JP2006270338A - プリント処理システム、画像処理装置、及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】プリントの主走査方向の幅寸法に対する調整をコストを抑制して行うことができるプリント処理システムを提供する。
【解決手段】ペーパーPの画像形成面に対して、プリント画像データに基づいて光変調された露光光を主走査することで、画像を露光形成する画像露光装置Aと、プリント画像データを生成する機能を有する画像処理装置3とを備えたプリント処理システムであって、画像が形成されるペーパーのプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部3dと、設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部3eと、第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部3gと、設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部3bとを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】ペーパーPの画像形成面に対して、プリント画像データに基づいて光変調された露光光を主走査することで、画像を露光形成する画像露光装置Aと、プリント画像データを生成する機能を有する画像処理装置3とを備えたプリント処理システムであって、画像が形成されるペーパーのプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部3dと、設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部3eと、第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部3gと、設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部3bとを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成媒体の画像形成面に対して、プリント画像データに基づいて光変調された露光光を主走査することで、画像を露光形成する画像露光装置と、前記プリント画像データを生成する機能を有する画像処理装置とを備えたプリント処理システム、及び、このシステムに用いられる画像処理装置、画像処理プログラムに関するものである。
かかるプリント処理システムとして、現像済みネガフィルム等から画像データを取得し、この画像データに対して画像処理を施した上でプリント画像データを生成し、このプリント画像データを用いて写真プリントを作成するシステムが知られている。写真プリントを作成するため、プリント画像データは、レーザーエンジンに転送され、ペーパー(画像形成媒体)の乳剤面にプリント画像データに基づいて光変調されたレーザー光を走査(主走査)することで画像が露光形成され写真プリントが作成される。
プリント画像データを生成するための画像処理の種類には種々のものがあるが、その1つとして、入力した画像データのサイズをプリントサイズに合致させるためのデータの拡大処理もしくは縮小処理がある。例えば、取得した画像データのサイズがプリントサイズよりも小さなデータサイズであれば、拡大処理を行う。
一方、レーザーエンジンで画像形成を行う場合は、所定の画質を維持するために、所定の解像度になるように走査露光を行うようにしている。例えば、300dpiの画質の写真プリントを作成する場合には、1インチあたり300ドット(画素)が形成されるように、レーザー光の走査が行われる。従って、例えば、主走査方向において12インチ幅の画像を形成するためには、12×300=3600ドットの画素数で画像が形成されなければならない。また、レーザー光を光変調する際には、300dpiで画像を形成できるように、所定周波数のドットクロックに同期させてプリント画像データによる光変調を行わせる。
しかしながら、300dpiの画質で走査露光を行おうとしても、機械の誤差により、必ずしも300dpiにはならず、300dpi前後の解像度となる。例えば、305dpiであったとすると、3600ドット分のデータを送信すると、その主走査方向の実際の画像形成幅は、3600/305=11.8インチとなるため、本来の幅寸法12インチに満たなくなる。その結果、写真プリントに画像が形成されない白線が生じ、画質を低下させる。そこで、図6に示すようにドットクロックを調整することで、300dpiの解像度になるように調整を行っている。このような誤差は、個々の機械ごとに固有のものであり、調整も個々の機械ごとに行わなければならない。
しかしながら、ハードウェアによりドットクロックの調整を行うための回路は、非常に高価であり、装置のコストアップを招くという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、プリントの主走査方向の幅寸法に対する調整をコストを抑制して行うことができるプリント処理システム、及び、このシステムに用いられる画像処理装置、画像処理プログラムを提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係るプリント処理システムは、
画像形成媒体の画像形成面に対して、プリント画像データに基づいて光変調された露光光を主走査することで、画像を露光形成する画像露光装置と、前記プリント画像データを生成する機能を有する画像処理装置とを備えたプリント処理システムであって、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部とを備えたことを特徴とするものである。
画像形成媒体の画像形成面に対して、プリント画像データに基づいて光変調された露光光を主走査することで、画像を露光形成する画像露光装置と、前記プリント画像データを生成する機能を有する画像処理装置とを備えたプリント処理システムであって、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部とを備えたことを特徴とするものである。
この構成によるプリント処理システムの作用・効果を説明する。このシステムは、プリント画像データに基づいて画像を露光形成する画像露光装置と、この画像露光装置で使用されるプリント画像データを生成する画像処理装置とを備えている。プリントサイズ設定部では、画像露光装置で作成すべきプリントのサイズデータが設定される。この設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を第1拡縮率設定部に設定する。例えば、ネガフィルムのコマ画像を読み取った場合、読み取ったコマ画像の画像データサイズと、設定されたプリントサイズ(例えば、L版)とから、自動的に第1拡縮率を求めることができる。
また、第1拡縮率により拡縮処理(拡大処理あるいは縮小処理)を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する。これは、例えば、第1拡縮率のみでプリントを作成したときに得られる主走査方向の幅寸法と、真の幅寸法との誤差データに基づいて、第2拡縮率を設定することができる。この第2拡縮率により、主走査方向の寸法誤差を微調整することができる。
これら第1拡縮率と第2拡縮率のデータを用いて、拡縮処理部において主走査方向の寸法が微調されたプリント画像データを生成することができる。第1拡縮率による処理は、本来必要な処理であるから、これに合わせて第2拡縮率による処理も同時(あるいは同時的に)行うことができる。また、このような拡縮処理は、ソフトウェアによる処理で行うこともできる。その結果、プリントの主走査方向の幅寸法に対する調整をコストを抑制して行うことができるプリント処理システムを提供できる。
本発明に係るプリント処理システムに用いられる画像処理装置は、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部とを備えたことを特徴とするものである。
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部とを備えたことを特徴とするものである。
本発明に係るプリント処理システムに用いられる画像処理プログラムは、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定する処理と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する処理と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する処理と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定する処理と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する処理と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する処理と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
かかる画像処理装置や画像処理プログラムによる作用・効果は、既に述べたとおりである。
本発明に係るプリント処理システムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、プリント処理システムの全体構成を示す模式図である。このシステムは、デジタルの画像データを取得して、これに基づいて、写真プリントを作成する機能を有するものである。
<プリント処理システムの構成>
図1において、画像入力部1は、種々の媒体から画像データを取得する機能を有する。フィルムスキャナー1aは、現像済みのネガフィルム(写真フィルム)に形成されているコマ画像をスキャニングすることで、各コマ画像の画像データをシステム内部に取り込むことができる。媒体装着部1bには、デジタルカメラに使用される記憶メディアや、その他のMOディスク、CD−R等の記憶メディアを装着することができ、これら記憶メディアに格納されている画像データをシステム内部に取り込むことができる。
図1において、画像入力部1は、種々の媒体から画像データを取得する機能を有する。フィルムスキャナー1aは、現像済みのネガフィルム(写真フィルム)に形成されているコマ画像をスキャニングすることで、各コマ画像の画像データをシステム内部に取り込むことができる。媒体装着部1bには、デジタルカメラに使用される記憶メディアや、その他のMOディスク、CD−R等の記憶メディアを装着することができ、これら記憶メディアに格納されている画像データをシステム内部に取り込むことができる。
画像保存部2には、画像入力部1から取り込んだ画像データが所定単位(例えば、オーダー単位)で保存される。画像処理装置3は、取り込んだ画像データに対して画像処理を行う機能を提供する。画像処理部3aは、画像処理装置3の中枢をなす部分であり、各種の画像処理を行う機能を提供する。その機能の1つである拡縮処理部3bは、取り込んだ画像データと、設定されたプリントサイズとに基づいて、画像データの拡大処理もしくは縮小処理を行う。そのために、入力データサイズ解析部3cが設けられており、画像入力部1から取り込んだ画像データのサイズ(縦横夫々の画素数)を解析する。プリントサイズ設定部3dは、写真プリントを作成する場合のプリントサイズのデータが設定される。例えば、L版、2L版、4つ切、8つ切等がプリントサイズとして設定される。プリントサイズは、個々のコマごとに設定することができる。第1拡縮率設定部3eは、解析された画像データのサイズと、設定されたプリントサイズとから、第1拡縮率(拡大率もしくは縮小率)を演算することができる。この第1拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を行うことができる。
画像処理部3aは、データの拡縮処理以外の画像処理を行うこともでき、例えば、色・濃度の補正や、赤目補正、逆光補正、トリミング等を行うことができる。これらの画像処理を行うためのデータ(色・濃度の補正データ等)は、入力操作部6により入力することができる。入力操作部6は、キーボードやマウス等により構成される。モニター7には、オペレータが画像処理作業を行うのに必要な情報が表示される。
第2拡縮率設定部3gには、第1拡縮率のみで拡縮処理を行った場合に得られるプリントサイズと、プリントサイズ設定部3dにおいて設定された真のプリントサイズとの誤差に基づいて、第2拡縮率を設定する。この第2拡縮率の設定については、後述する。
画像処理装置3にて生成されたプリント画像データは、画像転送部5を介して、画像露光装置Aへ転送される。画像露光装置Aは、プリント画像データに基づいて、写真プリントを作成する機能を有する。ペーパーマガジン10には、ペーパー(画像形成媒体及び写真感光材料に相当)がロールの形態で収容されている。ペーパーマガジン10から引き出された長尺状のペーパーは、所定の搬送経路に沿って搬送され、ペーパーカッター11により所定のプリントサイズにカットされる。カッター制御部16は、プリントサイズ設定部3dに設定されているプリントサイズのデータに基づいて、ペーパーカッター11の動作を制御する。
レーザーエンジン12は、画像転送部5から転送されてきたプリント画像データを受け取り、レーザー光を走査することで、ペーパー表面に画像を焼付露光する。画像が焼付露光されたペーパーは、引き続いて搬送経路に沿って搬送され、現像処理部13において所定の現像処理が施された後、乾燥処理部14にて乾燥処理が施され、ペーパー排出部15から仕上がりの写真プリントとして装置外部に排出される。
<レーザーエンジンの構成>
次に、図2によりレーザーエンジンの構成を説明する。レーザー光を出力するレーザー光源20として、RGB夫々のレーザー光を出力する、赤レーザー光源20R、緑レーザー光源20G、青レーザー光源20Bが設けられ、レーザー光の出力側には、光変調部21として、赤用音響光学素子(以下、音響光学素子をAOMと省略)21R、緑用AOM21G、青用AOM21Bが夫々配置される。レーザー光源20は、各色毎に設けられたレーザードライバ22により駆動され、AOM21は各色毎に設けられたAOMドライバ23により駆動される。各レーザー光源20からは、所定強度のレーザー光が出力されるが、このレーザー光が各AOM21を通過すると、画像データに基づいて光変調されたレーザー光が出力される。本実施形態では、AOM21を用いた光変調方式を説明しているがこれに限定されるものではない。また、AOM21のような光変調素子を用いずに、レーザー光源20から出力されるレーザー光を直接変調する方式を用いても良い。各ドライバ22,23は、レーザー制御部24により制御される。
次に、図2によりレーザーエンジンの構成を説明する。レーザー光を出力するレーザー光源20として、RGB夫々のレーザー光を出力する、赤レーザー光源20R、緑レーザー光源20G、青レーザー光源20Bが設けられ、レーザー光の出力側には、光変調部21として、赤用音響光学素子(以下、音響光学素子をAOMと省略)21R、緑用AOM21G、青用AOM21Bが夫々配置される。レーザー光源20は、各色毎に設けられたレーザードライバ22により駆動され、AOM21は各色毎に設けられたAOMドライバ23により駆動される。各レーザー光源20からは、所定強度のレーザー光が出力されるが、このレーザー光が各AOM21を通過すると、画像データに基づいて光変調されたレーザー光が出力される。本実施形態では、AOM21を用いた光変調方式を説明しているがこれに限定されるものではない。また、AOM21のような光変調素子を用いずに、レーザー光源20から出力されるレーザー光を直接変調する方式を用いても良い。各ドライバ22,23は、レーザー制御部24により制御される。
光合成部25には、3つのミラーが設けられている。第1ミラー25Rは、赤レーザー光源20Rからの赤レーザー光を反射させる。第2ミラー25Gは、ダイクロックミラーであり、赤レーザー光を透過させるとともに、緑レーザー光源20Gからの緑レーザー光を反射し、赤レーザー光と合成する。第3ミラー25Bは、ダイクロックミラーであり、合成されたRGレーザー光を透過させると共に、青レーザー光源20Bからの青レーザー光を反射させ、RGBが合成されたレーザー光を出力する。
合成されたレーザー光は、反射ミラー26により所定の方向に反射され、シリンドリカルレンズ27を通過する。シリンドリカルレンズ27は、ビーム径を成形するために配置される。
成形されたレーザー光はポリゴンミラー28に向かう。ポリゴンミラー28は、ポリゴン駆動部29により、反時計方向に高速回転駆動される。ポリゴンミラー28は、正多角形(図例では8角形)であり、多数の反射面を有する。回転するポリゴンミラー28にレーザー光を入射させることで、レーザー光は所定の主走査範囲(角度2Θ)で走査される。走査方向は、矢印で示すように左から右である。
ペーパーPは、図2の紙面に垂直な方向に搬送ローラ30により挟持搬送される。搬送ローラ30は、駆動ローラと圧着ローラとからなり、駆動モータ31により駆動される。駆動モータ31は、ローラ駆動部32により駆動される。ポリゴン駆動部29とローラ駆動部32は、レーザー制御部24により制御される。
ペーパーPを紙面に垂直な方向(副走査方向に相当)に搬送させながら、レーザー光を主走査方向に沿って繰り返し走査することで、ペーパーPの乳剤面(画像形成面)に画像を焼付露光することができる。図1でも説明したように、画像処理装置3により作成されたプリント用画像データが画像転送部5を介して、レーザー制御部24へと転送され、この画像データに基づいて各AOM21が制御される。これにより、画像データに基づいたレーザー光の光変調が行われる。カラー画像を形成する場合は、1枚の画像を構成する画像データもRGB夫々の画像データにより構成されることになる。
<主走査方向の幅の微調整>
次に、主走査方向におけるレーザー光による画像形成幅の微調整について説明する。既に、図6で説明したように、例えば300dpiの画質で走査露光を行おうとしても、機械の誤差により、必ずしも300dpiにはならず、300dpi前後の解像度となる。例えば、305dpiであったとすると、3600ドット分のデータを送信すると、その主走査方向の実際の画像形成幅は、3600/305=11.8インチとなるため、本来の幅寸法12インチに満たないため、写真プリントに画像が形成されない白線が生じ、画質を低下させる。そこで、図6に示すようにドットクロックを調整することで、300dpiの解像度になるように調整を行っている。このような誤差は、個々の機械ごとに固有のものであり、調整も個々の機械ごとに行わなければならない。しかし、ドットクロックの調整を行うための回路は、高価でありコストアップを招くという問題がある。そこで、本発明ではソフトウェアによる調整を行う。
次に、主走査方向におけるレーザー光による画像形成幅の微調整について説明する。既に、図6で説明したように、例えば300dpiの画質で走査露光を行おうとしても、機械の誤差により、必ずしも300dpiにはならず、300dpi前後の解像度となる。例えば、305dpiであったとすると、3600ドット分のデータを送信すると、その主走査方向の実際の画像形成幅は、3600/305=11.8インチとなるため、本来の幅寸法12インチに満たないため、写真プリントに画像が形成されない白線が生じ、画質を低下させる。そこで、図6に示すようにドットクロックを調整することで、300dpiの解像度になるように調整を行っている。このような誤差は、個々の機械ごとに固有のものであり、調整も個々の機械ごとに行わなければならない。しかし、ドットクロックの調整を行うための回路は、高価でありコストアップを招くという問題がある。そこで、本発明ではソフトウェアによる調整を行う。
ハードウェア(ドットクロック)による主走査方向の微調整と、本発明に係るソフトウェアによる微調整を図3に比較して示す。(a)は、ドットクロックによる調整方法を概念的に示す図である。主走査方向で12インチ幅の画像形成を300dpiの解像度で行う場合、主走査方向の全画素数は、3600ドットとなる。ただし、実際には機械の誤差により、12インチよりも多少短くなったり長くなったりする。図例では、11.8インチとなっており、このときのドット間ピッチはdで示される。11.8インチを12インチに微調整するために、ドットクロックの周波数を調整して、ドット間ピッチがd´(d´>d)になるようにする。これにより、ドット間ピッチが微調整され、主走査方向の画像形成幅が12インチに調整される。また、解像度も300dpiに正確に設定される。
これに対して、ソフトウェアによる調整方法は(b)に概念的に示される。先ほどと同様に、機械の誤差で3600ドット分の画像形成幅が11.8インチであったとする。ソフトウェアによる調整では、ドット間ピッチdは調整せずに、画素数を増減することで幅を微調整する。図例では、11.8インチであり、幅が不足しているので、12インチとなるように、画素数を増加させる。逆に、幅が大きすぎる場合は、画素数を減少させる。従って、微調整を行った後、全画素数は3600+α(あるいは3600−α)ドットとなる。ドット間ピッチは調整しないので、厳密には300dpiの解像度にはならないが、画質的に問題となるレベルではない。
以上のようなソフトウェアによる調整は、図1で説明した画像処理装置3の機能により行われる。すなわち、画素数の増減を行う処理は、画像データの拡大処理・縮小処理で行うことができる。第2拡縮率設定部3gは、拡縮処理を行うための第2拡縮率が設定される。図3の例では、拡大率が12/11.8である。また、写真プリントを作成する場合、プリント画像データを生成するために、第1拡縮率設定部3eにて設定された第1拡縮率により拡縮処理が行われる。従って、画像処理部3aにおいて拡縮処理を行う場合には、第1拡縮率と第2拡縮率の両方による処理を同時的に行うことができ、処理時間が長くなって処理効率が低下するということがない。第1拡縮率は、プリントサイズの設定により、コマ画像ごとに異なる可能性があるが、第2拡縮率については、機械特有の誤差に基づくものであるから、一度設定した後は、経年変化等の影響を除いて再調整を行わなくてよい。
第2拡縮率を設定するためのデータの取得方法の一例を図4により説明する。図4は、スケール画像が形成されたテストプリントの構成例を示す。目盛りが形成されたスケールをプリントとし、プリント画像の目盛り数値を実際のスケールで測定することで、誤差を求めることができる。これに基づいて、第2拡縮率を設定することができる。なお、テストプリントをフラットベッドスキャナーにより読み取り、自動的に設定するようにしてもよい。
<写真プリントを作成するときの処理手順を示すフローチャート>
次に、写真プリントを作成するときの処理手順を図5のフローチャートにより簡単に説明する。まず、画像入力部1を介して画像データを取得する(#1)。次に、取得した画像データに対して、種々の画像処理データの設定を行う。また、プリントサイズの設定も行う(#2)。画像処理データとしては、色・濃度の補正データが例としてあげられる。また、プリントサイズが設定されると、このプリントサイズデータと、所得した画像データのサイズデータに基づいて、第1拡縮率が設定される(#3)。この第1拡縮率は、コマ画像ごとに設定できる。必要な画像処理データの設定がすべて終わると、プリント処理指令を行う(#4)。
次に、写真プリントを作成するときの処理手順を図5のフローチャートにより簡単に説明する。まず、画像入力部1を介して画像データを取得する(#1)。次に、取得した画像データに対して、種々の画像処理データの設定を行う。また、プリントサイズの設定も行う(#2)。画像処理データとしては、色・濃度の補正データが例としてあげられる。また、プリントサイズが設定されると、このプリントサイズデータと、所得した画像データのサイズデータに基づいて、第1拡縮率が設定される(#3)。この第1拡縮率は、コマ画像ごとに設定できる。必要な画像処理データの設定がすべて終わると、プリント処理指令を行う(#4)。
この指令に基づいて、画像データ、画像処理データを用いて、プリント画像データを生成するための画像処理を実行する(#5)。この画像処理には、第1拡縮率や第2拡縮率によるデータの拡縮処理も含まれる。以上のように画像処理によりプリント画像データが生成されると、これをレーザーエンジン12に転送しプリント作成処理が実行される(#6,7,8)。
<別実施形態>
画像処理装置3は、すべての機能をソフトウェアにより構成する必要はなく、一部の機能をハードウェアにより構成してもよい。画像露光装置については、レーザーエンジンではなく、他のタイプのプリントエンジンを用いてもよい。
画像処理装置3は、すべての機能をソフトウェアにより構成する必要はなく、一部の機能をハードウェアにより構成してもよい。画像露光装置については、レーザーエンジンではなく、他のタイプのプリントエンジンを用いてもよい。
1 画像入力部
1a フィルムスキャナー
1b 媒体装着部
2 画像保存部
3 画像処理装置
3a 画像処理部
3b 拡縮処理部
3c 入力データサイズ解析部
3d プリントサイズ設定部
3e 第1拡縮率設定部
3f 画像処理データ設定部
3g 第2拡縮率設定部
12 レーザーエンジン
A 画像露光装置
P ペーパー
1a フィルムスキャナー
1b 媒体装着部
2 画像保存部
3 画像処理装置
3a 画像処理部
3b 拡縮処理部
3c 入力データサイズ解析部
3d プリントサイズ設定部
3e 第1拡縮率設定部
3f 画像処理データ設定部
3g 第2拡縮率設定部
12 レーザーエンジン
A 画像露光装置
P ペーパー
Claims (3)
- 画像形成媒体の画像形成面に対して、プリント画像データに基づいて光変調された露光光を主走査することで、画像を露光形成する画像露光装置と、前記プリント画像データを生成する機能を有する画像処理装置とを備えたプリント処理システムであって、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部とを備えたことを特徴とするプリント処理システム。 - 請求項1に記載のプリント処理システムに用いられる画像処理装置であって、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定するプリントサイズ設定部と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する第1拡縮率設定部と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する第2拡縮率設定部と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載のプリント処理システムに用いられる画像処理プログラムであって、
画像が形成される画像形成媒体のプリントサイズを設定する処理と、
設定されたプリントサイズと、入力された画像データのサイズに基づいて、データの第1拡縮率を設定する処理と、
第1拡縮率により拡縮処理を行ったと仮定した場合のプリントサイズと、設定された真のプリントサイズとの誤差を第2拡縮率として設定する処理と、
設定された第1拡縮率と第2拡縮率に基づいて、画像データの拡縮処理を実行する拡縮処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005083656A JP2006270338A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | プリント処理システム、画像処理装置、及び画像処理プログラム |
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---|---|---|---|
JP2005083656A JP2006270338A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | プリント処理システム、画像処理装置、及び画像処理プログラム |
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JP2005083656A Pending JP2006270338A (ja) | 2005-03-23 | 2005-03-23 | プリント処理システム、画像処理装置、及び画像処理プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006270338A (ja) |
-
2005
- 2005-03-23 JP JP2005083656A patent/JP2006270338A/ja active Pending
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