JP4132823B2 - エレベーター巻上機の電磁制動装置 - Google Patents

エレベーター巻上機の電磁制動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、巻上機の停止時に制動ばねによって制動シューが制動動作し、巻上機の運転時に電磁コイルの吸引力によって制動シューが非制動位置に保持されるエレベーター巻上機の電磁制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5及び図6は、例えば特開2000−289954号公報に示された従来のエレベーター巻上機の電磁制動装置を示す図で、図5は巻上機の正面図、図6は図5のA−A線断面図である。図において、1は巻上機のフレームからなる固定部、2は固定部1に設けられた主軸、3は主軸2に枢持された駆動綱車、4は駆動綱車3と一体をなし内面に制動面5が形成された制動輪である。
【0003】
6は制動輪4内に配置されて一端が支持ピン7によって固定部1に枢持された制動腕、8は一端が固定部1に連結され他端は制動腕6の回動端に連結された制動ばね、9は制動腕6の支持ピン7寄りに配置されて制動面5と対面した制動シュー、10は保持具で、制動腕6に挿通されたねじ棒を主要部材として構成されて球面座11を介して制動シュー9を制動腕6に保持する。
【0004】
12は固定部1に形成された固定鉄心で、電磁コイル13が設けられている。14は可動鉄心で、制動腕6に連結ピン15によって装着されて固定鉄心12と対向して配置されている。
なお、制動腕6、制動ばね8、制動シュー9、固定鉄心12、可動鉄心14等からなる制動機構が、主軸2を中心として両側にそれぞれ対称位置に設けられている。
【0005】
従来のエレベーター巻上機の電磁制動装置は上記のように構成され、巻上機の電動機の付勢時、すなわち巻上機の運転時に、電磁コイル13が付勢されて可動鉄心14を制動ばね8の押圧力に抗して吸引する。これにより、制動腕6の回動変位を介して制動シュー9が制動輪4の制動面5から離れた位置、すなわち、非制動位置に保持されて駆動綱車3が回転する。
【0006】
また、巻上機の電動機の消勢時、すなわち巻上機の停止時には電磁コイル13が消勢されて可動鉄心14が制動ばね8の押圧力によって押圧される。これによる制動腕6の回動変位を介して制動シュー9が制動面5を押圧する制動位置に変位し巻上機の制動輪4、すなわち駆動綱車3が制動されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のエレベーター巻上機の電磁制動装置では、制動ばね8にコイルばねが使用されていて、このコイルばねは大きなばね力を発生させるためにコイルばねの素線径を太くする必要がある。そして、素線径が太いコイルばねを製作するために、最小ばね内径も増すのでコイルばねの外径が大きくなる。このような理由により電磁制動装置が大形化して巻上機の小形化が制約されると共に、電磁コイル13の作動電力が増加して運転費が嵩むという問題点があった。
【0008】
また、制動腕6の回動変位を介して制動シュー9が制動面5に対して進退動作する。このため、制動シュー9の制動面5に対する隙間及び可動鉄心14の固定鉄心12に対する隙間は、制動腕6の支持ピン7寄りの端部よりも反支持ピン7側が広くなる。また、制動シュー9と制動面5の間の必要最小隙間は、制動解除時の制動力、すなわち、制動シュー9を制動面5に押圧する力による制動シュー9の弾性変形のもどり代、制動輪4の回転中心の偏心による振れ等によって決まる。
【0009】
そして、可動鉄心14と固定鉄心12の隙間は、制動シュー9と制動面5の間の必要最小隙間に制動腕6の撓み量も付加されるのでさらに拡幅される。また、制動シュー9と制動面5の間の必要最小隙間及び可動鉄心14と固定鉄心12の間の必要最小隙間は、制動シュー9における制動腕6の支持ピン7寄り端部の隙間で決まる。このため、制動シュー9における反支持ピン7側端部の制動面7との隙間が広くなる分、制動動作時に制動シュー9が制動面7に当たる衝突音、制動解除動作時に可動鉄心14が固定鉄心12に当たる衝突音も大きくなる。
【0010】
これによって、制動シュー9等の衝突音がエレベーターのかご内、エレベーターが設置された建物に不快な騒音となって伝播されて静穏が損なわれる。また、可動鉄心14と固定鉄心12の間の隙間も制動腕6の支持ピン7寄りの端部よりも反支持ピン7側が広くなる。このため、可動鉄心14と固定鉄心12の間の必要最小隙間は、制動腕6の支持ピン7寄りの端部側で決まり、反支持ピン7側端部の隙間が広くなる分、電磁コイル13の吸引力、すなわち電磁力は大きな力が必要となる。
【0011】
そして、電磁コイル13の電磁力は吸引する相手との距離の自乗の関係で増大するので、可動鉄心14と固定鉄心12の間の隙間が広くなるに従って電磁コイル13を大きくする必要がある。したがって、電磁制動装置が大形化して巻上機の小形化が制約されると共に、電磁コイル13の作動電力が増加して運転費が嵩むことになる。
【0012】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、小形であって所要の制動力が容易に得られるエレベーター巻上機の電磁制動装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーター巻上機の電磁制動装置においては、内面に制動面が形成された制動輪と、巻上機の固定部に設けられ、上記制動輪の内側に配置された固定鉄心と、上記制動輪の制動面と上記固定鉄心の間に設けられた可動鉄心と、上記可動鉄心の反上記固定鉄心側に設けら上記制動輪の制動面と対面した制動シューと、上記固定鉄心に設けられ付勢された場合に上記固定鉄心に上記可動鉄心を吸引させることにより、上記制動シューを上固定鉄心方向に変位させる電磁コイルと、長手方向が上記電磁コイルの付勢時における上記可動鉄心の変位方向と垂直に配置された状態で上記可動鉄心に挿通されて設けられるとともに、長手方向両端が上記固定鉄心に係合され、常時、上記可動鉄心に押圧されることにより上記固定鉄心方向に撓み、上記電磁コイルの消勢時には、撓みによるばね力で上記可動鉄心を反上記固定鉄心方向に付勢し、上記制動シューに上記制動輪を制動させる板ばねからなる制動ばねとが設けられる。
【0014】
また、この発明に係るエレベーター巻上機の電磁制動装置においては、制動ばねの長手の一端を固定鉄心に枢持する枢持ピンと、制動ばねの他端にねじ込まれて挿通端が固定鉄心を押圧する調整ボルトと、可動鉄心の筒体内における反固定鉄心側から突設されて制動ばねの長手中間に接して配置された突子とが設けられる。
【0015】
また、この発明に係るエレベーター巻上機の電磁制動装置においては、可動鉄心の外面の制動シュー側から突設された第一連結ねじと、この第一連結ねじに対する逆ねじが設けられて制動シューの可動鉄心側から突設されて第一連結ねじと対向して配置された第二連結ねじと、第一連結ねじ及び第二連結ねじがねじ込まれた連結ナットとが設けられる。
【0016】
また、この発明に係るエレベーター巻上機の電磁制動装置においては、制動シューの長手両端部にそれぞれ設けられ一側が制動シューに他側は固定鉄心に係合されて、固定鉄心に対する制動シューの変位時に固定鉄心に対して制動シューを平行姿勢を保って移動させる摺動機構が設けられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1は正面図、図2は図1の電磁制動装置が設けられた巻上機の断面を示す図であり図1のB−B線断面図、図3は図1の電磁制動装置の制動解除状態を示す図、図4は図1の電磁制動装置における固定鉄心と可動鉄心の隙間の設定状態を示す図である。図において、1は巻上機のフレームからなる固定部、2は固定部1に設けられた主軸、3は主軸2に枢持された駆動綱車、4は駆動綱車3と一体をなし内面に制動面5が形成された制動輪である。
【0018】
12は固定部1に形成された固定鉄心で、電磁コイル13が設けられている。16は筒体からなり固定鉄心12に対向して配置された可動鉄心、17は制動シューで、一側が制動面5と対面し、他側は長手の両端寄りがガイドピンからなる第一摺動機構18によって固定鉄心12に係合され、また長手の中心寄りがガイドピンからなる第二摺動機構19によって可動鉄心16に係合されている。
【0019】
20は板ばねからなり可動鉄心16の貫通孔に挿通された制動ばね、21は制動ばね20の長手の一端を枢持した枢持ピンで、取付板22により固定鉄心12に装着されている。23は調整ボルトで、制動ばね20の長手の他端にねじ込まれて挿通され、球面状をなす先端が固定鉄心12に接して配置されて先端側に止めナット24がねじ込まれている。25は可動鉄心16の貫通孔内の制動シュー17側から突設されて制動ばね20の長手中間を支持した突子である。
【0020】
26は可動鉄心16の外面の制動シュー17側から突設された第一連結ねじ、27は第一連結ねじ26に対する逆ねじが設けられて、制動シュー17の可動鉄心16側から突設されて第一連結ねじ26と対向して配置された第二連結ねじ、28は第一連結ねじ26及び第二連結ねじ17がねじ込まれた連結ナット、29は第二連結ねじ17にねじ込まれて連結ナット28に接して配置された止めナットである。
【0021】
上記のように構成されたエレベーター巻上機の電磁制動装置において、次に述べるようにして制動ばね20の制動力が設定される。すなわち、制動シュー17が制動輪4の制動面5に接した状態で、連結ナット28を回動し固定鉄心12と可動鉄心16の間の隙間が必要最小限に設定されて図4に示す状態となる。
【0022】
そして、図4に示す状態で止めナット29によって連結ナット28の緩みが防止される。次いで、調整ボルト23を回動して制動ばね20によって所要の制動力、すなわち所要のばね力が発生するように制動ばね20を撓ませる。そして、止めナット24によって調整ボルト23の緩みが防止されて、図1に示す状態となる。
【0023】
そして、巻上機の電動機の付勢時、すなわち巻上機の運転時に、電磁コイル13が付勢されて可動鉄心16を制動ばね20のばね力に抗して吸引する。これにより、第一連結ねじ26、第二連結ねじ17及び連結ナット26によって可動鉄心16に連結された制動シュー17が、第一摺動機構18及び第二摺動機構19により主軸2方向に平行移動し、図3に示すように制動輪4の制動面5から離れた位置、すなわち、非制動位置に保持されて駆動綱車3が回転する。
【0024】
また、巻上機の電動機の消勢時、すなわち巻上機の停止時には電磁コイル13が消勢されて可動鉄心16が制動ばね20のばね力による押圧力によって押圧される。これにより可動鉄心16の突子25、連結ナット26等を介して制動シュー17が、第一摺動機構18及び第二摺動機構19により主軸2から離れる方向に平行移動し、図1に示すように制動面5を押圧する制動位置に変位し巻上機の制動輪4、すなわち駆動綱車2が制動される。
【0025】
以上説明したように、変位動作時に可動鉄心16及び制動シュー17が第一摺動機構18及び第二摺動機構19により固定鉄心12に対して平行姿勢を保って移動するので、制動シュー17の長手両端における制動面5との間の隙間及び可動鉄心16の長手両端における固定鉄心12との間の隙間を均等にすることができる。このため、これらの隙間を最小限まで狭くすることができ、制動動作時の制動シュー17の制動面5に対する衝突音、可動鉄心16の固定鉄心12に対する衝突音を小さくすることができ、エレベーターの設置環境を静穏化することができる。
【0026】
また、可動鉄心16と固定鉄心12との間の隙間を必要最小限まで狭くすることができるので、電磁コイル13による吸引力が増加して、その分に対応して固定鉄心12を小さくすることができる。したがって、電磁コイル13の消費電力を節減することができ、さらに制動ばね20が板ばねによって構成されるので、狭幅な板ばねによって大きなばね力が得られて、大きな制動力を容易に得ることができる。このため、電磁制動装置を小形化でき巻上機を容易に小形化することができ、またエレベーターの運転エネルギーを低減することができる。
【0027】
また調整ボルト23を回動することにより、制動ばね20によって所要の制動力、すなわち所要のばね力が発生するように制動ばね20を撓ませる調整作業を容易に行うことができる。このため、制動ばね20のばね力を簡易な作業によって容易に設定することができて作業能率を向上することができる。
【0028】
また、第一連結ねじ26、第二連結ねじ27及び連結ナット28によって、可動鉄心16と制動シュー17が連結される。このため、連結ナット28を回動することによって可動鉄心16に対して制動シュー17を所定位置に配置でき、固定鉄心12と可動鉄心16との間の隙間を調整することができる。このため、制動シュー17、可動鉄心16を所定位置に簡易な作業によって容易に設定することができて作業能率を向上することができる。
【0029】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、内面に制動面が形成された制動輪と、巻上機の固定部に設けられ、上記制動輪の内側に配置された固定鉄心と、上記制動輪の制動面と上記固定鉄心の間に設けられた可動鉄心と、上記可動鉄心の反上記固定鉄心側に設けら上記制動輪の制動面と対面した制動シューと、上記固定鉄心に設けられ付勢された場合に上記固定鉄心に上記可動鉄心を吸引させることにより、上記制動シューを上固定鉄心方向に変位させる電磁コイルと、長手方向が上記電磁コイルの付勢時における上記可動鉄心の変位方向と垂直に配置された状態で上記可動鉄心に挿通されて設けられるとともに、長手方向両端が上記固定鉄心に係合され、常時、上記可動鉄心に押圧されることにより上記固定鉄心方向に撓み、上記電磁コイルの消勢時には、撓みによるばね力で上記可動鉄心を反上記固定鉄心方向に付勢し、上記制動シューに上記制動輪を制動させる板ばねからなる制動ばねとを設けたものである。
【0030】
このような構成によって、制動ばねが板ばねによって構成されるので、狭幅な板ばねによって大きなばね力が得られて大きな制動力を容易に得ることができる。したがって、電磁制動装置を小形化でき巻上機を容易に小形化することができてエレベーターの運転エネルギーを低減する効果がある。
【0031】
また、この発明は以上説明したように、制動ばねの長手の一端を固定鉄心に枢持する枢持ピンと、制動ばねの他端にねじ込まれて挿通端が固定鉄心を押圧する調整ボルトと、可動鉄心の筒体内における反固定鉄心側から突設されて制動ばねの長手中間に接して配置された突子とを設けたものである。
【0032】
このような構成によって調整ボルトを回動することにより、制動ばねにより所要の制動力、すなわち所要のばね力が発生するように制動ばねを撓ませる調整作業を容易に行うことができる。したがって、制動ばねのばね力を簡易な作業によって容易に設定することができて作業能率を向上する効果がある。
【0033】
また、この発明は以上説明したように、可動鉄心の外面の制動シュー側から突設された第一連結ねじと、この第一連結ねじに対する逆ねじが設けられて制動シューの可動鉄心側から突設されて第一連結ねじと対向して配置された第二連結ねじと、第一連結ねじ及び第二連結ねじがねじ込まれた連結ナットとを設けたものである。
【0034】
このような構成によって、連結ナットを回動することによって可動鉄心に対して制動シューを所定位置に配置することができ、固定鉄心と可動鉄心との間の隙間を調整することができる。このため、制動シュー、可動鉄心の位置設定作業を簡易な作業によって容易に行うとができ作業能率を向上することができる。
【0035】
また、この発明は以上説明したように、制動シューの長手両端部にそれぞれ設けられ一側が制動シューに他側は固定鉄心に係合されて、固定鉄心に対する制動シューの変位時に固定鉄心に対して制動シューを平行姿勢を保って移動させる摺動機構を設けたものである。
【0036】
このような構成において、変位動作時に制動シューが摺動機構により固定鉄心に対して平行姿勢を保って移動するので、制動シューの長手両端における制動面との間の隙間を均等にすることができる。このため、これらの隙間を最小限まで狭くすることができ、制動動作時の制動シューの制動面に対する衝突音、可動鉄心の固定鉄心に対する衝突音を小さくすることができ、エレベーターの設置環境を静穏化する効果がある。また、可動鉄心と固定鉄心との間の隙間を必要最小限まで狭くすることができる。このため、電磁コイルによる吸引力が増加して、その分に対応して固定鉄心を小さくすることができると共に、電磁コイルの消費電力を節減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す正面図。
【図2】 図1の電磁制動装置が設けられた巻上機の断面を示す図であり図1のB−B線断面図。
【図3】 図1の電磁制動装置の制動解除状態を示す図。
【図4】 図1の電磁制動装置における固定鉄心と可動鉄心の隙間の設定要領を示す図。
【図5】 従来のエレベーター巻上機の電磁制動装置を示す図で、巻上機の正面図。
【図6】 図5のA−A線断面図。
【符号の説明】
1 固定部、 5 制動面、 12 固定鉄心、 13 電磁コイル、 16可動鉄心、 17 制動シュー、 18 第一摺動機構、 19 第二摺動機構、 20 制動ばね、 21 枢持ピン、 23 調整ボルト、 25 突子、 26 第一連結ねじ、 27 第二連結ねじ、 28 連結ナット。

Claims (4)

  1. 内面に制動面が形成された制動輪と、
    巻上機の固定部に設けられ、上記制動輪の内側に配置された固定鉄心と、
    上記制動輪の制動面と上記固定鉄心の間に設けられた可動鉄心と
    記可動鉄心の反上記固定鉄心側に設けら上記制動輪の制動面と対面した制動シューと、
    上記固定鉄心に設けられ付勢された場合に上記固定鉄心に上記可動鉄心を吸引させることにより、上記制動シューを上固定鉄心方向に変位させる電磁コイルと、
    長手方向が上記電磁コイルの付勢時における上記可動鉄心の変位方向と垂直に配置された状態で上記可動鉄心に挿通されて設けられるとともに、長手方向両端が上記固定鉄心に係合され、常時、上記可動鉄心に押圧されることにより上記固定鉄心方向に撓み、上記電磁コイルの消勢時には、撓みによるばね力で上記可動鉄心を反上記固定鉄心方向に付勢し、上記制動シューに上記制動輪を制動させる板ばねからなる制動ばねと
    を備えたエレベーター巻上機の電磁制動装置。
  2. 動ばねの長手の一端を固定鉄心に枢持する枢持ピンと、上記制動ばねの他端にねじ込まれて挿通端が上記固定鉄心を押圧する調整ボルトと、上記可動鉄心の筒体内における反上記固定鉄心側から突設されて上記制動ばねの長手中間に接して配置された突子とを備えたことを特徴とする請求項1記載のエレベーター巻上機の電磁制動装置。
  3. 可動鉄心の外面の制動シュー側から突設された第一連結ねじと、この第一連結ねじに対する逆ねじが設けられて上記制動シューの上記可動鉄心側から突設されて上記第一連結ねじと対向して配置された第二連結ねじと、上記第一連結ねじ及び第二連結ねじがねじ込まれた連結ナットとを備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一つに記載のエレベーター巻上機の電磁制動装置。
  4. 制動シューの長手両端部にそれぞれ設けられ一側が上記制動シューに他側は固定鉄心に係合されて、上記固定鉄心に対する上記制動シューの変位時に上記固定鉄心に対して上記制動シューを平行姿勢を保って移動させる摺動機構を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のエレベーター巻上機の電磁制動装置。
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