JPH0583503A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JPH0583503A
JPH0583503A JP3243752A JP24375291A JPH0583503A JP H0583503 A JPH0583503 A JP H0583503A JP 3243752 A JP3243752 A JP 3243752A JP 24375291 A JP24375291 A JP 24375291A JP H0583503 A JPH0583503 A JP H0583503A
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light
exposure
image
duty
color
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JP3243752A
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English (en)
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Yoshiharu Okino
野 美 晴 沖
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の狭帯域波長の光を射出する光源の自己
発熱を抑制し、昇温による発光効率の変化、すなわちド
ループによる発光量変動を低減し、発色濃度変動を視認
させることのない画像露光装置、およびカラー感光材料
を露光する際に自己発熱によるドループが大きい狭帯域
波長の光源を用いても、このドループによる露光量の低
下を防止し、感光材料の発色濃度の変動やずれを生じさ
せるもしくは視認させることのない画像露光装置の提
供。 【構成】 所定の狭帯域波長の光を射出する光源を少な
くとも1つ用いて所定の露光繰り返し周期で露光を繰り
返して感光材料を露光する画像露光装置であって、前記
光源の少なくとも1つにおいて、前記露光繰り返し周期
に対する光源の1回の連続露光時間の割合(デューテ
ィ)を90%以下、好ましくは75%以下になるよう構
成した画像露光装置およびドループが大きい光源は感光
材料の高感度色を低デューティで露光し、ドループが小
さい光源は低感度色を高デューティで露光するよう構成
した画像露光装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザなどのよ
うな所定の狭帯域波長の光を射出する光源によってモノ
クロあるいはカラー感光材料を像様露光し画像記録を行
う画像露光装置に関し、詳しくは、自己発熱による発光
量の低下、すなわちドループ等が発生する半導体レーザ
などの光源の自己発熱を抑え、ドループを低下させ、ド
ループによる濃度変動を低減して、安定な濃度で感光材
料の露光を行うことができる画像露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント、印刷、複写等において
は、モノクロ画像やカラー画像を記録再生するためにモ
ノクロ感光材料やカラー感光材料を使用する画像形成装
置が用いられている。このような画像形成装置に用いら
れる感光材料を像様露光する画像露光装置では、露光用
光源として、半導体レーザ(以下、LDという)あるい
は発光ダイオード(以下、LEDという)などの発光素
子のような所定の狭帯域波長の光を射出する光源が多く
用いられるようになってきた。
【0003】このような光源として用いられる発光素子
は、温度変化によって発光量および発振波長が大きく変
動する。このため、LD等の発光素子のケースを温度を
保って変動を抑制している。しかし、LD等の発光素子
では、ケース温度を一定としても、ケースと発光部の間
に熱抵抗を有しているため、自己発熱によって発光部は
昇温する。これによって発光素子では発光効率が低下す
る。すなわち、一定電流で発光素子を駆動しつづけると
温度が上がった結果、発光素子の発光効率が低下し、発
光量が低下する、いわゆるドループが発生するという問
題がある。このため、発光素子では発光効率の低下に応
じて駆動電流を増加して発光量を一定に保つ定光量制御
(APC)が行われている。
【0004】このようなLD等の発光素子の定光量制御
(APC)は、発光素子を所要の駆動電流で駆動し、そ
の発光を受光素子によって受光し、この発光量(光出力
レベル)を予め設定された所定発光量(光出力レベル)
と比較し、不足していれば駆動電流の設定値をアナログ
的あるいはデジタル的に増加し、過大であれば減少する
ことにより前記設定発光量に保持するフィードバック制
御である。このため、感光材料に目的の画像を露光して
いる間は安定なAPC制御を行うことができないため、
ページ毎に各ページの画像露光が開始される前あるい
は、画像露光が開始された後、複数行または1行毎に前
記射出光が前記感光材料上にない、もしくは前記感光材
料の有効画像領域外にある時すなわち前行の画像記録が
終了してから次行の画像記録が開始されるまでの間(無
効画像露光タイミング)にAPC制御を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LDなどの
発光素子に1行毎(ライン毎)のAPC制御を行った場
合であっても、1行の画像露光中にも発光素子の自己発
熱による発光量の低下が発生し、露光された感光材料の
発色濃度に変動が生じてしまうという問題がある。
【0006】特に、高画質の再生画像では、濃度Dが
0.5〜0.6であるグレイ中に高濃度部分が存在する
場合、発光素子によるドループが視認されやすい。すな
わち、図6に示すように、D=0.5〜0.6のグレイ
中に、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエ
ロー)などの高濃度部が存在すると、これらの高濃度部
直後のグレイ部Aとグレイベタ部Bとの間においてドル
ープによる濃度変動が生じると視認されやすいという問
題がある。例えば、Mを露光するLDにドループがある
と、グレイ部AのM濃度はグレイベタB部のM濃度より
低下するため、その補色であるG(グリーン)味を帯び
て見えるという問題がある。
【0007】本発明の第1の目的は、上記従来技術の問
題点を解消し、所定の狭帯域波長の光を射出する光源を
用いて、感光材料を露光する画像露光装置において、前
記光源の自己発熱を抑制し、昇温による発光効率の変
化、すなわちドループによる発光量変動を低減し、発色
濃度変動を視認させることのない画像露光装置を提供す
るにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、カラー感光
材料を露光する際に自己発熱によるドループが大きい、
すなわち発光量の温度依存性が高い狭帯域波長の光源を
用いる画像露光装置であっても、このドループによる露
光量の低下を防止し、感光材料の発色濃度の変動やずれ
を生じさせるもしくは視認させることのない画像露光装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の態様は、所定の狭帯域波長の
光を射出する光源を少なくとも1つ用いて所定の露光繰
り返し周期で露光を繰り返して感光材料を露光する画像
露光装置であって、前記光源の少なくとも1つにおい
て、前記露光繰り返し周期に対する光源の1回の連続露
光時間の割合を90%以下になるよう構成したことを特
徴とする画像露光装置を提供するものである。
【0010】また、前記露光繰り返し周期に対する前記
連続露光時間の割合が75%以下であるのが好ましい。
【0011】上記第2の目的を達成するために、本発明
の第2の態様は、所定の狭帯域波長の光を射出する光源
を複数用いて所定の露光繰り返し周期で露光を繰り返し
てカラー感光材料を露光する画像露光装置であって、発
光量の温度依存性が高い光源は、前記露光繰り返し周期
に対する1回の連続露光時間の割合を低くとって前記感
光材料の高感度色を露光し、前記発光量の温度依存性が
低い光源は、前記割合を高くとって前記感光材料の低感
度色を露光するよう構成したことを特徴とする画像露光
装置を提供するものである。
【0012】
【発明の作用】本発明の第1の態様の画像露光装置は、
少なくとも1つの所定の狭帯域波長の光を射出する光源
を所定の露光繰り返し周期で発光させて感光材料に像様
露光する際に、例えば、各画素をパルス幅変調Pされた
光源によって露光する際に、制御手段によって1画素当
りの露光時間(変調周期)、すなわち露光繰り返し周期
に対する1回または1画素当りの連続露光時間、すなわ
ちデューティを90%以下、好ましくは75%以下にし
て、感光材料(モノクロまたはカラー感光材料)を像様
露光する。こうして、この露光用光源の各回または各画
素での連続発光による発熱を低く抑え、自己発熱による
発光効率、従って、発光量の低下、すなわちドループを
抑制することができる。この結果、ドループによる発光
量の変動を低減し、光源の発光量の変動による感光材料
の発色濃度の変動を視認限界以下まで低減することがで
き、安定的な発色濃度を得ることができる。
【0013】本発明の第2の態様の画像露光装置は、複
数の上記光源を用いて、カラー感光材料を像様露光する
際に、発光量の温度依存性が高い、すなわちドループ率
が高い光源は、低いデューティで駆動して露光量に対し
て前記感光材料の感度の高い色を露光し、露光量に対し
感光材料の感度に余裕がない色に対しては発光量の温度
依存性が低い、すなわちドループ率が低い光源では低デ
ューティで光源を駆動して、感光材料を露光する。従っ
て、ドループ率が高い光源では1回または1画素当りの
連続駆動時間を低減し、自己発熱を抑制することによ
り、ドループを低減する。その結果、いずれの色に対し
てもドループによる発光量の変動を低減し、光源の発光
量の変動による感光材料の発色濃度の変動を視認限界以
下まで低減することができ、発色濃度が安定した、色バ
ランスの良いカラー画像を再生できる。
【0014】
【実施態様】以下に、本発明の画像露光装置を添付の図
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の画像露光装置の一実施例
を示す模式的斜視図である。
【0016】同図に示すように、本発明の画像露光装置
10は、それぞれC(シアン)、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)を発色させるための波長および光出力を有
する光を射出する半導体レーザ(LD)12C,12
Y,12Mと、これらのLD12C,12Y,12Mか
ら射出された光16C,16Y,16Mの進行方向に沿
って、コリメータレンズ14C,14Y,14Mと、シ
リンドリカルレンズ18C,18Y,18Mと、反射ミ
ラー20と、ポリゴンミラー22と、fθレンズ24
と、シリンドリカルミラー26とを有する3LD光異角
入射光学系および図示しないが、感光材料Aを副走査搬
送する副走査搬送手段、ならびに画像情報源28から画
像情報信号を受け、露光量を決定する露光制御手段30
と、各LD12C,12Y,12Mの変調回路32C,
32Y,32Mと、各LD12C,12Y,12Mの駆
動回路34C,34Y,34Mと、制御手段36とを有
する電気制御系からなる。
【0017】3LD光異角入射光学系は所定の狭帯域波
長の光を射出する光源として少しずつ異なる角度でポリ
ゴンミラー22の反射面22aに入射する3つの半導体
レーザ(LD)12C,12Y,12Mを有している
が、例えば、感光材料A上の色素のシアンを発色させる
ためのLD12Cは波長810nmの光を射出するもの
を、感光材料Aのイエロー色素を発色させるためのLD
12Yは波長750nmの光を射出するものを、感光材
料Aのマゼンタ色素を発色させるためのLD12Mは波
長670nmの光を射出するものを用いることができ
る。これらのLD12C,12Y,12Mは、後述する
電気制御系によって制御される。
【0018】コリメータレンズ14C,14Y,14M
は、LD12C,12Y,12Mから射出された光16
C,16Y,16Mをそれぞれ整形して平行光とするも
のである。シリンドリカルレンズ18C,18Y,18
Mとfθレンズ24とシリンドリカルミラー26とは面
倒れ補正光学系を構成し、ポリゴンミラー22の面倒れ
を補正する。ここで、LD12C,12Y,12Mから
射出されたレーザ光16C,16Y,16Mがポリゴン
ミラー22の反射面22aに少しずつ異なる角度で入射
し、この反射面22aで反射されて感光材料A上の同一
の主走査線SL上に異なる角度で結像し、時間的に間隔
をあけて同一主走査線SL上を走査するようにLD12
C,12Y,12Mは配置される。従って、反射ミラー
20はレーザ光16C,16Y,16Mの光路を変え
て、これらをいずれもポリゴンミラー22の反射面22
aの同一線上の近接した位置に若しくは同一点上に入射
させるものである。
【0019】fθレンズ24は、各レーザ光16C,1
6Y,16Mを主走査線SLのいずれの位置においても
正しく結像させるためのものである。なお、fθレンズ
24は、波長が670,750,810nmの光に対し
て色収差が許容範囲内に収まるように補正されている。
シリンドリカルミラー26は、シリンドリカルレンズ1
8C,18Y,18Mとfθレンズ24ともに面倒れ補
正光学系を構成する他、各レーザ光16C,16Y,1
6Mをいずれも立下げて、副走査搬送される感光材料A
上の副走査方向と略直交する主走査線SLに向けるもの
である。
【0020】露光制御手段30は、画像信号源28から
画像情報信号を受け取り、画像情報信号に応じて、様々
な露光量補正や信号処理を行って、各色について1ライ
ン分の各画素の露光量の演算を行い、各LD12C,1
2Y,12Mについて1ライン分の各画素の露光量を決
定する。ここで画像信号源28は、画像読取装置、コン
ピュータ、ビデオ機器、光ディスク機器等の画像処理装
置などのいずれであってもよい。
【0021】変調回路32C,32Y,32Mは、露光
制御手段30によって決定された1ラインの各画素の露
光量に応じて、予め設定された所定繰り返し周期、例え
ば、1回当りの露光時間や画素周期においてLD12
C,12Y,12Mの発光をパルス幅変調するものであ
る。この画像露光方式におけるパルス幅変調では、光源
であるLD(12C,12Y,12M)の光出力を一定
に設定しておき、各画素毎に1画素周期内においてLD
12C,12Y,12Mを連続発光させる時間すなわち
1回(1画素)の連続露光時間をそれぞれ駆動回路34
C,34Y,34Mに出力する。ここで、ある色の露光
量をE、当該色のLDの光出力をP、LDの発光時間す
なわち露光時間をtとすると、E=P×tと表わすこと
ができ、光出力Pが一定のパルス幅変調の場合、連続露
光時間をt=E/Pと表わすことができる。従って、変
調回路32C,32Y,32Mは、それぞれこの連続露
光時間tC ,tY ,tM を信号として駆動回路34C,
34Y,34Mに出力する。
【0022】変調回路32(32C、32M、32Y)
の一構成例のブロック図を図2に示す。図2に示す変調
回路32は、クロック発生回路321、分圧器322、
積分器323、比較器324およびD/A変換器325
から構成される。この変調回路32においては、画素周
期と同期したクロック発生回路321の出力(図3
(a)参照)は分圧器322で電圧振幅を伸縮調整さ
れた後、積分器323へ入力され、図3(a)に示す
ように三角波を発生する。この三角波は比較器324に
入力される。一方、ディジタル画像信号はD/A変換器
325により、画像濃度に応じた電圧(図3(a)参
照)に変換された後、比較器324の他の入力信号とな
る。比較器324において、前記三角波と前記画像濃度
に応じた電圧とが比較され、図3(a)に示すように
前記画像濃度に応じたLDの発光時間(t)がLDの駆
動回路(34C、34M、34Y)に出力される。こう
して、変調回路32は前記デジタル画像信号をパルス幅
変調する。
【0023】ここで分圧器322は、図3(a)に示
すように画素周期と同期したクロックパルスの電圧振幅
を伸縮調整し、図3(b)に示すように積分器323
からの三角波出力の振幅を伸縮調整する。最大または最
小画像濃度に対応する電圧を図3(b)に示す電圧だ
とすると、画素周期に対する最大露光時間(連続露光時
間)は、図3(b)に示すようになる。すなわち、本
発明においては、分圧器322の出力電圧振幅を大
(H)、または小(L)に伸縮調整することにより、画
素周期に対する最大露光時間(の割合、すなわち最大デ
ューティ)を変え、図3(b)に示すようにそれぞれ
小(L)または大(H)にすることができる。
【0024】駆動回路34C,34Y,34Mは、LD
12C,12Y,12Mを駆動するための駆動回路であ
って、パルス幅変調の場合、各画素に対し変調回路32
C,32Y,32Mによって決定された時間tC
Y,tM だけ、各LD毎に予め設定された光出力P
C ,PY ,PM に対する駆動電流IC ,IY ,IM をL
D12C,12Y,12Mに流す。この結果LD12
C,12Y,12Mは、それぞれ各LD毎に予め設定さ
れた光出力で各LDについてi画素に応じて決定された
時間tC ,tY ,tMだけ発光する。これが1ラインに
渡って行われてLD12C,12Y,12Mは1ライン
の露光を行う。
【0025】制御手段36は、画像露光装置10の動作
制御をするものであって、ポリゴンミラー22の回転速
度、従って主走査速度、感光材料Aを副走査搬送する図
示しない副走査搬送手段の副走査搬送速度、および画像
信号源28から露光制御手段30への1ライン分の画像
情報信号の入力タイミング、各LD12C,12Y,1
2Mの発光タイミング(画素クロックタイミング)等々
を制御し、あるいは様々な信号を受けて、画像露光装置
に必要な種々の制御を行うものである。
【0026】本発明においては、LD12C,12Y,
12Mのうち少なくとも1つは、1回の露光時間(露光
繰り返し周期)に対する1回の連続露光時間、すなわ
ち、画素周期に対する連続発光時間の割合(以下、デュ
ーティまたはデューティファクタという)が90%以
下、好ましくは75%以下になるように予め設定され
る。ここで、画素周期をT、連続発光時間をtとする
と、デューティηはη=t/Tで表わすことができ、本
発明においては、η=t/T≦0.90、好ましくはη
≦0.75として表わすことができる。以下に、この限
定理由について説明する。
【0027】ところで、LDは、図4に示すように、駆
動電流を流し続けて、発光を続けると、自己発熱による
光出力の低下を示すことが知られている。このようなL
Dの熱による光出力の変化量を表わすものとして、ドル
ープ特性が用いられる。このドループ特性の1例として
は、図4に示すように特定の周波数f0z で発光させ
る時、すなわち、特定の繰り返し周期T0 (=1/f
0 )で発光させる時、パルス、デューティ10%の光出
力の初期値をPA 、パルス、デューティ90%の光出力
の初期値をPB とすると、下記式で表わされるドループ
率ΔPを用いることができる。 ΔP(%)=((PA −PB )/PB )×100
【0028】このような固有のドループ特性を有するL
Dを用いて、感光材料を画像露光する場合、連続発光に
対して、デューティが90%以下であれば大幅にドルー
プを低減でき、発色濃度の変動を大幅に抑制できること
から、本発明では、1回の連続露光時間、従って、最大
発光時間を露光繰り返し周期(変調周期)の90%以下
に限定する。特に、画素周期が短い場合、あまりデュー
ティを下げると露光再生画像の階調性が劣化する恐れが
ある。従って、このような場合にはLDのデューティを
90%以下として、比較的高いデューティで露光するよ
うに構成するのがよい。
【0029】また、再生画像が高画質画像の場合、図6
に示すような濃度Dが0.5〜0.6であるグレイ中に
高濃度部分が存在すると、LDなどの発光素子にドルー
プがあると、発色濃度変動が視認されやすいのは前述し
た通りである。すなわち、0.5〜0.6の濃度のグレ
イ中に高濃度部がある場合、高濃度部を露光する時LD
を駆動する電流またはデューティは大きくなり、ドルー
プが発生しやすい。従って、グレイベタ部Bの濃度とド
ループによる露光量の低下を生じている高濃度部直後の
グレイ部Aの濃度との間には濃度差を生じる。この濃度
差が0.01より大きいと、高画質画像の場合、視覚的
な障害として認識されることがある。ここで、例えば、
感光材料のγ特性をγ=3とすると、濃度差0.01超
であることは、露光量の差△log Eで約0.0033よ
り大(△log E>0.01/γ=0.01/3=0.0
033)、△Eに換算すると約0.8%より大(△E>
0.8%)であることになる。従って高画質画像の場
合、△Eを0.8%以下に抑える必要がある。このた
め、このような高画質が要求される再生画像の場合は、
デューティを75%以下にするのがよい。この理由は、
LDのデューティを75%以下にすることにより、上述
の例で△Eを0.8%以下に抑え、発生濃度差を0.0
1以下とし、視認されないようにすることができるから
である。
【0030】本発明者は、LDの1画素当りの露光時間
(変調周期)が200nsecの場合のデューティ
(η)とドループによる濃度差(△D)との関係につい
て測定を行った。その結果を図5に示す。ここで用いた
LDの波長は680nm、駆動電流は4.5mA、光出
力は4mWであった。図5から明らかなように、90%
デューティでは濃度差△Dは約0.02であり、95%
デューティにおける濃度差△Dの約66%(2/3)ま
で低減でき、75%デューティでは95%デューティで
の濃度差△Eの約33%(1/3)まで低減でき、高画
質画像での視認限界濃度差△D=0.01まで低減でき
ることがわかる。
【0031】ところで、LDの1画素当りの露光時間が
長い場合、LDのデューティを小さくすると、最も細い
時、例えば低濃度部でのパルス幅が非常に短くなるた
め、再生画像の画素当りの発色面積が小さくなり、再生
画像が像構造的に画素単位に離散した点の集合として形
成され、その結果画素単位に分離して見え、画質をそこ
なう、あるいは好ましくない画像となってしまうことが
ある。このような場合には、1画素中の露光を複数回に
分けて露光するのが好ましい。例えば、1.5μsec
の変調周期に対して10%デューティで露光する場合、
1.5μsecの露光時間間隔のうちの150nsec
を1回で発光させずに、500nsec中に50nse
cだけ発光させることを3回繰り返すのが好ましい。こ
うすることにより、発色点の空間周波数は1回で発光さ
せる場合の3倍となり、像構造的に安定したものとな
る。
【0032】以上、本発明の第1の態様に係る画像露光
装置は、露光光源であるLDなどの発光素子のデューテ
ィを90%以下、好ましくは75%以下となるように構
成するものであるが、このようなLDは図示例のように
3色フルカラー感光材料露光用の3種のLDに限定され
ず、4色以上に対応する4種のLDであってもよいし、
2色以下の2種のLDでもよいしあるいはモノクロ感光
材料露光用の1種のLDであってもよい。また、複数の
LDを用いる場合であっても、全部のLDのデューティ
を限定する必要はなく、その一部のみを限定するよう構
成するものであってよい。
【0033】本発明の画像露光装置においては、用いら
れるLDの光出力の最大レベルは、LDの信頼性から、
例えば5mW程度に制約される。LDの変調ダイナミッ
クレンジを広くとるためにはこの制約内で高出力にした
方がよい(LDの線形領域が広くなるためダイナミック
レンジが大となる)。本発明の画像露光装置のパラメー
タを決定するにあたっては、感光材料の最低感度の色に
対応する露光パワーの大きさが支配要因(律速)とな
る。従って、 光出力レベルは最初から高く(例えば、ほぼ4mW)
設定する。 ドループが大のLDの場合は露光時間を遅らせて画素
周期を長くし、LDの最大デューティを低く(限定値以
下)して、良好に記録することができる。露光時間を遅
らせることは画像露光装置の速度を落とすことになる。
しかし、ドループが小のLDを使えば、LDのデューテ
ィを上げることができるため露光量が上がり、速度を落
とすことなく良好に記録することができる。
【0034】本発明の第2の態様に係る画像露光装置に
おいては、図1に示す画像露光装置10の3個のLD1
2C,12Y,12Mのうち、ドループ率(△P)が小
さいLDは感光材料の感度が小さい(低い)色を露光す
るために高いデューティで用い、ドループ率(△P)が
大きいLDは感光材料の感度が大きい(高い)色を露光
するために低いデューティで用いるように構成したもの
である。これは、LDを低いデューティで用いると、L
Dの光出力が一定であれば、露光量が低下することにな
る。このため、感光材料の感度が十分に高い色であれ
ば、LDを低デューティで使用しても、必要とする発色
濃度を得ることができるが、感光材料の感度に余裕がな
い色の場合は、露光量が不足し、十分な発色濃度を得る
ことはできないからである。ここで、低デューティとは
特に制限はないが、変調周期が長い場合は、像構造が分
散して見えやすいことも考えると、10%デューティ程
度を下限とするのがよい。上限も特に制限はないが、9
0%デューティ、好ましくは75%デューティとするの
がよい。高デューティとは特に限定はなく、90%以上
であってもよい。
【0035】以上、本発明の第1および第2の態様の画
像露光装置を光源としてLDを用い、LDをパルス幅変
調して感光材料を露光する場合について説明したが、本
発明は特にこれに限定されず、LDをパワー(光出力)
変調あるいはパルス数変調するものであってもよい。ま
た、本発明の露光装置における露光繰り返し周期、すな
わち画素周期(変調周期)は、特に制限はないが、ポリ
ゴンミラーの回転数および画素密度に応じて適宜定めれ
ばよいが階調性を表現する高画質画像の場合、短い方は
数十ナノ秒(nsec)から数百ナノ秒(例えば、ポリ
ゴンミラーの回転数:7500γpm、画素密度16本
/mmで約200nsec)が好ましいが、長い方は、
数μsec(例えばポリゴンミラー:2500γpm、
画素密度8本/mmで約1.2μsec)である。
【0036】上述した例では、本発明の画像露光装置の
LDの最大デューティ(1回の発光時間の最大値の露光
周期に対する割合)は、予め画素周期や感光材料の感度
等によって設定されるが、本発明は特にこれに限定され
ず、LD12C,12Y,12Mを露光装置10に組み
込んだ後図1に示す露光制御手段30もしくは制御手段
36によって手動もしくは自動的に設定し、変調回路3
2C,32Y,32Mを通して駆動回路34C,34
Y,34Mを自動制御するように構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の第1の態様によれば、少なくと
も1つの所定の狭帯域波長の光を射出する光源を所定の
露光繰り返し周期で発光させて感光材料に像様露光する
際に、露光繰り返し周期に対する1回または1画素当り
の連続露光時間を90%以下、好ましくは75%以下に
して、感光材料(モノクロまたはカラー感光材料)を像
様露光することにより、この露光用光源の各回または各
画素での連続発光による発熱を低く抑え、自己発熱によ
る発光効率、従って、発光量の低下、すなわちドループ
を抑制することができる。この結果、ドループによる発
光量の変動を低減し、光源の発光量の変動による感光材
料の発色濃度の変動を視認限界以下まで低減することが
でき、安定的な発色濃度を得ることができる。
【0038】本発明の第2の態様によれば、複数の上記
光源を用いて、カラー感光材料を像様露光する際に、発
光量の温度依存性が高い、すなわちドループ率が高い光
源は、低いデューティで駆動して露光量に対して前記感
光材料の感度の高い色を露光し、露光量に対し感光材料
の感度に余裕がない色に対しては発光量の温度依存性が
低い、すなわちドループ率が低い光源では低デューティ
で光源を駆動して、感光材料を露光することにより、ド
ループ率が高い光源では1回または1画素当りの連続駆
動時間を低減し、自己発熱を抑制することにより、ドル
ープを低減する。その結果、いずれの色に対してもドル
ープによる発光量の変動を低減し、光源の発光量の変動
による感光材料の発色濃度の変動を視認限界以下まで低
減することができ、発色濃度が安定した、色バランスの
良いカラー画像を再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像露光装置の一実施例の模式
図である。
【図2】 図1に示す画像露光装置に用いられる半導体
レーザの変調回路の一構成例のブロック図である。
【図3】 (a)および(b)は、図2に示す変調回路
の各部におけるタイミングチャートの一例である。
【図4】 本発明に用いられる光源(半導体レーザ)の
ドループ特性の一例を示すグラフである。
【図5】 本発明に用いられる光源のデューティと発色
濃度差との関係の一例を示すグラフである。
【図6】 画像露光装置の光源のドループによる再生画
像濃度変動を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12C,12Y,12M 半導体レーザ 14C,14Y,14M コリメータレンズ 16C,16Y,16M レーザ光 18C,18Y,18M シリンドリカルレンズ 20 ミラー 22 ポリゴンミラー 24 fθレンズ 26 シリンドリカルミラー 28 画像信号源 30 露光制御手段 32C,32Y,32M 変調回路 34C,34Y,34M 駆動回路 36 制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の狭帯域波長の光を射出する光源を少
    なくとも1つ用いて所定の露光繰り返し周期で露光を繰
    り返して感光材料を露光する画像露光装置であって、 前記光源の少なくとも1つにおいて、前記露光繰り返し
    周期に対する光源の1回の連続露光時間の割合を90%
    以下になるよう構成したことを特徴とする画像露光装
    置。
  2. 【請求項2】前記露光繰り返し周期に対する前記連続露
    光時間の割合が75%以下である請求項1に記載の画像
    露光装置。
  3. 【請求項3】所定の狭帯域波長の光を射出する光源を複
    数用いて所定の露光繰り返し周期で露光を繰り返してカ
    ラー感光材料を露光する画像露光装置であって、 発光量の温度依存性が高い光源は、前記露光繰り返し周
    期に対する1回の連続露光時間の割合を低くとって前記
    感光材料の高感度色を露光し、前記発光量の温度依存性
    が低い光源は、前記割合を高くとって前記感光材料の低
    感度色を露光するよう構成したことを特徴とする画像露
    光装置。
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