JPH1093831A - カラーマッチング方法 - Google Patents

カラーマッチング方法

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JPH1093831A
JPH1093831A JP8242978A JP24297896A JPH1093831A JP H1093831 A JPH1093831 A JP H1093831A JP 8242978 A JP8242978 A JP 8242978A JP 24297896 A JP24297896 A JP 24297896A JP H1093831 A JPH1093831 A JP H1093831A
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JP8242978A
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Toru Matama
玉 徹 真
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルプリントシステムで出力された画像処
理済の画像データを用いて、システムでプリントを出力
する際において、供給側で出力されたプリントと仕上り
が同じプリントを出力するカラーマッチング方法を提供
する。 【解決手段】供給側による所定の記録画像と、この画像
の画像データと、この画像データに対応する適正画像と
から、適正画像と記録画像の差分だけ画像データを補正
する第1の処理手段を設定し、また、供給側と受取側の
プリンタの特性に応じて処理済画像データを変換して、
同じ処理済画像データから得られる記録画像を供給側と
受取側とで一致させる第2の処理手段を設定し、供給さ
れた処理済画像データを、第1の処理手段および第2の
処理手段で処理して、受取側のプリンタによる画像記録
を行うことにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のデジタルプ
リントシステムにおいて、同じデジタル画像データか
ら、同じ画像を記録する、すなわち仕上りが同じプリン
トを出力するためのカラーマッチングの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】近年では、読取装置(スキャナ)によっ
て原稿画像をCCDセンサ等のイメージセンサで光電的
に読み取って、イメージセンサからの出力信号をデジタ
ル化してデジタルの画像データを得、この画像データを
画像処理装置で画像処理して、画像記録のための画像デ
ータとし、画像記録装置(プリンタ)にこの画像データ
を供給して再生画像を得るデジタルプリントシステム
が、各種のプリンタ、写真焼付装置、印刷製版装置等に
用いられている。
【0003】例えば、通常、ネガフィルム、リバーサル
フィルム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に
撮影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、
フィルムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光
する、いわゆる直接露光によって行われている。これに
対し、近年では、デジタル画像記録を利用する焼付装
置、すなわち、スキャナによってフィルムの投影光を読
み取ってフィルムに撮影された画像のデジタルデータを
得、この画像データを画像処理装置に送って、色/濃度
補正、輪郭強調、階調補正等の種々の画像処理を施して
記録用の画像データ(露光条件)とし、この画像データ
をプリンタに送って、画像データに応じて変調した光ビ
ームによって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記
録し、露光済感光材料を現像処理して仕上りプリントと
するデジタルフォトプリンタが実用化されている。
【0004】近年では、このようなデジタルプリントシ
ステム(以下、システムとする)の普及に伴い、異なる
システム間において画像データのやり取りを行い、同じ
画像が記録されたプリントすなわち同じ仕上りのプリン
トを出力することの要求が増えることが予測される。例
えば、あるシステムにおいてオペレータが色/濃度調整
等の画像処理を施して仕上りの良好なプリントが得られ
た際に、このプリントを出力した画像データをMOやフ
ロッピーディスク等の記憶媒体に出力して、より生産性
の高い別のシステムに供給し、同じ仕上りのプリントを
多数出力する依頼等が増加すると予測される。
【0005】このように、あるシステムで出力されたプ
リントの画像データを用いて、別のシステムで同じ仕上
りのプリントを得るためには、以下の3つの条件を満た
している必要がある。
【0006】まず、第1の条件として、画像データ供給
側のシステムにおいて、プリンタのキャリブレーション
が正確に行われていることが要求される。プリンタに
は、画像処理装置において画像処理されて供給された画
像データに応じた、適切な色/濃度を有する画像を安定
して出力できることが要求される。しかしながら、プリ
ンタは、光源やレンズなどの光学素子等の構成部材の誤
差や、プリンタの組み立て誤差を有し、また、光源等の
経時的な劣化を避けることはできない。また、プリンタ
で記録される画像は、設置環境(温度や湿度)にも影響
を受けるのが通常である。そのため、同じ機種のプリン
タに同じ画像データを供給して画像を出力しても、画像
の色/濃度はプリンタ毎に異なってしまうのが通常であ
る。
【0007】キャリブレーションは、このプリンタ毎の
個体差を吸収して、画像データに応じた適正な色/濃度
の画像記録を行うためのものであり、プリンタ毎に、供
給された画像データに応じた適正画像を記録するための
画像データの補正テーブル等を設定し、画像処理装置か
ら供給された画像処理済のデータをこの補正テーブルで
補正して画像記録を行うことにより、供給された画像デ
ータに応じた適正な画像を記録している。従って、プリ
ンタのキャリブレーションが正確でないと、プリントに
記録された画像は、画像データに応じた適正な色/濃度
の画像とならないので、画像データ受取側でこの画像デ
ータを用いてプリントを出力しても、供給側のシステム
で作成されたプリントと同じ仕上りのプリントを得るこ
とができない。
【0008】第2の条件として、画像データ受取側のプ
リンタのキャリブレーションが正確に行われていること
が要求される。画像データ供給側と同様に、画像データ
を供給されたシステムのプリンタのキャリブレーション
が正確でないと、画像データに応じた適正な画像を出力
することができず、従って、供給側のシステムで作成さ
れたプリントと同じ仕上りのプリントを得ることはでき
ない。
【0009】第3の条件として、供給側と受取側のプリ
ントシステムの特性の違いを吸収して、同じ画像データ
から色/濃度の同じ画像を出力するための手段、すなわ
ちカラーマッチング手段が必要である。機種の異なるプ
リンタでは、使用する光源やレンズ等の光学素子や光学
系の構成、階調特性や階調分解能、発色特性、色/濃度
再現域等は異なる。また、同じプリンタであっても、感
光材料が異なれば、発色する色素の分光吸収特性などが
異なる。従って、プリンタや感光材料が異なれば、同じ
(デジタル)画像データであっても、対応する画像濃度
が異なり、プリントの仕上りが異なる。そのため、両者
の特性の違いを吸収して、画像データ供給側から出力さ
れた画像データを、画像データ受取側のプリンタにおい
て同じ色/濃度の画像を記録できる画像データに変換す
る必要があり、これを行う変換テーブル等のカラーマッ
チング手段が必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】あるシステムで出力さ
れたプリントの画像データを用いて、別のシステムで同
じ仕上りのプリントを得るためには、上記第1〜第3の
条件が満たされている必要があるが、特に、前記第1の
条件の、画像データ供給側のキャリブレーションが正確
に行われていることを満たすことが困難である。プリン
タの状態は経時と共に変動するため、常にキャリブレー
ションが正確な状態でプリントを出力することは困難で
ある。言い換えれば、キャリブレーションを正確に行っ
た後であっても、経時と共に、キャリブレーションによ
る補正テーブル等がプリンタに適合しなくなり、記録画
像の色/濃度が画像データとは異なってしまう。特に、
経時変化が大きなプリンタや、キャリブレータを持たな
い低コストなプリンタ(システム)では、常時キャリブ
レーションが正確な状態でプリントを出力することは困
難である。
【0011】キャリブレーションが狂っていれば、画像
データに応じた適正な画像記録を行うことができず、不
適性なプリントが出力されてしまう。そのため、オペレ
ータは先に出力された不適性なプリント等を見て、ある
いは経験的に色/濃度調整を行い、つまり、画像処理装
置において画像データを補正して、補正した画像データ
をプリンタに供給して、良好な仕上りプリントを出力す
る。従って、良好なプリントが出力されたからといっ
て、プリンタのキャリブレーションが正確であるとは限
らず、また、キャリブレーションが狂っている場合に
は、画像データは、キャリブレーションの狂いを反映し
たもとのなる。しかしながら、画像データの受取側で
は、供給された画像データや、あるいはさらに仕上りプ
リントから、供給側のキャリブレーションが正確な状態
で良好な仕上りプリントが得られたのか、あるいは、キ
ャリブレーションは狂っているが、オペレータによる画
像処理装置で色/濃度調整によって良好な仕上りプリン
トが得られたのかを判断することはできない。そのた
め、供給された画像データを用いて、これをプリンタに
応じた画像データに変換してプリントを出力しても、前
述のように、得られる画像は供給側プリンタのキャリブ
レーションの狂いを反映したものとなってしまい、画像
データ供給側で出力されたプリントと同じ仕上りのプリ
ントを安定して得ることはできない。
【0012】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、あるデジタルプリントシステムで
出力された画像処理済の画像データを用いて、別のデジ
タルプリントシステムでプリントを出力する際におい
て、画像データ供給側で出力されたプリントと同じ色/
濃度の画像が記録されたプリント、すなわち仕上りが同
じプリントを安定して出力することを可能にするカラー
マッチング方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、供給側システムから受取側システムに処
理済画像データを供給して、この処理済画像データによ
って供給側システムが出力した画像と同じ画像を受取側
システムで記録するための、デジタルプリントシステム
間におけるカラーマッチング方法であって、前記供給側
システムのプリンタによる所定の記録画像と、この画像
を記録した画像データと、この画像データに対応する適
正画像とから、前記適正画像と記録画像の差分だけ前記
処理済画像データを補正する第1の処理手段を設定し、
また、供給側システムと受取側システムのプリンタの特
性に応じて前記処理済画像データを変換して、同じ処理
済画像データから得られる記録画像を供給側システムと
受取側システムとで一致させる第2の処理手段を設定
し、供給側システムから供給された処理済画像データ
を、前記第1の処理手段および第2の処理手段で処理し
て、受取側システムのプリンタによる画像記録を行うこ
とを特徴とするカラーマッチング方法を提供する。
【0014】また、前記所定の記録画像がキャリブレー
ションパッチが形成されたキャリブレーション用のチャ
ートであり、供給側システムのプリンタに応じたキャリ
ブレーション用のチャートの画像データとその適正画像
の情報が、あらかじめ登録されて選択自在にされている
のが好ましい。
【0015】また、前記第2の処理手段が、供給側シス
テムおよび受取側システムのプリントが共に正確にキャ
リブレーションが取られた状態で作成された3次元ルッ
クアップテーブルであるのが好ましい。
【0016】さらに、前記第2の処理手段が、供給側シ
ステムと受取側システムのプリントの組み合わせに応じ
てあらかじめ複数作成されており、使用時に選択して受
取側システムに設定するのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカラーマッチング
方法について、添付の図面に示される好適実施例を基
に、詳細に説明する。
【0018】図1に、本発明のカラーマッチング方法を
実施するデジタルプリントシステム(以下、システムと
する)の一例の概念図を示す。図1において、供給側シ
ステム10は、プリントPB およびその(デジタル)画
像データを出力する画像データ供給側のシステムであ
る。他方、受取側システム12は、供給側システム10
から画像データを供給され、この画像データを用いてプ
リントPC を出力する。本発明のカラーマッチング方法
を実施する供給側システム10と受取側システム12に
おいては、供給側システム10から供給された画像デー
タを用いて受取側システム12が出力したプリントPC
は、供給側システム10が出力したプリントPb と、色
/濃度が同一のカラーマッチングされた画像が記録され
た同じ仕上りのプリントとなる。
【0019】供給側システム10は、画像読取部(スキ
ャナ)14、画像処理部16および画像記録部(プリン
タ)18を有する、公知の画像読取再生装置である。ス
キャナ14は、走査露光や面露光によって原稿の画像を
光電的に読み取る、公知の画像読取装置である。すなわ
ち、スキャナ14は、原稿に読取光を照射しての原稿の
画像を担持する光(反射光や透過光)を得、この光をC
CDセンサ等のイメージセンサで光電的に読み取り、イ
メージセンサからの出力信号にA/D変換、log変
換、暗時補正、シェーディング補正等の所定の処理を施
して、R(赤),G(緑)およびB(青)の3原色のデ
ジタル画像データ(プレスキャン画像データおよび本ス
キャン画像データ)として画像処理部16に出力する。
【0020】画像処理部16は、送られた画像データ
に、輪郭強調(シャープネス)、色/濃度補正、階調補
正等の所定の処理を施し、プリンタ18による画像記録
に応じた画像データとするものである。スキャナ14か
ら画像データを受けた画像処理部16は、プレスキャン
画像データから画像処理条件を設定し、これに応じて所
定の画像処理を施して画像をモニタ20に表示する。ま
た、オペレータは必要に応じて、色/濃度調整部22に
よってプリントPBに再生される画像の色/濃度調整等
の各種の調整を行う。なお、オペレータによる色/濃度
調整は、通常、先に出力した画像、モニタ18に表示さ
れた画像、今までの経験等に基づいて行われる。オペレ
ータが適正な画像であると判断すると、画像データ出力
の指示が出され、本スキャン画像データに同様の画像処
理が施され、画像処理済の画像データがプリンタ18に
出力される。
【0021】ここで、本発明にかかる供給側システム1
0では、ディスクドライブ等の公知の方法で画像データ
(本スキャン画像データ)の外部出力が可能であり、画
像処理部16による画像処理済の画像データ(例えば、
3原色の画像データ)は、プリンタ18のみならず、各
種の記憶手段に出力・記憶され、あるいは、インターフ
ェース等を用いて画像処理部16から直接、他のシステ
ムに供給される。図示例においては、画像処理部16に
よって画像処理された画像データは、MO24(光磁気
記録ディスク)に出力され、記憶される。受取側システ
ム12は、このMO24によって、供給側システム10
で画像処理されたプリントPB の画像データを供給され
る。
【0022】プリンタ18は、画像処理部16からの画
像データを受けて、感光材料等の記録材料に、この画像
データに応じた画像を記録するプリンタで、例えば、キ
ャリブレーションで設定された補正テーブルで画像処理
部16から供給された画像データを補正し、補正した画
像データに応じて変調した光ビームをポリゴンミラー等
の光偏向器で主走査方向に偏向して、主走査方向と直交
する副走査方向に搬送される感光材料を2次元的に露光
し、露光済の感光材料を現像処理する、光ビーム走査に
よる画像記録装置である。なお、これ以外にも、電子写
真感光体を用いたプリンタ、感熱記録材料を用いたプリ
ンタ等、公知のデジタル画像プリンタが利用可能であ
る。
【0023】図示例のシステムにおいて、プリンタ18
は、前述のキャリブレーションを行うためのチャート2
8の画像データを記憶するメモリ26が接続されてい
る。また、プリンタ18は、好ましい態様として、キャ
リブレーションを行うキャリブレータ27を有してい
る。このチャート28は、公知のキャリブレーションの
ためのチャートで、例えば、C(シアン)、M(マゼン
タ)およびY(イエロー)の3原色のパッチ(キャリブ
レーションパッチ)が、各種の濃度で複数記録されたも
のである。
【0024】キャリブレータ27は、読取装置や補正テ
ーブルの作成手段等を有する、各種のプリンタに配置さ
れる公知のものである。キャリブレーションを行う際に
は、メモリ26からプリンタ18にチャート28の画像
データが出力され、プリンタ18は、所定のパッチが複
数形成されたチャート28を出力する。次いで、キャリ
ブレータ27がチャート28に記録されたパッチを読取
装置で読み取る。キャリブレータ27は、パッチの画像
データと、この画像データによる適正な画像濃度(キャ
リブレーションが正確な場合の画像濃度)と、実際にチ
ャート28に記録されたパッチの画像濃度とから、プリ
ンタ18による記録画像を、画像処理部16から供給さ
れた画像データに対応する適正な画像とするための補正
テーブルを作成し、プリンタ18に設定する。
【0025】前述のように、プリンタ18では、画像処
理部16から供給された画像データをこの補正テーブル
で補正して、補正した画像データを用いて画像記録を行
うことにより、画像処理部16から供給された画像デー
タに応じた適正な画像が記録されたプリントPB を出力
する。しかしながら、プリンタ18の状態は変動するの
で、経時と共にキャリブレーションに狂い(すなわち、
補正テーブルが適合しなくなる)が生じるのは前述のと
おりである。
【0026】一方、供給側システム10から画像データ
を供給されて、プリントPB と同じ仕上りのプリントP
C を出力する受取側システム12は、基本的に、第1の
処理手段である第1LUT(ルックアップテーブル)3
0と、第2の処理手段である3D−LUT32と、プリ
ンタ34と、キャリブレータ36と、LUT算出部38
とから構成される。なお、本発明に利用される受取側シ
ステム12においては、これら以外にも、供給側システ
ム10と同様に、原稿画像を読み取るスキャナや、スキ
ャナが読み取った画像データに所定の画像処理を施す画
像処理部等を有していて、受取側システム12から供給
側システム10(あるいは他のシステム)に画像データ
を供給してもよい。すなわち、本発明のカラーマッチン
グ方法においては、システム間における画像データの供
給側および受取側は、固定されることはない。
【0027】この受取側システム12は、MO24によ
って供給された供給側システム10(画像処理部16)
による画像処理済の画像データを、まず、第1LUT3
0で処理して、プリンタ18のキャリブレーションの狂
い(これに起因する調整による画像データの変動)を補
償し、次いで、3D−LUT32によって、両システム
における感光材料およびプリンタの特性を吸収して同じ
画像データから同じ画像を記録するように画像データを
変換して、プリンタ34による画像記録に応じた画像デ
ータとし、プリンタ34で画像記録を行うことにより、
供給側システム10で出力されたプリントPB と同じ仕
上りのプリントPC を出力する。
【0028】第1LUT30は、供給側システム10の
プリンタ18のキャリブレーションの狂いを補償するた
めに、供給側システム10(画像処理部16)から供給
された画像データを補正する、R、GおよびBの3原色
の画像データに対応するLUTである。
【0029】供給側システム10のプリンタ18のキャ
リブレーションが正確であるか否かは、プリントPB
画像データから判断することはできず、良好な仕上りの
プリントPB であっても、プリンタ18のキャリブレー
ションが狂っている可能性もある。キャリブレーション
が狂っていた場合には、良好な仕上りのプリントPB
得るために、オペレータが画像処理部16において色/
濃度調整を施している。従って、供給側システム10か
ら出力された画像データは、プリンタ18のキャリブレ
ーションの狂いに応じて調整された画像データであり、
すなわちキャリブレーションの狂いの影響を受けている
画像データである。このような画像データを直接3D−
LUT32で変換してプリンタ34で画像記録を行って
も、得られた画像は、キャリブレーションの狂いに応じ
た調整分だけ色/濃度が異なる画像となってしまい、プ
リントPB と同じ仕上りのプリントPC を出力すること
はできない。
【0030】第1LUT30は、供給側システム10の
画像処理部16から供給された画像データから、プリン
タ18のキャリブレーションの狂いに応じた色/濃度調
整分を取り除くための補正LUTである。言い換えれ
ば、第1LUT30は、画像処理部16から供給された
画像データを、プリンタ18のキャリブレーションの狂
いを補償して、キャリブレーションが正確な状態の際に
出力されるべき画像データに戻す補正LUTである。
【0031】この第1LUT30は、供給側システム1
0のプリンタ18のキャリブレーションの目標値と、キ
ャリブレータ36で読み取られたチャート28の画像デ
ータから、LUT算出部38によって作成される。LU
T算出部38には、メモリ40およびキャリブレータ3
6が接続されている。メモリ40は、画像供給源となる
各種のシステムのプリンタ、図示例においては、プリン
タ18,プリンタa,プリンタb……のキャリブレーシ
ョンの目標値、具体的には、各プリンタにおけるキャリ
ブレーションを行うためのチャートを出力するための画
像データ、つまりプリンタ18であればメモリ26に記
憶された画像データと、この画像データに対するパッチ
の適正な色/濃度のデータ(キャリブレーションが正確
な場合の画像濃度)とを記憶するメモリである。また、
キャリブレータ36は、プリンタ34のキャリブレーシ
ョンを行うもので、前述の供給側システム10のキャリ
ブレータ27と同様、プリンタ34が出力したチャート
の画像を読み取って、チャートを出力するための画像デ
ータと実際に記録されたチャートの画像濃度とから、補
正テーブルを作成する、公知のキャリブレータである。
【0032】図1に示される例で、受取側システム12
において、供給側システム10から出力された画像デー
タを用いてプリントPB と同じ仕上りのプリントPC
出力する際には、画像データを記憶するMO24と共
に、チャート28が受取側システム12に供給される。
なお、このチャート28の記録の際には、メモリ26か
ら出力される画像データは、キャリブレーションで作成
された補正テーブルによって処理されて、各パッチが記
録される。また、チャート28の記録は、プリンタ18
がプリントPBの記録時と同じ状態の時に行う必要があ
るのは当然のことであり、プリントPBの記録の直前あ
るいは直後が好ましい。
【0033】このチャート28は、受取側システム12
のキャリブレータ36の読取装置によって読み取られ、
読み取り結果すなわち各パッチの色/濃度がLUT算出
部38に送られる。LUT算出部38は、一方で、メモ
リ40からプリンタ18のキャリブレーションのデータ
を読み出し、チャート28の読み取り結果と、キャリブ
レーションの目標値とから、プリンタ18のキャリブレ
ーションの狂いを補償する第1LUT30を作成する。
【0034】例えば、プリンタ18において、キャリブ
レーションが正確である状態でのパッチの画像データ
(8bitのデジタルデータ)と画像濃度との関係、すなわ
ちキャリブレーションの目標値が図2(a)に示され
る。この際に、プリンタ18のキャリブレーションが狂
っていて、チャート28に記録されたパッチのC濃度
が、図2(b)に示されるように、高濃度側(画像デー
タ小)で低く、低濃度側で高くなるように変動した場合
であれば、LUT算出部38は、第1LUT30とし
て、図2(c)に示されるように、GおよびBの画像デ
ータはそのままで、Rの画像データは高濃度側を小さ
く、低濃度側を大きくするような補正テーブルを作成す
る。従って、供給側システム10から出力された画像デ
ータを、この第1LUT30で処理することにより、画
像データが受けているキャリブレーションの狂いに起因
する調整を除去することができる。
【0035】以上の例では、プリンタのキャリブレーシ
ョンの目標値を用いて第1LUT30の作成を行った
が、本発明はこれに限定はされず、画像データ供給側の
プリンタにおける、画像データとそれに対応する適正な
画像、およびその画像データを用いて記録した実際の画
像(その色/濃度の情報でも可)が分かれば、第1LU
T30を作成することができる。たとえば、ホストコン
ピュータからプリンタ18に所定の画像データを供給し
て画像記録を行い、濃度計を用いて画像濃度を測定して
ホストコンピュータに入力し、ホストコンピュータか
ら、この画像データと、それに対応する適正画像のデー
タ、および画像濃度の測定結果をLUT算出部38に供
給して、第1LUT30を作成してもよい。
【0036】第1LUT30で補正された画像データ
は、次いで、3D−LUT32で変換されてプリンタ3
4による画像記録に応じた画像データとされる。機種の
異なるプリンタでは、使用する光源(光量や波長)やレ
ンズ等の光学素子の特性、光路長等の光学系の構成、階
調特性や階調分解能(画像データのbit数)、発色特
性、色/濃度再現域等は異なる。また、同じ機種のプリ
ンタであっても、使用する感光材料が異なれば、発色す
る色素の分光特性が異なる。従って、機種や使用する感
光材料の異なるプリンタに同じ(デジタル)画像データ
を供給しても、記録される画像の色/濃度は異なり、プ
リントの仕上りは異なる。
【0037】3D−LUT32は、このようなプリンタ
毎(使用する感光材料の特性の違いも含む)の特性の違
いを吸収して、供給側システム10から出力された色/
濃度の画像データを、受取側システム12のプリンタ3
4において同じ色/濃度の画像となる画像データに変換
する、いわゆるカラーマッチングを行う変換テーブルで
あり、図示例においては、3次元LUTを用いて補間す
ることにより、供給側システム10から出力されて、第
1LUT30で補正された画像データを、プリンタ34
に対応する画像データに変換する。
【0038】図示例において3D−LUT32には、メ
モリ42が接続されている。メモリ42には、各供給側
システムのプリンタ18,プリンタa……と、受取側シ
ステムのプリンタ34とのカラーマッチング、および/
または、各プリンタで用いる感光材料の種類に応じたカ
ラーマッチングを行う変換テーブルが、あらかじめ作成
されて記憶されている。供給側のシステム(プリンタ)
が決まると、3D−LUT32はメモリ42から対応す
る変換テーブルを読み出して設定し、第1LUT30で
補正された画像データをこのテーブルで変換する。
【0039】カラーマッチングを行う3次元LUTの作
成方法には特に限定はなく、例えば、実験的にR,Gお
よびBの多数の組合せデータによるパッチを作成して、
そのパッチを計測したデータベースから最適化計算する
方法によって作成することができる。なお、この変換テ
ーブルの作成は、供給側および受取側のプリンタが、共
に正確なキャリブレーションが取れている状態で行う必
要がある。
【0040】プリント間のカラーマッチングを行うため
の変換方法は、この3次元LUTを用いて補間する方法
に限定はされず、3×3のマトリクスを用いる方法、2
次マトリクス(3×10のマトリクス)を用いる方法等
も利用可能であるが、変換精度の点で、3次元LUTを
用いて補間する方法が好ましい。
【0041】このようにして3D−LUT32で変換さ
れた画像データは、プリンタ34に送られて画像データ
に応じた画像記録が行われ、プリントPC が出力され
る。ここで、本発明にかかるシステム12においては、
供給側システム10から供給された画像データを、プリ
ンタ18のキャリブレーションの狂いを補償する第1L
UT30、およびプリンタ間の特性ならびに感光材料の
特性の違いを吸収してカラーマッチングを行う3D−L
UT32で処理しているので、出力されたプリントPC
は、供給側システム10から出力されたプリントPB
同じ仕上りのプリントとなる。なお、プリンタ34とし
ては、前述のプリンタ18と同様、公知のデジタル画像
プリンタがすべて利用可能である。
【0042】図1に示される例は、本発明のカラーマッ
チング方法を供給側システム10と受取側システム12
の2つのデジタルプリントシステムに利用した例である
が、本発明はこれに限定はされず、メモリ40やメモリ
42に示されるように、より多くのプリンタ(システ
ム)に対応するキャリブレーションのデータやカラーマ
ッチングの変換テーブルを有することにより、より多く
のデジタルプリントシステムの間で画像データのやり取
りを行い、同じ仕上りのプリントを出力することも可能
である。また、複数のシステム間において、供給側およ
び受取側は固定されないのは前述のとおりである。
【0043】以上、本発明のカラーマッチング方法につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改
良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
カラーマッチング方法によれば、デジタルプリントシス
テムで出力された良好なプリントの画像処理済の画像デ
ータを用いて、別のデジタルプリントシステムでプリン
トを出力する際において、画像データ供給側で出力され
たプリントと同じ仕上りのプリントを安定して出力する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーマッチング方法を実施するデジ
タルプリントシステムの概念図である。
【図2】(a),(b)および(c)は、本発明のカラ
ーマッチング方法における補正テーブルの作成方法を説
明する概念図である。
【符号の説明】
10 供給側システム 12 受取側システム 14 スキャナ 16 画像処理部 18,34 プリンタ 20 モニタ 22 色/濃度調整部 24 MO(光磁気記録ディスク) 26,40,42 メモリ 27,36 キャリブレータ 28 チャート 30 第1LUT(ルックアップテーブル) 32 3D−LUT 38 LUT算出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給側システムから受取側システムに処理
    済画像データを供給して、この処理済画像データによっ
    て供給側システムが出力した画像と同じ画像を受取側シ
    ステムで記録するための、デジタルプリントシステム間
    におけるカラーマッチング方法であって、 前記供給側システムのプリンタによる所定の記録画像
    と、この画像を記録した画像データと、この画像データ
    に対応する適正画像とから、前記適正画像と記録画像の
    差分だけ前記処理済画像データを補正する第1の処理手
    段を設定し、また、供給側システムと受取側システムの
    プリンタの特性に応じて前記処理済画像データを変換し
    て、同じ処理済画像データから得られる記録画像を供給
    側システムと受取側システムとで一致させる第2の処理
    手段を設定し、 供給側システムから供給された処理済画像データを、前
    記第1の処理手段および第2の処理手段で処理して、受
    取側システムのプリンタによる画像記録を行うことを特
    徴とするカラーマッチング方法。
  2. 【請求項2】前記所定の記録画像がキャリブレーション
    パッチが形成されたキャリブレーション用のチャートで
    あり、供給側システムのプリンタに応じたキャリブレー
    ション用のチャートの画像データとその適正画像の情報
    が、あらかじめ登録されて選択自在にされている請求項
    1に記載のカラーマッチング方法。
  3. 【請求項3】前記第2の処理手段が、供給側システムお
    よび受取側システムのプリントが共に正確にキャリブレ
    ーションが取られた状態で作成された3次元ルックアッ
    プテーブルである請求項1または2に記載のカラーマッ
    チング方法。
  4. 【請求項4】前記第2の処理手段が、供給側システムと
    受取側システムのプリントの組み合わせに応じてあらか
    じめ複数作成されており、使用時に選択して受取側シス
    テムに設定する請求項1〜3のいずれかに記載のカラー
    マッチング方法。
JP8242978A 1996-09-13 1996-09-13 カラーマッチング方法 Withdrawn JPH1093831A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001072031A1 (fr) * 2000-03-23 2001-09-27 Hexa Chemical Co., Ltd. Procede de reproduction des couleurs, procede de virage, procede d'approbation et systeme effectue avec ce dernier, systeme de service de virage, procede d'acceptation de commande de virage et support d'enregistrement
US7843602B2 (en) 2004-03-24 2010-11-30 Fujifilm Corporation Image inspection apparatus, image inspecting method, and program therefor

Cited By (2)

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WO2001072031A1 (fr) * 2000-03-23 2001-09-27 Hexa Chemical Co., Ltd. Procede de reproduction des couleurs, procede de virage, procede d'approbation et systeme effectue avec ce dernier, systeme de service de virage, procede d'acceptation de commande de virage et support d'enregistrement
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