JPH05176144A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JPH05176144A
JPH05176144A JP3338182A JP33818291A JPH05176144A JP H05176144 A JPH05176144 A JP H05176144A JP 3338182 A JP3338182 A JP 3338182A JP 33818291 A JP33818291 A JP 33818291A JP H05176144 A JPH05176144 A JP H05176144A
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photosensitive material
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light
sensitivity
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JP3338182A
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Yoshiharu Okino
野 美 晴 沖
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入力信号レベルに対応する光出力が非線形領域
を持つ半導体レーザによって画像露光する際に、画像露
光装置であって、感光材料の階調表現濃度範囲に対応す
る露光量範囲で安定に制御された露光量で露光すること
ができ、感光材料の交換時のロット毎の感度変動や感光
材料の感度の経時変動が生じても、常に安定した、高い
階調性を有する、高画質画像を露光し、再生することの
できる画像露光装置の提供。 【構成】入力信号レベルに対応して光出力の特性曲線が
線形領域、非線形領域およびこれらを接合する屈曲部か
らなる半導体レーザを用いて階調性を有する画像を感光
材料に像様露光する画像露光装置であって、少なくとも
前記感光材料の階調表現濃度範囲に対応する露光量範囲
については、前記半導体レーザをパルス幅変調するよう
に構成し、また前記感光材料の感度変動に対応する前記
露光量の変動分については前記半導体レーザの出力の強
度を変えて補正するよう構成した画像露光装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像露光装置に関し、
詳しくは、感光材料の階調表現濃度範囲に対応する露光
量範囲に対して入力信号レベルに対応した光出力特性曲
線の線形領域が比較的に狭い半導体レーザを用いて、前
記感光材料の感度変動に対しても安定した画像を露光す
る画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント、印刷、複写等において
は、階調性を有するモノクロ画像やカラー画像を記録再
生するためにモノクロ感光材料やカラー感光材料を使用
する画像形成装置が用いられている。このような画像形
成装置に用いられる感光材料を像様露光する画像露光装
置では、露光用光源として、半導体レーザ(レーザダイ
オード、以下、LDという)が多く用いられるようにな
ってきた。
【0003】LDは、その光出力が、その動作範囲全体
にわたって線形ではなく、入力信号レベルに対する光出
力の特性曲線が、図2に示すように線形領域aと非線形
領域bと、これらの領域aおよびbとを接合する屈曲部
cからなることは、従来より一般的に知られていること
である。
【0004】このようなLDを階調性のある、すなわち
「連続階調」画像の露光に用いる時、感光材料の階調表
現濃度範囲に対応する露光量範囲、すなわち感光材料の
ダイナミックレンジに対してLDの光出力の線形領域
(a)が狭いという問題がある。例えば、従来、LDで
は階調露光に使える線形領域(a)、すなわちLDがレ
ーザ発振する領域の最大光強度と最小光強度との比(露
光量でEmax /Emin )は、約10倍程度(logE換
算で1.0)であるのに対し、感光材料のダイナミック
レンジは、図3に示すようにこれより非常に広く、例え
ば露光量(logE換算で)1.5程度である。従っ
て、このような感光材料の露光をLDの強度変調によっ
て行うと、LDの非線形領域(b)、すなわちLED
(発光ダイオード)発光領域を使う必要がある。
【0005】ところで、LDにおいてこのLED発光領
域の光ビームを使って、感光材料を露光する場合、使用
される露光光学系ではレーザビームを感光材料上で所定
のビーム径まで絞り込むことができるが、LED発光で
はビーム径を絞り込むことができずレーザビームに比べ
て拡がった光ビームとなってしまう。このため感光材料
上に光ビームの重なり(前後の走査ラインの同位置にあ
る画素あるいは同一走査ライン上の前後の画素における
光ビームの重なり)が生じ、感光材料の多重露光効果に
よって、発色濃度が変ったり、階調特性が変化するとい
う問題があった。
【0006】このため、LED領域においてLDを強度
変調するために、様々な光学素子や手段を光ビーム中に
介在させることによりLED領域の光ビームの径を絞り
込むようにした画像露光装置が種々提案されている。し
かし、このような光学素子などを用いることは、装置の
複雑化、コストアップなどを招くという問題がある。ま
た、発光ダイオード(LED)は、ほぼ線形な出力特性
を持っており、これを露光用光源として用いる装置も提
案されている。しかし、LEDの光強度が小さいため、
特別な感光材料が必要であるばかりか、変調が難しいと
いう問題があった。
【0007】また、特表平2−503378号において
は、LDを「連続色調」画像の露光用光源として用いる
際に、LDの線形領域にあるレベルを持った入力信号に
対してはLDを強度変調し、非線形領域にあるレベルを
持った入力信号に対してはLDを線形領域においてパル
ス幅変調することにより線形照明出力を発生させるため
のレーザダイオードの制御装置および制御方法を開示し
ている。
【0008】一方、高階調、高画質画像を再生するため
には、感光材料における発色最高濃度を高くするほうが
よい。しかし、最高濃度の高い硬調感光材料ではγ特性
(感光材料の露光量(logE)に対する濃度の特性曲
線の傾き)が大きいため、小さな露光量の変動も拡大さ
れて大きな濃度差となって再生されてしまう。このた
め、感光材料の階調露光において、階調性を安定させる
ためには、感光材料のγ特性を小さくして、ダイナミッ
クレンジ(露光量)を広くとるほうがよいという感光材
料側の問題もある。しかし、特表平02−503378
号に開示されたように強度変調を行うものでは、感光材
料のダイナミックレンジをさらに拡げることはできず、
硬調感光材料を使用する際にLDのドループなどによる
露光量の小さな変動から、再生画像に大きな温度変動を
生じてしまうという問題があった。
【0009】また、銀塩写真感光材料などの感光材料に
は、乳剤配合の極めてわずかなバラツキによる感度のロ
ット毎の変動や感度の経時変動が存在する。すなわち、
図3に示すように、感光材料の感度特性、すなわち濃度
(D)−露光量(logE)の特性曲線は、設計中心
(または規格)感度特性曲線f0 から、図中左右にバラ
つく。このため、高階調・高画質画像を安定して再生す
るためには、使用する感光材料に応じてLDによる露光
量を変える必要があるが、特表平02−503378号
に開示された装置を始めとして、従来の装置において
は、感光材料の感度特性の変動については何ら考慮され
ていないという問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消し、少なくとも感光材料の階調
表現濃度範囲に対応する露光量範囲は、半導体レーザ
(LD)の光出力特性曲線の線形領域の光出力を使って
LDをパルス幅変調するとともに、前記感光材料の感度
変動に対応する露光量範囲の変動分を前記線形領域内の
光出力で前記LDの出力の強度を変えて補正するよう予
め構成しておくことにより、感光材料のダイナミックレ
ンジを拡くとることができ、感光材料の交換時のロット
毎の感度変動や感光材料の感度の経時変動が生じても、
常に安定した、高い階調性を有する、高画質画像を露光
し、再生することのできる画像露光装置を提供するにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、入力信号レベルに対応して
光出力の特性曲線が線形領域、非線形領域およびこれら
を接合する屈曲部からなる半導体レーザを用いて階調性
を有する画像を感光材料に像様露光する画像露光装置で
あって、前記感光材料の階調表現濃度範囲に対応する露
光量範囲および前記感光材料の感度変動に対する前記露
光量範囲の変動分からなる全露光量範囲にわたって、前
記半導体レーザをパルス幅変調するよう構成したことを
特徴とする画像露光装置を提供するものである。
【0012】また、本発明の第2の態様は、入力信号レ
ベルに対応して光出力の特性曲線が線形領域、非線形領
域およびこれらを接合する屈曲部からなる半導体レーザ
を用いて階調性を有する画像を感光材料に像様露光する
画像露光装置であって、前記感光材料の階調表現濃度範
囲に対応する露光量範囲について、前記半導体レーザを
パルス幅変調するように構成し、前記感光材料の感度変
動に対応する前記露光量の変動分については前記半導体
レーザの光強度を変えて補正するよう構成したことを特
徴とする画像露光装置を提供するものである。
【0013】上記各態様において、LDをパルス幅変調
とする際の光出力およびLDの光強度を変えて補正する
際の光出力はいずれも前記線型領域の光出力であるのが
好ましい。
【0014】
【発明の作用】本発明の第1の態様の画像露光装置は、
使用感光材料の規格のダイナミックレンジに感光材料の
感度のロット変動や経時変動分をも含めた全ダイナミッ
クレンジに亘って半導体レーザ(LD)をパルス幅変調
できるように予め構成されている。従って、本発明装置
を適用する画像記録装置においては、内蔵濃度計によっ
て、可視再生画像濃度を読み取り、このデータと原画像
濃度データと比較することにより、感光材料の感度変動
を検出し、適正な感度特性曲線に適合するように補正さ
れたダイナミックレンジでLDをパルス幅変調するの
で、常に安定した高階調、高画質画像を得ることができ
る。
【0015】本発明の第2の態様の画像露光装置は、使
用感光材料のダイナミックレンジについてはLDをパル
ス幅変調するように構成され、上記感光材料の変動分に
ついてはLDを光強度を変えるように構成されている。
従って、本発明装置を適用する画像記録装置において
は、前記内蔵濃度計によって、可視再生画像濃度を読み
取り、このデータと原画像濃度データと比較することに
より、感光材料の感度変動を検出し、この変動分につい
てはLDの光強度を変え、補正された光出力を使って所
定のダイナミックレンジでLDをパルス幅変調するの
で、常に安定した高階調・高画質画像を得ることができ
る。
【0016】
【実施態様】以下に、本発明の画像露光装置を添付の図
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の画像露光装置の一実施例
を示す模式的斜視図である。同図に示す画像露光装置
は、フルカラー感光材料に3つ光源によってフルカラー
画像を露光するものである。以下の説明は、このフルカ
ラー画像露光装置を代表例として説明するが、本発明は
これに限定されず、モノクロ感光材料に1つの光源によ
ってモノクロ感光材料を露光するものであってもよい。
【0018】同図に示すように、本発明の画像露光装置
10は、それぞれC(シアン)、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)を発色させるための所定の狭帯域波長およ
び光出力を有する光を射出する半導体レーザ(LD)1
2C,12Y,12Mと、これらのLD12C,12
Y,12Mから射出された光16C,16Y,16Mの
進行方向に沿って、コリメータレンズ14C,14Y,
14Mと、シリンドリカルレンズ18C,18Y,18
Mと、反射ミラー20と、ポリゴンミラー22と、fθ
レンズ24と、シリンドリカルミラー26とを有する3
LD光異角入射走査露光光学系および感光材料Aを副走
査搬送する副走査搬送手段28、ならびに画像信号源4
0からデジタル画像情報信号を受け、露光量を決定する
露光制御手段30と、各LD12C,12Y,12Mの
変調回路32C,32Y,32Mと、各LD12C,1
2Y,12Mの駆動回路34C,34Y,34Mとを有
する露光制御系、さらに走査露光光学系のポリゴンミラ
ー22と副走査搬送手段28と露光制御手段30などを
制御する制御手段36からなる。
【0019】3LD光異角入射光学系は少しずつ異なる
角度でポリゴンミラー22の反射面22aに入射する3
つの半導体レーザ(LD)12C,12Y,12Mを有
しているが、例えば、LD12Cは感光材料A上の色素
のシアンを発色させるための波長810nmの光を射出
するものを、LD12Yは感光材料Aのイエロー色素を
発色させるための波長750nmの光を射出するもの
を、LD12Mは感光材料Aのマゼンタ色素を発色させ
るための波長670nmの光を射出するものを用いるこ
とができる。これらのLD12C,12Y,12Mは、
その光出力がその動作範囲の全体にわたって線型ではな
く、図2に示すように、入力信号レベルに対応する駆動
電流Iに対する光出力(P0 )の特性曲線が、駆動電流
Iに所定比率で比例して光出力(P0 )が線型に変化す
る線型領域(レーザ発振領域)aと、このような線型関
係にない、低光出力の非線型領域(発光ダイオード(L
ED)領域bと、これらの領域aとbとを接合する屈曲
部cとからなるものである。これらのLD12C,12
Y,12Mは後述する露光制御系によって制御される
が、本発明においては、いずれのLDも、上記線型領域
a内の光出力のみを使って変調されるように構成するの
が好ましい。
【0020】コリメータレンズ14C,14Y,14M
は、LD12C,12Y,12Mから射出された光16
C,16Y,16Mをそれぞれ整形して平行光とするも
のである。シリンドリカルレンズ18C,18Y,18
Mとfθレンズ24とシリンドリカルミラー26とは面
倒れ補正光学系を構成し、ポリゴンミラー22の面倒れ
を補正する。ここで、LD12C,12Y,12Mから
射出されたレーザ光16C,16Y,16Mがポリゴン
ミラー22の反射面22aに少しずつ異なる角度で入射
し、この反射面22aで反射されて感光材料A上の同一
の主走査線SL上に異なる角度で結像し、時間的に間隔
をあけて同一主走査線SL上を走査するようにLD12
C,12Y,12Mは配置される。従って、反射ミラー
20はレーザ光16C,16Y,16Mの光路を変え
て、これらをいずれもポリゴンミラー22の反射面22
aの同一線上の近接した位置に若しくは同一点上に入射
させるものである。
【0021】fθレンズ24は、各レーザ光16C,1
6Y,16Mを主走査線SLのいずれの位置においても
正しく結像させるためのものである。なお、fθレンズ
24は、波長が670,750,810nmの光に対し
て色収差が許容範囲内に収まるように補正されている。
シリンドリカルミラー26は、シリンドリカルレンズ1
8C,18Y,18Mとfθレンズ24ともに面倒れ補
正光学系を構成する他、各レーザ光16C,16Y,1
6Mをいずれも立下げて、副走査搬送手段2gによって
副走査搬送される感光材料A上の副走査方向と略直交す
る主走査線SLに向けるものである。
【0022】露光制御手段30は、画像信号源40から
画像情報信号を受け取り、画像情報信号に応じて、様々
な露光量補正や信号処理を行って、各色について1ライ
ン分の各画素の露光量の演算を行い、各LD12C,1
2Y,12Mについて1ライン分の各画素の露光量を決
定する。ここで画像信号源40は、画像読取装置、コン
ピュータ、ビデオ機器、光ディスク機器等の画像処理装
置などのいずれであってもよい。
【0023】本発明において用いられる感光材料Aは、
3原色C,Y,Mのいずれも、例えば、特性曲線f0
示すような感度特性を示す。ここで、露光制御手段30
によって画像信号源40からの画像情報信号、すなわち
各画素の濃度データに対応する露光量が図3の感度特性
曲線f0 から決定される。例えば、あるi画素の濃度デ
ータがDi であるとき、感度特性曲線f0 から露光量E
i (logEi )が決定される。ここで、一例として、
濃度データDi の最小値Dmin (=0)と最大値Dmax
(=2.0)との間の階調表現濃度範囲を256ステッ
プの階調(Di,i=0〜255)に分け、これらの階
調表現濃度範囲の各階調ステップに対応して露光量(E
i ,i=0〜255)を設定し、Emin (=E0 )とE
max (=E256 )との間を露光量範囲、すなわち、ダイ
ナミックレンジとすればよい。これらの階調データDi
に対応する露光量データEi はLUT(ルック アップ
テーブル)などのメモリに記憶しておくのが好ましい。
さらに、入力画像濃度データ(階調データ)Dが、Di
とDi+1 との間の値である場合は、直線近似、補間など
の方法により、対応する露光量データを決定すればよ
い。
【0024】ここで、図3に示すγ特性が3.0である
感光材料において、0から最大濃度2.0までの濃度範
囲に対応する露光量(logE)の範囲すなわちダイナ
ミックレンジは、1.5(logE)となる。この広い
ダイナミックレンジにわたって図2に示す特性を有する
LDを光強度変調すると、LDを0からPmax までの光
出力(P0 )の間で動作させるため、Pk からPmax
での光出力の線型領域aばかりでなく、Pk 以下の光出
力の非線型領域bや接合部cの光出力も用いることにな
る。さらに、LDの光出力の線型領域aは狭く、前述の
1.5logEの広いダイナミックレンジをカバーする
のは難しく、各露光量ステップに対応する光出力にLD
を制御するのも難しい。これらの問題点については前述
した通りである。
【0025】従って、本発明においては、E0 からE
max までのダイナミックレンジについては、LDを所定
の光出力で発光させ、LDの発光時間を露光量に応じて
変調する、いわゆるパルス幅変調を行う。すなわち、パ
ルス幅変調ではLDの光出力は一定であるので、ここで
いう露光量データは、LDの発光(露光)時間データに
等しい。ここで、本発明においては、パルス幅変調する
際の所定の光出力についても露光制御手段30で設定す
る。ここで設定されるLDの所定の光出力は、図2に示
す線型領域aの光出力であるのが好ましい。こうするこ
とにより、非線型領域bにおける光出力を線型領域の光
出力とともに感光材料の露光に用いるという不都合はな
くなる。
【0026】本発明に用いられる感光材料Aとしては、
銀塩写真式感光材料、熱現像感光材料、感圧感熱性感光
材料などが用いられる。これらの感光材料には、製造時
における乳剤配合の極めてわずかなバラツキによるロッ
ト毎の感度変動および経時的な感度変動が存在すること
が知られているのは前述した通りである。図3に示す感
光材料においては、その感度特性が変動し、その感度特
性曲線(濃度(D)−露光量(logE))は、設計中
心もしくは規格の感度特性曲線f0 からfu ままたはf
v まで横軸方向に平行に移動し、その最大変動幅として
は0.3(logE)であることがわかった。
【0027】このため、本発明の第1の態様において
は、変動幅±0.3(logE)と本来規格として定め
られたダイナミックレンジ1.5(logE)とを合わ
せた全露光量範囲2.1(logE)に亘ってLDのパ
ルス幅変調が可能なように構成される。すなわち、露光
量のステップを階調ステップよりも多くして、本来のダ
イナミックレンジ1.5logEに対応する露光量ステ
ップに加え、この最小ステップより小さい側に0.3l
ogEと逆に最大ステップより大きい側に0.3log
Eとに対応する露光量ステップにわたる拡大されたダイ
ナミックレンジに対するパルス幅変調が可能である。具
体的な一例としては、後述する予め設定された方法に従
って、感光材料の感度特性曲線fo からの感度の変動量
データが露光制御手段30に入力されると、LUTにメ
モリされている256の階調ステップに対応する露光量
データ(発光時間データ)を読み出し、これらのデータ
に変動量データ(発光時間の変動量データ)を加算もし
くは減算し、こうして得られた256ステップの補正露
光量データ(発光時間データ)を再び前記LUTにメモ
リする。そして、露光制御手段30は画像信号データに
応じてこの補正露光量を決定し、変調回路32でパルス
幅変調する。この時のLDの光出力は、LDの特性の線
型領域a内の光出力とすることができるので、感光材料
Aの感度変動が生じても、非線型領域bにおいてLDを
変調する不都合がない。
【0028】本発明の第2の態様においては、本来のダ
イナミックレンジ1.5(logE)については、露光
量データ(パルス幅変調では発光時間データに等しい)
は何ら補正せず、例えば、LUTの内容は更新すること
なく、パルス幅変調するが、感光材料の感度変動分±
0.3(logE)については、変動量に応じてLDの
光出力を線型領域a内で変化させ、すなわち、パルス幅
変調する際のLDの光強度を変える。この補正された一
定の光出力を用いて、前述のダイナミックレンジにわた
ってパルス幅変調する。従って本態様において、感光材
料の感度変動が生じても、非線型領域bでLDを変調す
る不都合はない。
【0029】変調回路32C,32Y,32Mは、露光
制御手段30によって決定された1ラインの各画素の露
光量Eに応じて、LD12C,12Y,12Mの発光を
画素周期についてパルス幅変調するものである。パルス
幅変調の画像露光方式では、光源であるLD(12C,
12Y,12M)の光出力をそれぞれ、予め露光制御手
段30で一定に設定されており、各画素毎に1画素周期
内においてLD12C,12Y,12Mの連続発光時間
(連続露光時間)をそれぞれの色の各画素の露光量に応
じて設定し、それぞれ駆動回路34C,34Y,34M
に出力する。ここで、ある画素のある色の露光量をE、
当該色のLDの光出力をP、LDの発光時間すなわち露
光時間をtとすると、E=P×tと表わすことができ、
パルス幅変調の場合、連続露光時間をt=E/Pと表わ
すことができる。従って、変調回路32C,32Y,3
2Mは、それぞれこの連続露光時間tC ,tY ,tM
信号として各画素毎に駆動回路34C,34Y,34M
に出力する。また、本発明の第2の態様においては、各
LD12C,12M,12Yのパルス変調のための一定
光出力データが、露光制御手段30で感光材料の各色の
感度変動に応じて設定され、各変調回路32C,32
Y,32Mに入力される。この変調回路32C,32
Y,32Mでは、この入力された所定の光出力データで
パルス幅変調する。
【0030】変調回路32(32C、32M、32Y)
の一構成例のブロック図を図4に示す。図4に示す変調
回路32は、クロック発生回路321、分圧器322、
積分器323、比較器324およびD/A変換器325
から構成される。この変調回路32においては、画素周
期と同期したクロック発生回路321の出力(図5参
照)は分圧器322で最大デューティに応じて電圧振幅
を伸縮調整された後、積分器323へ入力され、図5
に示すように三角波を発生する。この三角波は比較器3
24に入力される。一方、ディジタル画像信号(露光量
データ)はD/A変換器325により、画像濃度に応じ
た電圧(図5参照)に変換された後、比較器324の
他の入力信号となる。比較器324において、前記三角
波と前記画像濃度に応じた電圧とが比較され、図5に
示すように前記画像濃度に応じたLDの発光時間(t)
がLDの駆動回路(34C、34M、34Y)に出力さ
れる。こうして、変調回路32は前記デジタル画像信号
をパルス幅変調する。本発明の第1の態様では、変調回
路32においては、感光材料の感度変動に応じて、入力
されるディジタル画像信号(露光量データ)が変動する
ので、これに相当する電圧(図5)の値そのものが変
化し、LDの発光時間が変化する。これに対し、本発明
の第2の態様では、変調回路32において、感光材料の
感度変動に応じて、発光時間パルス(図5)の高さす
なわち、パルス幅変調する際の光出力レベルが変化する
と考えることができる。ここで、パルス幅変調する際の
光出力レベルは、図5に示す比較器324の出力パルス
(図5)の高さを露光制御手段30によって予め設定
された高さもしくは、感光材料の感度変動に応じて補正
された高さに相当する電圧レベルで示すことができる
が、これに限定されず、図5の比較器324の後段に増
幅器(図示せず)を設け、露光制御手段30によって設
定された電圧レベルに増幅した後に、駆動回路34C,
34Y,34Mに向けて出力するように構成してもよ
い。
【0031】駆動回路34C,34Y,34Mは、LD
12C,12Y,12Mを駆動するための駆動回路であ
って、パルス幅変調の場合、各画素に対し変調回路32
C,32Y,32Mによって決定された時間tC ,t
Y ,tM だけ、各LD毎に予め設定された光出力PC
Y ,PM に対する駆動電流IC ,IY ,IM をLD1
2C,12Y,12Mに流す。この結果LD12C,1
2Y,12Mは、それぞれ各LD毎に予め設定された光
出力で各LDについてi画素に応じて決定された時間t
C ,tY ,tM だけ発光する。これが1ラインに渡って
行われてLD12C,12Y,12Mは1ラインの露光
を行う。
【0032】制御手段36は、画像露光装置10の動作
制御をするものであって、ポリゴンミラー22の回転速
度、従って主走査速度、感光材料Aを副走査搬送する副
走査搬送手段28のモータ28aの回転速度、すなわち
副走査搬送速度、および画像信号源40から露光制御手
段30への1ライン分の画像情報信号の伝送タイミン
グ、各LD12C,12Y,12Mの発光タイミング
(画素クロックタイミング)等々を制御し、あるいは様
々な信号を受けて、画像露光装置に必要な種々の制御を
行うものである。
【0033】本発明の画像露光装置は、基本的に以上の
ように構成される。以下に、本発明において感光材料の
感度変動を測定する方法および測定手段を図6に示す本
発明の画像露光装置を適用した画像記録装置を参照して
詳細に説明する。図6は、図1に示す本発明の画像露光
装置10を適用する画像記録装置の一構成例を示すブロ
ック図である。
【0034】同図に示す画像記録装置50は、画像信号
源40として原稿画像をディジタル情報として画像読取
装置42またはコンピュータ44およびメモリ46とを
有し、本発明の画像露光装置10およびこれによって露
光された感光材料Aに現像、定着、漂白、水洗、乾燥等
の処理を行って、可視画像を再生する感光材料処理装置
52と、可視再生画像の画像濃度を計測する濃度計54
とを有するものである。
【0035】感光材料の感度変動を測定する際には、ま
ず、テストチャート、または試し焼きの原稿を画像読取
装置42のプラテン上に載置して、原稿画像情報を読み
取り、ディジタル信号としてメモリ46に記憶し、メモ
リ46から画像露光装置10の露光制御手段30に伝送
する。露光制御手段30では、標準(規格)もしくは予
め設定された感光材料感度として前記原稿画像情報をパ
ルス幅変調し、LDを発光させ、走査露光光学系27を
使って副走査搬送手段38によって副走査搬送される感
光材料Aに露光する。露光済感光材料Aを感光材料処理
装置52によって、現像、漂白、定着、水洗および乾燥
を行って、テストプリントを得た後、濃度計54によっ
てテストプリントの可視再生画像の濃度を計測する。濃
度計54によって計測された画像濃度データは、露光制
御手段30において、メモリ46に記憶されている原稿
画像情報(データ)と比較され、その濃度差から、感光
材料の感度変動量を算出し、変動補正のために用いるこ
とができる。この時、両データを比較する濃度(点)は
予め定められた濃度(点)であっても、複数の濃度
(点)であってもよい。また、感光材料がカラーの場合
には、各色毎に1つまたは複数の濃度(点)について比
較してもよいし、1色についてのみ比較し、他の色につ
いてはその1色の変動量と同一としてもよい。
【0036】上述の方法では、ユーザがテストチャート
または試し焼きのための原稿を画像読取装置42に載置
するに必要があるが、画像読取装置42自身がテストチ
ャートを自動的に作成するようにしておくこともでき
る。また画像信号源40としてコンピュータ44を用い
る場合も、テストチャート画像信号をユーザが作成して
も、予めコンピュータが自動作成するようにしておいて
もよい。さらに、テストプリントの再生画像CPの画像
濃度データを読み取るための濃度計54を内蔵濃度計と
して画像記録装置50に例えば、排出トレイの上流側に
組み込むことにより、再生画像CPの画像濃度データの
自動測定ができる。
【0037】このように、テストチャートの自動作成お
よび再生画像CPの自動濃度測定を行う画像記録装置5
0では、ユーザは、感光材料の交換時および毎日の使用
開始時、または定期的にテストプリントを指令する(例
えば、テストプリントボタンを押す)だけで、テストプ
リントを得ることができ、自動的に使用感光材料のロッ
ト毎の感度変動または経時的感度変動を自動的に測定
し、これらの感度変動を補正して以降の画像露光を行う
ことができる。
【0038】上述の例でも、ユーザはテストプリントを
行う必要があるが、内蔵濃度計によって、再生画像CP
の濃度データを自動計測し、原稿画像の濃度データと比
較して、使用感光材料の感度変動を検出し、感光材料の
感度特性を補正するように構成しておくことにより、テ
ストプリントを行わなくても、常時、高階調、高画質画
像を再生することができる。
【0039】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、低光出力域に非線型領域をもち、比較的狭い線型領
域をもつ特性のLDであっても、LDを線型領域の光出
力でパルス幅変調することにより、広いダイナミックレ
ンジをとることができ、また、感光材料の感度特性のロ
ット毎の変動や経時変動があったとしても、その変動分
も含めてパルス幅変調することにより、あるいはその変
動分は光強度を変えて補正することにより、感度変動を
補正して前述の広いダイナミックレンジで画像露光する
ことができるので、常に安定した高階調高画質画像を得
ることができる。
【0040】また、本発明の画像露光装置を適用し、内
蔵濃度計を有する画像記録装置では、この内蔵濃度計に
よって、可視再生画像の濃度データを自動的に計測でき
るので、この濃度データと原画像濃度データを比較する
ことにより、使用感光材料の感度変動を自動的に検出す
ることができ、従って、上述した感度変動の自動補正が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像露光装置の一実施例の模式的
斜視図である。
【図2】本発明に用いられる半導体レーザの光出力特性
の一例を示すグラフである。
【図3】本発明に用いられる感光材料の感度特性(D)
と露光量(logE)(発色濃度との関係)の一例を示
すグラフである。
【図4】図1に示す画像露光装置に用いられる半導体レ
ーザの変調回路の一構成例のブロック図である。
【図5】図2に示す変調回路の各部におけるタイミング
チャートの一例である。
【図6】図1に示す画像露光装置を適用する画像の一実
施例のブロック図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12C,12Y,12M 半導体レーザ 14C,14Y,14M コリメータレンズ 16C,16Y,16M レーザ光 18C,18Y,18M シリンドリカルレンズ 20 ミラー 22 ポリゴンミラー 24 fθレンズ 26 シリンドリカルミラー 28 副走査搬送手段 30 露光制御手段 32C,32Y,32M 変調回路 34C,34Y,34M 駆動回路 36 制御手段 40 画像信号源 42 画像読取装置 44 コンピュータ 46 メモリ 50 画像記録装置 52 感光材料処理装置 54 濃度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 112 A 7818−2H // G03G 15/04 116 9122−2H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号レベルに対応して光出力の特性曲
    線が線形領域、非線形領域およびこれらを接合する屈曲
    部からなる半導体レーザを用いて階調性を有する画像を
    感光材料に像様露光する画像露光装置であって、前記感
    光材料の階調表現濃度範囲に対応する露光量範囲および
    前記感光材料の感度変動に対する前記露光量範囲の変動
    分からなる全露光量範囲にわたって、前記半導体レーザ
    をパルス幅変調するよう構成したことを特徴とする画像
    露光装置。
  2. 【請求項2】入力信号レベルに対応して光出力の特性曲
    線が線形領域、非線形領域およびこれらを接合する屈曲
    部からなる半導体レーザを用いて階調性を有する画像を
    感光材料に像様露光する画像露光装置であって、前記感
    光材料の階調表現濃度範囲に対応する露光量範囲につい
    て、前記半導体レーザをパルス幅変調するように構成
    し、前記感光材料の感度変動に対応する前記露光量の変
    動分については前記半導体レーザの光強度を変えて補正
    するよう構成したことを特徴とする画像露光装置。
JP3338182A 1991-12-20 1991-12-20 画像露光装置 Withdrawn JPH05176144A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006201671A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Noritsu Koki Co Ltd 露光装置
JP2013174903A (ja) * 2013-04-22 2013-09-05 Canon Inc 画像形成装置

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JP2006201671A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Noritsu Koki Co Ltd 露光装置
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