JP2003021179A - 制動方法及び制動装置 - Google Patents

制動方法及び制動装置

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JP2003021179A JP2001293860A JP2001293860A JP2003021179A JP 2003021179 A JP2003021179 A JP 2003021179A JP 2001293860 A JP2001293860 A JP 2001293860A JP 2001293860 A JP2001293860 A JP 2001293860A JP 2003021179 A JP2003021179 A JP 2003021179A
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敬 湯村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動部から制動面及び回転体に加わる衝撃
力、衝撃音を低下させる。 【解決手段】 軸17を中心に回転する回転体21に制
動部53を接触して該回転体53を制動する制動方法
は、まず制動部53を回転体21から第1の距離だけ離
間した第1の位置に保持する。次に、制動部53を回転
体21から第1の距離よりも短い第2の距離だけ離間し
た又は上記回転体に実質的な制動力を与えない程度に制
動部53が回転体21に接触した状態に保持する。そし
て、回転体21に実質的な制動力を与える程度に制動部
53を回転体21に押し付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体の制動方法
及び制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転体に制動力を与えて該回転体を制動
する装置の一形態として、例えば特開平2000−28
9954号公報に提案されているものがある。この制動
装置は、回転体に接離可能な制動部材と、該制動部材を
回転体に押圧するばねと、該ばねの付勢力に抗して制動
部材を離間位置(非制動位置)に保持する電磁石装置と
を備えている。
【0003】この制動装置では、回転体の回転時、電磁
石装置を駆動状態(通電状態)に設定し、この電磁石装
置によって制動部材を非制動位置に保持する。回転体に
制動を加える場合、電磁石装置を非駆動状態(非通電状
態)に切り換え、電磁石装置から制動部材を解放する。
解放された制動部材は、ばねの付勢力により回転体に当
たり、この回転体に当たった状態(制動位置)で該回転
体に必要な制動を与える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この制動装
置では、非制動位置にある制動部材は回転体から十分に
離間している。そのため、電磁石装置から解放された制
動部材は、非制動位置から制動位置に移動するまでの間
に十分加速され、その結果、制動部材が回転体に当たっ
たときに非常に大きな衝撃音(例えば、70〜80d
B)を発する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、制動
時に制動部から回転体に加わる衝撃が非常に低い制動方
法及び制動装置を提供することを目的とする。
【0006】この目的を達成するため、本発明は、所定
の軸を中心に回転する回転体に制動部を接触して該回転
体を制動する制動方法において、まず、上記制動部を上
記回転体から第1の距離だけ離間した第1の位置に保持
し、次に、上記制動部を上記回転体から上記第1の距離
よりも短い第2の距離だけ離間した又は上記回転体に実
質的な制動力を与えない程度に上記制動部が上記回転体
に接触した状態に保持し、続いて、上記回転体に実質的
な制動力を与える程度に上記制動部を上記回転体に押し
付けることを特徴とする。
【0007】本発明の他の形態は、所定の軸を中心に回
転する回転体に制動部を接触して該回転体を制動する制
動方法において、上記制動部を上記回転体に向けて付勢
する第1と第2のばねを用意し、まず、上記第1と第2
のばねを共に無効化して上記制動部を第1の位置に保持
し、次に、上記第1のばねを有効化し上記第2のばねを
無効化して上記制動部を上記第1の位置よりも上記回転
体に接近した又は上記回転体に実質的な制動力を与えな
い程度に上記制動部が上記回転体に接触した第2の位置
に保持し、続いて、上記第1と第2のばねを共に有効化
して上記制動部を該制動部が上記回転体を制動する第3
の位置に移動することを特徴とする。
【0008】本発明の他の形態は、所定の軸を中心に回
転する回転体に制動部を接触して該回転体を制動する制
動装置において、上記制動部を上記回転体に向けて付勢
する第1と第2のばねと、上記第1と第2のばねを共に
無効化する第1の設定手段と、上記第1のばねを無効化
し且つ上記第2のばねを有効化する第2の設定手段と、
上記第1と第2のばねを共に有効化する第3の設定手段
とを有し、上記第1と第2のばねの付勢力は、上記第1
のばねが無効化され且つ上記第2のばねが有効化された
状態で、上記第1と第2のばねが共に無効化された状態
における上記制動部の位置よりも、上記制動部を上記回
転体に接近させ、上記第1と第2のばねが共に有効化さ
れた状態で、上記第1のばねが無効化され且つ上記第2
のばねが有効化された状態よりも、上記制動部を上記回
転体に更に接近させるように設定されていることを特徴
とする。
【0009】本発明はまた、所定の軸を中心に回転する
回転体に制動部を接触して該回転体を制動する制動装置
において、上記制動部を上記回転体に向けて付勢する第
1と第2のばねと、上記第1のばねを無効化する第1の
作動手段と、上記第2のばねを無効化する第2の作動手
段とを有し、上記第1と第2のばねの付勢力は、上記第
1のばねが無効化され且つ上記第2のばねが有効化され
た状態で、上記第1と第2のばねが共に無効化された状
態における上記制動部の位置よりも、上記制動部を上記
回転体に接近させ、上記第1と第2のばねが共に有効化
された状態で、上記第1のばねが無効化され且つ上記第
2のばねが有効化された状態よりも、上記制動部を上記
回転体に更に接近させるように設定されていることを特
徴とする。
【0010】本発明の他の形態は、所定の軸を中心に回
転する回転体を制動する制動装置において、上記回転体
に向かって進退自在に支持された制動部と、第1のばね
と第2のばねとを有し、上記制動部を上記回転体に向か
って付勢する付勢手段と、上記制動部に固定された第1
のアマチュアと、上記第1のばねと第2のばねとの間に
設けた第2のアマチュアと、上記第1のアマチュアを保
持して上記第1と第2のばねが上記制動部に及ぼす付勢
力を無効化する作動状態と、上記第1のアマチュアを解
放して上記第1と第2のばねが上記制動部に及ぼす付勢
力を有効化する非作動状態との間で状態を切り換える第
1の作動手段と、上記第2のアマチュアを保持して上記
第2のばねが上記制動部に及ぼす付勢力を無効化する作
動状態と、上記第2のアマチュアを解放して上記第2の
ばねが上記制動部に及ぼす付勢力を有効化する非作動状
態との間で状態を切り換える第2の作動手段と、上記第
1の作動手段が非作動状で上記第2の作動手段が作動状
態にあるとき、上記第1のばねが上記制動部を上記第1
の位置よりも上記回転体に近い第2の位置に保持し、上
記第1の作動手段と第2の作動手段が共に非作動状態に
あるとき、上記第1と第2のばねが上記制動部を上記第
2の位置よりも上記回転体に近く且つ上記制動部が上記
回転体に制動力を与える第3の位置に保持することを特
徴とする。
【0011】本発明の他の形態は、上記制動部が、一端
で回転自在に支持されたアームに設けられていることを
特徴とする。
【0012】本発明の他の形態の制動装置は、上記制動
部が、回転体の接線方向に沿って、上記回転体に進退自
在に支持されていることを特徴とする。
【0013】本発明の他の形態の制動装置は、上記回転
体が内周面を有する構造体からなり、上記制動部が上記
回転体の内周面に向かって進退自在であることを特徴と
する。
【0014】本発明の他の形態の制動装置は、上記回転
体が外周面を有する構造体であり、上記制動部が上記回
転体の外周面に向かって進退自在であることを特徴とす
る。
【0015】本発明の他の形態の制動装置は、上記第1
又は第2の作動手段の少なくともいずれか一方が電磁石
であり、上記電磁石で保持されるアマチュアが磁性部材
であることを特徴とする。
【0016】本発明の制動方法は、所定の軸を中心に回
転する回転体に制動部を接触して該回転体を制動する制
動方法において、まず上記制動部に対向する電磁石とア
マチュアを用意し、続いて電磁石に対して上記アマチュ
アを非対称に動作させることにより、制動部の一部を上
記回転体に接触させ、次に、制動部を全体に接触させる
ことを特徴とする。
【0017】本発明の他の形態の制動方法は、所定の軸
を中心に回転する回転体に制動部を接触して該回転体を
制動する制動方法において、まず上記電磁石と前記アマ
チュアとの間に設置された弾性体を用意し、続いて上記
電磁石に対して上記アマチュアを上記弾性体の弾性力に
より非対称に動作させることを特徴とする。制動方法。
【0018】本発明の他の形態の制動方法は、所定の軸
を中心に回転する回転体に制動部を接触して該回転体を
制動する制動方法において、上記弾性体の上記アマチュ
ア付勢位置を上記アマチュアの重心からずらすことで上
記アマチュアを非対称に動作させることを特徴とする。
【0019】本発明の他の形態の制動方法は、所定の軸
を中心に回転する回転体に制動部を接触して該回転体を
制動する制動方法において、上記電磁石に対向する上記
アマチュアの面に対する上記電磁石の磁気特性を偏らす
ことで上記アマチュアを非対称に動作させることを特徴
とする。
【0020】本発明の他の形態の制動方法は、所定の軸
を中心に回転する回転体に制動部を接触して該回転体を
制動する制動方法において、上記電磁石と上記アマチュ
アとの間の磁気ギャップを非対称に形成し、前記アマチ
ュアを非対称に動作させることを特徴とする。
【0021】本発明の制動装置は、上述の制動方法を用
いて上記制動部を上記回転体に接触させることを特徴と
する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の複数の実施の形態を説明する。なお、以下に説明する
実施の形態は、本発明をエレベータ昇降用巻上装置に適
用したものであるが、本発明は種々の産業機器に応用で
きるものである。
【0023】〔実施の形態1〕図1は、エレベータ昇降
用巻上装置1の外観を示す。特に図示しないが、巻上装
置1はエレベータ昇降路に固定され、エレベータ昇降路
内に配置されたエレベータかごを昇降するために利用さ
れる。
【0024】巻上装置1は、水平方向の中心線3を中心
とする軸対称な形状の椀型構造体からなるハウジング5
を備えており、ハウジング5と一体に形成された固定用
脚部7を介してエレベータ昇降路に固定される。
【0025】図2に示すように、ハウジング5は、内側
の空間9に動力装置11と制動装置13を収容してい
る。また、ハウジング5は、これら動力装置11と制動
装置13を空間9内に保持するために、背面の開口部を
上下方向に横切る支持板15を備えている。
【0026】動力装置11は、ハウジング5の中心線3
に沿って配置され、ハウジング5と支持板15に両端が
支持された支軸17を備えている。支軸17は、ベアリ
ング19を介して回転自在に、回転体21を支持してい
る。回転体21は、ハウジング5と同様に椀型の構造体
からなり、中心線3を中心として形成された2つの円筒
部(内側円筒部23と外側円筒部25)を備えている。
内側円筒部23の外周部には周方向に連続した複数の溝
27が形成されており、これらの溝27にワイヤ29が
架けられている。溝27に架けられたワイヤ29は、脚
部7に形成された2つの貫通孔31(図1参照。なお、
一方の貫通孔は図面から省略してある。)を介して下方
に伸びており、一方の端部にエレベータかご、他方の端
部に釣り合い錘が連結されている。外側円筒部25の外
周部には、周方向に一定の間隔をあけて複数の電機子3
3が設けてある。一方、外側円筒部25の外周部に対向
するハウジング5の内周部には、周方向に一定の間隔を
あけて複数の固定子巻線35が設けてある。これら電機
子33と固定子巻線35は、回転体21に回転力を与え
るためのモータを構成しており、固定子巻線35に印加
する電流の方向を切り換えることにより、回転体21を
正逆回転できるようにしてある。
【0027】図3に示すように、制動装置13は、いわ
ゆる内拡型電磁ブレーキと呼ばれるもので、回転体21
における外側円筒部25の内周面(制動面37)に摩擦
力を作用させることで該回転体21を制動するものであ
る。そのために、制動装置13は、中心線3を含む垂直
面39に左右対称に配置された2つの制動ブロック41
を有する。各制動ブロック41は、支軸17と平行な軸
43を介して揺動可能に支持された制動アーム45を有
する。本実施形態において、制動アーム45は、支軸4
3寄りの基端側アーム部47と、先端側アーム部49
と、これらの間を連結する中間アーム部51を有する。
これら3つのアーム部47、49、51は所定の角度を
もって一体的に連結されており、各アーム部47、4
9、51にそれぞれ必要な制動機構が設けてある。
【0028】具体的に、基端側アーム部47は、制動面
37に対向する部分に制動部53を備えている。中間ア
ーム部51は、制動面37に対向する部分の反対側に、
磁性材料からなる第1のアマチュア55を備えている。
一方、支持板15は、第1のアマチュア55に対向する
位置に第1の電磁石(第1の作動手段)57を備えてお
り、この第1の電磁石57の励磁に基づいて第1のアマ
チュア55を第1の電磁石57に吸引し保持できるよう
にしてある。先端側アーム部49は、制動アーム45
(特に、制動部53)を制動面37に向けて付勢する付
勢手段が連結されている。
【0029】付勢手段は、ほぼ水平方向に向けて直列に
接続された2つのばね(第1のばね59と第2のばね6
1)を有する。第1のばね59は、一端が先端側アーム
部49に連結され、他端が第2のアマチュア63に連結
されている。第2のばね61は、一端が第2のアマチュ
ア63に連結され、他端が支持板15に連結されてい
る。第2のアマチュア63は、2つのばね59、61の
伸縮に応じて水平方向に移動できるように、図示しない
案内部材によってガイドされている。また、第2のばね
61の近傍には、支持板15に固定された第2の電磁石
(第2の作動手段)65が配置されており、この第2の
電磁石65の励磁に基づいて第2のアマチュア63が第
2の電磁石65に吸引保持できるようにしてある。
【0030】第1と第2のばね59、61と第1と第2
の電磁石57、65は、本発明の目的に応じて設定され
る。具体的に、第1の電磁石57がその励磁時に制動ア
ーム45に及ぼす吸引モーメントは、第2の電磁石65
が消磁した状態で、第1と第2のばね59、61から制
動アーム45に加わるモーメントよりも大きく、制動ア
ーム45及び制動部53を制動面37から十分に離れた
位置(第1の位置)に保持するように設定される。すな
わち、第1の電磁石57は、第1と第2のばね59、6
1のばね力を実質的に無効化して、制動アーム45の動
きを阻止する。
【0031】第2の電磁石65がその励磁時に発揮する
吸引力は、第2のばね61が第2のアマチュア63を付
勢するばね力よりも大きく、第2の電磁石65が第2の
アマチュア63を保持するように設定される。すなわ
ち、第2の電磁石65は、第2のばね61のばね力を実
質的に無効化して、第2のアマチュア63の動きを阻止
する。
【0032】このように、「ばねを有効化する」とは、
ばねから制動アーム又はアマチュアに加わる力によって
該制動アームが動作する状態におくことをいう。また、
「ばねを無効化する」とは、ばねから制動アーム又はア
マチュアに加わる力よりも大きな力を電磁石又は他の作
動手段が発揮して制動アーム又はアマチュアの動作を阻
止する状態におくことをいい、ばねが発揮するばね力を
消滅させることを意味するものではない。
【0033】第1のばね59の自由長は、第2の電磁石
65を励磁したまま、第1の電磁石57だけが励磁状態
から消磁状態に切り換わったとき、すなわち第1のばね
59だけが無効状態から有効状態に切り換わったとき、
第1の位置にあった制動アーム45を制動面37に向け
て移動し、制動部53を制動面37の極近傍(第2の位
置)に保持する長さである。なお、第2の位置におい
て、制動部53は制動面37に非接触であることが望ま
しいが、制動部53が僅かに制動面37に接触していて
もよい。ただし、制動部53が制動面37に接触してい
る状態にあっても、制動部53は実質的な制動力を回転
体21に与えないことが望ましい。
【0034】図5に示すように、第1と第2の電磁石5
7、65に電力を供給する第1と第2の電源67,69
は制動コントローラ(制御装置)71に接続されてお
り、制動コントローラ71から電源67、69に供給さ
れる信号に基づいて第1と第2の電磁石57、65が励
磁状態と消磁状態に切り換えられる。また、制動コント
ローラ71は別のエレベータ制御装置73に接続されて
おり、このエレベータ制御装置73から供給される信号
に基づいて電源67、69を制御する。
【0035】具体的に、エレベータ制御装置73から信
号が制動コントローラ71に供給されると、制動コント
ローラ71は図6に示すフローチャートに従って第1と
第2の電磁石57、65を動作する。例えば、制動コン
トローラ71は、エレベータ制御装置73から供給され
る信号を確認する(ステップF101)。供給された信
号が、回転体21に制動力を加えないことを指令する非
制動信号の場合、第1の電磁石57を励磁し、第2の電
磁石65を消磁する(ステップF102)。上述のよう
に、第1の電磁石57が励磁されているときに該第1の
電磁石57から制動アーム45に加わるモーメントは、
第1と第2のばね59、61から制動アーム45に加わ
るモーメントよりも大きいので、第1と第2のばね5
9、61は無効化され、制動アーム45は第1の位置に
留まる。
【0036】エレベータ制御装置73から制動コントロ
ーラ71に供給された信号が、回転体21に制動力を加
えることを指令する制動信号の場合、制動コントローラ
71は、第1の電磁石57を励磁状態に維持したまま、
第2の電磁石65を消磁状態から励磁状態に切り換える
(ステップF103:第1の設定手段)。これにより、
第2の電磁石65は、第2のばね61の付勢力に抗し
て、第2のアマチュア63を吸引し、第2のばね61を
無効化する。
【0037】次に、制動コントローラ71は、第2の電
磁石65を励磁状態に維持したまま、第1の電磁石57
を消磁状態に切り換える(ステップF104:第2の設
定手段)。その結果、第1のばね59が有効化され、制
動アーム45が制動面37に向けて第1の位置から第2
の位置に移動する。第2の位置で、制動部53は制動面
37の近傍に位置するか、または実質的に制動面37に
制動力を加えない程度に軽く接触した位置にある。
【0038】続いて、制動コントローラ71は、第2の
電磁石65を消磁状態に切り換える(ステップF10
5:第3の設定手段)。その結果、第2のばね61が有
効化され、制動部53が制動面37に強く押圧され(第
3の位置)、回転体21に制動力を加える。
【0039】このように、本実施の形態の制動装置13
によれば、非制動時に制動面37から十分に離れた第1
の位置に置かれている制動部53が、制動動作に入る
と、まず第1の位置よりも制動面37に近い第2の位置
に置かれ、その後第3の位置に移動して制動面37に押
し付けられる。したがって、制動開始時、制動部53か
ら制動面37に加わる衝撃力、衝撃音が小さい。そのた
め、回転体21や支軸17に加わる負荷が軽減されるの
で、これらを比較的低耐衝撃性の安価な材料で構成する
ことができる。
【0040】なお、第1の位置から第3の位置に移動す
る制動部53を第2の位置で確実に減速又は停止させる
ために、ステップF104からステップF105に移る
までの時間を適宜調整し、その時間の終了を待って第2
の電磁石65を消磁するのが好ましい。
【0041】また、本実施の形態では、第1と第2のば
ね59,61を直列に接続したが、図4に示すように、
第1のばね59と第2のばね61を並列に配置してもよ
い。この場合、制動アーム45は、第2のアマチュア6
3に対して自由に移動できるように、かつ、第2のばね
61に付勢された第2のアマチュア63によって第3の
位置に移動するように構成する。そのために、図4に示
す形態では、制動アーム45の先端にガイド用ロッド4
6が固定され、このガイド用ロッド46が第2のアマチ
ュア63に形成したガイド孔64に挿通されており、第
2のアマチュア63はガイド用ロッド46にガイドされ
ながら移動するようにしてある。このような形態の場
合、各ばねの長さを長くすることができる。その結果、
制動アーム45に対する付勢力及び制動力を強くするこ
とができる。
【0042】〔実施の形態2〕第1の電磁石57がその
励磁時に制動アーム45に及ぼす吸引モーメントは、第
1と第2のばね59、61から制動アーム45に加わる
モーメントよりも小さいが、第1のばね59から制動ア
ーム45に加わるモーメントよりも大きく設定してもよ
い。すなわち、第1の電磁石57は、第1のばね59だ
けを無効化するものであってもよい。この場合、図7の
フローチャートに示すように、非制動時は、第1と第2
の電磁石57、65を共に励磁してそれぞれ第1と第2
のばね61を無効化する(ステップF201、F20
2:第1の設定手段)。そして、制動時、まず第1の電
磁石57のみを消磁して第1のばね59を有効化し(ス
テップF203:第2の設定手段)、制動アーム45及
び制動部53を第1の位置から第2の位置に移動する。
次に、第2の電磁石65を消磁して第2のばね61を有
効化し(ステップF204:第3の設定手段)、制動ア
ーム45及び制動部53を第2の位置から第3の位置に
移動し、制動部53を制動面37に強く押し付けて回転
体21に制動力を与える。
【0043】この実施の形態2の場合、第1の電磁石5
7が発揮する吸引力を実施の形態1のそれよりも小さく
できるので、第1の電磁石57の小型化、第1の電磁石
57の消費電力を低下させることができる。
【0044】〔実施の形態3〕図8は、本発明を他の制
動装置(いわゆる内拡直動型電磁ブレーキ)に適用した
例を示す。なお、図面には一つの制動装置しか表示され
ていないが、実施の形態1と同様に、制動装置113は
回転体121の内側に左右対称に配置されている。
【0045】この制動装置113は、支持板115から
水平方向に伸びる一つ又は複数の水平ガイド181を有
する。制動スライダ183は制動面137に対向する中
央部分に制動部153を備えており、回転体121のラ
ジアル方向(法線方向)に向けて制動面137に進退自
在に水平ガイド181に支持されている。制動スライダ
183はまた、制動部153の反対側に、第1のアマチ
ュア155を備えており、この第1のアマチュア155
が支持板115に固定された第1の電磁石157に吸引
されるようにしてある。第1と第2のばね159、16
1と第2の電磁石165は、制動スライダ183の両端
側に設けてある。
【0046】ばね159、161と第2の電磁石165
には、制動スライダ183と支持板115との間に、第
2のアマチュア163を介して第1と第2のばね15
9、161が直列に配置されている。
【0047】第1と第2の電磁石157、165と第1
と第2のばね159、161は、上述した実施の形態1
又は2と同様に設定されている。
【0048】したがって、実施の形態3の制動装置11
3によれば、第1と第2の電磁石157、165を図
6,7のフローチャートに基づいて制御することで、実
施の形態1、2の制動装置と同様に、まず制動面137
から十分に離れた第1の位置にある制動部153を制動
面137の近くの第2の位置に移動し、その後第2の位
置から第3の位置に移動して制動部153を制動面13
7に押圧することができる。そのため、実施の形態1、
2と同様に、制動時に制動部153から回転体121に
作用する衝撃、また接触時の衝撃音が非常に小さい。
【0049】〔実施の形態4〕図9は、本発明を他の制
動装置(いわゆる外拡型電磁ブレーキ)に適用した例を
示す。この制動装置213は、回転体221を挟んでそ
の両側にそれぞれ配置されている。各制動装置213
は、固定支持台215と、支点243を介して固定支持
台215に揺動自在に且つ回転体221に進退自在に支
持された制動アーム245を有する。制動アーム245
は、回転体221との対向部に配置された制動部253
と、この制動部253の反対側に設けた第1のアマチュ
ア255を有する。一方、固定支持台215は、第1の
アマチュア255に対向する場所に第1の電磁石257
を備えており、この第1の電磁石257を励磁・消磁す
ることにより第1のアマチュア255を吸引・解放する
ようにしてある。第1と第2のばね259、261と第
2の電磁石265は、制動アーム245の先端に対向し
て設けてある。
【0050】ばね259、261と第2の電磁石265
は、実施の形態3で説明したものと同一の構成を有し、
制動アーム245と固定支持台215との間に、第2の
アマチュア263を介して第1と第2のばね259、2
61が直列に配置されている。
【0051】第1と第2の電磁石265と第1と第2の
ばね259、261は、上述した実施の形態1又は2と
同様に設定されている。
【0052】したがって、実施の形態4の制動装置21
3によれば、第1と第2の電磁石257、265を図
6,7のフローチャートに基づいて制御することで、実
施の形態1〜3の制動装置と同様に、まず回転体221
の制動面(外周面)237から十分に離れた第1の位置
にある制動部253を制動面237の近くの第2の位置
に移動し、その後第2の位置から第3の位置に移動して
制動部253を制動面237に押圧することができる。
そのため、実施の形態1、2と同様に、制動部253か
ら回転体221に作用する衝撃、また接触時の衝撃音が
非常に小さい。
【0053】〔実施の形態5〕図10は、本発明を他の
制動装置(いわゆるディスク型電磁ブレーキ)に適用し
た例を示す。この制動装置313が対象とする回転体
は、軸317を中心に回転自在に支持されたディスク3
21である。制動装置313は、固定支持部315に固
定されており、ディスク321を挟んで対向する一対の
支持部316a,316bを有する。一方の支持部31
6aは、ディスク321との対向部に、ディスク321
と微小間隔をあけて配置された第1の制動部353aを
備えている。他方の支持部316bは、上述した実施の
形態3と同一の構成を有する、水平ガイド381、制動
スライダ383、第2の制動部353b、第1のアマチ
ュア355、第2のアマチュア363、第1と第2の電
磁石357、365、第1と第2のばね359,361
を有する。また、第1と第2の電磁石357,365と
第1と第2のばね359,361は、上述した実施の形
態1又は2と同様に設定されている。
【0054】したがって、実施の形態5の制動装置31
3によれば、第1と第2の電磁石359,361を図
6,7のフローチャートに基づいて制御することで、ま
ず制動面337から十分に離れた第1の位置にあった第
2の制動部353bを制動面337の近くの第2の位置
に移動し、その後第2の位置から第3の位置に移動して
第2の制動部353bを制動面337に押圧し、第1と
第2の制動部353a、353bによってディスク32
1を挟持する。そのため、他の実施の形態と同様に、制
動時に制動部353bからディスク321に作用する衝
撃、また接触時の衝撃音が非常に小さい。
【0055】なお、上述した複数の実施の形態では、制
動アーム又は制動スライダに制動面から離れた場所に保
持する作動手段として電磁石を用いている。しかし、本
発明の作動手段は電磁石に限るものでなく、種々の公知
の作動機構又は手段が利用可能である。例えば、図11
は、電磁力を利用した作動手段の一例を示す。この作動
手段は、図示しない基台に固定されたコ字状磁性部材5
01を有する。磁性部材501には永久磁石503が固
定されており、これにより磁性部材501を通る磁気回
路505が形成されている。第1又は第2のアマチュア
507は、巻線509を保持しており、この巻線509
が磁気回路505を横切るように配置されている。ま
た、アマチュア507は、図示しないガイド部材によっ
てガイドされており、図面の左右方向に移動可能として
ある。さらに、アマチュア507はばね511が連結さ
れ、磁性部材501とは反対側に付勢されている。
【0056】この作動手段によれば、いま図示するよう
に永久磁石503が着磁されている場合、磁気回路50
5を横切る巻線部分に図面の表面から裏面に向かう方向
に電流を印加すると、フレミングの右手法則に従い、巻
線509及びアマチュア507にはばね511に向かう
方向に力が作用し、ばね511からアマチュア507を
介して制動アーム又は制動スライダに作用する力が無効
化される。
【0057】〔実施の形態6〕図12は、本発明の他の
形態の制動装置(内拡直動型電磁ブレーキ)示す。この
制動装置613は、円筒回転体621の内周制動面63
7の内側に左右対称に配置されている。制動面637に
対して制動力を与える制動ブロック638は、支持板6
15に固定されたフレーム616によって、制動面63
7に向かって進退自在に支持されている。制動ブロック
638は、フレーム616にガイドされながら制動面6
37に接触・離間する制動部653と、制動面637の
反対側に配置された、磁性材料からなるアマチュア65
5を有する。アマチュア655は、制動部653との対
向部に球面部691を有する。一方、制動部653のア
マチュア対向面には球面部691とほぼ同一形状の球面
状支持部693が形成されている。そして、制動部65
3とアマチュア655は、上述した球面支持部693と
球面部691とからなる球面座によって連結され、制動
部653に対してアマチュア655が相対的にピボット
回転できるようにしてある。
【0058】アマチュア655と支持板615との間に
は、支持板615に固定された電磁石657が配置され
ている。電磁石657は、磁性材料からなる鉄心部65
8と、鉄心部658の周囲に巻回されたコイル659を
有する。また、鉄心部658には、収容孔661が形成
されており、制動ブロック638を制動面637に向け
て付勢するばね663が収容孔661に収容されてい
る。
【0059】収容孔661は、制動ブロック638の中
心から僅かに偏心して形成されている。具体的に、図1
2と図13に示すように、回転体621の中心軸と平行
な方向をZ方向、回転体621の半径方向と平行な方向
をX方向、これらZ方向とX方向に直交する方向をY方
向とすると、収容孔661は制動ブロック638の中心
からZ方向に偏心している。
【0060】このような構成を備えた制動装置613の
非制動時、電磁石657のコイル659に電流が印加さ
れる。その結果、ばね663の付勢力に対向して、アマ
チュア655が電磁石657の鉄心部658に吸着し、
制動部653が制動面637から離間し、回転体621
に対する制動を解除する。制動時、電磁石657のコイ
ル659に対する電流の供給を遮断する。これにより、
電磁石657が消磁され、アマチュア655と制動部6
53はばね663の付勢力により制動面637に向かっ
て進み、制動部653が制動面637に接触して回転体
621に制動力を与える。このとき、図13に示すよう
に、ばね663が制動ブロック638の中心からZ方向
に偏心しているので、ばね663から制動ブロック63
8に対してZ方向の偏心力が作用する。そのため、制動
部653はZ方向の片側(一部)が制動面637に衝突
(接触)し、その後、ある時間をあけて制動部653の全
体が制動面637に衝突(接触)する。
【0061】したがって、制動部653の一部が衝突し
た段階で衝突エネルギが一部失われ、その後全体が衝突
するときに残りの衝突エネルギが失われる。そのため、
制動部653が制動面637に衝突したときに発生する
音は、制動部653の全体が一時に接触したときに生じ
る衝撃音よりも小さい。
【0062】以上の説明では、鉄心部658に一つの偏
心させたばね収容孔661を形成することで制動ブロッ
ク638に対して偏心力を作用させたが、図14に示す
ように、鉄心部658に複数のばね収容孔661a、6
61bをX方向とZ方向に対称に形成し、それらのばね
収容孔661a、661bに収容するばね663a、6
63bのばね定数等を変える(図示する例では、ばね6
63bのばね定数を他方のばね663aのばね定数より
も大きくする)ことで、制動ブロック638に対して偏
心力を作用させてもよい。この場合も、上述と同様に、
制動部653はZ方向の片側(一部:図示する例では、
ばね663bに対向する部分)が制動面637に衝突
(接触)し、その後、ある時間をあけて制動部653の全
体が制動面637に衝突(接触)するので、制動部65
3が制動面637に衝突したときに発生する音は、制動
部653の全体が一時に接触したときに生じる衝撃音よ
りも小さい。
【0063】〔実施の形態7〕図15は、本発明の他の
形態の制動装置(内拡直動型電磁ブレーキ)に含まれる
制動ブロックと電磁石を示す。この制動装置713にお
いて、アマチュア755に対向して該アマチュア755
を吸引する電磁石757のアマチュア吸引面758は、
電磁石757の中心からZ方向にある一部のアマチュア
吸引面部分をX方向に関して制動面737から後退させ
て後退面758aが形成されている。したがって、電磁
石757を励磁したとき、電磁石757とアマチュア7
55との間には図示する磁気回路759a、759bが
形成され、後退面758a以外の部分にあるアマチュア
吸引面(非後退面)758bはほぼアマチュア755に
接触し、所定の磁気吸引力が発生する。これに対し、後
退面758aの部分では、この後退面758aとアマチ
ュア755との間にある空隙(磁気ギャップ)が磁気回
路759a上の磁気抵抗となり、そこに発生する磁気吸
引力は非後退面における磁気吸引力よりも小さい。
【0064】このような構成を備えた制動装置713の
非制動時、電磁石757のコイル759に電流が印加さ
れる。その結果、ばね763の付勢力に対向して、アマ
チュア755が電磁石757の鉄心部758に吸着し、
制動部753が制動面737から離間し、回転体721
に対する制動を解除する。このとき、後退面758aに
おける単位面積当たりの磁気吸引力は、非後退面におけ
る磁気吸引力よりも小さい。そのため、制動時、電磁石
757のコイル759に対する電流の供給を遮断する
と、磁気吸引力の弱い後退面758aに隣接するアマチ
ュア部分が非後退面758bに隣接するアマチュア部分
よりも早く動き始めると共に、後退面758aに隣接す
る制動部753の片側(一部)が制動面737に衝突
(接触)し、その後、ある時間をあけて制動部753の全
体が制動面737に衝突(接触)する。
【0065】したがって、制動部753の一部が衝突し
た段階で衝突エネルギが一部失われ、その後全体が衝突
するときに残りの衝突エネルギが失われる。そのため、
制動部753が制動面737に衝突したときに発生する
音は、制動部753の全体が一時に接触したときに生じ
る衝撃音よりも小さい。
【0066】〔実施の形態8〕図16は、本発明の他の
形態の制動装置(内拡直動型電磁ブレーキ)に含まれる
制動ブロックと電磁石を示す。この制動装置813にお
いて、アマチュア855に対向して該アマチュア855
を吸引する電磁石857のアマチュア吸引面にはZ方向
に3つの鉄心部分858a,858b,858cが等間
隔に形成され、各鉄心部分858a,858b,858
cに異なる巻数をもってコイル859a、859b、8
59cが巻回されている。本実施の形態では、図16に
示す上部の鉄心部分858aの巻数が一番多く、下部の
鉄心部分858cの巻数が一番少なくしてある。したが
って、3つのコイルに同一の電流を印加したとき、巻数
の最も多い鉄心部分858aに発生する磁気吸引力が最
も大きく、巻数の最も少ない鉄心部分858cに発生す
る磁気吸引力が最も小さくなる。
【0067】このような構成を備えた制動装置813の
非制動時、3つのコイル859a、859b、859c
に同一の電流が印加される。その結果、図示しないばね
の付勢力に対向して、アマチュア855が電磁石857
の鉄心部858に吸着し、制動部853が制動面837
から離間し、回転体821に対する制動を解除する。こ
のとき、巻数の最も多い鉄心部分858aに発生する磁
気吸引力が最も強く、巻数の最も少ない鉄心部分858
cに発生する磁気吸引力が最も小さい。そのため、制動
時、コイル859に対する電流の供給を遮断すると、巻
数の最も少ない鉄心部分858cに隣接するアマチュア
部分が巻数の最も多い鉄心部分858aに隣接するアマ
チュア部分よりも早く動き始めると共に、巻数の最も少
ない鉄心部分858cに隣接する制動部853の片側
(一部)が制動面837に衝突(接触)し、その後、ある
時間をあけて制動部853の全体が制動面837に衝突
(接触)する。
【0068】したがって、制動部853の一部が衝突し
た段階で衝突エネルギが一部失われ、その後全体が衝突
するときに残りの衝突エネルギが失われる。そのため、
制動部853が制動面837に衝突したときに発生する
音は、制動部853の全体が一時に接触したときに生じ
る衝撃音よりも小さい。
【0069】〔実施の形態9〕図17は、本発明の他の
形態の制動装置(内拡直動型電磁ブレーキ)に含まれる
制動ブロックと電磁石を示す。この制動装置913にお
いて、アマチュア955に対向して該アマチュア955
を吸引する電磁石957のアマチュア吸引面にはZ方向
に3つの鉄心部分958が等間隔に形成され、各鉄心部
分958に同一の巻数をもってコイル959が巻回され
ている。また、3つのコイル959は異なる電源960
a、960b、960cに接続されており、これら3つ
の電源960a、960b、960cが一つの制御装置
961に接続されている。
【0070】図18に示すように、制動装置913の非
制動時、3つのコイル959に同一の電流が印加され
る。その結果、ばね963の付勢力に対向して、アマチ
ュア955が電磁石957の鉄心部958に吸着し、制
動部953が制動面937から離間し、回転体921に
対する制動を解除する。このとき、図18のフローチャ
ートに示すように、制御装置961は3つの電源960
a、960b、960cを同時にオンする。一方、制動
時、制御装置961は3つの電源960a、960b、
960cを順番にオフする。その結果、最初にオフされ
た電源960aのコイル959に隣接する制動部953
の片側(一部)が制動面937に衝突(接触)し、その
後、ある時間をあけて制動部953の全体が制動面93
7に衝突(接触)する。
【0071】したがって、制動部953の一部が衝突し
た段階で衝突エネルギが一部失われ、その後全体が衝突
するときに残りの衝突エネルギが失われる。そのため、
制動部953が制動面937に衝突したときに発生する
音は、制動部953の全体が一時に接触したときに生じ
る衝撃音よりも小さい。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る制動装置によれば、制動部が制動面に衝突すると
きに発生する衝撃音が小さい。そのため、回転体や支軸
に加わる負荷が軽減され、これらを比較的安価な材料で
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の制動装置を含むエレベータ昇
降用巻上装置の斜視図。
【図2】 図1に示す巻上装置の断面図。
【図3】 図1に示す巻上装置の背面図。
【図4】 第1のばねと第2のばねの他の組み合わせを
示す制動装置の部分正面図。
【図5】 制動装置の電磁石を駆動するための回路図。
【図6】 電磁石の制御フローチャート。
【図7】 電磁石の他の制御フローチャート。
【図8】 実施の形態2に係る制動装置の正面図。
【図9】 実施の形態3に係る制動装置の正面図。
【図10】 実施の形態4に係る制動装置の正面図。
【図11】 実施の形態5に係る制動装置の部分構成
図。
【図12】 実施の形態6に係る制動装置の正面図。
【図13】 実施の形態6に係る制動装置の部分構成
図。
【図14】 実施の形態6に係る制動装置の変形例を示
す構成図。
【図15】 実施の形態7に係る制動装置の部分構成
図。
【図16】 実施の形態8に係る制動装置の部分構成
図。
【図17】 実施の形態9に係る制動装置の部分構成
図。
【図18】 図17に示す制動装置の制御フローチャー
ト。
【符号の説明】
1 巻上装置、 3 中心線、 5 ハウジング、 1
1 動力装置、 13制動装置、 17 支軸、 21
回転体、 37 制動面、 45 制動アーム、 5
3 制動部、 55 第1のアマチュア、 57 第1
の電磁石、59 第1のばね、 61 第2のばね、
63 第2のアマチュア、 65第2の電磁石。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 誠治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中村 和且 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F306 AA13 BA07 BA09 BB01 3J058 AA03 AA07 AA13 AA17 AA23 AA30 AA38 BA21 CC06 CC72 CC77 FA37

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軸を中心に回転する回転体に制動
    部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 まず、上記制動部を上記回転体から第1の距離だけ離間
    した第1の位置に保持し、 次に、上記制動部を上記回転体から上記第1の距離より
    も短い第2の距離だけ離間した又は上記回転体に実質的
    な制動力を与えない程度に上記制動部が上記回転体に接
    触した状態に保持し、 続いて、上記回転体に実質的な制動力を与える程度に上
    記制動部を上記回転体に押し付けることを特徴とする制
    動方法。
  2. 【請求項2】 所定の軸を中心に回転する回転体に制動
    部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 上記制動部を上記回転体に向けて付勢する第1と第2の
    ばねを用意し、 まず、上記第1と第2のばねを共に無効化して上記制動
    部を第1の位置に保持し、 次に、上記第1のばねを有効化し上記第2のばねを無効
    化して上記制動部を上記第1の位置よりも上記回転体に
    接近した又は上記回転体に実質的な制動力を与えない程
    度に上記制動部が上記回転体に接触した第2の位置に保
    持し、 続いて、上記第1と第2のばねを共に有効化して上記制
    動部を該制動部が上記回転体を制動する第3の位置に移
    動することを特徴とする制動方法。
  3. 【請求項3】 所定の軸を中心に回転する回転体に制動
    部を接触して該回転体を制動する制動装置において、 上記制動部を上記回転体に向けて付勢する第1と第2の
    ばねと、 上記第1と第2のばねを共に無効化する第1の設定手段
    と、 上記第1のばねを無効化し且つ上記第2のばねを有効化
    する第2の設定手段と、 上記第1と第2のばねを共に有効化する第3の設定手段
    とを有し、 上記第1と第2のばねの付勢力は、 上記第1のばねが無効化され且つ上記第2のばねが有効
    化された状態で、上記第1と第2のばねが共に無効化さ
    れた状態における上記制動部の位置よりも、上記制動部
    を上記回転体に接近させ、 上記第1と第2のばねが共に有効化された状態で、上記
    第1のばねが無効化され且つ上記第2のばねが有効化さ
    れた状態よりも、上記制動部を上記回転体に更に接近さ
    せるように設定されていることを特徴とする制動装置。
  4. 【請求項4】 所定の軸を中心に回転する回転体に制動
    部を接触して該回転体を制動する制動装置において、 上記制動部を上記回転体に向けて付勢する第1と第2の
    ばねと、 上記第1のばねを無効化する第1の作動手段と、 上記第2のばねを無効化する第2の作動手段とを有し、 上記第1と第2のばねの付勢力は、 上記第1のばねが無効化され且つ上記第2のばねが有効
    化された状態で、上記第1と第2のばねが共に無効化さ
    れた状態における上記制動部の位置よりも、上記制動部
    を上記回転体に接近させ、 上記第1と第2のばねが共に有効化された状態で、上記
    第1のばねが無効化され且つ上記第2のばねが有効化さ
    れた状態よりも、上記制動部を上記回転体に更に接近さ
    せるように設定されていることを特徴とする制動装置。
  5. 【請求項5】 所定の軸を中心に回転する回転体を制動
    する制動装置において、 上記回転体に向かって進退自在に支持された制動部と、 第1のばねと第2のばねとを有し、上記制動部を上記回
    転体に向かって付勢する付勢手段と、 上記制動部に固定された第1のアマチュアと、 上記第1のばねと第2のばねとの間に設けた第2のアマ
    チュアと、 上記第1のアマチュアを保持して上記第1と第2のばね
    が上記制動部に及ぼす付勢力を無効化する作動状態と、
    上記第1のアマチュアを解放して上記第1と第2のばね
    が上記制動部に及ぼす付勢力を有効化する非作動状態と
    の間で状態を切り換える第1の作動手段と、 上記第2のアマチュアを保持して上記第2のばねが上記
    制動部に及ぼす付勢力を無効化する作動状態と、上記第
    2のアマチュアを解放して上記第2のばねが上記制動部
    に及ぼす付勢力を有効化する非作動状態との間で状態を
    切り換える第2の作動手段と、 上記第1の作動手段が非作動状で上記第2の作動手段が
    作動状態にあるとき、上記第1のばねが上記制動部を上
    記第1の位置よりも上記回転体に近い第2の位置に保持
    し、 上記第1の作動手段と第2の作動手段が共に非作動状態
    にあるとき、上記第1と第2のばねが上記制動部を上記
    第2の位置よりも上記回転体に近く且つ上記制動部が上
    記回転体に制動力を与える第3の位置に保持することを
    特徴とする制動装置。
  6. 【請求項6】 上記制動部が、一端で回転自在に支持さ
    れたアームに設けられていることを特徴とする請求項3
    から5のいずれか一に記載の制動装置。
  7. 【請求項7】 上記制動部が、回転体の接線方向に沿っ
    て、上記回転体に進退自在に支持されていることを特徴
    とする請求項3から6のいずれか一に記載の制動装置。
  8. 【請求項8】 上記回転体が内周面を有する構造体から
    なり、上記制動部が上記回転体の内周面に向かって進退
    自在であることを特徴とする請求項3から7のいずれか
    一に記載の制動装置。
  9. 【請求項9】 上記回転体が外周面を有する構造体であ
    り、上記制動部が上記回転体の外周面に向かって進退自
    在であることを特徴とする請求項3から7のいずれか一
    に記載の制動装置。
  10. 【請求項10】 上記第1又は第2の作動手段の少なく
    ともいずれか一方が電磁石であり、上記電磁石で保持さ
    れるアマチュアが磁性部材であることを特徴とする請求
    項4から9のいずれか一に記載の制動装置。
  11. 【請求項11】 所定の軸を中心に回転する回転体に制
    動部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 まず上記制動部に対向する電磁石とアマチュアを用意
    し、 続いて電磁石に対して上記アマチュアを非対称に動作さ
    せることにより、制動部の一部を上記回転体に接触さ
    せ、次に、制動部を全体に接触させることを特徴とする
    制動方法。
  12. 【請求項12】 所定の軸を中心に回転する回転体に制
    動部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 まず上記電磁石と前記アマチュアとの間に設置された弾
    性体を用意し、 続いて上記電磁石に対して上記アマチュアを上記弾性体
    の弾性力により非対称に動作させることを特徴とする制
    動方法。
  13. 【請求項13】 所定の軸を中心に回転する回転体に制
    動部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 上記弾性体の上記アマチュア付勢位置を上記アマチュア
    の重心からずらすことで上記アマチュアを非対称に動作
    させることを特徴とする制動方法。
  14. 【請求項14】 所定の軸を中心に回転する回転体に制
    動部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 上記電磁石に対向する上記アマチュアの面に対する上記
    電磁石の磁気特性を偏らすことで上記アマチュアを非対
    称に動作させることを特徴とする制動方法。
  15. 【請求項15】 所定の軸を中心に回転する回転体に制
    動部を接触して該回転体を制動する制動方法において、 上記電磁石と上記アマチュアとの間の磁気ギャップを非
    対称に形成し、 前記アマチュアを非対称に動作させることを特徴とする
    制動方法。
  16. 【請求項16】 請求項11から16のいずれか一に記
    載の制動方法を用いて上記制動部を上記回転体に接触さ
    せることを特徴とする制動装置。
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