをオンする場合と同様、発光ダイオ
ード3P1 の発光量が減少してフォトカプラ3Pの動作
タイミングが不確実になり、接点スイッチ部21にアー
クが生じ、本来的なハイブリッドリレー装置の機能が損
なわれる。
【0014】また、フォトカプラ3Pの破壊により、発
光ダイオード3P1 が発光しなくなったり、フォトトラ
イアック3P2 が導通しなくなったりした場合、トライ
アック3Qがオンにならずに、接点スイッチ部21にア
ークが生じ、本来的なハイブリッドリレー装置の機能が
損なわれる。また、負荷2が容量性負荷などであって、
負荷電源Aの投入時に電荷を充電するために大きな突入
負荷電流がトライアック3Qを介して流れる場合、接点
スイッチ部21の接点間電圧は抵抗R4 の電圧降下によ
ってアーク発生電圧以上になり、このときに接点スイッ
チ部21のオンが行われると、接点スイッチ部21にア
ークが生じ、本来的なハイブリッドリレー装置の機能が
損なわれるという問題点があった。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、負荷電源投入
時における突入負荷電流を抑制して半導体スイッチ部を
保護するとともに、接点スイッチ部と半導体スイッチ部
とのオンあるいはオフの実行順序を確実に守らせてオン
あるいはオフのタイミング差を充分に確保し、接点スイ
ッチ部におけるアーク発生を防止せしめ、高容量で且つ
長寿命化の図れる、優れるハイブリッドリレー装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項1記載の発明にあっては、励磁コ
イルに流れる励磁電流によってオン/オフされる接点ス
イッチ部を有する接点スイッチ機構と、ゲート電流によ
ってオン/オフされる半導体スイッチ部を有する半導体
スイッチ機構とを備え、前記接点スイッチ部は前記半導
体スイッチ部を並列に含んで接続されており、負荷電源
から負荷に対して電力供給をオン/オフするときに、前
記接点スイッチ部にアークが生じないように前記半導体
スイッチ部をオン/オフ制御するようにしたハイブリッ
ドリレー装置において、前記半導体スイッチ部に負特性
サーミスタを直列に接続した第1の回路を形成するとと
もに、該第1の回路に前記接点スイッチ部を並列に接続
した第2の回路を形成したことを特徴とする。
【0017】請求項2記載の発明にあっては、前記第1
の回路に直列に正特性サーミスタを設けたことを特徴と
する。
【0018】請求項3記載の発明にあっては、前記励磁
コイルに直列に接続する励磁スイッチ部と、前記半導体
スイッチ部をオンせしめるゲート電流が通過していると
きには前記励磁スイッチ部をオンせしめる励磁ゲート部
とを具備する、励磁用カプラを設けたことを特徴とす
る。
【0019】請求項4記載の発明にあっては、励磁コイ
ルに流れる励磁電流によってオン/オフされる複数の接
点スイッチ部を有する接点スイッチ機構と、ゲート電流
によってオン/オフされる半導体スイッチ部を有する半
導体スイッチ機構とを備え、第1の接点スイッチ部は前
記半導体スイッチ部を並列に含んで接続されており、第
2の接点スイッチ部は前記半導体スイッチ部のゲートと
直列に接続されており、第3の接点スイッチ部はオフし
たときリーク電流なしに負荷を遮断できるように接続さ
れており、負荷電源から負荷に対して電力供給をオン/
オフするときに、前記接点スイッチ部にアークが生じな
いように前記半導体スイッチ部をオン/オフ制御するよ
うにしたハイブリッドリレー装置であって、前記半導体
スイッチ部に負特性サーミスタを直列に接続した第1の
回路と、第1の回路に前記第1の接点スイッチ部を並列
に接続した第2の回路とを形成するとともに、前記励磁
電流をオンしたときの各接点スイッチ部のオン動作遅延
時間を、第1の接点スイッチ部、第2の接点スイッチ
部、第3の接点スイッチ部の順に短くし、前記励磁電流
をオフしたときの各接点スイッチ部のオフ動作遅延時間
を、第1の接点スイッチ部、第2の接点スイッチ部、第
3の接点スイッチ部の順に長くしたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1の実施の
形態のハイブリッドリレー装置を図1に基づいて、第2
の実施の形態のハイブリッドリレー装置を図2に基づい
て、第3の実施の形態のハイブリッドリレー装置を図3
に基づいて、第4の実施の形態のハイブリッドリレー装
置を図4に基づいて、それぞれ詳細に説明する。
【0021】〔第1の実施の形態〕図1はハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。なお、従来の技術で図
5を用いて説明した従来のハイブリッドリレー装置と同
等の箇所には同じ符号を付してある。
【0022】図1に示すように、ハイブリッドリレー装
置1は、入力端子T1,2 と出力端子T3,4 とを備え
る。ハイブリッドリレー装置1は、内部に、接点スイッ
チ機構に相当する電磁リレー2と、半導体スイッチ機構
3と、抵抗R1,…R3 と、コンデンサC1 と、負特性サ
ーミスタNTCとを備える。負特性サーミスタNTC
は、通常の正特性サーミスタPTCが温度上昇にともな
って抵抗値が上昇するのに対し、温度上昇にともなって
抵抗値が低下する特性を示す。
【0023】電磁リレー2は、励磁コイル20と、励磁
コイル20に流れる励磁電流の有無によってオン/オフ
される接点スイッチ部21とを含んで構成される。半導
体スイッチ機構3は、半導体スイッチ部に相当するトラ
イアック3Qと、フォトカプラ3Pとを含んで構成され
る。フォトカプラ3Pは、発光ダイオード3P1 とフォ
トトライアック3P2 とを含んで構成される。抵抗R1
とコンデンサC1 との直列回路は充放電回路を構成す
る。
【0024】図1に示すハイブリッドリレー装置1にあ
っては、入力端子T1,2 間には、励磁コイル20と、
抵抗R1 とコンデンサC1 との直列回路と、抵抗R2
発光ダイオード3P1 との直列回路とが、それぞれ並列
に接続する。出力端子T3, 4 間には、トライアック3
Qと負特性サーミスタNTCとの直列回路4に接点スイ
ッチ部21が並列に接続する並列回路5が接続する。ト
ライアック3Qのゲートは、フォトトライアック3P2
と抵抗R3 との直列回路を介して、出力端子T 3 に接続
する。また、外部接続として、入力端子T1,2 間には
駆動用電源Eと駆動用スイッチSとの直列回路が、出力
端子T3,4 間には負荷電源Aと負荷Lとの直列回路
が、それぞれ接続する。
【0025】上述のように構成されるハイブリッドリレ
ー装置1は次のように動作する。すなわち、負荷Lへの
電力供給を開始するために駆動用スイッチSがオンされ
ると、一方では、励磁コイル20が励磁されて接点スイ
ッチ部21がオンするとともに、他方では、抵抗R2
介して発光ダイオード3P1 に電流が流れて発光ダイオ
ード3P1 が発光してフォトトライアック3P2 をオン
にし、最終的にトライアック3Qをオンにする。
【0026】このとき、半導体スイッチ機構3のフォト
トライアック3P2 は電気的に動作するが故に、接点ス
イッチ機構に相当する電磁リレー2のオンに比べて、ト
ライアック3Qのオンの方が早く実行されて、負荷電源
Aからトライアック3Qを介して負荷Lに電力供給され
た後に接点スイッチ部21がオンされることになり、接
点スイッチ部21のオン時のアーク発生は防止される。
【0027】しかも、負荷Lとして容量性負荷(スイッ
チング電源を搭載しているインバータ式照明器具やテレ
ビジョン装置など)が接続されている場合、負荷電源A
の投入時にコンデンサ負荷に電荷を充電するために突入
負荷電流が流れようとするものの、負荷電源Aの投入直
後にあっては負特性サーミスタNTCは通電電流による
ジュール熱の影響を殆ど受けておらずに冷えており高抵
抗値になっていて、突入負荷電流は抑制されて、トライ
アック3Qのチャネル温度が最大定格以下に抑えられ、
トライアック3Qは保護される。
【0028】その後、負特性サーミスタNTCは、負荷
Lに対する負荷電流によるジュール熱の影響によって発
熱し低抵抗値になって、接点スイッチ部21の接点間電
圧を低下せしめる。そして、接点間電圧がアーク発生電
圧以下に低下した時点で、接点スイッチ部21がオンさ
れる。従って、接点スイッチ部21は、アーク発生を生
じることなくオンして、トライアック3Qと負特性サー
ミスタNTCとの直列回路4の両端を短絡し、直前まで
負荷Lに対する負荷電流を通電していたトライアック3
Qに代わって通電を開始する。つまり、接点スイッチ部
21は、アーク発生なしに負荷Lに対する通電を開始で
き、接点スイッチ部21が負荷電流を流している期間、
負特性サーミスタNTCには殆ど負荷電流は流れること
はなく、負特性サーミスタNTCの抵抗による無駄な電
力損失をなくすことができる。
【0029】これに対し、負荷Lへの電力供給を停止す
るために駆動用スイッチSがオフされると、発光ダイオ
ード3P1 の発光動作はコンデンサC1 の放電期間中継
続されるので、トライアック3Qのオンしている負荷L
への通電状態において先ず接点スイッチ部21がオフ
し、直前までスイッチ部21が負荷Lに対して通電して
いた負荷電流をトライアック3Qに移し、移し終えた後
にコンデンサC1 の放電が終了して発光ダイオード3P
1 の発光動作は停止し、フォトトライアック3P 2 がオ
フされてトライアック3Qはオフとなる。つまり、この
場合は、接点スイッチ部21におけるアーク発生なしに
負荷Lに対する通電を停止できる。
【0030】従って上述したように図1に示すハイブリ
ッドリレー装置1にあっては、駆動用スイッチSをオン
/オフすることによって、負荷Lに対する負荷電源Aか
らの電力供給をオン/オフしてもアーク発生はなく、本
来機能が発揮でき、接点スイッチ部21の長寿命化を図
れるとともに、負特性サーミスタNTCの有する抵抗に
よる無駄な電力損失をなくすことができる。
【0031】〔第2の実施の形態〕図2はハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。なお、前述した第1の
実施の形態のハイブリッドリレー装置と同等の箇所には
同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説明を省略する。
【0032】図2に示すように、このハイブリッドリレ
ー装置1が前述した第1の実施の形態のハイブリッドリ
レー装置と異なり特徴となるのは、負特性サーミスタN
TCが直列接続されているトライアック3Qに、更に正
特性サーミスタPTCを直列に接続した構成である。正
特性サーミスタPTCは、温度上昇にともなって抵抗値
が上昇する特性を示す。正特性サーミスタPTCは、ト
ライアック3Qと負特性サーミスタNTCとの直列回路
4に接点スイッチ部21を並列接続した並列回路5に対
して直列に接続されており、一端は出力端子T3 に接続
し、他端は出力端子T4 に接続する。
【0033】次に、上述のように構成されるハイブリッ
ドリレー装置1の動作を説明する。このハイブリッドリ
レー装置1にあっては、駆動用スイッチSがオン/オフ
されたときの動作順序は、第1の実施の形態のハイブリ
ッドリレー装置の動作順序と同じである。このハイブリ
ッドリレー装置1が第1の実施の形態のものと異なり特
徴となる動作は次の動作である。
【0034】すなわち、駆動用スイッチSがオンされる
と、先ずトライアック3Qがオンして負荷電源Aから負
荷Lに対して負荷電流を通電した後にスイッチ部21が
オンするのであるが、負荷Lに対する負荷電源Aの投入
時に、突入負荷電流が比較的長く続く場合、最初は高抵
抗値である負特性サーミスタNTCが突入負荷電流を抑
制するものの時間が経過すると、通電による発熱によっ
て低抵抗値になって電流抑制機能を発揮しなくなる。し
かしながら、正特性サーミスタPTCは、負特性サーミ
スタNTCとは逆に通電による発熱によって高抵抗値に
変化して、突入負荷電流を抑制する。従って、トライア
ック3Qは、長引く突入負荷電流による破壊から保護さ
れる。
【0035】〔第3の実施の形態〕図3はハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。なお、前述した第1の
実施の形態のハイブリッドリレー装置と同等の箇所には
同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説明を省略する。
【0036】図3に示すように、このハイブリッドリレ
ー装置1が前述した第1の実施の形態のハイブリッドリ
レー装置と異なり特徴となるのは、励磁用カプラに相当
するフォトカプラ6を設けた構成である。フォトカプラ
6は、励磁スイッチ部に相当するフォトサイリスタ61
と、励磁ゲート部に相当する発光ダイオード62とを備
えて構成される。フォトサイリスタ61は電磁リレー2
の励磁コイル20に直列接続される。発光ダイオード6
2はフォトトライアック3P2 と直列接続される。すな
わち、トライアック3Qのゲートは、発光ダイオード6
2とフォトトライアック3P2 と抵抗R3 との直列回路
を介して出力端子T3 に接続する。
【0037】上述のように構成されるハイブリッドリレ
ー装置1は次のように動作する。すなわち、駆動用スイ
ッチSがオンされると、半導体スイッチ機構3を構成す
る発光ダイオード3P1 に抵抗R2 を介して電流が流れ
て発光ダイオード3P1 が発光してフォトトライアック
3P2 をオンにする。フォトトライアック3P2 がオン
すると、抵抗R3 とフォトトライアック3P2 と発光ダ
イオード62との直列回路を介してトライアック3Qの
ゲートにゲート電流が流れ、トライアック3Qがオン
し、突入負荷電流がトライアック3Qと負特性サーミス
タNTCとの直列回路4を流れるとともに、発光ダイオ
ード62が発光してフォトサイリスタ61がオンなり、
励磁コイル20に励磁電流が流れて接点スイッチ部21
がオンし、直前にオンしたトライアック3Qと突入負荷
電流によって低抵抗値になった負特性サーミスタNTC
との直列回路4の両端が、接点スイッチ部21によって
短絡され、今まで直列回路4を流れていた負荷電流はア
ークを発生することなく接点スイッチ部21を通って流
れるようになる。
【0038】上述の動作説明から明らかなように、上記
のように構成されるハイブリッドリレー装置1にあって
は、フォトカプラ6を構成するフォトサイリスタ61と
発光ダイオード62との作用によって、トライアック3
Qと接点スイッチ部21とのオン順序が確実に守られる
とともに、負特性サーミスタNTCにより突入負荷電流
を抑制できる。
【0039】従って、例えば周囲温度の上昇などで抵抗
2 の抵抗値が高くなって発光ダイオード3P1 の発光
量が減少したり不安定になったりしても、トライアック
3Qと接点スイッチ部21とのオン順序は決して逆転す
ることはなく、接点スイッチ部21におけるアーク発生
を確実に防止できるとともに、トライアック3Qを突入
負荷電流による破壊から保護できる。
【0040】なお、上記の実施の形態のハイブリッドリ
レー装置1にあっては、励磁用カプラとしてフォトカプ
ラを例示したが、電磁リレーなどであっても良く、この
場合、励磁スイッチ部は電磁リレーの接点になり、励磁
ゲートは電磁リレーの励磁コイルになる。
【0041】〔第4の実施の形態〕図4はハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。なお、前述した第1の
実施の形態のハイブリッドリレー装置と同等の箇所には
同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説明を省略する。
【0042】図4に示すように、ハイブリッドリレー装
置1は、入力端子T1,2 と出力端子T3,4 とを備え
る。ハイブリッドリレー装置1は、内部に、接点スイッ
チ機構に相当する電磁リレー2と、半導体スイッチ機構
に相当するトライアック3Qと、抵抗R3 と、負特性サ
ーミスタNTCとを備える。
【0043】電磁リレー2は、励磁コイル20と、励磁
コイル20に流れる励磁電流の有無によってオン/オフ
される、第1の接点スイッチ部21と、第2の接点スイ
ッチ部22と、第3の接点スイッチ部23とを含んで構
成される。電磁リレー2は、励磁コイル20に流れる励
磁電流をオンした場合、第3の接点スイッチ部23、第
2の接点スイッチ部22、第1の接点スイッチ部21の
順序でオンされ、励磁コイル20に流れる励磁電流をオ
フした場合、第1の接点スイッチ部21、第2の接点ス
イッチ部22、第3の接点スイッチ部23の順序でオフ
される。
【0044】図4に示すハイブリッドリレー装置1にあ
っては、入力端子T1,2 間には、励磁コイル20が接
続する。出力端子T3,4 間には、トライアック3Qと
負特性サーミスタNTCとの直列回路4と接点スイッチ
部21とが並列に接続する並列回路5と、接点スイッチ
部23とが直列に接続する。トライアック3Qのゲート
は、接点スイッチ部22と抵抗R3 との直列回路と接点
スイッチ部23とを介して、出力端子T3 に接続する。
また、外部接続として、入力端子T1,2 間には駆動用
電源Eと駆動用スイッチSとの直列回路が、出力端子T
3,4 間には負荷電源Aと負荷Lとの直列回路が、それ
ぞれ接続する。
【0045】上述のように構成されるハイブリッドリレ
ー装置1は次のように動作する。すなわち、駆動用スイ
ッチSがオンされると、励磁コイル20が励磁され、先
ず接点スイッチ部23がオンする。この時点では接点ス
イッチ部22はオフであるのでトライアック3Qのゲー
トにはゲート電流は流れずトライアック3Qはオフで、
且つ接点スイッチ部21がオフである。従って、接点ス
イッチ部23のオンでは負荷電流は流れずアーク発生は
ない。
【0046】次に、接点スイッチ部22がオンする。こ
の時点では、接点スイッチ部23がオンであり且つ接点
スイッチ部22がオンになるので、トライアック3Qの
ゲートにはゲート電流が流れてトライアック3Qはオン
する。そして、トライアック3Qを介して負荷Lに対す
る突入負荷電流の流れが開始されるものの、この時点で
は負特性サーミスタNTCは常温であり高抵抗値にある
ので突入負荷電流は抑制されて、トライアック3Qを突
入負荷電流による破壊から保護できる。
【0047】次に、接点スイッチ部21がオンする。こ
の時点では、接点スイッチ部23がオンであり且つトラ
イアック3Qがオンであり、負特性サーミスタNTCに
は負荷電流が流れているので、負特性サーミスタNTC
はジュール熱により高温になって低抵抗値になり、オフ
している接点スイッチ部21の接点間電圧はアーク発生
電圧以下になっている。従って、接点スイッチ部21の
オンではアーク発生はなく、接点スイッチ部21のオン
によって、トライアック3Qを介して流れている負荷電
流を接点スイッチ部21へ移すことができる。
【0048】これに対して、駆動用スイッチSがオフさ
れると、励磁コイル20の励磁が停止して先ず接点スイ
ッチ部21がオフする。この時点では、接点スイッチ部
23がオンであり且つ接点スイッチ部22がオンでトラ
イアック3Qがオンあり、接点スイッチ部21をアーク
発生なしにオフすることができ、接点スイッチ部21を
介して流れている負荷電流をトライアック3Qへ移すこ
とができる。
【0049】次に、接点スイッチ部22がオフする。こ
の時点では、接点スイッチ部23がオンであり、負荷電
流はトライアック3Qと負特性サーミスタNTCとの直
列回路4を介して流れているものの、接点スイッチ部2
2がオフするのでゲート電流が遮断され、トライアック
3Qは半導体であるのでアーク発生なしにオフし、負荷
電流は遮断される。なお、トライアック3Qのゲート電
流は僅かな電流であり、アーク発生なしに接点スイッチ
部22をオフすることができる。
【0050】次に、接点スイッチ部23がオフする。こ
の時点では、接点スイッチ部21とトライアック3Qと
が共にオフしており、トライアック3Qを介して流れる
僅かなリーク電流を除いて負荷電流は遮断されている。
従って、接点スイッチ部23のオフに際してもアーク発
生はなく、且つ、接点スイッチ部23のオフによってト
ライアック3Qを介して流れる僅かなリーク電流をも全
くなくすことができる。
【0051】すなわち、上述のようなハイブリッドリレ
ー装置1にあっては、駆動用スイッチSのオン/オフに
より、アーク発生なしに接点スイッチ部21,22,2
3によって負荷電源Aから負荷Lへの電力供給のオン/
オフが可能であり、接点スイッチ部21,22,23に
おけるアーク発生を確実に防止して、接点スイッチ部2
1,22,23の長寿命化を図ることができるととも
に、トライアック3Qを突入負荷電流による破壊から保
護できる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、負荷電源
投入時における突入負荷電流を抑制して半導体スイッチ
部を保護でき、高容量で且つ長寿命化の図れる、優れる
ハイブリッドリレー装置を提供できるという効果を奏す
る。
【0053】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて更に、負荷電源投入時における
突入負荷電流が長引いても、突入負荷電流を抑制して半
導体スイッチ部を保護できる、優れるハイブリッドリレ
ー装置を提供できるという効果を奏する。
【0054】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加えて更に、接点スイッチ部
と半導体スイッチ部とのオンあるいはオフの実行順序を
確実に守らせてオンあるいはオフのタイミング差を充分
に確保し、接点スイッチ部におけるアーク発生を防止せ
しめ、高容量で且つ長寿命化の図れる、優れるハイブリ
ッドリレー装置を提供できるという効果を奏する。
【0055】請求項4記載の発明によれば、負荷電源投
入時における突入負荷電流を抑制して半導体スイッチ部
を保護できるとともに、接点スイッチ機構の接点のアー
クによる消耗をなくすことができ、高容量で且つ長寿命
化が図れ、且つリーク電流を遮断できる、優れるハイブ
リッドリレー装置を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態のハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態のハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態のハイブリッド
リレー装置を示す回路図である。
【図5】従来のハイブリッドリレー装置を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 ハイブリッドリレー装置 2 接点スイッチ機構 20 励磁コイル 21 接点スイッチ部(第1の接点スイッチ部) 22 第2の接点スイッチ部 23 第3の接点スイッチ部 3 半導体スイッチ機構 3Q 半導体スイッチ部 4 第1の回路 5 第2の回路 6 励磁用カプラ 61 励磁スイッチ部 62 励磁ゲート部 A 負荷電源 L 負荷 NTC 負特性サーミスタ PTC 正特性サーミスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルに流れる励磁電流によってオ
    ン/オフされる接点スイッチ部を有する接点スイッチ機
    構と、ゲート電流によってオン/オフされる半導体スイ
    ッチ部を有する半導体スイッチ機構とを備え、前記接点
    スイッチ部は前記半導体スイッチ部を並列に含んで接続
    されており、負荷電源から負荷に対して電力供給をオン
    /オフするときに、前記接点スイッチ部にアークが生じ
    ないように前記半導体スイッチ部をオン/オフ制御する
    ようにしたハイブリッドリレー装置において、 前記半導体スイッチ部に負特性サーミスタを直列に接続
    した第1の回路を形成するとともに、該第1の回路に前
    記接点スイッチ部を並列に接続した第2の回路を形成し
    たことを特徴とするハイブリッドリレー装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の回路に直列に正特性サーミス
    タを設けたことを特徴とする請求項1記載のハイブリッ
    ドリレー装置。
  3. 【請求項3】 前記励磁コイルに直列に接続する励磁ス
    イッチ部と、前記半導体スイッチ部をオンせしめるゲー
    ト電流が通過しているときには前記励磁スイッチ部をオ
    ンせしめる励磁ゲート部とを具備する、励磁用カプラを
    設けたことを特徴とする請求項1または2記載のハイブ
    リッドリレー装置。
  4. 【請求項4】 励磁コイルに流れる励磁電流によってオ
    ン/オフされる複数の接点スイッチ部を有する接点スイ
    ッチ機構と、ゲート電流によってオン/オフされる半導
    体スイッチ部を有する半導体スイッチ機構とを備え、第
    1の接点スイッチ部は前記半導体スイッチ部を並列に含
    んで接続されており、第2の接点スイッチ部は前記半導
    体スイッチ部のゲートと直列に接続されており、第3の
    接点スイッチ部はオフしたときリーク電流なしに負荷を
    遮断できるように接続されており、負荷電源から負荷に
    対して電力供給をオン/オフするときに、前記接点スイ
    ッチ部にアークが生じないように前記半導体スイッチ部
    をオン/オフ制御するようにしたハイブリッドリレー装
    置であって、 前記半導体スイッチ部に負特性サーミスタを直列に接続
    した第1の回路と、第1の回路に前記第1の接点スイッ
    チ部を並列に接続した第2の回路とを形成するととも
    に、前記励磁電流をオンしたときの各接点スイッチ部の
    オン動作遅延時間を、第1の接点スイッチ部、第2の接
    点スイッチ部、第3の接点スイッチ部の順に短くし、前
    記励磁電流をオフしたときの各接点スイッチ部のオフ動
    作遅延時間を、第1の接点スイッチ部、第2の接点スイ
    ッチ部、第3の接点スイッチ部の順に長くしたことを特
    徴とするハイブリッドリレー装置。
JP3899498A 1998-02-20 1998-02-20 ハイブリッドリレー装置 Withdrawn JPH11238441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008123719A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Matsushita Electric Works Ltd ハイブリッドリレー

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JP2008123719A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Matsushita Electric Works Ltd ハイブリッドリレー

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