JP2006278970A - ソレノイド制御装置及びソレノイド制御方法並びにミシンの糸調子装置 - Google Patents
ソレノイド制御装置及びソレノイド制御方法並びにミシンの糸調子装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 この糸調子装置10は、一対の糸調子皿、ソレノイド13、押圧力伝達部材14、ソレノイド制御装置15などを備えて構成されている。ソレノイド制御装置15は、駆動制御部17と制御部16とを備えている。駆動制御部17は、ソレノイド13に印加する直流電圧をPWM制御することにより該ソレノイド13の動作力を制御し、且つPWM周波数の変更が可能である。制御部16は、PWM周波数として、駆動制御部17がソレノイド13の動作力をほぼ一定に維持するときの維持用PWM周波数と、ソレノイド13の動作力を変化させるときの変化用PWM周波数とを有し、維持用PWM周波数に対して変化用PWM周波数が相対的に低い関係であって、且つ該変化用PWM周波数を300Hz以下に設定している。
【選択図】 図1
Description
しかしこれでは、ソレノイドの動作力が一旦ゼロになってしまい、糸の張力が不必要に一旦大きく低下してしまう問題がある。このような事情はミシンの糸調子装置に用いられるソレノイドに限らないものであった。
請求項5のソレノイド制御装置は、請求項2ないし4のいずれかの発明において、維持用PWM周波数及び変化用PWM周波数は変更可能であることを特徴とするものである。これによれば、固有振動音の低減などに有効である。
請求項7のソレノイド制御方法は、ソレノイドに印加する直流電圧をPWM制御することにより前記動作力を変化させるようにしたソレノイド制御方法において、前記ソレノイドの動作力をほぼ一定に維持するときのPWM周波数に対して、前記ソレノイドの動作力を変化させるときのPWM周波数が低い関係であって、且つ該変化させるときのPWM周波数を300Hz以下に設定するようにしたことを特徴とし、これによれば請求項2の発明と、同様の効果を得ることができる。
請求項12のミシンの糸調子装置は、請求項9ないし11のいずれかの発明において、維持用PWM周波数及び変化用PWM周波数は変更可能であることを特徴とするものである。これによれば、ミシンとして固有振動音の低減などに有効である。
そして、変化用PWM周波数でのPWM制御の開始時点から所定時間が経過したか否かを判断し(ステップR5)、所定時間が経過したことが判断されると、これをもって、ソレノイド13の動作力がほぼ一定に維持されたと判断し、ステップR6で、PWM周波数指令として維持用PWM周波数指令Piを出力する(変化用PWM周波数から維持用PWM周波数に切り替える)。周波数の低い維持用PWM周波数により動作力過渡期の制御を行なうことで、動作力(駆動電流)を上げる場合も下げる場合も、推力と駆動電流とのヒステリシスが少なく、リニアに糸の張力を設定あるいは設定変更することができる。
本発明は上記した実施例に限られず、次のように変更して実施しても良い。
1)ソレノイド13の動作力を押圧力伝達部材14により直線的に糸調子皿12に伝達する構成としたが、上記動作力はリンクなどを介して糸調子皿12に伝達するようにしても良い。
4)本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、ソレノイドの動作力を変化させるとき及び維持するときに、画一的に駆動制御手段のPWM周波数を300Hz以下に設定するようにしても良く、このようにしても、ヒステリシスをほぼなくしてリニアに目標の動作力まで制御できるようにするという、本発明の所期の目的を達成できる。
Claims (12)
- ソレノイドに印加する直流電圧をPWM制御することにより該ソレノイドの動作力を制御する駆動制御手段を備えたソレノイド制御装置において、
前記駆動制御手段がPWM制御するときのPWM周波数を300Hz以下に設定したことを特徴とするソレノイド制御装置。 - 駆動制御手段は、PWM周波数の変更が可能であり、
前記PWM周波数として、前記駆動制御手段が前記ソレノイドの動作力をほぼ一定に維持するときの維持用PWM周波数と、前記ソレノイドの動作力を変化させるときの変化用PWM周波数とを有し、維持用PWM周波数に対して変化用PWM周波数が相対的に低い関係であって、且つ該変化用PWM周波数を300Hz以下に設定したPWM周波数設定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のソレノイド制御装置。 - ソレノイドの動作力がほぼ一定に維持されたか否かを判断する安定状態判断手段を備え、
PWM周波数設定手段は、変化用PWM周波数から維持用PWM周波数への切り替えを、前記安定状態判断手段により前記ソレノイドの動作力がほぼ一定に維持されたことが判断されたことを条件に行なうことを特徴とする請求項2に記載のソレノイド制御装置。 - 安定状態判定手段は、変化用PWM周波数でのPWM制御の開始時点から所定時間が経過したことをもってソレノイドの動作力がほぼ一定に維持されたと判断することを特徴とする請求項3に記載のソレノイド制御装置。
- 維持用PWM周波数及び変化用PWM周波数は変更可能であることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のソレノイド制御装置。
- ソレノイドに印加する直流電圧をPWM制御することにより該ソレノイドの動作力を変化させるようにしたソレノイド制御方法において、PWM周波数を300Hz以下に設定したことを特徴とするソレノイド制御方法。
- ソレノイドに印加する直流電圧をPWM制御することにより該ソレノイドの動作力を変化させるようにしたソレノイド制御方法において、
前記ソレノイドの動作力をほぼ一定に維持するときのPWM周波数に対して、前記ソレノイドの動作力を変化させるときのPWM周波数が低い関係であって、且つ該変化させるときのPWM周波数を300Hz以下に設定するようにしたことを特徴とするソレノイド制御方法。 - 糸に張力を与える糸調子皿と、
この糸調子皿による糸の張力を調整するために該糸調子皿を動作させるソレノイドと、
前記ソレノイドに印加する直流電圧をPWM制御することにより、前記糸の張力の目安となる該ソレノイドの動作力を制御する駆動制御手段とを備え、
前記駆動手段がPWM制御するときのPWM周波数を300Hz以下に設定したことを特徴とするミシンの糸調子装置。 - 駆動制御手段は、PWM周波数の変更が可能であり、
前記PWM周波数として、前記駆動制御手段が前記ソレノイドの動作力をほぼ一定に維持するときの維持用PWM周波数と、前記ソレノイドの動作力を変化させるときの変化用PWM周波数とを有し、維持用PWM周波数に対して変化用PWM周波数が相対的に低い関係であって、且つ該変化用PWM周波数を300Hz以下に設定したPWM周波数設定手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載のミシンの糸調子装置。 - ソレノイドの動作力がほぼ一定に維持されたか否かを判断する安定状態判断手段を備え、
PWM周波数設定手段は、変化用PWM周波数から維持用PWM周波数への切り替えを、前記安定状態判断手段により前記ソレノイドの動作力がほぼ一定に維持されたことが判断されたことを条件に行なうことを特徴とする請求項9に記載のミシンの糸調子装置。 - 安定状態判定手段は、変化用PWM周波数でのPWM制御の開始時点から所定時間が経過したことをもってソレノイドの動作力がほぼ一定に維持されたと判断することを特徴とする請求項10に記載のミシンの糸調子装置。
- 維持用PWM周波数及び変化用PWM周波数は変更可能であることを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載のミシンの糸調子装置。
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