JP2005172021A - 電磁制動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 動作時の制動部材の動作速度を機械的に調整できる電磁制動装置を得る。
【解決手段】 固定部にマグネット2を設けて回転体1側面に配置し、回転体1側面に対面したディスク4を回転不能、かつ回転軸線に沿って変位自在に保持してマグネット2との間に配置する。また、マグネット2とディスク4の間にアーマチュア6を配置し、アーマチュア6をディスク4に押圧する制動ばね7を設ける。そして、湾曲形状のカム8にディスク4面に接する凸曲面10を形成し湾曲形の一端をアーマチュア6に枢着する。
これにより、制動及び解除動作時にカム8の回動により凸曲面10を介してディスク4が変位する。そして、凸曲面10の曲率を適宜に設定してディスク4等の動作変位速度を調整して動作音を小さくし電磁制動装置の設置環境を静粛化する。
【選択図】 図1
【解決手段】 固定部にマグネット2を設けて回転体1側面に配置し、回転体1側面に対面したディスク4を回転不能、かつ回転軸線に沿って変位自在に保持してマグネット2との間に配置する。また、マグネット2とディスク4の間にアーマチュア6を配置し、アーマチュア6をディスク4に押圧する制動ばね7を設ける。そして、湾曲形状のカム8にディスク4面に接する凸曲面10を形成し湾曲形の一端をアーマチュア6に枢着する。
これにより、制動及び解除動作時にカム8の回動により凸曲面10を介してディスク4が変位する。そして、凸曲面10の曲率を適宜に設定してディスク4等の動作変位速度を調整して動作音を小さくし電磁制動装置の設置環境を静粛化する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、エレベーターの巻上機等に設けられて制動ばねによって制動動作し、電磁力によって制動解除動作する電磁制動装置に関する。
従来の電磁制動装置においては、マグネットの消勢時に可動鉄心を制動ばねによって直接押し付けて、回転するディスクにブレーキパッドを押圧して制動するように構成されている。(例えば、特許文献1参照)。
電磁制動装置では、ブレーキパッドのパッドホルダー等の制動部材の動作速度が高速になるに従って制動動作時の動作音が大きくなる。そして従来の電磁制動装置において、制動ばねによって制動部材が直接押し付けられるため制動部材が高速で動作して制動動作時の動作音が増大する。したがって、所要の制動機能を得るために制動ばねの押圧力を強化すると制動動作時の動作音が増し、静粛な設置環境に対して電磁制動装置の設置が制約されるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、動作時の制動部材の動作速度を機械的に調整できる電磁制動装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電磁制動装置においては、固定部に対向して配置された回転体と、固定部に設けられて回転体の側面と対向して配置されたマグネットと、固定部に回転不能、かつ回転体の回転軸線に沿って変位自在に保持されて回転体の側面及びマグネットの間に配置され、回転体の側面に対面したブレーキパッドが設けられたディスクと、マグネット及びブレーキパッドの間に配置されたアーマチュアと、このアーマチュアをディスク方向に付勢する制動ばねと、湾曲形状をなしディスク面に接する凸曲面が形成されて、湾曲形の一端がアーマチュアの周縁部に枢着され湾曲形の他端はマグネット面に支持されるカムとが設けられる。
この発明による電磁制動装置は、電磁制動装置の制動動作時にカムの回動により凸曲面を介してディスクが押圧されて変位し、また制動解除動作時にもカムの回動により凸曲面を介してディスクが吸引されて変位する。このため、カムの凸曲面の曲率を適宜に設定することによって、制動動作時におけるディスク、ブレーキパッドの変位速度を機械的に調整することができ、またアーマチュアがマグネットに吸引される変位速度を機械的に調整することができる。そして、ディスク、アーマチュア等の制動部材の制動動作時、制動解除動作時における変位速度を適宜に設定して、制動動作時、制動解除動作時に発生する動作音を小さくすることができて電磁制動装置の設置環境を静粛化する効果がある。
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の形態を示す図で、図1は縦断面図、図2は図1の右側面図、図3は図1の要部拡大図、図4は制動動作の状態を示す図3相当図である。図において、回転する回転体1が固定部(図示しない)に対向して配置され、またマグネット2が固定部に設けられて回転体1の側面と対向して配置される。そして、回転体1の回転軸線に一致して設けられた軸3にディスク4が、軸3のスプライン溝(図示しない)に嵌合されて固定部に対し回転不能に、かつ軸3の軸線に沿って変位自在に保持される。
図1〜図4は、この発明の実施の形態を示す図で、図1は縦断面図、図2は図1の右側面図、図3は図1の要部拡大図、図4は制動動作の状態を示す図3相当図である。図において、回転する回転体1が固定部(図示しない)に対向して配置され、またマグネット2が固定部に設けられて回転体1の側面と対向して配置される。そして、回転体1の回転軸線に一致して設けられた軸3にディスク4が、軸3のスプライン溝(図示しない)に嵌合されて固定部に対し回転不能に、かつ軸3の軸線に沿って変位自在に保持される。
そして、ディスク4は回転体1の側面及びマグネット2の間に配置され、またブレーキパッド5が回転体1の側面に対面した位置に装着される。また、アーマチュア6がマグネット2及びディスク4の間に配置されて、軸3のスプライン溝に嵌合されて固定部に対し回転不能に、かつ軸3の軸線に沿って変位自在に保持される。そして、圧縮コイルばねからなる制動ばね7がマグネット2に設けられてアーマチュア6をディスク4方向に付勢する。
また、湾曲形状をなすカム8の湾曲形の一端がアーマチュア6の周縁部にピン9によって枢着され、湾曲形の他端はマグネット2面に支持される。そして、カム8には湾曲形状によってディスク4面に接する凸曲面10が形成される。また、ディスク4とアーマチュア6の間に引っ張りコイルばねからなる戻りばね11が設けられる。
上記のように構成された電磁制動装置において、マグネット2が付勢されると制動ばね7の押圧力に抗してアーマチュア6が吸引されてマグネット2に接し図3に示す状態となる。また、戻りばね11によってディスク4がアーマチュア6方向に引き寄せられてカム8の凸曲面10に接して配置される。これによって、回転体1の側面とブレーキパッド5の間に図3に示す空隙Aが形成されて電磁制動装置が制動解除状態となる。
また、マグネット2が消勢されると制動ばね7によってアーマチュア6が押圧されて回転体1方向に変位する。そして、アーマチュア6の変位によってカム8がピン9を中心に回動して凸曲面10によってディスク4が押圧される。これにより、ブレーキパッド5が回転体1の側面に押圧され、マグネット2とアーマチュア6の間に図4に示す空隙Bが形成されて図4に示す状態となり回転体1が制動される。
以上説明した構成において、電磁制動装置の制動動作時にカム8の回動により凸曲面10を介してディスク4が押圧されて変位し、また制動解除動作時にもカム8の回動により凸曲面10を介してディスク4が吸引されて変位する。このため、カム8の凸曲面10の曲率を適宜に設定することによって、制動動作時におけるディスク4、ブレーキパッド5の変位速度を機械的に調整することができ、またアーマチュア6がマグネット2に吸引させる変位速度を機械的に調整することができる。
このように、カム8の凸曲面10の曲率を適宜に形成してディスク4、アーマチュア6等の制動部材の制動動作時、制動解除動作時における変位速度を適宜に設定する。これにより、制動動作時、制動解除動作時に発生する動作音を小さくすることができて電磁制動装置の設置環境を静粛化することができる。
なお、例えばブレーキパッド5が回転体1に衝突する速度を小さくする場合には、ブレーキパッド5が回転体1方向に変位するときにおけるカム8の凸曲面10の局部を緩やかな形状にする。
なお、例えばブレーキパッド5が回転体1に衝突する速度を小さくする場合には、ブレーキパッド5が回転体1方向に変位するときにおけるカム8の凸曲面10の局部を緩やかな形状にする。
また、アーマチュア6のマグネット2への衝突速度を小さくする場合には、アーマチュア6がマグネット2方向に変位するときにおけるカム8の凸曲面10の局部を緩やかな形状にする。
さらに、カム8の凸曲面10の曲率を適宜に形成して、各種のマグネット2の特性の差異に関わらず制動動作時、制動解除動作時の両方の動作速度を適宜に設定することができる。
さらに、カム8の凸曲面10の曲率を適宜に形成して、各種のマグネット2の特性の差異に関わらず制動動作時、制動解除動作時の両方の動作速度を適宜に設定することができる。
1 回転体、2 マグネット、4 ディスク、5 ブレーキパッド、6 アーマチュア、7 制動ばね、8 カム、10 凸曲面。
Claims (1)
- 固定部に対向して配置された回転体と、上記固定部に設けられて上記回転体の側面と対向して配置されたマグネットと、上記固定部に回転不能、かつ上記回転体の回転軸線に沿って変位自在に保持されて上記回転体の側面及びマグネットの間に配置され、上記回転体の側面に対面したブレーキパッドが設けられたディスクと、上記マグネット及びブレーキパッドの間に配置されたアーマチュアと、このアーマチュアを上記ディスク方向に付勢する制動ばねと、湾曲形状をなし上記ディスク面に接する凸曲面が形成されて、湾曲形の一端が上記アーマチュアの周縁部に枢着され上記湾曲形の他端は上記マグネット面に支持されるカムとを備えた電磁制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003408810A JP2005172021A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 電磁制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003408810A JP2005172021A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 電磁制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005172021A true JP2005172021A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34730390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003408810A Pending JP2005172021A (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | 電磁制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005172021A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101994770A (zh) * | 2010-11-03 | 2011-03-30 | 江西华伍制动器股份有限公司 | 凸轮曲轴手动释放电磁制动器 |
JP5494826B2 (ja) * | 2010-12-24 | 2014-05-21 | 三菱電機株式会社 | エレベーター用電磁ブレーキ装置 |
WO2014129777A1 (ko) * | 2013-02-19 | 2014-08-28 | 주식회사 고영테크놀러지 | 마그네틱 브레이크 |
CN104632952A (zh) * | 2013-11-06 | 2015-05-20 | 三菱电机上海机电电梯有限公司 | 电磁式制动器 |
CN110831883A (zh) * | 2017-05-24 | 2020-02-21 | 三菱电机株式会社 | 电梯用曳引机 |
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2003
- 2003-12-08 JP JP2003408810A patent/JP2005172021A/ja active Pending
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