JP2004316716A - 電磁ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、制動時及び制動解除時に発生する衝突音を低減することができる電磁ブレーキ装置を得ることを目的とするものである。
【解決手段】可動鉄心部4の副可動鉄心7の外周面に永久磁石13を設け、固定鉄心部1の副固定鉄心3の内周面には、永久磁石13に対向する緩衝コイル14を設けた。緩衝コイル14は、可動鉄心部4の変位による永久磁石13の相対的な変位により可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生し可動鉄心部4の変位速度を低下させる。
【選択図】 図1
【解決手段】可動鉄心部4の副可動鉄心7の外周面に永久磁石13を設け、固定鉄心部1の副固定鉄心3の内周面には、永久磁石13に対向する緩衝コイル14を設けた。緩衝コイル14は、可動鉄心部4の変位による永久磁石13の相対的な変位により可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生し可動鉄心部4の変位速度を低下させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエレベータの巻上機に設けられ、駆動シーブの回転を制動する電磁ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のエレベータ巻上機の電磁ブレーキ装置では、制動ばねのばね力によりブレーキディスク(又はブレーキドラム)の制動面に制動片を押し付けることにより、ブレーキディスク及び駆動シーブの回転が制動される。また、制動を解除する際には、電磁マグネットの電磁力により制動ばねのばね力に抗して制動片が制動面から開離される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−130483号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の電磁ブレーキ装置においては、制動片が制動面に衝突する際、及び制動片が取り付けられたアーマチュアが電磁マグネットに当接する際に衝突音が発生し、騒音となるという問題点があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、制動時及び制動解除時に発生する衝突音を低減することができる電磁ブレーキ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電磁ブレーキ装置は、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか一方に磁石を設け、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか他方には、可動鉄心部の変位による磁石の相対的な変位により可動鉄心部の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する緩衝コイルを設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電磁ブレーキ装置の制動時の状態を示す断面図、図2は図1の電磁ブレーキ装置の制動解除時の状態を示す断面図であり、ここではエレベータ巻上機用の電磁ブレーキ装置を示している。
【0008】
図において、固定鉄心部1は、エレベータ巻上機の固定部に固定されている。また、固定鉄心部1は、主固定鉄心2と、この主固定鉄心2に固定された円筒状の副固定鉄心3とを有している。主固定鉄心2の中央には、貫通穴2aが設けられている。
【0009】
固定鉄心部1に対して往復変位可能な可動鉄心部4は、貫通穴2aに挿通されたシャフト5と、シャフト5の一端部に固定され主固定鉄心2に接離される主可動鉄心(アーマチュア)6と、シャフト5の他端部に固定された副可動鉄心7とを有している。
【0010】
主可動鉄心6には、制動片(ブレーキライニング)8が球面座9を介して接続されている。制動片8は、可動鉄心部4の変位により被制動体であるブレーキドラム又はブレーキディスクの制動面10に接離される。
【0011】
主固定鉄心2と主可動鉄心6との間には、可動鉄心部4を付勢し制動片8を制動面10に押し付ける制動付勢手段としての複数の制動ばね11が設けられている。主固定鉄心2には、制動ばね11に逆らって制動片8を制動面10から開離させる方向へ可動鉄心部4を変位させる電磁力を発生する制動解除コイル12が設けられている。
【0012】
副可動鉄心7の外周面には、永久磁石13が固定されている。副固定鉄心3の内周面には、永久磁石13に対向する緩衝コイル14が固定されている。緩衝コイル14は、可動鉄心部4の変位による永久磁石13の変位により可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する。
【0013】
緩衝コイル14の両端部間には、開閉スイッチ15が接続されている。この開閉スイッチ15を閉じることにより、緩衝コイル14は短絡コイルとなる。開閉スイッチ15は、通常時は閉じられており、非常制動時には開かれるようになっている。
【0014】
次に、動作について説明する。制動解除コイル12への通電が遮断されると、制動ばね11のばね力により制動片8が制動面に押し付けられる(図1)。これにより、被制動体の回転は摩擦制動され、エレベータ巻上機の駆動シーブの回転が制動される。また、制動を解除する際には、制動解除コイル12が励磁され、制動片8が制動面10から引き離される。このとき、主可動鉄心6は、制動ばね11のばね力に抗して主固定鉄心2に当接される(図2)。
【0015】
このような通常の動作時には、開閉スイッチ15は閉じられており、緩衝コイル14は短絡コイルとなっている。また、永久磁石13の磁束は、図1の矢印に示すように、緩衝コイル14を貫いて副固定鉄心3に入り、副固定鉄心3と副可動鉄心7との間のギャップ16及び副可動鉄心7を通って永久磁石13に戻る。
【0016】
従って、可動鉄心部4とともに永久磁石13が変位すると、緩衝コイル14には永久磁石13の磁束による起電力が発生する。即ち、緩衝コイル14には短絡電流が流れ、永久磁石13と緩衝コイル14との間には両者の相対運動を妨げる向きの電磁力(制動力)、即ち可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力が発生する。
【0017】
このような電磁力は、可動鉄心部4が固定鉄心部1に対して動いている間のみ発生し、可動鉄心部4が停止しているときには発生しない。また、このような電磁力は、可動鉄心部4の運動速度が大きいほど大きくなる。
【0018】
従って、制動片8の制動面10への衝突速度及び主可動鉄心6の主固定鉄心2への衝突速度がそれぞれ抑えられ、制動時及び制動解除時に発生する衝突音が低減される。このため、特にエレベータ巻上機が昇降路内に配置される場合においては、昇降路内に発生する騒音を低減し、乗り心地を向上させることができ、またかご側の防音対策をある程度簡素化することもできる。
【0019】
また、緩衝コイル14の両端部間には、開閉スイッチ15が接続されており、非常制動時には開閉スイッチ15が開かれるようになっているので、衝突音の低減よりも制動速度が優先される非常制動時には、制動速度の低下を防止することができる。
【0020】
実施の形態2.
次に、図3はこの発明の実施の形態2による電磁ブレーキ装置の要部を示す構成図である。なお、図3では、図1の固定鉄心部1、制動ばね11、制動解除コイル12及び制動面10等の図示を省略した。
【0021】
図において、緩衝コイル14には、制動解除コイル12を励磁するための主電源とは別の補助電源装置17が接続されている。補助電源装置17は、開閉スイッチ15に直列に接続されている。また、補助電源装置17は、可動鉄心部4の通常動作時には可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生し、非常制動時には可動鉄心部4の変位を促進するような電磁力を発生するようになっている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0022】
このような電磁ブレーキ装置では、制動時の制動片8の動作方向は図の矢印X方向、制動解除時の制動片8の動作方向は図の矢印Y方向である。これに対して、通常の制動時には、緩衝コイル14に矢印B方向に電流が流され、矢印b方向の電磁力が緩衝コイル14に発生する。また、通常の制動解除時には、緩衝コイル14に矢印A方向に電流が流され、矢印a方向の電磁力が緩衝コイル14に発生する。また、非常制動時には、開閉スイッチ15を閉じたままで、緩衝コイル14に矢印A方向に電流が流され、矢印a方向の電磁力が緩衝コイル14に発生する。
【0023】
従って、通常動作時には、制動片8の制動面10への衝突速度及び主可動鉄心6の主固定鉄心2への衝突速度がそれぞれ抑えられ、制動時及び制動解除時に発生する衝突音が低減される。また、非常制動時には、制動速度を向上させることができる。
【0024】
なお、上記の例では、主固定鉄心2に制動解除コイル12を設けたが、主可動鉄心側に制動解除コイルを設けてもよい。
また、上記の例では、可動鉄心部4側に永久磁石13を設け、固定鉄心部1側に緩衝コイル14を設けたが、これとは逆に、固定鉄心部側に磁石を設け、可動鉄心部側に緩衝コイルを設けてもよい。
さらに、上記の例では、エレベータ巻上機用の電磁ブレーキ装置について示したが、他の用途に使用される電磁ブレーキ装置にもこの発明は適用でき、衝突音を低減することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の電磁ブレーキ装置は、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか一方に磁石を設け、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか他方には、可動鉄心部の変位による磁石の相対的な変位により可動鉄心部の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する緩衝コイルを設けたので、可動鉄心部の変位速度を抑えることができ、制動時及び制動解除時に発生する衝突音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電磁ブレーキ装置の制動時の状態を示す断面図である。
【図2】図1の電磁ブレーキ装置の制動解除時の状態を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2による電磁ブレーキ装置の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
1 固定鉄心部、4 可動鉄心部、8 制動片、10 制動面、11 制動ばね(制動付勢手段)、12 制動解除コイル、13 永久磁石、14 緩衝コイル、15 開閉スイッチ、17 補助電源装置。
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエレベータの巻上機に設けられ、駆動シーブの回転を制動する電磁ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、従来のエレベータ巻上機の電磁ブレーキ装置では、制動ばねのばね力によりブレーキディスク(又はブレーキドラム)の制動面に制動片を押し付けることにより、ブレーキディスク及び駆動シーブの回転が制動される。また、制動を解除する際には、電磁マグネットの電磁力により制動ばねのばね力に抗して制動片が制動面から開離される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−130483号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の電磁ブレーキ装置においては、制動片が制動面に衝突する際、及び制動片が取り付けられたアーマチュアが電磁マグネットに当接する際に衝突音が発生し、騒音となるという問題点があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、制動時及び制動解除時に発生する衝突音を低減することができる電磁ブレーキ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電磁ブレーキ装置は、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか一方に磁石を設け、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか他方には、可動鉄心部の変位による磁石の相対的な変位により可動鉄心部の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する緩衝コイルを設けた。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電磁ブレーキ装置の制動時の状態を示す断面図、図2は図1の電磁ブレーキ装置の制動解除時の状態を示す断面図であり、ここではエレベータ巻上機用の電磁ブレーキ装置を示している。
【0008】
図において、固定鉄心部1は、エレベータ巻上機の固定部に固定されている。また、固定鉄心部1は、主固定鉄心2と、この主固定鉄心2に固定された円筒状の副固定鉄心3とを有している。主固定鉄心2の中央には、貫通穴2aが設けられている。
【0009】
固定鉄心部1に対して往復変位可能な可動鉄心部4は、貫通穴2aに挿通されたシャフト5と、シャフト5の一端部に固定され主固定鉄心2に接離される主可動鉄心(アーマチュア)6と、シャフト5の他端部に固定された副可動鉄心7とを有している。
【0010】
主可動鉄心6には、制動片(ブレーキライニング)8が球面座9を介して接続されている。制動片8は、可動鉄心部4の変位により被制動体であるブレーキドラム又はブレーキディスクの制動面10に接離される。
【0011】
主固定鉄心2と主可動鉄心6との間には、可動鉄心部4を付勢し制動片8を制動面10に押し付ける制動付勢手段としての複数の制動ばね11が設けられている。主固定鉄心2には、制動ばね11に逆らって制動片8を制動面10から開離させる方向へ可動鉄心部4を変位させる電磁力を発生する制動解除コイル12が設けられている。
【0012】
副可動鉄心7の外周面には、永久磁石13が固定されている。副固定鉄心3の内周面には、永久磁石13に対向する緩衝コイル14が固定されている。緩衝コイル14は、可動鉄心部4の変位による永久磁石13の変位により可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する。
【0013】
緩衝コイル14の両端部間には、開閉スイッチ15が接続されている。この開閉スイッチ15を閉じることにより、緩衝コイル14は短絡コイルとなる。開閉スイッチ15は、通常時は閉じられており、非常制動時には開かれるようになっている。
【0014】
次に、動作について説明する。制動解除コイル12への通電が遮断されると、制動ばね11のばね力により制動片8が制動面に押し付けられる(図1)。これにより、被制動体の回転は摩擦制動され、エレベータ巻上機の駆動シーブの回転が制動される。また、制動を解除する際には、制動解除コイル12が励磁され、制動片8が制動面10から引き離される。このとき、主可動鉄心6は、制動ばね11のばね力に抗して主固定鉄心2に当接される(図2)。
【0015】
このような通常の動作時には、開閉スイッチ15は閉じられており、緩衝コイル14は短絡コイルとなっている。また、永久磁石13の磁束は、図1の矢印に示すように、緩衝コイル14を貫いて副固定鉄心3に入り、副固定鉄心3と副可動鉄心7との間のギャップ16及び副可動鉄心7を通って永久磁石13に戻る。
【0016】
従って、可動鉄心部4とともに永久磁石13が変位すると、緩衝コイル14には永久磁石13の磁束による起電力が発生する。即ち、緩衝コイル14には短絡電流が流れ、永久磁石13と緩衝コイル14との間には両者の相対運動を妨げる向きの電磁力(制動力)、即ち可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力が発生する。
【0017】
このような電磁力は、可動鉄心部4が固定鉄心部1に対して動いている間のみ発生し、可動鉄心部4が停止しているときには発生しない。また、このような電磁力は、可動鉄心部4の運動速度が大きいほど大きくなる。
【0018】
従って、制動片8の制動面10への衝突速度及び主可動鉄心6の主固定鉄心2への衝突速度がそれぞれ抑えられ、制動時及び制動解除時に発生する衝突音が低減される。このため、特にエレベータ巻上機が昇降路内に配置される場合においては、昇降路内に発生する騒音を低減し、乗り心地を向上させることができ、またかご側の防音対策をある程度簡素化することもできる。
【0019】
また、緩衝コイル14の両端部間には、開閉スイッチ15が接続されており、非常制動時には開閉スイッチ15が開かれるようになっているので、衝突音の低減よりも制動速度が優先される非常制動時には、制動速度の低下を防止することができる。
【0020】
実施の形態2.
次に、図3はこの発明の実施の形態2による電磁ブレーキ装置の要部を示す構成図である。なお、図3では、図1の固定鉄心部1、制動ばね11、制動解除コイル12及び制動面10等の図示を省略した。
【0021】
図において、緩衝コイル14には、制動解除コイル12を励磁するための主電源とは別の補助電源装置17が接続されている。補助電源装置17は、開閉スイッチ15に直列に接続されている。また、補助電源装置17は、可動鉄心部4の通常動作時には可動鉄心部4の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生し、非常制動時には可動鉄心部4の変位を促進するような電磁力を発生するようになっている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0022】
このような電磁ブレーキ装置では、制動時の制動片8の動作方向は図の矢印X方向、制動解除時の制動片8の動作方向は図の矢印Y方向である。これに対して、通常の制動時には、緩衝コイル14に矢印B方向に電流が流され、矢印b方向の電磁力が緩衝コイル14に発生する。また、通常の制動解除時には、緩衝コイル14に矢印A方向に電流が流され、矢印a方向の電磁力が緩衝コイル14に発生する。また、非常制動時には、開閉スイッチ15を閉じたままで、緩衝コイル14に矢印A方向に電流が流され、矢印a方向の電磁力が緩衝コイル14に発生する。
【0023】
従って、通常動作時には、制動片8の制動面10への衝突速度及び主可動鉄心6の主固定鉄心2への衝突速度がそれぞれ抑えられ、制動時及び制動解除時に発生する衝突音が低減される。また、非常制動時には、制動速度を向上させることができる。
【0024】
なお、上記の例では、主固定鉄心2に制動解除コイル12を設けたが、主可動鉄心側に制動解除コイルを設けてもよい。
また、上記の例では、可動鉄心部4側に永久磁石13を設け、固定鉄心部1側に緩衝コイル14を設けたが、これとは逆に、固定鉄心部側に磁石を設け、可動鉄心部側に緩衝コイルを設けてもよい。
さらに、上記の例では、エレベータ巻上機用の電磁ブレーキ装置について示したが、他の用途に使用される電磁ブレーキ装置にもこの発明は適用でき、衝突音を低減することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の電磁ブレーキ装置は、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか一方に磁石を設け、固定鉄心部及び可動鉄心部のいずれか他方には、可動鉄心部の変位による磁石の相対的な変位により可動鉄心部の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する緩衝コイルを設けたので、可動鉄心部の変位速度を抑えることができ、制動時及び制動解除時に発生する衝突音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電磁ブレーキ装置の制動時の状態を示す断面図である。
【図2】図1の電磁ブレーキ装置の制動解除時の状態を示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態2による電磁ブレーキ装置の要部を示す構成図である。
【符号の説明】
1 固定鉄心部、4 可動鉄心部、8 制動片、10 制動面、11 制動ばね(制動付勢手段)、12 制動解除コイル、13 永久磁石、14 緩衝コイル、15 開閉スイッチ、17 補助電源装置。
Claims (4)
- 固定鉄心部、
上記固定鉄心部に対して往復変位可能な可動鉄心部、
上記可動鉄心部に接続され、上記可動鉄心部の変位により被制動体の制動面に接離される制動片、
上記可動鉄心部を付勢し上記制動片を上記制動面に押し付ける制動付勢手段、
上記制動付勢手段に逆らって上記制動片を上記制動面から開離させる方向へ上記可動鉄心部を変位させる電磁力を発生する制動解除コイル、
上記固定鉄心部及び上記可動鉄心部のいずれか一方に設けられている磁石、及び
上記固定鉄心部及び上記可動鉄心部のいずれか他方に設けられ、上記可動鉄心部の変位による上記磁石の相対的な変位により上記可動鉄心部の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生する緩衝コイル
を備えていることを特徴とする電磁ブレーキ装置。 - 上記緩衝コイルの両端部間には、開閉スイッチが接続されていることを特徴とする請求項1記載の電磁ブレーキ装置。
- 上記開閉スイッチは、通常時は閉じられており、非常制動時には開かれるようになっていることを特徴とする請求項2記載の電磁ブレーキ装置。
- 上記緩衝コイルには、補助電源装置が接続されており、上記補助電源装置は、上記可動鉄心部の通常動作時には上記可動鉄心部の変位に抵抗を与えるような電磁力を発生し、非常制動時には上記可動鉄心部の変位を促進するような電磁力を発生するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁ブレーキ装置。
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---|---|---|---|
JP2003109197A JP2004316716A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 電磁ブレーキ装置 |
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JP2003109197A JP2004316716A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 電磁ブレーキ装置 |
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JP2003109197A Pending JP2004316716A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 電磁ブレーキ装置 |
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JP (1) | JP2004316716A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006302681A (ja) * | 2005-04-21 | 2006-11-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁操作機構 |
CN105905828A (zh) * | 2015-02-24 | 2016-08-31 | 株式会社日立制作所 | 电磁制动装置及电梯 |
CN113003463A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-22 | 深圳市特种设备安全检验研究院 | 一种电梯安全制动器 |
-
2003
- 2003-04-14 JP JP2003109197A patent/JP2004316716A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105905828A (zh) * | 2015-02-24 | 2016-08-31 | 株式会社日立制作所 | 电磁制动装置及电梯 |
CN113003463A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-22 | 深圳市特种设备安全检验研究院 | 一种电梯安全制动器 |
CN113003463B (zh) * | 2021-03-23 | 2024-05-31 | 深圳市质量安全检验检测研究院 | 一种电梯安全制动器 |
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