JP2003039730A - 焼付装置およびこれを備えた画像出力装置ならびに焼付方法 - Google Patents

焼付装置およびこれを備えた画像出力装置ならびに焼付方法

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JP2003039730A
JP2003039730A JP2001234173A JP2001234173A JP2003039730A JP 2003039730 A JP2003039730 A JP 2003039730A JP 2001234173 A JP2001234173 A JP 2001234173A JP 2001234173 A JP2001234173 A JP 2001234173A JP 2003039730 A JP2003039730 A JP 2003039730A
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beam diameter
light beam
light
diameter
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JP2001234173A
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English (en)
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Tomoyuki Ishii
智之 石井
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料上に、画像情報に応じて変調させた
レーザ光を走査することによって露光を行う焼付装置に
おいて、画像データを調整することなく、画質のシャー
プさ、滑らかさ、ぼやけ感等の鮮影度について意図的に
制御可能な焼付装置を提供することにある。 【解決手段】 焼付装置は、画像情報に応じて強度を変
調させた光ビームを用いて感光材料を露光し、上記光ビ
ームを出射するレーザ15R・15G・15Bと、駆動
制御装置26とを備える。上記駆動制御装置26が、エ
キスパンダレンズユニット18R・18G・18Bを駆
動、またはアパーチャ21R・21G・21Bを回転さ
せることで、ビーム径を調整する。ビーム径を調整する
ことで、印画紙Pに焼き付くドット径も変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば印画紙など
の感光材料上に、画像情報に応じて変調させたレーザ光
を走査することによって露光を行う焼付装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真の焼き付けは、原画像が記録
されている写真フィルムに光を照射し、この写真フィル
ムを透過した光を印画紙上に照射することによって焼き
付けを行うアナログ露光が行われている。また、近年で
は、写真フィルム上の画像をスキャナ等によって読み取
ることによって得られるデジタル画像データや、デジタ
ルカメラによる撮影によって得られるデジタル画像デー
タなどに基づいて、赤、緑、青の単色光を各画素毎に印
画紙上に照射することによって焼き付けを行うデジタル
露光が行われるようになっている。
【0003】このデジタル露光を行う構成としては、種
々のものが提案されているが、その一例として、レーザ
光を画像データに応じて変調させながら印画紙を走査露
光する構成がある。このような構成の画像焼付装置は、
赤、緑、青の各色のレーザ光を発生する光源を備えてお
り、次のような手順で焼き付け動作を行う。まず、入力
されるデジタル画像データに基づいて各色のレーザ光が
変調される。そして、変調されたレーザ光が、ポリゴン
ミラー等の偏向器によって主走査方向に偏向され、fθ
レンズなどの光学系を介して印画紙上に照射される。そ
して、これと同時に印画紙を副走査方向に搬送移動させ
ることによって走査露光が行われ、2次元のカラー画像
が印画紙上に焼き付けられる。
【0004】一方、カラー画像の画質は、印画紙上に焼
き付けられるドットのDPI(DotsPer Inch : 1イン
チ当たりのドット数,解像度)やドット径の大きさ等に
より表現される。特に、DPIが一定でドット径が小さ
くなると、隣り合うドット同士の間に隙間があくため、
画像がシャープになるが全体的に粒状性が悪くなる。逆
にドット径が大きくなると、隣り合うドット同士に重な
りが生じるため、粒状性は良好になるが画像にシャープ
さがなくなりぼやけた感じの画質となってしまう。
【0005】この画像のシャープさ、ぼやけ感、すなわ
ち画像の鮮鋭度は、入力されるデジタル画像データに基
づいてレーザ光の強度を変化させることにより、印画紙
上に表現される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術の構成では、印画紙上に焼き付けられるドット径の大
きさは一定であるため、印画紙上に焼き付けられる画像
の鮮鋭度は、入力されるデジタル画像データに依存す
る。したがって、画像の鮮鋭度は画像データに左右さ
れ、これをユーザーが意図的に制御できないという問題
が生じていた。
【0007】一方、元の画像データに対して、エッジ強
調やフィルタリングなどの画像処理を行うことによっ
て、画像の鮮鋭度を変化させる方法もある。しかしなが
ら、この場合には、画像処理を行うための構成が必要と
なり、コストの上昇を招くという問題や、画像データ自
体を変えることになるため、原画像に対する忠実度が低
下するという問題を有している。また、元の画像データ
に対して、鮮鋭度を変化させる画像処理を行っても画像
のシャープさには限界があった。
【0008】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、印画紙などの感光材料
上に、画像情報に応じて変調させたレーザ光を走査する
ことによって露光を行う焼付装置において、画像データ
を調整することなく、画質のシャープさ、滑らかさ、ぼ
やけ感等の鮮鋭度について意図的に制御可能な焼付装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の焼付装置は、上
記の課題を解決するために、画像情報に応じて強度を変
調させた光ビームを用いて感光材料を露光する焼付装置
において、光ビームを出射する光源と、光ビームのビー
ム径を調整するビーム径調整手段とを備えていることを
特徴としている。
【0010】上記の構成により、光源から出射される光
ビームのビーム径を調整できるため、感光材料に焼き付
けられるドット径を調整できる。すなわち、DPIを変
化させることなくドット径のみを調整できるため、感光
材料に形成される画像のシャープさ、滑らかさ、すなわ
ち鮮鋭度を表現することができる。
【0011】さらに、画像情報とは関係なく光ビームの
ビーム径のみに基づいて感光材料に形成される画像のシ
ャープさ、滑らかさを表現することができるため、画像
データを調整することなく鮮鋭度について意図的に制御
可能な焼付装置を提供することができる。
【0012】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、光源から出射される光ビームを画像情報に応じ
て変調させる光ビーム変調手段と、光ビームを主走査方
向に偏向させる偏向手段と、上記偏向手段から出射され
る光ビームを感光材料上に収束させる光学手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、光源から出射された
光ビームを、光ビーム変調手段によって画像情報に応じ
て変調させ、偏向手段によって主走査方向に偏向させる
とともに、光学手段を介して感光材料上に収束させて、
走査露光を行なっているため、1本のビームで2次元の
画像を焼き付けることが可能である。
【0014】そして、ビーム径調整手段によりビーム径
を調整できるため、2次元の画像において、鮮鋭度につ
いて意図的に制御可能な焼付装置を提供することができ
る。
【0015】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、上記光源と上記感光材料との間に設けられたレ
ンズ部と、上記レンズ部を移動させる移動手段とを備
え、上記ビーム径調整手段が、レンズ部を光源と感光材
料との間の光路上で移動させることによって光ビームの
ビーム径を調整することを特徴としている。
【0016】上記の構成により光源とレンズ部との距離
を移動手段により変更することができる。その一方、レ
ンズ部へ入射する光ビームの入射角は一定である。した
がって、光源とレンズ部との距離を変更することによ
り、レンズ部から出射する光ビームのビーム径を調整す
ることができる。ここで、感光材料上のドット径の大き
さはビーム径に依存するため、画像データを調整するこ
となく感光材料に焼き付けられるドット径を調整するこ
とができる。なお、レーザ光を絞り径等で絞ることなく
ビーム径を調整するため、光量を有効に使うことができ
る。
【0017】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、光ビームを通過させる開口部を備えた光ビーム
絞り手段を備え、上記ビーム径調整手段が、上記開口部
の径を変化させることによって、ビーム径を調整するこ
とを特徴としている。
【0018】これにより、スペースをとらない簡単な構
成でビーム径を調整することができる。すなわち装置の
小型化を図ることが可能となる。
【0019】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、上記光ビーム絞り手段が、上記開口部として径
の異なる複数の絞り穴を備え、上記ビーム径調整手段
が、上記複数の絞り穴のうちいずれか1つの絞り穴を光
ビームの光路上に配置するように、上記光ビーム絞り手
段の配置状態を変化させることによってビーム径を調整
することを特徴としている。
【0020】上記の構成により、ビーム径調整手段が、
複数の絞り穴のうちのいずれか1つの絞り穴が光ビーム
の光路上に配置されるように制御する。よって、複数の
絞り穴からいずれか1つの絞り穴を選択できるため、ビ
ーム径を段階的に変化させることが可能である。したが
って、感光材料に焼き付けられるドット径も段階的に変
更することが可能となる。
【0021】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、上記光ビーム絞り手段が、上記開口部として、
虹彩絞りを備え、上記ビーム径調整手段が、虹彩絞りに
よって開口部の径を調整することによって光ビームのビ
ーム径を調整することを特徴としている。
【0022】上記の構成により、ビーム径調整手段が虹
彩絞りの絞り径を連続的に調整する。したがって、ビー
ム径をより精密かつ、自在に制御することが可能とな
る。よって、プリント途中でビーム径を変更することが
困難な場合でも、最適な画質でプリントすることができ
る。
【0023】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、オペレータからの指示を入力する入力手段を備
え、上記ビーム径調整手段が、上記入力手段からの指示
に応じて、ビーム径を調整することを特徴としている。
【0024】上記の構成により、オペレータからの指示
によってビーム径調整手段を制御できる。これにより、
オペレータの所望する焼き付け画像の鮮鋭度が得られる
ように、オペレータ自身によりビーム径を調整すること
が可能となる。
【0025】また、本発明の焼付装置は、上記の構成に
加えて、焼き付けようとする画像の画像データに基づい
て、光ビームのビーム径を算出する演算手段を備え、上
記ビーム径調整手段が、上記演算手段によって算出され
たビーム径となるように、ビーム径を調整することを特
徴としている。
【0026】上記の構成により、原画像の画像データに
基づいて光ビームのビーム径を演算手段で算出するた
め、原画像に適した画質となるような鮮鋭度を自動で調
整することができる。
【0027】また、本発明の画像出力装置は、上記の構
成に加えて、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の
焼付装置と、上記焼付装置によって焼き付けが行われた
感光材料を、現像処理液を用いることによって現像処理
を行い、現像処理がなされた感光材料を乾燥させる現像
処理部とを備えていることを特徴としている。
【0028】上記の構成によれば、感光材料に対する焼
き付け処理、現像処理、乾燥処理、を一元管理の下に連
続して行うことができるので、使用者に操作上の負担を
かけることなしに、多量の写真を連続的にプリントする
ことができる。
【0029】本発明の焼付方法は、上記の課題を解決す
るために、画像情報に応じて強度を変調させた光ビーム
を用いて感光材料を露光する焼付方法において、光源か
ら出射する光ビームのビーム径を変化させることにより
画像の鮮鋭度を調整することを特徴としている。
【0030】上記の方法により、光源から出射される光
ビームのビーム径を変化させることによって、感光材料
に焼き付けられるドット径を調整できる。すなわち、D
PIを変化させることなくドット径のみを調整できるた
め、感光材料に形成される画像のシャープさ、滑らか
さ、すなわち鮮鋭度を表現することができる。なお、こ
の方法はライン露光方式において特に好ましい。
【0031】さらに、画像情報とは関係なく光ビームの
ビーム径のみに基づいて感光材料に形成される画像のシ
ャープさ、滑らかさを表現することができるため、画像
データを調整することなく鮮鋭度について意図的に制御
することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図7に基づいて以下に説明する。
【0033】本実施形態に係る画像出力装置は、原画像
の画像データに基づいて、印画紙(感光材料)に対して
焼き付け,現像および乾燥処理を施すことにより、原画
像を印画紙にプリントするデジタル写真プリンタであ
る。
【0034】図4に示すように、画像出力装置1は、焼
付装置2、現像処理部3、排出部4、PC(Personal C
omputer :コンピュータ,入力手段,演算手段)5を備
えている。
【0035】焼付装置2は、印画紙に対して、原画像の
画像データに応じて走査露光を施すことにより、画像の
焼き付けを行うものである。この焼付装置2の詳細につ
いては後述する。現像処理部3は、処理部と乾燥部とを
備えている。処理部は、発色現像液、漂白液、定着液、
安定液の各種処理液を収容する各処理槽を有している。
焼付装置2において、画像の焼き付けが行われた印画紙
は、これらの各処理液に順次浸漬されることにより現像
される。なお、この処理部において、搬送される印画紙
に対して上記の各種処理液を吹き付けて処理を行う構成
となってもよい。乾燥部は、処理部において現像された
印画紙に対して熱風を吹き付けたりすることによって、
乾燥処理を行うものである。排出部4は、現像がなされ
た印画紙を排出、積載するためのものである。PC5
は、画像出力装置における種々の動作を制御するための
ものである。
【0036】このように、本実施の形態の画像出力装置
1は、印画紙の露光、現像処理、乾燥処理を一元管理の
下に連続して行う構成となっている。よって、使用者に
操作上の負担をかけることなしに、多量の画像を連続的
にプリントすることが可能となっている。
【0037】つぎに、焼付装置2の構成を図5に基づい
て説明する。焼付装置2は、2つのマガジン6a・6
b、カッター7、レーザ露光部8、制御部9を備えてい
る。
【0038】各マガジン6a・6bは、未露光未現像の
印画紙Pをロール状態で収納するものである。これらの
マガジン6a・6bには、それぞれ互いに幅の異なるロ
ール状の印画紙Pが格納されており、必要とされる印画
紙Pのサイズに応じて、これらを切り換えて露光位置に
搬送する構成となっている。
【0039】カッター7は、各マガジン6a・6bから
引き出された印画紙Pを、ユーザーが所望するプリント
サイズ(プリント長さ)にカットするためのものであ
る。このカッター7によってカットされた印画紙Pは、
その後、レーザ露光部8と対向する露光位置に搬送され
る。なお、カッター7が設けられている位置は、特に限
定されるものではなく、カットされていない状態のまま
印画紙Pを露光位置に搬送し、露光後にカットするよう
な構成であっても構わない。
【0040】レーザ露光部8は、RGB(R:red,
G:green, B:blue)それぞれの光が出射制御される
ことにより印画紙Pを露光するものである。このレーザ
露光部8については後述する。
【0041】制御部9は、画像出力装置内の各種動作の
全体的な制御を行っている。レーザ露光部8に対して、
ネガ/ポジ等のフィルムあるいは反射原稿を読み取るこ
とによって得られる画像データ、パーソナルコンピュー
タなどによって画像処理された画像データ、デジタルカ
メラなどによって撮影された画像データなどを送り、レ
ーザ露光部8を駆動するためのものである。この制御部
9についても後述する。
【0042】以上のような構成の焼付装置2によって、
印画紙Pは、レーザ露光部8に対向する露光位置におい
て焼付処理される。具体的には、各色成分の画像データ
をレーザ露光部8に入力することによって、RGB各色
成分の画像データが同時に印画紙P上に焼き付けられる
ことになる。また、印画紙Pはレーザ露光部8の駆動に
同期した速度で搬送され、走査露光方式によって1コマ
分のカラー画像が印画紙P上に焼き付けられる。
【0043】つぎに、図1に基づいてレーザ露光部8お
よび制御部9の構成を説明する。レーザ露光部8は、光
源部13と走査部14とから構成される。
【0044】光源部13は、レーザ(光源)15R・1
5G・15Bと、AOM(Acousto-Optic Modulator :
音響光学変調素子,光ビーム変調手段)16R・16G
・16B、ミラー17R・17G・17Bから構成され
る。
【0045】レーザ15Rは、赤色成分の波長のレーザ
光を発する半導体レーザである。なお、レーザ15G・
15Bはそれぞれ緑色、青色のレーザ光を発する半導体
レーザである。これらのレーザ15R・15G・15B
は、それぞれ一定の強度で各色のレーザ光を出射するよ
うに設定されている。
【0046】AOM16R・16G・16Bは、音波に
より透明媒質中に作り出された屈折率分布が位相回折格
子として働くことによる回折現象、いわゆる音響光学回
折を利用した光変調器であり、印加する超音波の強度を
変えることによって、回折された光の強度を変調するも
のである。このAOM16R・16G・16Bには、信
号プロセッサ12R・12G・12Bが接続されてお
り、画像データに応じて振幅が変調された高周波信号が
入力される。
【0047】AOM16R・16G・16Bに対して、
信号プロセッサ12R・12G・12Bから高周波信号
が入力されると、音響光学媒質内に高周波信号に応じた
超音波が伝搬される。このような音響光学媒質内をレー
ザ光が透過すると、音響光学効果が作用することによっ
て回折が生じ、高周波信号の振幅に応じた強度のレーザ
光がAOM16R・16G・16Bからの回折光として
出射される。
【0048】なお、本実施の形態では、上記のように、
各色成分のレーザ光の強度変調を行う構成、すなわち、
光ビーム変調手段として、AOM16R・16G・16
Bを用いているが、これに限定されるものではなく、各
色成分のレーザ光の強度を変化させることが可能な構成
であればどのような構成を用いても構わない。例えば、
上記のAOM16R・16G・16Bの代わりに、例え
ばEOM(Electro-Optic Modulator :電気光学変調素
子)、MOM(Magneto-Optic Modulator :磁気光学変
調素子)を適用してレーザ光の強度変調を行う構成とし
てもかまわない。
【0049】また、AOM16R・16G・16Bを設
けずに、レーザ15R・15G・15Bからの出力自体
を直接変調させることによって、レーザ光の強度変調を
行う構成としてもよい。
【0050】ミラー17R・17G・17Bは、AOM
16R・16G・16Bから出射したレーザ光を走査部
14が配置されている方向へ反射させる部材である。
【0051】つぎに、走査部14について説明する。走
査部14は、エキスパンダレンズユニット(レンズ部)
18R・18G・18B、ミラー19R・19G・19
B、シリンダレンズ20R・20G・20B、アパーチ
ャ(光ビーム絞り手段)21R・21G・21B、プリ
ズム22、ポリゴンミラー(偏向手段)23、Fθレン
ズ(光学手段)24、駆動源(移動手段)25、駆動制
御装置(ビーム径調整手段)26から構成される。
【0052】エキスパンダレンズユニット18R・18
G・18Bは、入射した光を拡大するエキスパンダレン
ズ、および入射した光を平行光として出射するコリメー
トレンズなどを備えたレンズユニットである。したがっ
て、このエキスパンダレンズユニット18R・18G・
18Bに入射した各色レーザ光は、平行光に変換されて
出射される。
【0053】ミラー19R・19G・19Bは、エキス
パンダレンズユニット18R・18G・18Bから出射
された各色のレーザ光をシリンダレンズ20R・20G
・20Bが配置されている方向へ反射させる部材であ
る。
【0054】シリンダレンズ20R・20G・20B
は、ミラー19R・19G・19Bにおいて反射された
各色のレーザ光を、副走査方向においてポリゴンミラー
23の反射面に集光させるレンズである。このシリンダ
レンズ20R・20G・20Bは、ポリゴンミラー23
の反射面に面倒れ誤差(反射面の法線方向が正常な主走
査面からずれる誤差)が生じている場合の補正(面倒れ
補正)を行うためのものである。
【0055】ポリゴンミラー23の反射面に面倒れ誤差
が生じていると、印画紙上でのレーザ光の到達位置が大
きく変化してしまい、焼き付け画像にピッチむらが生じ
ることになる。本実施の形態では、上記のように、シリ
ンダレンズ20R・20G・20Bによって副走査方向
においてポリゴンミラー23の反射面で一旦集光する構
成とし、かつ、ポリゴンミラー23から反射したレーザ
光が、Fθレンズ24を透過した後に、再び印画紙P上
で集光するように、Fθレンズ24および印画紙Pを配
置している。このような配置とすれば、ポリゴンミラー
23の反射面と印画紙Pとが光学的に共役な配置となる
ので、面倒れによって副走査方向に光束が偏向しても、
印画紙P上の同じ位置に結像することになる。
【0056】アパーチャ21R・21G・21Bは、シ
リンダレンズ20R・20G・20Bから出射したレー
ザ光のビーム径を絞り、通過する光量を制限するもので
ある。
【0057】プリズム22は、3枚の波長選択膜22R
・22G・22Bから構成される。このうち波長選択膜
22Rは、赤色成分のレーザ光をポリゴンミラー23が
配置されている方向へ向け反射させるものである。この
波長選択膜22Rは、赤色成分の波長の光のみを反射
し、それ以外の波長の光を透過する性質を有している。
同様に、波長選択膜22Gは緑色成分のレーザ光のみ
を、波長選択膜22Bは青色成分のレーザ光のみを、ポ
リゴンミラー23が配置されている方向へ向け反射させ
る。また、波長選択膜22G・22Bは、波長選択膜2
2Rからポリゴンミラー23に到る光路上に配置されて
いる。すなわち、波長選択膜22Rにおいて反射された
赤色のレーザ光は、波長選択膜22G・22Bを透過し
てポリゴンミラー23に到ることとなる。さらに、波長
選択膜22Gにおいて反射された緑色のレーザ光は、波
長選択膜22Bを透過してポリゴンミラー23に到るこ
ととなる。すなわち、プリズム22から出射されポリゴ
ンミラー23へ向けて進むレーザ光は、画像データに応
じて変調された赤色成分、緑色成分、青色成分のレーザ
光から構成されることになる。
【0058】ポリゴンミラー23は、複数の反射面が正
多角形を形成するように設けられた回転体であり、図示
しないポリゴンドライバによって回転駆動される。プリ
ズム22から照射されるレーザ光は、ポリゴンミラー2
3の1つの反射面で反射されて印画紙P方向に進行す
る。そして、このポリゴンミラー23からのレーザ光の
反射方向は、ポリゴンミラー23の回転に応じて主走査
方向に移動する。また、ポリゴンミラー23の回転によ
って1つの反射面におけるレーザ光の反射が終わると、
その反射面に隣合う反射面にレーザ光の照射が移り、同
じ範囲で主走査方向にレーザ光の反射方向が移動する。
このように、1つの反射面で1つの走査ラインが走査さ
れ、隣合う反射面で次の走査ラインが走査されることに
なるので、副走査方向に隣合う走査ライン同士の間のタ
イムラグを極めて小さくすることが可能となっている。
【0059】Fθレンズ24は、ポリゴンミラー23か
ら印画紙Pに照射されるレーザ光による走査面の両端近
傍での像の歪みを補正するための光学系であり、複数の
レンズから構成されている。この走査面の両端近傍での
像の歪みは、ポリゴンミラー23から印画紙Pに到る光
路の長さが異なることによって生じるものである。ま
た、Fθレンズ24では、主走査方向および副走査方向
ともにビーム径を絞っている。
【0060】駆動源25は、駆動制御装置26からの指
令により、エキスパンダレンズユニット18R・18G
・18Bまたはアパーチャ21R・21G・21Bを駆
動させるためのものである。駆動制御装置26は、駆動
源25の動作を制御するためのものである。
【0061】以上に示したように、本実施の形態におけ
るレーザ露光部8は、画像情報に応じて変調された赤
色、緑色、青色の各色に対応したレーザ光を、主走査方
向に移動させながら印画紙Pを露光するとともに、印画
紙Pを副走査方向に搬送することによって、印画紙Pに
2次元の焼付画像を形成する構成となっている。
【0062】つぎに、図1に基づいて制御部9の構成に
ついて説明する。制御部9は、画像処理基板10、駆動
基板11、信号プロセッサ12R・12G・12Bから
構成される。
【0063】画像処理基板10は、メモリ10a、LU
T10bを備えているとともに、PC5に接続されてい
る。メモリ10aは、画像データを格納する記憶手段で
あり、RAM(Random Access Memory:ランダムアクセ
スメモリ) などによって構成される。LUT10bは、
画像データに対してガンマ補正などの補正を行うための
係数を格納する記憶手段である。
【0064】PC5から入力される画像データは、まず
メモリ10aに格納され、LUT10bによる補正が加
えられた後に、駆動基板11に対して出力される。
【0065】駆動基板11は、画像処理基板10から送
られてくる情報信号に応じて、振幅が変調された高周波
信号を作りだし、信号プロセッサ12R・12G・12
Bへ伝達するためのものである。信号プロセッサ12R
・12G・12Bは、駆動基板から送られてくるアナロ
グ信号を、AOM16R・16G・16Bが駆動するの
に最適な高周波信号に変換するためのものである。
【0066】PC5は、画像の出力対象となる元の画像
データの保存、および各種画像編集処理を行うととも
に、画像出力装置における諸々の動作を制御する機能を
有するものである。なお、PC5には、フィルムをスキ
ャニングまたは画像を編集するスキャナー部または画像
編集部を設けてもよい。
【0067】次に、図7に基づいて、レーザ光により印
画紙Pに焼き付けられるドット径と画質との関係につい
て説明する。図7(b)に示すように、印画紙Pに焼き
付けられる各ドットは、隣り合うドット同士で接触した
状態である。ここで、DPIを一定で、ドット径を小さ
くすると、図7(a)に示すように、粒状性が強くな
る。また、図7(c)に示すように、DPIを一定で、
ドット径を大きくすると、粒状性は弱くなり、滑らかな
画質になるが、全体的にシャープさがなくなりぼやけた
感じの画質となってしまう。すなわち、この場合は鮮鋭
度が低下する。
【0068】そこで、本実施の形態では、ビーム径を決
定している光学系であるエキスパンダレンズユニット1
8R・18G・18Bおよびアパーチャ21R・21G
・21Bを固定ではなく可変とし、fθレンズ24を出
射したレーザ光のビーム径を変化させることで、印画紙
Pに焼き付けられるドット径を調整する構成を採用して
いる。
【0069】まず、アパーチャ21R・21G・21B
の可変手段について説明する。図2に示すように、アパ
ーチャ21R・21G・21Bは円形状の盤面であり、
その中心には差し込み穴が配されている。そして、差し
込み穴には図示しない回転軸が差し込まれ、駆動源25
に接続される。さらに、差し込み穴の周囲には、大きさ
の異なる複数種類の絞り穴が配されている。
【0070】また、この複数種類の絞り穴のうちの1つ
が、シリンダレンズ20R・20G・20Bとプリズム
22との間の光路上に配されるような位置にアパーチャ
21R・21G・21Bを設置する。そして、駆動制御
装置26からの指令により、駆動源25がアパーチャ2
1R・21G・21Bを回動させることによって、所望
の大きさの絞り穴を光路上に配置させる。
【0071】これにより、複数の大きさの異なる絞り穴
の配置位置を光路上で切り換えることが可能となる。そ
して、レーザ光はあらかじめ選択された絞り穴を通過す
ることになるので、そのビーム径を段階的に制御するこ
とができる。したがって、fθレンズ24を出射するレ
ーザ光のビーム径も変化させることができるため、印画
紙Pに焼き付けられるドット径を調整することができ
る。
【0072】また、アパーチャ21R・21G・21B
を、図3に示すような虹彩絞りとしてもよい。図3
(a)は、虹彩絞りの絞り径を比較的広げた場合の正面
図で、図3(b)は、虹彩絞りの絞り径を比較的狭めた
場合の正面図である。虹彩絞りとは、連続して絞り径を
自由に変えることができる絞りの形式で、これを通過す
る光の径、光量を調整できるアパーチャをいう。
【0073】これにより、開口部の径の面積を段階的で
なく、連続的に設定することが可能となる。したがっ
て、あらかじめ定められた複数種類だけでなく、自由自
在に径の面積を設定することが可能となる。よって、プ
リント画像における鮮鋭度の調整をより細やかに行うこ
とができる。
【0074】つぎに、図6(a)〜図6(c)に基づい
て、エキスパンダレンズユニット18R・18G・18
Bの配置位置を変化させることにより、ビーム径を変化
させる手段について説明する。
【0075】なお、エキスパンダレンズユニット18R
・18G・18Bは、駆動源25からの駆動力により位
置を変更することができる。例えば、エキスパンダレン
ズユニット18R・18G・18Bを図示しないステー
ジに積載し、ステージを駆動源で移動させることによ
り、エキスパンダレンズユニット18R・18G・18
Bの位置を変更させることが可能となる。
【0076】図6(a)に示すように、主走査方向にお
いて、レーザ15R・15G・15Bから出射したレー
ザ光は、エキスパンダレンズユニット18R・18G・
18Bによって平行光に変換される。その後、シリンダ
レンズ20R・20G・20Bを透過し、ポリゴンミラ
ー23の反射面で反射され、Fθレンズ24によって印
画紙P上に集光する。
【0077】つぎに、エキスパンダレンズユニット18
R・18G・18Bの位置を変更し、レーザ15R・1
5G・15Bとエキスパンダレンズユニット18R・1
8G・18Bとの距離を狭めた場合の光路について説明
する。図6(b)に示すように、エキスパンダレンズユ
ニット18R・18G・18Bへ入射するレーザ光の入
射角αは変化しないが、焦点距離が短くなるため、エキ
スパンダレンズユニット18R・18G・18Bから出
射するレーザ光の径は図6(a)に示す状態よりも小さ
くなり、印画紙P上に集光するドット径は小さくなる。
【0078】さらに、レーザ15R・15G・15Bと
エキスパンダレンズユニット18R・18G・18Bと
の距離を広げた場合の光路について説明する。図6
(c)に示すように、エキスパンダレンズユニット18
R・18G・18Bへ入射するレーザ光の入射角αは変
化しないが、焦点距離が長くなるため、エキスパンダレ
ンズユニット18R・18G・18Bから出射するレー
ザ光の径は図6(a)に示す状態よりも大きくなり、印
画紙P上に集光するドット径は大きくなる。
【0079】すなわち、レーザ15R・15G・15B
に対するエキスパンダレンズユニット18R・18G・
18Bの位置を変更した場合、エキスパンダレンズユニ
ット18R・18G・18Bへの入射角αは一定である
が、焦点距離が異なってくるため、エキスパンダレンズ
ユニット18R・18G・18Bから出射するレーザ光
の径を調整できる。また、印画紙P上のドット径は、エ
キスパンダレンズユニット18R・18G・18Bから
出射するレーザ光の径に依存する。
【0080】したがって、図1に示すミラー17R・1
7G・17Bとミラー19R・19G・19Bとの間の
光路上において、エキスパンダレンズユニット18R・
18G・18Bの位置を調整することにより、印画紙P
上に焼き付けられるドット径を調整させることが可能と
なる。
【0081】なお、本実施の形態では、ビーム径を調整
する手段として、アパーチャ21R・21G・21Bお
よびエキスパンダレンズユニット18R・18G・18
Bが用いられているが、どちらか一方で調整する構成で
よい。この場合、図1に示す駆動源に対する接続もどち
らか一方でよい。
【0082】また、エキスパンダレンズユニット18R
・18G・18Bのみでビーム径を調整する場合は、レ
ーザ光をアパーチャ21R・21G・21Bで絞らずに
ビーム径を調整するため、光量を有効に使うことができ
る。さらに、アパーチャ21R・21G・21Bでの不
要光の反射および回折が少なくなるので迷光が減少し、
ゴーストを低減することができる。
【0083】一方、アパーチャ21R・21G・21B
のみでビーム径を調整する場合は、エキスパンダレンズ
ユニット18R・18G・18Bを移動させることなく
ビーム径を調整できる。したがって、比較的小さなスペ
ースでビーム径調整手段を設けることができ、装置の小
型化を図ることが可能となる。
【0084】また、アパーチャ21R・21G・21B
およびエキスパンダレンズユニット18R・18G・1
8Bの両方でビーム径を調整する構成としてもよい。こ
の場合、エキスパンダレンズユニット18R・18G・
18Bによりビーム径の調整を行った後、さらにアパー
チャ21R・21G・21Bにより微調整を行うことが
できるため、さらに細かな鮮鋭度の調整が可能となる。
【0085】なお、ビーム径の調整量は、オペレータが
判断して設定してもよいし、PC5が画像データを解析
し、画像の状態を判断することによって設定してもよ
い。
【0086】オペレータがビーム径の調整量を設定する
場合、例えば次のような処理を行えばよい。まず、焼き
付けようとしている画像を、PC5におけるモニタ上に
表示させる。オペレータは、表示された画像を確認し、
どの程度の鮮鋭度に設定すればよいかを判断する。ここ
で、例えば表示画面上に、鮮鋭度を変化させるボタンな
どを表示し、オペレータがこのボタンを操作することに
よって、表示画面上の画像の鮮鋭度を変化させるように
してもよい。そして、所望とする鮮鋭度が決定された時
点で、この鮮鋭度に対応したビーム径が設定され、駆動
制御装置26にその情報が送信される。
【0087】また、PC5が画像データを解析すること
によってビーム径の調整量を設定する場合、例えば次の
ような処理を行えばよい。まず、焼き付けようとしてい
る画像の画像データに対して、エッジ検出アルゴリズム
を適用することによって、エッジの検出を行う。エッジ
検出アルゴリズムとしては、例えば画像データに対して
微分演算を行う方法などが挙げられる。また、検出され
たエッジに対して、さらにそのエッジの強さの情報の統
計をとるなどの処理を行ってもよい。このような処理に
よって、エッジとして検出された画素数や、エッジの強
度などの情報を得ることができ、これらによって画像の
鮮鋭度の度合いを把握することができる。そして、例え
ば画像の鮮鋭度の基準値を予め設定しておき、焼き付け
ようとしている画像の鮮鋭度を、この基準値に近づける
ようにビーム径の調整量を算出する。
【0088】
【発明の効果】本発明の焼付装置は、以上のように、光
ビームを出射する光源と、光ビームのビーム径を調整す
るビーム径調整手段とを備えている構成である。
【0089】それゆえ、光源から出射される光ビームの
ビーム径を調整できるため、感光材料に焼き付けられる
ドット径を調整できる。したがって、画像データを調整
することなく鮮鋭度について制御可能な焼付装置を提供
することができるという効果を奏する。
【0090】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、光源から出射される光ビーム
を画像情報に応じて変調させる光ビーム変調手段と、光
ビームを主走査方向に偏向させる偏向手段と、上記偏向
手段から出射される光ビームを感光材料上に収束させる
光学手段とを備えている構成である。
【0091】それゆえ、1本のビームで2次元の画像を
焼き付けることが可能である。したがって、2次元の画
像において、鮮鋭度について意図的に制御可能な焼付装
置を提供することができるという効果を奏する。
【0092】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、上記光源と上記感光材料との
間に設けられたレンズ部と、上記レンズ部を移動させる
移動手段とを備え、上記ビーム径調整手段が、レンズ部
を光源と感光材料との間の光路上で移動させることによ
って光ビームのビーム径を調整する構成である。
【0093】それゆえ、光源とレンズ部との距離を移動
手段により変更することができる。ここで、レンズ部へ
入射する光ビームの入射角は一定であるため、光源とレ
ンズ部との距離を変更することにより、レンズ部から出
射する光ビームのビーム径を調整することができる。さ
らに、感光材料上のドット径の大きさはビーム径に依存
するため、画像データを調整することなく感光材料に焼
き付けられるドット径を調整することができる。
【0094】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、光ビームを通過させる開口部
を備えた光ビーム絞り手段を備え、上記ビーム径調整手
段が、上記開口部の径を変化させることによって、ビー
ム径を調整する構成である。
【0095】それゆえ、スペースをとらない簡単な構成
でビーム径を調整することができ、装置の小型化を図る
ことができるという効果を奏する。
【0096】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、上記光ビーム絞り手段が、上
記開口部として径の異なる複数の絞り穴を備え、上記ビ
ーム径調整手段が、上記複数の絞り穴のうちいずれか1
つの絞り穴を光ビームの光路上に配置するように、上記
光ビーム絞り手段の配置状態を変化させることによって
ビーム径を調整する構成である。
【0097】それゆえ、複数の絞り穴からいずれか1つ
の絞り穴を選択できるため、ビーム径を段階的に変化さ
せることが可能である。したがって、感光材料に焼き付
けられるドット径も段階的に変更することができるとい
う効果を奏する。
【0098】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、上記構成に加えて、上記光ビーム絞り手段が、上記
開口部として、虹彩絞りを備え、上記ビーム径調整手段
が、虹彩絞りによって開口部の径を調整することによっ
て光ビームのビーム径を調整する構成である。
【0099】それゆえ、ビーム径調整手段が虹彩絞りの
絞り径を連続的に調整するため、ビーム径をより精密か
つ、自在に制御することが可能となる。よって、プリン
ト途中でビーム径を変更することが困難な場合でも、最
適な画質でプリントすることができるという効果を奏す
る。
【0100】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、オペレータからの指示を入力
する入力手段を備え、上記ビーム径調整手段が、上記入
力手段からの指示に応じて、ビーム径を調整する構成で
ある。
【0101】それゆえ、オペレータの所望する焼き付け
画像の鮮鋭度が得られるように、オペレータ自身により
ビーム径を調整することができるという効果を奏する。
【0102】また、本発明の焼付装置は、以上のよう
に、焼き付けようとする画像の画像データに基づいて、
光ビームのビーム径を算出する演算手段を備え、上記ビ
ーム径調整手段が、上記演算手段によって算出されたビ
ーム径となるように、ビーム径を調整する構成である。
【0103】それゆえ、原画像に適した画質となるよう
な鮮鋭度を自動で調整することができるという効果を奏
する。
【0104】また、本発明の画像出力装置は、以上のよ
うに、上記の構成に加えて、請求項1ないし8のいずれ
か1項に記載の焼付装置と、上記焼付装置によって焼き
付けが行われた感光材料を、現像処理液を用いることに
よって現像処理を行い、現像処理がなされた感光材料を
乾燥させる現像処理部とを備えている構成である。
【0105】それゆえ、感光材料に対する焼き付け処
理、現像処理、乾燥処理、を一元管理の下に連続して行
うことができるので、使用者に操作上の負担をかけるこ
となしに、多量の写真を連続的にプリントすることがで
きるという効果を奏する。
【0106】また、本発明の焼付方法は、以上のよう
に、光源から出射する光ビームのビーム径を変化させる
ことにより画像の鮮鋭度を調整することを特徴としてい
る。
【0107】それゆえ、光源から出射される光ビームの
ビーム径を変化させることにより、感光材料に焼き付け
られるドット径を調整できる。したがって、画像データ
を調整することなく鮮鋭度について制御可能な焼付方法
を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像出力装置が備えるレーザ露光部と
制御部との概略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の画像出力装置が備えるアパーチャ21
R・21G・21Bを示す正面図である。
【図3】同図(a)(b)は、本発明の画像出力装置が
備えるアパーチャ21R・21G・21Bを虹彩絞りと
した場合の正面図である。
【図4】本発明の画像出力装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の画像出力装置の構成を示す断面図であ
る。
【図6】光源を出射したレーザ光が印画紙に到達するま
での光路を示す主走査方向の断面図である。
【図7】同図(a)(b)(c)は、印画紙上に焼き付
けられるドットを示す説明図である。
【符号の説明】
1 画像出力装置 2 焼付装置 3 現像処理部 4 排出部 5 PC(Personal Computer :コンピュータ,入力
手段,演算手段) 8 レーザ露光部 9 制御部 12R・12G・12B 信号プロセッサ 13 光源部 14 走査部 15R・15G・15B レーザ(光源) 16R・16G・16B AOM(Acousto-Optic Mo
dulator :音響光学変調素子,光ビーム変調手段) 18R・18G・18B エキスパンダレンズユニッ
ト(レンズ部) 21R・21G・21B アパーチャ(光ビーム絞り
手段) 23 ポリゴンミラー(偏向手段) 24 Fθレンズ(光学手段) 25 駆動源(移動手段) 26 駆動制御装置(ビーム径調整手段) P 印画紙(感光材料) α 入射角

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報に応じて強度を変調させた光ビー
    ムを用いて感光材料を露光する焼付装置において、 光ビームを出射する光源と、 光ビームのビーム径を調整するビーム径調整手段とを備
    えていることを特徴とする焼付装置。
  2. 【請求項2】光源から出射される光ビームを画像情報に
    応じて変調させる光ビーム変調手段と、 光ビームを主走査方向に偏向させる偏向手段と、 上記偏向手段から出射される光ビームを感光材料上に収
    束させる光学手段とを備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の焼付装置。
  3. 【請求項3】上記光源と上記感光材料との間に設けられ
    たレンズ部と、 上記レンズ部を移動させる移動手段とを備え、 上記ビーム径調整手段が、レンズ部を光源と感光材料と
    の間の光路上で移動させることによって光ビームのビー
    ム径を調整することを特徴とする請求項1または2のい
    ずれか1項に記載の焼付装置。
  4. 【請求項4】光ビームを通過させる開口部を備えた光ビ
    ーム絞り手段を備え、 上記ビーム径調整手段が、上記開口部の径を変化させる
    ことによって、ビーム径を調整することを特徴とする請
    求項1、2または3のいずれか1項に記載の焼付装置。
  5. 【請求項5】上記光ビーム絞り手段が、上記開口部とし
    て径の異なる複数の絞り穴を備え、 上記ビーム径調整手段が、上記複数の絞り穴のうちいず
    れか1つの絞り穴を光ビームの光路上に配置するよう
    に、上記光ビーム絞り手段の配置状態を変化させること
    によってビーム径を調整することを特徴とする請求項4
    に記載の焼付装置。
  6. 【請求項6】上記光ビーム絞り手段が、上記開口部とし
    て、虹彩絞りを備え、 上記ビーム径調整手段が、虹彩絞りによって開口部の径
    を調整することによって光ビームのビーム径を調整する
    ことを特徴とする請求項4に記載の焼付装置。
  7. 【請求項7】オペレータからの指示を入力する入力手段
    を備え、 上記ビーム径調整手段が、上記入力手段からの指示に応
    じて、ビーム径を調整することを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のいずれか1項に記載の焼付装置。
  8. 【請求項8】焼き付けようとする画像の画像データに基
    づいて、光ビームのビーム径を算出する演算手段を備
    え、 上記ビーム径調整手段が、上記演算手段によって算出さ
    れたビーム径となるように、ビーム径を調整することを
    特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記
    載の焼付装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8のいずれか1項に記載の
    焼付装置と、 上記焼付装置によって焼き付けが行われた感光材料を、
    現像処理液を用いることによって現像処理を行い、現像
    処理がなされた感光材料を乾燥させる現像処理部とを備
    えていることを特徴とする画像出力装置。
  10. 【請求項10】画像情報に応じて強度を変調させた光ビ
    ームを用いて感光材料を露光する焼付方法において、 光源から出射する光ビームのビーム径を変化させること
    により画像の鮮鋭度を調整することを特徴とする焼付方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251509A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Brother Ind Ltd 画像表示装置
CN108931899A (zh) * 2015-09-28 2018-12-04 株式会社尼康 图案描绘装置及图案描绘方法
JP2023048990A (ja) * 2021-09-28 2023-04-07 ネッチ ゲレーテバウ ゲーエムベーハー 調整可能な試料ホルダを備える温度パラメータ判定用装置

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