JP2006251509A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像光の経路の途中において当該画像光のビーム径を調整することで、当該画像を良好に表示するようにした画像表示装置を提供する。
【解決手段】 ビーム径調整素子100の回動板101は、それぞれ径の異なる3つの開孔部101a〜101cを有している。当該回動板101を回動させて、各開孔部101a〜101cのいずれか1つの開孔部の中心をコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に対応させる。これにより、ビーム径調整素子100から出射するビーム状画像光のビーム径を当該開孔部の開孔面に対する対応部に基づき調整し得る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像表示装置に関するものである。
従来、この種の画像表示装置においては、下記特許文献1に開示された網膜走査型表示装置がある。この表示装置においては、光源ユニットが2次元状の映像をビーム状の画像光として出射すると、この画像光は、水平走査系及び垂直走査系により2次元状に走査されて、ビーム状の走査光として眼の網膜に入射して結像する。これにより、2次元状の映像が網膜に表示される。
特開2003−295108号公報
ところで、上述のような表示装置では、光源ユニットから出射されるビーム状の画像光は、水平走査系と垂直走査系との間や垂直走査系と眼との間に介在する光学系を通り網膜に入射して結像することとなる。
このため、ビーム状の画像光の径は、光学系を構成するレンズ等の光学的作用でもって一義的に決まってしまう。従って、画像光の径によっては、眼の焦点に合わせにくいといった現象を招き、その結果、2次元状の映像が網膜において良好には表示されにくいという不具合を生ずる。このような不具合は、2次元状の映像を眼の網膜以外の表示面に表示するにあたっても、当該映像が良好には表示されにくいことによって発生する。
そこで、本発明は、以上のようなことに対処するため、画像を表すビーム状の画像光に基づき当該画像を表示するにあたり、画像光の経路の途中において当該画像光のビーム径を調整することで、当該画像を良好に表示するようにした画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題の解決にあたり、本発明に係る画像表示装置は、請求項1の記載によれば、画像信号に基づきビーム状の画像光を形成して出射する画像光出射手段(B)と、この画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光を2次元的に走査する光走査手段(S)とを備えている。
当該画像表示装置は、上記ビーム状の画像光のビーム径を調整するビーム径調整手段(100、100a、110、110c、120、160)を備えて、ビーム状の画像光を、上記調整ビーム径を有する画像光でもって、画像として表示することを特徴とする。
これによれば、画像光出射手段により出射されたビーム状の画像光のビーム径が、光走査手段による走査前から走査後までの間の光経路中において、ビーム径調整手段により調整されることとなる。
このため、画像光出射手段により出射されたビーム状の画像光は、ビーム径調整手段により調整されたビーム径を有する画像光でもって、良好な画像として表示され得る。
また、本発明は、請求項2の記載によれば、画像信号に基づきビーム状の画像光を形成して出射する画像光出射手段(B)と、この画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光を2次元的に走査する光走査手段(S)と、この光走査手段によって2次元的に走査されたビーム状の画像光を眼(I)の瞳孔(Ia)内に導く導光手段(230)とを備えている。
当該画像表示装置は、ビーム状の画像光の経路の途中において当該画像光のビーム径を調整するビーム径調整手段(100、100a、110、110c、120、160)を備えて、上記導光手段により導かれた画像光を、上記ビーム径調整手段により調整されたビーム径にて、画像として眼の網膜上に表示することを特徴とする。
これによれば、画像光出射手段により出射されたビーム状の画像光のビーム径が、光走査手段による走査前から走査後までの間の光経路中において、ビーム径調整手段により調整されて眼の瞳孔内に導かれることとなる。
このため、画像光出射手段により出射されたビーム状の画像光は、ビーム径調整手段により調整されたビーム径を有する画像光でもって、網膜上に表示される。
ここで、瞳孔内に導かれる画像光の調整ビーム径が小さければ、網膜上の表示画像の焦点深度は深くなる。その結果、網膜上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲が広くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が厳密でなくても画像がぼけることがない。これによって、調節能力の低い高齢者や、近視や遠視の使用者であっても画像を明瞭に視認することができる。
一方、瞳孔内に導かれる画像光の調整ビーム径が大きければ、網膜上の表示画像の焦点深度が浅くなる。このため、網膜上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲は狭くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が表示画像の表示距離に合っていないとぼけが生じる。
従って、当該画像表示装置をシースルー用として使用する場合、本画像表示装置によって表示される表示画像と外部の背景像の両方が視認される重なり画像のうち、表示画像の表示距離と同じ距離にある外部の背景像は共に明瞭な状態で視認されるが、表示画像の表示距離と異なる距離にある外部の背景像はぼけた状態で視認される。一方、このような状態で背景像にピント調節をあわせると、当該重なり画像のうち、表示画像がぼけた状態で視認される。その結果、当該重なり画像は、実際の見え方に近い像として視認されるので、自然な立体感が得られる。
また、本発明では、請求項3の記載によれば、請求項1或いは2に記載の画像表示装置において、上記画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光の波面曲率を、上記ビーム径調整手段による調整前或いは調整後において調整する波面曲率調整手段(170)を備えて、この波面曲率調整手段により調整された波面曲率を有する画像光を、調整ビーム径を有する画像光でもって、画像として表示することを特徴とする。
このように、画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光の波面曲率を波面曲率調整手段でもって調整するようにしたので、画像光は、その調整波面曲率の相違に基づき、表示画像における遠近感を使用者に与えることとなる。その結果、請求項1或いは2に記載の発明の作用効果が、遠近感を伴った画像認識でもって、より一層向上され得る。
また、本発明では、請求項4の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置において、上記ビーム径調整手段は、画像光のビーム径を選択するビーム径選択手段(130)と、上記画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光のビーム径を、上記ビーム径選択手段により選択されたビーム径に設定するビーム径設定手段(140、150、311、321、331)とを備えて、このビーム径設定手段により設定されたビーム径を、上記ビーム状の画像光の経路の途中における調整ビーム径とするようにしたことを特徴とする。
このように、ビーム径選択手段でもって選択されるビーム径となるように、画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光のビーム径をビーム径設定手段により設定することで、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明では、請求項5の記載によれば、請求項4に記載の画像表示装置において、上記ビーム径設定手段による設定ビーム径を有する前記ビーム状の画像光の光量を、設定ビーム径の増減に応じて増減するように調整する光量調整手段(10、312、322、331)を備えて、この光量調整手段により調整された光量にて画像を表示することを特徴とする。
このように、画像光の光量が設定ビーム径の増減に応じて増減するように調整される。従って、設定ビーム径が増大すれば、画像光の光量も増大し、一方、設定ビーム径が減少すれば、画像光の光量も減少する。このため、画像光の光量は、設定ビーム径の変化に依存して、均一な明るさを画像に与えるように調整される。
これにより、使用者によって認識される画像は、設定ビーム径の変化とはかかわりなく、均一な明るさを維持し得る。その結果、請求項4に記載の発明の作用効果がより一層向上され得る。
また、本発明では、請求項6の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置において、上記ビーム径調整手段は、焦点深度が異なる複数の表示モードのいずれかを選択する表示モード選択手段と、この表示モード選択手段により選択された表示モードに基づきビーム状の画像光のビーム径を設定するビーム径設定手段を備えて、このビーム径設定手段により設定されたビーム径を、ビーム状の画像光の経路の途中における調整ビーム径とするようにしたことを特徴とする。
このように、表示モード選択手段でもって選択される表示モードに基づき、画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光のビーム径をビーム径設定手段により設定することで、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明では、請求項7の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置において、上記画像信号は、ビーム径情報を含み、ビーム径調整手段は、ビーム径情報に基づき上記ビーム状の画像光のビーム径を調整することを特徴とする。
このように、画像信号に含まれるビーム径情報に基づきビーム状の画像光のビーム径を調整することで、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果をより一層具体的に達成し得る。
また、本発明では、請求項8の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置において、上記画像信号が奥行き情報を含むか否かにつき判定する判定手段を備え、ビーム径調整手段は、判定手段により上記画像信号が上記奥行き情報を含むと判定されたとき、上記ビーム状の画像光のビーム径を設定可能なビーム径のうちで大きい方のビーム径に調整することを特徴とする。
このように、画像信号が奥行き情報を含むと判定されたときには、ビーム状の画像光のビーム径が本画像表示装置において設定可能なビーム径のうちで十分大きく、できれば、人間の瞳孔の径程度になるようにビーム径調整手段により調整される。これにより、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果を達成しつつ、余分な操作を伴うことなく奥行き感のでる被写界深度が浅い状態となり、画像を立体視する場合などに有効である。
また、本発明では、請求項9の記載によれば、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置において、上記画像信号がテキスト情報或いはイメージ情報であるかにつき判定する情報判定手段を備え、ビーム径調整手段は、情報判定手段により上記画像信号が上記テキスト情報であると判定されたとき、前記ビーム状の画像光のビーム径を設定可能なビーム径のうちで小さい方のビーム径に調整することを特徴とする。
このように、画像信号がテキスト情報であると判定されたときには、ビーム状の画像光のビーム径が、本画像表示装置において設定可能なビーム径のうちで十分小さいビーム径になるようにビーム径調整手段により調整される。これにより、画像信号の情報内容に合わせて焦点深度を自動的に調整することができる。つまり、文字情報が入力された場合には自動的に被写界深度の深い使用者の視力の善し悪しに依存しない画像で表示できるので、使用者が画像光の波面曲率の相違に基づく遠近感をより効果的に認識しつつ、請求項1〜3のいずれか1つに記載の発明と同様の作用効果が達成され得る。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施形態を図面により説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る網膜走査型画像表示装置の第1実施形態を示している。当該画像表示装置は、使用者の左眼用のものであって、この画像表示装置は、装置本体B及び光走査ユニットSでもって構成されている。
装置本体Bは、図1にて示すごとく、映像信号処理回路10を有しており、この映像信号処理回路10は、外部映像機器から入力される映像信号に基づき、当該2次元状の画像の1フレームを構成する複数の水平ラインに対応して、水平ライン毎に、当該1フレームの形成のための青色、緑色及び赤色の各駆動信号の出力タイミングを決定する。
そして、当該映像信号処理回路10は、上記出力タイミング毎に、青色、緑色及び赤色の各駆動信号を青色レーザ駆動回路20a(以下、Bレーザ駆動回路20aともいう)、緑色レーザ駆動回路20b(以下、Gレーザ駆動回路20bともいう)及び赤色レーザ駆動回路20c(以下、Rレーザ駆動回路20cともいう)に出力する。なお、上記2次元状の画像は、一連のフレームでもって構成されており、各フレーム毎に上記複数の水平ラインが対応する。
また、映像信号処理回路10は、上記出力タイミング毎に、水平同期信号を発生して水平走査駆動回路30aに出力するとともに、上記各フレームの複数の水平ラインのうちの最初の水平ライン毎に、垂直同期信号を発生して垂直走査駆動回路30bに出力する。
Bレーザ駆動回路20aは、映像信号処理回路10からの青色駆動信号に基づき、青色レーザ40a(以下、Bレーザ40aともいう)において発光される青色レーザ光の光強度を変調するための駆動信号を生成してBレーザ40aに出力する。Gレーザ駆動回路20bは、映像信号処理回路10からの緑色駆動信号に基づき、緑色レーザ40b(以下、Gレーザ40bともいう)において発光される緑色レーザ光の光強度を変調するための駆動信号を生成してGレーザ40bに出力する。また、Rレーザ駆動回路20cは、映像信号処理回路10からの赤色駆動信号に基づき、赤色レーザ40c(以下、Rレーザ40cともいう)において発光される赤色レーザ光の光強度を変調するための駆動信号を生成してRレーザ40cに出力する。
水平走査駆動回路30aは、映像信号処理回路10からの水平同期信号に基づき水平走査機構200を水平走査駆動する。垂直走査駆動回路30bは、映像信号処理回路10からの垂直同期信号に基づき、垂直走査機構220を垂直走査駆動する。
Bレーザ40aは、ビーム状の青色レーザ光を発光するレーザ発光部を備えており、このBレーザ40aは、そのレーザ発光部からの青色レーザ光を、Bレーザ駆動回路20aからの駆動信号に基づき強度変調し、ビーム状の青色レーザ強度変調光としてコリメートレンズ50aに出射する。
Gレーザ40bは、ビーム状の緑色レーザ光を発光するレーザ発光部を備えており、このGレーザ40bは、そのレーザ発光部からの緑色レーザ光を、Gレーザ駆動回路20bからの駆動信号に基づき強度変調し、ビーム状の緑色レーザ強度変調光としてコリメートレンズ50bに出射する。
また、Rレーザ40cは、ビーム状の赤色レーザ光を発光するレーザ発光部を備えており、このRレーザ40cは、そのレーザ発光部からの赤色レーザ光を、Rレーザ駆動回路20cからの駆動信号に基づき強度変調し、ビーム状の赤色レーザ強度変調光としてコリメートレンズ50cに出射する。
コリメートレンズ50aは、Bレーザ40aからの青色レーザ強度変調光をコリメートしビーム状の青色のコリメート画像光としてダイクロイックミラー60aに出射する。コリメートレンズ50bは、Gレーザ40bからの緑色レーザ強度変調光をコリメートしビーム状の緑色のコリメート画像光としてダイクロイックミラー60bに出射する。コリメートレンズ50cは、Rレーザ40cからの赤色レーザ変調光をコリメートしビーム状の赤色のコリメート画像光としてダイクロイックミラー60cに出射する。
ダイクロイックミラー60cは、コリメートレンズ50cからの赤色のコリメート画像光をダイクロイックミラー60bに向けてビーム状に反射する。ダイクロイックミラー60bは、コリメートレンズ50bからの緑色のコリメート画像光及びダイクロイックミラー60cからの赤色のコリメート画像光を合波し合波コリメート画像光としてダイクロイックミラー60aに向けてビーム状に反射する。ダイクロイックミラー60aは、コリメートレンズ50aからの青色のコリメート画像光及びダイクロイックミラー60bからの合波画像光を合波し合波画像光として結合光学系70に向けてビーム状に反射する。
結合光学系70は、ダイクロイックミラー60aを光ファイバー80にその入射端部にて光学的に結合させるもので、この結合光学系70は、ダイクロイックミラー60aからの合波画像光を集光して光ファイバー80にその入射端部から入射させる。なお、本第1実施形態では、結合光学系70は、凸レンズでもって構成されている。
光ファイバー80は、ダイクロイックミラー60aからの入射画像光を導光し、出射端部からコリメートレンズ90に向けてビーム状に出射する。
当該コリメートレンズ90は、光ファイバー80からの出射画像光をコリメートしビーム状のコリメート画像光としてビーム径調整素子100に向けて出射する。
ビーム径調整素子100は、図1にて示すごとく、コリメートレンズ90と水平走査機構200との間に介装されている。このビーム径調整素子100は、図2にて示すごとく、回動板101を備えており、この回動板101は、その軸102を介し、コリメートレンズ90の光軸に直交するように、適宜な静止部材(図示しない)に回動可能に支持されている。なお、図1では、ビーム径調整素子100は、便宜上、直方体形状にて示されている。
回動板101は、3つの開孔部101a〜101cを有しており、これら各開孔部101a〜101cは、回動板101にその回動方向に沿い等角度間隔にて貫通状に形成されている。
ここで、各開孔部101a〜101cは、その各中心にて、回動板101の半径方向中央部に沿い、同一円周上に位置しており、当該各開孔部101a〜101cの内径は、開孔部101aから開孔部101cにかけて、順次小さくなるように設定されている。
また、各開孔部101a〜101cは、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に対応し得るように位置しており、開孔部101aの内径は、例えば、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面径にほぼ等しい。なお、本第1実施形態では、回動板101は、手動操作でもって回動される。
このように構成したビーム径調整素子100においては、回動板101が、その開孔部101aの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に位置するとき、回動板101は、開孔部101aにて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光をそのまま水平走査機構200に向けて透過させる。
このような状態にて、回動板101が回動されて、開孔部101b或いは開孔部101cが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に一致すると、当該回動板101は、その開孔部101b或いは開孔部101cにて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のうち開孔部101b或いは開孔部101cの開孔面に対する対応部を水平走査機構200に向けて透過させる。このことは、ビーム径調整素子100が、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面径(換言すれば、ビーム径)を、開孔部101b或いは開孔部101cに対応するビーム径に調整することを意味する。
光走査ユニットSは、図1にて示すごとく、水平走査機構200、リレー光学系210、垂直走査機構220及びリレー光学系230を備えている。水平走査機構200は、ポリゴンミラー201を有しており、このポリゴンミラー201は、その軸202を介して、適宜な静止部材(図示しない)により、回動可能に支持されている。
このように構成した水平走査機構200においては、ポリゴンミラー201が、映像信号処理回路10からの水平同期信号に同期して水平走査駆動回路30aにより駆動されて、図1にて図示時計方向或いは反時計方向(図示符号P参照)に回動する。しかして、この回動に伴い、ポリゴンミラー201は、その外周面に形成した複数の反射面201aのいずれかにより、ビーム径調整素子100の回動板101からのビーム状画像光をリレー光学系210に向けて反射する。
このことは、ビーム径調整素子100の回動板101からのビーム状画像光は、水平走査機構200によりそのポリゴンミラー201でもって水平走査されつつリレー光学系210に向けてビーム状の水平走査画像光として反射されることを意味する。
リレー光学系210は、水平走査機構200により水平走査されたビーム状の水平走査画像光を集光して垂直走査機構220に向けて出射する。
垂直走査機構220は、垂直走査用反射板221を備えており、この反射板221は、適宜な静止部材により支持された支持軸222でもって、図1にて図示矢印Q方向に揺動可能に支持されている。しかして、当該垂直走査機構220は、映像信号処理回路10からの各垂直同期信号に基づき垂直走査駆動回路30bにより駆動されて、反射板221を矢印Q方向に揺動させる。このような揺動のもと、反射板221は、その揺動角度に応じて、リレー光学系210からのビーム状の水平走査画像光を垂直方向に走査しながら反射する。
このことは、リレー光学系210からのビーム状の水平走査画像光は、垂直走査機構220によりその反射板221でもってQ方向に垂直走査されつつリレー光学系230に向けてビーム状の垂直走査画像光として反射されることを意味する。
リレー光学系230は、垂直走査機構220により垂直走査されたビーム状の垂直走査画像光を集光して左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射する。
以上のように構成した本第1実施形態において、当該画像表示装置が作動状態におかれるものとする。装置本体Bにおいて、映像信号処理回路10が、外部からの2次元状の画像を表わす映像信号に基づき、青色、緑色及び赤色の各駆動信号を各レーザ駆動回路20a、20b、20cに出力すると、各レーザ駆動回路20a、20b、20cは、上記各駆動信号に基づき、各レーザ40a、40b、40cの各レーザ発光部からのレーザ光の光強度を変調するように各レーザ40a、40b、40cを駆動する。これに伴い、各レーザ40a、40b、40cは、各レーザ光を強度変調してビーム状のレーザ強度変調画像光として各コリメートレンズ50a、50b、50cに出射する。
ついで、コリメートレンズ50a、50b、50cが、各レーザ強度変調画像光を各コリメート画像光に変更して各ダイクロイックミラー60a、60b、60cに出射すると、ダイクロイックミラー60aは、コリメートレンズ50aから出射されるビーム状のコリメート画像光とダイクロイックミラー60b、60cから反射されるビーム状の合波画像光とを合波し、ビーム状の合波画像光として結合光学系70を介し光ファイバー80に入射させる。
しかして、光ファイバー80が、上記ビーム状の合波画像光をコリメートレンズ90に入射すると、コリメートレンズ90は、この入射画像光をコリメートしビーム状のコリメート画像光としてビーム径調整素子100に向けて出射する。
ここで、ビーム径調整素子100の回動板101が、開孔部101bの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心と実質的に一致する回動位置にあれば、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、開孔部101bの内径に相当するビーム径に調整される。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部101bの内径に相当する調整ビーム径にて、当該開孔部101bを通り、水平走査機構200に向けて進む。
このとき、光走査ユニットSにおいて、水平走査機構200は、映像信号処理回路10からの水平同期信号に基づき水平走査駆動回路30aにより駆動されている。このため、ビーム径調整素子100の開孔部101bからのビーム状画像光は、水平走査機構200により、水平方向に走査されビーム状の水平走査画像光としてリレー光学系210に向けて反射される。これに伴い、当該ビーム状の水平走査画像は、リレー光学系210により、コリメートされビーム状の水平走査画像光として垂直走査機構220に向けて出射される。
このとき、垂直走査機構220は、映像信号処理回路10からの垂直同期信号に基づき垂直走査駆動回路30bにより駆動されている。このため、リレー光学系210からのビーム状の水平走査画像光は、垂直走査機構220により、垂直方向に走査されてビーム状の垂直走査光としてリレー光学系230に向けて反射される。これに伴い、当該ビーム状の垂直走査光は、リレー光学系230により、コリメートされビーム状の走査画像光として、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射される。
しかして、このように出射されたリレー光学系230からのビーム状の走査画像光は、ビーム径調整素子100の開孔部101bの内径に相当する調整ビーム径でもって、左眼Iの網膜Ibに2次元状の画像として結像表示される。
このような状態において、ビーム径調整素子100の回動板101が、開孔部101cの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に実質的に一致するように回動されるものとする。
すると、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、開孔部101cの内径に相当するビーム径に調整される。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部101cの内径に相当する調整ビーム径にて、当該開孔部101cを通り、水平走査機構200に向けて進み、上述と同様に、当該水平走査機構200による水平方向の走査、リレー光学系210のコリメート作用、垂直走査機構220による垂直方向の走査及びリレー光学系230のコリメート作用のもと、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射される。
しかして、このように出射されたリレー光学系230からのビーム状の走査画像光は、ビーム径調整素子100の開孔部101cの内径に相当する調整ビーム径でもって、左眼Iの網膜Ibに2次元状の画像として結像表示される。
ここで、上述のごとく、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、回動板101の開孔部101cの内径に相当するビーム径に調整されている。このため、リレー光学系230から出射されて左眼Iの瞳孔Iaに入射する走査画像光のビーム径は、上述したビーム径調整素子100の開孔部101bの内径に相当する調整ビーム径よりも小さくなる。
従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部101cの内径に相当するビーム径とした場合における網膜Ib上の表示画像の焦点深度は、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部101bの内径に相当するビーム径とした場合に比べて、深くなる。その結果、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲がより一層広くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が厳密でなくても画像がぼけることがない。これによって、調節能力の低い高齢者や、近視や遠視の使用者であっても画像を明瞭に視認することができる。
また、このような状態において、ビーム径調整素子100の回動板101が、開孔部101aの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に実質的に一致するように回動されるものとする。
すると、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、開孔部101aの内径に相当するビーム径に調整される。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部101aの内径に相当する調整ビーム径にて、当該開孔部101aを通り、水平走査機構200に向けて進み、上述と同様に、当該水平走査機構200による水平方向の走査、リレー光学系210のコリメート作用、垂直走査機構220による垂直方向の走査及びリレー光学系230のコリメート作用のもと、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射される。
しかして、このように出射されたリレー光学系230からのビーム状の走査画像光は、ビーム径調整素子100の開孔部101aの内径に相当する調整ビーム径でもって、左眼Iの網膜Ibに2次元状の画像として結像表示される。
ここで、上述のごとく、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、回動板101の開孔部101aの内径に相当するビーム径に調整されている。このため、リレー光学系230から出射されて左眼Iの瞳孔Iaに入射する走査画像光のビーム径は、上述したビーム径調整素子100の開孔部101bの内径に相当する調整ビーム径よりも大きくなる。
従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部101aの内径に相当するビーム径とした場合における網膜Ib上の表示画像の焦点深度は、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部101bの内径に相当するビーム径とした場合に比べて、浅くなる。
これに伴い、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲が狭くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が表示画像の表示距離に合っていないとぼけが生じる。
従って、当該画像表示装置をシースルー用として使用する場合において、網膜Ib上の表示画像が外部の背景像と重なったときに視認される重なり画像のうち、網膜Ib上の表示画像の表示距離と同じ距離にある外部の背景像との重なり画像は共に明瞭な状態で視認される像で構成される。一方、網膜Ib上の表示画像の表示距離と異なる距離にある外部の背景画像との重なり画像は明瞭な状態で視認される表示画像及びぼけた状態で視認される背景像の双方で構成されることとなる。その結果、当該重なり画像は、実際の見え方に近い像として視認されるので、自然な立体感が得られる。
(第2実施形態)
図3は、本発明に係る網膜走査型画像表示装置の要部を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態にて述べた装置本体Bにおいて、ビーム径調整素子100に代えて、ビーム径調整素子110を設けた構成が採用されている。
ビーム径調整素子110は、図3にて示すごとく、扁平筒状の枠体110aと、この枠体110a内に摺動可能に収納される摺動板110bとを備えている。
枠体110aは、コリメートレンズ90とポリゴンミラー201との間において、コリメートレンズ90の光軸に直交するように、設置面(図示しない)上に立設されており、当該枠体110aの前壁111には、開口部111aが形成されている。また、枠体110aの後壁112には、開口部112aが、開口部111aに対向するように形成されている。なお、枠体110aは、図3(b)の図示左右方向端部にて、左右両側開口部113として、開口している。
摺動板110bは、枠体110a内にその左右両側開口部113の一方から摺動可能に収容されており、この摺動板110bには、3つの開孔部114a〜114cが、図3にて図示左右方向に並んで貫通状に形成されている。
ここで、各開孔部114a〜114cは、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に対応し得るように、摺動板110bに形成されている。また、各開孔部114a〜114cは、それぞれ、上記第1実施形態にて述べた回動板101の各開孔部101a〜101cの内径と等しい内径を有する。なお、本第2実施形態では、摺動板110bは、手動操作でもって回動される。
このように構成したビーム径調整素子110においては、摺動板110bが、その開孔部114aの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に位置するとき、摺動板110bは、開孔部114aにて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光をそのまま水平走査機構200に向けて枠体110aの各開口部111a、112aを通して透過させる。
このような状態にて、摺動板110bが枠体110a内にて図3(b)にて図示左右方向に摺動されて、開孔部114b或いは開孔部114cが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に一致すると、当該摺動板110bは、その開孔部114b或いは開孔部114cにて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のうち開孔部114b或いは開孔部114cの開孔面に対する対応部を水平走査機構200に向けて枠体110aの各開口部111a、112aを通して透過させる。このことは、ビーム径調整素子110が、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面径(換言すれば、ビーム径)を、開孔部114b或いは開孔部114cに対応するビーム径に調整することを意味する。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第2実施形態において、ビーム径調整素子110の摺動板110bが、その開孔部114bの中心にて、コリメートレンズ90の光軸と一致しているものとする。
このような状態において、コリメートレンズ90から上記第1実施形態にて述べたように出射されるビーム状のコリメート画像光が、ビーム径調整素子110に入射すると、当該コリメート画像光は、そのビーム径において、開孔部114bの内径に相当するビーム径に調整される。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部114bの内径に相当する調整ビーム径にて、当該開孔部114bを通り、水平走査機構200に向けて進み、上記第1実施形態と同様に、当該水平走査機構200による水平方向の走査、リレー光学系210のコリメート作用、垂直走査機構220による垂直方向の走査及びリレー光学系230のコリメート作用のもと、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射される。
しかして、このように出射されたリレー光学系230からのビーム状の走査画像光は、ビーム径調整素子110の開孔部114bの内径に相当する調整ビーム径でもって、左眼Iの網膜Ibに2次元状の画像として結像表示される。
このような状態において、ビーム径調整素子110の摺動板110bが、その開孔部114cの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に実質的に一致するように枠体110a内にて図3(b)にて図示左方向に摺動されるものとする。
すると、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、開孔部114cの内径に相当するビーム径に調整される。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部114cの内径に相当する調整ビーム径にて、当該開孔部114cを通り、水平走査機構200に向けて進み、上述と同様に、当該水平走査機構200による水平方向の走査及びリレー光学系210のコリメート作用及び垂直走査機構220による垂直方向への走査のもと、リレー光学系230により、そのコリメート作用のもと、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射される。
しかして、このように出射されたリレー光学系230からのビーム状の走査画像光は、ビーム径調整素子110の開孔部114cの内径に相当する調整ビーム径でもって、左眼Iの網膜Ibに2次元状の画像として結像表示される。
ここで、上述のごとく、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、摺動板110bの開孔部114cの内径に相当するビーム径に調整されている。このため、リレー光学系230から出射されて左眼Iの瞳孔Iaに入射する走査画像光のビーム径は、上述したビーム径調整素子100の開孔部114bの内径に相当する調整ビーム径よりも小さくなる。
従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部114cの内径に相当するビーム径とした場合における網膜Ib上の表示画像の焦点深度は、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部114bの内径に相当するビーム径とした場合に比べて、深くなる。その結果、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲がより一層広くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が厳密でなくても画像がぼけることがない。これによって、調節能力の低い高齢者や、近視や遠視の使用者であっても画像を明瞭に視認することができる。
また、このような状態において、ビーム径調整素子110の摺動板110bが、その開孔部114aの中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の中心に実質的に一致するように枠体110a内にて図3(b)にて図示右方向に摺動されるものとする。
すると、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、開孔部114aの内径に相当するビーム径に調整される。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部114aの内径に相当する調整ビーム径にて、当該開孔部114aを通り、水平走査機構200に向けて進み、上述と同様に、当該水平走査機構200による水平方向の走査、リレー光学系210のコリメート作用、垂直走査機構220による垂直方向の走査及びリレー光学系230のコリメート作用のもと、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射される。
しかして、このように出射されたリレー光学系230からのビーム状の走査画像光は、ビーム径調整素子110の開孔部114aの内径に相当する調整ビーム径でもって、左眼Iの網膜Ibに2次元状の画像として結像表示される。
ここで、上述のごとく、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、そのビーム径において、摺動板110bの開孔部114aの内径に相当するビーム径に調整されている。このため、リレー光学系230から出射されて左眼Iの瞳孔Iaに入射する走査画像光のビーム径は、上述したビーム径調整素子110の開孔部114bの内径に相当する調整ビーム径よりも大きくなる。
従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部114aの内径に相当するビーム径とした場合における網膜Ib上の表示画像の焦点深度は、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を開孔部114bの内径に相当するビーム径とした場合に比べて、浅くなる。
これに伴い、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲が狭くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が表示画像の表示距離に合っていないとぼけが生じる。
従って、当該画像表示装置をシースルー用として使用する場合において、網膜Ib上の表示画像が外部の背景像と重なったときに視認される重なり画像のうち、網膜Ib上の表示画像の表示距離と同じ距離にある外部の背景像との重なり画像は共に明瞭な状態で視認される像で構成される。一方、網膜Ib上の表示画像の表示距離と異なる距離にある外部の背景画像との重なり画像は明瞭な状態で視認される表示画像及びぼけた状態で視認される背景像の双方で構成されることとなる。その結果、当該重なり画像は、実際の見え方に近い像として視認されるので、自然な立体感が得られる。
図4は、上記第1或いは第2の実施形態の変形例を示している。この変形例においては、コリメートレンズ90から出射されるビーム状画像光のビーム径を調整するにあたり、上記第1或いは第2の実施形態にて述べたビーム径調整素子100或いは110に代えて、図4にて示すようなビーム径調整素子120が採用されている。
このビーム径調整素子120は、扁平円筒状ケーシング121と、複数のブレード122と、回動レバー123とを備えている。ケーシング121は、コリメートレンズ90とポリゴンミラー201との間において、コリメートレンズ90の光軸に直交するように、設置面(図示しない)上に立設されている。なお、当該ケーシング121は、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致するように配設されている。
複数のブレード122は、回動レバー123を図4(b)にて図示矢印R方向(或いはその逆の方向)に回動することで、ケーシング121の中央に形成すべき円状の開孔部122aの開孔径を小さく(或いは大きく)するように調整する。なお、回動レバー123の回動は手動操作による。
このように構成したビーム径調整素子120によれば、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光が、そのビーム径にて、複数のブレード122により形成される開孔部122aの開孔径を上記第1或いは第2の実施形態にて述べた開孔部101a〜101c或いは開孔部114a〜114cの開孔径となるように回動レバー123でもって調整されて、水平走査機構200に向けて出射される。
ここで、複数のブレード122により形成される開孔部122aの開孔径が開孔部101c或いは開孔部114cの開孔径となるように小さく調整されると、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部101c或いは開孔部114cの開孔径に相当するビーム径となって、上記第1或いは第2の実施形態と同様に、網膜Ib上の表示画像の焦点深度を深くし得る。その結果、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲がより一層広くなる。
一方、複数のブレード122により形成される開孔部122aの開孔径が開孔部101a或いは開孔部114aの開孔径となるように大きく調整されると、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、開孔部101a或いは開孔部114aの開孔径に相当するビーム径となって、上記第1或いは第2の実施形態と同様に、網膜Ib上の表示画像の焦点深度を浅くする。
これに伴い、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲が狭くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が表示画像の表示距離に合っていないとぼけが生じる。
従って、当該画像表示装置をシースルー用として使用する場合において、網膜Ib上の表示画像が外部の背景像と重なったときに視認される重なり画像のうち、網膜Ib上の表示画像の表示距離と同じ距離にある外部の背景像との重なり画像は共に明瞭な状態で視認される像で構成される。一方、網膜Ib上の表示画像の表示距離と異なる距離にある外部の背景画像との重なり画像は明瞭な状態で視認される表示画像及びぼけた状態で視認される背景像の双方で構成されることとなる。その結果、当該重なり画像は、実際の見え方に近い像として視認されるので、自然な立体感が得られる。
(第3実施形態)
図5〜図7は、本発明に係る画像表示装置の第3実施形態を示している。この第3実施形態では、ビーム径選択スイッチ機構130、マイクロコンピュータ140及び駆動回路150が、上記第1実施形態にて述べた装置本体Bにおいて、図5にて示すごとく付加的に採用されるとともに、ビーム径調整素子160が、当該装置本体Bにおいて、ビーム径調整素子100に代えて採用される構成となっている。
ビーム径選択スイッチ機構130は、3つの押動式常開型選択スイッチ131〜133でもって構成されており、選択スイッチ131は、上記第1実施形態にて述べたコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、上記第1実施形態にて述べた回動板101の開孔部101cに対応するビーム径まで小さくするとき、押動操作される。
選択スイッチ132は、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、回動板101の開孔部101bに対応するビーム径まで小さくするとき、選択スイッチ131の押動操作とともに、押動操作される。
選択スイッチ133は、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、回動板101の開孔部101aに対応するビーム径とするとき、両選択スイッチ131、132の押動操作とともに、押動操作される。
マイクロコンピュータ140は、図6にて示すフローチャートに従い、コンピュータプログラムを実行する。この実行中において、当該マイクロコンピュータ140は、ビーム径選択スイッチ機構130の選択スイッチの押動操作に基づきビーム径を選択するための処理を行うとともに、駆動回路150の駆動や上記第1実施形態にて述べた映像信号処理回路10への光量調整信号の出力処理等の処理を行う。
ビーム径調整素子160は、透過型液晶パネルからなるもので、この液晶パネルは、図7にて示すごとく、負側の板状共通電極161及び正側電極162の間に液晶163を介在させて形成されている。なお、共通電極161及び正側電極162は、透明電極材料でもって形成されている。
正側電極162は、図7にて示すごとく、円板状中心電極部162a、円環状の両電極部162b、162c及び外側電極部162dでもって構成されている。
ここで、中心電極部162aの外径は、上記第1実施形態にて述べた回動板101の開孔部101cの内径と同一の径を有する。電極部162bは、中心電極部162aの外周側にてこの中心電極部162aと同芯的に配置されており、当該電極部162bの外径は、回動板101の開孔部101bの内径と同一の径を有する。
電極部162cは、電極部162bの外周側にてこの電極部162bと同芯的に配置されており、当該電極部162cの外径は、回動板101の開孔部101aの内径と同一の径を有する。また、外側電極部162dは、正側電極162のうち電極部162c及びその内周側部位を除去した構成を有しており、当該外側電極部162dは、その内周縁にて、電極部162cの外周縁との間にて、円環状の挟隙を形成するように位置している。
但し、電極部162bは、その内周縁にて、中心電極部162aの外周縁との間にて、円環状の挟隙を形成するように位置している。また、電極部162cは、その内周縁にて、電極部162bの外周縁との間にて、円環状の挟隙を形成するように位置している。
しかして、上記液晶パネルにおいては、駆動電圧が駆動回路150により共通電極161と中心電極部162aとの間に印加されると、液晶163のうち共通電極161と中心電極部162aとの間の液晶部位が光を透過させるように光学的に変化する。
また、駆動電圧が駆動回路150により共通電極161と中心電極部162a及び電極部162bとの間に印加されると、液晶163のうち共通電極161と中心電極部162a及び電極部162bとの間の液晶部位が光を透過させるように光学的に変化する。
また、駆動電圧が駆動回路150により共通電極161と中心電極部162a及び両電極部162b、162cとの間に印加されると、液晶163のうち共通電極161と中心電極部162a及び両電極部162b、162cとの間の液晶部位が光を透過させるように光学的に変化する。
なお、上記液晶パネルは、共通電極161にて、駆動回路150の接地端子と共に、接地されており、当該液晶パネルの中心電極部162a及び両電極部162b、162cは、駆動回路150の各出力端子にそれぞれ接続されている。また、外側電極部162dは開放状態にある。
駆動回路150は、マイクロコンピュータ140による制御のもと、中心電極部162aと共通電極161との間、この中心電極部162a及び電極部162bと共通電極161との間、或いは中心電極部162a及び両電極部162b、162cと共通電極161との間にそれぞれ駆動電圧を印加するようになっている。
また、本第3実施形態では、装置本体Bの映像信号処理回路10が、マイクロコンピュータ140による制御のもと、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cへの出力信号のレベル(光量に対応する)を調整するように、付加的に変更されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
以上のように構成した本第3実施形態において、マイクロコンピュータ140が、図6のフローチャートに従い、コンピュータプログラムの実行を開始すると、ステップ310において、選択スイッチ機構130の両選択スイッチ131、132のみの押動操作か否かが判定される。現段階において、両選択スイッチ131、132がその押動操作により閉じていれば、ステップ310における判定がYESとなる。
これに伴い、ステップ311において、基準ビーム径決定処理がなされる。この基準ビーム径決定処理では、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子160の電極部162bの外径(以下、基準ビーム径ともいう)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記基準ビーム径を表すデータがマイクロコンピュータ140から駆動回路150に対し出力される。これに伴い、駆動回路150は、ビーム径調整素子160の中心電極部162aと共通電極161との間及び電極部162bと共通電極161との間に、それぞれ駆動電圧を印加する。
これにより、ビーム径調整素子160は、液晶163のうち中心電極部162a及び電極部162bと共通電極161との間の液晶部位(以下、基準径液晶部位ともいう)を、光を透過させるように変化させる。
ステップ311における処理が上述のように終了すると、次のステップ312において、基準光量決定処理がなされる。この基準光量決定処理では、Bレーザ40a、Gレーザ40b及びRレーザ40cからそれぞれ出力すべき各レーザ強度変調光の光量を基準光量に決定する処理がなされる。
これに伴い、当該基準光量がデータとしてマイクロコンピュータ140から映像信号処理回路10に出力される。すると、映像信号処理回路10において、上述のごとく生成される青色、緑色及び赤色の各駆動信号のレベルが上記基準光量に対応する基準レベルに調整される。ついで、このようにレベルにおいて基準レベルに調整された青色、緑色及び赤色の各駆動信号が、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cにそれぞれ出力される。
このため、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cは、上述のような基準レベルの青色、緑色及び赤色の駆動信号に基づき各レーザ40a、40b、40cを駆動する。これに伴い、各レーザ40a、40b、40cは、各レーザ光を、その各強度にて、上記基準レベルに対応する強度になるように強度変調し、各レーザ光強度変調画像光として各コリメートレンズ50a、50b、50cにビーム状に出射する。
然る後、このように出射された上記基準レベルに対応する強度の各レーザ光強度変調画像光は、各コリメートレンズ50a、50b、50cによりコリメートされて各コリメート画像光となる。ついで、これら各コリメート画像光は、各ダイクロイックミラー60a、60b、60cにより合波されて、結合光学系70、光ファイバー80及びコリメートレンズ90を通り、上記基準レベルに対応した強度のビーム状のコリメート画像光としてビーム径調整素子160に向けて出射される。
ここで、上述のごとく、ビーム径調整素子160においては、上記基準径液晶部位が光を透過させるように変化している。このため、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、ビーム径調整素子160の中心電極部162a及び電極部162b、上記基準径液晶部位及び共通電極161を通り、水平走査機構200に向けて出射する。このことは、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光が、ビーム径調整素子160により上記基準ビーム径を有する画像光(以下、基準ビーム径画像光ともいう)として水平走査機構200に向けて出射されることを意味する。
しかして、ビーム径調整素子160からの基準ビーム径画像光は、水平走査機構200により水平方向に走査され、リレー光学系210を通り、垂直走査機構220により垂直方向に走査されて、リレー光学系230を通り、上記基準レベルの強度及び上記基準ビーム径を有するビーム状の水平走査画像光として、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射する。これに伴い、当該水平走査画像光は左眼Iの網膜Ibに2次元画像として結像表示される。
また、上述のようにコンピュータプログラムがステップ310に進んだとき、当該ステップ310における判定がNOとなる場合には、次のステップ320にて、選択スイッチ機構130において選択スイッチ131のみの押動操作か否かが判定される。
現段階において、選択スイッチ131のみがその押動操作により閉じていれば、ステップ320における判定がYESとなる。この判定に伴い、ステップ321において、小径ビーム径決定処理がなされる。この小径ビーム径決定処理では、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子160の電極部162aの外径(以下、小径ビーム径ともいう)に等しく決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記小径ビーム径を表すデータがマイクロコンピュータ140から駆動回路150に対し出力される。これに伴い、駆動回路150は、ビーム径調整素子160の中心電極部162aと共通電極161との間に駆動電圧を印加する。
これにより、ビーム径調整素子160は、液晶163のうち中心電極部162aと共通電極161との間の液晶部位(以下、小径液晶部位ともいう)を、光を透過させるように変化させる。
ステップ321における処理が上述のように終了すると、次のステップ322において、小径光量決定処理がなされる。この小径光量決定処理では、Bレーザ40a、Gレーザ40b及びRレーザ40cからそれぞれ出力すべき各レーザ強度変調光の光量を小径光量に決定する処理がなされる。ここで、当該小径光量は、(小径光量/小径ビーム径の2乗)を(基準光量/基準ビーム径の2乗)と等しくするように、第1所定調整比(=小径ビーム径の2乗/基準ビーム径の2乗)を上記基準光量に積算して、決定される。
これに伴い、当該小径光量がデータとしてマイクロコンピュータ140から映像信号処理回路10に出力される。すると、映像信号処理回路10において、上述のごとく生成される青色、緑色及び赤色の各駆動信号のレベルが上記小径光量に対応する小径レベルに調整される。ついで、このようにレベルにおいて小径レベルに調整された青色、緑色及び赤色の各駆動信号が、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cにそれぞれ出力される。
このため、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cは、上述のような小径レベルの青色、緑色及び赤色の駆動信号に基づき各レーザ40a、40b、40cを駆動する。これに伴い、各レーザ40a、40b、40cは、各レーザ光を、その各強度にて、上記小径レベルに対応する強度になるように強度変調し、各レーザ光強度変調画像光として各コリメートレンズ50a、50b、50cにビーム状に出射する。
然る後、このように出射された上記小径レベルに対応する強度の各レーザ光強度変調画像光は、各コリメートレンズ50a、50b、50cによりコリメートされた後、各ダイクロイックミラー60a、60b、60cにより合波されて、結合光学系70、光ファイバー80及びコリメートレンズ90を通り、上記小径レベルに対応した強度のビーム状のコリメート画像光としてビーム径調整素子160に向けて出射する。
ここで、上述のごとく、ビーム径調整素子160においては、上記小径液晶部位のみが光を透過させるように変化している。このため、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、ビーム径調整素子160の中心電極部162a、上記小径液晶部位及び共通電極161を通り、水平走査機構200に向けて出射する。このことは、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光が、ビーム径調整素子160により上記小径ビーム径を有する画像光(以下、小径ビーム径画像光ともいう)として水平走査機構200に向けて出射されることを意味する。
しかして、ビーム径調整素子160からの小径ビーム径画像光は、水平走査機構200により水平方向に走査され、リレー光学系210を通り、垂直走査機構220により垂直方向に走査されて、リレー光学系230を通り、上記小径レベルの強度及び上記小径ビーム径を有する水平走査画像光として、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射する。これに伴い、当該水平走査画像光は左眼Iの網膜Ibに2次元画像として結像表示される。
このとき、上述のように2次元画像として結像されるビーム状の水平走査画像光のビーム径は、上記基準ビーム径よりも小さな上記小径ビーム径に調整されているため、網膜Ib上の表示画像の焦点深度が深くなる。その結果、上記第1実施形態と同様に、網膜Ib上の表示画像が、ボケのない明瞭な画像として、広い範囲で良好に表示される。
また、上述のように2次元画像として結像されるビーム状の水平走査画像光の強度は、上記小径レベル(上記小径光量)、即ち、上記第1所定調整比だけ上記基準光量を減じた光量に対応しているため、当該2次元画像の明るさは、上記小径レベル(上記小径光量)に基づき、上記基準レベル(上記基準光量)に対応する明るさと同様の明るさとなっている。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を小径ビーム径となるように調整しても、不必要に明るくなることがない。
また、上述のようにコンピュータプログラムがステップ320に進んだとき、当該ステップ320における判定がNOとなる場合には、次のステップ330にて、選択スイッチ機構130において全選択スイッチ131〜133の押動操作か否かが判定される。
現段階において、全選択スイッチ131〜133が共に押動操作されて閉じていれば、ステップ330における判定はYESとなる。この判定に伴い、ステップ331において、大径ビーム径決定処理がなされる。この大径ビーム径決定処理では、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子160の電極部162cの外径(以下、大径ビーム径ともいう)に等しく決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記大径ビーム径を表すデータがマイクロコンピュータ140から駆動回路150に対し出力される。これに伴い、駆動回路150は、ビーム径調整素子160の中心電極部162aと共通電極161との間、電極部162bと共通電極161との間及び電極部162cと共通電極161との間にそれぞれ各駆動電圧を印加する。
これにより、ビーム径調整素子160は、液晶163のうち中心電極部162aの中心から電極部162cの外径に亘り共通電極161との間に介在する液晶部位(以下、大径液晶部位ともいう)を、光を透過させるように変化させる。
ステップ331における処理が上述のように終了すると、次のステップ332において、大径光量決定処理がなされる。この大径光量決定処理では、Bレーザ40a、Gレーザ40b及びRレーザ40cからそれぞれ出力すべき各レーザ強度変調光の光量を大径光量に決定する処理がなされる。ここで、当該大径光量は、(大径光量/大径ビーム径の2乗)を(基準光量/基準ビーム径の2乗)と等しくするように、第2所定調整比(=大径ビーム径の2乗/基準ビーム径の2乗)を上記基準光量に積算して、決定される。
これに伴い、当該大径光量がデータとしてマイクロコンピュータ140から映像信号処理回路10に出力される。すると、映像信号処理回路10において、上述のごとく生成される青色、緑色及び赤色の各駆動信号のレベルが上記大径光量に対応する大径レベルに調整される。ついで、このようにレベルにおいて大径レベルに調整された青色、緑色及び赤色の各駆動信号が、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cにそれぞれ出力される。
このため、Bレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cは、上述のような大径レベルの青色、緑色及び赤色の駆動信号に基づき各レーザ40a、40b、40cを駆動する。これに伴い、各レーザ40a、40b、40cは、各レーザ光を、その各強度にて、上記大径レベルに対応する強度になるように強度変調し、各レーザ光強度変調画像光として各コリメートレンズ50a、50b、50cにビーム状に出射する。
然る後、このように出射された上記大径レベルに対応する強度の各レーザ光強度変調画像光は、各コリメートレンズ50a、50b、50cによりコリメートされた後、各ダイクロイックミラー60a、60b、60cにより合波されて、結合光学系70、光ファイバー80及びコリメートレンズ90を通り、上記大径レベルに対応した強度のビーム状のコリメート画像光としてビーム径調整素子160に向けて出射する。
ここで、上述のごとく、ビーム径調整素子160においては、上記大径液晶部位が光を透過させるように変化している。このため、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光は、ビーム径調整素子160の中心電極部162a、電極部162b及び電極部162c、上記大径液晶部位及び共通電極161を通り、水平走査機構200に向けて出射する。このことは、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光が、ビーム径調整素子160により上記大径ビーム径を有する画像光(以下、大径ビーム径画像光ともいう)として水平走査機構200に向けて出射されることを意味する。
しかして、ビーム径調整素子160からの大径ビーム径画像光は、水平走査機構200により水平方向に走査され、リレー光学系210を通り、垂直走査機構220により垂直方向に走査されて、リレー光学系230を通り、上記大径レベルの強度及び上記大径ビーム径を有するビーム状の水平走査画像光として、左眼Iの瞳孔Iaに向けて出射する。これに伴い、当該水平走査画像光は左眼Iの網膜Ibに2次元画像として結像表示される。
このとき、上述のように2次元画像として結像されるビーム状の水平走査画像光のビーム径は、上記基準ビーム径よりも大きな上記大径ビーム径に調整されているため、網膜Ib上の表示画像の焦点深度が浅くなる。
これに伴い、網膜Ib上の表示画像がぼけることなく明瞭に視認される範囲が狭くなる。つまり、使用者の眼のピント調節が表示画像の表示距離に合っていないとぼけが生じる。
従って、当該画像表示装置をシースルー用として使用する場合において、網膜Ib上の表示画像が外部の背景像と重なったときに視認される重なり画像のうち、網膜Ib上の表示画像の表示距離と同じ距離にある外部の背景像との重なり画像は共に明瞭な状態で視認される像で構成される。一方、網膜Ib上の表示画像の表示距離と異なる距離にある外部の背景画像との重なり画像は明瞭な状態で視認される表示画像及びぼけた状態で視認される背景像の双方で構成されることとなる。その結果、当該重なり画像は、実際の見え方に近い像として視認されるので、自然な立体感が得られる。
また、上述のように2次元画像として結像されるビーム状の水平走査画像光の強度は、上記大径レベル(上記大径光量)、即ち、上記第2所定調整比だけ上記基準光量を増した光量に対応しているため、当該2次元画像の明るさは、上記大径レベル(上記大径光量)に基づき、上記基準レベル(上記基準光量)に対応する明るさと同様の明るさとなっている。従って、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を大径ビーム径となるように調整しても、明るさが暗くなるようなことがない。
(第4実施形態)
図8は、本発明に係る画像表示装置の第4実施形態の要部を示している。この第4実施形態では、上記第3実施形態にて述べた装置本体Bにおいて、駆動回路150及びビーム径調整素子160に代えて、駆動回路150a及びビーム径調整素子100aを設けた構成が採用されている。
ビーム径調整素子100aは、電動機103を、上記第1実施形態にて述べたビーム径調整素子100に対し付加して構成されている(図2及び図8参照)。
電動機103は、マイクロコンピュータ140による制御のもと、駆動回路150aにより駆動されて回動板101を回動する駆動源である。本第4実施形態では、回動板101を回動するにあたり、電動機103は、そのスプライン軸103aにて、回動板101の外周面に形成したスプライン101dにスプライン結合されている。その他の構成は上記第3実施形態と同様である。
このように構成した本第4実施形態において、上記第3実施形態にて述べたと同様に、ステップ310(図6参照)における判定がYESになると、ステップ311にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子100aの開孔部101bの内径(上記基準ビーム径に相当)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記開孔部101bの内径を表すデータがマイクロコンピュータ140から駆動回路150aに対し出力される。これに伴い、駆動回路150aは、ビーム径調整素子100aの回動板101を回動する。このような状態において、開孔部101bが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致すると、駆動回路150aが停止して回動板101の回動を停止させる。
また、上記第3実施形態にて述べたと同様に、ステップ320における判定がYESになると、ステップ321において、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子100aの開孔部101cの内径(上記小径ビーム径に相当)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記開孔部101cの内径を表すデータがマイクロコンピュータ140から駆動回路150aに対し出力される。これに伴い、駆動回路150aは、ビーム径調整素子100aの回動板101を回動する。このような状態において、開孔部101cが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致すると、駆動回路150aが停止して回動板101の回動を停止させる。
また、上記第3実施形態にて述べたと同様に、ステップ330における判定がYESになると、ステップ331において、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子100aの開孔部101aの内径(上記大径ビーム径に相当)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記開孔部101aの内径を表すデータがマイクロコンピュータ140から駆動回路150aに対し出力される。これに伴い、駆動回路150aは、ビーム径調整素子100aの回動板101を回動する。このような状態において、開孔部101aが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致すると、駆動回路150aが停止して回動板101の回動を停止させる。
本第4実施形態において、上述のように、ステップ311、321或いは331における処理が終了すると、上記第3実施形態と同様に、ステップ312、322或いは332において、基準光量、小径光量或いは大径光量が決定される。
従って、本第4実施形態のように、ビーム径調整素子100aを上記第3実施形態にて述べたビーム径調整素子160に代えて採用しても、以上のように回動板101の回動駆動のもとにコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を回動板101の開孔部101b、101c或いは101aの内径に相当するビーム径に調整し、かつ、上述のような上記基準光量、小径光量或いは大径光量の決定のもとコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の光量を、上記各ビーム径に対応する上記光量に調整することで、上記第3実施形態と同様の作用効果が達成される。
なお、回動板101はマイクロコンピュータ140による制御のもと電動機103により自動的に回動されるので、上記第1実施形態にて述べたように回動板101を手動で回動するというような作業は不要となる。
(第5実施形態)
図9は、本発明に係る画像表示装置の第5実施形態の要部を示している。この第5実施形態では、上記第3実施形態にて述べた装置本体Bにおいて、駆動回路150及びビーム径調整素子160に代えて、ビーム径調整素子110cを設けた構成が採用されている。
ビーム径調整素子110cは、上記第2実施形態にて述べたビーム径調整素子110において、摺動板110bに代えて、摺動板110dを採用し、かつ、リニアアクチュエータ116を付加的に採用した構成となっている。
摺動板110dは、図9にて示すごとく、上記第2実施形態にて述べたビーム径調整素子110の摺動板110bを板本体115とし、この板本体115の図9にて図示一側下端部から連結部115aを延出して構成されている。
当該摺動板110dは、板本体115にて枠体110a内に摺動板110bと同様に摺動可能に収容されており、この摺動板110dは、その連結部115aにて、リニアアクチュエータ116の連結ロッド(図示しない)に同軸的に連結されている。
リニアアクチュエータ116は、マイクロコンピュータ140による制御のもと、上記ロッドを電磁気的にその軸方向に変位させて、摺動板110dをその板本体115にて枠体110a内において摺動させる。その他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
このように構成した本第5実施形態において、上記第3実施形態にて述べたと同様に、ステップ310(図6参照)における判定がYESになると、ステップ311にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子110cの開孔部114bの内径(上記基準ビーム径に相当)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記開孔部114bの内径を表すデータがマイクロコンピュータ140からリニアアクチュエータ116に対し出力される。これに伴い、リニアアクチュエータ116では、摺動板110dがその板本体115にて枠体110a内において摺動する。このような状態において、開孔部114bが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致すると、リニアアクチュエータ116が停止して摺動板110dの摺動を停止させる。
また、上記第3実施形態にて述べたと同様に、ステップ320における判定がYESになると、ステップ321において、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子110cの開孔部114cの内径(上記小径ビーム径に相当)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記開孔部114cの内径を表すデータがマイクロコンピュータ140からリニアアクチュエータ116に対し出力される。これに伴い、リニアアクチュエータ116では、摺動板110dがその板本体115にて枠体110a内において摺動する。このような状態において、開孔部114cが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致すると、リニアアクチュエータ116が停止して摺動板110dの摺動を停止させる。
また、上記第3実施形態にて述べたと同様に、ステップ330における判定がYESになると、ステップ331において、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を、ビーム径調整素子110cの開孔部114aの内径(上記大径ビーム径に相当)に決定する処理がなされる。
この処理がなされると、上記開孔部114aの内径を表すデータがマイクロコンピュータ140からリニアアクチュエータ116に対し出力される。これに伴い、リニアアクチュエータ116では、摺動板110dがその板本体115にて枠体110a内において摺動する。このような状態において、開孔部114aが、その中心にて、コリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の断面の中心に一致すると、リニアアクチュエータ116が停止して摺動板110dの摺動を停止させる。
本第5実施形態において、上述のように、ステップ311、321或いは331における処理が終了すると、上記第3実施形態と同様に、ステップ312、322或いは332において、基準光量、小径光量或いは大径光量が決定される。
従って、本第5実施形態のように、ビーム径調整素子110cを上記第3実施形態にて述べたビーム径調整素子160に代えて採用しても、以上のように摺動板110dの摺動のもとにコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を摺動板110dの開孔部114b、114c或いは114aの内径に相当するビーム径に調整し、かつ、上述のような上記基準光量、小径光量或いは大径光量の決定のもとコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光の光量を、各ビーム径に相当する上記光量に調整することで、上記第3実施形態と同様の作用効果が達成される。
なお、摺動板110dはマイクロコンピュータ140による制御のもとリニアアクチュエータ116により自動的に摺動されるので、上記第2実施形態にて述べたように摺動板110dを手動で摺動するというような作業は不要となる。
(第6実施形態)
図10及び図11は、本発明に係る画像表示装置の第6実施形態を示している。この第6実施形態では、上記第3実施形態にて述べた装置本体Bにおいて、奥行き情報変換回路30c及び波面曲率調整素子170を付加した構成が採用されている。
奥行き情報変換回路30cは、映像信号処理回路10からの奥行き信号(後述する)で表される2次元状画像の奥行きを、これに対応する変位量に変換し変位量信号を発生し波面曲率調整素子170に出力する。
ここで、本第6実施形態では、上記第3実施形態にて述べた装置本体Bにて述べた映像信号処理回路10に入力される外部からの映像信号は、奥行き情報を含んだ2次元状の画像を表す映像信号に変更されている。これに伴い、本第6実施形態では、映像信号処理回路10は、外部からの上記映像信号に基づき、奥行き信号をも発生する。なお、上記奥行き情報は、上記2次元状の画像の奥行きを表す。
波面曲率調整素子170は、図11にて示すごとく、反射機構170a、凸レンズ170b及びビームスプリッタ170cでもって構成されている。反射機構170aは、ミラー171、板状圧電体172及び位置調整部材173でもって構成されている。
ミラー171は、圧電体172の変位面172aに貼着されており、このミラー171は、圧電体172の圧電変位量(後述する)に応じ、図11にて図示左右方向(凸レンズ170bの光軸に沿う方向)に変位するようになっている。
これにより、上記変位位置にあるミラー171は、その反射面171aでもって、凸レンズ170bからの画像光を当該凸レンズ170bに向けて反射する。なお、ミラー171は、その凸レンズ170bの光軸に対し直交している。
圧電体172は、その背面にて、図11にて示すごとく、位置調整部材173の支持体173aの前面に装着されている。これにより、圧電体172は、奥行き情報変換回路30cからの変位量信号に基づき駆動されて、その板厚を変化させる。なお、圧電体172は、凸レンズ170bの光軸に直交して位置する。
ここで、圧電体172は、その背面にて、位置調整部材173の支持体173aの前面に装着されているため、当該圧電体172は、その変位面172aにて、支持体173aの前面を基準とし、凸レンズ170bの光軸方向に変位する。なお、圧電体172の板厚の変化量は、奥行き情報変換回路30cからの変位量信号で特定される変位量に比例する。
位置調整部材173は、当該画像表示装置における光学系のばらつきや使用者の眼の焦点位置のばらつきを考慮して、ミラー171の反射面171aの初期位置を微調整するために採用されている。
当該位置調整部材173は、支持体173a及び微調整台173bを備えており、支持体173aは、微調整台173b上に立設されて、圧電体172を凸レンズ170bの光軸に直交するように支持する。微調整台173bは、支持体173aの位置を凸レンズ170bの光軸方向に微調整するようになっている。なお、この微調整は、微調整台173bに内蔵のネジ送り機構の手動操作でもってなされる。
凸レンズ170bは、ビームスプリッタ170cから反射される分割画像光(後述する)を光軸側に屈折させてミラー171の反射面171aに向けて出射する。また、当該凸レンズ170bは、ミラー171からの反射画像光を光軸側に屈折させてビームスプリッタ170cに向けて出射する。
本第6実施形態において、例えば、ミラー171が、その反射面171aにて、凸レンズ170bの中心よりも図11にて図示左方へ焦点距離fだけずれた位置(即ち、凸レンズ170bの像側焦点)にあるとき、凸レンズ170bからの画像光は、ミラー171の反射面171a上に上記焦点にて結像して反射される。これに伴い、このように反射される画像光は、凸レンズ170bによりその光軸側へ屈折されてビームスプリッタ170cに向けて出射される。
このことは、ミラー171により反射される画像光は、凸レンズ170bにより、無限大の波面曲率半径を有する画像光としてビームスプリッタ170cに向けて出射されることを意味する。
また、ミラー171が、その反射面171aにて、凸レンズ170bの像側焦点よりも当該凸レンズ170b側に位置するとき、凸レンズ170bからの画像光は、ミラー171の反射面171aのうち凸レンズ170bの光軸からその直交方向にずれた位置に入射して反射される。これに伴い、このように反射される画像光は、凸レンズ170bによりその光軸側へ屈折される。しかし、ミラー171の反射面171a上の反射位置が凸レンズ170bの光軸から上述のようにずれているため、凸レンズ170bにより屈折される画像光は、当該凸レンズ170bの光軸から離れる方向(即ち、放射状に拡がる方向)にビームスプリッタ170cに向けて出射される。
このことは、ミラー171により反射される画像光は、凸レンズ170bにより、無限大よりも小さな波面曲率半径を有する画像光としてビームスプリッタ170cに向けて出射されることを意味する。
ビームスプリッタ170cは、図11にて示すごとく、凸レンズ170b、上記第3実施形態にて述べたビーム径調整素子160及び水平走査機構200の間に配設されている。
しかして、当該ビームスプリッタ170cは、ビーム径調整素子160からの画像光を両分割画像光に分割し、一方の分割画像光を凸レンズ170bに向けてその光軸に沿い反射する。また、当該ビームスプリッタ170cは、凸レンズ170bから出射される画像光を両分割画像光に分割し一方の分割画像光を水平走査機構200に向けて透過させる。
なお、本第6実施形態では、水平走査機構200(ポリゴンミラー201)の反射面201aでの反射画像は、リレー光学系210を介し、垂直走査機構220の反射板221での反射画像と光学的に共役の位置関係にある。また、垂直走査機構220の反射板221での反射画像は、リレー光学系230を介し、使用者の左眼Iの網膜Ib上での結像画像と光学的に共役の位置関係にある。その他の構成は、上記第3実施形態と同様である。
このように構成した本第6実施形態において、当該画像表示装置が作動状態におかれるものとする。このような状態において、奥行き情報を含んだ2次元状画像が外部から映像信号処理回路10に入力されると、この映像信号処理回路10は、上記第3実施形態と同様に、青色、緑色及び赤色の駆動信号をBレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cに出力するとともに水平同期信号及び垂直同期信号を水平走査駆動回路30a及び垂直走査駆動回路30bに出力する。また、本第6実施形態では、映像信号処理回路10は、上記映像信号の奥行き情報を奥行き情報信号として奥行き情報変換回路30cに出力する。なお、反射機構170aでは、位置調整部材173がその支持体173aにて微調整台173bにより微調整されているものとする。
しかして、上述のように青色、緑色及び赤色の駆動信号がBレーザ駆動回路20a、Gレーザ駆動回路20b及びRレーザ駆動回路20cに出力されると、上記第3実施形態にて述べたと同様に、これら青色、緑色及び赤色の駆動信号に基づきBレーザ40a、Gレーザ40b及びRレーザ40cから出射される各強度変調光は、コリメートレンズ50a、50b、50c、ダイクロイックミラー60a、60b、60c、結合光学系70、光ファイバー80及びコリメートレンズ90を通りビーム状のコリメート画像光としてビーム径調整素子160に入射する。
すると、ビーム径調整素子160は、上記第3実施形態にて述べたと同様にコリメートレンズ90からのビーム状のコリメート画像光のビーム径を調整して波面曲率調整素子170のビームスプリッタ170cに向けて出射する。
また、上述のように水平同期信号及び垂直同期信号が水平走査駆動回路30a及び垂直走査駆動回路30bに出力されると、水平走査駆動回路30a及び垂直走査駆動回路30bは上記第3実施形態にて述べたと同様に水平方向及び垂直方向の走査を行う。
また、上述のように奥行き情報信号が奥行き情報変換回路30cに出力されると、当該奥行き情報変換回路30cは、奥行き情報信号を変位量信号に変換して波面曲率調整素子170の圧電体172に出力する。すると、圧電体172は、その変位面172aにて、上記変位量信号で特定される変位量に応じ変位する。これに伴い、ミラー171は、その反射面171aにて、圧電体172の変位面172aの変位量だけ変位する。
このような状態において、上述のようにビーム状画像光がビーム径調整素子160からビームスプリッタ170cに入射すると、このビームスプリッタ170cは、ビーム径調整素子160からのビーム状画像光を両分割画像光に分割しその一方の分割画像光を凸レンズ170bに向けて出射する。これに伴い、当該凸レンズ170bは、ビームスプリッタ170cからの分割画像光を光軸側に屈折させてミラー171の反射面171aに向け出射する。
このとき、上述のような圧電体172の変位面172aの変位量に基づき、ミラー171の反射面171aが凸レンズ170bの上記像側焦点に位置しておれば、凸レンズ170bからの画像光は、ミラー171の反射面171a上に上記焦点にて結像して反射され、凸レンズ170bによりその光軸側へ屈折されて、無限大の波面曲率半径を有する画像光としてビームスプリッタ170cに向けて出射される。
また、上述のような圧電体172の変位面172aの変位量に基づき、ミラー171の反射面171aが、凸レンズ170bの上記像側焦点よりも当該凸レンズ170b側に位置しておれば、凸レンズ170bからの画像光は、ミラー171の反射面171aのうち凸レンズ170bの光軸からその直交方向にずれた位置に入射して反射される。このため、このようにミラー171の反射面171aで反射された画像光は、凸レンズ170bによりその光軸側へ屈折されて、無限大よりも小さな波面曲率半径を有する画像光としてビームスプリッタ170cに向けて出射される。
しかして、上述のように凸レンズ170bからビームスプリッタ170cに上記無限大の波面曲率半径からこれよりも小さな所定の長さまでの範囲の波面曲率半径にて出射される画像光は、ビームスプリッタ170cにより両分割画像光として分割される。すると、一方の分割画像光はビームスプリッタ170cを透過して水平走査機構200に向けて出射する。
即ち、ビーム径調整素子160からのビーム状画像光は、波面曲率調整素子170により、上述のような波面曲率半径を有するビーム状の画像光に調整されて、水平走査機構200に向けて出射される。
このように上述のような波面曲率を有するビーム状の画像光として水平走査機構200に向けて出射された後は、当該ビーム状の画像光は、上記第3実施形態と同様に、水平走査機構200により水平方向に走査され、リレー光学系210を通り垂直走査機構220に上述のような波面曲率を有する水平走査光としてビーム状に入射する。
これに伴い、当該水平走査光は垂直走査機構220により垂直方向に走査されてリレー光学系230を通り左眼Iの瞳孔Iaに入射してその網膜Ibに結像して2次元状の画像として表示される。
ここで、上述のごとく、水平走査機構200の反射面201aでの反射画像は、リレー光学系210を介し、垂直走査機構220の反射板221での反射画像と光学的に共役の位置関係にある。また、垂直走査機構220の反射板221での反射画像は、リレー光学系230を介し、使用者の左眼Iの網膜Ib上での結像画像と光学的に共役の位置関係にある。従って、水平走査機構200の反射面201aでの反射画像光の波面曲率半径は、使用者の左眼Iの網膜Ib上での結像画像光の波面曲率半径と同一となる。
このため、上述のように網膜Ibに結像して表示される2次元状の画像光は、例えば上述のような無限大から所定の長さまでの範囲の波面曲率半径を有することとなる。ここで、使用者は、その左眼Iのピント調整により、結像画像光の波面曲率の相違を識別し得る。これにより、使用者は、結像画像光の波面曲率の相違に基づき遠近感を認識し得る。
その結果、上記第3実施形態にて述べた作用効果が、上述のような遠近感を確保しつつ、達成され得る。
なお、本発明の実施にあたり、上記各実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)上記各実施形態における当該画像表示装置は、使用者の左眼用のものとして使用されることに限らず、使用者の右眼用のものとして使用してもよい。
(2)上記第3実施形態にて述べた選択スイッチ機構130を表示モード選択機構として採用してもよい。
これに伴い、当該表示モード選択機構においては、左眼Iの網膜Ib上の表示画像の焦点深度を中程度の焦点深度よりも深くするときには、選択スイッチ131のみが押動操作される。逆に、当該焦点深度を上記中程度の焦点深度よりも浅くするときには、全選択スイッチ131〜133が押動操作される。また、当該焦点深度を上記中程度の焦点深度にするときには、両選択スイッチ131、132のみが押動操作される。
このような前提のもと、ステップ310(図6参照)において、両選択スイッチ131、132のみが上記表示モード選択機構の選択スイッチとして押動操作されたとき、当該ステップ310においてYESと判定されてステップ311の処理が、上記中程度の焦点深度に基づき、上述と同様になされる。
また、ステップ320(図6参照)において、選択スイッチ131のみが上記表示モード選択機構の選択スイッチとして押動操作されたとき、当該ステップ320においてYESと判定されてステップ321の処理が、上記深い焦点深度に基づき、上述と同様になされる。
また、ステップ330(図6参照)において、全選択スイッチ131〜133が上記表示モード選択機構の選択スイッチとして押動操作されたとき、当該ステップ330においてYESと判定されてステップ331の処理が、上記浅い焦点深度に基づき、上述と同様になされる。
これによっても、上記第3実施形態と同様に、基準ビーム径、小径ビーム径や大径ビーム径の決定がなされ、当該第3実施形態と実質的に同様の作用効果が達成され得る。
(3)上記各実施形態のいずれかにおいて、外部映像機器から入力される映像信号に奥行き情報が含まれている場合には、ビーム画像光のビーム径が本画像表示装置において設定可能なビーム径のうちで十分大きく、できれば、人間の瞳孔の径程度になるようにビーム径調整素子100、100a、110、110c、120或いは160を制御してもよい。これにより、余分な操作を伴うことなく奥行き感のでる被写界深度が浅い状態となるので、画像を立体視する場合などに有効である。
更に、デジタル放送やハイビジョン等映像機器のデジタル化が進んでいるので、USBやILINKなどのデジタルインターフェース等で画像データが直接入力される場合も多くなっている。このような画像データが直接入力される場合には、当該画像データのヘッダなどに上述した奥行き情報を予め付加し、この付加された奥行き情報に基づき上述のようにビーム径調整素子100、100a、110、110c、120或いは160を制御してもよい。
(4)上記各実施形態のいずれかにおいて、外部映像機器から入力される映像信号にビーム画像光のビーム径を定義する信号(以下、ビーム径信号ともいう)を含ませ、このビーム径信号に基づき、ビーム径調整素子100、100a、110、110c、120或いは160を制御することによりビーム径を変更してもよい。これにより、余分な操作を伴うことなく入力される映像に応じたビーム径に自動的に調整し得る。
また、上述したデジタルインターフェースで画像データが直接入力される場合は、当該画像データのヘッダなどに上述したビーム径信号を予め付加し、この付加されたビーム径信号に基づき上述のようにビーム径調整素子100、100a、110、110c、120或いは160を制御してもよい。
(5)上記第6実施形態において、外部映像機器から入力される映像信号がテキスト情報及びイメージ情報のどちらであるかにつき判定し、映像信号がテキスト情報であると判定されたときには、ビーム状の画像光のビーム径が本画像表示装置において設定可能なビーム径のうちで十分小さいビーム径になるようにビーム径調整素子160を制御してもよい。これにより、映像信号の情報内容に合わせて焦点深度を自動的に調整することができる。つまり、文字情報が入力された場合には自動的に被写界深度の深い使用者の視力の善し悪しに依存しない画像で表示できるので、使用者は、画像光の波面曲率の相違に基づく遠近感をより効果的に認識し得る。
以上のような効果は、以下の様な表示映像の特徴に基づくものである。つまり、表示される映像がテキスト情報の場合、奥行き感を表現するより、画像がぼけずにクリアに見えるかが重要であり、そのため、被写界深度が深い映像表示がよく、つまりビーム径が小さい方が良い。逆に、表示される映像が通常のイメージ情報で、奥行き情報が映像信号と共に入力される場合など、奥行き感のある表示が必要な場合には、被写界深度の浅い映像表示が良く、つまりビーム径を人間の瞳孔の径程度に太くしておいた方がよいのである。
また、上述したデジタルインターフェースで画像データが直接入力される場合は、当該画像データのヘッダなどに当該画像データがテキスト情報及びイメージ情報のどちらであるかを識別する識別信号を予め付加し、この付加された識別信号に基づき上述のようにビーム径調整素子160を制御してもよい。
本発明に係る画像表示装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 (a)及び(b)は、図1のビーム径調整素子を示す詳細図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2実施形態におけるビーム径調整素子を示す詳細図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1あるいは第2実施形態におけるビーム径調整素子の変形例を示す詳細図である。 本発明に係る画像表示装置の第3実施形態を示す概略構成図である。 図5のマイクロコンピュータの作用を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、図5のビーム径調整素子を示す詳細図である。 (a)及び(b)は、本発明の第4実施形態におけるビーム径調整素子を示す詳細図である。 (a)及び(b)は、本発明の第5実施形態におけるビーム径調整素子を示す詳細図である。 本発明に係る画像表示装置の第6実施形態を示す概略構成図である。 図10の波面曲率変調素子を示す詳細図である。
符号の説明
B…装置本体、S…光走査ユニット、I…左眼、Ia…瞳孔、Ib…網膜、
10…映像信号処理回路、100、100a…ビーム径調整素子、101…回動板、
101a、101b、101c…開孔部、103…電動機、
110、110c…ビーム径調整素子、110b、110d…摺動板、
114a、114b、114c…開孔部、115…板本体、
116…リニアアクチュエータ、120…ビーム径調整素子、122…ブレード、
130…ビーム径選択スイッチ機構、131、132、133…選択スイッチ、
140…マイクロコンピュータ、160…ビーム径調整素子、161…共通電極、
162…正側電極、162a…中心電極部、162b、162c、…電極部、
162d、…外側電極部、170…波面曲率調整素子。

Claims (9)

  1. 画像信号に基づきビーム状の画像光を形成して出射する画像光出射手段と、
    この画像光出射手段から出射される前記ビーム状の画像光を2次元的に走査する光走査手段とを備える画像表示装置において、
    前記ビーム状の画像光のビーム径を調整するビーム径調整手段を備えて、
    前記ビーム状の画像光を、前記調整ビーム径を有する画像光でもって、前記画像として表示することを特徴とする画像表示装置。
  2. 画像信号に基づきビーム状の画像光を形成して出射する画像光出射手段と、
    この画像光出射手段から出射される前記ビーム状の画像光を2次元的に走査する光走査手段と、
    この光走査手段によって2次元的に走査された前記ビーム状の画像光を眼の瞳孔内に導く導光手段とを備える画像表示装置において、
    前記ビーム状の画像光の経路の途中において当該画像光のビーム径を調整するビーム径調整手段を備えて、
    前記導光手段により導かれた前記画像光を、前記ビーム径調整手段により調整されたビーム径にて、前記画像として前記眼の網膜上に表示することを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記画像光出射手段から出射されるビーム状の画像光の波面曲率を、前記ビーム径調整手段による調整前或いは調整後において調整する波面曲率調整手段を備えて、
    この波面曲率調整手段により調整された波面曲率を有する画像光を、前記調整ビーム径を有する画像光でもって、前記画像として表示することを特徴とする請求項1或いは2に記載の画像表示装置。
  4. 前記ビーム径調整手段は、
    前記画像光のビーム径を選択するビーム径選択手段と、
    前記画像光出射手段から出射される前記ビーム状の画像光のビーム径を、前記ビーム径選択手段により選択されたビーム径に設定するビーム径設定手段とを備えて、
    このビーム径設定手段により設定されたビーム径を、前記ビーム状の画像光の経路の途中における前記調整ビーム径とするようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  5. 前記ビーム径設定手段による設定ビーム径を有する前記ビーム状の画像光の光量を、前記設定ビーム径の増減に応じて増減するように調整する光量調整手段を備えて、
    この光量調整手段により調整された光量にて前記画像を表示することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記ビーム径調整手段は、
    焦点深度が異なる複数の表示モードのいずれかを選択する表示モード選択手段と、
    この表示モード選択手段により選択された表示モードに基づき前記ビーム状の画像光のビーム径を設定するビーム径設定手段を備えて、
    このビーム径設定手段により設定されたビーム径を、前記ビーム状の画像光の経路の途中における前記調整ビーム径とするようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  7. 前記画像信号は、ビーム径情報を含み、
    前記ビーム径調整手段は、前記ビーム径情報に基づき前記ビーム状の画像光のビーム径を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  8. 前記画像信号が奥行き情報を含むか否かにつき判定する判定手段を備え、
    前記ビーム径調整手段は、
    前記判定手段により前記画像信号が前記奥行き情報を含むと判定されたとき、前記ビーム状の画像光のビーム径を設定可能なビーム径のうちで大きい方のビーム径に調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。
  9. 前記画像信号がテキスト情報或いはイメージ情報であるかにつき判定する情報判定手段を備え、
    前記ビーム径調整手段は、
    前記情報判定手段により前記画像信号が前記テキスト情報であると判定されたとき、前記ビーム状の画像光のビーム径を設定可能なビーム径のうちで小さい方のビーム径に調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像表示装置。

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