JPH097468A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

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JPH097468A
JPH097468A JP15005595A JP15005595A JPH097468A JP H097468 A JPH097468 A JP H097468A JP 15005595 A JP15005595 A JP 15005595A JP 15005595 A JP15005595 A JP 15005595A JP H097468 A JPH097468 A JP H097468A
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electrode
movable
repulsion
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Yukimori Kishida
行盛 岸田
Kenichi Koyama
健一 小山
Yuichi Yamaji
祐一 山地
Kazuhiko Nishinomiya
和彦 西宮
Shigeto Fujita
重人 藤田
Katsuhiko Horinouchi
克彦 堀之内
Yasushi Nakayama
靖 中山
Hiroyuki Sasao
博之 笹尾
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速応答が必要な電力系統に用いる、開閉装
置に関して、動作終了時の速度を適度な速度にし、動作
時の衝撃力を低減することを目的とする。 【構成】 可動電極90と連動して動く反発部87を駆
動、または制動させるためのコイル88a、コイル88
bを備えたことにより、開極、または投入の動作終了時
において、衝撃力を低減させるとともに、高速応答が可
能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は接触、または近接して
いる少なくとも1組の部材を離す際、もしくは離れてい
る少なくとも1組の部材を接触、または近接させる際に
おいて、この部材の少なくともいずれか一方の部材に力
を与えることにより、これらの部材を離隔、または近接
までの動作を高速にするとともに、接触、または隔離の
動作の終了時において、力を与えた部材を支持する支持
構造、もしくはこの部材と接触する部材に加わる衝撃力
を緩和するための装置に関するものである。特に接離自
在な一対の電極を有し、この電極が接触、または隔離す
ることにより開極、投入の動作が可能な開閉装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】高速応答が必要な電力系統において、よ
り高速に応答し、かつ開極、または投入の動作時に装置
全体に加わる衝撃力の小さい開閉装置が必要とされてい
る。従来では上述の要求を満足するために電磁反発力を
利用することにより、一対の電極を接触、離隔すること
により開極、投入の動作が可能な開閉装置が利用されて
いる。図16は従来の電磁反発力を利用した開閉装置で
ある。図16(a)は開閉装置が投入したときの状態を
示す図であり、図16(b)は開閉装置が開極したとき
の状態を示す図である。図16において、86はスイッ
チであり、スイッチ86は真空である内部に固定電極9
1、可動電極90、およびベローズなどの緩衝部材95
を有し、可動電極90と固定電極91とが接触した状態
を投入、可動電極90と固定電極91とが所定の間隔離
れている状態を開極という。また、緩衝部材95は開閉
装置を開極する際、可動電極90に加えた力がスイッチ
86の真空度を保ち、かつ装置全体に及ぼす影響を低減
させるために設けられている。88はコイルである。8
7はコイル88に時間的に変動する電流を流すことによ
り、コイル88に対し電磁反発力を生じる反発部であ
る。89は可動電導棒であり、可動電導棒89の先端に
は可動電極90が取り付けられ、また可動電導棒89に
は反発部87が取り付けられている。92は可動電導棒
89を保持するためのラッチである。93は接圧バネで
ある。102はタイバー、96、97、99、100、
および101はタイバー102に固定された固定板であ
る。固定板96にはスイッチ86が固定されている。固
定板97にはコイル88が固定されている。固定板99
には接圧バネ93の一端が固定されている。固定板10
0にはラッチ92が固定されている。94はコイル88
を固定板97に固定するためのコイル押さえである。ま
た、コイル押さえ94はコイル88を機械的に保護する
と共に、コイル88に流れる電流が漏電しないように電
気的に絶縁する機能を有する。また、固定板101には
タイバー102の一端が固定されている。103はダイ
バー102に取り付けられた固定板の両側から押圧する
ことにより、固定板の位置が変位しないように固定する
ネジなどの固定部材である。これらの固定部材103は
開閉装置が開極、または投入の動作において、装置に加
わる衝撃力により固定板の位置が変位しない程度の力で
固定板を固定している。
【0003】次に図16に示した開閉装置の開極の動作
について説明する。まず、非定常な電流、例えばパルス
状の電流をコイル88に流すと、発生する磁界によっ
て、反発部87に電流が誘起され、電磁反発力がコイル
88と反発部87とに作用する。電磁反発力を受けるこ
とにより、反発部87は接圧バネ93を押しつつ紙面右
方向に移動する。反発部87は可動電導棒89に固着さ
れ、かつ可動電導棒89の先端には可動電極91が設け
られているため、反発部87が移動することにより可動
電極90も連動して移動する。可動電極90が移動する
ことにより、固定電極91と可動電極90との間の距離
が開閉装置を開極したとみなせる位置まで移動するとラ
ッチ92により、可動電導棒89が保持される。可動電
導棒89をラッチ92により保持した時点で開極の動作
は完了する。
【0004】次に開閉装置の投入の動作を説明する。開
極時にラッチ92により保持されている可動電導棒89
を開放することにより、接圧バネ93の押戻し力により
可動電導棒89は紙面左方向に移動し、これにより可動
電極90も紙面左方向に移動する。可動電極90が固定
電極91に接触したとき、投入の動作は完了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】開閉装置を高速に応答
させる場合、上述したように開極、または投入の動作を
高速に行う必要がある。開極の動作を高速に行う場合、
反発部87に与えられる電磁反発力を大きくすればよい
わけであるが、この電磁反発力を大きくすると、可動電
導棒89をラッチ92で保持する際、可動電導棒89の
速度が大きいため、ラッチ92で可動電導棒89を保持
した瞬間装置全体に過大な衝撃力が加わるため、装置の
機械的な強度を高くする必要があった。特に、緩衝部材
95に過大な衝撃力が与えられるた場合、緩衝部材95
が破壊するためスイッチ86内の真空度を保てなくなる
恐れがある。
【0006】これを解決するために接圧バネ93の剛性
を大きくして減速作用を強め、可動電導棒89の速度が
0になったとき、ラッチ92を保持する方法が考えられ
るが、この方法を用いる場合、ラッチ92で可動電動棒
89を保持するとき接圧バネ93の縮みは最大となるた
め、この位置で可動電導棒89を保持すると、保持した
後にラッチ92にかかる接圧バネ93の押戻し力が過大
になり、開閉装置の機械的な強度を大きくする必要があ
る。
【0007】また、投入の動作を高速に行う場合、接圧
バネ93のバネ定数の値が大きいものを用いればよいわ
けであるが、この場合、可動電極90と固定電極91と
が接触する際に、固定電極91に与える衝撃力が大きく
なりスイッチ86が破壊される恐れがある。
【0008】また、コイル88に非定常な電流を流すこ
とにより、反発部87に電磁反発力が生じるわけである
が、電流の時間的な変化が大きければ大きいほど、コイ
ル88に電流を流してから可動電導棒89が動き出すま
でに要する動作時間を短くすることができるわけである
が、電流の時間的な変化が大きいと、同時に電磁反発力
も大きくなるため、従来装置では、可動電導棒89の動
作開始時間を短くするには限界があった。
【0009】また、コイル88と反発部87との距離が
適当に離れると、反発部87に作用する電磁反発力が急
激に弱くなり、完全に開極するまでの間で、可動電極9
0を加速、または減速させることができなかった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、開閉装置の動作時において電磁
反発力を用いて可動電極を加速、および減速の両方を行
うことにより装置に加わる衝撃力を緩和するためのもの
である。開極の動作をおこなうとき、反発部87に作用
する電磁反発力を受けて移動する可動電導棒89におい
て、可動電導棒89をラッチ92で保持する位置で可動
電導棒89の速度が0、または0に近くなるように制御
することにより緩衝部材95、および装置全体に及ぼす
衝撃力を軽減することを目的とする。また、投入の動作
をおこなうとき、反発部に作用する電磁反発力を受けて
移動する、可動電導棒89において、可動電極90と固
定電極91とが接触する位置で可動電導棒89の速度が
0、または0に近くなるように制御することにより固定
電極91、および装置全体に及ぼす衝撃力を軽減するこ
とを目的とする。つまり、開極、または投入の動作にお
いて、動作時間を短くすること、可動電極90の速度を
調節することにより、ラッチ92、緩衝部材95、固定
電極91、および装置全体にかかる衝撃力による影響を
低減すること、ラッチ92で保持する力を低減すること
によりラッチ92を固定する部分に必要とされる機械的
な強度を低減すること、など開閉装置に要求される最適
な動作を実現することを目的とする。また、開極時の可
動電極と固定電極との距離が長い仕様のスイッチに対し
ても高速な動作を実現すること、コイルを小形にするこ
と、およびコイルに電流を供給する電源の数を少なくす
ることにより開閉装置の大きさを小形にすることを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の開閉装
置は固定電極、該固定電極と接触する可動電極、前記固
定電極と、該可動電極との間の距離を離す方向に前記可
動電極を移動させるための駆動力を与える第一のコイ
ル、該第一のコイルによって駆動される前記可動電極を
制動させるための制動力を与える第二のコイル、および
第一のコイルに電流を流すことにより前記可動電極の速
度を加速させるように作用する駆動力、または第二のコ
イルに電流を流すことにより前記可動電極の速度を減速
させるように作用する制動力を受ける反発部を備えたも
のである。
【0012】請求項2に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を受ける第一の反発部、該第一の反発部
が駆動力を受けたことにより移動する前記可動電極を制
動させるための制動力を受ける第二の反発部、および前
記第一の反発部に駆動力を作用させ、かつ前記第二の反
発部に制動力を作用させるコイルを備えたものである。
【0013】請求項3に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイル
によって駆動される前記可動電極の速度を調節するため
の駆動力、または制動力を与える第二のコイル、前記可
動電極を制動させるための制動力を与える第三のコイ
ル、および第一のコイル、第二のコイル、または第三の
コイルにより作用する駆動力、または制動力を受ける反
発部を備えたものである。
【0014】請求項4に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と離れて位置する可動電極、前記固定電極と、
該可動電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイル
によって駆動される前記可動電極を制動させるための制
動力を与える第二のコイル、および第一のコイルに電流
を流すことにより前記可動電極の速度を加速させるよう
に作用する駆動力、または第二のコイルに電流を流すこ
とにより前記可動電極の速度を減速させるように作用す
る制動力を受ける反発部を備えたものである。
【0015】請求項5に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と離れて位置する可動電極、前記固定電極と、
該可動電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を受ける第一の反発部、該第一の反発部
が駆動力を受けたことにより移動する前記可動電極を制
動させるための制動力を受ける第二の反発部、および前
記第一の反発部に駆動力を作用させ、かつ前記第二の反
発部に制動力を作用させるコイルを備えたものである。
【0016】請求項6に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させるため
の駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイルによっ
て駆動される前記可動電極の速度を調節するための駆動
力、または制動力を与える第二のコイル、前記可動電極
を制動させるための制動力を与える第三のコイル、およ
び第一のコイル、第二のコイル、または第三のコイルに
より作用する駆動力、または制動力を受ける反発部を備
えたものである。
【0017】請求項7に記載の開閉装置は反発部を少な
くとも二つ有するものである。
【0018】請求項8に記載の開閉装置は隣合う反発部
の間隔と、隣合うコイルとの間隔が異なることを特徴と
するものである。
【0019】請求項9に記載の開閉装置は隣合う反発部
の間隔をs、および隣合うコイルとの間隔をdとする
と、 d=(2n−1)s/2 {但し、nは自然数}を満足することを特徴とするもの
である。
【0020】請求項10に記載の開閉装置において、コ
イルの内径は、反発部の外径よりも小さいことを特徴と
するものである。
【0021】請求項11に記載の開閉装置において、コ
イルの内径は、反発部の外径よりも大きいことを特徴と
するものである。
【0022】請求項12に記載の開閉装置は二つの反発
部を連結する連結部材を備えたものである。
【0023】請求項13に記載の開閉装置は可動電極と
反発部とが連動して動くように該可動電極を取り付ける
とともに、該反発部を取り付ける可動電導棒を備えたも
のである。
【0024】請求項14に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極との間の距離を調節することが可能な可動電
極、該可動電極に取り付けた可動電導棒、該可動電極を
前記固定電極と前記可動電極とが離れる方向に移動する
ための駆動力を与えるコイル、該駆動力を受ける反発
部、該可動電導棒を前記固定電極と前記可動電極とが離
れる方向、または接触する方向に移動させるように支持
する固定板、および前記可動電導棒が移動することによ
り、前記可動電導棒と、前記固定板との間に生じる摩擦
力を緩和するガイドを備えたものである。
【0025】請求項15に記載の開閉装置において、ガ
イドは可動電導棒の外周にコイルを備えたものである。
【0026】請求項16に記載の開閉装置はガイドとコ
イルとを電気的に接続したものである。
【0027】請求項17に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極との間の距離を調節することができる可動電
極、該可動電極に取り付けた可動電導棒、前記固定電極
と、前記可動電極とを離す方向に前記可動電極を移動さ
せるための駆動力を与えるとともに、前記可動電導棒を
支持し、前記可動電極を移動することにより、前記可動
電導棒と、支持機構との間に生じる摩擦力を緩和するコ
イル、および該駆動力を受ける反発部を備えたものであ
る。
【0028】請求項18に記載の開閉装置は時間的な変
化に対して電流値の変化が大きな電流をコイルに供給す
る第一の電流源と、時間的な変化に対して電流値の変化
が小さな電流を前記コイルに供給する第二の電流源とを
備えたものである。
【0029】
【作用】請求項1に記載の開閉装置は固定電極、該固定
電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動電極
との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させるた
めの駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイルによ
って駆動される前記可動電極を制動させるための制動力
を与える第二のコイル、および第一のコイルに電流を流
すことにより前記可動電極の速度を加速させるように作
用する駆動力、または第二のコイルに電流を流すことに
より前記可動電極の速度を減速させるように作用する制
動力を受ける反発部を備えることにより、開極の動作終
了時において装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0030】請求項2に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を受ける第一の反発部、該第一の反発部
が駆動力を受けたことにより移動する前記可動電極を制
動させるための制動力を受ける第二の反発部、および前
記第一の反発部に駆動力を作用させ、かつ前記第二の反
発部に制動力を作用させるコイルを備えたことにより、
開極の動作終了時において装置に及ぼす衝撃力を低減す
る。
【0031】請求項3に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイル
によって駆動される前記可動電極の速度を調節するため
の駆動力、または制動力を与える第二のコイル、前記可
動電極を制動させるための制動力を与える第三のコイ
ル、および第一のコイル、第二のコイル、または第三の
コイルにより作用する駆動力、または制動力を受ける反
発部を備えたことにより、開極の動作終了時において、
装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0032】請求項4に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と離れて位置する可動電極、前記固定電極と、
該可動電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイル
によって駆動される前記可動電極を制動させるための制
動力を与える第二のコイル、および第一のコイルに電流
を流すことにより前記可動電極の速度を加速させるよう
に作用する駆動力、または第二のコイルに電流を流すこ
とにより前記可動電極の速度を減速させるように作用す
る制動力を受ける反発部を備えたことにより、投入の動
作終了時において、装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0033】請求項5に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と離れて位置する可動電極、前記固定電極と、
該可動電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を受ける第一の反発部、該第一の反発部
が駆動力を受けたことにより移動する前記可動電極を制
動させるための制動力を受ける第二の反発部、および前
記第一の反発部に駆動力を作用させ、かつ前記第二の反
発部に制動力を作用させるコイルを備えたことにより、
投入の動作終了時において、装置に及ぼす衝撃力を低減
する。
【0034】請求項6に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させるため
の駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイルによっ
て駆動される前記可動電極の速度を調節するための駆動
力、または制動力を与える第二のコイル、前記可動電極
を制動させるための制動力を与える第三のコイル、およ
び第一のコイル、第二のコイル、または第三のコイルに
より作用する駆動力、または制動力を受ける反発部を備
えたことにより、投入の動作終了時において、装置に及
ぼす衝撃力を低減する。
【0035】請求項7に記載の開閉装置は反発部を少な
くとも二つ有することにより、開極、または投入の動作
をより精密に行うものである。
【0036】請求項8に記載の開閉装置は隣合う反発部
の間隔と、隣合うコイルとの間隔が異なることにより、
前記反発部に作用する力の時間的な変動を小さくするこ
とができる。
【0037】請求項9に記載の開閉装置は隣合う反発部
の間隔をs、および隣合うコイルとの間隔をdとする
と、 d=(2n−1)s/2 {但し、nは自然数}を満足することにより、前記反発
部に作用する力の時間的な変動を小さくすることができ
る。
【0038】請求項10に記載の開閉装置において、コ
イルの内径は、反発部の外径よりも小さいことにより、
大きな駆動力、または制動力をえることができる。
【0039】請求項11に記載の開閉装置において、コ
イルの内径は、反発部の外径よりも大きいことにより、
開極時における可動電極と固定電極との間の距離を大き
くすることができる。
【0040】請求項12に記載の開閉装置は二つの反発
部を連結する連結部材を備えたことにより反発部の剛性
が大きくなる。
【0041】請求項13に記載の開閉装置は可動電極と
反発部とが連動して動くように該可動電極を取り付ける
とともに、該反発部を取り付ける可動電導棒を備えたこ
とにより、前記反発部に作用する駆動力、または制動力
を制御することにより、開極、または投入の動作終了時
に於て、装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0042】請求項14に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極との間の距離を調節することが可能な可動電
極、該可動電極に取り付けた可動電導棒、該可動電極を
前記固定電極と前記可動電極とが離れる方向に移動する
ための駆動力を与えるコイル、該駆動力を受ける反発
部、該可動電導棒を前記固定電極と前記可動電極とが離
れる方向、または接触する方向に移動させるように支持
する固定板、および前記可動電導棒が移動することによ
り、前記可動電導棒と、前記固定板との間に生じる摩擦
力を緩和するガイドを備えたことにより、小さな駆動力
で動作させることができる。
【0043】請求項15に記載の開閉装置において、ガ
イドは可動電導棒の外周にコイルを備えたことにより小
さな駆動力で動作させることができる。
【0044】請求項16に記載の開閉装置はガイドとコ
イルとを電気的に接続することによりガイドとコイルの
動作を同期させることができる。
【0045】請求項17に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極との間の距離を調節することができる可動電
極、該可動電極に取り付けた可動電導棒、前記固定電極
と、前記可動電極とを離す方向に前記可動電極を移動さ
せるための駆動力を与えるとともに、前記可動電導棒を
支持し、前記可動電極を移動することにより、前記可動
電導棒と、支持機構との間に生じる摩擦力を緩和するコ
イル、および該駆動力を受ける反発部を備えたことによ
り装置の省スペース化が可能になる。
【0046】請求項18に記載の開閉装置は時間的な変
化に対して電流値の変化が大きな電流をコイルに供給す
る第一の電流源と、時間的な変化に対して電流値の変化
が小さな電流を前記コイルに供給する第二の電流源とを
備えたことにより、停止している反発部が動き出すまで
の時間を短縮することが可能になる。
【0047】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の一実施例である開閉装置
において、投入時の状態と開極時の状態とを示す図であ
る。図1において、88aおよび88bはコイルであ
り、コイル88aとコイル88bとの間に反発部87が
位置する。98はコイル88bを固定する固定板であ
り、固定板88bはタイバー102に固定されている。
反発部87は導体板871、872、および導体板87
1と導体板872とを連結する連結部873を有してい
る。また投入時において反発部87はコイル88aに近
接、または接触する位置にあり、開極時においては反発
部87はコイル88bに近接する位置にある。
【0048】次にこの開閉装置の動作を説明する。開極
の動作を説明する。開極の動作を行う前は開閉装置は投
入の状態にあるため、反発部87はコイル88aに近
接、または接触する位置にある。開極の動作を行う際、
まずコイル88aに時間的な変化に対しその大きさが変
化する非定常な電流、例えばパルス状、またはステップ
状などの電流を印加する。コイル88aに非定常な電流
を流すことにより発生した磁界により、電磁誘導則から
反発部を交差する磁束の変動を抑えるように反発部87
に渦電流が誘起され、反発部87に紙面右向きの電磁反
発力が作用する。電磁反発力の大きさは、渦電流と、反
発部を交差する磁束の成分の内、径方向の成分との積に
依存する。このとき可動電極90は紙面右方向に移動し
可動電極90と固定電極91との間の距離が絶縁距離よ
りも大きくなると開極する。可動電極90と固定電極9
1との間の距離が絶縁距離よりも大きくなった後も可動
電極90は慣性により紙面右方向に移動し、反発部87
と、コイル88bとの間の距離が所定の値となったと
き、可動電極90を停止させるためにコイル88bに非
定常な電流を流し反発部87に制動力として紙面左向き
の電磁反発力を作用させる。接圧バネ93の押戻し力
と、電磁反発力とにより可動電極90の速度は減速す
る。このときラッチ92により可動電導棒89を保持す
ることにより、開極の動作は終了する。またラッチ92
により可動電導棒89を保持したとき、反発部87はコ
イル88bに近接して位置するように設計している。
【0049】このように、開極の動作の際、過大な駆動
力(本実施例では電磁反発力)を与えて可動電極90を
移動させても、可動電極90に制動力(本実施例では電
磁反発力)を与えるためのコイル88bを備えたことに
より、可動電極90の速度が0となる位置(または接圧
バネ93の縮みが最大となる位置)を調節することが可
能となる。よって、可動電極90の速度が0となる位置
でラッチ92を用いて可動電導棒89を保持することに
より、ラッチ92を保持したときに装置全体、とくに緩
衝部材95にかかる衝撃力の影響を低減することが可能
となる。よって、開閉装置に必要とされる機械的な強度
を従来よりも低減させることが可能となる。
【0050】また接圧バネ93の縮みが最大となる位
置、すなわち可動電極90の速度が0となる位置を調節
することが可能となるため、開極後にラッチ92にかか
る接圧バネ93の押戻し力を調節することが可能とな
り、押戻し力が小さく、かつ開極が十分保証されるよう
な位置で可動電導棒89をラッチ92で保持することに
より、開極後、ラッチ92にかかる接圧バネ93の押戻
し力を小さくすることが可能となり、ラッチ92を固定
する部材に必要とされる機械的な強度を低減することが
可能となる。
【0051】コイルに電流を印加するタイミングについ
ては、コイル88aと88bとに同時にステップ状の電
流を印加した場合、反発部87はまずコイル88aから
右向きの電磁反発力を受け、その結果コイル88bに接
近すると今度はコイル88bからの電磁反発力を受けて
減速(制動)する。
【0052】また、コイル88aと88bとに各々別電
源を用意し、コイル88aには開極の初期のみにパルス
状の電流を印加し、開極の終期にはコイル88bのみに
パルス状の電流を印加してもよい。また単一の電源を用
いて開極の初期と終期とに各々パルス状の電流を両方の
コイルに印加してもよい。
【0053】次に投入の動作について説明する。投入の
動作を行う前は開閉装置は開極の状態にあるため、反発
部87はコイル88bに近接して位置する。投入の動作
を行う際、まずラッチ92を開放するとともに、コイル
88bに非定常な電流を流す。コイル88bに電流を流
すことにより発生する磁界により、反発部87に渦電流
が誘起されると、反発部87に紙面左向きの電磁反発力
が作用する。可動電極90は電磁反発力と、接圧バネ9
3の押戻し力とによる駆動力をえて、紙面左方向に移動
する。反発部87と、コイル88aとの間の距離が所定
の値になったとき、コイル88aに非定常な電流を流し
反発部87に制動力として紙面右向きの電磁反発力を作
用させる。これにより可動電極90の速度は減速し、や
がて可動電極90と固定電極91とが接触することによ
り停止し、投入の動作は終了する。
【0054】このように、投入の動作の際、可動電極9
0に駆動力(本実施例では接圧バネの押戻し力と電磁反
発力)として電磁反発力を与えるコイル88bを備えた
ことにより従来よりも大きな駆動力がえられる。また、
投入動作の後期にコイル88aにより反発部に作用する
電磁反発力により可動電極90と固定電極91とが接触
する瞬間、可動電極90の速度を0、または十分小さく
するように調節することにより、従来投入の動作の際、
可動電極90と固定電極91とが接触したときに開閉装
置全体、特に固定電極91に及ぼす衝撃力の影響を低減
することが可能となる。
【0055】コイルに電流を印加するタイミングについ
ては、コイル88aと88bとに同時にステップ状の電
流を印加した場合、反発部87はまずコイル88bから
左向きの電磁反発力を受け、その結果コイル88aに接
近すると今度はコイル88aからの電磁反発力を受けて
減速(制動)する。
【0056】また、コイル88aと88bとに各々別電
源を用意し、コイル88bには投入の初期のみにパルス
状の電流を印加し、投入の終期にはコイル88aのみに
パルス状の電流を印加してもよい。また単一の電源を用
いて投入の初期と終期とに各々パルス状の電流を両方の
コイルに印加してもよい。
【0057】また、投入の動作の際、可動電極を駆動さ
せるための駆動力は接圧バネ93の押戻し力と、コイル
88bの電磁反発力とになるため従来よりも大きな駆動
力をえられることになる。また、接圧バネ93のバネ定
数を従来よりも小さなものを選んだとしても、コイル8
8bにより発生する電磁反発力の大きさを調節すること
により従来と同程度、もしくは従来よりも大きな駆動力
がえられるとともに、接圧バネ93のバネ定数が小さい
ため開極時において、ラッチ92にかかる力を小さくで
きるため、ラッチ92を固定する部材に必要とされる機
械的な強度を低減させることが可能となる。
【0058】また、本実施例において、反発部87は導
体板871、872を連結部873で連結した例につい
て述べたが、反発部87を導体板871のみで構成して
も上述のような開極、および投入の動作を行うことが可
能である。また、本実施例において投入時および開極時
の反発部87の位置について言及したが、反発部87の
位置は、コイル88a、または88bに非定常な電流を
流すことにより、反発部87に作用する電磁反発力が可
動電極90を動かすことが可能であれば、コイル88a
とコイル88bとの間のどの位置にあってもよい。
【0059】上述のような動作を行うことにより、開極
または投入の際に、装置全体が受ける衝撃力を低減させ
ることが可能となる。また、コイル88a、88bに電
流を供給する電源において、開極用の電源と、投入用の
電源とを別に持ってもよい。さらにまた、それぞれのコ
イル88aと88bとに電流を供給する電源を個別に用
意することにより、電磁反発力の大きさ、コイルに電流
を流すタイミング、ならびに反発部87、可動電導棒8
9、および可動電極90の位置と速度とをさらに微細に
制御することが可能となる。よって、開極、または投入
の動作終了時の速度を適度な速度にすることが可能とな
り、開閉装置に必要とされる機械強度を従来よりも低減
させることが可能となる。
【0060】実施例2.図2は実施例の開閉装置におい
て投入した状態と、開極した状態とを示す図である。図
2において、87a、および87bは反発部である。本
発明の開閉装置は、反発部を2つ、およびコイル88を
1つ有することが特徴である。また、投入時において、
コイル88と反発部87bとが近接し、かつ開極時にお
いて、コイル88と反発部87aとが近接するように反
発部87aと87bとの間の距離を設計している。
【0061】本実施例の開閉装置の動作について説明す
る。開極の動作について説明する。開極の動作を行う前
は開閉装置は投入の状態にあるため、反発部87bはコ
イル88に近接して位置する。図2において、コイル8
8に非定常な電流を流すと、発生する磁界により、反発
部87bに渦電流が誘起される。これにより反発部87
bに駆動力として紙面右向きの電磁反発力が作用し、可
動電極90が紙面右向きに移動する。この移動により固
定電極91と可動電極90との間の距離が絶縁距離より
も大きくなると開極する。さらに、可動電極90は慣性
により移動し、反発部87aとコイル88との間の距離
が所定の値になると、コイル88に非定常な電流を流す
ことにより、反発部87aに制動力として紙面左向きの
電磁反発力が作用し、可動電極90の速度を減速させ、
反発部87aがコイル88に近接した位置で停止させた
後、ラッチ92により可動電導棒89を保持し開極の動
作を終了する。本実施例では、開極の動作において、開
極の初期と、終期とにコイル88に非定常な電流を流す
構成にしたが、開極の初期のみ、コイル88に電流を流
す構成にしても、反発部87aがコイル88に近づくこ
とにより反発部88aを交差する磁束が変化するため、
これにより反発部87aに紙面左向きの電磁反発力が作
用するため、開極の動作の初期のみにコイル88に電流
を流すような構成にしてもよい。
【0062】次に、投入の動作について説明する。投入
の動作を行う前は開閉装置は開極の状態にあるため、反
発部87aはコイル88に近接して位置する。図2にお
いて、ラッチ92を開放するとともに、コイル88に非
定常な電流を流す。コイル88に電流を流すことによ
り、磁界が発生し、反発部87aに渦電流が誘起され
る。これにより、反発部87aに紙面左向きの電磁反発
力が作用し、可動電極90が紙面左向きに移動する。こ
の移動により、反発部87bとコイル88との間の距離
が所定の値になると、コイル88に非定常な電流を流
し、反発部87bに紙面右向きの電磁反発力を作用させ
ることにより、可動電極90の速度を減速させ、可動電
極90と固定電極91とを接触する際、可動電極の速度
が0、または固定電極91に過大な衝撃力を与えない程
度の速度で接触、停止させた後、投入の動作を終了す
る。本実施例では、投入の動作において、投入の初期
と、終期とにコイル88に非定常な電流を流す構成にし
たが、投入の初期のみ、コイル88に電流を流す構成に
しても、反発部87bがコイル88に近づくことにより
反発部88bを交差する磁束が変化するため、これによ
り反発部87bに紙面右向きの電磁反発力が作用するた
め、投入の動作の初期のみにコイル88に電流を流すよ
うな構成にしてもよい。
【0063】本実施例では、コイル88のみで開極、投
入の動作が可能となるため装置の小型化に寄与する。
【0064】また、本実施例では開極時、投入時におけ
る反発部87の位置について言及したが、反発部87の
位置は電磁反発力の大きさが可動電導棒89を動かすこ
とができる程度の位置にあればどこにあってもよい。
【0065】実施例3.反発部87は導体板を有する構
成となっているが、導体板の厚さは薄いため、電磁反発
力が作用したとき、撓む恐れがある。本実施例では反発
部に電磁反発力が作用したとき、これらの撓みを抑制す
るためになされたものである。
【0066】図3において、50は反発部87aと87
bとを連結するための連結部材である。開閉装置の開
極、投入の動作は実施例2と同じであるのでここでは省
略する。本実施例のように連結部材50により反発部8
7a、および87bを連結することにより、反発部87
a、87bの剛性が増すことによりし、強度が増し、反
発部87a、および87bの撓みはより抑えられる。
【0067】本実施例では反発部87a、および87b
を連結するための連結部材50を用いて反発部87a、
および87bを連結したが、反発部87a、87bおよ
び連結部材50を一体化形成しても上述と同様な効果を
奏する。
【0068】実施例4.本実施例の開閉装置において、
投入時と、開極時の状態を図4に示す。本実施例では少
なくとも2つの反発部と、この反発部に作用する電磁反
発力を制御するコイルを少なくとも3つ備えたことを特
徴とするものである。図4において、投入時には反発部
87aはコイル88aに近接して位置し、かつ反発部8
7bはコイル88bに近接して位置する。また、開極時
には反発部87aはコイル88bに近接して位置し、か
つ反発部87bはコイル88bに近接して位置する。ま
た、コイル88aと88bとの間の距離、およびコイル
88bとコイル88cとの間の距離とは等しく、かつ開
閉装置の動作を可能にする程度の距離を有するものとす
る。
【0069】次に本実施例の開閉装置の動作を説明す
る。開極の動作について説明する。開極の動作を行う前
は開閉装置は投入の状態にあるため、反発部87aはコ
イル88aに、反発部87bはコイル88bに近接して
位置する。図4において投入時に、コイル88a、およ
び88bに非定常な電流を流すと、発生するにより、反
発部87a、および87bに渦電流が誘起される。これ
により反発部87a、および87bに駆動力として紙面
右向きの電磁反発力が作用し、可動電極90が紙面右向
きに移動する。この移動により固定電極91と可動電極
90との間の距離が絶縁距離よりも大きくなると開極す
る。可動電極90は慣性により紙面右向きに移動し、反
発部87aとコイル88bとの間の距離、および反発部
87bとコイル88cとの間の距離が所定の値となった
とき、コイル88b、および88cに非定常な電流を流
すことにより、反発部87a、88bに制動力として紙
面左向きの電磁反発力を作用させることにより、可動電
極90の速度を減速させ、反発部87aがコイル88b
に、および反発部87bがコイル88cに近接した位置
で停止させた後ラッチ92(図示せず)で可動電導棒8
9を保持し開極の動作を終了する。
【0070】次に投入の動作について説明する。投入の
動作を行う前は開閉装置は開極の状態にあるため、反発
部87aはコイル88bに、反発部87bはコイル88
cに近接して位置する。図4において開極時に、ラッチ
92(図示せず)を開放するとともにコイル88b、お
よび88cに非定常な電流を流すと、磁界が発生する。
磁界が発生することにより、反発部87a、および87
bに渦電流が誘起される。これにより反発部87a、お
よび87bに紙面左向きの電磁反発力が作用し、この電
磁反発力と接圧バネ(図示せず)の押戻し力とにより可
動電極90が紙面左向きに移動する。この移動により、
反発部87aがコイル88aに近づき、かつ反発部87
bがコイル88bに近づいたとき、コイル88a、およ
び88bに非定常な電流を流すことにより、反発部87
bに紙面右向きの電磁反発力を作用させることにより、
可動電導棒89の速度を減速させ、可動電極90と固定
電極91とを接触する際、可動電極90の速度が0、ま
たは可動電極90が固定電極91に過大な衝撃力を与え
ない程度の速度で接触、停止させた後、投入の動作を終
了する。
【0071】上述のような動作により、可動電極90は
開極および投入の動作終了時の速度を0、または低減さ
せることにより、開閉装置全体が受ける衝撃力を低減す
ることが可能となる。
【0072】上述のように反発部を少なくとも2つ設け
ることにより反発部に作用させる電磁反発力を分散させ
ることが可能となり、電磁反発力を作用させたときに生
じる反発部の撓みを抑制することにより反発部の剛性を
大きくすることが可能となる。これにより、開極、投入
の動作をより高速に行うことが可能となる。さらに、そ
れぞれのコイル88a、88b、および88cに対して
各々別電源を用いることにより、電磁反発力、反発部、
電導棒及び可動電極の位置と速度をさらに微細な制御を
することと、動作終了時の速度を適度な速度に調節する
ことが可能となり、開閉装置に必要とされる機械強度を
低減させることが可能となる。また、各コイルにたいし
て開極時に使用する電源と、投入時に使用する電源と別
々にそなえることにより開極、投入の動作をより精密に
行うことが可能となる(図示せず)。
【0073】本実施例では反発部が2つ、コイルが3つ
ある例について述べたが、これに限定される必要はなく
一般に反発部、およびコイルが複数有するような構成に
し、かつ開極時、および投入時における反発部の位置が
電磁反発力により可動電導棒を動かすことが可能となる
ような位置に配置することにより、上述のような効果を
奏する(図示せず)。
【0074】本実施例では、コイル88aと88bとの
間の距離、およびコイル88bとコイル88cとの間の
距離とは等しくなるように設計しているがこれらの距離
を異なった値にしても上述と同様の効果を奏する(図示
せず)。
【0075】実施例5.本実施例の開閉装置を図5に示
す。本実施例では反発部87の内径をコイル88の内径
よりも小さくしたことが特徴である。図5において、反
発部87は投入時にはコイル88aと近接して位置し、
開極時にはコイル88bと近接して位置するように設計
している。
【0076】次にこの開閉装置の動作を説明する。開極
の動作を説明する。開極の動作を行う前は開閉装置は投
入の状態にあるため、反発部87はコイル88aに近接
して位置する。開極の動作を行う際、まずコイル88a
に非定常な電流を流す。コイル88aに電流を流すこと
により磁界が発生する。磁界が発生することにより、反
発部87に渦電流が誘起されると、反発部87に紙面右
向きの電磁反発力が作用する。これにより、可動電極9
0は紙面右方向に移動し可動電極90と固定電極91と
の間の距離が絶縁距離よりも大きくなると開極する。可
動電極90と固定電極91との間の距離が絶縁距離より
も大きくなった後も可動電極90は慣性により紙面右方
向に移動し、反発部87と、コイル88bとが近かづい
たとき、コイル88bに非定常な電流を流し反発部87
に紙面左向きの電磁反発力を作用させる。これにより、
可動電極90の速度は減速しやがて反発部87がコイル
88bに近接した位置で停止させ、ラッチ92(図示せ
ず)により可動電導棒89を保持することにより、開極
の動作は終了する。このように、可動電導棒89をラッ
チ92(図示せず)で保持する瞬間、反発部87、可動
電導棒89、および可動電極90の速度が0になるか、
または速度が十分小さくするように設計することによ
り、装置全体に及ぼす衝撃力の影響を低減することが可
能となる。
【0077】次に投入の動作について説明する。投入の
動作を行う前は開閉装置は開極の状態にあるため、反発
部87はコイル88bに近接して位置する。投入の動作
を行う際、ラッチ92(図示せず)を開放するととも
に、コイル88bに電流を流す。これにより磁界が発生
し、反発部87に渦電流が誘起されると、反発部87に
紙面左向きの電磁反発力が作用し、可動電極90は電磁
反発力により、紙面左方向に移動する。反発部87と、
コイル88aとが所定の距離になるとコイル88bに非
定常な電流を流し反発部87に紙面右向きの電磁反発力
を作用させる。これにより反発部87、可動電導棒8
9、および可動電極90の速度は減速し、やがて可動電
極90と固定電極91とが接触することにより停止し、
投入の動作は終了する。このように、可動電極90と固
定電極91とが接触したとき、反発部87、可動電導棒
89、および可動電極90の速度が0になるか、または
速度が十分小さくするように設計することにより、装置
全体に及ぼす衝撃力の影響を低減することが可能とな
る。
【0078】また、反発部87の内径を小さくしたこと
により、反発部87の剛性が増すため、開極、および投
入の動作をより高速に行うことが可能となる。また、こ
れまでの実施例では反発部87が移動できる範囲は個々
に配置されたコイルの間隔に依存していたが、反発部8
7の内径を小さくしたことにより、反発部87はコイル
の内側の空間を自由に移動することが可能となる。
【0079】実施例6.本実施例の開閉装置において投
入した状態と、開極した状態とを図6に示す。本実施例
では反発部87に作用する電磁反発力をできるだけ大き
くするためになされたものである。図6において、コイ
ル88a、および88cの内径は、反発部87の内径よ
りも小さい。また、コイル88bの内径は、反発部87
の外径よりも大きい。また投入時には反発部87はコイ
ル88aに近接して位置し、開極時には反発部87はコ
イル88cに近接して位置する。この開閉装置の開極投
入の動作は実施例5と同じであるのでここでは省略す
る。
【0080】コイル88a、および88cの内径は、反
発部87の内径よりも小さくすることにより、反発部8
7に作用する電磁反発力の大きさが実施例5に示した開
閉装置の反発部に作用する電磁反発力より大きくなる。
また、コイル88aと88cとの間にコイル88bを備
えることにより、反発部87の移動速度の調節をより精
密に制御することが可能となる。さらに、コイル88
a、88b、および88cに電流を流すための電源を個
々に設けることにより、可動電極90の位置と速度をさ
らに微細な制御をすることが可能となり、これにより開
極、投入の動作終了時の速度を適度な速度調節できる。
よって、開極、投入の動作時に可動電極90を駆動させ
るための駆動力を増加させることが可能となり、従来よ
りも開閉装置に必要とされる機械強度を低減することが
可能となる。また、開極時において、可動電極90と固
定電極91との距離を大きく設計している開閉装置に対
しても、本実施例を適用することにより、開極、投入の
動作を高速に行うことが可能となる。
【0081】実施例7.実施例5ではコイルの内径より
も反発部の外径が小さい開閉装置の例について述べた。
一般に、反発部がコイルの内側の空間に位置するとき、
コイルに電流を流し電磁反発力を生じさせた場合、反発
部を交差する磁束の成分のうち、径方向の成分は極めて
小さいため反発部に駆動力、または制動力を十分に作用
させることができない恐れがある。よって上述のような
開閉装置の場合、反発部がコイルの内側の空間に位置し
た時点でコイルに電流を流し反発部に駆動力、または制
動力を反発部に作用させようとしてもできなくなる恐れ
がある。本実施例では上述の問題を解決するためになさ
れたものであり、反発部を少なくとも2つ備え、かつ隣
合うコイルの間隔と、隣合う反発部の間隔とを異なる値
にすることにより、2つの反発部のうちの少なくともい
ずれか1つには駆動力、または制動力を作用させること
が可能な開閉装置についてのべる。
【0082】図7は実施例7の開閉装置の開極時の状態
と、投入時の状態とを示す図である。図7において、隣
合うコイル88aと、88bとの間隔および隣合うコイ
ル88bと、88c、並びに隣合うコイル88aと、8
8bとの間隔をdとし、隣合う反発部87aと、87b
との間隔をsとする。このときdとsとの間にd=s/
2なる関係があるものとする。また開極の動作の際、反
発部87bはコイル88aにより作用する駆動力、すな
わち電磁反発力を受け可動電極90を移動させることが
可能となるような位置に配置されている。また投入の動
作の際、反発部87aはコイル88dにより作用する駆
動力、すなわち電磁反発力を受け可動電極90を移動さ
せることが可能となるような位置に配置されている。
【0083】次に本実施例の開閉装置における開極の動
作を説明する。図8は本実施例の開閉装置において、開
極の動作を説明するための図である。投入時の状態から
開極の動作を開始した時間を基準とし、この時間からの
経過時間をtとする。
【0084】t=0では開閉装置は投入の状態にあるた
め、可動電極90と固定電極91とは接触している。こ
のとき、コイル88aに電流を流し、反発部87bに紙
面右向きの駆動力となる電磁反発力を作用させることに
より、可動電極90は紙面右向きに移動する(図8
(a))。
【0085】t=t1 のとき、反発部87aがコイル8
8aと、コイル88bとの間に位置し、かつ反発部87
bがコイル88bの内側の空間に位置するとする。この
ときコイル88aに電流を流し、反発部87aに紙面右
向きの駆動力となる電磁反発力を作用させることによ
り、可動電極90は紙面右向きに移動する(図8
(b))。
【0086】さらに、反発部87bがコイル88bと、
コイル88cとの間に位置し、かつ反発部87aがコイ
ル88bの内側の空間に位置したとき、コイル88bに
電流を流し、反発部87bに紙面右向きの駆動力となる
電磁反発力を作用させることにより、可動電極90は紙
面右向きに移動する(図示せず)。
【0087】t=t2 のとき、反発部87bがコイル8
8cの内側の空間に位置し、かつ反発部87aがコイル
88bと88cとの間に位置するとする。このときコイ
ル88cに電流を流し、反発部87aに紙面左向きの電
磁反発力を作用させることにより、可動電極90に紙面
左向きの制動力を与える(図8(c))。
【0088】さらに、反発部87aがコイル88cの内
側の空間に位置し、かつ反発部87bがコイル88cと
88dとの間に位置するとする。このときコイル88d
に電流を流し、反発部87bに紙面左向きの電磁反発力
を作用させることにより、可動電極90に紙面左向きの
制動力を与える(図示せず)。さらに、反発部87bが
コイル88dの内側の空間に位置し、かつ反発部87a
がコイル88cと88dとの間に位置するとする。この
ときコイル88dに電流を流し、反発部87aに紙面左
向きの電磁反発力を作用させることにより、可動電極9
0に紙面左向きの制動力を与えることにより、t=t3
のとき、つまり反発部87aはコイル88bと、コイル
88cとの間に位置し、かつ反発部87bはコイル88
cの内側の空間に位置にきたとき可動電極90は停止
し、このときラッチ92(図示せず)で可動電導棒89
を保持することにより、開極の動作を終了する(図8
(d))。この開極の動作の過程で反発部87は右向き
に3回の駆動力と、左向きに3回の制動力を受けてい
る。
【0089】次に本実施例の開閉装置における投入の動
作を説明する。図9は実施例の開閉装置において、投入
の動作を説明するための図である。開極時の状態から投
入の動作を開始した時間を基準とし、この時間からの経
過時間をtとする。
【0090】t=0では開閉装置は開極の状態にあるた
め、可動電極90と固定電極91とは離れて位置する。
このとき、ラッチ92(図示せず)を開放するととも
に、コイル88dに電流を流し、反発部87aに紙面左
向きの駆動力となる電磁反発力を作用させることによ
り、可動電極90は紙面左向きに移動する(図9
(a))。
【0091】t=t1 のとき、反発部87aはコイル8
8cの内側の空間に位置し、かつ反発部87bはコイル
88cと、コイル88dとの間に位置するとする。この
ときコイル88dに電流を流し、反発部87bに紙面左
向きの駆動力となる電磁反発力を作用させることによ
り、可動電極90は紙面左向きに移動する(図9
(b))。
【0092】さらに、反発部87bがコイル88cの内
側の空間に位置し、かつ反発部87aがコイル88bと
88cとの間に位置したとき、コイル88cに電流を流
し、反発部87aに紙面左向きの駆動力となる電磁反発
力を作用させることにより、可動電極90に紙面左向き
の駆動力を与える(図示せず)。
【0093】t=t2 のとき、反発部87aがコイル8
8bの内側の空間に位置し、かつ反発部87bはコイル
88bと88cとの間に位置したとする。このとき、コ
イル88bに電流を流し、反発部87bに紙面右向きの
制動力となる電磁反発力を作用させることにより、可動
電極90に紙面右向きの制動力を与える(図9
(c))。
【0094】さらに、反発部87bがコイル88bの内
側の空間に位置し、かつ反発部87aがコイル88aと
88bとの間に位置したとき、コイル88aに電流を流
し、反発部87aに紙面右向きの制動力となる電磁反発
力を作用させることにより、可動電極90に紙面右向き
の制動力を与える(図示せず)。t=t3 のとき、反発
部87aがコイル88aの内側の空間に位置し、かつ反
発部87bはコイル88aと88bとの間に位置したと
する。このとき、コイル88aに電流を流し、反発部8
7bに紙面右向きの制動力となる電磁反発力を作用させ
ることにより、可動電極90に紙面右向きの制動力を与
えることにより、可動電極90は停止し、このとき可動
電極90と固定電極91とが接触し、投入の動作を終了
する(図9(d))。この投入の動作の過程では反発部
87左向きに3回の駆動力と、右向きに3回の制動力と
を受けている。
【0095】よって、隣合うコイルの間隔と、隣合う反
発部の間隔とを異なる値にすることにより、2つの反発
部のうちの少なくともいずれか1つには駆動力、または
制動力を作用させることが可能となり、これによりコイ
ルに電流を流しても駆動力、または制動力が働かない恐
れがあるという問題を解消する。また、反発部に作用す
ることにより、可動電極90に加わる駆動力、または制
動力の時間的な変動を少なくすることが可能となる。
【0096】本実施例ではd=s/2を満足するものに
ついて述べたが、これに限定されることはなく、d=
(2n−1)s/2{nは自然数}を満足すれば上述と
同様の効果を奏することになる。なお、本実施例では、
反発部87が受ける駆動力と制動力との作用回数を等し
いものとしたが、必ずしも作用回数を等しくする必要は
なく、反発部が受ける駆動力の力積と、制動力の力積と
がほぼ等しくなっていればよい。
【0097】実施例8.本実施例の開閉装置において、
開極時の状態と、投入時の状態とを図10に示す。本実
施例の開閉装置はコイルの外周に反発部を設けたことが
特徴である。図10において、反発部87は円環形であ
り、円筒形の支持部材55を介して可動電導棒89に固
定されている。
【0098】次にこの開閉装置の動作を説明する。開極
の動作を説明する。開極の動作を行う前は開閉装置は投
入の状態にあるため、反発部87はコイル88aに近接
して位置する。開極の動作を行う際、まずコイル88a
に非定常な電流を流す。コイル88aに電流を流すこと
により発生する磁界によって、反発部87に渦電流が誘
起され、反発部87に紙面右向きの電磁反発力が作用す
る。これにより、可動電極90は紙面右方向に移動し可
動電極90と固定電極91との間の距離が絶縁距離より
も大きくなると開極する。可動電極90と固定電極91
との間の距離が絶縁距離よりも大きくなった後も可動電
極90は慣性により紙面右方向に移動し、反発部87
と、コイル88bとが近かづいたときコイル88bに非
定常な電流を流し反発部87に紙面左向きの制動力とし
て電磁反発力を反発部87に作用させる。これにより可
動電極90の速度は減速しやがて反発部87がコイル8
8bに近接し停止したときラッチ92により可動電導棒
89を保持し、開極の動作は終了する。このように、可
動電導棒89をラッチ92(図示せず)で保持する瞬
間、可動電極90の速度が0になるか、または速度が十
分小さくするように設計することにより、装置全体に及
ぼす衝撃力の影響を低減することが可能となる。
【0099】次に投入の動作について説明する。投入の
動作を行う前は開閉装置は開極の状態にあるため、反発
部87はコイル88bに近接して位置する。投入の動作
を行う際、まずラッチ92を開放するとともに、コイル
88bに非定常な電流を流す。これにより発生した磁界
が、反発部87に渦電流が誘起され、可動電極90を移
動させるための駆動力として、反発部87に紙面左向き
の電磁反発力が作用する。これと接圧バネ93の押戻し
力とにより、可動電極90は紙面左方向に移動する。反
発部87と、コイル88aとが近かづいたときコイル8
8bに非定常な電流を流し反発部87に制動力として紙
面右向きの電磁反発力を作用させる。これにより、可動
電極90の速度は減速し、やがて可動電極90と固定電
極91とが接触することにより停止し、投入の動作は終
了する。このように、可動電極90と固定電極91とが
接触したとき可動電極90の速度が0になるか、または
速度が十分小さくするように設計することにより、装置
全体に及ぼす衝撃力の影響を低減することが可能とな
る。
【0100】実施例9.本実施例における開閉装置を図
11(a)に示す。本実施例の開閉装置は、可動電導棒
89とガイドとの摩擦力を制御(クラッチ作用)するた
めになされたものである。図11において、60は可動
電導棒89を保持するガイドであり、本実施例では、ガ
イド60はコイル65を有し、このコイル65の内径と
可動電導棒89とが嵌合することにより、可動電導棒8
9は保持されている。ガイド60に備えたコイル65の
一例を図11(b)に示す。コイル65は、これに電流
を流さないとき、可動電動棒89を保持し、コイル65
に電流を流したとき、コイル65の内径は大きくなる性
質を有している。
【0101】この発明の動作について説明する。開極、
または投入の動作において、これと連動するようにコイ
ル65に電流を流すことによりコイル65の内径が大き
くなり、これによりガイド60と可動電導棒89との間
の摩擦力が軽減する。つまり、コイル65は非動作時に
は拘束、動作時には開放となるクラッチ作用をするた
め、反発部87を駆動力、または制動力を作用させるの
に必要とされる電磁反発力の大きさを低減させることが
でき、これにより装置全体に及ぼす衝撃力、および開極
時において、ラッチ92にかかる接圧バネ93にかかる
押戻し力を低減させることが可能となる。
【0102】実施例10.実施例9では可動電導棒89
を保持するコイル65を有するガイド60を設け、開
極、投入の動作の際に、これと連動してコイル65に非
定常な電流を流すことにより、可動電導棒89とガイド
60との間の摩擦力を軽減できることを示した。本実施
例では、開極、投入の動作の際に、これと連動してコイ
ル65に電流を流す具体的な方法に示す。
【0103】図12は、この具体的な方法を示すための
図である。図12において、75は開極、または投入の
動作を行うためにコイル88に非定常な電流を供給する
ための電源、70は電源の供給を制御する制御スイッチ
である。
【0104】上述のような構成にすることにより、開
極、または投入の動作を行うとき、制御スイッチ70を
適当な時間に閉じることにより開閉装置が動作し、かつ
動作中にはコイル88、およびコイル65の両方に非定
常な電流が流れているため、可動電導棒89が移動中に
はコイル65の内径が大きくなり可動電導棒89とガイ
ド60との摩擦力が軽減される。また開極、または投入
の動作終了時には制御スイッチ70が切られ、電源75
の供給が止められるためコイル65に電流が流れなくな
り、これによりコイル65の内径が可動電導棒89を保
持できる程度の大きさになり、コイル65は可動電導棒
89を保持するようになる。
【0105】よって、コイル65を有するガイド60を
備えたことにより開極、または投入の動作時には、可動
電動棒89に生じる摩擦力を調節できるために、可動電
極90の速度を調節することが可能となり、装置全体に
およぼす衝撃力を低減させることが可能となる。また、
動作終了時には可動電動棒89を保持することが可能な
開閉装置をえることが可能となる。また、コイル65と
コイル88とは本実施例では直列に接続されているが、
並列に接続してもよい。
【0106】実施例11.図13は、本実施例の開閉装
置におけるガイドの一例を示す図である。図13におい
て、89は可動電導棒、60はガイドであり、ガイド6
0は可動電導棒89の両側から圧接し、可動電導棒89
を保持する2枚の板63a、および板63b、板63
a、および63bを圧接させるためのスプリング、並び
に板63a、および63b上に設けられたコイル65を
有する。スプリング64の両端は板63a、63bに取
り付けられているため、引き戻し力により、板63a、
63bは可動電導棒89を圧接している。またコイル6
5は非定常な電流、例えばパルス電流などが流されるこ
とにより、可動電導棒89に作用する圧接力が弱められ
る方向に力が生じるように構成されている。また板63
a、および63bは絶縁性を有する材料で構成されてい
る。
【0107】開極、または投入の動作を行っていないと
き、スプリング64によって、板63a、63bにより
可動電導棒89を押さえ、保持する。開極、または投入
の動作を行っている間では、コイル65に電流を互いに
違う方向に流すと、電磁力により、コイル65に径方向
外側の力が作用するため、板63aおよび63bの間隔
が広がり、可動電導棒89の圧接力が弱まり、可動電導
棒89と、ガイド60との間に生じる摩擦力を減らすた
め、より少ない電磁反発力で開極、または投入の動作を
行うことが可能となる。また、開極、または投入の動作
中に、コイル65に流れている電流を切ることにより、
コイル65に生じていた電磁力がなくなるため、板63
a、63bは可動電導棒89を圧接するようになり、こ
れによりガイド60と可動電導棒89との間に生じる摩
擦力により、可動電導棒89の速度を適度な速度にし、
装置全体に与える衝撃力を低減することが可能となり、
開閉装置に必要とされる機械強度を低減させることが可
能となる。
【0108】また、ガイド60に支持される可動電導棒
89の表面部分を電気的に絶縁し、板63a、63bに
導体を用い、板63a、63b自体に電流を流すような
構成にすることにより、コイル65を使用せずに、上述
と同様な動作を行うことが可能となる。
【0109】実施例12.図14は、本実施例の開閉装
置において、投入時の状態を示す図である。本実施例に
おいて、コイル88は可動電導棒89との摩擦力を調節
する機能と、反発部に電磁反発力を作用させる機能とを
備えたことを特徴とするものである。
【0110】図14において、60はゴムなどの弾性体
からなるガイドであり、ガイド60は弾性力により可動
電導棒89を支持している。コイル88はガイドの内部
に位置する。コイル88は、これに電流を流すことによ
り反発部87に電磁反発力を作用させるとともに、その
内径を大きくする方向に力を生じる機能を有する性質を
もつものである。
【0111】この発明の動作について説明する。コイル
88に非定常な電流を流すことにより、反発部87に電
磁反発力を作用させるとともに、コイル88により生じ
た磁界とコイル88に流れる電流とによりコイル88の
内径を大きくする方向に力が作用するため、可動電導棒
89を圧接するガイド60の圧接力は軽減する。これに
より、ガイド60と可動電導棒との間の摩擦力は軽減す
るため、より小さい電磁反発力で開閉装置を動作させる
ことが可能となり、これにより動作終了時に開閉装置全
体に加わる衝撃力を緩和し、かつ開極後にラッチ92に
かかる接圧バネ93の押戻し力を低減することが可能と
なる。
【0112】また開閉、投入の動作終了時にはコイル8
8に流す電流を切ることにより、コイル88に電流が流
れなくなり、コイル88にその内径を大きくする方向に
力が作用しなくなるため、ガイド60は弾性力により可
動電導棒89を保持する。
【0113】このような配置によって、反発部87に電
流を誘起するコイル88とそれの電源部分のスペースを
省くことができる。また、ガイド60に含まれるコイル
88に流れている電流を適当な時間で切ることによっ
て、ガイド60と可動電導棒89との摩擦力を増やし、
動作終了時の可動電導棒89の速度を適度な速度に調節
できるため、動作終了時、ラッチ(図示せず)により可
動電導棒89を保持するとき、または可動電極(図示せ
ず)と固定電極(図示せず)とが接触するとき)に開閉
装置全体に与える衝撃力を緩和することが可能となり、
これにより開閉装置に必要とされる機械強度の低減する
ことが可能となる。また、上記実施例2〜6に適用する
と、省スペース、可動電導棒89、および可動電極90
を効果的に動作させること、および開閉装置に必要され
る機械強度を更に低減させることが可能となる。
【0114】実施例13.図15は、本実施例の開閉装
置において、反発部に渦電流を誘起するコイルに電流を
供給する電源の一例を示すための図である。図15にお
いて、88は反発部に電流を誘起するコイル、75aは
時間的な変化に対し、急峻に変化する電流を供給する電
源、75bは時間的な変化に対し緩やかに変化する電流
を供給する電源である。
【0115】この発明の動作について説明する。図14
において、電源75aで発生させた比較的急峻な電流を
コイル88に流すと、磁界が発生し、反発部に渦電流が
誘起される。この際、コイルが発生する磁界の強度は、
コイルに流れる電流の時間当たりの変化に比例するの
で、反発部はコイル88に対して、上記従来装置よりさ
らに強い電磁反発力を受ける。次に可動電極90が動き
出した後、コイル75bに比較的ゆるやかに立ち上がる
電流を流すことにより可動電極90に作用する電磁反発
力を駆動力として可動電極90を移動させる。
【0116】このような構成にすることにより、開極、
または投入時において、その動作の初期時に流す電流パ
ターンを強化したため、停止している可動電極90が動
き出すまでの時間を短縮することが可能となる。つま
り、反発部87が停止している状態において、コイル8
8に非定常な電流を流し、作用部87に電磁反発力が作
用し、可動電極90が動き出すまでに要する動作時間を
短縮することが可能となる。
【0117】
【発明の効果】請求項1に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可
動電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動さ
せるための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイ
ルによって駆動される前記可動電極を制動させるための
制動力を与える第二のコイル、および第一のコイルに電
流を流すことにより前記可動電極の速度を加速させるよ
うに作用する駆動力、または第二のコイルに電流を流す
ことにより前記可動電極の速度を減速させるように作用
する制動力を受ける反発部を備えることにより、開極の
動作終了時において装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0118】請求項2に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を受ける第一の反発部、該第一の反発部
が駆動力を受けたことにより移動する前記可動電極を制
動させるための制動力を受ける第二の反発部、および前
記第一の反発部に駆動力を作用させ、かつ前記第二の反
発部に制動力を作用させるコイルを備えたことにより、
開極の動作終了時において装置に及ぼす衝撃力を低減す
る。
【0119】請求項3に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極との間の距離を離す方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイル
によって駆動される前記可動電極の速度を調節するため
の駆動力、または制動力を与える第二のコイル、前記可
動電極を制動させるための制動力を与える第三のコイ
ル、および第一のコイル、第二のコイル、または第三の
コイルにより作用する駆動力、または制動力を受ける反
発部を備えたことにより、開極の動作終了時において、
装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0120】請求項4に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と離れて位置する可動電極、前記固定電極と、
該可動電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイル
によって駆動される前記可動電極を制動させるための制
動力を与える第二のコイル、および第一のコイルに電流
を流すことにより前記可動電極の速度を加速させるよう
に作用する駆動力、または第二のコイルに電流を流すこ
とにより前記可動電極の速度を減速させるように作用す
る制動力を受ける反発部を備えたことにより、投入の動
作終了時において、装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0121】請求項5に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と離れて位置する可動電極、前記固定電極と、
該可動電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させ
るための駆動力を受ける第一の反発部、該第一の反発部
が駆動力を受けたことにより移動する前記可動電極を制
動させるための制動力を受ける第二の反発部、および前
記第一の反発部に駆動力を作用させ、かつ前記第二の反
発部に制動力を作用させるコイルを備えたことにより、
投入の動作終了時において、装置に及ぼす衝撃力を低減
する。
【0122】請求項6に記載の開閉装置は固定電極、該
固定電極と接触する可動電極、前記固定電極と、該可動
電極とが接触する方向に前記可動電極を移動させるため
の駆動力を与える第一のコイル、該第一のコイルによっ
て駆動される前記可動電極の速度を調節するための駆動
力、または制動力を与える第二のコイル、前記可動電極
を制動させるための制動力を与える第三のコイル、およ
び第一のコイル、第二のコイル、または第三のコイルに
より作用する駆動力、または制動力を受ける反発部を備
えたことにより、投入の動作終了時において、装置に及
ぼす衝撃力を低減する。
【0123】請求項7に記載の開閉装置は反発部を少な
くとも二つ有することにより、開極、または投入の動作
をより精密に行うものである。
【0124】請求項8に記載の開閉装置は隣合う反発部
の間隔と、隣合うコイルとの間隔が異なることにより、
前記反発部に作用する力の時間的な変動を小さくするこ
とができる。
【0125】請求項9に記載の開閉装置は隣合う反発部
の間隔をs、および隣合うコイルとの間隔をdとする
と、 d=(2n−1)s/2 {但し、nは自然数}を満足することにより、前記反発
部に作用する力の時間的な変動を小さくすることができ
る。
【0126】請求項10に記載の開閉装置において、コ
イルの内径は、反発部の外径よりも小さいことにより、
大きな駆動力、または制動力をえることができる。
【0127】請求項11に記載の開閉装置において、コ
イルの内径は、反発部の外径よりも大きいことにより、
開極時における可動電極と固定電極との間の距離を大き
くすることができる。
【0128】請求項12に記載の開閉装置は二つの反発
部を連結する連結部材を備えたことにより反発部の剛性
が大きくなる。
【0129】請求項13に記載の開閉装置は可動電極と
反発部とが連動して動くように該可動電極を取り付ける
とともに、該反発部を取り付ける可動電導棒を備えたこ
とにより、前記反発部に作用する駆動力、または制動力
を制御することにより、開極、または投入の動作終了時
に於て、装置に及ぼす衝撃力を低減する。
【0130】請求項14に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極との間の距離を調節することが可能な可動電
極、該可動電極に取り付けた可動電導棒、該可動電極を
前記固定電極と前記可動電極とが離れる方向に移動する
ための駆動力を与えるコイル、該駆動力を受ける反発
部、該可動電導棒を前記固定電極と前記可動電極とが離
れる方向、または接触する方向に移動させるように支持
する固定板、および前記可動電導棒が移動することによ
り、前記可動電導棒と、前記固定板との間に生じる摩擦
力を緩和するガイドを備えたことにより、小さな駆動力
で動作させることができる。
【0131】請求項15に記載の開閉装置において、ガ
イドは可動電導棒の外周にコイルを備えたことにより小
さな駆動力で動作させることができる。
【0132】請求項16に記載の開閉装置はガイドとコ
イルとを電気的に接続することによりガイドとコイルの
動作を同期させることができる。
【0133】請求項17に記載の開閉装置は固定電極、
該固定電極との間の距離を調節することができる可動電
極、該可動電極に取り付けた可動電導棒、前記固定電極
と、前記可動電極とを離す方向に前記可動電極を移動さ
せるための駆動力を与えるとともに、前記可動電導棒を
支持し、前記可動電極を移動することにより、前記可動
電導棒と、支持機構との間に生じる摩擦力を緩和するコ
イル、および該駆動力を受ける反発部を備えたことによ
り装置の省スペース化が可能になる。
【0134】請求項18に記載の開閉装置は時間的な変
化に対して電流値の変化が大きな電流をコイルに供給す
る第一の電流源と、時間的な変化に対して電流値の変化
が小さな電流を前記コイルに供給する第二の電流源とを
備えたことにより、停止している反発部が動き出すまで
の時間を短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の開閉装置の構成を示す図である。
【図2】 実施例2の開閉装置の構成を示す図である。
【図3】 実施例3の開閉装置の構成を示す図である。
【図4】 実施例4の開閉装置の構成を示す図である。
【図5】 実施例5の開閉装置の構成を示す図である。
【図6】 実施例6の開閉装置の構成を示す図である。
【図7】 実施例7の開閉装置の構成を示す図である。
【図8】 実施例7の開閉装置において、開極の動作を
示す図である。
【図9】 実施例7の開閉装置において、投入の動作を
示す図である。
【図10】 実施例8の開閉装置の構成を示す図であ
る。
【図11】 実施例9の開閉装置の構成を示す図であ
る。
【図12】 実施例10の開閉装置の構成を示す図であ
る。
【図13】 実施例11の開閉装置において、ガイドの
構成を示す図である。
【図14】 実施例12の開閉装置の構成を示す図であ
る。
【図15】 実施例13の開閉装置において、電源の構
成を示す図である。
【図16】 従来の開閉装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
50: 連結部材 55: 支持部材 60: ガイド 63a、63b: 板 6
4: スプリング 65: ガイド用コイル 70: 制御スイッチ 75、75a、75b: 電源 86: スイッチ 87、87a、87b: 反発部 88、88a、88b、88c、88d: コイル 89: 可動電導棒 90: 可動電極 91:
固定電極 92: ラッチ 93: 接圧バネ 94:
コイル押さえ 95: 緩衝部材 96、97、98、99、100、101: 固定板 102: ダイバー 103: 固定部材
フロントページの続き (72)発明者 西宮 和彦 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社神戸製作所内 (72)発明者 藤田 重人 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 堀之内 克彦 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 中山 靖 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 笹尾 博之 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定電極、該固定電極と接触する可動電
    極、前記固定電極と、該可動電極との間の距離を離す方
    向に前記可動電極を移動させるための駆動力を与える第
    一のコイル、該第一のコイルによって駆動される前記可
    動電極を制動させるための制動力を与える第二のコイ
    ル、および第一のコイルに電流を流すことにより前記可
    動電極の速度を加速させるように作用する駆動力、また
    は第二のコイルに電流を流すことにより前記可動電極の
    速度を減速させるように作用する制動力を受ける反発部
    を備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 固定電極、該固定電極と接触する可動電
    極、前記固定電極と、該可動電極との間の距離を離す方
    向に前記可動電極を移動させるための駆動力を受ける第
    一の反発部、該第一の反発部が駆動力を受けたことによ
    り移動する前記可動電極を制動させるための制動力を受
    ける第二の反発部、および前記第一の反発部に駆動力を
    作用させ、かつ前記第二の反発部に制動力を作用させる
    コイルを備えた開閉装置。
  3. 【請求項3】 固定電極、該固定電極と接触する可動電
    極、前記固定電極と、該可動電極との間の距離を離す方
    向に前記可動電極を移動させるための駆動力を与える第
    一のコイル、該第一のコイルによって駆動される前記可
    動電極の速度を調節するための駆動力、または制動力を
    与える第二のコイル、前記可動電極を制動させるための
    制動力を与える第三のコイル、および第一のコイル、第
    二のコイル、または第三のコイルにより作用する駆動
    力、または制動力を受ける反発部を備えたことを特徴と
    する開閉装置。
  4. 【請求項4】 固定電極、該固定電極と離れて位置する
    可動電極、前記固定電極と、該可動電極とが接触する方
    向に前記可動電極を移動させるための駆動力を与える第
    一のコイル、該第一のコイルによって駆動される前記可
    動電極を制動させるための制動力を与える第二のコイ
    ル、および第一のコイルに電流を流すことにより前記可
    動電極の速度を加速させるように作用する駆動力、また
    は第二のコイルに電流を流すことにより前記可動電極の
    速度を減速させるように作用する制動力を受ける反発部
    を備えたことを特徴とする開閉装置。
  5. 【請求項5】 固定電極、該固定電極と離れて位置する
    可動電極、前記固定電極と、該可動電極とが接触する方
    向に前記可動電極を移動させるための駆動力を受ける第
    一の反発部、該第一の反発部が駆動力を受けたことによ
    り移動する前記可動電極を制動させるための制動力を受
    ける第二の反発部、および前記第一の反発部に駆動力を
    作用させ、かつ前記第二の反発部に制動力を作用させる
    コイルを備えた開閉装置。
  6. 【請求項6】 固定電極、該固定電極と接触する可動電
    極、前記固定電極と、該可動電極とが接触する方向に前
    記可動電極を移動させるための駆動力を与える第一のコ
    イル、該第一のコイルによって駆動される前記可動電極
    の速度を調節するための駆動力、または制動力を与える
    第二のコイル、前記可動電極を制動させるための制動力
    を与える第三のコイル、および第一のコイル、第二のコ
    イル、または第三のコイルにより作用する駆動力、また
    は制動力を受ける反発部を備えたことを特徴とする開閉
    装置。
  7. 【請求項7】 反発部を少なくとも二つ有することを特
    徴とする請求項3、または6に記載の開閉装置。
  8. 【請求項8】 隣合う反発部の間隔と、隣合うコイルと
    の間隔が異なることを特徴とする請求項7に記載の開閉
    装置。
  9. 【請求項9】 隣合う反発部の間隔をs、および隣合う
    コイルとの間隔をdとすると、 d=(2n−1)s/2 {但し、nは自然数}を満足することを特徴とする請求
    項8に記載の開閉装置。
  10. 【請求項10】 コイルの内径は、反発部の外径よりも
    小さいことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項
    に記載の開閉装置。
  11. 【請求項11】 コイルの内径は、反発部の外径よりも
    大きいことを特徴とする請求項1から10のいずれか一
    項に記載の開閉装置。
  12. 【請求項12】 二つの反発部を連結する連結部材を備
    えたことを特徴とする請求項7から11のいずれか一項
    に記載の開閉装置。
  13. 【請求項13】 可動電極と反発部とが連動して動くよ
    うに該可動電極を取り付けるとともに、該反発部を取り
    付ける可動電導棒を備えたことを特徴とする請求項1か
    ら12のいずれか一項に記載の開閉装置。
  14. 【請求項14】 固定電極、該固定電極との間の距離を
    調節することが可能な可動電極、該可動電極に取り付け
    た可動電導棒、 該可動電極を前記固定電極と前記可動電極とが離れる方
    向に移動するための駆動力を与えるコイル、該駆動力を
    受ける反発部、該可動電導棒を前記固定電極と前記可動
    電極とが離れる方向、または接触する方向に移動させる
    ように支持する固定板、および前記可動電導棒が移動す
    ることにより、前記可動電導棒と、前記固定板との間に
    生じる摩擦力を緩和するガイドを備えたことを特徴とす
    る開閉装置。
  15. 【請求項15】 ガイドは可動電導棒の外周にコイルを
    備えたことを特徴とする請求項14に記載の開閉装置。
  16. 【請求項16】 ガイドとコイルとを電気的に接続した
    ことを特徴とする請求項14、または15のいずれかに
    記載の開閉装置。
  17. 【請求項17】 固定電極、該固定電極との間の距離を
    調節することができる可動電極、該可動電極に取り付け
    た可動電導棒、前記固定電極と、前記可動電極とを離す
    方向に前記可動電極を移動させるための駆動力を与える
    とともに、前記可動電導棒を支持し、前記可動電極を移
    動することにより、前記可動電導棒と、支持機構との間
    に生じる摩擦力を緩和するコイル、および該駆動力を受
    ける反発部を備えたことを特徴とする開閉装置。
  18. 【請求項18】 時間的な変化に対して電流値の変化が
    大きな電流をコイルに供給する第一の電流源と、時間的
    な変化に対して電流値の変化が小さな電流を前記コイル
    に供給する第二の電流源とを備えたことを特徴とする請
    求項1から17のいずれか一項に記載の開閉装置。
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