JP2006294665A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極端子と半導体チップのバンプとを、好適に金属結合させる事ができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】アクティブマトリクス基板本体14と、アクティブマトリクス基板本体14上に設けられた第1電極端子13とを有する第2配線基板50と、突起電極を有する第1ICチップ30とを備えた半導体装置1を製造する方法に関する。第1電極端子13を、端子先端から基板本体方向に向かって広がるように、第2配線基板50上に形成する第1工程と、第1電極端子13の先端部分を突起電極にめり込ませる第2工程とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置及びその製造方法に関する。
従来、Au(金)バンプを用いた半導体チップのフリップチップ実装法として、1)Au/Auの金属接合(例えば、特許文献1、2等)、2)絶縁樹脂によるチップ接着でAu/Au接触接合、3)異方導電性樹脂によるチップ接着でAu/Ag粒子/Au接触接合、4)Au/Snの溶融接合などが提案されている(例えば、特許文献3等)。しかしながら、絶縁樹脂や異方導電性樹脂等を用いた接触接合方式は高湿度環境下における信頼性が乏しいという問題がある。また、Au/Snの溶融接合方式では、接合部分における電気抵抗を小さくできるが、外部環境によってはクラックが発生しやすいという問題がある。また、錫(Sn)を溶融する必要があるため実装温度が高いという問題がある。Au/Au金属接合は、接合部分における電気抵抗を小さくすることができるため、電圧降下を抑制することができるという利点を有する。
特開2003−197673号公報 特開平10−335373号公報 特開平11−214441号公報
Au/Au金属接合は、一般的に、半導体チップのAuバンプと電極端子とを圧接することにより形成される。圧接により電極端子とAuバンプとの間に金属結合を形成させるためには、電極端子の表面とAuバンプの表面とを数オングストロームまで近接させる必要がある。しかしながら、電極端子の表面とAuバンプの表面とを広範囲にわたって数オングストロームまで近接させることは非常に困難である。その原因としては、1)電極端子の表面やAuバンプの表面には酸化膜や不純物等の汚染物質が付着していること、2)電極端子の表面及びAuバンプの表面が十分に平坦ではないため、電極端子の表面とAuバンプの表面との間にボイドが介在すること等が挙げられる。このため、従来行われている圧接のみでは電極端子とバンプとを好適に、広範囲にわたって金属結合させることが困難であるという問題がある。
また、一般的に圧接によりAu/Au金属接合する場合、Auバンプと電極端子とを高温(例えば500℃以上)に加熱する必要がある。Auバンプと電極端子とを高温に加熱した場合、電極端子が形成されている基板やICチップが熱により延びるため、Auバンプと電極端子とが位置ずれを起こし、好適にICチップを実装できない虞があるという問題がある。
例えば、特許文献2には、電極端子とAuバンプとの接触箇所に超音波を印加し、接触箇所に固相拡散することによって金属結合させる技術が開示されている。しかし、超音波を用いて金属結合させる場合、金属結合させるために好適な超音波の印加条件がシビアであるため、安定生産が困難であるという問題がある。特に300ピン以上といった端子数が比較的多いICチップでは、超音波の印加条件がよりシビアとなる。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電極端子と半導体チップのバンプとを、好適に金属結合させることにある。
本発明に係る製造方法は、基板本体と、前記基板本体上に設けられた電極端子とを有する第1基板と、突起電極を有する第2基板とを備えた半導体装置を製造する方法に関する。本発明に係る製造方法は、電極端子を、端子先端から基板本体方向に向かって広がるように、第1基板上に形成する第1工程と、電極端子の先端部分を突起電極にめり込ませる第2工程とを含む。
本発明に係る半導体装置の製造方法では、端子先端から基板本体方向に向かって広がるように形成された電極端子を突起電極にめり込ませる。このため、汚染物質が付着していない、突起電極内部の清浄な部分を接合界面として使用することができる。従って、第2工程において、汚染物質を介在させることなく、電極端子の先端部分と突起電極とを近接させることができるので、電極端子と突起電極とを好適に金属結合させることができる。
また、第1工程において、電極端子は端子先端から基板本体方向に向かって広がるように形成される。このため、第1工程において尖鋭に形成された電極端子の先端部分が、第2工程において、ボイド(気泡)を排除しながら突起電極にめり込んでいく。従って、電極端子の表面と突起電極の表面とを、ボイドを介在させることなく近接させることができるので、電極端子と突起電極とをより好適に金属結合させることができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法では、電極端子の先端部分を突起電極にめり込ませる第2工程において、電極端子及び突起電極のうち少なくともいずれか一方を加熱してもよい。加熱することによって、突起電極の塑性変形が促進されると共に、突起電極を構成する原子の拡散が活発化される。このため、電極端子と突起電極との間の金属結合形成を促進させることができる。また、加熱することにより、第2工程において、電極端子の先端部分と突起電極との間に付与する圧力を小さくすることができる。電極端子と突起電極との間に付与する圧力を小さくすることができれば、第2工程における第2基板や第1基板の損傷を抑制することができ、生産歩留まりを向上することができる。
尚、本発明に係る製造方法では、電極端子の先端部分が尖鋭であるため、電極端子と突起電極間に印加される圧力を大きくすることができる。従って、従来のAu/Au金属結合よりも金属結合形成時における温度を低くすることができる。
本発明に係る第1の半導体装置は、基板本体と、前記基板本体上に設けられた電極端子とを有する第1基板と、突起電極を有する第2基板とを備えている。本発明に係る半導体装置において、電極端子は端子先端から基板本体方向に向かって広がるように形成されており、電極端子の先端部分は突起電極にめり込んでいる。電極端子と突起電極とは金属結合している。
本発明に係る半導体装置では、電極端子が端子先端から基板本体方向に向かって広がるように形成されている。このため、電極端子の先端部分を突起電極に容易にめり込ませることができる。従って、電極端子と突起電極とが金属結合した本発明に係る半導体装置は容易に製造することができる。
本発明に係る第2の半導体装置は、基板本体と、前記基板本体上に設けられた電極端子とを有する第1基板と、突起電極を有する第2基板とを備えている。本発明に係る第2の半導体装置では、電極端子が端子先端から基板本体方向に向かって広がるように形成されており、突起電極が電極端子の側面部分と金属結合している。
本発明に係る第1及び第2の半導体装置では、電極端子の表層部と突起電極とが同じ種類の金属を含むことが好ましい。この構成によれば、電極端子と突起電極とをさらに容易に金属結合させることができる。従って、さらに製造容易な半導体装置を実現することができる。
電極端子は単層構造であっても、複層構造であってもよい。単層構造である場合は、電極端子は、突起電極と同じ種類の金属又は突起電極と同じ種類の金属を含む合金によって形成することが好ましい。複層構造である場合、換言すれば、表層部が独立した層を形成している場合は、電極端子を構成する層のうち少なくとも突起電極と接触する最外層を、突起電極と同じ種類の金属又は突起電極と同じ種類の金属を含む合金によって形成することが好ましい。
電極端子の表層部と突起電極とに含ませる金属としては、金(Au)が好ましい。特に、実質的に金のみで電極端子と突起電極とを形成することが好ましい。金は酸素に対して非常に安定であるため、金を含む電極端子と突起電極とには、金属結合形成の妨げとなる酸化膜が形成されにくい。また、金は柔らかいため、塑性変形しやすい。このため、この構成によれば、より製造容易な半導体装置を実現することができる。
尚、第1基板及び第2基板のいずれか一方は、半導体素子基板、より詳細には集積回路(IC)チップであってもよい。
以上説明したように、本発明に係る半導体の製造方法によれば、電極端子の先端部分と突起電極を近接させることができるので、電極端子と突起電極とを好適に金属結合させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る液晶表示装置1の概略平面図である。
液晶表示装置1は、アクティブマトリクス基板10と、アクティブマトリクス基板10に対向する対向基板20と、アクティブマトリクス基板10と対向基板20との間に設けられた液晶層(図示せず)と、第1配線基板40と、第2配線基板50とを備えている。アクティブマトリクス基板10は、アクティブマトリクス基板本体14と、アクティブマトリクス基板本体14上に設けられた複数のソース電極11と、複数のゲート電極12と、ソース電極11とゲート電極12とを有する。複数のソース電極11は相互に並行に延びるように設けられており、複数のゲート電極12はソース電極11の延びる方向に交差する方向に(例えば直交する方向に)相互に並行に延びるように設けられている。複数のソース電極11と複数のゲート電極12との交差部近傍のそれぞれにはTFT(図示せず)が設けられており、TFTのそれぞれはアクティブマトリクス基板10の表面にマトリクス状に配設された画素電極(図示せず)に電気的に接続されている。一方、対向基板20の液晶層側表面には上部共通電極(図示せず)が設けられており、画素電極と上部共通電極とにより、液晶層に電圧が印加される仕組みとなっている。
アクティブマトリクス基板10の周縁部分には半導体素子基板としての第1ICチップ30が実装されている。複数のソース電極11及び複数のゲート電極12は、各々第1ICチップ30に電気的に接続されている。また、第1ICチップ30はアクティブマトリクス基板10上に設けられた第1電極端子13に電気的に接続されている。
第2配線基板50は、第2配線基板本体51と、第2配線基板本体51上に設けられた第2電極端子52及び第3電極端子53とを備えている。第2電極端子52は第1配線基板40を介して第1電極端子13に電気的に接続されている。また、第2配線基板50の上には第2ICチップ60が実装されている。第2ICチップ60は第2電極端子52及び第3電極端子53に電気的に接続されている。第2ICチップ60と第2配線基板50との間に接着剤等を介在させてもよい。接着剤を介在させることによって、第2ICチップ60を第2配線基板50により強固に固定することができる。このため、液晶表示装置1の機械的耐久性を向上することができる。本発明において、第2ICチップ60と第2配線基板50との接着に使用することができる接着剤は何ら限定されるものではないが、例えば、異方導電性樹脂フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)、絶縁樹脂フィルム (NCF:Non Conductive Film)、異方導電性樹脂ペースト (ACP:Anisotropic Conductive Paste)、絶縁樹脂ペースト(NCP:Non Conductive Paste)等が挙げられる。
第1配線基板40及び第2配線基板50は、例えば、樹脂フィルムに配線が形成されたフレキシブルプリント基板(以下、「FPC基板」とすることがある。)や樹脂板に配線が形成されたプリント配線基板(以下、「PWB基板」とすることがある。)であってもよい。第2配線基板50がFPC基板である場合、第2ICチップ60を第2配線基板50に実装することをチップオンフィルム(Chip On Film:COF)という。また、第2配線基板50がPWB基板である場合、第2ICチップ60を第2配線基板50に実装することをチップオンボード(Chip On Boad:COB)という。
図2は図1中切り出し線II−IIで切断した部分の部分断面図である。
第2ICチップ60はチップ本体61とチップ本体61に設けられた突起電極(バンプ)62を有する。突起電極62は、接触面53aにおいて(詳細には、少なくとも接触面53aの側面部分において)、第3電極端子53と金属結合している。より低い電気抵抗を実現する観点から、接触面53aの全面において金属結合していることが好ましい。
第3電極端子53は、端子先端から第2配線基板本体51方向に向かって広がるように形成されている。第3電極端子53は、例えば、図2に示すように、断面形状が略台形、詳細には略等脚台形となるように形成してもよい。本発明において、略台形とは、頂角が鈍角化された台形を含む。鈍角化とは、90度を超える角(複数でもよい)又は曲線で角部を構成することをいう。勿論、曲線と鈍角との組み合わせによって角部を構成しても構わない。また、略台形とは、斜辺が曲線によって構成されている形状を含む。
図3は図2に示す第3電極端子53部分を拡大した図である。
図3に示すように、第3電極端子53を断面形状が略等脚台形となるように形成した場合、上底の長さL1は下底の長さL2よりも短い。L1は0であってもよい。換言すれば、第3電極端子53の断面が三角形であってもよい。図3に示す角度θは、例えば、10°以上60°以下であることが好ましい。角度θは、実装条件、第3電極端子53及び突起電極62の材質等によって好適な値が変化する値であるが、一般的に好ましい角度θの範囲は10°以上20°以下である。
一方、突起電極62の形状は、何ら限定されるものではないが、例えば、断面形状が略四辺形(四辺形、角部が鈍角化された四辺形を含む)等となるように形成してもよい。突起電極62の幅L3は第3電極端子53の幅L2と同等であるか、又はL2よりも長いことが好ましい。突起電極62はビッカース硬度100Hv以下であることが好ましく、30Hv以下であることがより好ましい。
第3電極端子53と突起電極62とは同じ種類の金属を含んでいることが好ましい。特に、第3電極端子53と突起電極62とが金を含むことがより好ましく、第3電極端子53と突起電極62とを実質的に金のみにより形成してもよい。第3電極端子53は単層構造であっても、複層構造であってもよい。単層構造である場合は、第3電極端子53は、突起電極62と同じ種類の金属又は突起電極62と同じ種類の金属(例えば金等)を含む合金によって形成することが好ましい。複層構造である場合、換言すれば、表層部が独立した層を形成している場合は、第3電極端子53を構成する層のうち少なくとも突起電極62と接触する最外層を、突起電極62と同じ種類の金属又は突起電極62と同じ種類の金属を含む合金によって形成することが好ましい。第3電極端子53は、例えば、銅(Cu)により形成した電極端子本体をニッケル(Ni)で被覆し、さらにその最外層を金(Au)によって被覆したものであってもよい。
次に本発明に係る液晶表示装置1の製造方法について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は液晶表示装置1の製造するための各工程を示す断面図である。詳細には、図4(a)は第3電極端子53を形成する第1工程を示す断面図である。図4(b)は第2配線基板50に第2ICチップ60を実装する第2工程を示す断面図である。図4(c)は第2ICチップ60を実装した第2配線基板50の断面図である。
まず、公知の方法により第2配線基板50を形成する。第3電極端子53はサブトラクティブ工法によって形成してもよい。図4(a)はサブトラクティブ工法によって第3電極端子53を形成する第1工程を描画した図である。全面に形成された膜54の上に所定の形状にパターニングされたマスク55を形成する。マスク55の上からエッチング液をスプレー等を用いて吹きかけることによって、マスク55に被覆されていない膜54をエッチングすることにより、端子先端から第2配線基板本体51方向に広がるように、断面形状が略台形状の第3電極端子53を形成することができる。第3電極端子53の断面の上底長さL1は、後に突起電極62と金属結合させる観点から、短い方が好ましい。しかし、エッチングばらつきを考慮すると、L1は0よりも大きいことが好ましい。L1が0である場合、エッチングばらつきが生じると、第3電極端子53の高さばらつきが生じるからである。
第3電極端子53が突起電極62に含まれる金属と同じ種類の金属を含まない場合は、第3電極端子53の表面を、さらにコーティングしてもよい。例えば、第3電極端子53を銅で形成して、その表面をニッケルと金とでコートしてもよい。
次に、第3電極端子53を形成した第2配線基板50の上に第2ICチップ60を配設する。第2ICチップ60と第2配線基板50との相対位置関係を調節し、その後、第2ICチップ60と第2配線基板50との間に圧力を付与することにより(図4(c))、第2ICチップ60の突起電極62と第2配線基板50の第3電極端子53とを金属結合させる(第2工程)。この際に第3電極端子53の頂面に200〜1000MPa程度の圧力が付与されるように、第2ICチップ60と第2配線基板50とをプレスすることが好ましい。これにより、第3電極端子53と突起電極62とを好適に金属結合させることができる。第3電極端子53の頂面に付与される圧力を大きくすることにより、第3電極端子53と突起電極62とをより好適に金属結合させることができる。尚、第3電極端子53は略台形に形成されており、第3電極端子53と突起電極62との接触面積比較的小さいため、第3電極端子53の頂面に200〜1000MPaという大きな圧力を付与しようとする場合でも、第2ICチップ60に付加される単位面積の圧力はそれほど大きくする必要はない。このため、第2ICチップ60実装時において、第2ICチップ60等が損傷することを抑制することができる。
第3電極端子53の頂面(先端部分)に印加される圧力を大きくする観点から、第3電極端子53の角度θは小さい方が好ましい。しかし、突起電極62が硬い場合は、第3電極端子53の角度θを小さくしすぎると突起電極62が第3電極端子53の傾斜に沿って変形しにくくなる。このため、突起電極62の表面と第3電極端子53の表面とを広範囲にわたって近接させることが困難となる。従って、広範囲にわたって突起電極62と第3電極端子53とを金属結合させることが困難となる。第3電極端子53の角度θを大きくする方が、突起電極62が第3電極端子53の傾斜に沿って変形しやすくなる。このように、第3電極端子53の角度θの好適範囲は、突起電極62の硬度等によって変化するものであるが、一般的に、角度θは0度以上60度以下であることが好ましい。より好ましい角度θの範囲は10度以上20度以下である。
第2工程において、第3電極端子53は、端子先端から第2配線基板本体51方向に向かって広がるように、略台形に形成されているため、第3電極端子53が突起電極62にめり込んでいく。このため、第3電極端子53は突起電極62内部の汚染物質が付着していない清浄な部分と接触することができる。言い換えれば、突起電極62の内部の清浄な部分を第3電極端子53との接合界面として使用することができる。従って、第3電極端子53の表面と突起電極62の表面とを、広範囲にわたって、汚染物質を介在させることなく、数オングストロームまで近づけることができるので、第3電極端子53と突起電極62とを好適に金属結合させることができる。
尚、第3電極端子53の先端部分を突起電極62に好適にめり込ませるためには、突起電極62は柔らかい方が好ましい。具体的には、突起電極62のビッカース硬度が100Hv以下であることが好ましく、30Hv以下であることがより好ましい。このような柔らかい金属としては、例えば金、金を含む合金が挙げられる。また、第3電極端子53の先端部分を突起電極62に好適にめり込ませる観点から、第3電極端子53が大きな硬度を有することが好ましい。例えば、突起電極62を金で形成し、第3電極端子53を、金よりも硬度の大きな銅製の端子本体を金等で被覆したものとすることが好ましい。これにより、第3電極端子53を突起電極62よりも大きな硬度にすることができ、第3電極端子53の先端部分を突起電極62に好適にめり込ませることができる。
第2工程では、第3電極端子53が突起電極62にめり込んでいく際に、第3電極端子53と突起電極62との間に介在していたボイドが排除されていく。このため、第3電極端子53の表面と突起電極62の表面とを、広範囲にわたって、ボイドを介在させることなく近接させることができる。従って、第3電極端子53と突起電極62とを好適に金属結合させることができる。
第2工程において、突起電極62及び第3電極端子53のうち少なくともいずれか一方を加熱することが好ましい。加熱することにより突起電極62の塑性変形を促進することができる。また、突起電極62と第3電極端子53間での原子の拡散が活発化される。このため、突起電極62と第3電極端子53との間の金属結合形成を促進することができる。また、突起電極62及び第3電極端子53のいずれか一方を加熱することにより、第3電極端子53と突起電極62との間に付与する圧力を小さくすることができる。このため、プレスによる第2ICチップ60等の損傷を効果的に抑制することができる。
具体的には、突起電極62及び第3電極端子53のうち少なくともいずれか一方を室温以上500℃以下に加熱することが好ましい。突起電極62及び第3電極端子53のいずれか一方を高温にするほど突起電極62と第3電極端子53との間の金属結合形成は促進されるため、150度以上であることがより好ましい。一方、突起電極62及び第3電極端子53のいずれか一方が高温になるほど、第2ICチップ60等に損傷を与える虞、及び気泡が発生する虞があるため、400℃以下に加熱することがより好ましい。
特に、例えば50μm以下といったファインピッチを有する第2ICチップ60を実装する場合は、第2工程における突起電極62と第3電極端子53との温度がより低いことが好ましい。低温で第2ICチップ60を実装することにより第2配線基板50等の部材の伸縮を抑制することができるので、第2ICチップ60の突起電極62と第2配線基板50の第3電極端子53との位置ずれが発生することを抑制することができる。
また、第2ICチップ60と第2配線基板50との間に接着剤を介在させる場合においても、第2工程における突起電極62と第3電極端子53との温度がより低いことが好ましい。突起電極62や第3電極端子53の温度が高いと、近傍に存在する接着剤中に気泡が残存する虞がある。接着剤中に気泡が発生し、残留した場合、第2ICチップ60と第2配線基板50との密着力が低下する虞があるためである。第2ICチップ60と第2配線基板50との高い密着性を実現する観点から、第2工程において突起電極62や第3電極端子53の温度を300℃以下とすることが好ましく、200度以下とすることがさらに好ましい。尚、接着剤中に残存する可能性のある気泡としては、例えば接着剤自身が気化することにより発生する気泡、基板に吸着している水分が気化(水蒸気化)することにより発生する気泡、及びIC実装時に巻き込む気泡等が挙げられる。
実装時間(第2ICチップ60と第2配線基板50とをプレスする時間)は0.2秒以上20秒以下であることが好ましい。第2ICチップ60と第2配線基板50との間に接着剤を介在させない場合は、0.2秒以上1秒以下であることが好ましい。第2ICチップ60と第2配線基板50との間に接着剤を介在させる場合は、接着剤が固化するまでの時間を考慮して、実装時間を1秒以上20秒以下とすることが好ましい。
本実施形態では、半導体装置の一例として液晶表示装置1を例示して説明したが、本発明に係る半導体装置は何らこれに限定されるものではない。本発明に係る半導体装置は、例えば、エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、フィールドエミッション表示装置等であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る半導体装置の製造方法は、液晶表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ表示装置、フィールドエミッション表示装置等を製造するのに有用である。
本実施形態に係る液晶表示装置1の概略平面図である。 図1中切り出し線II−IIで切断した部分の部分断面図である。 図2に示す第1電極端子13部分を拡大した図である。 液晶表示装置1の製造するための各工程を示す断面図である。
符号の説明
1 液晶表示装置
10 アクティブマトリクス基板
11 ソース電極
12 ゲート電極
13 第1電極端子
14 アクティブマトリクス基板本体
20 対向基板
30 第1ICチップ
40 第1配線基板
50 第2配線基板
51 第2配線基板本体
52 第2電極端子
53 第3電極端子
53a 接触面
54 膜
55 マスク
60 第2ICチップ
61 チップ本体
62 突起電極

Claims (8)

  1. 基板本体と、前記基板本体上に設けられた電極端子とを有する第1基板と、
    突起電極を有する第2基板と、
    を備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記電極端子を、端子先端から前記基板本体方向に向かって広がるように、前記第1基板上に形成する第1工程と、
    前記電極端子の先端部分を前記突起電極にめり込ませる第2工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記第2工程において、前記電極端子と前記突起電極とを金属結合させる半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載された半導体装置の製造方法において、
    前記第2工程において、前記電極端子及び前記突起電極のうち少なくともいずれか一方を加熱する半導体装置の製造方法。
  4. 基板本体と、前記基板本体上に設けられた電極端子とを有する第1基板と、
    突起電極を有する第2基板と、
    を備えた半導体装置であって、
    前記電極端子は端子先端から前記基板本体方向に向かって広がるように形成されており、
    前記電極端子の先端部分が前記突起電極にめり込んでおり、
    前記電極端子と前記突起電極とが金属結合している半導体装置。
  5. 基板本体と、前記基板本体上に設けられた電極端子とを有する第1基板と、
    突起電極を有する第2基板と、
    を備えた半導体装置であって、
    前記電極端子は端子先端から前記基板本体方向に向かって広がるように形成されており、
    前記突起電極は前記電極端子の側面部分と金属結合している半導体装置。
  6. 請求項4又は5に記載された半導体装置において、
    前記電極端子の表層部と前記突起電極とは同じ種類の金属を含む半導体装置。
  7. 請求項6に記載された半導体装置において、
    前記電極端子の表層部と前記突起電極とは金を含む半導体装置。
  8. 請求項4又は5に記載された半導体装置において、
    前記第1基板又は前記第2基板はICチップである半導体装置。
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