JP3826814B2 - レーザ式画像露光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザ素子の出射光を露光用レーザビームとして感光材料上で走査するビーム走査手段を備えたレーザ式画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかるレーザ式画像露光装置は、写真画像や文字画像等の画像情報に基づいて変調した露光用レーザビームをビーム走査手段が感光材料上で走査することにより、感光材料上に画像を露光形成する装置である。
このような露光用レーザビームによって各種の画像を露光する装置の光源に半導体レーザ素子を用いる場合、半導体レーザ素子の出射光の光量が温度変化によって変化することから、半導体レーザ素子の動作温度を安定させるべく半導体レーザ素子の筐体(パッケージ)に対して温度制御をかけることがよく行われている。
しかしながら、従来、半導体レーザ素子の筐体の周囲に配置される部品の環境温度による影響までは考慮されていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように、半導体レーザ素子自体の動作温度の制御を行っても、感光材料を露光する露光用レーザビームの光量が変化していると考えられる露光画像の濃度変化(カラー画像の場合は色変化)が発生して画質を劣化させてしまう場合があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、露光用レーザビームの光量変動に起因する露光画像の画質の劣化を可及的に改善する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記請求項1記載の構成を備えることにより、半導体レーザ素子の出射光を露光用レーザビームとして感光材料上で走査するビーム走査手段を備えたレーザ式画像露光装置において、前記半導体レーザ素子の温度をコントロールする温度調整手段と、温度センサの検出情報に基づいて、前記露光用レーザビームによる露光量を調整するビーム出力管理手段と、前記半導体レーザ素子の筐体に備えられた電極ピンに嵌合するソケットとが設けられ、前記ソケットの電極ピンが回路基板に固定され、前記温度センサが前記回路基板における前記ソケットの設置位置近くに取り付けられて構成されている。
すなわち、本発明の発明者は、上述のような露光画像の濃度変化又は色変化が、例えば朝と夕方のように画像を露光形成する時間によって変化していることに着目し、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度の変化によって半導体レーザ素子の周囲に配置された部品が姿勢変化し、その周囲の部品の姿勢変化が感光材料上に照射される露光用レーザビームの光量に影響していることを突き止めた。
半導体レーザ素子の周囲の部品の姿勢変化の影響を受けて半導体レーザ素子自体が姿勢変化し、半導体レーザ素子の出射ビーム光が光軸ずれを起こしていたのである。
以上の知見に基づいて、半導体レーザ素子自体の温度のみならず、半導体レーザ素子に物理的な力を作用させ得る部品が存在する周囲の雰囲気温度にも注意するべく、半導体レーザ素子が位置する場所の雰囲気温度を検出する温度センサを備えて、その温度センサの検出情報に基づいて、感光材料上に照射される露光レーザビームによる露光量を調整することで、露光用レーザビームの光量変動に起因する露光画像の画質の劣化を可及的に改善し得るレーザ式画像露光装置を提供できるに至った。
【0005】
更に、本発明の発明者は、半導体レーザ素子の筐体の電極ピンをソケットに挿入すると共に、そのソケットの電極ピンを回路基板に固定する形で半導体レーザ素子に電力を供給する場合において、そのソケットが周囲の雰囲気温度の変化に伴って姿勢変化し、姿勢変化するソケットが半導体レーザ素子の筐体に圧力をかけ、これによって半導体レーザ素子が姿勢変化する場合があることを突き止めた。
そこで、このようにソケットを用いて半導体レーザ素子と回路基板側との接続を行う場合に、上述のように半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度を検出する温度センサの検出情報に基づいて露光用レーザビームによる露光量を調整することが好適となる。
【0006】
又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、前記ビーム出力管理手段は、前記温度センサの検出温度が設定温度以上変化したときに、前記露光用レーザビームによる露光量の調整を実行するように構成されている。
すなわち、前記温度センサの検出情報に基づいて、露光用レーザビームによる露光量を調整するについて、温度センサが検出する温度データに追従して、時々刻々と露光用レーザビームによる露光量を調整する手法も考えられるが、露光用レーザビームの光量の変動による露光画像の濃度変化は、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度の変化に対してそれほど敏感に反応して変化するものではない。
そこで、温度センサの検出温度が設定温度以上変化したときに、露光用レーザビームによる露光量の調整を行うことで、画質の劣化を的確に防止しながら、露光用レーザビームによる露光量の調整のための制御構成を簡素化することができる。
【0007】
上記請求項3記載の構成を備えることにより、前記露光用レーザビームの光量を検出する光センサが設けられ、前記ビーム出力管理手段は、前記温度センサの検出温度が設定温度以上変化したときに、前記光センサにて検出する露光用レーザビームの光量が設定光量となるように調整するように構成されている。
すなわち、露光用レーザビームによる露光量を調整するについては、温度センサにて検出される雰囲気温度と、その雰囲気温度において露光用レーザビームによる露光量を適正な露光量とするための調整量との対応関係を予め求めておき、その対応関係と温度センサが検出する雰囲気温度とによって露光用レーザビームによる露光量を調整することも考えられるが、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度の変化と前記光軸ずれとの対応関係が必ずしも安定しているとは限らない可能性もあるので、調整の度に光センサにて実際に露光用レーザビームの光量を測定して、露光用レーザビームの光量が最適となるように調整することで、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度が変化しても、露光用レーザビームの光量を的確に安定させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のレーザ式画像露光装置を写真プリントシステムに備えた場合の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態で例示する写真プリントシステムDPは、いわゆるデジタルミニラボ機として知られているものであり、図3にブロック図として示すように、現像処理済みの写真フィルムやメモリーカード,MOあるいはCD−R等から写真プリントを作製するための画像データを入力する画像入力装置IRと、画像入力装置IRにて入力した画像データを感光材料PSとしての印画紙2に露光処理する露光・現像装置EPとから構成されている。
【0009】
〔画像入力装置IRの概略構成〕
画像入力装置IRには、図3に概略的に示すように、写真フィルムの駒画像を読み取るフィルムスキャナ3と、メモリーリーダ,MOドライブ及びCD−Rドライブ等を備えた外部入出力装置4と、汎用小型コンピュータシステムにて構成されてフィルムスキャナ3や外部入出力装置4の制御のほか写真プリントシステムDP全体の管理を実行する主制御装置5とが備えられ、更に、主制御装置5には、仕上がりプリント画像をシミュレートしたシミュレート画像や各種の制御用の情報を表示するモニタ5aと、露光条件の手動設定等や制御情報の入力操作をするための操作卓5bとが接続されている。
【0010】
〔露光・現像装置EPの全体構成〕
露光・現像装置EPは、筐体内部に、レーザ式画像露光装置EXと、レーザ式画像露光装置EXにて露光された印画紙2を現像処理する現像処理装置PPと、筐体内に配置された印画紙マガジン6から引き出された印画紙2を多数の搬送ローラ9等にて現像処理装置PPへ搬送する印画紙搬送系PTとが設けられている。
図示を省略するが、露光・現像装置EPの筐体外部には、現像処理装置PPにて現像処理及び乾燥処理された印画紙2をオーダ毎に分類するためのソータが配置され、現像処理装置PPの排出口から排出された印画紙2をコンベア10にてソータへ搬送する。
更に、印画紙搬送系PTの搬送経路の途中には、印画紙マガジン6から引き出された長尺の印画紙2を設定プリントサイズに切断するカッタ11と、一列で搬送される印画紙2を複数の搬送列に振り分けるための振り分け装置12が備えられている。
【0011】
〔レーザ式画像露光装置EXの構成〕
レーザ式画像露光装置EXは、印画紙2に対して露光用レーザビームを走査して印画紙2上に露光画像を形成するビーム走査手段BSとしての画像露光ユニット13と、画像露光ユニット13を制御する露光制御装置14とを主要部として構成されている。
【0012】
〔画像露光ユニット13の構成〕
画像露光ユニット13は、レーザを光源として印画紙2上に画像を露光するいわゆるレーザ露光式を採用しており、その概略構成を図1のブロック構成図に示す。
画像露光ユニット13には、赤色,緑色及び青色の単色光をコリメート光として夫々出射する赤色レーザ光源20r,緑色レーザ光源20g及び青色レーザ光源20bと、各レーザ光源20r,20g,20bの出射光を強度変調するための音響光学変調素子21(以下、「AOM素子21」と略称する)と、各レーザ光源20r、20g、20bから出射される露光用レーザビームLBのビーム径を調整するためのビームエキスパンダ22と、シリンドリカルレンズ23と、赤色,緑色及び青色の3本の露光用レーザビームLBの光軸を1本の光軸にまとめるプリズム24と、露光用レーザビームLBを走査するためのポリゴンミラー25と、f−θ特性と面倒れ補正機能とを有する結像レンズ群26とが備えられる他、露光用レーザビームLBの光路を屈曲させるミラー27やプリズム24へ入射する光を規制するアパーチャ28が配置され、更に、露光用レーザビームLBがそれの走査範囲における基準位置に照射されたことを検出するための光センサ19と、露光用レーザビームLBを光センサ19に向けて反射するミラー18とが備えられている。
【0013】
ミラー18に照射された露光用レーザビームLBは、光センサ19に向けて反射され、光センサ19はその露光用レーザビームLBを検出したことをパルス信号として出力する。
光センサ19の出力信号は、1ライン分の画像信号の送信を開始するためにタイミング検出に利用されると共に、後述のように露光用レーザビームLBの光量を検出する機能をも有する。
【0014】
〔赤色レーザ光源20rの構成〕
赤色レーザ光源20rは、緑色レーザ光源20g及び青色レーザ光源20bが固体レーザの出射レーザ光をSHG素子にて夫々緑色レーザ光及び青色レーザ光に変換する構成であるのに対して、図2に示すように、赤色のレーザ光を出射する半導体レーザ素子40の出射光をコリメータレンズ37にてコリメートして、そのまま利用している。
半導体レーザ素子40は、光学系に対する位置決めの基準となる金属プレート41に固定され、図2において半導体レーザ素子40の筐体から下方に延出した電極ピン42にソケット43が嵌合している。
図2においてソケット43から下方に延出する電極ピン44の下端は、半導体レーザ素子40の駆動回路等を備えた回路基板45に半田付けで固定され、回路基板45からソケット43の電極ピン44を経て半導体レーザ素子40の電極ピン42に駆動電力が供給される。尚、ソケット43の電極ピン44の周囲には、スリープ46が外装されている。又、金属プレート41の一端には、半導体レーザ素子40を適切な温度にコントロールするための温度調整手段としてのペルチェ素子38が取り付けられ、更に、ペルチェ素子38を制御する温度コントローラ39が備えられている。
【0015】
〔露光制御装置14の構成〕
露光制御装置14には、図1に概略的に示すように、上記構成の画像露光ユニット13を制御するために、画像入力装置IRから入力される画像データを画像露光ユニット13の露光特性を考慮した画像データに補正演算する画像処理回路30と、画像処理回路30にて求められた画像データを赤色,緑色及び青色の各色毎に記憶する画像データメモリ31と、赤色,緑色及び青色の各色毎に備えられて画像データメモリ31の出力データをD/A変換するD/Aコンバータ32と、各D/Aコンバータ32からの入力信号に応じた振幅を有する制御信号をAOM素子21に出力するAOM制御回路33と、各D/Aコンバータ32から送出する画像信号の送出タイミングを制御するタイミング制御回路34とが備えられ、受け取った画像データの画像を印画紙2に露光形成するための制御を行うと共に、ビーム出力制御部47が備えられて、画像露光ユニット13における露光用レーザビームLBの光量の管理も行っている。
【0016】
〔露光用レーザビームLBの光量管理〕
次に、ビーム出力制御部47の制御による、露光用レーザビームLBの光量の管理処理について説明する。
ビーム出力制御部47は、半導体レーザ素子40が位置する場所すなわち写真プリントシステムDPが位置する場所の雰囲気温度が変化することによって、画像露光ユニット13の露光用レーザビームLBの光量が変化してしまうのを極力抑制するように制御を行っている。
すなわち、半導体レーザ素子40の周囲に配置されている部品、特に、ソケット43の配置姿勢が前記雰囲気温度の変化によって変化し、その姿勢変化によって半導体レーザ素子40に力が作用し、その力の作用によって出射レーザ光の光軸がずれて露光用レーザビームLBの光量が変化するのを抑制するのである。
【0017】
具体的には、半導体レーザ素子40が位置する場所の雰囲気温度を検出するために、ソケット43を取り付けている回路基板45におけるソケット43の設置位置近くに温度センサ48を取り付け、その温度センサ48にて検出される雰囲気温度の変化が大きくなると、半導体レーザ素子40の動作温度を変化させて半導体レーザ素子40の出射レーザ光の光強度を調整する。
この処理について、ビーム出力制御部47が実行する図4のフローチャートに基づいて説明する。
ビーム出力制御部47は、前回に露光用レーザビームLBの光量を調整した時点の雰囲気温度値を記憶しており、その記憶している温度値と温度センサ48の検出温度値との差が設定温度以上となったか否かを常時監視しており(ステップ#1)、両者の温度差が設定温度以上となると、先ずその時点の温度センサ48の検出温度値を記憶した後(ステップ#2)、露光用レーザビームLBの光量の調整処理を開始する。
【0018】
すなわち、ポリゴンミラー25の回転によって露光用レーザビームLBが走査され、露光用レーザビームLBの走査位置が前記基準点に位置したとき、露光用レーザビームLBが光センサ19に入射して、光センサ19の検出信号によって露光用レーザビームLBの光量を検知できる。
ビーム出力制御部47は、この光センサ19の出力信号値を、適正な露光用レーザビームLBの光量に対する値として予め記憶している基準値と比較し、両者の差が設定許容誤差範囲内か否かを判断する(ステップ#3)。光センサ19の検出信号値と前記基準値との差が許容範囲を超えていれば、半導体レーザ素子40の動作温度を制御する温度コントローラ39に対して、その差を縮める側に半導体レーザ素子40の動作温度を変化させるように指令する(ステップ#4)。この後、光センサ19から露光用レーザビームLBの光量の検出信号を受け取る度に、光センサ19の検出信号値を前記基準値との差が許容範囲に収まるまで、上記の処理を繰り返す。
これによって、露光用レーザビームLBによる印画紙2に対する露光用が適正に調整される。
従って、露光制御装置14のビーム出力制御部47は、温度センサ48の検出情報に基づいて露光用レーザビームLBによる露光量を調整するビーム出力管理手段BPとして機能する。
【0019】
〔画像露光装置EXの露光動作〕
次に、上記構成の画像露光ユニット13及び露光制御装置14の露光動作を説明する。
画像入力装置IRから入力された露光用画像データは、画像処理回路30によって補正演算されて、画像露光ユニット13によって露光されたときに良好なプリント画像が得られる画像データに変換され、画像データメモリ31に順次書き込まれる。
画像データメモリ31に一旦記憶されたデータは、各画素のデータ毎に、タイミング制御回路34から入力されるクロック信号と同期して画素単位でD/Aコンバータ32に送られ、アナログ信号に変換された後にAOM制御回路33に送られる。
タイミング制御回路34は、前記光センサ19の検出信号に基づいて、画像データメモリ31等に送出する前記クロック信号の送出開始タイミングを設定する。
【0020】
AOM制御回路33は、入力信号に応じた振幅の制御信号をAOM素子21に出力し、AOM素子21は入力制御信号の振幅に応じた回折率で各レーザ光源20r,20g,20bから入射されるレーザ光を変調する。
上記のようにして変調された各光ビームLBは、ビームエキスパンダ22等を通過した後にプリズム24に入射し、赤色,緑色及び青色の3本の光ビームLBが1本の光ビームLBにまとめられ、ポリゴンミラー25の反射面に照射される。
【0021】
駆動モータ25aにて回転駆動されているポリゴンミラー25の反射面で反射された光ビームLBは、ポリゴンミラー25の回転軸芯と直交する面内で走査され、搬送移動される印画紙2上に結像レンズ群26によって集光される。光ビームLBの走査方向は印画紙2の搬送方向と交差(より具体的には、直交)しており、光ビームLBの走査方向が主走査方向、印画紙2の搬送方向が副走査方向となる。光ビームLBの走査と印画紙2の搬送移動によって、印画紙2上にプリントする画像が潜像として形成される。
【0022】
〔写真プリントの作製動作〕
次に、上記構成の写真プリントシステムDPによる写真プリントの作製動作を概略的に説明する。
操作者が写真フィルムの駒画像について写真プリントの作製を指示入力したときは、主制御装置5は、フィルムスキャナ3に対して写真フィルムの読み取りを指令し、フィルムスキャナ3からその写真フィルムの画像データを順次受取って、内蔵されているメモリに記録する。
一方、操作者がメモリーカード,MOあるいはCD−R等の記録媒体に記録された画像データについて写真プリントの作製を指示入力したときは、主制御装置5は、外部入出力装置4の該当するドライブに画像データの読み取りを指令し、そのドライブから画像データを順次受取ってメモリに記録する。
【0023】
主制御装置5は、上記のようにして入力された画像データに基づいて、その画像データによってプリントを作製した場合に得られるであろうシミュレート画像を図示を省略する画像処理回路にて演算して求め、それをモニタ5aに表示する。
操作者は、このモニタ5a上のシミュレート画像を観察して、適正な画像が得られていなければ、操作卓5bから露光条件の修正入力操作を行う。
主制御装置5の画像処理回路は、入力された画像データとその修正入力とに従って予め設定された演算条件で赤色、緑色、青色毎の露光用画像データを生成する。
【0024】
この露光用画像データは、露光・現像装置EPの露光制御装置14に送られ、上述のようにして印画紙2にプリント画像の潜像を形成する。
画像露光ユニット13にて露光処理された印画紙2は、印画紙搬送系PTにて現像処理装置PPへ搬送されて、各現像処理タンクを順次通過することにより現像され、現像処理された印画紙2は、更に乾燥処理された後に排出口からコンベア10上に排出され、ソータにてオーダー毎にまとめられる。
【0025】
〔別実施形態〕
以下、本発明のレーザ式画像露光装置の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、半導体レーザ素子40が位置する場所の雰囲気温度の変化が設定以上となったときに、温度コントローラ39に対して半導体レーザ素子40の動作温度を変更指示して半導体レーザ素子40の光出力を調整する場合を例示しているが、半導体レーザ素子40の駆動電流を変化させて半導体レーザ素子40の光出力を調整しても良い。
【0026】
(2)上記実施の形態では、半導体レーザ素子40が位置する場所の雰囲気温度の変化が設定以上となったときに、半導体レーザ素子40の光出力を調整することによって、露光用レーザビームLBによる印画紙2に対する露光量を調整する場合を例示しているが、半導体レーザ素子40が位置する場所の雰囲気温度に追従して、露光用レーザビームLBによる露光量を調整するように構成しても良い。
具体的には、例えば、温度センサ48が検出する雰囲気温度と、その雰囲気温度において露光用レーザビームLBの光量を最適光量とするための半導体レーザ素子40の動作温度との関係を予め求めておき、温度センサ48の検出温度値に追従して半導体レーザ素子40の動作温度を変化させるように構成すれば良い。
【0027】
(3)上記実施の形態では、半導体レーザ素子40の光出力を調整することによって露光用レーザビームLBによる露光量の調整を行う場合を例示しているが、半導体レーザ素子40の光出力は変更せずに、半導体レーザ素子40の出射光を変調するための変調信号を調整することによって露光用レーザビームLBによる露光量を調整するように構成しても良い。
具体的には、画像入力装置IRから入力された画像データを、露光用レーザビームによる露光量が最適露光量となる画像データに補正変換するためのルックアップテーブルを設けると共に、前記雰囲気温度の複数段階について前記ルックアップテーブル用のテーブルデータを求めておき、温度センサ48が検出する温度値に基づいて前記テーブルデータを順次切換えながら、ルックアップテーブルにて補正変換するように構成しても良い。
【0028】
このようなルックアップテーブルのテーブルデータは、例えば、前記雰囲気温度を変化させた状態で印画紙2によってテストプリントを作製するか、あるいは、光センサ19によって露光用レーザビームLBの光量を測定することによって作製できる。
更に、他の方法としては、D/Aコンバータ32とAOM制御回路33との間に増幅率が可変のアンプを備えて、前記温度センサ48の検出情報に基づいてそのアンプの増幅率を変更調整するように構成しても良い。
【0029】
(4)上記実施の形態では、レーザ式画像露光装置EXの露光対象となる感光材料PSとして印画紙2を例示しているが、例えば、感光フィルムや感光ドラム等の種々の感光材料に本発明を適用できる。
【0030】
【発明の効果】
上記請求項1記載の構成によれば、雰囲気温度の変化によって半導体レーザ素子の周囲の部品が姿勢変化し、その影響を受けて半導体レーザ素子自体が姿勢変化して半導体レーザ素子の出射ビーム光が光軸ずれを起こすという知見に基づいて、半導体レーザ素子自体の温度のみならず、半導体レーザ素子に物理的な力を作用させ得る部品が存在する周囲の雰囲気温度にも注意するべく、半導体レーザ素子が位置する場所の雰囲気温度を検出する温度センサを備えて、その温度センサの検出情報に基づいて、感光材料上に照射される露光レーザビームによる露光量を調整することで、露光用レーザビームの光量変動に起因する露光画像の画質の劣化を可及的に改善し得るレーザ式画像露光装置を提供できるに至った。
【0031】
更に、半導体レーザ素子の筐体の電極ピンをソケットに挿入すると共に、そのソケットの電極ピンを回路基板に固定する形で半導体レーザ素子に電力を供給する場合において、そのソケットが周囲の雰囲気温度が温度変化に伴って姿勢変化し、姿勢変化するソケットが半導体レーザ素子の筐体に圧力をかけ、これによって半導体レーザ素子が姿勢変化する場合があるという知見に基づいて、ソケットを用いて半導体レーザ素子と回路基板側との接続を行う場合に、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度を検出する温度センサの検出情報に基づいて感光材料を露光する露光用レーザビームによる露光量を調整することで、露光画像の画質の劣化を可及的に改善し得るレーザ式画像露光装置を提供できるものとなった。
【0032】
又、上記請求項2記載の構成によれば、露光用レーザビームの光量の変動による露光画像の濃度変化は、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度の変化に対してそれほど敏感に反応して変化するものではないことから、温度センサの検出温度が設定温度以上変化したときに、露光用レーザビームによる露光量の調整を行うことで、画質の劣化を的確に防止しながら、露光用レーザビームによる露光量の調整のための制御構成を簡素化することができる。
又、上記請求項3記載の構成によれば、露光用レーザビームによる露光量を調整するについては、温度センサにて検出される雰囲気温度と、その雰囲気温度において露光用レーザビームによる露光量を適正な露光量とするための調整量との対応関係を予め求めておき、その対応関係と温度センサが検出する雰囲気温度とによって露光用レーザビームによる露光量を調整することも考えられるが、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度の変化と前記光軸ずれとの対応関係が必ずしも安定しているとは限らない可能性もあるので、調整の度に光センサにて実際に露光用レーザビームの光量を測定して、露光用レーザビームの光量が最適となるように調整することで、半導体レーザ素子の周囲の雰囲気温度が変化しても、露光用レーザビームの光量を的確に安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるレーザ式画像露光装置の概略構成図
【図2】本発明の実施の形態にかかる赤色レーザ光源の概略構成図
【図3】本発明の実施の形態にかかる写真プリントシステムのブロック構成図
【図4】本発明の実施の形態にかかるフローチャート
【符号の説明】
19 光センサ
40 半導体レーザ素子
42 半導体レーザ素子の電極ピン
44 ソケットの電極ピン
45 回路基板
48 温度センサ
BP ビーム出力管理手段
BS ビーム走査手段
PS 感光材料

Claims (3)

  1. 半導体レーザ素子の出射光を露光用レーザビームとして感光材料上で走査するビーム走査手段を備えたレーザ式画像露光装置であって、
    前記半導体レーザ素子の温度をコントロールする温度調整手段と、
    温度センサの検出情報に基づいて、前記露光用レーザビームによる露光量を調整するビーム出力管理手段と、
    前記半導体レーザ素子の筐体に備えられた電極ピンに嵌合するソケットとが設けられ、
    前記ソケットの電極ピンが回路基板に固定され、
    前記温度センサが前記回路基板における前記ソケットの設置位置近くに取り付けられて構成されているレーザ式画像露光装置。
  2. 前記ビーム出力管理手段は、前記温度センサの検出温度が設定温度以上変化したときに、前記露光用レーザビームによる露光量の調整を実行するように構成されている請求項1記載のレーザ式画像露光装置。
  3. 前記露光用レーザビームの光量を検出する光センサが設けられ、
    前記ビーム出力管理手段は、前記温度センサの検出温度が設定温度以上変化したときに、前記光センサにて検出する露光用レーザビームの光量が設定光量となるように調整するように構成されている請求項2記載のレーザ式画像露光装置。
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