JP2006265390A - 水性インキ - Google Patents
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Abstract
【課題】 極めて少量でありながら、従来と同等の防腐防かび効果が得られる文房具用の水性インキを提供する。
【解決手段】 少なくとも着色剤と、水及び多価アルコールとからなる溶剤と、防腐防かび剤とからなる水性インキにおいて、前記防腐防かび剤が水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物であって、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppmであることを特徴とする水性インキ。
【解決手段】 少なくとも着色剤と、水及び多価アルコールとからなる溶剤と、防腐防かび剤とからなる水性インキにおいて、前記防腐防かび剤が水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物であって、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppmであることを特徴とする水性インキ。
Description
本発明は、マーキングペン、サインペン、ボールペンなどの筆記具や、スタンプ台、浸透印など文房具に用いられる水性インキに関するものである。
筆記具、スタンプ台、浸透印に用いられる従来公知の水性インキは、腐敗を防止するために通常防腐防かび剤を配合させてあり、特開昭55−43171、特公平4−5704などが公知となっている。これらの防腐剤は多量に摂取しなければ人体に影響が無いものが用いられるが、そもそも菌やかびを殺傷するものなので、若干の毒性を有していることは致し方ない。
しかし、近年、安全問題や環境問題が意識されるようになるのを受けて、防腐防かび剤の使用量をできる限り抑えたより安全でより安心できる文房具用の水性インキが要望されている。
しかし、近年、安全問題や環境問題が意識されるようになるのを受けて、防腐防かび剤の使用量をできる限り抑えたより安全でより安心できる文房具用の水性インキが要望されている。
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであって、極めて少量でありながら、従来と同等の防腐防かび効果が得られる文房具用の水性インキを提供することを目的としている。
前記課題を解決する為に、少なくとも着色剤と、水及び多価アルコールとからなる溶剤と、防腐防かび剤とからなる水性インキにおいて、前記防腐防かび剤が水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物であって、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppmであることを特徴とする水性インキを提供する。
本願発明者は鋭意研究の結果、前記課題を解決したマーキングペン、サインペン、ボールペン、スタンプ台、浸透印など文房具に用いられる水性インキを見出した。
すなわち、着色剤と、水及び多価アルコールとからなる溶剤と、防腐防かび剤を最小構成要素とする水性インキであって、防腐防かび剤として水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物を用い、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppm とすることによって、極めて少量でありながら従来と同等の防腐防かび効果が得られる水性インキを得るものである。
すなわち、着色剤と、水及び多価アルコールとからなる溶剤と、防腐防かび剤を最小構成要素とする水性インキであって、防腐防かび剤として水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物を用い、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppm とすることによって、極めて少量でありながら従来と同等の防腐防かび効果が得られる水性インキを得るものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において用いることのできる着色材は、染料及び顔料を用いることができ、既存のものでも、新規に合成したものでも、適度な色調と濃度とを有するものであれば問題なく用いることができる。
直接染料としては、C.I.ダイレクイトブラック 17、同19、同22、同31、同32、同38、同51、同62、同71、同74、同112、同113、同154、同168、C.I.ダイレクイトイエロー 4、同8、同11、同12、同26、同27、同28、同33、同39、同44、同50、同58、同85、同86、同87、同88、同89、同98、同100、同110、C.I.ダイレクイトレッド 1、同2、同4、同9、同11、同20、同23、同24、同31、同37、同39、同46、同62、同75、同79、同80、同81、同83、同89、同95、同197、同201、同218、同220、同224、同225、同226、同227、同228、同230、C.I.ダイレクイトブルー 1、同15、同22、同25、同41、同71、同76、同77、同80、同86、同90、同98、同106、同108、同199、同120、同158、同163、同168、同199、同226等が挙げられる。
酸性染料としては、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、48、51、同52、同107、同109、同110、同115、同119、同154、同156、C.I.アシッドイエロー 1、同3、同7、同11、同17、同23、同25、同29、同36、同38、同40、同42、同44、同49、同61、同72、同78、同110、同135、同127、同141、同142、C.I.アシッドレッド 6、同8、同9、同13、同14、同18、同26、同27、同32、同35、同37、同42、同51、同52、同57、同80、同82、同83、同87、同89、同92、同94、同106、同111、同114、同115、同129、同131、同133、同134、同138、同145、同158、同186、同198、同249、同254、同265、同276、同289、C.I.アシッドバイオレット 15、同17、C.I.アシッドブルー 1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同29、同40、同41、同43、同59、同62、同74、同78、同80、同83、同90、同93、同100、同102、同103、同104、同112、同113、同117、同127、同138、同158、同161、C.I.アシッドグリーン 3、同9、同16、同25、同27等が挙げられる。
塩基性染料としては、C.I.ベーシックレッド 1、同2、同9、同12、同13、同38、同39、同92、C.I.ベーシックブルー 1、同3、同7、同5、同9、同19、同24、同25、同26、同28、同45、同54、同65、C.I.ベーシックブラック 2、同8等が挙げられる。
他にも天然色素、食用色素、植物色素などの染料も用いることができる。
顔料としては、従来公知の有機顔料及び無機顔料を使用することができ、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ・チオインジゴ系、ベリノン・ベリレン系、イソインドレノン系、アゾメチレンアゾ系などの有機顔料、カーボンブラック、チタン白などの無機顔料、着色樹脂エマルジョン、パール顔料、アルミニウム顔料、光輝性顔料、蓄光顔料、蛍光顔料などを用いることができる。これらの顔料は通常、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−アクリル酸共重合体、及び、それらの金属塩・アンモニウム塩・アミン塩などや、他の公知の樹脂などに練り込んで加工顔料としておくと、溶剤と混合する際に容易に分散するので便利である。また、既に分散剤中に顔料を練り込んである市販の加工顔料を用いても良く、具体的には、MICROLITH Yellow 3G−WA、MICROLITH Yellow 2R−WA、MICROLITH Scarlet R−WA、MICROLITH Blue 4G(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)、EM YELLOW FX−3024、EM SCARLET 2YD、EM GREEN G、EM PINK 2B、EM BLUE 2G(以上、東洋インキ(株)製)、SANDYE SUPER YELLOW 1608、SANDYE SUPER YELLOW D215、SANDYE SUPER BLUE GLL、SANDYE SUPER CARMINE FB(以上、山陽色素(株)製)等を例示することができる。
上記染料及び顔料は単独或いは混合して任意に使用することができる。その配合量は水性インキ全量に対して0.5〜50重量%が好ましい。
本発明において用いることのできる着色材は、染料及び顔料を用いることができ、既存のものでも、新規に合成したものでも、適度な色調と濃度とを有するものであれば問題なく用いることができる。
直接染料としては、C.I.ダイレクイトブラック 17、同19、同22、同31、同32、同38、同51、同62、同71、同74、同112、同113、同154、同168、C.I.ダイレクイトイエロー 4、同8、同11、同12、同26、同27、同28、同33、同39、同44、同50、同58、同85、同86、同87、同88、同89、同98、同100、同110、C.I.ダイレクイトレッド 1、同2、同4、同9、同11、同20、同23、同24、同31、同37、同39、同46、同62、同75、同79、同80、同81、同83、同89、同95、同197、同201、同218、同220、同224、同225、同226、同227、同228、同230、C.I.ダイレクイトブルー 1、同15、同22、同25、同41、同71、同76、同77、同80、同86、同90、同98、同106、同108、同199、同120、同158、同163、同168、同199、同226等が挙げられる。
酸性染料としては、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、48、51、同52、同107、同109、同110、同115、同119、同154、同156、C.I.アシッドイエロー 1、同3、同7、同11、同17、同23、同25、同29、同36、同38、同40、同42、同44、同49、同61、同72、同78、同110、同135、同127、同141、同142、C.I.アシッドレッド 6、同8、同9、同13、同14、同18、同26、同27、同32、同35、同37、同42、同51、同52、同57、同80、同82、同83、同87、同89、同92、同94、同106、同111、同114、同115、同129、同131、同133、同134、同138、同145、同158、同186、同198、同249、同254、同265、同276、同289、C.I.アシッドバイオレット 15、同17、C.I.アシッドブルー 1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同29、同40、同41、同43、同59、同62、同74、同78、同80、同83、同90、同93、同100、同102、同103、同104、同112、同113、同117、同127、同138、同158、同161、C.I.アシッドグリーン 3、同9、同16、同25、同27等が挙げられる。
塩基性染料としては、C.I.ベーシックレッド 1、同2、同9、同12、同13、同38、同39、同92、C.I.ベーシックブルー 1、同3、同7、同5、同9、同19、同24、同25、同26、同28、同45、同54、同65、C.I.ベーシックブラック 2、同8等が挙げられる。
他にも天然色素、食用色素、植物色素などの染料も用いることができる。
顔料としては、従来公知の有機顔料及び無機顔料を使用することができ、例えば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ・チオインジゴ系、ベリノン・ベリレン系、イソインドレノン系、アゾメチレンアゾ系などの有機顔料、カーボンブラック、チタン白などの無機顔料、着色樹脂エマルジョン、パール顔料、アルミニウム顔料、光輝性顔料、蓄光顔料、蛍光顔料などを用いることができる。これらの顔料は通常、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−アクリル酸共重合体、及び、それらの金属塩・アンモニウム塩・アミン塩などや、他の公知の樹脂などに練り込んで加工顔料としておくと、溶剤と混合する際に容易に分散するので便利である。また、既に分散剤中に顔料を練り込んである市販の加工顔料を用いても良く、具体的には、MICROLITH Yellow 3G−WA、MICROLITH Yellow 2R−WA、MICROLITH Scarlet R−WA、MICROLITH Blue 4G(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)、EM YELLOW FX−3024、EM SCARLET 2YD、EM GREEN G、EM PINK 2B、EM BLUE 2G(以上、東洋インキ(株)製)、SANDYE SUPER YELLOW 1608、SANDYE SUPER YELLOW D215、SANDYE SUPER BLUE GLL、SANDYE SUPER CARMINE FB(以上、山陽色素(株)製)等を例示することができる。
上記染料及び顔料は単独或いは混合して任意に使用することができる。その配合量は水性インキ全量に対して0.5〜50重量%が好ましい。
本発明において用いることのできる溶剤は、水及び多価アルコールとからなる混合溶剤である。水は純水、蒸留水、ろ過水、水道水などが用いられる。多価アルコールは、蒸発性、染料溶解性、にじみ防止性等を考慮して、エチレングリコール、プロプレングリコール、ブチレングリコール、ペンチルグリコール、ヘキシルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の多価アルコールを使用することができ、これらのうちのいずれかを混合して用いることもできる。
水と多価アルコールの混合比は、任意に選択することができ、混合溶剤はインキ全量に対して、20〜95重量%を用いることができ、30〜70重量%が特に好ましい。
水と多価アルコールの混合比は、任意に選択することができ、混合溶剤はインキ全量に対して、20〜95重量%を用いることができ、30〜70重量%が特に好ましい。
本発明においては、次の特定の防腐防かび剤を必須構成要素としている。すなわち、水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物を用い、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppmとすることを必須とする。ここで、ppmは「part per million」の略称であって、100万分の1の濃度を表す単位である。
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを併用することによって、初めて、水性インキ全量に対して防腐防かび剤の混合物が100〜200ppmといった極めて少量で、従来と同等の防腐防かび効果が得られる。しかしながら、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩は20ppm以上、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンは60ppm以上を少なくとも水性インキ全量に対して用いることが必要である。どちらかが必要量より少ない場合は、十分な防腐防かび効果を発揮せず、かびの発生を許した。
本発明と同様の効果を1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩単独で得るには250ppm以上、又は、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン単独で得るには750ppm以上配合する必要があるが、防腐防かび剤を多量に配合することは安全上問題があるし、皮膚の荒れなどを引き起こす恐れがあるので好ましくない。
肌荒れを引き起こさない濃度として、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物を200ppm以下とすることが好ましい。また、当該混合物が80ppm以下の場合は、防腐防かび効果を発揮できず、かびの発生を許した。
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンナトリウム塩、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンアルキルアミン塩などが好ましく用いられる。また、微少量を取り扱う為、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩をエチレングリコール・プロピレングリコール・グリセリンなどの多価アルコール及び/又は水に溶解させた溶液として用いることが多い。
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンは、水に溶解又は分散させる為に乳化剤を添加してエマルジョン化したものが好ましく用いられる。
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンを併用することによって、初めて、水性インキ全量に対して防腐防かび剤の混合物が100〜200ppmといった極めて少量で、従来と同等の防腐防かび効果が得られる。しかしながら、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩は20ppm以上、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンは60ppm以上を少なくとも水性インキ全量に対して用いることが必要である。どちらかが必要量より少ない場合は、十分な防腐防かび効果を発揮せず、かびの発生を許した。
本発明と同様の効果を1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩単独で得るには250ppm以上、又は、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン単独で得るには750ppm以上配合する必要があるが、防腐防かび剤を多量に配合することは安全上問題があるし、皮膚の荒れなどを引き起こす恐れがあるので好ましくない。
肌荒れを引き起こさない濃度として、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物を200ppm以下とすることが好ましい。また、当該混合物が80ppm以下の場合は、防腐防かび効果を発揮できず、かびの発生を許した。
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩としては、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンナトリウム塩、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンアルキルアミン塩などが好ましく用いられる。また、微少量を取り扱う為、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩をエチレングリコール・プロピレングリコール・グリセリンなどの多価アルコール及び/又は水に溶解させた溶液として用いることが多い。
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンは、水に溶解又は分散させる為に乳化剤を添加してエマルジョン化したものが好ましく用いられる。
また他に、本発明では一般の筆記具用インキ、文房具用インキに用いられる、ベンゾトリアゾール・トリルトリアゾールなどの防錆剤、ph調整剤、染料溶解助剤、浸透剤、水酸化アンモニウム・水酸化ナトリウム・尿素・ポリビニルアルコールなどの粘度調整剤等を適宜配合してもよい。
以下、本発明を実施例にて説明する。
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩としては、10%濃度の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンナトリウム塩溶液(溶媒はプロピレングリコール及び水)を用いた。例えば、当該溶液をインキ全量に対して0.1重量%配合した場合は、実質的に0.01重量%配合したことになり、濃度は100ppmとなる。
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンとしては、30%濃度の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンエマルジョン溶液(溶媒は水と乳化剤と有機溶剤)を用いた。例えば、当該溶液をインキ全量に対して0.1重量%配合した場合は、実質的に0.03重量%配合したことになり、濃度は300ppmとなる。
また、実施例及び比較例を以下の条件で試験を行なった際の結果も示しておく。
(試験方法)
1.トリプトソーヤ寒天培地に各試料を1.0g滴下し、寒天培地表面全体に広がるように広げる。
2.30℃・80%恒温恒湿器にオープン状態で10分間放置する。
3.蓋をして30℃・80%恒温恒湿器に3日間放置する。
(結果確認方法)
○:かびが発生しなかった。
×:かびが発生した。
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩としては、10%濃度の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンナトリウム塩溶液(溶媒はプロピレングリコール及び水)を用いた。例えば、当該溶液をインキ全量に対して0.1重量%配合した場合は、実質的に0.01重量%配合したことになり、濃度は100ppmとなる。
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンとしては、30%濃度の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンエマルジョン溶液(溶媒は水と乳化剤と有機溶剤)を用いた。例えば、当該溶液をインキ全量に対して0.1重量%配合した場合は、実質的に0.03重量%配合したことになり、濃度は300ppmとなる。
また、実施例及び比較例を以下の条件で試験を行なった際の結果も示しておく。
(試験方法)
1.トリプトソーヤ寒天培地に各試料を1.0g滴下し、寒天培地表面全体に広がるように広げる。
2.30℃・80%恒温恒湿器にオープン状態で10分間放置する。
3.蓋をして30℃・80%恒温恒湿器に3日間放置する。
(結果確認方法)
○:かびが発生しなかった。
×:かびが発生した。
Claims (1)
- 少なくとも着色剤と、水及び多価アルコールとからなる溶剤と、防腐防かび剤とからなる水性インキにおいて、前記防腐防かび剤が水性インキ全量に対して20ppm以上の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン塩と水性インキ全量に対して60ppm以上の2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物であって、かつ、防腐防かび剤の混合物の全量が水性インキ全量に対して100〜200ppmであることを特徴とする水性インキ。
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