JPH10146483A - ミシンの上糸調整装置の作動装置を制御する方法およびこの方法を実施する装置 - Google Patents

ミシンの上糸調整装置の作動装置を制御する方法およびこの方法を実施する装置

Info

Publication number
JPH10146483A
JPH10146483A JP21873797A JP21873797A JPH10146483A JP H10146483 A JPH10146483 A JP H10146483A JP 21873797 A JP21873797 A JP 21873797A JP 21873797 A JP21873797 A JP 21873797A JP H10146483 A JPH10146483 A JP H10146483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sewing
needle
presser
adjusting device
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21873797A
Other languages
English (en)
Inventor
Guenter Raupach
ギュンター・ラウパッハ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duerkopp Adler AG
Original Assignee
Duerkopp Adler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duerkopp Adler AG filed Critical Duerkopp Adler AG
Publication of JPH10146483A publication Critical patent/JPH10146483A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B47/00Needle-thread tensioning devices; Applications of tensometers
    • D05B47/04Automatically-controlled tensioning devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 作動装置の動作に対する種々の要請を持つ動
作過程が押え棒の位置に対して無関係に可能になる。更
に、ミシン操作を容易にし、時間やコストを節約でき
る、ミシンの上糸調整の作動を制御する方法およびその
装置を提供する。 【解決手段】 上糸調整装置19を針糸17に張力を発
生するため第一状態に、あるいは張力をなくするため第
二位置にし、押え27を縫製品28の上に沈下する作業
位置、あるいは縫製品から持ち上がった休止位置に位置
決めするため制御部10に指令を入力し、第二状態にす
るため作動装置を操作し、上糸調整装置の動作状態を選
択し、押え27が休止位置を占めると、上糸調整装置が
第一状態あるいは第二状態となる、ミシン1の上糸調整
装置の作動装置66;77を制御する方法にあって、縫
い付けプログラムN1;N2;....Nn と押えを位置決めす
る指令に応じた作動装置の動作に対して制御部10に情
報を入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ミシンに制御部
を有する駆動部と、針糸を糸巻から上糸調整装置を介し
て導入し、縫製品に差し込む針とがあり、以下の過程、
上糸調整装置を針糸に張力を発生するため第一状態に、
あるいは張力をなくするため第二位置にし、押えを縫製
品の上に沈下する作業位置、あるいは縫製品から持ち上
がった休止位置に位置決めするため制御部に指令を入力
し、第二状態にするため作動装置を操作し、上糸調整装
置の動作状態を選択し、押えが休止位置を占めると、上
糸調整装置が第一状態あるいは第二状態となる、ミシン
の上糸調整装置の作動装置を制御する方法およびこの方
法を実施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上に述べた種類の方法およびその装置は
出版物「デイルコップ 291と 292への手引き」出版 198
4 年 4月、分類第 4533640号、第 30 と 31 頁によるミ
シン、デイルコップ 291と 292により周知である。この
ミシンには針に通す糸の上糸調節装置が設けてある。そ
の場合、糸の張力は周知のように糸の力により生じる。
材料押圧棒の昇降運動により、或る機構により上糸調節
装置へ伝達され、バネ力に逆らう力で糸の張力を緩める
ために使用される動きが導かれる。
【0003】更に、上糸調節装置に選択装置が装備され
ている。この装置がレバーの位置により押えを上げた時
に糸の張力が維持されるか緩めるかを決めることができ
る。ミシンに糸切りを設けていれば、押えを持ち上げた
時に縫い目を付けために必要な張力が針糸に維持され
る。この通常の位置から出発して、レバーを替えること
により上糸調節装置を緩める状態に移動させ、その結
果、押えを高い位置にすると糸の張力が緩む。
【0004】押えを上げた時に上糸調節装置の状態は縫
い目位置でのその時の望ましい機能に従う。つまり、望
ましい状態で重要なことは、糸切りの後に張力が得ら
れ、それ故に仕上げた縫製品を取り除く場合に、糸と縫
製品の間の摩擦のために手に負えな量の針糸が一緒に出
て往く。これに反して、糸切りなしに処理する場合、長
い、例えば 4センチーメータの長さの糸端部がしばしば
望まれ、この糸端部は後で手で接続くされる。これは、
縫い目を仕上げた後に糸を手動で引き抜き、次いで分離
することにより生じる。この場合に有利なことは、押え
を上げた時に張力をなくするので、糸の引出しが容易に
なることである。
【0005】直角に進む縫い目を作る場合、つまり縫い
目に角を付ける場合には、針が縫製品の深い位置で止ま
っていて、押さえが持ち上がっていると、縫製品を回転
させる必要がある。縫製品を回転させた時に緊張してい
た糸の望ましくない緩みが生じ、それによって縫い目の
強度を損なうこと防止するため、作動装置が動作しな
い、つまり張力が維持されることが必要である。
【0006】上記応用例の説明から分かることは、縫製
品の中に縫い目を付ける時、変わる要請が生じ、この場
合、針糸の張力が押えの位置に無関係に維持されたり解
放される。この種のミシンはそのような縫い目を付ける
のには十分適していない。従って、そのような縫い目を
上記タイプのミシンで付けるには、時間が掛かり、操作
員の特別な注意と習熟でしか付けることができない。
【0007】この種のミシンの発展の経過にあって、最
初に押え棒の位置に応じて駆動でき、上糸調整装置を緩
める作動装置が提案された。その後、上糸調節装置が加
わり、この装置はその作業経過から上糸調節装置を短時
間で自由位置にすること必要とする。従って、この種の
ミシンは今日二つの作動装置で形成され、一方で押えを
上に上げた時、他方で糸切り過程を行う時、糸の張力を
抑制するためこの上糸調整装置を操作する。二つの作動
装置の作製、組立および監視はコスト高に結び付く。
【0008】この発明で使用するような上糸調整装置
は、刊行物、ドイツ実用新案登録第 25 16 639号明細書
およびドイツ実用新案登録第 17 60 312号明細書により
周知である。ドイツ特許第 28 09 848号明細書により糸
調整装置を備えた電子制御されるミシンが知られてい
る。このミシンでは、糸の張力が或る値の周りで可変さ
れる、例えば縫製サイクルの終わりで緩むだけでなく、
他の値の範囲に急激に合わせることができ、縫い付け時
に種々のジグザクあるいはそれ以外のパターンを与える
変化した条件に合わせることができる。ドイツ公開特許
には、ミシンの作業方法に対する作業データに影響を与
える装置を持つミシンが説明されている。最後に述べた
刊行物のミシンでは、電子制御により作製すべき縫い付
けパターンに合わせて駆動できる上糸調整装置が使用さ
れている。上に述べた刊行物の何れからも、冒頭に説明
した難点に対する救済策を当たる動機を読み取れない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、こ
の発明の課題は、上に述べた難点を排除する方法および
作動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、ミシン1に制御部10を有する駆動部8と、針
糸17を糸巻16から上糸調整装置19を介して導入
し、縫製品28に差し込む針23とがあり、以下の過
程、 −上糸調整装置19を針糸17に張力を発生するため第
一状態に、あるいは張力をなくするため第二位置にし、 −押え27を縫製品28の上に沈下する作業位置、ある
いは縫製品28から持ち上がった休止位置に位置決めす
るため制御部10に指令を入力し、 −第二状態にするため作動装置66;77を操作し、 −上糸調整装置19の動作状態を選択し、その場合、押
え27が休止位置を占めると、上糸調整装置19が第一
状態あるいは第二状態となる、ミシン1の上糸調整装置
19の作動装置66;77を制御する方法にあって、縫
い付けプログラムN1;N2;....Nn と押え27を位置決
めする指令に応じた作動装置66;77の動作に対して
制御部10に情報を入力する過程があることによって解
決されている。
【0011】更に、上記の課題は、この発明により、下
記の構成を備え、 −電子制御部10を有するミシン1に対する駆動部8, −縫製品28のすべり板25, −上下する針23, −この針23が糸巻16から上糸調整装置19を通して
導入される 針糸17を通し、 −上糸調整装置19が針糸17に張力を発生するため緊
張位置の第一状態に、また張力をなくするため自由位置
の第二状態にできるように構成されていて、 −緊張位置は付勢されたバネ57の力の作用の下に達成
され、 −押え駆動部44を有する押え27, −この押え駆動部44が押え27をすべり板25に対し
て縫製品28を押し付ける作業位置から縫製品28を持
ち上げる休止位置へ移動できるように構成され、 −押え駆動部44を制御するため、制御部10に接続し
ている調整部86, −上糸調整装置19を力変換器のある作動装置66;7
7で形成し、力変換器65;78が力の作用に逆らって
駆動でき、 −作動装置66;77が第一状態あるいは第二状態を押
え27の休止位置に設定する選択装置73に接続してい
る、 上記の方法を実施する装置にあって、 −選択装置73が回路上制御部10に接続し、 −力変換器65,78が制御可能に制御部10に接続
し、 −選択装置73が実行すべき縫い付けプログラムN1;N
2;....Nn に応じて力変換器65,78を制御するため
の情報を入力する入力装置71で形成されている、こと
によって解決されている。
【0012】この発明による他の有利な構成は、特許請
求の範囲の従属請求項に記載されている。
【0013】
【発明の実施の形態】図面に基づき一つの実施例の以下
の説明によりこの発明の他の構成、利点および詳細を説
明する。ミシン1は机2の上に配置されている。このミ
シン1には垂直に直立するスタンド3がある。このスタ
ンドから水平に上アーム4と下底板5が出ている。アー
ム4にはアーム軸6が支承されている。この軸の端部に
は、スタンド3の外に手車7が固定されている。アーム
軸6の駆動は机2の下側に取り付けてある位置決め駆動
部8により行われる。この駆動部8は実質上モータ9と
制御部10で構成されている。モータ9から手車7への
駆動伝達はタイミングベルト11で行われる。
【0014】アーム軸6により通常のようにアーム4の
前部分に支承されている針棒12が上下に駆動される。
同様に、アーム軸6によりスタンド3と底板5の中にあ
る回転駆動伝達部を介してカマ13が駆動される。この
アーム軸6には、位置変換器14が回転止めされて固定
されている。この位置変換器14はアーム軸6の回転速
度を表す信号と、アーム軸6の回転角度を表す信号をそ
れぞれ一つの導線15を介して制御部10に伝達する。
【0015】アーム4には糸巻のある糸巻16が配置さ
れている。この糸巻から針糸17が引き出される。この
針糸17は偏向部18を経由して上糸調整装置19へ、
そしてそこからカム天ビン20に導入され、この天ビン
の穴21に針糸17が通されている。このカム天ビン2
0により針糸17はほぼ垂直に下に穴22を通して針2
3に導入されている。針23は針棒12の下端に固定さ
れていて、針糸17が貫通して延びる針穴を有する。針
23は上下の動作運動で机2の上側にほぼ揃っていてカ
マ13の上に配置されているスベリ板25の縫い穴24
を貫通する。位置決め駆動部8により位置変換器14と
連動してアーム軸6を種々の角度に位置決めできる。従
って、針23は針穴24から離れた高い位置と、針穴2
4に沈下した低い位置12に移動する。
【0016】針棒12に平行に、上下移動する押え棒2
6がアーム4の中に支承されている。押え棒26には下
端に押え27が付けてある。すべり板25の上には縫製
品28が載っていて、この縫製品の上に押え27が載
る。その限りではすべり板25は縫製品28の載置板を
形成する。すべり板25の下には糸切り29が取り付け
てあり、この糸切り29で縫い付け過程の終わりに針糸
17とカマ13にある下糸30が切断される。
【0017】押え棒26の上には固く挟持されたレバー
31があり、このレバー31は引張棒32を介してレバ
ー34のアーム33にリンク結合している。レバー34
はアーム4の中で軸受に収容されている。レバー34の
無拘束のアーム36は昇降駆動部37のピストン棒にリ
ンク結合している。この昇降駆動部37は圧搾空気が適
当に印加すると引張作用の空気シリンダとして形成さ
れ、スタンド3の中に固定されている。昇降駆動部37
は圧搾空気導管38を介して弁39に接続し、この弁3
9は机2の下に配置されている。弁39はバネ復帰位置
のある電磁駆動する二方弁で形成され、圧搾空気導管4
0を経由して圧搾空気源に連通している。更に、弁39
は導線41を介して制御部10に接続されている。
【0018】図2によれば、押え棒26に接続するレバ
ー31の上に圧縮バネ42が載っている。この圧縮バネ
42は他方で軸受43に支持されている。この軸受43
は外側にネジ山を有し、アーム4の対応するネジ山に高
さ調整可能に収納されている。軸受43の内部には、押
え棒26を移動可能に収納する穴がある。前記の説明か
ら分かるように、押え27は圧縮バネ42の作用により
すべり板25の方に押圧されるので、押え27は縫製品
28をすべり板25に押し付ける動作位置を占める。引
張棒32と昇降駆動部37を有するレバー34の配置に
より、押え棒26を圧縮バネ42の力に逆らって軸方向
に摺動させることができる。その結果、押え27は縫製
品28から離れる休止位置に移動する。図2には動作位
置が正規に記入されているが、休止位置は押え27の破
線部分で示してある。従って、押え27は、圧縮バネ4
2と昇降駆動部37のような主要部品を有する押え駆動
部44により移動できる。
【0019】図4から分かるように、上糸調整装置19
はアーム4の中にある穴45の中に収納され、そこに調
整ネジ46により固定されている。調整ネジ46はブッ
シュ47を押し、このブッシュ47は内部に外れた円筒
状の内部品48を収納し、そこで調整ネジ49によりセ
ットされている。内部品48の上には同一に形成された
二つの円板50,51が横方向に逆に遊びを持って収納
されている。円板50は内部品48の縁部分52に軸方
向に支持されている。更に、円板51には作動部品53
が支持されている。この作動部品も内部品48の外れた
部分の上に遊びを持って収納されている。作動部品53
の穴(図示せず)にはウェブ54が貫通している。この
ウェブ54は遊びを持ってスリット55を貫通して内部
品48の外れた部分に延びている。更に、内部品48は
内穴を付けて形成され、この内穴には作動ピン56が遊
びを持って軸方向に移動可能に収納されている。作動部
品53には円錐バネ57の一端が支持され、このバネの
自由端は調節ナット58に載っている。調節ナット58
と内部品48の外れた部分の端部59とは、調節ナット
58を微細ネジ接続部により調節可能となるように構成
されている。調節を容易にするため、調節ナット58は
円筒状の調節円板60で取り囲まれている。更に、内部
品48の余白部分には捩じりバネ61が収納されてい
る。このバネの一端62は外向きに延びていて、そこの
アングル部分63で終わっている。この部分63はここ
では穴状に形成され、針糸17の糸引張バネとして働
く。
【0020】穴45から更に穴64が延びていて、この
穴64には調節ネジ65でセットされている作動装置6
6が配置されている。この装置は力変換器として電磁マ
グネットの形に形成されていて、円筒状のコア67とい
このコアを取り囲むリング状の巻線68を有する。巻線
68は電気導線69を介して制御部10に接続されてい
る。電流を供給する場合、作動装置66はコア67を図
4で見て右に移動させるようにするので、作動ピン56
は円錐バネ57の力に逆らって作動部品53を右に移動
させる。
【0021】従って、円板50,51に作用する円錐バ
ネ57の軸方向の力が無くなるので、円板50,51の
間を通過する針糸17が自由に移動する。上糸調整装置
19はこの針糸17に張力を発生させるため緊張位置に
なるか、あるいは針糸17の張力をなくするため自由位
置になる。机2の上には操作台70の形の入力装置があ
る。この装置はキーボード71と表示器72と共に形成
されている。キーボード71にはキー73とキー74が
ある。制御部10は導線75を介して電源に接続してい
る。更に、操作台70は導線76を経由して制御部10
に電気的に接続している。
【0022】他の構成では、上糸調整装置19は作動装
置66の代わりに作動装置77で形成されている。この
場合、力変換器は単純作用の空気シリンダ78の形に形
成されている。この力変換器にはピストン79があり、
このピストンにはピストン連接棒80がある。このピス
トン連接棒80は作動ピン56の寸法に一致する作動ピ
ン81に接触している。更に、空気シリンダ78は圧搾
空気導管82を経由して弁83に接続している。この弁
83は電磁操作されるバネ復帰力を持つ二方向弁で形成
されている。この弁83は電気導線84を介して駆動可
能に制御部10に接続し、圧縮導管40を介して圧搾空
気源にも接続している。
【0023】図2から分かるように、制御部10から棒
85が出ている。この棒85はバネの力に逆らって上下
に、つまり軸方向に移動する。棒85の自由端はリンク
結合部(図示せず)を介して移動可能に調整部材である
ペダル86に接続している。このペダル86は、通常の
ように、軸受87を介して図示していないミシン1のフ
レームに接続している。
【0024】作動装置66/77の説明から分かること
は、これ等の装置が力のない状態と動作状態を占める点
にある。力のない状態では、上糸調整装置19は緊張状
態をとる。これに反して動作状態では上糸調整装置19
は自由位置になる。ペダル86を制御部10に機械的に
接続するには、ペダル86を種々の位置に位置決めでき
るようにされている。これ等の位置は棒85をペダル8
6に接続する前記リンク結合部の種々の位置で図2に模
式的に示してある。ペダル86は以下の位置を占める。
即ち、 −位置88(休止位置:ミシン1は静止位置にある) −位置89(縫い付け) −位置90(押えが休止位置) −位置91(角のステッチと糸切り) 従って、ペダル86はどんな操作もしないで位置88に
ある。
【0025】以下では、作動装置66/77を望ましい
縫い付け作業に応じて、縫い付けプログラムN1,N
2,....Nn に基づき駆動するため、情報を入力すること
を説明する。電源を入れた後、制御部10と操作台17
は動作状態になる。これにより、表示部72に実際の縫
い付けプログラム、例えば縫い付けプログラムN1 の特
性量N1 が現れる。キー73を操作して縫い付けプログ
ラムN1,N2,....Nn の順を連続的に呼び出せ、動作さ
せることができる。その限りでは、キー73は選択装置
を形成する。
【0026】縫い付けプログラムN1,N2,....Nn によ
り、ベダル89の位置88〜91に応じて、押え駆動部
44,糸切り29,位置決め駆動部8および作動装置6
6/77の種々の駆動を行える。以下に未だ説明すべき
ミシン1の動作には、縫い付けプログラムN1,N2,....
Nn に対して以下の駆動が選択される。即ち、 −縫い付けプログラムN1 :縫い目・縫い目なし部分・
縫い目・角の縫い目・縫い目・縫い目端部I −縫い付けプログラムN2 :縫い目・縫い目なし部分・
縫い目・角の縫い目・縫い目・縫い目端部 II キー74を用いて更に詳しく説明はしないプログラムモ
ードを実行できる。このプログラムモードにより、操作
員は一方で押え44,糸切り29,位置決め駆動部8お
よび作動装置66/77の駆動に対する操作すべき機能
の順序を、また他方で各個別機能を行うタイプを設定す
ることができる。プログラム作成自体は入力装置である
キーボード71により行われる。
【0027】ミシン1の動作を二つの縫い付け例に基づ
き以下のように説明する。即ち、 例 1 縫製品28(図6)に縫い目92,縫い目なしの領域9
3,縫い目94およびこの縫い目94に直角に進む縫い
目95を付け、そのような順の作業手順を縫い付けプロ
グラムN1 に保管すると仮定する。
【0028】ミシン1の休止位置では、ペダル86は位
置88にあり、針23は高い位置にある。更に、作動装
置66/77が力のない状態にあるので、上糸調整装置
19は針糸17に張力を加える。更に、押え27は動作
位置にある、つまりすべり板25に接触している。縫製
品92を装填するため、ペダル88を位置90にする。
その結果、押え27は押え駆動部44を操作して動作位
置から休止位置に位置決めされる。作動装置66/77
が動作するので、上糸調整装置は針糸17に張力を与え
ない。
【0029】縫製品92を装填したら、ペダル88を再
び位置88にする。これにより、押え駆動部44は再駆
動されるので、押え27は縫製品28を圧縮バネ42の
作用によりすべり板25に対して押圧する。同時に、作
動装置66/77は再び力のない状態に移行して、上糸
調整装置19は針糸17に張力を与える。ペダル86を
位置決めすると、点96に縫い目92を発生させ始め
る。この場合、縫製品28はミシン1に対して矢印97
の方向に移動する。縫い目92は点98で終わる。これ
は、ペダル86を位置88に位置決めして行われる。こ
れによりミシン1は静止状態になり、針23は高い位置
にいる。ペダル86が位置90に移動することにより、
押え27は休止位置に持ち上がり、作動装置66/77
を動作させる。その結果、上糸調整装置19は針糸17
にもやは張力を加えない。
【0030】位置90を維持すると、最後に述べた状態
をミシン1が維持しているので、操作員は縫製品28を
新たに位置決めできる。その結果、高い位置にある針2
3の下に点99がある。縫製品28を手動で移動させて
針糸17を縫製品92の上側に引き出し、下糸30を縫
製品92の下側に引き出す。こうして、点98と99の
間に縫い目のない区間93を形成する非縫い付け区間が
生じる。
【0031】ペダル86を位置89に傾けて、縫い目9
4を点100の方向に作成し、この点で所謂角縫い目が
形成される。望む角縫い目の直ぐ前で、ペダル86を位
置88に傾けてミシン1を位置88にする。その結果、
針は高い位置に、また押え27は動作位置へ、そして作
動装置66/77は力のない状態になる。ペダル86を
位置88から位置90を越え位置91に位置決めするこ
とにより、制御部10はミシン1のアーム軸6がアーム
軸6の半回転を行うようにさせる。次いで、制御部10
は昇降駆動部37を制御する。そうすると、ミシン1は
ハリ23が深い位置にあり、押え27が休止位置にあ
り、作動装置66/77が変わることなく力のない状態
にある状態を占める。
【0032】ペダル86を位置91に維持すると、深い
位置にある針23の周りに縫製品28を傾けることがで
きる。縫製品28を傾け、ペダル86を位置88にした
後、押え27を作業位置に沈めるので、次にペダル86
を位置89にすると縫い目95ができる。これは点10
1で終わる。ここでは、ペダル86は位置88にされ
る。今度は、ミシン1は針23が高い位置にあり、押え
27が動作位置にあり、作動装置66/77が力のない
状態にある。
【0033】ペダル86を位置88から位置90に移動
させると、再び押え27を休止位置に持ち上げ、昇降駆
動部37を制御するので、押え27は休止位置に移行
し、作動装置66/77は動作状態になる。針糸17に
は張力が加わらないので、糸17,30を同時に引い
て、仕上がった縫い付け縫製品28を取り出せ、次い
で、これ等の糸を手で切る。このようにしてできた長い
糸の端102,103は一定の縫い付け作業で得られ
る。糸の端102,103の形成がプログラム作成で設
定された縫い目の端部Iを特徴付ける。
【0034】例 2 ここでは、先に説明した縫い付け作業は縫い目95が点
101で糸切り作業で終わるように終了するとする。こ
のような順の作業ステップは縫い付けプログラムN2 に
保管され、キー73を操作してこのプログラムを呼び出
し、作動させる。これに応じて表示部72に特性量N2
が現れる。
【0035】縫い目95が点101まで形成されると、
ミシン1はペダル86を位置88に傾けて休止状態にな
る。そうすると、針23は深い位置になり、押え27は
動作位置で縫製品28と接触し、作動装置66/77は
力のない状態になる。ペダル86を位置88から徐々に
位置91に傾け、位置88に戻すと、制御部は糸切りを
行う。これには、周知のように、糸切り29とその間に
短時間、作動装置66/77が動作する。次いで、ミシ
ンは休止し、針23が高い位置になり、押え27が休止
位置になり、作動装置66/77が力のない状態にな
る。この時に縫い付けの仕上がった縫製品28を取り除
く。縫い付けの仕上がった縫製品28を取り除く時に、
切断し、未だ縫製品28の中にある針糸17の管理でき
ない分を再度引っ張ることがないため、作動装置66/
77は力のない状態にあるように故意にプログラム作成
されている。次に縫い付ける縫製品28を入れるためペ
ダル86を位置88から位置90へ新たに移動させる
と、作動装置66/77が動作するので、冒頭に述べた
初期状態が再び達成される。
【0036】糸切りを行うと、縫製品28には、前に説
明した例1に比べて、比較的短い糸端部(図示せず)が
生じる。このような糸の端部 II の形成がプログラム作
成で設定された縫い面端部 II を特徴付ける。例1と2
の説明から分かるように、この発明により、実証済の構
造様式の糸の緊張がプログラムできる作動装置により望
む順の作業ステップに応じて押え棒の位置に無関係に制
御できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明により、
作動装置の動作に対する種々の要請を持つ動作過程が押
え棒の位置に対して無関係に可能になる。更に、この方
法はミシンを単純化し操作を容易にするので、時間やコ
ストを節約できる。請求の範囲第3項の構成の装置を作
製すると、更に単純化を与える。上糸調整装置を緩める
ためただ一つの作動装置を設けるだけでよいことによ
り、製造コストが節約され、部品点数が少なくなるの
で、ミシンの信頼性が一層高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミシンの正面図、
【図2】 図1の矢印 II から見たミシンの側面図、
【図3】 図2の矢印 IIIから見たミシンの一部の拡大
図、
【図4】 図3の断面方向 IV − IV の拡大断面図、
【図5】 模式的に示す空気調整部材を伴う図4の構造
群に対する力変換器の他の構成、
【図6】 作成すべき縫い目部分を有す縫製品。
【符号の説明】
1 ミシン 2 机 3 スタンド 4 アー
ム 5 底板 6 アー
ム軸 7 ハンドル 8 位置
決め駆動部 9 モータ 10 制御
部 11 タイミングベルト 12 針
棒 13 カマ 14 位
置変換器 15 導線 16 糸
巻 17 針糸 18 偏
向部 19 上糸調整装置 20 カ
ム天秤 21 穴 22 穴 23 針 24 縫
い目穴 25 すべり板 26 押
え棒 27 押え 28 縫
製品 29 糸切り 30 下
糸 31 レバー 32 引
張棒 33 アーム 34 レ
バー 35 軸受 36 ア
ーム 37 昇降駆動部 38 圧
搾空気導管 39 弁 40 圧
搾空気導管 43 軸受 44 押
え駆動部 45 穴 46 調
節ネジ 47 ブッシュ 48 内
部品 49 調節ネジ 50 円
板 51 円板 52 縁
部分 53 作動部品 54 ウ
ェブ 55 スリット 56 作
動ピン 57 円錐バネ 58 調
節ナット 59 端部 60 調
節円板 61 捩じりバネ 62 端
部 63 部分 64 穴 65 電磁マグネット 66 作
動装置 67 コア 68 線
コイル 69 導線 70 操
作台 71 キーボード 72 表
示部 73 キー 74 キ
ー 75 導線 76 導
線 77 作動装置 78 空
気シリンダ 79 ピストン 80 ピ
ストン連接棒 81 作動ピン 82 圧
搾空気導管 83 弁 84 導
管 85 棒 86 ペ
ダル 87 軸受 88 位
置 89 位置 90 位
置 91 位置 92 縫
い目 93 縫い目なし部分 94 縫
い目 95 縫い目 96 点 97 矢印 98 点 99 点 100 点 101 点 102
糸の端 103 糸の端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン(1)に制御部(10)を有する
    駆動部(8)と、針糸(17)を糸巻(16)から上糸
    調整装置(19)を介して導入し、縫製品(28)に差
    し込む針(23)とがあり、以下の過程、 −上糸調整装置(19)を針糸(17)に張力を発生す
    るため第一状態に、あるいは張力をなくするため第二位
    置にし、 −押え(27)を縫製品(28)の上に沈下する作業位
    置、あるいは縫製品(28)から持ち上がった休止位置
    に位置決めするため制御部(10)に指令を入力し、 −第二状態にするため作動装置(66;77)を操作
    し、 −上糸調整装置(19)の動作状態を選択し、その場
    合、押え(27)が休止位置を占めると、上糸調整装置
    (19)が第一状態あるいは第二状態となる、ミシン
    (1)の上糸調整装置(19)の作動装置(66;7
    7)を制御する方法において、 縫い付けプログラム(N1;N2;....Nn )と押え(2
    7)を位置決めする指令に応じた作動装置(66;7
    7)の動作に対して制御部(10)に情報を入力する過
    程があることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 下記の構成を備え、 −電子制御部(10)を有するミシン(1)に対する駆
    動部(8), −縫製品(28)のすべり板(25), −上下する針(23), −この針(23)が糸巻(16)から上糸調整装置(1
    9)を通して導入される針糸(17)を通し、 −上糸調整装置(19)が針糸(17)に張力を発生す
    るため緊張位置の第一状態に、また張力をなくするため
    自由位置の第二状態にできるように構成されていて、 −緊張位置は付勢されたバネ(57)の力の作用の下に
    達成され、 −押え駆動部(44)を有する押え(27), −この押え駆動部(44)が押え(27)をすべり板
    (25)に対して縫製品(28)を押し付ける作業位置
    から縫製品(28)を持ち上げる休止位置へ移動できる
    ように構成され、 −押え駆動部(44)を制御するため、制御部(10)
    に接続している調整部(86), −上糸調整装置(19)を力変換器のある作動装置(6
    6;77)で形成し、力変換器(65;78)が力の作
    用に逆らって駆動でき、 −作動装置(66;77)が第一状態あるいは第二状態
    を押え(27)の休止位置に設定する選択装置(73)
    に接続している、請求項1の方法を実施する装置におい
    て、 −選択装置(73)が回路上制御部(10)に接続し、 −力変換器(65,78)が制御可能に制御部(10)
    に接続し、 −選択装置(73)が実行すべき縫い付けプログラム
    (N1;N2;....Nn )に応じて力変換器(65,78)
    を制御するための情報を入力する入力装置(71)で形
    成されている、ことを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 ミシン(1)は糸切り(29)を有し、
    作動装置(66;77)は糸切りを行う時に短時間制御
    可能に制御部(10)に接続することを特徴とする請求
    項2に記載の作動装置(66;77)。
  4. 【請求項4】 力変換器は電磁マグネット(65)とし
    て形成されていることを特徴とする請求項2または3に
    記載の作動装置(66;77)。
  5. 【請求項5】 力変換器は空気シリンダ(78)として
    形成されていることを特徴とする請求項2または3に記
    載の作動装置(66;77)。
JP21873797A 1996-08-17 1997-08-13 ミシンの上糸調整装置の作動装置を制御する方法およびこの方法を実施する装置 Pending JPH10146483A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19633223:0 1996-08-17
DE1996133223 DE19633223C2 (de) 1996-08-17 1996-08-17 Vorrichtung zur Ansteuerung der Auslöseeinrichtung eines Fadenspanners für eine Nähmaschine

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10146483A true JPH10146483A (ja) 1998-06-02

Family

ID=7802912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21873797A Pending JPH10146483A (ja) 1996-08-17 1997-08-13 ミシンの上糸調整装置の作動装置を制御する方法およびこの方法を実施する装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH10146483A (ja)
DE (1) DE19633223C2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3836362B2 (ja) * 2001-02-02 2006-10-25 Juki株式会社 ミシンの糸調子装置
EP1683901B1 (en) * 2005-01-12 2014-04-16 Johnson Controls GmbH Improved sewing machine
WO2012095106A2 (de) 2011-01-12 2012-07-19 Xi'an Typical Europe Gmbh Oberfadenspannvorrichtung
DE102018207426A1 (de) * 2018-05-14 2019-11-14 Dürkopp Adler AG Fadenspanneinrichtung für eine Maschine
IT202200002474A1 (it) * 2022-02-10 2023-08-10 Vi Be Mac Spa Dispositivo tensionatore filo per macchine da cucire e macchina da cucire comprendente un dispositivo tensionatore filo

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL6804076A (ja) * 1968-02-23 1969-08-26
IT1013933B (it) * 1974-05-06 1977-03-30 Necchi Spa Gruppo regolatore della tensione del filo superiore con dispositi vo di rilascio automatico della tensione
DE2809848C2 (de) * 1977-03-07 1983-01-05 Janome Sewing Machine Co., Ltd., Tokyo Elektronisch gesteuerte Musternähmaschine mit Fadenspannvorrichtung
US4166423A (en) * 1978-02-28 1979-09-04 The Singer Company Adaptive sewing machine

Also Published As

Publication number Publication date
DE19633223A1 (de) 1998-02-19
DE19633223C2 (de) 1998-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008079998A (ja) ミシン
KR100658273B1 (ko) 사이클 재봉틀
CN109825965B (zh) 一种具有压脚压力调节功能的剪线抬压脚机构及缝纫机
JP2002159769A (ja) 押え圧調整装置を備えたミシン及び押え上げ装置を備えたミシン
US5331909A (en) Presser foot and needle drive device in an embroidery machine
JPH10146483A (ja) ミシンの上糸調整装置の作動装置を制御する方法およびこの方法を実施する装置
JPH11156073A (ja) 穴かがり縫いミシン
JP2006304992A (ja) ミシンの布押え装置
JP3746149B2 (ja) ミシンの糸緩め装置
JPH1119358A (ja) ミシンの布押え圧力制御装置
KR100228930B1 (ko) 재봉틀의 실권취레버 구동장치
JP2006230465A (ja) 穴かがりミシン
JP2001300169A (ja) 二重環縫いミシン
KR100944296B1 (ko) 재봉틀
JP2891010B2 (ja) 電子制御式模様縫いミシンの布押え制御装置
JP3818686B2 (ja) ミシンの糸調子迅速切替え装置
JPH0260686A (ja) 零送り設定スタートミシン
JP2001149681A (ja) ミシンの布押え装置
JPH049185A (ja) ミシンの布押え装置
JP4737814B2 (ja) ミシンの制御装置及びミシンの制御方法
JP3345286B2 (ja) パターン縫いミシン
JPH04166186A (ja) 加工布折曲げ装置
JP2001087584A (ja) ミシンの布押え昇降装置
JPH10118368A (ja) ミシンの中押え付属装置
JP2759806B2 (ja) 電子サイクル縫いミシンにおける布押え装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040712

A621 Written request for application examination

Effective date: 20040712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20050915

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051222

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060822

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02