JP2001350206A - 露光装置、写真処理装置および露光方法 - Google Patents

露光装置、写真処理装置および露光方法

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JP2001350206A
JP2001350206A JP2000171202A JP2000171202A JP2001350206A JP 2001350206 A JP2001350206 A JP 2001350206A JP 2000171202 A JP2000171202 A JP 2000171202A JP 2000171202 A JP2000171202 A JP 2000171202A JP 2001350206 A JP2001350206 A JP 2001350206A
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main scanning
photosensitive material
exposure
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English (en)
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Kozo Mano
晃造 眞野
Yasutaka Kayama
泰孝 加山
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主走査方向において印画紙の位置ずれが生じ
た場合でも、印画紙を露光範囲内に確実に収めて、未露
光領域が形成されるのを防ぐ。 【解決手段】 基準クロック発生回路27R・27G・
27Bにて発生する各色のピクセルクロックの周波数を
小さくしたり、ポリゴンミラー18の回転速度が速くな
るようにポリゴンドライバ19を制御する制御部30を
設ける。ピクセルクロックの周波数を下げた場合、1画
素を露光する時間が長くなるため、また、ポリゴンミラ
ー18の回転速度を速めると、ポリゴンミラー18から
の反射光が単位時間で主走査方向に振られる範囲が広が
るため、いずれも、印画紙上に形成すべき各ドットが主
走査方向に広がる。これにより、印画紙の主走査方向に
収まるドット数が減るために主走査方向の解像度は低下
するが、印画紙よりも主走査方向に広い範囲を露光する
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに基づ
いてレーザ光を変調し、レーザ光の走査方向(以下、主
走査方向と記載する)に対して垂直な方向(以下、副走
査方向)に印画紙を搬送しながら当該印画紙を露光する
露光装置、写真処理装置および露光方法に関するもので
あり、特に、主走査方向における印画紙の位置ずれにも
容易に対応できる露光装置、写真処理装置および露光方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、写真の焼き付けを行う露光方
式として、アナログ露光とデジタル露光とが知られてい
る。アナログ露光とは、原画像が記録されている写真フ
ィルムに光を照射し、この写真フィルムを透過した光を
印画紙上に照射することによって、上記原画像を印画紙
に焼き付ける方式である。一方、デジタル露光とは、写
真フィルム上の画像をスキャナ等によって読み取って得
られる画像データや、デジタルカメラによる撮影によっ
て得られる画像データなどに基づいて、赤、緑、青の単
色光を各画素毎に印画紙上に照射することにより、上記
画像データに応じた画像を印画紙に焼き付ける方式であ
る。
【0003】また、デジタル露光は、さらに面露光と走
査露光とに大別される。面露光とは、光変調素子(例え
ばLCD(Liquid Crystal Display))の全面に2次元
的な画像を表示し、この表示画像をそのまま印画紙に焼
き付ける方式である。一方、走査露光とは、印画紙を副
走査方向に搬送しながら光源からの光を印画紙の主走査
方向に照射することによって、印画紙に2次元的な画像
を焼き付ける方式である。
【0004】ここで、走査露光を行う露光装置として
は、種々提案されているが、例えば上記光源として赤、
緑、青の各色に対応したレーザ光源を用いるものがあ
る。この種の露光装置では、入力されるデジタル画像デ
ータに基づいて各色のレーザ光が変調される。そして、
変調されたレーザ光が、ポリゴンミラー等の偏向器によ
って主走査方向に偏向され、fθレンズなどの光学系を
介して印画紙上に照射される。このとき、印画紙が同時
に副走査方向に搬送されることによって、印画紙上には
最終的に2次元のカラー画像が焼き付けられる。
【0005】ところで、アナログ露光、デジタル露光に
かかわらず、露光装置においては、印画紙を搬送するた
めの搬送ローラ等を含む搬送系の精度や、印画紙の搬送
時の微小な変形等に起因して、搬送される印画紙に主走
査方向(アナログ露光の場合は印画紙幅方向)の位置ず
れが生じる場合がある。ロール状の印画紙が主走査方向
に蛇行しながら搬送されたり、また、そのような蛇行と
まではいかなくても、副走査方向の搬送経路自体が経時
的に主走査方向に微妙に変化する場合がその例である。
また、シート状の印画紙を用いた場合でも、上記のよう
な蛇行は起こらないにしても、搬送系の精度に起因し
て、印画紙幅方向の位置ずれが起こり得る。
【0006】したがって、例えば、レーザ光源を用いた
走査露光において、図12に示すように、レーザ光の主
走査方向における走査幅(露光範囲)が、印画紙Pの主
走査方向における幅(以下、印画紙幅と記載する)と同
じ長さに設定されていると、上記のように印画紙Pが主
走査方向に例えばAだけ位置ずれを起こした場合に、印
画紙Pの主走査方向の一端とレーザ光の走査の始点とが
一致しなくなるため、印画紙P上には幅Aだけ白色の未
露光領域(同図斜線部分)が形成されてしまい、画質が
損なわれる。このような問題は、アナログ露光において
も同様に生じる。
【0007】そこで、アナログ露光においては、図13
に示すように、写真フィルム101の任意のコマ101
aに記録された画像を印画紙102に焼き付けるべく、
画像記録領域103の全体に光を照射するが、このと
き、画像記録領域103に記録された画像全体を印画紙
102に焼き付けることを目標とするのではなく、画像
記録領域103よりも一回り小さい領域104の画像を
印画紙102に焼き付けることを目標としている。つま
り、画像記録領域103の全体に光を照射することによ
って、画像記録領域103に対応した、印画紙102よ
りも一回り大きな範囲の領域105を露光するようにし
ている。これによって、印画紙102が幅方向に若干の
位置ずれを起こしても、印画紙102が領域105内に
収まっている限り、印画紙102全体を露光できること
にかわりはなく、印画紙102に未露光領域が形成され
るのが防止される。
【0008】一方、デジタル露光においても、上記の考
え方を適用することができる。つまり、例えば走査露光
の場合を想定すると、走査露光幅を印画紙幅よりも大き
く設定することによって印画紙の主走査方向の位置ずれ
に対応することができる。また、印画紙のサイズ誤差に
対応することも可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル露
光においては、印画紙の主走査方向の各ドットに対応す
る画像データの数に元々余裕があれば、つまり、主走査
方向において印画紙に打つべきドット数よりも画像デー
タ数のほうが多ければ、走査露光幅が印画紙幅よりも大
きくなるので問題はない。しかし、例えば、主走査方向
において上記ドット数と上記画像データ数とが同じであ
る場合には、印画紙幅よりも広い走査露光幅を得ようと
思えば上記画像データ数を主走査方向に増やす処理が必
要となる。このような処理としては様々な方法がある
が、一般的には、フォトレタッチソフトなどのソフトウ
ェアを用いて画像データ数を変換する手法が採られてい
る。
【0010】しかし、ソフト的に処理する場合は、その
ためにPC(Personal Computer )においてそのような
ソフトをわざわざ立ち上げて処理を行わなければなら
ず、そのような処理自体が面倒である。また、上記と同
様な処理を行うハードウェアを構成することも考えられ
るが、構成が複雑化するおそれがある。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、主走査方向において印画
紙の位置ずれが生じた場合でも、印画紙に未露光領域が
形成され、その結果、写真としての品質が損なわれるの
を容易に回避することができる露光装置、写真処理装置
および露光方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る露
光装置は、上記の課題を解決するために、感光材料の主
走査方向に並ぶ各ドットごとに画像データに応じた光量
の光ビームを出射すると共に、上記光ビームを上記主走
査方向に走査させて上記感光材料に導く光ビーム照射手
段と、上記感光材料を上記主走査方向とは異なる副走査
方向に搬送する搬送手段とを備え、上記感光材料を搬送
しながら露光する露光装置であって、上記感光材料の主
走査方向に形成すべきドット数以下の数の画像データの
それぞれに対応する各ドットを主走査方向に広げて、上
記感光材料の主走査方向の幅よりも広い範囲を露光でき
るように、上記光ビーム照射手段による露光を制御する
制御手段をさらに備えていることを特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、光ビーム照射手段に
よって感光材料に照射される光ビーム(例えばレーザ
光)は、感光材料の主走査方向の各ドットに対応する画
像データに応じた光量で、主走査方向に走査されながら
照射される。この間、上記感光材料は、搬送手段によっ
て副走査方向に搬送されるので、上記感光材料には最終
的に、2次元的に広がる複数ドットからなる画像が焼き
付けられる。
【0014】ここで、例えば、感光材料の主走査方向に
形成すべきドット数が1000個であり、画像データ数
が1000個以下である場合には、制御手段の制御によ
り、光ビーム照射手段が上記画像データの各々に対応す
る各ドットを主走査方向に広げて露光する。このような
露光は、例えば、上記感光材料の各ドットを順次露光す
るためのクロックに同期して行われるが、このクロック
の周波数を下げたり、光ビームを主走査方向に走査する
際の走査速度を速めることで実現可能である。クロック
の周波数を下げると、1ドットを露光する時間(周期)
が長くなるため、上記走査速度を速めると、1ドットに
対応する光ビームが主走査方向にそれだけ長く感光材料
に照射されるために、感光材料上に形成される各ドット
が主走査方向に広がることになる。
【0015】したがって、各ドットの主走査方向への広
がり具合、すなわち、上記の例では、クロックの周波数
を下げる割合または上記走査速度を速める割合を調整す
ることで、主走査方向の上記画像データ数が、感光材料
の主走査方向に形成すべき上記ドット数以下であって
も、感光材料の主走査方向の幅よりも広い範囲を露光す
ることができるようになる。これにより、搬送時におい
て感光材料に主走査方向の位置ずれが生じても、その感
光材料を広い露光範囲内に収めて、感光材料全体を露光
することが可能となる。
【0016】しかも、各ドットの主走査方向への広がり
具合を調整するだけでそのような広い露光範囲を得るこ
とができるので、主走査方向の画像データ数を増やす処
理も勿論必要ない。
【0017】したがって、上記構成によれば、主走査方
向において感光材料の位置ずれが生じた場合でも、感光
材料に形成すべきドット数以下の画像データを用いて容
易に感光材料の全体を露光することができ、感光材料上
に未露光領域が形成されるのを容易に回避することがで
きる。この結果、感光材料上に形成される画像の画質が
損なわれるのを容易に回避することができる。
【0018】また、感光材料を広い露光範囲内に収め
て、感光材料全体を露光することが可能となるので、感
光材料の主走査方向の位置ずれのみならず、感光材料が
主走査方向に対して傾斜した場合や感光材料のサイズ誤
差があった場合でも、未露光領域が形成されるのを回避
して、画質が低下するのを回避することができる。
【0019】請求項2の発明に係る露光装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1の構成において、上記
制御手段は、上記各ドットの主走査方向の広がり具合に
応じて、上記感光材料に対する主走査方向の露光開始タ
イミングを変化させることを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、制御手段は、主走査
方向の所定ラインにおける各ドットを主走査方向に広げ
る際に、例えば、上記感光材料に対する主走査方向の露
光開始タイミングを早める制御を行う。露光開始タイミ
ングをどのくらい早めるかは、各ドットの広がり具合に
応じて決定される。これにより、感光材料における露光
開始位置よりも主走査方向外側の位置から露光が開始さ
れることになり、各ドットがどのように主走査方向に広
がる場合でも、主走査方向における露光範囲内に確実に
感光材料を収めることが可能となる。
【0021】請求項3の発明に係る露光装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1または2の構成におい
て、上記光ビーム照射手段は、光ビームを出射する光源
と、上記感光材料の各ドットを順次露光するためのクロ
ックを発生させるクロック発生手段と、上記クロックに
同期して入力される画像データに応じて上記光ビームを
変調する光変調手段とを備え、上記制御手段は、上記ク
ロック発生手段が発生するクロックの周波数を変化させ
ることにより、上記感光材料上に形成される各ドットを
主走査方向に広げることを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、光源から出射される
光ビームは、クロック発生手段にて発生するクロックに
同期して入力される画像データに応じて、光変調手段に
て変調される。このとき、制御手段が上記クロックの周
波数を例えば下げる制御を行えば、1ドットを露光する
時間(周期)が長くなるために、感光材料上に形成され
る各ドットが主走査方向に広がることになる。したがっ
て、主走査方向の画像データ数を増やさなくても感光材
料の主走査方向の幅よりも広い露光範囲を得ることがで
き、請求項1の構成による効果を確実に得ることが可能
となる。
【0023】なお、光変調手段が、パルス幅変調または
駆動電流制御等により、光源(例えば半導体レーザ)に
変調をかけることにより、クロック発生手段にて発生す
るクロックに同期して入力される画像データに応じた光
量を光源から発生させる構成であっても、上記の効果を
得ることができる。
【0024】請求項4の発明に係る露光装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれかの
構成において、上記制御手段は、上記光ビーム照射手段
による上記光ビームの主走査方向の走査速度を変化させ
ることにより、上記感光材料上に形成される各ドットを
主走査方向に広げることを特徴としている。
【0025】上記の構成によれば、制御手段が光ビーム
の主走査方向の走査速度を例えば速くする制御を行え
ば、1ドットに対応する光ビームが主走査方向にそれだ
け長く感光材料に照射されるために、感光材料上に形成
される各ドットが主走査方向に広がることになる。した
がって、主走査方向の画像データ数を増やさなくても感
光材料の主走査方向の幅よりも広い露光範囲を得ること
ができ、請求項1の構成による効果を確実に得ることが
可能となる。
【0026】請求項5の発明に係る露光装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれかの
構成において、上記制御手段は、感光材料の副走査方向
において所定サイズのプリント領域以外の領域の少なく
とも一部に対応する画像データがカットされるように、
上記光ビーム照射手段を制御することを特徴としてい
る。
【0027】感光材料として例えばロール状のものを用
いた場合、最終的には、感光材料において所定サイズの
プリント領域のみが切り取られ、写真として得られるこ
とになる。つまり、上記プリント領域以外の領域は、最
終的には廃棄されることになる。
【0028】ここで、制御手段の制御によって、感光材
料の副走査方向において所定サイズのプリント領域以外
の領域の少なくとも一部に対応する画像データをカット
し、残りの画像データに基づいて光ビーム照射手段によ
って感光材料を露光すると、プリント領域以外の領域の
副走査方向の長さを縮める、つまり、連続するプリント
領域間の距離を縮めることができる。これにより、感光
材料において廃棄される量を確実に減らすことができ、
感光材料の有効利用を図ることができる。
【0029】また、ロール状の感光材料を用いた場合に
おいて、連続するプリント領域間の距離が縮まるという
ことは、シート状の感光材料を用いた場合は、シートと
シートとの距離を縮めて搬送することができることを意
味する。したがって、シート状の感光材料を用いた場合
は、全体的な処理時間を短縮して処理能力を向上させる
ことができる。
【0030】請求項6の発明に係る露光装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれかの
構成において、上記搬送手段は、感光材料を所定の搬送
速度で搬送するための搬送制御部と、感光材料の副走査
方向の位置を検出する位置検出手段とを備え、上記制御
手段は、感光材料の露光位置と、上記位置検出手段での
検出結果と、上記搬送速度とに基づいて、感光材料の露
光位置に対する副走査方向の位置を判断し、上記露光位
置における露光の開始が、感光材料の先端が露光位置に
達する前となり、上記露光の終了が、上記感光材料の後
端が露光位置を通過した後となるように、上記搬送制御
部を制御することを特徴としている。
【0031】感光材料の露光位置と、上記位置検出手段
での検出結果と、上記搬送速度とが分かっていれば、制
御手段は、上記位置検出手段によって検出された位置か
らの時間を管理することにより、感光材料が露光位置に
到達するタイミングを把握することができると共に、露
光位置に対する感光材料の副走査方向の位置を判断する
ことができる。
【0032】ここで、感光材料として例えばシート状の
ものを想定したとき、制御手段の制御により、搬送制御
部が、露光位置における露光の開始が、感光材料の先端
が露光位置に達する前となり、上記露光の終了が、上記
感光材料の後端が露光位置を通過した後となるように、
搬送速度を例えば下げる。これにより、感光材料が副走
査方向における上記の露光範囲内に収まるようになる。
【0033】このとき、露光位置における露光開始から
感光材料の先端が露光位置に到達するまでの間、およ
び、上記感光材料の後端が露光位置を通過してから上記
露光が終了するまでの間は、感光材料には勿論光ビーム
が照射されないので、これらの期間に対応した画像デー
タをカットしなくても、上記画像データをカットしたと
きと同等の画像を感光材料に焼き付けることができる。
つまり、上記構成においては、上記画像データをわざわ
ざカットする必要がない。
【0034】請求項7の発明に係る露光装置は、上記の
課題を解決するために、請求項1ないし6のいずれかの
構成において、上記制御手段は、感光材料の副走査方向
の解像度が、主走査方向の解像度の変化に対応して変化
するように、上記搬送手段を制御することを特徴として
いる。
【0035】制御手段が感光材料上に形成される各ドッ
トを主走査方向に広げる制御を行うと、そのような制御
を行う前に比べ、主走査方向の解像度は低下する。この
場合、副走査方向の解像度が常に一定であるならば、感
光材料上に焼き付けられる画像の縦横比が変化すること
になり、画質が損なわれる場合がある。
【0036】そこで、上記構成では、制御手段の制御に
より、主走査方向の解像度の変化に対応して、感光材料
の副走査方向の解像度も変化させている。例えば主走査
方向の解像度が0.5パーセント低下する場合には、例
えば副走査方向の解像度も0.5パーセント低下され
る。このような副走査方向の解像度の低下は、搬送手段
が感光材料の搬送速度を速めることによって実現可能で
ある。
【0037】したがって、上記のように主走査方向の解
像度の変化に対応して副走査方向においても解像度を変
化させることにより、感光材料に焼き付けられる画像の
縦横比が変化するのを回避することができ、縦横比の変
化によって画質が損なわれるのを回避することができ
る。
【0038】請求項8の発明に係る写真処理装置は、上
記の課題を解決するために、請求項1ないし7のいずれ
かに記載の露光装置と、上記露光装置によって感光材料
上に形成された画像を現像する現像部とを備えているこ
とを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、請求項1ないし7の
いずれかに記載の露光装置を用いれば、感光材料に主走
査方向の位置ずれが生じたときでも、未露光領域を形成
することなく感光材料を露光することができるので、露
光済みの感光材料上に形成された画像を現像部によって
現像することにより、未露光領域に対応した筋のない良
好な品質の写真プリントを得ることができる。
【0040】請求項9の発明に係る露光方法は、上記の
課題を解決するために、感光材料の主走査方向に並ぶ各
ドットごとに画像データに応じた光量の光ビームを出射
し、感光材料を上記主走査方向とは異なる副走査方向に
搬送させながら、上記光ビームを上記主走査方向に走査
させることにより、感光材料を露光する露光方法であっ
て、上記感光材料の主走査方向に形成すべきドット数以
下の画像データに対応する各ドットを主走査方向に広げ
て、上記感光材料の主走査方向の幅よりも広い範囲を露
光することを特徴としている。
【0041】上記の構成によれば、感光材料に照射され
る光ビーム(例えばレーザ光)は、感光材料の主走査方
向の各ドットに対応する画像データに応じた光量で、主
走査方向に走査されながら照射される。この間、上記感
光材料は副走査方向に搬送されるので、上記感光材料に
は最終的に、2次元的に広がる複数ドットからなる画像
が焼き付けられる。
【0042】ここで、例えば、感光材料の主走査方向に
形成すべきドット数が1000個であり、画像データ数
が1000個以下である場合には、上記画像データの各
々に対応する各ドットを主走査方向に広げて露光する。
このような露光は、例えば、上記感光材料の各ドットを
順次露光するためのクロックに同期して行われるが、こ
のクロックの周波数を下げたり、光ビームを主走査方向
に走査する際の走査速度を速めることで実現可能であ
る。クロックの周波数を下げると、1ドットを露光する
時間(周期)が長くなるため、上記走査速度を速める
と、1ドットに対応する光ビームが主走査方向にそれだ
け長く感光材料に照射されるために、感光材料上に形成
される各ドットが主走査方向に広がることになる。
【0043】したがって、各ドットの主走査方向への広
がり具合、すなわち、上記の例では、クロックの周波数
を下げる割合または上記走査速度を速める割合を調整す
ることで、主走査方向の上記画像データ数が、感光材料
の主走査方向に形成すべき上記ドット数以下であって
も、感光材料の主走査方向の幅よりも広い範囲を露光す
ることができるようになる。これにより、搬送時におい
て感光材料に主走査方向の位置ずれが生じても、その感
光材料を広い露光範囲内に収めて、感光材料全体を露光
することが可能となる。
【0044】しかも、各ドットの主走査方向への広がり
具合を調整するだけでそのような広い露光範囲を得るこ
とができるので、主走査方向の画像データ数を増やす処
理も勿論必要ない。
【0045】したがって、上記構成によれば、主走査方
向において感光材料の位置ずれが生じた場合でも、感光
材料に形成すべきドット数以下の画像データを用いて容
易に感光材料の全体を露光することができ、感光材料上
に未露光領域が形成されるのを容易に回避することがで
きる。この結果、感光材料上に形成される画像の画質が
損なわれるのを容易に回避することができる。
【0046】また、感光材料を広い露光範囲内に収め
て、感光材料全体を露光することが可能となるので、感
光材料の主走査方向の位置ずれのみならず、感光材料が
主走査方向に対して傾斜した場合や感光材料のサイズ誤
差があった場合でも、未露光領域が形成されるのを回避
して、画質が低下するのを回避することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。
【0048】本実施形態に係る写真処理装置は、原画像
の画像データに基づいて、感光材料に対して焼き付け,
現像および乾燥処理を施すことにより、原画像を感光材
料にプリントするデジタル写真プリンタである。
【0049】図2は、上記写真処理装置の構成を示す斜
視図である。図2に示すように、該写真処理装置は、焼
付部1、印画紙格納部2、現像部3、乾燥部4およびP
C5を備えている。
【0050】印画紙格納部2は、焼付部1に供給する感
光材料としての印画紙P(図3参照)を格納するもので
あり、例えばロール状の印画紙Pを格納するための2つ
のペーパーマガジン2a・2bを焼付部1の上部に備え
ている。これらペーパーマガジン2a・2bには、それ
ぞれ異なるサイズ(幅)の印画紙Pが格納されている。
そして、出力画像のサイズに応じた印画紙Pがペーパー
マガジン2a(または2b)から焼付部1に供給され
る。なお、印画紙Pの焼付部1への搬送経路の途中にカ
ッターを設け、焼付部1にシート状の印画紙Pを供給す
る構成とすることもできる。
【0051】焼付部1は、図3に示すように、露光部6
(露光装置)と、搬送ローラR1〜R5とを備えてい
る。露光部6は、画像データに基づいてレーザ光を変調
し、レーザ光の走査方向(以下、主走査方向と記載す
る)に対してほぼ垂直な方向(以下、副走査方向)に印
画紙Pを搬送しながら当該印画紙Pを露光するものであ
り、本発明の最も特徴的な部分である。レーザ光を変調
するための画像データは、例えば写真フィルムを読み取
るスキャナやデジタルカメラ等によって得られる。な
お、露光部6の詳細については後述する。
【0052】搬送ローラR1〜R5は、印画紙格納部2
から供給された印画紙Pを、露光部6を経由して現像部
3に送り込むためのものである。例えばペーパーマガジ
ン2aに収納されている印画紙Pは、搬送ローラR1・
R2・R3・R4によって順に搬送され、ペーパーマガ
ジン2bに収納されている印画紙Pは、搬送ローラR5
・R2・R3・R4によって順に搬送される。
【0053】現像部3は、焼付部1にて焼き付け処理の
施された印画紙Pを各種の現像処理液に浸しながら搬送
することによって、印画紙Pに焼き付けられた画像を現
像するものである。乾燥部4は、現像部3にて現像され
た印画紙Pを、例えば熱風の吹き付けにより乾燥させる
ためのものである。
【0054】PC5は、原画像の画像データを保存する
機能や、画像データに対してデータ処理を施す機能等を
有している。また、PC5は、本写真処理装置全体のマ
ンマシンインターフェイスを司っており、PC5を介し
て、例えば実際のプリント条件を入力したり、本写真処
理装置の設定の入力/確認等を行うことが可能となって
いる。
【0055】また、本写真処理装置は、上記の他にも、
当該写真処理装置全体の動作を制御する複数のコントロ
ール用のCPU(図示せず)を備えている。
【0056】本実施形態に係る写真処理装置は、上記C
PUでの制御により、印画紙Pの露光、現像処理、乾燥
処理を一元管理の下に連続して行う構成となっている。
よって、使用者に操作上の負担をかけることなしに、多
量の写真を連続的にプリントすることが可能となってい
る。
【0057】次に、上記の露光部6の構成について説明
する。図4は、露光部6の概略構成を示す説明図であ
る。露光部6は、光源部7(光ビーム照射手段)、走査
部8(光ビーム照射手段)および搬送部9(搬送手段)
を備えた構成となっている。また、露光部6は、光源部
7に画像データに応じた信号を供給するデータ供給部2
6(図5参照)をも備えた構成となっているが、この点
については後述する。以下、まず、光源部7、走査部8
および搬送部9の各構成について説明する。
【0058】(光源部の構成)光源部7は、赤(Red )
・緑(Green )・青(Blue)のそれぞれの色のレーザ光
を走査部8に供給する光源部7R・7G・7Bからなっ
ている。
【0059】光源部7Rは、赤色LD(Laser Diode) 1
0R(光源)、レンズ群11R、AOM(Acousto-Opti
c Modulator ;音響光学変調素子)12R(光変調手
段)、調光部13R、ミラー14RおよびAOMドライ
バ15Rを備えている。レンズ群11R、AOM12R
および調光部13Rは、赤色LD10Rからミラー14
Rに到る光軸上にそれぞれこの順で配置されている。
【0060】赤色LD10Rは、赤色成分の波長のレー
ザ光を発する半導体レーザである。また、レンズ群11
Rは、赤色LD10から出射した赤色レーザ光を整形
し、次のAOM12Rの光入射口に導くためのレンズ群
である。
【0061】AOM12Rは、音波により透明媒質中に
作り出された屈折率分布が位相回折格子として働くこと
による回折現象、いわゆる音響光学回折を利用した光変
調器であり、印加する超音波の強度を変えることによっ
て、回折された光の強度を変調するものである。
【0062】このAOM12Rには、AOMドライバ1
5Rが接続されている。AOMドライバ15Rは、後述
するピクセルクロックに同期して高周波信号をAOM1
2Rに供給するものである。上記の高周波信号は、印画
紙Pの主走査方向の各ドットに対応する画像データに応
じて振幅の変調されたものである。
【0063】したがって、AOM12Rに対して、AO
Mドライバ15Rから高周波信号が入力されると、音響
光学媒質内に上記高周波信号に応じた超音波が伝搬され
る。このような音響光学媒質内をレーザ光が透過する
と、音響光学効果が作用することによって回折が生じ、
高周波信号の振幅に応じた強度のレーザ光がAOM12
Rから回折光として出射される。この結果、AOM12
Rからは、印画紙Pの各画素ごとに画像データに応じた
光量のレーザ光が出射されることになる。
【0064】調光部13Rは、AOM12Rを出射し
た、画像データに応じて変調されたレーザ光を調光する
(光量の微調整を行う)ものであり、例えばNDフィル
タや、大きさの異なる複数の開口部が設けられた回転板
などによって構成される。半導体レーザや固体レーザな
どの発光素子は、安定した状態で発光を行うことのでき
る光量の範囲が決まっているので、この調光部13Rに
よる調光によって、印画紙の発色特性に応じて広いダイ
ナミックレンジとなるような光量範囲で露光を行うこと
が可能となる。
【0065】ミラー14Rは、調光部13Rを出射した
レーザ光を走査部8が配置されている方向に反射させる
ものである。このミラー14Rは、入射した光のうち、
赤色成分の光を反射させるミラーであればどのようなも
のを用いてもよい。本実施形態では、赤色成分の波長の
みからなる赤色レーザ光がミラー14Rに入射するの
で、ミラー14Rとして、入射した光を全反射させるミ
ラーを用いている。
【0066】一方、光源部7Gは、緑色SHG(Second
Harmonic Generation)レーザユニット10G(光源)、
AOM12G(光変調手段)、調光部13G、ダイクロ
イックミラー14GおよびAOMドライバ15Gを備え
ている。AOM12Gおよび調光部13Gは、緑色SH
Gレーザユニット10Gからダイクロイックミラー14
Gに到る光軸上にそれぞれこの順で配置されている。
【0067】緑色SHGレーザユニット10Gは、緑色
成分の波長のレーザ光を出射する光源として機能するも
のである。この緑色SHGレーザユニット10Gの内部
には、図示はしないが、YAGレーザなどの固体レー
ザ、および該固体レーザから出射されたレーザ光から第
2次高調波を取り出す第2次高調波生成部などから構成
される波長可変部などが設けられている。例えば、YA
Gレーザから1064nmの波長のレーザ光が出射され
る場合、第2次高調波生成部において532nmの波長
(緑色成分)のレーザ光が生成され、この第2次高調波
成分のレーザ光が出射されることになる。なお、本実施
形態の構成では、基本のレーザ光を出射する手段として
固体レーザを用いているが、これに限定されるものでは
なく、例えばLDを用いることも可能である。また、緑
色SHGレーザユニット10Gの内部には、光源部7R
が備えるレンズ群11Rと同等の機能のものが設けられ
ている。
【0068】AOM12Gおよび調光部13Gは、光源
部7Rにおいて説明したAOM12Rおよび調光部13
Rと同様の構成のものである。すなわち、AOM12G
は、後述するピクセルクロックに同期して入力される画
像データに応じて振幅の変調された高周波信号をAOM
12Gに供給するAOMドライバ15Gと接続されてい
る。そして、AOM12Gは、緑色SHGレーザユニッ
ト10Gから出射されたレーザ光を、AOMドライバ1
5Gから供給される上記高周波信号に応じて変調し、印
画紙Pの各画素ごとに画像データに応じた光量で出射さ
せる。調光部13Gは、AOM12Gから出射されたレ
ーザ光の光量の微調整を行う。
【0069】ダイクロイックミラー14Gは、調光部1
3Gを出射した緑色成分のレーザ光を走査部8が配置さ
れている方向に反射させるものである。このダイクロイ
ックミラー14Gは、緑色成分の波長の光のみを反射さ
せ、それ以外の波長の光を透過させる性質を有してい
る。このダイクロイックミラー14Gは、光源部7Rに
おけるミラー14Rから走査部8に到る光路上に配置さ
れており、ミラー14Rにおいて反射された赤色のレー
ザ光は、ダイクロイックミラー14Gを透過して走査部
8に到ることになる。すなわち、ダイクロイックミラー
14Gから走査部8に向けて進む光は、画像データに応
じて変調された赤色成分のレーザ光および緑色成分のレ
ーザ光から構成されることになる。
【0070】また、光源部7Bは、光源部7Gとほぼ同
様の構成となっており、青色SHGレーザユニット10
B(光源)、AOM12B(光変調手段)、調光部13
B、ダイクロイックミラー14BおよびAOMドライバ
15Bを備えている。AOM12Bおよび調光部13B
は、青色SHGレーザユニット10Bからダイクロイッ
クミラー14Bに到る光軸上にそれぞれこの順で配置さ
れている。
【0071】青色SHGレーザユニット10Bは、青色
成分の波長のレーザ光を出射する光源として機能するも
のであり、緑色SHGレーザユニット10Gとほぼ同様
の構成となっている。また、AOM12Bおよび調光部
13Bは、光源部7R・7Gにおいて説明したAOM1
2R・12Gおよび調光部13R・13Gと同様の構成
のものである。すなわち、AOM12Bは、後述するピ
クセルクロックに同期して入力される画像データに応じ
て振幅の変調された高周波信号をAOM12Bに供給す
るAOMドライバ15Bと接続されている。そして、A
OM12Bは、青色SHGレーザユニット10Bから出
射されたレーザ光を、AOMドライバ15Bから供給さ
れる上記高周波信号に応じて変調し、印画紙Pの各画素
ごとに画像データに応じた光量で出射させる。調光部1
3Bは、AOM12Bから出射されたレーザ光の光量の
微調整を行う。
【0072】ダイクロイックミラー14Bは、調光部1
3Bを出射した青色成分のレーザ光を走査部8が配置さ
れている方向に反射させるものである。このダイクロイ
ックミラー14Gは、青色成分の波長の光のみを反射さ
せ、それ以外の波長の光を透過させる性質を有してい
る。このダイクロイックミラー14Bは、ミラー14R
およびダイクロイックミラー14Gから走査部8に到る
光路上に配置されており、ミラー14Rにおいて反射さ
れ、ダイクロイックミラー14Gを透過した赤色のレー
ザ光、および、ダイクロイックミラー14Gにおいて反
射された緑色のレーザ光は、ダイクロイックミラー14
Bを透過して走査部8に到ることになる。すなわち、ダ
イクロイックミラー14Bから走査部8に向けて進む光
は、画像データに応じて変調された赤色成分、緑色成
分、青色成分のレーザ光から構成されることになる。こ
の結果、ミラー14R、ダイクロイックミラー14G・
14Bは、各色のレーザ光を同軸上に集光する集光手段
を構成している。
【0073】上記光源部7においては、赤色LD10
B、緑色SHGレーザユニット10G、青色SHGレー
ザユニット10BからR・G・Bの各色のレーザ光が出
射されると、各色のレーザ光は、AOM12R・12G
・12Bによって、印画紙Pの主走査方向の各ドットに
対応する画像データに応じて変調され、上記画像データ
に応じた光量となって、調光部13R・13G・13
B、ミラー14Rおよびダイクロイックミラー14G・
14Bを介して、次に説明する走査部8に一体的に入射
することになる。
【0074】なお、本実施形態では、上記のように、各
色成分のレーザ光の強度変調を行う構成として、AOM
12R・12G・12Bを用いているが、これに限定さ
れるものではなく、例えば電気光学変調素子(EO
M)、磁気光学変調素子(MOM)を適用してレーザ光
の強度変調を行う構成としてもかまわない。
【0075】(走査部の構成)走査部8は、反射ミラー
16、シリンドリカルレンズ17、ポリゴンミラー18
およびfθレンズ20を備えた構成となっている。反射
ミラー16からポリゴンミラー18に到る光軸上にシリ
ンドリカルレンズ17が配置されているとともに、ポリ
ゴンミラー18から印画紙Pに到る光路上にfθレンズ
20が配置されている。
【0076】反射ミラー16は、光源部7R・7G・7
Bにおけるミラー14R、ダイクロイックミラー14G
・14Bにおいて反射された赤色成分、緑色成分、青色
成分のレーザ光をポリゴンミラー18が配置されている
方向へ反射させる部材である。シリンドリカルレンズ1
7は、反射ミラー16において反射されたレーザ光を、
ポリゴンミラー18の反射面に集光させるレンズであ
る。
【0077】ポリゴンミラー18は、複数の反射面を側
面に持つ正多角柱状の回転体であり、全体制御部51
(図1参照)によって制御されるポリゴンドライバ19
によって回転駆動される。ポリゴンミラー18の回転速
度を調整することで、印画紙Pの主走査方向の解像度
(ドット数)を調整することができる。
【0078】fθレンズ20は、ポリゴンミラー18か
ら印画紙Pに照射されるレーザ光による走査面の両端近
傍での像の歪みを補正するためのレンズである。この走
査面の両端近傍での像の歪みは、ポリゴンミラー18か
ら印画紙Pに到る光路の長さが異なることによって生じ
るものである。
【0079】このような走査部8の構成により、光源部
7から出射されるR・G・Bの各色のレーザ光は、反射
ミラー16およびシリンドリカルレンズ17を介してポ
リゴンミラー18の1つの反射面に照射され、当該反射
面で反射されて印画紙P方向に進行する。そして、この
ポリゴンミラー18からのレーザ光の反射方向が、ポリ
ゴンミラー18の回転に応じて主走査方向に変化するこ
とにより、印画紙Pが主走査方向に走査されることにな
る。
【0080】このとき、ポリゴンミラー18の回転によ
って1つの反射面におけるレーザ光の反射が終わると、
その反射面と隣合う反射面にレーザ光の照射が移り、主
走査方向に同じ範囲でレーザ光の反射方向が移動する。
つまり、印画紙Pにおける1つの走査ラインにおける走
査の終了後、直ちに次の走査ラインの走査開始点にレー
ザ光が当たることになる。したがって、後述する搬送部
9によって印画紙Pを搬送しながら露光することによ
り、副走査方向に隣合う走査ラインの各露光にタイムラ
グをほとんど生じさせることなく、印画紙Pを2次元的
に露光することが可能となる。
【0081】以上で説明した光源部7および走査部8
は、印画紙Pの主走査方向に並ぶ各ドットごとに画像デ
ータに応じた光量の光ビーム(レーザ光)を出射すると
共に、上記光ビームを上記主走査方向に走査させて印画
紙Pに導く光ビーム照射手段を構成している。
【0082】ところで、上記した走査部8において、ポ
リゴンミラー18の反射面に面倒れ誤差(反射面の法線
方向が正常な主走査面からずれる誤差)が生じている
と、印画紙P上でのレーザ光の到達位置が大きく変化し
てしまい、焼き付け画像の画質が大きく損なわれてしま
うことになる。
【0083】そこで、本実施形態では、シリンドリカル
レンズ17によって、反射ミラー16にて反射されたレ
ーザ光を、ポリゴンミラー18の反射面上、副走査方向
においてほぼ中央部に集光させるようにすると共に、ポ
リゴンミラー18から反射したレーザ光が、fθレンズ
20を透過した後に、再び印画紙P上で集光するよう
に、fθレンズ20および印画紙Pを配置している。
【0084】このような構成により、ポリゴンミラー1
8の反射面と印画紙Pとが光学的に共役な配置となるの
で、面倒れによって副走査方向に光束が偏向しても、そ
れらの光束は、fθレンズ20を介して印画紙P上の副
走査方向において同じ位置に結像することになる。言い
換えれば、ポリゴンミラー18の反射面の1点から、副
走査方向の任意の方向にある程度の範囲内で光が出射し
ても、印画紙P上の副走査方向において同じ位置に結像
することになる。したがって、上記構成によれば、ポリ
ゴンミラー18に面倒れ誤差があっても、それを補正
(面倒れ補正)することができる。
【0085】しかも、ポリゴンミラー18の各反射面同
士で傾きにばらつきがあったとしても、シリンドリカル
レンズ17によって、ポリゴンミラー18の反射面上、
副走査方向においてほぼ中央部にレーザ光を集光してい
ることにより、そのばらつきの影響を最小限に抑えて、
ポリゴンミラー18からの反射光をfθレンズ20に確
実に入射させることができる。
【0086】ところで、ポリゴンミラー18の一つの反
射面により印画紙Pの1ラインを走査するときの走査角
は、ポリゴンミラー18の面数によって決まる。つま
り、ポリゴンミラー18の面数をMとすると、上記走査
角は、360°/M×2で表される。本実施形態では、
M=8であるため、上記走査角は、360°/8×2=
90°となっている。
【0087】このように、ポリゴンミラー18における
レーザ光の反射方向は、ポリゴンミラー18の回転によ
り、fθレンズ20を介して主走査方向に90°の範囲
で振られることになるが、本実施形態では、そのうち4
5°の範囲で振られるレーザ光を印画紙Pの露光に利用
している。これは、fθレンズ20の両端付近を介して
得られる光で印画紙Pを露光すると、画像に歪みが生じ
やすいからである。なお、上記45°の範囲は、印画紙
Pの法線を軸に線対称に広がる範囲となっている。
【0088】このように90°の範囲で振られる光のう
ち、実際にどれだけ印画紙Pの走査に利用するのかを示
す割合を、有効走査期間率と言う。本実施形態の例で
は、有効走査期間率は45°/90°=1/2である。
【0089】また、走査部8は、上記の構成に加え、さ
らに同期センサ21Aおよびミラー21Bを備えてい
る。これら同期センサ21Aおよびミラー21Bは、そ
れぞれポリゴンミラー18から印画紙Pに到るレーザ光
の主走査範囲の外側に設けられている。ミラー21B
は、ポリゴンミラー18から露光(走査)開始点に向か
う方向に見て、そのすぐ主走査方向外側となる位置に配
置されている。したがって、ポリゴンミラー18におけ
る1つの反射面から反射されるレーザ光は、まずミラー
21Bに当たり、その後、主走査方向の露光に供される
こととなる。
【0090】ポリゴンミラー18からのレーザ光がミラ
ー21Bに当たると、ミラー21Bでの反射光が同期セ
ンサ21Aに入射するように、ミラー21Bの反射面の
角度が設定されている。また、ポリゴンミラー18から
ミラー21Bを介して同期センサ21Aに到る光路の長
さは、ポリゴンミラー18から印画紙P上における主走
査の開始点に到る光路の長さとほぼ等しくなるように設
計されている。
【0091】上記した同期センサ21Aは、光を検出す
るセンサであり、ポリゴンミラー18からミラー21B
を介してレーザ光が入射すると、その照射タイミングで
後述する制御部30(図1参照)に信号を送信する。す
なわち、この同期センサ21Aからの出力を監視するこ
とによって、制御部30は、用いる印画紙Pの幅に応じ
た走査タイミングを正確に把握することが可能となる。
【0092】(搬送部の構成)搬送部9は、搬送ローラ
22、マイクロステップモータ23およびマイクロステ
ップドライバ24(搬送制御部)などを備えた構成とな
っている。搬送ローラ22は、印画紙Pを搬送するロー
ラであり、図4においては、ポリゴンミラー18の回転
軸方向(副走査方向)に印画紙Pを搬送させる。
【0093】マイクロステップモータ23は、搬送ロー
ラ22を駆動するためのステッピングモータの一種であ
り、振動が小さい、すなわち搬送ムラが少ないという特
徴を有している。これにより、回転角の制御を極めて精
密に行うことが可能となり、印画紙Pの副走査方向にお
ける搬送位置の制御を緻密に行うことができる。
【0094】マイクロステップドライバ24は、印画紙
Pを所定の搬送パルスで搬送するために、マイクロステ
ップモータ23の回転を駆動制御するものである。全体
制御部51が搬送系制御部54(図10参照)を介して
このマイクロステップドライバ24を制御し、マイクロ
ステップモータ23の回転速度を調整することで、印画
紙Pの副走査方向の搬送速度が調整され、副走査方向の
解像度が調整される。
【0095】なお、主走査方向1ラインの露光終了後、
次のラインを露光するまでに印画紙Pを搬送する際の搬
送パルスは、1パルスであっても複数パルスであっても
構わない。また、上記搬送パルスは、同期センサ21A
からの検出信号と同期していても同期していなくてもよ
い。要は、印画紙Pが一定速度で副走査方向に搬送さ
れ、かつ、副走査方向に所望の解像度が得られるように
搬送されればよい。
【0096】なお、搬送系9以外の系(例えば現像部
3)では、インダクションモータ等の他のモータが用い
られているが、印画紙Pを搬送するためのモータを全
て、マイクロステップモータ23等のパルスモータで構
成しても勿論構わない。ただし、この場合は、露光部6
での印画紙Pの搬送をさらに精度良く行うことができる
反面、上記各パルスモータを駆動するための制御系が高
価になる。
【0097】また、搬送部9は、印画紙Pの副走査方向
における位置を検出するための位置検出センサ25(位
置検出手段)を備えている。この位置検出センサ25
は、印画紙Pの露光位置よりも副走査方向における上流
側に配置されており、印画紙Pの先端あるいは後端が通
過したことを検知してその情報を制御部30に供給する
ようになっている。
【0098】(データ供給部の構成)次に、データ供給
部26について説明する。
【0099】図5に示すように、データ供給部26は、
AOM12R・12G・12Bを駆動するためのAOM
ドライバ15R・15G・15Bに画像データを入力す
るものであり、基準クロック発生回路27R・27G・
27B(クロック発生手段)、データバッファ28R・
28G・28BおよびD/Aコンバータ29R・29G
・29B、R成分画像データ格納部53R、G成分画像
データ格納部53GおよびB成分画像データ格納部53
Bを備えている。
【0100】基準クロック発生回路27R・27G・2
7Bは、RGBのそれぞれに対応するピクセルクロック
を発生するものである。ピクセルクロックとは、印画紙
P上の各ドットを順次露光するためのタイミングを制御
するためのクロックであり、その周波数は、印画紙P上
の1ドット(ピクセル)を露光する時間の逆数で示され
る。ピクセルクロックの周波数の設定によって、主走査
方向に何ドット露光するかが決定されることとなる。
【0101】データバッファ28R・28G・28B
は、R成分画像データ格納部53R、G成分画像データ
格納部53GおよびB成分画像データ格納部53Bから
のR・G・Bの各色成分の画像データを一時的に蓄える
メモリであり、基準クロック発生回路27R・27G・
27Bにて発生する各色のピクセルクロックに同期し
て、各色の画像データを1画素分ずつD/Aコンバータ
29R・29G・29Bに出力する。
【0102】D/Aコンバータ29R・29G・29B
は、データバッファ28R・28G・28Bから入力さ
れるデジタル画像データをそれぞれアナログデータに変
換し、AOMドライバ15R・15G・15Bに出力す
る。
【0103】つまり、上記構成において、R・G・Bの
各色成分の画像データがデータバッファ28R・28G
・28Bに入力されると、データバッファ28R・28
G・28Bに格納された画像データが、各色のピクセル
クロックに同期して、D/Aコンバータ29R・29G
・29Bを介してAOMドライバ15R・15G・15
Bに供給される。そして、AOMドライバ15R・15
G・15Bが、入力された画像データに応じた高周波信
号をAOM12R・12G・12Bに供給することによ
り、AOM12R・12G・12Bにて上記画像データ
に応じた光量のレーザ光が得られることとなる。
【0104】本実施形態のように、RGBのレーザ光を
一体的に印画紙Pの所定画素に照射する場合、fθレン
ズ20に起因するRGB間の色ずれを考えないとすれ
ば、RGBの各ピクセルクロックの周波数を全て同じと
することにより、印画紙P上の同じ位置(所定画素)に
RGB3色のレーザ光を当てることが可能となる。よっ
て、以下では、RGBの各ピクセルクロックは互いに同
期がとれているものとして話を進める。なお、上記の色
ずれを考慮する場合については後述する。
【0105】(主要部の構成)ところで、本発明は、画
像データ数を変えないで印画紙Pに形成すべき各ドット
を主走査方向に若干広げる、つまり、主走査方向の解像
度(dot per inch)を若干落とすことにより、印画紙P
の主走査方向の位置ずれによる画像品位の低下を防止す
る点に特徴がある。以下、この点を実現するための構成
について詳細に説明する。
【0106】図1に示すように、本写真処理装置は、上
記の構成に加え、制御部30(制御手段)、印画紙情報
記憶部31、画像データ数記憶部32、入力部33およ
び設定値記憶部34をさらに備えている。
【0107】制御部30は、全体制御部51と、露光制
御部52とで構成されている。全体制御部51は、露光
制御部52を含む露光部6全体の動作を制御している。
露光制御部52は、基準クロック発生回路27R・27
G・27Bを制御するものである。例えば、基準クロッ
ク発生回路27R・27G・27Bにて発生する各ピク
セルクロックの周波数は、同期センサ21Aからの検出
信号と同期がとれるように露光制御部52によって調整
される。また、露光制御部52は、R成分画像データ格
納部53R、G成分画像データ格納部53GおよびB成
分画像データ格納部53Bからデータバッファ28R・
28G・28Bへの各色成分の画像データの読み出しタ
イミング(全色同じタイミング)も制御するようになっ
ている。
【0108】印画紙情報記憶部31は、用いる印画紙P
の主走査方向の幅、副走査方向の長さなどを記憶するメ
モリである。ここで、印画紙Pの主走査方向の幅につい
ては、印画紙格納部2に設けられた設定部(図示せず)
により読み取られ、副走査方向の長さについては、上記
幅と画像サイズとから演算により求められる。
【0109】画像データ数記憶部32は、スキャナやデ
ジタルカメラ等によって得られる、印画紙Pの画像デー
タの主走査方向の数を記憶するメモリである。また、入
力部33は、例えば印画紙Pに形成すべき主走査方向お
よび副走査方向のドット数、すなわち、主走査方向およ
び副走査方向の解像度(dot per inch)をオペレータが
指定入力するため等に用いられるものであり、例えばキ
ーボードやマウスなどで構成される。
【0110】設定値記憶部34は、入力部33によって
入力される各種設定値(例えば印画紙Pに対する主走査
方向の後述するマージンおよび副走査方向における画像
データをカットする行数など)を記憶しておくものであ
る。
【0111】また、制御部30は、基準クロック発生回
路27R・27G・27Bにて発生する各色のピクセル
クロックの周波数、および/または、ポリゴンミラー1
8の回転速度を制御し、これによって、印画紙Pの主走
査方向の解像度を調整する。
【0112】ここで、用いる印画紙Pの主走査方向の幅
(最大露光幅)と、入力部33によって設定された主走
査方向の解像度との関係から、印画紙P上に形成すべき
ドット(露光画素)の数を求めることは可能である。例
えば、印画紙Pの幅が12インチであり、設定された解
像度が480dpiであるとすると、印画紙Pの主走査
方向には、480×12=5760個のドットが形成さ
れることになる。
【0113】この5760個のドットに対して、主走査
方向における実際の画像データが例えば元々6000個
あるような場合には、上記画像データをそのまま用いれ
ば、主走査方向において印画紙Pの幅よりも大きな範囲
を露光することができる。しかし、上記画像データが同
じ5760個であったり、それよりも少ない値である場
合には、上記と同じ解像度では、勿論、印画紙Pの位置
ずれをカバーできる範囲を露光することはできない。
【0114】そこで、制御部30は、用いる印画紙Pの
主走査方向に打つべきドット数と、画像データ数記憶部
32に記憶されている主走査方向の画像データ数とに基
づいて、主走査方向の解像度を落とすべきか否かを自動
的に判断し、この判断結果に基づいて、ピクセルクロッ
クの周波数および/またはポリゴンミラー18の回転速
度を制御するようになっている。
【0115】具体的には、制御部30は、主走査方向の
上記画像データ数が上記ドット数以下であれば、基準ク
ロック発生回路27R・27G・27Bにて発生する各
色のピクセルクロックの周波数を小さくする制御を行う
か、ポリゴンミラー18の回転速度が速くなるようにポ
リゴンドライバ19を制御し、これによって主走査方向
の解像度を落とすようにしている。
【0116】ここで、例えばピクセルクロックと主走査
方向の解像度との関係について説明すれば以下の通りで
ある。ただし、印画紙Pの主走査方向の解像度をa(dp
i)、副走査方向の解像度をb(dpi)、印画紙Pの最大露
光幅をc(inch)、副走査方向の搬送速度をd(inch/s
ec)、有効走査期間率をeとする。
【0117】印画紙Pの主走査方向の1行の走査に要す
る時間t(sec )は、以下の式で表される。
【0118】t=1/(b×d) 主走査方向の1行の走査において、実際に印画紙Pを露
光する時間tP (sec)は、上記時間tに有効走査期間
率を乗じた値となる。つまり、時間tp は、以下の式で
表される。
【0119】tp =e/(b×d) 印画紙Pにおける主走査方向の各ピクセルは、この時間
p 内で露光されることになるので、1ピクセルを露光
する時間T(sec )は、時間tp を主走査方向のピクセ
ル数で割った値となり、以下の式で表される。
【0120】 T=tp /(a×c)=e/(a×b×c×d) ピクセルクロックCKは、上記時間Tの逆数であり、以
下の式で表される。
【0121】CK=1/T=(a×b×c×d)/e=
{(b×c×d)/e}×a したがって、ピクセルクロックCKと主走査方向の解像
度との間には比例関係が成立し、ピクセルクロックCK
の周波数を例えば小さくすることにより、主走査方向の
解像度が低下することが分かる。また、ピクセルクロッ
クCKを小さくすると、1画素を露光する時間が長くな
り、これによって印画紙Pの主走査方向に収まるドット
数が減ることからも、同一幅の印画紙Pに対して主走査
方向の解像度が低下することが分かる。
【0122】一方、ポリゴンミラー18の回転速度を例
えば速めると、レーザ光の主走査方向における走査速度
が増大する、つまり、ポリゴンミラー18にて反射され
る1画素に対応するレーザ光の主走査方向に振られる角
度が大きくなるために、印画紙P上の露光画素は、主走
査方向に延びることになり、この結果、上記と同様に印
画紙Pの主走査方向に収まるドット数が減る。したがっ
て、この場合も同一幅の印画紙Pに対して主走査方向の
解像度が低下することになる。
【0123】ピクセルクロックの周波数を小さくした
り、ポリゴンミラー18の回転速度を速めると、上述の
理由により、図6に示すように、印画紙Pの主走査方向
に形成されるべき各ドットD1 、D2 、・・・、
K-1 、DK (Kは正の整数)が主走査方向に引き伸ば
されることになる。この場合、上記の引き伸ばしによっ
て印画紙P内に収まるドット数が減るため、印画紙Pの
主走査方向における解像度は低下するが、その反面、上
記周波数の設定次第で、印画紙Pの主走査方向の幅より
も大きい範囲を露光することが可能となる。ただし、こ
の場合、走査開始タイミングをピクセルクロックの変換
前よりも若干早める制御を行うことは必要である。
【0124】したがって、制御部30の上記制御によ
り、印画紙Pに主走査方向に若干の位置ずれが生じて
も、その印画紙Pを上記露光範囲内で確実に露光するこ
とができ、未露光領域が形成されることがなくなる。
【0125】また、同図からも分かるように、ピクセル
クロックの変換後の画像データの数は変換前と同じK個
であり、画像データ数を増大させてはいない。しかも、
ピクセルクロックの周波数を変えたり、ポリゴンミラー
18の回転速度を変える制御は、基準クロック発生回路
27R・27G・27Bやポリゴンドライバ19に供給
する信号を制御するだけで済むので、非常に容易であ
る。
【0126】したがって、本発明によれば、印画紙Pの
主走査方向の位置ずれに起因する画像品位の低下を、主
走査方向の解像度を低下させることによって容易に防止
することができる。
【0127】このとき、制御部30が、印画紙Pに形成
する各ドットの主走査方向の広がり具合に応じて、印画
紙Pに対する主走査方向の露光開始タイミングを早める
制御を行えば、各ドットがどのように主走査方向に広が
る場合でも、露光範囲内に確実に印画紙Pを収めること
が可能となる。したがって、たとえ、印画紙Pが、当該
印画紙Pにおける露光開始位置よりも主走査方向外側に
位置ずれしたとしても、印画紙P全体を露光することが
可能となる。
【0128】ところで、制御部30の制御によって、各
色のピクセルクロックの周波数をどの程度小さくする
か、あるいは、ポリゴンミラー18の回転速度をどの程
度大きくするかは、印画紙Pの主走査方向の位置ずれを
カバーできる範囲内で設定されればよい。12インチ幅
の印画紙Pに対しては、上記の位置ずれとしては例えば
1mmを想定することができるが、この場合は、主走査
方向に1mmの位置ずれが生じても印画紙Pを確実に露
光できるようなマージンが、印画紙Pの主走査方向の外
側に確保されるように、上記周波数および上記回転速度
を設定し、主走査方向の解像度を落とすようにすればよ
い。
【0129】ここで、本発明では、主走査方向の解像度
を落とすとは言っても、画質が大幅に低下するほど解像
度を落とすわけではない。例えば、主走査方向の解像度
が480dpiから479dpiに低下した場合には、
12インチ幅の印画紙Pに収まらなくなるドットの数は
12個である。この程度であれば、削除されるドットが
印画紙Pの画質を大幅に低下させるものとはならない。
また、解像度の低下によって画質が低下するか否かの判
断は、印画紙Pに形成された画像を見る者(例えばオペ
レータ)によって様々である。
【0130】そこで、オペレータは、各自の好みに応じ
て上記マージンを入力部33を介して自由に入力、設定
し、設定値記憶部34に記憶させることが可能となって
いる。このとき、上記マージンとしては、例えば、幅の
異なる印画紙Pの全てに対して共通の値(例えば1m
m)としてもよく、また、個々の印画紙Pの幅に応じて
異なる値としてもよい。さらに、上記マージンとして、
個々の印画紙Pの幅に対して一律に何パーセントという
ような値にしてもよく、個々の印画紙Pごとに上記のパ
ーセンテージを変えた値としてもよい。制御部30は、
設定値記憶部34に記憶されたマージンに対応する解像
度が得られるように、ピクセルクロックまたはポリゴン
ミラー18の回転速度を調整することとなる。
【0131】つまり、本発明では、主走査方向の解像度
をいくら落とすか(各色のピクセルクロックの周波数を
どの程度小さくするか、あるいは、ポリゴンミラー18
の回転速度をどの程度大きくするか)は、印画紙Pの主
走査方向の位置ずれをオペレータの好みに応じたマージ
ンでカバーすることができるように設定されればよい。
【0132】また、オペレータの好みではなく、制御部
30が、印画紙Pの主走査方向の幅に応じて、上記マー
ジンを自動的に設定することも可能である。
【0133】また、本実施形態では、副走査方向の解像
度は変化しないので、主走査方向のみ解像度をあまりに
落としすぎると、画像の縦横比のバランスが崩れる場合
もある。したがって、本実施形態では、縦横比が著しく
崩れない範囲で上記のマージンを設定することが望まし
い。なお、副走査方向の解像度を変化させる点について
は後述の実施の形態4で説明する。
【0134】ところで、主走査方向の解像度を低下させ
るべく、ポリゴンドライバ19に供給する信号のクロッ
クを変える場合、クロックを2〜3パーセントずらす場
合であれば、ポリゴンドライバ19に与える影響はほと
んどない。しかし、クロックをそれ以上ずらすと、工場
出荷時においてなされたポリゴンドライバ19のチュー
ニングが大幅に崩れることになり、その結果、ドライバ
の寿命が低下したり消費電力が増大したりする。
【0135】一方、AOM12R・12G・12Bに入
力される信号およびAOM12R・12G・12Bから
出力される信号が例えば図7に示すような波形で示され
るとすると、ピクセルクロックの周波数を下げた場合に
は、同図の拡大図で示すTが長くなり、Tに占めるxの
割合が大きくなるので、画質的には良い方向となる。な
お、出力信号が完全に立ち上がるまでの時間zは、ピク
セルクロックに関係なく一定である。
【0136】このようなAOM12R・12G・12B
の動作と、ポリゴンドライバ19の特性とを総合的に勘
案すれば、主走査方向の解像度を低下させる場合には、
ポリゴンドライバ19に供給する信号のクロックを変え
るよりも、ピクセルクロックの周波数を下げるほうが望
ましいと言える。
【0137】また、本実施形態では、画像データ数記憶
部32に記憶されている主走査方向の画像データ数と、
用いる印画紙Pの主走査方向に打つべきドット数とに基
づいて、主走査方向の解像度を落とすか否かを自動的に
判断する構成について説明した。しかし、例えば、上記
画像データ数および上記ドット数をモニタ(図示せず)
に表示させてこれらの情報をオペレータが認識できるよ
うにし、オペレータがこれらの情報を見て主走査方向の
解像度を落とすか否かを判断し、その指示を入力部33
を介して制御部30に与えるようにしてもよい。この場
合、入力部33は、主走査方向の解像度を落とすか否か
を選択するための選択手段として機能する。このような
選択手段を設けることによって、オペレータに選択でき
る自由度を持たせることができる。ただし、この場合、
主走査方向の解像度を落とさなくてもよい場合の画像デ
ータ数の最低ラインは設ける。
【0138】また、主走査方向の解像度を落とすか否か
の上記判断は、印画紙Pの主走査方向に打つべきドット
数よりも、主走査方向の画像データ数のほうが元々多い
場合においても行うようにしてもよい。
【0139】なお、以上では、fθレンズ20における
屈折率がRGBで互いに異なることが原因で、同じ画素
に対応する各色のレーザ光の印画紙P上での照射位置が
互いにずれる色ずれを考慮しない場合について説明し
た。この場合には、例えば、RGBの各ピクセルクロッ
クの周波数を互いに変化させると共に、主走査方向にお
ける走査開始タイミングを互いに異ならせることで、そ
のような色ずれをなくすことが可能である。しかし、こ
の場合でも、各色に対応するピクセルクロックの周波数
を全ピクセルクロックについて低下させたり、ポリゴン
ミラー18の回転速度を上げることは十分に可能であ
る。つまり、上記の色ずれの影響をなくす構成において
も、本発明を適用することが可能と言える。
【0140】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図面に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成に
は同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0141】本実施形態では、実施の形態1において、
ロール状の印画紙Pを露光した後、所定サイズのプリン
トが得られるように印画紙Pを副走査方向に順にカット
する構成を考えた場合に、図8に示すように、露光制御
部52(制御部30)がデータバッファ28R・28G
・28Bを以下のように制御する構成となっている。
【0142】すなわち、露光制御部52は、データバッ
ファ28R・28G・28BからD/Aコンバータ29
R・29G・29Bに供給されるR・G・Bの各成分の
画像データのうち、図9(a)に示すように、印画紙P
の副走査方向において所定サイズのプリント領域41以
外の領域42の少なくとも一部における主走査ラインの
画像データがカットされてD/Aコンバータ29R・2
9G・29Bに供給されるように、データバッファ28
R・28G・28Bを制御している。
【0143】ここで、カットされる上記主走査ラインの
画像データとは、例えば、印画紙P上に形成される画像
の副走査方向における先端(例えば最初の数行)および
後端(例えば最後の数行)に対応する領域であって、プ
リント領域41の副走査方向外側に存在する領域43の
画像データを想定している。
【0144】なお、副走査方向にどれだけの行の画像デ
ータを領域43の画像データとするかは、プリント領域
41の副走査方向の長さに応じて、オペレータが入力部
33を介して設定することができ、設定した値を設定値
記憶部34に記憶させることができる。また、制御部3
0が、プリント領域41の副走査方向の長さに応じて自
動的に設定する構成とすることもできる。
【0145】主走査方向の解像度を低下させることによ
り、主走査方向においてプリント領域41の幅よりも大
きい範囲を露光することは実施の形態1で述べた通りで
あるが、これによって、図9(a)に示すように、プリ
ント領域41よりも一回り大きな領域(主走査方向にi
(inch)、副走査方向にj(inch)の領域)が露光され
るものとする。
【0146】本実施形態のように、領域43の画像デー
タをカットして印画紙Pを露光することにより、図9
(b)に示すように、領域42の副走査方向の長さが縮
まるため、連続するプリント領域41・41を、その距
離を縮めて印画紙P上に形成することができる。ロール
状の印画紙Pから最終的にシート状のプリントを得る場
合には、ロール状の印画紙Pがプリント領域41ごとに
カットされ、この結果、プリント領域41・41間の領
域42が廃棄されることになるが、本実施形態では、上
記のように連続するプリント領域41・41間の距離を
縮めることができるので、廃棄される領域42の量を確
実に減らすことができる。したがって、上記構成によれ
ば、印画紙Pを有効的に利用することができる。
【0147】また、領域43の画像データをカットして
印画紙Pを露光することにより、露光範囲とプリント領
域41とで縦横比をほぼ揃えることができる。すなわ
ち、データカット後の露光範囲の縦横比p:qと、プリ
ント領域41の縦横比r:sとをほぼ一致させることが
できる。なお、これら比は厳密には一致させる必要はな
い。
【0148】一方、プリントに不必要な画像データをカ
ットするという上記の考え方は、シート状の印画紙Pを
用いた場合にも適用することができる。この場合、搬送
されるシートとシートとの距離をつめて露光を行うこと
ができるので、上記の効果に加えてさらに、全体的な処
理時間を短縮して処理能力を向上させることができ、特
に多枚数のプリントを得る場合に非常に有効となる。
【0149】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。なお、説明の便宜上、実施の形態1・2と同一
の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略す
る。
【0150】本実施形態では、シート状の印画紙Pを用
いた場合であって、元々、印画紙Pよりも副走査方向に
広い範囲の領域の画像データが存在する場合に、実施の
形態2のようにプリントに不要な画像データをカットす
ることなく、そのまま用いた場合でも、上記不要な画像
データに対応する画像が印画紙Pに焼き付けられるの
を、以下の構成によって防止している。
【0151】すなわち、本実施形態では、図10に示す
ように、実施の形態1で示した制御部30が、感光材料
の露光位置と、位置検出センサ25での検出結果と、マ
イクロステップドライバ24からマイクロステップモー
タ23に供給される信号の搬送パルスに基づいて得られ
る印画紙Pの搬送速度とに基づいて、露光位置に対する
印画紙Pの副走査方向の位置を判断し、上記露光位置に
おける露光の開始が、印画紙Pの先端が露光位置に達す
る前となり、上記露光の終了が、上記印画紙Pの後端が
露光位置を通過した後となるように、搬送系制御部54
を介してマイクロステップドライバ24を制御してい
る。
【0152】印画紙Pの副走査方向の位置を検出する位
置検出センサ25を設けることにより、制御部30は、
検出した印画紙Pの位置(先端または後端)からマイク
ロステップモータ23を何パルス駆動すれば、つまり、
どのくらいの速さで印画紙Pを搬送すれば、印画紙Pの
先端が露光位置に達するのか、および、印画紙Pの後端
が露光位置を通過するのかを把握することができ、露光
位置に対する印画紙Pの副走査方向の位置を常に管理す
ることができる。
【0153】したがって、位置検出センサ25での検出
結果に基づいて、制御部30が上記搬送パルス数を変更
し、印画紙Pの搬送を遅らせるようにすることで、印画
紙Pの先端が露光位置に達する前に露光を開始すると共
に、当該印画紙Pに対する露光の終了前に印画紙Pの後
端が露光位置を通過するようになる。
【0154】この場合、図11に示すように、主走査方
向にi(inch)、副走査方向にj(inch)の範囲で1個
の画像に基づく露光が行われる際に、画像の副走査方向
における先端部44の画像データに基づく露光は、印画
紙Pの先端が露光位置に達する前に行われるため、先端
部44の画像は印画紙Pには焼き付けられない。一方、
画像の副走査方向における後端部45の画像データに基
づく露光は、印画紙Pの後端が露光位置を通過した後に
行われることになるため、連続して搬送される印画紙P
の間隔が十分にあいているとすれば、後端部45の画像
も先の印画紙Pには焼き付けられない。
【0155】したがって、本実施形態の構成によれば、
マイクロステップドライバ24を制御して露光位置に対
する印画紙Pの副走査方向の位置を上記のように調整す
ることにより、プリントに不要な画像データをカットす
る制御を行う必要がなくなる。
【0156】なお、先端部44および後端部45を構成
する画像データの行数は、設定値記憶部34に記憶され
ているものであり、例えば、実施の形態2と同様に、印
画紙Pの副走査方向の長さに応じて制御部30が自動的
に設定した値か、オペレータが入力部33を介して設定
した値を考えることができる。
【0157】なお、本実施形態では、上記搬送パルス数
を調整することにより、露光位置に対する印画紙Pの位
置を調整しているが、この他にも、例えば、位置検出セ
ンサ25からの検出信号に基づいて、上記搬送パルスを
遅延させることによっても、露光位置に対する印画紙P
の位置を調整することが可能である。しかし、搬送パル
スを遅延させる手法では、精度を出すことが難しい。
【0158】なお、本実施形態では、印画紙Pとしてシ
ート状のものを考えたが、ロール状のものであるなら、
画像を保存するメモリからの読み出しアドレスを変更す
れば、画像を途中から描画することが容易にでき、不要
な画像データをカットしなくて済むという本実施形態と
同様の効果を得ることができる。つまり、副走査方向に
おいて画像の先端をカットする場合の画像開始アドレス
を本来の画像開始アドレスよりも遅らせ、画像の後端を
カットする場合の画像終端アドレスを本来の画像終端ア
ドレスよりも早めることで、不要な画像データをわざわ
ざカットしなくても済むようになる。
【0159】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし3と
同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省
略する。
【0160】本実施形態では、実施の形態1ないし3の
いずれかの構成において、印画紙Pの副走査方向の解像
度が、主走査方向の解像度の変化に対応して変化するよ
うに、印画紙Pの副走査方向の搬送速度を調整すべく、
制御部30がマイクロステップドライバ24を駆動制御
するようになっている。したがって、本実施形態の構成
を図面で示すならば、例えば実施の形態3で用いた図1
0と同じである。
【0161】例えば、制御部30は、主走査方向の解像
度を0.5パーセント低下させる制御を行ったとき、副
走査方向においても解像度が0.5パーセント低下する
ように、マイクロステップドライバ24を制御して印画
紙Pの搬送速度を上げる制御を行う。印画紙Pの搬送速
度を上げると、主走査方向の1ラインと次の1ラインと
の間の間隔が広がり、副走査方向に同じ長さの印画紙P
に収まるドット数が減ることになる。これにより、副走
査方向の解像度が低下することになる。なお、上記副走
査方向の間隔が著しく広がると、画像として著しく劣化
するが、微小な広がりでは問題ない。
【0162】主走査方向のみ解像度を低下させる場合
は、印画紙P上に形成される画像を構成する各ドットが
主走査方向に引き延ばされることになるので、上記画像
が主走査方向に偏平する。しかし、本実施形態のよう
に、主走査方向の解像度の低下に対応して副走査方向の
解像度も低下させることにより、上記各ドットが副走査
方向にも引き延ばされることになる。したがって、印画
紙Pの画像が一方向(主走査方向)に偏平することがな
くなり、画質(画像の縦横比)が損なわれることがな
い。
【0163】実施の形態1でも説明したように、本発明
は、主走査方向に解像度を低下させるとは言っても、大
幅に低下させるものではない。したがって、例えば風景
画を印画紙Pに焼き付ける場合には、主走査方向の解像
度の低下に対応して副走査方向の解像度を低下させなく
ても、画像の縦横比にそれほど違和感は感じられない。
しかし、例えば人間の顔の像を印画紙Pに焼き付ける場
合には、副走査方向の解像度を低下させない場合、一般
人には大幅な画質低下が感じられないにしても、プロの
人が見れば違和感を感じる場合があるので、本実施形態
の構成によれば、そのような場合にも十分に対応するこ
とができ、画像の縦横比に違和感のない画像を確実に得
ることができる。
【0164】
【発明の効果】請求項1の発明に係る露光装置は、以上
のように、上記感光材料の主走査方向に形成すべきドッ
ト数以下の数の画像データのそれぞれに対応する各ドッ
トを主走査方向に広げて、上記感光材料の主走査方向の
幅よりも広い範囲を露光できるように、上記光ビーム照
射手段による露光を制御する制御手段をさらに備えてい
る構成である。
【0165】それゆえ、画像データ数が感光材料の主走
査方向に形成すべきドット数以下である場合には、制御
手段の制御により、光ビーム照射手段が上記画像データ
の各々に対応する各ドットを主走査方向に広げて露光す
る。この際、各ドットの主走査方向への広がり具合を調
整することで、感光材料の主走査方向の幅よりも広い範
囲を露光することができるようになる。これにより、感
光材料の搬送時において主走査方向に位置ずれが生じて
も、その感光材料を広い露光範囲内に収めて、感光材料
全体を露光することが可能となる。
【0166】しかも、各ドットの主走査方向への広がり
具合を調整するだけでそのような広い露光範囲を得るこ
とができるので、主走査方向の画像データ数を増やす処
理も勿論必要ない。
【0167】したがって、上記構成によれば、主走査方
向において感光材料の位置ずれが生じた場合でも、感光
材料に形成すべきドット数以下の画像データを用いて容
易に感光材料の全体を露光することができ、感光材料上
に未露光領域が形成されるのを容易に回避することがで
きる。この結果、感光材料上に形成される画像の画質が
損なわれるのを容易に回避することができるという効果
を奏する。
【0168】また、感光材料を広い露光範囲内に収め
て、感光材料全体を露光することが可能となるので、感
光材料の主走査方向の位置ずれのみならず、感光材料が
主走査方向に対して傾斜した場合や感光材料のサイズ誤
差があった場合でも、未露光領域が形成されるのを回避
して、画質が低下するのを回避することができるという
効果を併せて奏する。
【0169】請求項2の発明に係る露光装置は、以上の
ように、請求項1の構成において、上記制御手段は、上
記各ドットの主走査方向の広がり具合に応じて、上記感
光材料に対する主走査方向の露光開始タイミングを変化
させる構成である。
【0170】それゆえ、制御手段が各ドットの広がり具
合に応じて、例えば上記感光材料に対する主走査方向の
露光開始タイミングを早める制御を行うことにより、感
光材料における露光開始位置よりも主走査方向外側の位
置から露光が開始されることになる。この結果、請求項
1の構成による効果に加えて、各ドットがどのように主
走査方向に広がる場合でも、主走査方向における露光範
囲内に感光材料を確実に収めることが可能となるという
効果を奏する。
【0171】請求項3の発明に係る露光装置は、以上の
ように、請求項1または2の構成において、上記光ビー
ム照射手段は、光ビームを出射する光源と、上記感光材
料の各ドットを順次露光するためのクロックを発生させ
るクロック発生手段と、上記クロックに同期して入力さ
れる画像データに応じて上記光ビームを変調する光変調
手段とを備え、上記制御手段は、上記クロック発生手段
が発生するクロックの周波数を変化させることにより、
上記感光材料上に形成される各ドットを主走査方向に広
げる構成である。
【0172】それゆえ、制御手段が上記クロックの周波
数を例えば下げる制御を行えば、1ドットを露光する時
間(周期)が長くなるために、感光材料上に形成される
各ドットが主走査方向に広がることになる。したがっ
て、主走査方向の画像データ数を増やさなくても感光材
料の主走査方向の幅よりも広い露光範囲を得ることがで
き、請求項1の構成による効果を確実に得ることが可能
となるという効果を奏する。
【0173】請求項4の発明に係る露光装置は、以上の
ように、請求項1ないし3のいずれかの構成において、
上記制御手段は、上記光ビーム照射手段による上記光ビ
ームの主走査方向の走査速度を変化させることにより、
上記感光材料上に形成される各ドットを主走査方向に広
げる構成である。
【0174】それゆえ、制御手段が光ビームの主走査方
向の走査速度を例えば速くする制御を行えば、1ドット
に対応する光ビームが主走査方向にそれだけ長く感光材
料に照射されるために、感光材料上に形成される各ドッ
トが主走査方向に広がることになる。したがって、主走
査方向の画像データ数を増やさなくても感光材料の主走
査方向の幅よりも広い露光範囲を得ることができ、請求
項1の構成による効果を確実に得ることが可能となると
いう効果を奏する。
【0175】請求項5の発明に係る露光装置は、以上の
ように、請求項1ないし4のいずれかの構成において、
上記制御手段は、感光材料の副走査方向において所定サ
イズのプリント領域以外の領域の少なくとも一部に対応
する画像データがカットされるように、上記光ビーム照
射手段を制御する構成である。
【0176】それゆえ、ロール状の感光材料を用いた場
合は、制御手段の制御によって、感光材料の副走査方向
において所定サイズのプリント領域以外の領域の少なく
とも一部に対応する画像データをカットし、残りの画像
データに基づいて光ビーム照射手段によって感光材料を
露光すると、プリント領域以外の領域の副走査方向の長
さを縮める、つまり、連続するプリント領域間の距離を
縮めることができる。これにより、感光材料において廃
棄される量を確実に減らすことができ、請求項1ないし
4のいずれかの構成による効果に加えて、感光材料の有
効利用を図ることができるという効果を奏する。
【0177】また、シート状の感光材料を用いた場合
は、シートとシートとの距離を縮めて搬送することが可
能となり、全体的な処理時間を短縮して処理能力を向上
させることができるという効果を併せて奏する。
【0178】請求項6の発明に係る露光装置は、以上の
ように、請求項1ないし4のいずれかの構成において、
上記搬送手段は、感光材料を所定の搬送速度で搬送する
ための搬送制御部と、感光材料の副走査方向の位置を検
出する位置検出手段とを備え、上記制御手段は、感光材
料の露光位置と、上記位置検出手段での検出結果と、上
記搬送速度とに基づいて、感光材料の露光位置に対する
副走査方向の位置を判断し、上記露光位置における露光
の開始が、感光材料の先端が露光位置に達する前とな
り、上記露光の終了が、上記感光材料の後端が露光位置
を通過した後となるように、上記搬送制御部を制御する
構成である。
【0179】それゆえ、シート状の感光材料を用いた場
合は、制御手段の制御により、搬送制御部が、露光位置
における露光の開始が、感光材料の先端が露光位置に達
する前となり、上記露光の終了が、上記感光材料の後端
が露光位置を通過した後となるように、搬送速度を例え
ば下げる。これにより、感光材料が副走査方向における
上記の露光範囲内に収まるようになる。
【0180】このとき、露光位置における露光開始から
感光材料の先端が露光位置に到達するまでの間、およ
び、上記感光材料の後端が露光位置を通過してから上記
露光が終了するまでの間は、感光材料には勿論光ビーム
が照射されないので、これらの期間に対応した画像デー
タをカットしなくても、上記画像データをカットしたと
きと同等の画像を感光材料に焼き付けることができる。
つまり、請求項1ないし4のいずれかの構成による効果
に加えて、上記画像データをカットする手間を省くこと
ができるという効果を奏する。
【0181】請求項7の発明に係る露光装置は、以上の
ように、請求項1ないし6のいずれかの構成において、
上記制御手段は、感光材料の副走査方向の解像度が、主
走査方向の解像度の変化に対応して変化するように、上
記搬送手段を制御する構成である。
【0182】それゆえ、主走査方向の解像度の変化に対
応して副走査方向においても解像度を変化させることに
より、感光材料に焼き付けられる画像の縦横比が変化す
るのを回避することができ、請求項1ないし6のいずれ
かの構成による効果に加えて、縦横比の変化によって画
質が損なわれるのを回避することができるという効果を
奏する。
【0183】請求項8の発明に係る写真処理装置は、以
上のように、請求項1ないし7のいずれかに記載の露光
装置と、上記露光装置によって感光材料上に形成された
画像を現像する現像部とを備えている構成である。
【0184】それゆえ、請求項1ないし7のいずれかに
記載の露光装置を用いれば、感光材料に主走査方向の位
置ずれが生じたときでも、未露光領域を形成することな
く感光材料を露光することができるので、露光済みの感
光材料上に形成された画像を現像部によって現像するこ
とにより、請求項1ないし6のいずれかの構成による効
果に加えて、未露光領域に対応した筋のない良好な品質
の写真プリントを得ることができるという効果を奏す
る。
【0185】請求項9の発明に係る露光方法は、以上の
ように、上記感光材料の主走査方向に形成すべきドット
数以下の画像データに対応する各ドットを主走査方向に
広げて、上記感光材料の主走査方向の幅よりも広い範囲
を露光する構成である。
【0186】それゆえ、画像データ数が感光材料の主走
査方向に形成すべきドット数以下である場合には、上記
画像データの各々に対応する各ドットを主走査方向に広
げて露光する。この際、各ドットの主走査方向への広が
り具合を調整することで、感光材料の主走査方向の幅よ
りも広い範囲を露光することができるようになる。これ
により、感光材料の搬送時において主走査方向に位置ず
れが生じても、その感光材料を広い露光範囲内に収め
て、感光材料全体を露光することが可能となる。
【0187】しかも、各ドットの主走査方向への広がり
具合を調整するだけでそのような広い露光範囲を得るこ
とができるので、主走査方向の画像データ数を増やす処
理も勿論必要ない。
【0188】したがって、上記構成によれば、主走査方
向において感光材料の位置ずれが生じた場合でも、感光
材料に形成すべきドット数以下の画像データを用いて容
易に感光材料の全体を露光することができ、感光材料上
に未露光領域が形成されるのを容易に回避することがで
きる。この結果、感光材料上に形成される画像の画質が
損なわれるのを容易に回避することができるという効果
を奏する。
【0189】また、感光材料を広い露光範囲内に収め
て、感光材料全体を露光することが可能となるので、感
光材料の主走査方向の位置ずれのみならず、感光材料が
主走査方向に対して傾斜した場合や感光材料のサイズ誤
差があった場合でも、未露光領域が形成されるのを回避
して、画質が低下するのを回避することができるという
効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る写真処理装置が備
える露光部の主要部の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】上記写真処理装置の概略の構成を示す斜視図で
ある。
【図3】上記写真処理装置の焼付部の概略の構成を示す
説明図である。
【図4】上記露光部における光源部、走査部および搬送
部の概略の構成を示す説明図である。
【図5】上記露光部におけるデータ入力部の概略の構成
を示すブロック図である。
【図6】ピクセルクロックの変換の前後での、主走査方
向の露光範囲の違いを説明するための説明図である。
【図7】AOMに対する入力信号および出力信号の一例
を示す説明図である。
【図8】上記データ入力部の他の構成を示すブロック図
である。
【図9】(a)は、副走査方向においてプリント領域以
外の領域の画像データをカットしない場合における、露
光範囲とプリント領域との関係を示す説明図である。
(b)は、副走査方向においてプリント領域以外の領域
の画像データをカットした場合における、露光範囲とプ
リント領域との関係を示す説明図である。
【図10】上記露光部の主要部の他の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】シート状の印画紙を用いた場合における、露
光範囲とプリント領域との関係を示す説明図である。
【図12】印画紙が主走査方向に位置ずれした場合に、
印画紙に未露光領域が形成されることを説明するための
説明図である。
【図13】アナログ露光において、印画紙に対する露光
範囲を説明するための説明図である。
【符号の説明】
3 現像部 6 露光部(露光装置) 7 光源部(光ビーム照射手段) 8 走査部(光ビーム照射手段) 9 搬送部(搬送手段) 10R 赤色LD(光源) 10G 緑色SHGレーザユニット(光源) 10B 青色SHGレーザユニット(光源) 12R AOM(光変調手段) 12G AOM(光変調手段) 12B AOM(光変調手段) 19 ポリゴンドライバ(光ビーム照射手段) 24 マイクロステップドライバ(搬送制御部) 25 位置検出センサ(位置検出手段) 27R 基準クロック発生手段(クロック発生手段) 27G 基準クロック発生手段(クロック発生手段) 27B 基準クロック発生手段(クロック発生手段) 30 制御部(制御手段) 41 プリント領域 51 全体制御部(制御手段) 52 露光制御部(制御手段) P 印画紙(感光材料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 B41J 3/00 M 5C074 1/23 103 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 BA34 BA35 BA36 BA51 BA66 BA68 BB28 BB37 BB39 BB40 BB42 CB07 CB13 CB14 CB48 CB55 CB78 2H045 AA01 BA24 BA32 CA88 CA98 CA99 CB51 DA31 2H106 AB04 BH00 2H110 AA24 AB09 CD05 CD12 5C072 AA03 BA13 CA06 DA02 DA04 HA02 HA13 HB08 HB11 HB16 RA04 VA05 XA01 XA05 5C074 AA10 BB03 BB21 CC22 DD05 DD07 DD13 DD14 DD15 DD30 EE02 FF15 HH02 HH10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光材料の主走査方向に並ぶ各ドットごと
    に画像データに応じた光量の光ビームを出射すると共
    に、上記光ビームを上記主走査方向に走査させて上記感
    光材料に導く光ビーム照射手段と、 上記感光材料を上記主走査方向とは異なる副走査方向に
    搬送する搬送手段とを備え、上記感光材料を搬送しなが
    ら露光する露光装置であって、 上記感光材料の主走査方向に形成すべきドット数以下の
    数の画像データのそれぞれに対応する各ドットを主走査
    方向に広げて、上記感光材料の主走査方向の幅よりも広
    い範囲を露光できるように、上記光ビーム照射手段によ
    る露光を制御する制御手段をさらに備えていることを特
    徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、上記各ドットの主走査方
    向の広がり具合に応じて、上記感光材料に対する主走査
    方向の露光開始タイミングを変化させることを特徴とす
    る請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】上記光ビーム照射手段は、 光ビームを出射する光源と、 上記感光材料の各ドットを順次露光するためのクロック
    を発生させるクロック発生手段と、 上記クロックに同期して入力される画像データに応じて
    上記光ビームを変調する光変調手段とを備え、 上記制御手段は、上記クロック発生手段が発生するクロ
    ックの周波数を変化させることにより、上記感光材料上
    に形成される各ドットを主走査方向に広げることを特徴
    とする請求項1または2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】上記制御手段は、上記光ビーム照射手段に
    よる上記光ビームの主走査方向の走査速度を変化させる
    ことにより、上記感光材料上に形成される各ドットを主
    走査方向に広げることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の露光装置。
  5. 【請求項5】上記制御手段は、感光材料の副走査方向に
    おいて所定サイズのプリント領域以外の領域の少なくと
    も一部に対応する画像データがカットされるように、上
    記光ビーム照射手段を制御することを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の露光装置。
  6. 【請求項6】上記搬送手段は、 感光材料を所定の搬送速度で搬送するための搬送制御部
    と、 感光材料の副走査方向の位置を検出する位置検出手段と
    を備え、 上記制御手段は、感光材料の露光位置と、上記位置検出
    手段での検出結果と、上記搬送速度とに基づいて、感光
    材料の露光位置に対する副走査方向の位置を判断し、上
    記露光位置における露光の開始が、感光材料の先端が露
    光位置に達する前となり、上記露光の終了が、上記感光
    材料の後端が露光位置を通過した後となるように、上記
    搬送制御部を制御することを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の露光装置。
  7. 【請求項7】上記制御手段は、感光材料の副走査方向の
    解像度が、主走査方向の解像度の変化に対応して変化す
    るように、上記搬送手段を制御することを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の露光装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7のいずれかに記載の露光
    装置と、 上記露光装置によって感光材料上に形成された画像を現
    像する現像部とを備えていることを特徴とする写真処理
    装置。
  9. 【請求項9】感光材料の主走査方向に並ぶ各ドットごと
    に画像データに応じた光量の光ビームを出射し、感光材
    料を上記主走査方向とは異なる副走査方向に搬送させな
    がら、上記光ビームを上記主走査方向に走査させること
    により、感光材料を露光する露光方法であって、 上記感光材料の主走査方向に形成すべきドット数以下の
    数の画像データのそれぞれに対応する各ドットを主走査
    方向に広げて、上記感光材料の主走査方向の幅よりも広
    い範囲を露光することを特徴とする露光方法。
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JP2007140052A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置

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JP2007140052A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置

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