JP2007248949A - 写真処理装置 - Google Patents

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勝之 犬山
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Abstract

【課題】ペーパーPを搬送しながら、該ペーパーPの乳剤面上に露光を行うことで潜像を形成する露光エンジン3を有するプリンタ装置A1と、露光が行われたペーパーPを現像処理するプロセッサ装置A2と、プロセッサ装置A2からペーパーPを介してペーパーPの露光部に伝わる振動を防止するためにペーパーPをループ状に撓ませるためのループ形成用空間Sとを備えた写真処理装置1において、ループ形成用空間Sの省スペース化を図るとともに写真処理装置1全体の小型化を図る。
【解決手段】上記プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度を、プロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度に対応して変更可能にするとともに、該搬送速度の変更に対応して、露光エンジン3から出射されるレーザー光の走査速度を変更可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、印画紙を搬送しながら該印画紙の乳剤面上に露光を行うことで画像を形成する写真処理装置に関する技術分野に属する。
従来より、印画紙を、複数組のローラ対からなる狭持搬送ローラにより所定の搬送経路に沿って狭持搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して、上記搬送経路中に設定された所定の露光位置にて露光を行う露光装置を有するプリンタ部と、上記潜像が形成された上記印画紙を現像処理する現像処理部とを備えた写真処理装置は知られている(例えば特許文献1参照)。そして、このような写真処理装置において様々な要因により発生した衝撃や振動が、露光処理中の印画紙における上記露光位置にある部分(以下、印画紙の露光部と呼ぶ)に伝搬することによる画像の画質低下を防ぐために種々の方法が提案されている。
例えば特許文献1に示す写真処理装置では、上記露光位置と上記現像処理部との間に、印画紙の長さ(印画紙の乳剤面上における露光済みの領域に対応して切断分離されるペーパーPの搬送方向長さのことである(以下同じ))よりも長い露光後バッファが設けられていて、これにより現像処理時に発生する振動が上記印画紙を介して上記印画紙の露光部に伝搬することに起因する上記画像の画質低下を防いでいる。
特開平10−325983号公報
ところで、上述の特許文献1に示すような写真処理装置では、露光位置と現像処理部との間に露光後バッファが設けられているため、装置全体が長大化するとともに、露光位置から現像処理部までの搬送距離が長くなる結果、装置全体の処理速度が低下するという問題がある。
そこで、装置全体を小型化し且つ処理速度の向上を図るために、露光後バッファの長さを短くして、印画紙に露光を行うのと並行して当該印画紙の現像処理を行うようにし、且つ該現像処理時の振動が印画紙自身を介して印画紙の露光部へと伝搬することを防止するために、上記露光位置と現像処理部との間に複数組のローラ対からなる搬送ローラ(以下、この搬送ローラのことをループ搬送ローラと呼ぶ)を配し、該各ローラ対の回転速度に差を設けることにより印画紙にループ(たるみ)を形成して、該ループにより上記振動を吸収するようにすることが考えられる。
このようなループ搬送ローラを設けた場合、装置全体を大型化しないためにも、装置内の限られた空スペース内でループを形成する必要がある。しかしながら、例えばプリンタ部における印画紙の搬送速度が、現像処理部における印画紙の搬送速度よりも速いと、上記ループは、ループ形成完了後に時間の経過とともに次第に大きくなるためループ形成用の空間を新たに確保する必要があり、その結果装置全体の大型化を招く。また、プリンタ部における印画紙の搬送速度が、現像処理部における印画紙の搬送速度よりも遅いと上記ループが次第に小さくなる結果、該ループによる振動吸収効果が低下するとともに現像処理部からの振動が印画紙露光部に伝播し易くなるとともに画像の画質低下を招く。これらの問題を避けるためにも、設計段階において、現像処理部とプリンタ部とで印画紙の搬送速度が略同一になるように装置設計を行うことで、時間が経過してもループの大きさが変化しないようにする必要がある。しかしながら、上記設計に基づいて写真処理装置を製造したとしても、装置製造過程での組付け誤差等に起因して、完成後の装置における実際の印画紙の搬送速度と設計段階で目論だ搬送速度との間に差が生じる。特に、上記現像処理部においては、所定の現像処理液が充填された処理液槽内を循環させるために、印画紙を搬送する搬送距離が長く設定されており、このため実際の搬送速度と設計段階で目論だ搬送速度との間で差が生じ易い。従って、現像処理部及びプリンタ部間で印画紙の搬送速度を、目論見通りに一致させることは困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、印画紙を搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して所定の露光位置にて露光を行うことで潜像を形成する露光手段を有するプリンタ部と、露光が行われた印画紙を現像処理する現像処理部とを備えた写真処理装置において、例えば上記露光位置と現像処理部との間で上記印画紙をループ状に撓ませるためのループ搬送ローラを設けた場合に、上記写真処理装置の製造過程における組付け誤差等に起因する現像処理部における印画紙の搬送速度のバラツキに影響されることなく、上記ループの形成用空間の省スペース化を図り、これにより装置全体を小型化することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、現像処理部における印画紙の搬送速度に対応して、プリンタ部における印画紙の搬送速度を変更可能にするとともに、該搬送速度の変更に対応して、露光手段により印画紙上に照射される光の走査速度を変更可能にした。
具体的には、本発明は、印画紙を所定の搬送経路に沿って搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して、上記搬送経路上に設定された所定の露光位置にて露光を行うことで画像を形成する露光手段を有するプリンタ部と、露光が行われた印画紙を現像処理する現像処理部と、上記プリンタ部内の印画紙を搬送するプリンタ部搬送手段と、上記プリンタ部搬送手段により上記現像処理部内に導かれた印画紙を搬送する現像処理部搬送手段とを備えた写真処理装置を対象とする。
そして、上記プリンタ部搬送手段は、上記現像処理部における印画紙の搬送速度に対応して、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を変更可能に構成されてなり、上記露光手段は、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度の変更に対応して、露光を行うタイミングを変更可能に構成されているものとする。
上記プリンタ部搬送手段は、上記露光位置と上記現像処理部との間で上記印画紙をループ状に撓ませた状態にしながら搬送するループ搬送手段を備えていることが好ましい。
これにより、例えば上記印画紙の長さが、上記露光位置から現像処理部までの長さよりも長い場合に、現像処理部から印画紙の露光部に伝搬する振動を上記ループにより吸収することができ、これにより画像の画質低下を防止することができる。
また、例えばテスト用の印画紙等を用いて、プリンタ部における印画紙の搬送速度と現像処理部における印画紙の搬送速度とを実際に測定し、該測定結果に基づいてプリンタ部における印画紙の搬送速度を、現像処理部における印画紙の搬送速度に略一致させるようにすることができる。従って、ループ形成完了後、時間の経過とともに該ループの大きさが変化することもないので、ループを形成するために必要な空間を必要最小限に抑えることができる。すなわち、現像処理部における印画紙の搬送速度がプリンタ部における印画紙の搬送速度よりも速い場合には、時間の経過とともにループが肥大化するため、該肥大化に対応できるように予めループ形成用の空間を大きめに確保する必要があるが、本発明によればループの大きさを常に一定に保つことができるので、上記肥大化に対応するための空間を確保する必要もなく、従って装置全体の小型化を図ることが可能となる。また、現像処理部における印画紙の搬送速度が、プリンタ部における印画紙の搬送速度よりも速いと、上記ループは時間の経過とともに小さくなり、その結果現像処理部からの振動が印画紙の露光部に伝播し易くなって画像の画質低下を招くが、本発明によりこれを防止することができる。また、プリンタ部における印画紙の搬送速度が変更された場合にでも、該プリンタ部における印画紙の搬送速度の変更に対応して露光を行うタイミングを変更することができるので、印画紙の乳剤面上に所望の画像を形成することができる。
上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を検出する第一検出手段と、上記プロセッサ部における印画紙の搬送速度を検出する第二検出手段とを備え、上記プリンタ部搬送手段は、上記第一検出手段及び上記第二検出手段により検出された印画紙の搬送速度に基づいて、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を、上記現像処理部における印画紙の搬送速度に自動的に略一致させるように構成してもよい。
これにより、作業者自身が、プリンタ部における印画紙の搬送速度を調整する必要がなくなり、従って作業者の労力が低減されるとともに誤調整等の人為的ミスを防止することができる。
上記露光手段は、上記乳剤面上に露光を行うための光を出射する光源と、該光源から出射された光の強度を、形成する画像の画素毎に変調する音響光学変調素子と、上記光を偏向させて上記印画紙の幅方向に走査させるポリゴンミラーとを備えていて、上記ポリゴンミラーの回転速度、及び上記音響光学変調素子において上記各画素毎の光の強度変調を行うタイミングを、上記第一検出手段により検出された、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度の変更に対応して自動的に変更するように構成してもよい。
これにより、プリンタ部における印画紙の搬送速度の変更に伴って必要となるポリゴンミラーの回転速度調整作業や音響光学変調素子における光の強度変調のタイミング調整作業を作業者自身が行う必要もなく、従って作業者の労力がより一層低減されるとともに誤調整等の人為的ミスを更に確実に防止することができる。
別の本発明は、印画紙を搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して露光を行う露光手段を有するプリンタ部と、露光が行われた印画紙を現像処理する現像処理部とを備えた写真処理装置において、上記プリンタ部おける上記印画紙の搬送速度、及び上記露光手段により露光を行うタイミングを調整する露光動作調整方法の発明であり、この発明では、テスト用の印画紙を用いて写真プリントを作成するテストプリントを行うとともに、該テストプリント中の上記プリンタ部における印画紙の搬送速度と上記現像処理部における印画紙の搬送速度とを測定し、該測定結果に基づき、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を、上記現像処理部における印画紙の搬送速度に略一致するように調整し、その後、上記露光手段の走査速度を、上記プリンタ部における印画紙の上記調整後の搬送速度に対応するように調整するものとする。
この方法により、上記写真処理装置に係る発明と同様の作用効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の写真処理装置によると、上記写真処理装置の製造過程における組付け誤差等に起因する、現像処理部における印画紙の搬送速度のバラツキに影響されることなく、プリンタ部における印画紙の搬送速度を、現像処理部における印画紙の搬送速度に確実に略一致させることができる。従って、例えば現像処理時の振動が印画紙自身を介して、印画紙の露光部へと伝搬するのを防止するために、上記露光位置と現像処理部との間で印画紙をループ状に撓ませるようにした場合にでも、上記ループの大きさを一定に保つことができ、従って該ループを形成するために必要な空間を必要最小限に抑えることができる結果、装置全体の小型化を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る写真処理装置1の構成を示す断面図である。この写真処理装置1は、現像済みの写真フィルムに形成されているコマ画像をスキャニングし、画像データを取得するためのフィルムスキャナ(図示省略)と、デジタルカメラ用の記憶メディアと、その他の記録媒体に格納されている画像データを読み取るためのメディア読取部(図示省略)と、ペーパーPを搬送しながら、該ペーパーPに対して搬送方向に直交する方向(主走査方向)に光を走査させることでペーパーP上に露光を行う露光エンジン3(露光手段に相当)を有するプリンタ装置A1(プリンタ部に相当)と、露光が行われたペーパーPを現像処理するプロセッサ装置A2(現像処理部に相当)とを備えている。また、写真処理装置1は、写真プリントを行うに際して2つのプリントモード、すなわち通常の写真プリントを行う通常モードと、プリンタ装置A1内におけるペーパーPの搬送速度(以下、ペーパー搬送速度と呼ぶ)及び露光エンジン3から出射されるレーザ光の主走査方向の走査速度を調整するためのテストプリントモードとを有している。尚、以下の説明においては、特に断らない限り上記通常モードにおける説明であるものとする。
<プリンタ装置の構成>
プリンタ装置A1は、ペーパーPを所定の搬送経路に沿って搬送するプリンタ装置搬送機構及び該プリンタ装置搬送機構により搬送中のペーパーPの乳剤面に対して、上記搬送経路途中に設定された露光位置24にて露光を行うことで潜像を形成する露光エンジン3が内部に収容されたプリンタ装置本体2を備えている。上記プリンタ搬送機構は、プリンタ部搬送手段に相当するものであって、後述するペーパーローラ6,7、アドバンスローラ8、露光中搬送ローラ12,13、ループ搬送ローラ14,15から構成されている。
上記露光エンジン3は、図2に示すレーザ光源81R,81G及び81B(レーザダイオード等)から出力されるレーザ光を上記画像データに基づいて光変調し、この光変調されたレーザ光をペーパーPに照射することで画像露光を行う。画像露光を行う際には、上記レーザ光は、ペーパーPの搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向に走査されて、ペーパーP上に1ラインごとに潜像が焼付露光される。上記レーザ光の主走査方向への走査速度は、後述するようにプリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度の変更に対応して変更可能に構成されている。
また、上記プリンタ装置本体2内には、ペーパーPを収容するマガジン4,5が、上記プリンタ装置本体2に連結固定されたマガジン台22,23にそれぞれ着脱可能に取付けられている。
マガジン4,5内には、長尺状のペーパーPがペーパーローラ6,7回りにロール状に巻かれた状態で収容されている。各マガジン4,5に収容されるペーパーPの幅はそれぞれ異なっていて、マガジン4には幅狭サイズ(幅12インチ以下のサイズ)のペーパーPが、マガジン5には幅広サイズ(幅12インチを超えるサイズ)のペーパーPが収容されている。各マガジン4,5にはペーパーPを該マガジン4,5の外側に排出するための排出口4a,5aが設けられていて、ペーパーローラ6,7が回転することによりペーパーPはマガジン外へと排出される。該マガジン4,5の外側における上記排出口4a,5a近傍には、ペーパーPの搬送方向を変更して上記露光位置24へとペーパーPを導くアドバンスローラ8が設けられている。
アドバンスローラ8よりも搬送方向下流側には、露光位置24において露光処理中にあるペーパーPを更に搬送方向下流側へと搬送する上流側露光中搬送ローラ12及び下流側露光中搬送ローラ13が、上記露光位置24を挟むようにして設けられている。該露光中搬送ローラ12,13はそれぞれ、駆動ローラ12a,13aと従動ローラ12b,13bとからなり、従動ローラ12b,13bを駆動ローラ12a,13aに対して上下方向に移動させることによりペーパーPを狭持した狭持状態と狭持解除状態とが切替可能になっている。上記露光中搬送ローラ12,13を構成する各ローラ12a,12b,13a,13bの外周部はゴム材からなっていて、ペーパーPに伝わる振動を吸収する防振材の役割を果たしている。また、上記ゴム材が軟らかいと、上記下流側露光中搬送ローラ13がペーパーPを挟持する際の挟持力を十分に確保できないので、該ゴム材の硬度はHs70以上75以下の範囲内に設定されている。
また、上記露光中搬送ローラ12,13よりも更に搬送下流側には、上記露光位置24における露光が完了した露光済みペーパーPをプロセッサ装置A2へと搬送するとともに、ペーパー長さ(ペーパーPの乳剤面上における露光済みの領域に対応して切断分離されるペーパーPの搬送方向長さのことを以下ペーパー長さと呼ぶ)が所定長さ(露光位置24から後述するプロセッサ装置A2までのペーパー搬送距離)よりも長い場合に該ペーパーPにループ26を形成するための上流側ループ搬送ローラ14及び下流側ループ搬送ローラ15が設けられている。該ループ搬送ローラ14,15も、上記露光中搬送ローラ12,13と同様に、駆動ローラ14a,15aと従動ローラ14b,15bとからなり、従動ローラ14b,15bを駆動ローラ14a,15aに対して変位させることにより上記狭持状態と狭持解除状態とが切替可能になっている。また、ループ搬送ローラ14,15を構成する各ローラ14a,14b,15a,15bの外周部は、ゴム材からなっていて、該ループ搬送ローラ14,15によりペーパーPを狭持する際に発生する衝撃を和らげる機能を有している。尚、ループ搬送ローラ14,15がループ搬送手段に相当するものである。
上記アドバンスローラ8と上記上流側露光中搬送ローラ12との間にはペーパーPの先端位置及び後端位置を検出するためのペーパーセンサ9と、該ペーパーセンサ9よりも搬送方向下流側に配設され、ペーパーPを所定の長さに切断するカッター11とが設けられている。上記カッター11は、上下に移動可能に取付けられた駆動側カッター11aとプリンタ装置本体2に取付固定された固定側カッター11bとから構成されていて、駆動側カッター11aと固定側カッター11bとの間にペーパーPを挟み込むことにより該ペーパーPを切断分離する。
また、上記プリンタ装置本体2内における上記搬送方向下流側の端部には、ペーパー長さが所定長さ以上のペーパーPをたるませることにより形成されるループ26のループ形成量Lを確保するためのループ形成用空間Sが設けられている。ループ形成用空間Sの下端部には、受光素子19aと発光素子19bとからなるループ検出センサ19が設けられていて、ループ26が所定のループ形成量L(たるみ量)になったか否かを検出してる。
<プロセッサ装置の構成>
次に、図1に基づいて上記プロセッサ装置A2の構成について説明する。プロセッサ装置A2は、該プロセッサ装置A2内のペーパーPを所定の搬送経路に沿って搬送するプロセッサ装置搬送機構や後述する現像処理タンク101等を内部に収容する筐体からなるプロセッサ装置本体110を備えている。プロセッサ装置搬送機構は、現像処理部搬送手段に相当するものであって、現像前搬送ローラ107、搬送ラック102及び現像後搬送ローラ109から構成されている。
上記プロセッサ装置本体110は、連結口2aを介して該プロセッサ装置本体110内と上記プリンタ装置本体2内とが連通するように該プリンタ装置本体2の搬送方向下流側端に取付固定されている。連結口2aの搬送方向下流側には現像前搬送ローラ107が設けられていてペーパーPを現像処理タンク101へと導く。
上記現像処理タンク101は、発色現像液が貯留される発色現像処理タンク101aと漂白定着液が貯留される漂白定着処理タンク101bと安定化液が貯留される安定化処理タンク101cとからなり、ペーパーPは、各タンク内に設けられた上記搬送ラック102により上記各タンク内を順次通過して所定の処理が行われる。すなわち、発色現像処理タンク101aにおいては、露光によって生じたハロゲン化銀の潜像を現像し銀画像と色素画像を形成し、漂白定着処理タンク101bにおいては、発色現像により形成された銀画像を取り除くために、銀画像をハロゲン化銀に戻すことで不要なハロゲン化銀を溶かし出している。また、安定化処理タンク101cにおいては、色素画像を安定化するとともに乾燥ムラの発生を防止している。尚、搬送ラック102の構成は公知であり、例えば、本出願人による特開平11−102055号公報に開示される構成を採用することができる。
各処理タンク101の深さは、各処理タンク101で必要とされる処理時間に対応して設定されている。従って、長い処理時間が必要とされる発色現像処理タンク101aは、他の処理タンクに比較して深さが深くなる。すなわち、搬送ラック102の上下方向の長さは、処理タンク内での処理時間に対応した長さとなる。
上記現像処理タンク101の搬送方向下流側には、該現像処理タンク101における現像処理を終えたペーパーPをペーパー排出口106へと搬送する現像後搬送ローラ109が設けられている。現像処理タンク101と現像後搬送ローラ109との間には、ペーパーPの先端及び後端を検出するための第二ペーパーセンサ111が設けられている。また、現像後搬送ローラ109の近傍には、該現像後搬送ローラ109により形成された搬送経路に沿って、現像処理後のペーパーPを乾燥するための乾燥処理部105が設けられている。
<制御ブロック図>
次に写真処理装置1の制御ブロック構成を図3に基づいて説明する。同図において、プリントモード設定手段73は、図示しない入出力ユニットにより通常モードとテストモードとを選択して入力可能に構成されている。
第一ペーパー検出手段51,第二ペーパー検出手段52は、それぞれ第一ペーパーセンサ9(第一検出手段に相当),第二ペーパーセンサ111(第二検出手段に相当)や該ペーパーセンサ9,111からの出力信号を増幅するアンプ等から構成されていて、ペーパーPの先端及び後端がペーパーセンサ9,111を通過したときに、該ペーパーセンサ9,111からの出力信号の変化を検出して該検出結果をペーパー位置検出部60へと伝達するものである。
露光前搬送駆動手段54は、アドバンスローラ8及びペーパーローラ6,7を回転駆動するための駆動機構や駆動回路により構成されていて、露光中搬送駆動手段57は、露光中搬送ローラ12,13を回転駆動するための駆動機構や駆動回路等により構成されている。また、ループ搬送駆動手段56は、ループ搬送ローラ14,15を回転駆動するための駆動機構や駆動回路等からなる。そして、上記各搬送駆動手段は、搬送制御部55からの指令に基づいて作動し、上記各ローラを所定の角速度で回転させる。
同様に、プロセッサ搬送駆動手段70は、プロセッサ装置A2内に設けられている、現像前搬送ローラ107、搬送ラック102、現像後搬送ローラ109の駆動を制御するためのモータ等からなり、搬送制御部55からの指定に基づき作動する。
また、露光中搬送ローラ12,13は露光中搬送狭持手段59により、ループ搬送ローラ14,15はループ搬送挟持手段58により挟持状態と挟持解除状態とが切替わるように構成されている。すなわち例えば、ペーパー位置検出部33からの位置情報により、後述する搬送制御部55においてペーパーPの先端が露光中搬送ローラ12,13を通過したと判断されれば、該搬送制御部55からの指令により、各ローラ12,13は上記露光中搬送狭持手段57により圧着解除状態から圧着状態へと順次切替わる。同様に、搬送制御部55においてペーパーPの先端がループ搬送ローラ14,15を通過したと判断されれば、各ローラ14,15は上記ループ搬送狭持手段58により圧着解除状態から圧着状態へと切替わる。これにより、ペーパーPが上記ループ搬送ローラ14,15を通過する際に該ペーパーPにかかる負荷を低減することができる。
搬送量検出手段53は、アドバンスローラ8、露光中搬送ローラ12,13及びループ搬送ローラ14,15の回転量を検出するエンコーダ等から構成されていて、該エンコーダから出力信号を基にペーパーPの搬送量を算出するものである。
ペーパー位置検出部60は、ペーパー検出手段51や搬送量検出手段53からの情報に基づいてペーパーPの位置を検出するものである。すなわち、ペーパー検出手段51により検出されたペーパー先端位置と搬送量検出手段53により検出されたペーパーPの搬送量とに基づいて、ペーパーPの種々の位置を演算して求める。演算により求められたペーパー位置情報は、搬送制御部55、露光制御部61及びカッター駆動制御部66にリアルタイムで送られる。
露光制御部61は、露光エンジン3内に収容された露光手段68であるレーザ光源81R,81G及び81Bやポリゴンミラー85等の動作を制御する制御回路等から構成されていて、ペーパー位置検出部60からのペーパー位置情報や後述するプリントサイズ設定手段64からのプリントサイズデータに基づいて、ペーパーPが、該プリントサイズ(ペーパーPの幅サイズに対応して決められたペーパーPのサイズ)ごとに予め設定された露光開始位置にあると判断すれば上記露光手段に対して露光開始指令を行うとともに、上記ペーパーPの乳剤面状に画像データに基づいて露光を行うように上記露光手段68を制御する機能を有している。
プリントサイズ設定手段64は、図示しない入出力ユニットにより、写真プリントを行うペーパーPのサイズを入力可能に構成されている。入力されたプリントサイズデータは搬送制御部55,露光制御部61,及びカッター駆動制御部66へと送られる。
カッター駆動制御部66は、プリントサイズ設定手段64からのプリントサイズサイズデータ及びペーパー位置検出部60からのペーパー位置情報に基づいてカッター駆動時期を算出するとともにカッター駆動手段62に対して作動指令を行う。カッター駆動手段62は、モータ及び該モータの回転運動をカッター11の上下動へと変換するリンク機構等から構成されていて駆動カッター11aを上下動させることでカッター11にペーパー切断動作を行わせるものである。
搬送制御部55は、プリントモード設定手段からのモード情報、プリントサイズ設定手段64からのプリントサイズデータ、ペーパー位置検出部60からのペーパー位置情報等に基づき、上記各搬送駆動手段54,56,57,70や搬送狭持手段58,59の作動を制御するものである。例えば、ペーパーPの搬送方向長さが所定長さよりも長い場合には、ループ搬送ローラ14,15のうち下流側に位置する下流側ループ搬送ローラ15の駆動を停止してローラ14とローラ15との間でペーパーPを鉛直下側にたるませることによりループ26を形成する。
ループ形成手段63は、ループ検出センサ19や該ループ検出センサ19からの出力信号を増幅するためのアンプ等から構成されていて、所定のループ形成量L(たるみ量)が得られたか否かを搬送制御部55へと伝達するものである。
ここで、図3に示す制御ブロックは、コンピュータソフトウェアやハードウェアの機能により構築することができる。どの機能をソフトウェアで実現し、どの機能をハードウェアにより実現するかについては、ペーパー処理の能力等に応じて適宜決めることができる。
<露光エンジンの構成>
次に、露光エンジン3のブロック構成を図2に基づいて説明する。露光エンジン3は、ペーパーPに実際に露光動作を行う露光動作部68と、該露光動作部68の動作を制御する露光制御部61とを備えている。
露光動作部68は、それぞれR(赤)、G(緑)及びB(青)の3原色のレーザ光を出力する3つのレーザ光源81R、81G及び81Bを備えている。レーザ光源81Rは、波長680μmの赤色(R)レーザ光(以下、Rレーザ光と呼ぶ)を出力する半導体レーザを含む。レーザ光源81Gは、波長1064μmのYAGレーザの第二高調波として波長532μmの緑色(G)レーザ光(以下、Gレーザ光と呼ぶ)を出力するSHGレーザ(second harmonic generation from laser)を含む。同様に、レーザ光源81Bは、波長473μmの青色(B)レーザ光(以下、Bレーザ光と呼ぶ)を出力するSHGレーザを含む。各レーザ光源は81R,81G及び81Bは、それぞれ一組のコリメータレンズを含む(緑及び青のレーザ光源81G及び81Bについては図示を省略する)。
更に、光変調素子として知られる3組の音響光学変調素子(Acousto−Optic Modulator)82R,82G及び82Bが、各レーザ光源81R,81G及び81Bのレーザ光出力側における光路上に配設されている。更に、各レーザ光源81R,81G及び81Bから出力されたレーザ光を後述するポリゴンミラー85に向かって反射するために、ミラー83R,83G,83Bが上記光路上に設けられている。
ミラー83Rは全反射ミラーで構成されていて、Rレーザ光をミラー83Gに向かって反射する。ミラー83Gはハーフミラーで構成されていて、Rレーザ光を透過させるとともにGレーザ光をミラー83Bに向かって反射する。ミラー83Bも同様にハーフミラーで構成されていて、Rレーザ光及びGレーザ光を透過させるとともにBレーザ光をミラー84に向かって反射する。このような構成により、R,G,Bの各レーザ光が重畳(合波)される。
ポリゴンミラー85は、例えば矢印Zで示す方向に一定速度で回転駆動されていて、レーザ光を所定の範囲の方向に反射する。ポリゴンミラー85により反射された光は、fθレンズ86を通ってペーパーPの乳剤面上に照射されて、ペーパーPの搬送方向に直交する方向(図2におけるT方向)である主走査方向の走査運動を行う。
fθレンズ86のレーザ光の出射側であって主走査方向Tの上流側にはレーザ光を、同期センサ97に向かって反射するためのミラー98が設けられている。同期センサ97は、例えば受光素子などで構成されていて、例えばRレーザ光を受光することにより所定の同期信号を出力する。
レーザ光源81R,81G及び81Bから出力されるレーザ光の強度は略一定となるように設定されている。そして、レーザ光源81R,81G及び81Bから出力されたレーザ光の強度は、画像データに含まれているR,G,Bの各成分の階調度に応じて、音響光学変調素子82R,82G及び82Bにより変調される。
上記露光制御部61は、露光制御部61内の動作を制御するとともに露光動作部68に対して動作指令を行う主制御部94や、様々なデータを一時的に記憶するためのRAM等からなる第一メモリ91等を備えている。主制御部94は、ペーパー位置検出部60からのペーパー位置情報を基に、露光動作部68に対して露光開始信号を出すとともに、露光中の動作を制御する。
そして、主制御部94とポリゴンミラー85との間にはポリゴンミラー駆動部(PMD)96が接続されていて、ポリゴンミラー85の回転速度を制御している。
また、主制御部94とレーザ光源81R,81G及び81Bとの間にはレーザ駆動部(LD)88R,88G及び88Bが接続されていて、レーザ光源81R,81G及び81Bから出力されるレーザ光の強度を一定に維持するように制御している。
更に、主制御部94と音響光学変調素子82R,82G及び82Bとの間には音響光学変調素子駆動部89R,89G及び89Bが接続されていて、画像データに含まれるR,G,Bの各成分ごとの階調度に応じて、光変調変調素子82R,82G及び82Bを通過するレーザ光の強度を変調するように制御する。
画像処理部92は、図示しない入出力ユニットを介して取り込んだ画像データに所定の画像処理を施したり、主制御部94に画像データを受け渡す機能を有している。ここで、画像データとは、写真フィルムや画像をスキャナで読み込んだり、あるいはデジタルカメラで被写体を直接撮影して得られるデジタルデータであり様々なフォーマットが用いられる。
画像データメモリ93は、R,G,Bの各色成分ごとに、入力された画像データを一時的に記憶する。
クロック制御部90は、クロック信号を発生するクロック発生部を備えている。そして、同期センサ97からの同期信号を受信するとともに、上記クロック信号に基づいて、画像処理部92による画像データメモリ93からの画像データの読み出し及び音響光学変調素子駆動部89R,89G及び89Bへの画像データの出力タイミングを制御する。クロック信号の周波数は、後述する調整値Nを変化させることで変更することができる。
第一メモリ91には、プリンタ装置A1内におけるペーパー搬送速度に対応して、予め設定された、クロック信号の周波数を調整するための調整値であるN値が記憶されている。
ポリゴンミラー駆動部96は、上記クロック制御部90において発生したクロック信号を基にポリゴンミラー85の回転速度を制御している。
次に、上記クロック発生部によるクロック信号の周波数調整方法について説明する。クロック信号の周波数を調整する回路の一例を図4に示す。この回路は、DDS(Direct Digital Synthesis)回路150を用いたものであり、水晶発振器151から出力される基準クロック(例えば75Hz)を任意の周波数に変換することができる。飛ばし量N値は、クロック信号の周波数を決定する信号であり、例えば1から256の8ビットのデータで表される。DDS回路150は、正弦波形一周期分を微小角度ごとに、例えば1から256の256段階に刻み、各段階ごとのレベルデータを予め記憶したルックアップテーブルを含む。ルックアップテーブルへの読み出し信号の入力及びその読み出し信号に対応するデータの出力は水晶発振器151からの基準クロックに応じて行われるが、飛ばし量Nに応じてルックアップテーブルに入力される読み出し信号が間引きされる。例えば、飛ばし値N値を小さくすると、比較的細かいピッチでデータが出力され、その結果、得られる値を大きくすると、粗いピッチでデータが出力され、得られるクロック信号の周波数は大きくなる。例えば、N=32の時クロック信号の周波数はf=75/8MHzとなり、N=64の時f=75/4MHzとなる。一般式は、f=75×N/28MHzで表される。D/A変換器152は、DDS回路150から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換する。前述のように、飛ばし量N値に応じてルックアップテーブルから出力されるデータのピッチが粗くなるので、ローパスフィルタ153は、D/A変換器152により変換されたアナログ信号を平滑化し、正弦波状の信号に変換する。更にコンパレータ154は、正弦波状の信号を矩形波信号に変換する。矩形波信号は、クロックドライバ155を介して出力される。
以上のような構成の露光装置3において、画像処理部92では、取り込んだ画像データに対してカラーバランスの調整やシェーディング処理が施される。そして、ペーパーPの種類や現像処理液の種類に応じて画像データの階調度に対応する光変調データに置換される。該光変調データは、露光する画像の各画素毎の露光量を設定する最終データとなるものであって、画像データメモリ93に記憶される。その後ペーパー位置検出部60からの情報に基づき主制御部94から露光開始信号が出力されると、画像データメモリ93に記憶されている、上記光変調データが画素単位で、クロック制御部93により出力されるクロック信号に同期してD/A変換器を介して音響光学変調素子駆動部89R,89G及び89Bに出力される。音響光学変調素子82R,82G及び82Bは、音響光学変調素子駆動部89R,89G及び89Bへ入力される上記光変調データのタイミングに同期して、レーザ光源からの光の強度を変調する。一方、プリンタ装置A1内におけるペーパー搬送速度が変更されたときには、クロック制御部93は、上記DDS回路150に入力するN値を変更することにより、上記クロック信号の周波数を変更する。すなわち、主制御部94により、第一メモリ91内の情報を基に変更後の搬送速度に対応するN値が決定されてクロック制御部へと伝達される。このようにして、クロック信号の周波数が変更される結果、クロック信号に基づいて制御されるポリゴンミラー85の回転速度、及び上記音響光学変調素子82R,82G及び82Bにおける光の強度を変調するタイミングが変更され、これによりプリンタ装置A1内におけるペーパー搬送速度が変更された場合にでもペーパーPの乳剤面上に所定の画像を形成することが可能となる。
<露光搬送動作>
次に、ペーパーPをマガジン内にセットした後、ペーパーPに画像露光を行ってプロセッサ装置A2へ送り出すまでの一連の動作について、図3に基づいて説明する。
まず、プリントサイズに基づいて選択されたマガジン4(又は5)のペーパーローラ6(又は7)が回転してペーパー排出口4a(又は5a)からペーパーPが引出される。
引出されたペーパーPはアドバンスローラ8(又は9)により露光位置24に向かって搬送される。
ペーパーPが、搬送方向下流側へと送られてペーパーセンサ9を通過すると第一ペーパー検出手段51により該通過情報がペーパー位置検出部60へと送られ、該通過情報及び搬送量検出手段53からの搬送量を基にペーパーPの種々の位置が算出される。そして、搬送系制御部55においてペーパーPの先端が露光中搬送ローラ12,13を通過したと判断されれば、該搬送系制御部55からの指令により露光中搬送駆動手段57及び露光中搬送狭持手段59が作動して、ペーパーPは上記露光中搬送ローラ12,13により順次駆動狭持される。
一方、露光制御部61においてペーパーPの先端が下流側露光中搬送ローラ13を通過したと判断されれば、該露光制御部61からの露光指令により露光手段68はペーパーPの乳剤面への露光を開始しする。露光指令は画像データに基づいて行われ全画像データについての露光指令が終了した時点で露光が完了する。
また、ペーパーPは露光処理中にプリントサイズ設定手段74からの情報に基づいて所定の搬送方向長さになるように切断される。すなわち、カッター駆動制御部66はプリントサイズ設定手段74及びペーパー位置検出部60からの情報を基にカッター駆動手段62に対して駆動指令を出す。これによりカッター11が駆動してペーパーPを所定の長さに切断する。
そして、ペーパーPは、更に搬送方向下流側に向かって搬送されるとともに、上記搬送系制御部55においてループ搬送ローラ14,15の狭持動作を開始してもよいと判断されたときに、ループ搬送駆動手段56及びループ搬送狭持手段58が作動して、ループ搬送ローラ14,15により順次駆動狭持される。
また、ペーパーPがループ搬送ローラ14,15を通過したときに、搬送制御部55において、プリントサイズ設定手段64からの情報に基づきペーパーPの搬送方向の長さが所定長さ以上であると判断されると、該搬送制御部55から、ループ搬送駆動手段56に対してループ搬送ローラ14,15のうち搬送方向下流側に位置するローラ15のみ駆動を停止するよう指令が出される。その結果、ローラ15の回転が停止するため、ローラ15とローラ14との間にループ26(たるみ)が形成される。そしてループ形成量L(たるみ量)が大きくなると発光素子19aからの光がペーパーPのたるみで遮断される状態となり、これによりループ検出センサ19の出力信号が変化して所定のループ形成量Lが得られたと判断される。ループ検出手段63はこのループ形成情報を搬送制御部55へと伝達する。そして、搬送制御部55において、所定のループ形成量Lが得られたことが確認されれば、該搬送制御部55からループ搬送駆動手段56に対して駆動指令が出され、下流側ループ搬送ローラ15が再度駆動される。これによりペーパーPは、ループ26が形成された状態で連結口2aからプロセッサ装置A2内へと進入する。
プロセッサ装置A2内に進入したペーパーPは、上記現像前搬送ローラ107により現像処理タンク101へと導かれて上記所定の処理が施される。この処理時には振動が発生して、ループ26を形成しない場合には該振動がペーパーPを介してペーパー露光部へと伝搬するが、ペーパーPに形成されたループ26により該振動を遮断している。従って、画像の画質低下を防ぐことができる。
尚、搬送制御部55はプリントサイズ設定手段64からの情報によりペーパーPの搬送方向長さが所定長さよりも短いと判断すると、露光後搬送駆手段56に対して上記停止指令を行わないので、ペーパーPは、ループ26を形成することなくプロセッサ装置A2内へと搬送されて、現像処理タンク101において所定の現像処理が行われる。上述のように、この処理時にも振動が発生するが、ペーパーPは既に露光が完了しているので、該振動がペーパー露光部に伝搬することに起因する画像の画質低下を防ぐことができる。
<テストプリント動作>
次に、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度を調整するためのテストプリント動作について説明する。プリントモード設定手段73においてテストプリントモードが選択されると、搬送制御部55,露光制御部61,及びカッター駆動制御部61は、通常のプリントモードから、テストプリントモードに切替わる。テストプリントモードにおいては、予め露光制御部61内の第一メモリ91に記憶されたテストプリント用の画像データに基づいて、テスト用のペーパーPに対して写真プリント(露光及び現像処理)が施される。該テスト用のペーパーPは、マガジン4内から引き出されて、予めテストプリント用に設定された所定長さに切断される。プリント装置A1におけるペーパー搬送速度及びプロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度は、第一ペーパーセンサ9及び第二ペーパーセンサ111からの信号に基づいてペーパー位置検出部60により算出される。すなわち、プリンタ装置A2におけるペーパー搬送速度は、第一ペーパーセンサ9がペーパーPの先端を検出してから該ペーパーPの後端を検出するまでの時間と、予め設定されたテスト用ペーパーPの長さから算出され、プロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度は、第二ペーパーセンサ111がペーパーPの先端を検出してから該ペーパーPの後端を検出するまでの時間と上記テスト用ペーパーPの長さから算出される。尚、上記テストペーパーPの長さは、プリンタ装置A1及びプロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度をそれぞれ独立して測定するために、該ペーパーPがセンサ9を通過中は、当該ペーパーPがプロセッサ装置A2内に進入しないように、またペーパーPがセンサ111を通過中は、当該ペーパーPがプリンタ装置A1内から排出された状態にあるように設定されている。
上述のようにして算出された搬送速度の情報は搬送制御部55及び露光制御部61へと伝達され、搬送制御部55は、該速度情報に基づき、上記プリンタ装置A1内におけるペーパー搬送速度を、上記プロセッサ装置A2内におけるペーパー搬送速度に略一致させるように、各搬送駆動手段54,56,57に対して作動指令を行う。その結果、プリンタ装置搬送機構を構成するペーパーローラ6,7、アドバンスローラ8、露光中搬送ローラ13及びループ搬送ローラ14,15の各ローラの回転数が変更され、これによりプリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度が変更される。また、露光制御部61は、上述の如くプリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度に対応して、ポリゴンミラー85の回転速度及び音響光学変調素子82R,82G及び82B(図2参照)において光の強度変調を行うタイミングを変更し、これによりペーパー上を走査するレーザ光の主走査方向の走査速度を変更してペーパーPの乳剤面上に所定の画像を形成する。
以上の如く上記実施形態では、上記プリンタ装置搬送機構は、プリンタ装置A1及びプロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度を第一ペーパーセンサ11及び第二ペーパーセンサ111により実測し、該測定結果に基づいてプリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度を自動的に、プロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度に略一致させるように構成されている。これにより、ループ26の大きさ、詰まりループ形成量Lを一定に保つことができるので、ループを形成するために必要なループ形成用空間Sを必要最小限の大きさに抑えることができる。すなわち、プロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度がプリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度よりも速い場合には、ループ形成完了後に時間の経過とともにループ26が肥大化(ループ形成量Lが増加)するため、該肥大化に対応できるように予めループ形成用空間Sを大きめに確保する必要があるが、上述のようにループ形成量Lを一定に保つことができるので、上記肥大化に対応するために必要な空間を確保する必要もない。従って、写真処理装置1全体の小型化を図ることが可能となる。また、プロセッサ装置A2におけるペーパー搬送速度が、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度よりも速いと、ループ26は、ループ形成完了後に時間の経過とともに小さくなり、その結果プロセッサ装置A2からの振動がペーパー露光部に伝播し易くなり画像の画質低下を招くが、上述のようにループ形成量Lは時間が経過しても一定に保たれているので、該画質低下を防止することができる。
また、上述のように、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度調整は搬送制御部55からの指令により自動的に行われる。従って作業者の労力が低減されるとともに誤調整等の人為的ミスを防止することが可能となる。
また、露光エンジン3は、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度の変更に対応して、ポリゴンミラー85の回転速度、及び上記音響光学変調素子82R,82G及び82Bにおいて光の強度変調を行うタイミングを自動的に変更するように構成されている。これにより、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度が変更された場合にでも、作業者自身が、ポリゴンミラー85の回転速度調整作業やレーザ光の強度変調のタイミング調整作業を行うことなく露光エンジン3によりペーパーPの乳剤面上に所定の画像を形成することができる。従って作業者の労力がより一層低減されるとともに誤調整等の人為的ミスを更に確実に防止することが可能となる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち上記実施形態では、ループ搬送ローラ14,15により、露光位置24とプロセッサ装置A2との間でペーパーPをループ状に撓ませるようにしているが、必ずしもループ搬送ローラ14,15を設ける必要はない。
また、上記実施形態では、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度調整は搬送制御部55からの指令により自動的に行うようにしているが、必ずしも自動で行う必要はない。
また、上記実施形態では、露光エンジン3は、プリンタ装置A1におけるペーパー搬送速度の変更に対応して、ポリゴンミラー85の回転速度、及び上記音響光学変調素子82R,82G及び82Bにおいてレーザ光の強度変調を行うタイミングを自動的に変更するように構成されているが、必ずしも自動で行う必要はない。
更に、上記実施形態では、写真プリントを行うに際して2つのプリントモードすなわち通常の写真プリントを行う通常モードと、プリンタ装置A1内におけるペーパー搬送速度及び露光エンジン3から出射されるレーザ光の主走査方向の走査速度を調整するためのテストプリントモードとを設けているが、必ずしもテストプリントモードを設ける必要はない。
本発明は、印画紙を搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して所定の露光位置にて露光を行うことで潜像を形成する露光手段を有するプリンタ部と、露光が行われた印画紙を現像処理する現像処理部と、上記プリンタ部内の印画紙を搬送するプリンタ部搬送手段と、上記現像処理部内の印画紙を搬送する現像処理部搬送手段とを備えた写真処理装置に有用であり、特に露光位置と現像処理部との間で印画紙をループ状に撓ませるためのループ搬送ローラを備えた写真処理装置に有用である。
本発明の実施形態に係る写真処理装置の構成を示す断面図である。 露光エンジンの構成を示すブロック図である。 写真処理装置の制御ブロック構成を示す図である。 クロック信号の周波数を調整する回路の一例を示す図である。
符号の説明
P ペーパー
A1 プリンタ装置(プリンタ部)
A2 プロセッサ装置(現像処理部)
1 写真処理装置
3 露光エンジン(露光手段)
6 ペーパーローラ(プリンタ部搬送手段)
7 ペーパーローラ(プリンタ部搬送手段)
9 第一ペーパーセンサ(第一検出手段)
111第二ペーパーセンサ(第二検出手段)
12 上流側露光中搬送ローラ(プリンタ部搬送手段)
13 下流側露光中搬送ローラ(プリンタ部搬送手段)
14 上流側ループ搬送ローラ(ループ搬送手段)
15 下流側ループ搬送ローラ(ループ搬送手段)
102搬送ラック(現像処理部搬送手段)
107現像前搬送ローラ(現像処理部搬送手段)
109現像後搬送ローラ(現像処理部搬送手段)
81 レーザ光源(光源)
82 音響光学変調素子
85 ポリゴンミラー

Claims (5)

  1. 印画紙を所定の搬送経路に沿って搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して、上記搬送経路上に設定された所定の露光位置にて露光を行うことで画像を形成する露光手段を有するプリンタ部と、上記露光位置よりも搬送方向下流側に配設され、露光が行われた印画紙を現像処理する現像処理部と、上記プリンタ部内の印画紙を搬送するプリンタ部搬送手段と、上記プリンタ部搬送手段により上記現像処理部内に導かれた印画紙を搬送する現像処理部搬送手段とを備えた写真処理装置であって、
    上記プリンタ部搬送手段は、上記現像処理部における印画紙の搬送速度に対応して、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を変更可能に構成されてなり、
    上記露光手段は、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度の変更に対応して、露光を行うタイミングを変更可能に構成されていることを特徴とする写真処理装置。
  2. 請求項1記載の写真処理装置において、
    上記プリンタ部搬送手段は、上記露光位置と上記現像処理部との間で上記印画紙をループ状に撓ませた状態にしながら搬送するループ搬送手段を備えていることを特徴とする写真処理装置。
  3. 請求項1又は2記載の写真処理装置において、
    上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を検出する第一検出手段と、
    上記プロセッサ部における印画紙の搬送速度を検出する第二検出手段とを備え、
    上記プリンタ部搬送手段は、上記第一検出手段及び上記第二検出手段により検出された印画紙の搬送速度に基づいて、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を、上記現像処理部における印画紙の搬送速度に自動的に略一致させるように構成されていることを特徴とする写真処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の写真処理装置において、
    上記露光手段は、上記乳剤面上に露光を行うための光を出射する光源と、該光源から出射された光の強度を、形成する画像の画素毎に変調する音響光学変調素子と、上記光を偏向させて上記印画紙の幅方向に走査させるポリゴンミラーとを備えていて、上記ポリゴンミラーの回転速度、及び上記音響光学変調素子において上記各画素毎の光の強度変調を行うタイミングを、上記第一検出手段により検出された、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度の変更に対応して自動的に変更するように構成されていることを特徴とする写真処理装置。
  5. 印画紙を搬送しながら、該印画紙の乳剤面に対して露光を行う露光手段を有するプリンタ部と、露光が行われた印画紙を現像処理する現像処理部とを備えた写真処理装置において、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度、及び上記露光手段により露光を行うタイミングを調整する露光動作調整方法であって、
    テスト用の印画紙を用いて写真プリントを作成するテストプリントを行うとともに、該テストプリント中の上記プリンタ部における印画紙の搬送速度と上記現像処理部における印画紙の搬送速度とを測定し、該測定結果に基づき、上記プリンタ部における印画紙の搬送速度を、上記現像処理部における印画紙の搬送速度に略一致するように調整し、その後、上記露光手段の走査速度を、上記プリンタ部における印画紙の上記調整後の搬送速度に対応するように調整することを特徴とする露光動作調整方法。
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