JPH05260274A - 画像露光装置 - Google Patents

画像露光装置

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JPH05260274A
JPH05260274A JP4058041A JP5804192A JPH05260274A JP H05260274 A JPH05260274 A JP H05260274A JP 4058041 A JP4058041 A JP 4058041A JP 5804192 A JP5804192 A JP 5804192A JP H05260274 A JPH05260274 A JP H05260274A
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exposure
lds
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野 美 晴 沖
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体レーザ等の所定の狭帯域波長の光を射出
する光源を少なくとも1つ用いて感光材料を露光する画
像露光装置において、光源の自己発熱による発光効率の
変化、すなわちドループによる発光量変動を低減し、こ
れによる発色濃度変動を視認させることのない画像露光
装置を提供する。 【構成】本発明の第1の態様の画像露光装置は、光源の
少なくとも1つに、前記感光材料の最低発色濃度の半分
以下の露光量に対応するバイアス電流を流すことによ
り、また、本発明の第2の態様の画像露光装置は、光源
の少なくとも1つとして、感光材料側の射出端面の反射
率が45%以上の半導体レーザを用いることにより、前
記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザなどのよ
うな所定の狭帯域波長の光を射出する光源によってモノ
クロあるいはカラー感光材料を像様露光し画像記録を行
う画像露光装置に関し、詳しくは、自己発熱等の温度変
化による光源の出力変化、すなわちドループを低下さ
せ、ドループによる濃度変動を低減して、濃度差が視認
されない高画質な画像露光を行うことができる画像露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント、印刷、複写等において
は、モノクロ画像やカラー画像を記録再生するためにモ
ノクロ感光材料やカラー感光材料を使用する画像形成装
置が用いられている。このような画像形成装置に用いら
れる感光材料を像様露光する画像露光装置では、露光用
光源として、半導体レーザ(以下、LDという)あるい
は発光ダイオード(以下、LEDという)などの発光素
子のような所定の狭帯域波長の光を射出する光源が多く
用いられるようになってきた。
【0003】このような光源として用いられる発光素子
は、温度変化によって発光量および発振波長が大きく変
動する。このため、LD等の発光素子のケースの温度を
保って変動を抑制している。しかし、LD等の発光素子
では、ケース温度を一定としても、ケースと発光部との
間に熱抵抗を有しているため、自己発熱によって発光部
の温度は変化し、これによって発光素子では発光効率が
変化する、いわゆるドループが発生するという問題があ
り、感光材料の露光量が安定せず記録画像が濃度変動を
有するものとなってしまう。
【0004】図5に、光源としてLDを用いた画像露光
において、ネガ感光材料に対する露光量を変化させた際
の設定濃度(点線)と実際の発色濃度(実線)との違い
を概念的に示す。図5に示されるように、点線で示され
る濃度設定での画像記録を行う場合に、低濃度の画像記
録を行っている際には、LDの出力も低出力で温度も比
較的低く安定であるため、図5に実線で示されるよう
に、比較的安定した光出力で所定露光量での画像露光を
行うことができる。
【0005】ここで、高濃度の画像記録を行うためにL
Dの出力を上げると(あるいはLDをonすると)、最
初はLDの温度が低いので、瞬間的に設定出力よりも高
い出力で発光して本来の露光量よりも高い濃度での露光
が行われ、安定した後は発光素子の加熱と共に出力が低
下して露光量が低下し、発色濃度が低下する。再度低濃
度の露光を行うためにLDの出力を低下すると、今度は
LDの温度が上がっているので必要以上に出力が低下し
て露光量が設定値よりも低くなってしまい、経時と共に
LDの温度は降下し、露光量は徐々に向上して安定す
る。
【0006】従来のLD等を光源として用いた画像露光
装置においては、このようなドループによる光源の出力
変動に起因する濃度変動を減少するため、発光素子の発
光効率の低下に応じて駆動電流を増加して発光量を一定
に保つ定光量制御(APC)が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】LD等の発光素子の定
光量制御(APC)は、発光素子を所要の駆動電流で駆
動し、その発光を受光素子によって受光し、この発光量
(光出力レベル)を予め設定された所定発光量(光出力
レベル)と比較し、不足していれば駆動電流の設定値を
アナログ的あるいはデジタル的に増加し、過大であれば
減少することにより前記設定発光量に保持するフィード
バック制御である。
【0008】このため、感光材料に目的の画像を露光し
ている間は、画像信号の変化が高速(通常、数メガH
z)であるのに対し、APC制御の遅れが大きいため、
安定なAPC制御を行うことができず、ページ毎に各ペ
ージの画像露光が開始される前、あるいは画像露光が開
始された後の複数行または1行毎に前記射出光が前記感
光材料上にない、もしくは前記感光材料の有効画像領域
外にある時、すなわち前行の画像記録が終了してから次
行の画像記録が開始されるまでの間(無効画像露光タイ
ミング)にAPC制御を行っている。
【0009】従って、定光量制御(APC)ではドルー
プによる記録画像の濃度差の発生を高画質画像に要求さ
れるレベルまで無くすことはできず、ドループによる光
源の発光量変動をより低減し、発色濃度変動を視認させ
ることのない高画質画像の記録が可能な画像露光装置の
出現が望まれている。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、半導体レーザ等の所定の狭帯域波
長の光を射出する光源を少なくとも1つ用いて感光材料
を露光する画像露光装置において、前記光源の自己発熱
による発光効率の変化、すなわちドループによる発光量
変動を低減し、発色濃度変動を視認させることのない高
画質画像の露光が可能な画像露光装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、所定の狭帯域波長の光を射
出する光源を少なくとも1つ用いて、この光源から射出
され、画像の濃度情報に応じて変調された光によって感
光材料を露光する画像露光装置であって、前記光源の少
なくとも1つに、前記感光材料の最低発色濃度に対応す
る露光量の半分以下の露光量に対応するバイアス電流
を、露光中に前記画像の濃度情報に関わらず流し続ける
ことを特徴とする画像露光装置を提供する。
【0012】また、本発明の第2の態様は、所定の狭帯
域波長の光を射出する光源を少なくとも1つ用いて、こ
の光源から射出され、画像の濃度情報に応じて変調され
た光によって感光材料を露光する画像露光装置であっ
て、少なくとも1つの前記光源の前記感光材料側の端面
の反射率を45%以上にしたことを特徴とする画像露光
装置を提供する。
【0013】
【発明の作用】前述のように、LD等の少なくとも1つ
の所定の狭帯域波長の光を射出する光源を用いて感光材
料に像様露光する画像露光装置においては、光源となる
発光素子の温度変動による出力効率の変動、すなわちド
ループの発生があるため、露光量変動が発生して所定の
露光量での安定した画像露光を行うことができず、記録
画像が濃度変動の視認されるものとなってしまう。
【0014】これに対し、本発明の第1の態様の画像記
録装置においては、半導体レーザ等の光源の少なくとも
一つに、感光材料の最低発色濃度に対応する露光量の半
分以下の露光量に対応するバイアス電流を少なくとも露
光中に流し続けることにより、光源をプレヒートした状
態としておく。そのため光源をon/off、あるいは
光源の出力を急激に変化した際の温度変動(温度差)を
小さくすることができ、発光素子のドループを低減する
ことができる。しかも、光源に流すバイアス電流は、感
光材料の最低発色濃度に対応する露光量の半分以下に発
光素子が発光する量であるので、これにより感光材料が
不要に露光されることがなく、かぶりの無い高画質画像
の記録が可能である。
【0015】また、本発明の第2の態様は、光源として
感光材料側の端面反射率が45%以上のものを用いる。
周知のように、半導体レーザは前後の結晶へき開端面を
反射面とし、この間で光ビーム共振させる光共振器構造
を有するが、通常の半導体レーザは、結晶へき開端面の
反射率32%をそのまま反射面として用いている。これ
に対し、本発明の画像露光装置は、光共振器を構成する
反射面のうち、感光材料側の反射面、すなわち感光材料
に入射する光ビームを射出する側の反射面として、45
%以上の反射率を有するものを用いる。これにより半導
体レーザに流れる電流値の変化に対する光出力の変動を
小さく(光出力のスロープ効率を低く)することがで
き、半導体レーザの温度変化による光出力の変動、つま
りドループを低減することができる。
【0016】従って、本発明の第1および第2の態様の
画像露光装置によれば、ドループによる光源の発光量の
変動を低減し、発光量の変動による感光材料の発色濃度
の変動を視認限界以下まで低減することができ、安定的
な発色濃度を有する高画質な画像記録を行うことができ
る。
【0017】
【実施態様】以下に、本発明の画像露光装置を添付の図
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の画像露光装置の一実施例
を示す模式的斜視図である。
【0019】同図に示すように、本発明の画像露光装置
10は、それぞれC(シアン)、Y(イエロー)、M
(マゼンタ)を発色させるための波長および光出力を有
する光を射出する半導体レーザ(LD)12C,12
Y,12Mと、これらのLD12(12C,12Y,1
2M)から射出されたレーザ光16(16C,16Y,
16M)の進行方向に沿って、コリメータレンズ14
(14C,14Y,14M)と、シリンドリカルレンズ
18(18C,18Y,18M)と、反射ミラー20
と、ポリゴンミラー22と、fθレンズ24と、シリン
ドリカルミラー26とを有する3LD光異角入射光学
系、および図示しないが、感光材料Aを副走査搬送する
副走査搬送手段、ならびに画像情報源28から画像情報
信号を受け、露光量を決定する露光制御手段30と、各
LD12の変調回路32(32C,32Y,32M)
と、各LD12の駆動回路34(34C,34Y,34
M)と、制御手段36とを有する電気制御系からなる。
【0020】3LD光異角入射光学系は所定の狭帯域波
長の光を射出する光源として少しずつ異なる角度でポリ
ゴンミラー22の反射面22aに入射する3つの半導体
レーザ(LD)12C,12Y,12Mを有している
が、例えば、感光材料A上の色素のシアンを発色させる
ためのLD12Cは波長810nmのビーム光を射出す
るものを、感光材料Aのイエロー色素を発色させるため
のLD12Yは波長750nmの光ビームを射出するも
のを、感光材料Aのマゼンタ色素を発色させるためのL
D12Mは波長670nmの光ビームを射出するものを
用いることができる。これらのLD12は、後述する電
気制御系によって制御される。
【0021】また、図示例の画像露光装置10において
は、これらのLD12には、感光材料Aを露光する最低
露光量の半分以下に発光するバイアス電流が流されてプ
レヒートされており、また、LD12は、それぞれを構
成する光共振器の感光材料Aへの射出側の反射面とし
て、反射率45%以上の反射面が用いられている。これ
らの点については後に詳述する。
【0022】コリメータレンズ14(14C,14M,
14Y)は、LD12から射出されたレーザ光16をそ
れぞれ整形して平行光とするものである。シリンドリカ
ルレンズ18(18C,18M,18Y)とfθレンズ
24とシリンドリカルミラー26とは面倒れ補正光学系
を構成し、ポリゴンミラー22の面倒れを補正する。
【0023】ここで、LD12から射出されたレーザ光
16がポリゴンミラー22の反射面22aに少しずつ異
なる角度で入射し、この反射面22aで反射されて感光
材料A上の同一の主走査線SL上に異なる角度で結像
し、時間的に間隔をあけて同一主走査線SL上を走査す
るように各LD12は配置される。従って、反射ミラー
20はレーザ光16の光路を変えて、これらをいずれも
ポリゴンミラー22の反射面22aの同一線上の近接し
た位置に若しくは同一点上に入射させるものである。
【0024】fθレンズ24は、各レーザ光16を主走
査線SLのいずれの位置においても正しく結像させるた
めのものである。なお、fθレンズ24は、波長が67
0,750,810nmの光に対して色収差が許容範囲
内に収まるように補正されている。シリンドリカルミラ
ー26は、前述のシリンドリカルレンズ18とfθレン
ズ24ともに面倒れ補正光学系を構成する他、各レーザ
光16をいずれも立下げて、副走査搬送される感光材料
A上の副走査方向と略直交する主走査線SLに向けるも
のである。
【0025】露光制御手段30は、画像信号源28から
画像情報信号を受け取り、画像情報信号に応じて、様々
な露光量補正や信号処理を行って、各色について1ライ
ン分の各画素の露光量の演算を行い、各LD12につい
て1ライン分の各画素の露光量を決定する。ここで画像
信号源28は、画像読取装置、コンピュータ、ビデオ機
器、光ディスク機器等の画像処理装置などのいずれであ
ってもよい。
【0026】変調回路32(32C,32Y,32M)
は、露光制御手段30によって決定された1ラインの各
画素の露光量に応じて、予め設定された所定繰り返し周
期、例えば、1回当りの露光時間や画素周期においてL
D12の発光をパルス幅変調するものである。この画像
露光方式におけるパルス幅変調では、光源であるLD1
2の光出力を一定に設定しておき、各画素毎に1画素周
期内においてLD12を連続発光させる時間すなわち1
回(1画素)の連続露光時間をそれぞれ駆動回路34に
出力する。ここで、ある色の露光量をE、当該色のLD
の光出力をP、LDの発光時間すなわち露光時間をtと
すると、E=P×tと表わすことができ、光出力Pが一
定のパルス幅変調の場合、連続露光時間をt=E/Pと
表わすことができる。従って、変調回路32は、それぞ
れこの連続露光時間tC ,tY ,tM を信号として駆動
回路34に出力する。
【0027】変調回路32の一構成例のブロック図を図
2に示す。図2に示す変調回路32は、クロック発生回
路321、分圧器322、積分器323、比較器324
およびD/A変換器325から構成される。この変調回
路32においては、画素周期と同期したクロック発生回
路321の出力(図3の参照)は分圧器322で電圧
振幅を伸縮調整された後、積分器323へ入力され、図
3のに示すように三角波を発生する。この三角波は比
較器324に入力される。一方、ディジタル画像信号は
D/A変換器325により、画像濃度に応じた電圧(図
3の参照)に変換された後、比較器324の他の入力
信号となる。比較器324において、前記三角波と前記
画像濃度に応じた電圧とが比較され、図3のに示すよ
うに前記画像濃度に応じたLDの発光時間(t)がLD
12の駆動回路34に出力される。こうして、変調回路
32は前記デジタル画像信号をパルス幅変調する。
【0028】駆動回路34(34C,34Y,34M)
は、LD12を駆動するための駆動回路であって、パル
ス幅変調の場合、各画素に対し変調回路32によって決
定された時間tC ,tY ,tM だけ、各LD毎に予め設
定された光出力PC ,PY ,PM に対する駆動電流I
C ,IY ,IM をLD12に流す。この結果LD12
は、それぞれ各LD毎に予め設定された光出力で各LD
についてi画素に応じて決定された時間tC ,tY ,t
M だけ発光する。これが1ラインに渡って行われてLD
12は1ラインの露光を行う。ここで、本発明の第1の
態様にかかる画像露光装置10においては、駆動回路3
4は少なくとも露光時には感光材料Aの最低発色濃度の
半分以下の露光量に対応するバイアス電流を、露光画像
の発色濃度に関わらずLD12に流し続け、LD12を
プレヒートした状態としておく。
【0029】前述のように、LD12等の発光素子にお
いては、自己発熱等によって発光部の温度が変化し、こ
れによって発光効率が変化する、いわゆるドループが発
生するという問題があり、感光材料Aの露光量が安定せ
ず、記録画像が濃度変動を有するものとなってしまう。
これに対し、本発明の画像露光装置10においては、L
D12の少なくとも一つに、感光材料の最低発色濃度の
露光量の半分以下に対応するバイアス電流を、少なくと
も露光中に流し続けることにより、LD12をプレヒー
トした状態としておく。
【0030】そのため、パルス幅変調によってLD12
をon/offした際の温度変動を小さくしてLD12
のドループを低減することができるので、LD12をo
nした際のLD12の必要以上の光量での発光、LD1
2の連続発光による発光光量の低下、光量を低下させた
際の発光光量の過剰な落ち込み等を低減して、設定光量
での画像露光を行うことができ、濃度差(濃度変動)の
ない高画質な画像露光を行うことができる。
【0031】本発明の第1の態様の画像露光装置10に
おいて、バイアス電流は全部のLD12に流すのには限
定はされず、少なくとも1つにバイアス電流を流せばよ
い。この場合、少なくともバイアス電流は、視認性の高
いシアン発色および/またはマゼンタ発色に対応するL
D12Cおよび/または12Mに流すことにより、ドル
ープによるグレイバランスの崩れが視認されにくくなる
等の点で好ましいが、より高画質な画像露光をおこなう
ためには、全部のLD12にバイアス電流を流すのがよ
り好ましい。
【0032】また、本発明の第1の態様の画像露光装置
10において、LD12に流すバイアス電流は、感光材
料A上におけるレーザ光16の露光量が、感光材料Aの
最低発色濃度の半分以下の露光量に対応するような量で
ある。そのため、バイアス電流をLD12に流し発光さ
せることにより感光材料Aが不要に露光されることがな
く、かぶりの無い高画質画像の記録が可能である。な
お、バイアス電流の量は、かぶりの無い高画質画像の記
録を可能とした上で、ドループをより好適に低減させる
ことができるという点で、最低発色濃度の半分以下が好
ましいが、低光量では自然発光成分(LED成分)が多
く結像ビーム径が大きくなるため、感光材料A上の1点
に露光される回数が多くなる。このような多重露光によ
るカブリ濃度の上昇が大きい感光材料に対しては、更に
バイアス電流の量を低減するのが好ましい。
【0033】制御手段36は、画像露光装置10の動作
制御をするものであって、ポリゴンミラー22の回転速
度、主走査速度、感光材料Aを副走査搬送する図示しな
い副走査搬送手段の副走査搬送速度、および画像信号源
28から露光制御手段30への1ライン分の画像情報信
号の入力タイミング、各LD12の発光タイミング(画
素クロックタイミング)等を制御し、あるいは様々な信
号を受けて、画像露光装置に必要な種々の制御を行うも
のである。
【0034】図1に示される画像露光装置10は、前述
の本発明の第1の態様と共に、本発明の第2の態様も実
施するので、LD12C,12M,12Yは、それぞれ
を構成する光共振器の感光材料Aへの射出側(以下、前
方側とする)の反射面が、反射率45%以上とされてい
る。
【0035】図4にLD12の発光部の概略図が示され
る。周知のように、LD12の発光部はレーザ光16を
射出する活性層50の上下にクラッド層52および54
を配した積層体の、積層方向と垂直方向の端面を反射面
56および58とする構成を有する。また、クラッド層
52には電極60が、クラッド層54には電極62が接
続されている。このようなLD12は、反射面56およ
び58の間で光を共振する光共振器であり、図示例にお
いては、前方側の反射面56を透過した光がレーザ光1
6として感光材料Aに入射する。
【0036】LD(半導体レーザ)はスロープ効率が低
い方が、すなわち電流値の増大に対する光出力向上の割
合の低いものの方が、温度変化に対する光出力の変動が
小さい。従って、スロープ効率の低いLDを用いること
により、ドループを低減して高画質な画像露光が可能と
なる。通常のLDにおいては、共振器を構成するための
反射面は安定性等の点で32%の反射率を有するものが
用いられているが、本発明の第2の態様にかかる画像露
光装置10においては、前方側の反射面56の反射率を
通常よりも高く45%以上にすることにより、LD12
のスロープ効率を低いものとして、ドループを低減し、
ドループによる濃度差が視認されない高画質な画像露光
を可能としたものである。
【0037】本発明の画像露光装置10において、LD
12の前方側の反射面56の反射率は45%以上であ
る。前方側の反射面56の反射率は通常の32%よりも
高ければ、スロープ効率を低くしてドループ特性を良好
にすることができるが、本発明者らの実験によれば、反
射率を45%以上、好ましくは50%以上とすることに
より、ドループを好適に低減して、濃度差の視認されな
い高画質画像の記録が可能となる。特に、前方側の反射
面56の反射率を72%、あるいは90%とすることに
より、ドループを低減した上で、反射面56の反射率の
ばらつきを低減し、安定した出力(光量)のレーザ光1
6を得ることができ、より高画質な画像記録が可能とな
り、より好ましい。
【0038】前方側の反射面56の反射率を45%以上
に調整する方法には特に限定はなく、反射面を形成する
コーティング層の層厚や層数を調整する方法、コーティ
ング層の材料を選択する方法等、公知の各種の蒸着によ
るミラー(ハーフミラー)の作製方法と同様でよい。
【0039】本発明の画像露光装置10において、この
ような前方側の反射率が45%以上の反射面を用いるL
D12は、LD12C,12M,12Yの内の少なくと
も一つであればよい。ここで、ドループは波長の短いレ
ーザ光を射出するLDほど大きい傾向にあり、また、グ
レイバランスの崩れ等が視認されにくい等の点で、視認
性が高く、かつ短波長のレーザ光の発色に対応するLD
のドループを優先的に低減するのが好ましい。従って、
図示例の画像露光装置10においては、少なくともマゼ
ンタ発色に対応する波長670nmのレーザ光16Mを
射出するLD12M、さらに好ましくは、波長750n
mのレーザ光16Yを射出するLD12Yは、前方側の
反射面を高反射率のものとするのが好ましい。しかしな
がら、より高画質な画像記録を行うことができる等の点
で、3つのLD12すべてを前記構成とするのがより好
ましいのはもちろんである。
【0040】図示例の画像露光装置10は、本発明の第
1の態様と第2の態様との両方を実施するものである
が、本発明の第1および第2の態様の画像露光装置は、
常に組み合わされて実施されるものには限定はされず、
個々に実施されても良いのはもちろんである。しかしな
がら、ドループによる濃度差のない、高画質な画像を得
るためには、本発明の第1および第2の態様の画像露光
装置を組み合わせて実施するのが好ましのはもちろんで
ある。
【0041】また、本発明の画像露光装置は、図示例の
ように3色フルカラー画像露光装置に限定されず、4色
以上に対応する4種のLDを有する画像露光装置であっ
てもよいし、2色以下の2種のLDを有する画像露光装
置でもよい。あるいはモノクロ感光材料露光用の1種の
LDを有する画像露光装置であってもよい。
【0042】以上、本発明の画像露光装置について詳細
に説明したが、本発明は前記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
第1および第2の態様の画像露光装置によれば、ドルー
プによる光源の発光量の変動を低減し、発光量の変動に
よる感光材料の発色濃度の変動(濃度差)を視認限界以
下まで低減することができ、安定的な発色濃度を有し、
グレイバランスの崩れ等のない高画質な画像記録を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像露光装置の一実施例の模式
図である。
【図2】 図1に示す画像露光装置に用いられる半導体
レーザの変調回路の一構成例のブロック図である。
【図3】 図2に示す変調回路の各部におけるタイミン
グチャートの一例である。
【図4】 本発明に用いられる光源(半導体レーザ)の
発光部を概念的に示す斜視図である。
【図5】 光源(半導体レーザ)のドループを説明する
ための感光材料の発色濃度の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 画像露光装置 12(12C,12Y,12M) 半導体レーザ 14(14C,14Y,14M) コリメータレンズ 16(16C,16Y,16M) レーザ光 18(18C,18Y,18M) シリンドリカルレ
ンズ 20 ミラー 22 ポリゴンミラー 24 fθレンズ 26 シリンドリカルミラー 28 画像信号源 30 露光制御手段 32(32C,32Y,32M) 変調回路 34(32C,34Y,34M) 駆動回路 36 制御手段 50 活性層 52,54 クラッド層 56,58 反射面 60,62 電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、所定の狭帯域波長の光を射
出する光源を少なくとも1つ用いて、この光源から射出
され、画像の濃度情報に応じて変調された光によって感
光材料を露光する画像露光装置であって、前記光源の少
なくとも1つに、前記感光材料の基紙濃度から0.1の
濃度変化に対応する露光量の半分以下の露光量に対応す
るバイアス電流を、露光中に前記画像の濃度情報に関わ
らず流し続けることを特徴とする画像露光装置を提供す
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】これに対し、本発明の第1の態様の画像記
録装置においては、半導体レーザ等の光源の少なくとも
一つに、感光材料の基紙濃度から0.1の濃度変化(以
下、最低発色濃度とする)に対応する露光量の半分以下
の露光量に対応するバイアス電流を少なくとも露光中に
流し続けることにより、光源をプレヒートした状態とし
ておく。そのため光源をon/off、あるいは光源の
出力を急激に変化した際の温度変動(温度差)を小さく
することができ、発光素子のドループを低減することが
できる。しかも、光源に流すバイアス電流は、感光材料
の最低発色濃度に対応する露光量の半分以下に発光素子
が発光する量であるので、これにより感光材料が不要に
露光されることがなく、かぶりの無い高画質画像の記録
が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 7818−2H H01L 21/027 H01S 3/18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の狭帯域波長の光を射出する光源を少
    なくとも1つ用いて、この光源から射出され、画像の濃
    度情報に応じて変調された光によって感光材料を露光す
    る画像露光装置であって、 前記光源の少なくとも1つに、前記感光材料の最低発色
    濃度に対応する露光量の半分以下の露光量に対応するバ
    イアス電流を、露光中に前記画像の濃度情報に関わらず
    流し続けることを特徴とする画像露光装置。
  2. 【請求項2】所定の狭帯域波長の光を射出する光源を少
    なくとも1つ用いて、この光源から射出され、画像の濃
    度情報に応じて変調された光によって感光材料を露光す
    る画像露光装置であって、 少なくとも1つの前記光源の前記感光材料側の端面の反
    射率を45%以上にしたことを特徴とする画像露光装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018150996A1 (ja) * 2017-02-20 2018-08-23 株式会社ニコン パターン描画装置、及びパターン描画方法

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JPWO2018150996A1 (ja) * 2017-02-20 2019-12-12 株式会社ニコン パターン描画装置、及びパターン描画方法

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