JP2006256951A - 滑水性ガラス物品の製法 - Google Patents

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【課題】
車両に取り付けられて窓となる曲げ形状を有するガラス基材に処理剤を塗布して安定的に且つ低コストで滑水性ガラス物品を生産することを可能とする製法を提供すること。
【解決手段】
a)少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を有する直鎖状ポリジメチルシロキサン、及びフルオロアルキルシラン、そして、有機溶媒、酸、及び水を有する溶液を混合して処理剤を得る工程、
b)前記処理剤をガラス基材に塗布する工程
c)ガラス基材に塗布された処理剤を乾燥する工程
d)乾燥後に遊離状態にある未反応の又は加水分解した若しくは縮合した直鎖状ポリジメチルシロキサン及びフルオロアルキルシランを除去する工程
のa)乃至d)の工程を有し、前記工程b)にて、処理剤の塗布を、処理剤を保持した部材を基材に接触させる手段によるもの、又は処理剤の噴霧による手段とするものとしたこと。
【選択図】 なし

Description

本発明は、滑水性被膜が形成された車両に取り付けられて窓となるガラス物品を得るための製法に関する。
車両等の窓ガラスやサイドミラーに水滴等が付着し、雨中での走行がしづらくなる現象が日常的に発生している。このような問題点を解消するために、撥水性又は滑水性の高い被膜をガラス等の基材上に形成させる等の手段がとられている。
特許文献1では、パーフルオロアルキルシラン、オルガノポリシロキサン等を有する車両ガラス用表面処理剤が開示され、当該処理剤にて室温で乾燥して形成された被膜は、撥水性、滑水性に優れ、ジャダーの発生を抑制することが示されている。
しかしながら、このような処理剤から得られる被膜の撥水性、滑水性及び耐久性は、処理剤中のパーフルオロアルキルシランやオルガノポリシロキサンの濃度や反応性によって大きく変化する。又、このような処理剤を用いると、処理後に被膜の形成に関与しなかった撥水性、滑水性等の機能を生じせしめる機能成分が余剰分として乾固するので、得られる被膜の透光性、撥水性、滑水性等の機能に悪影響を与える。そして、布等の払拭で該余剰分を除去する際、除去のし易さは、パーフルオロアルキルシランやオルガノポリシロキサンの処理剤中の濃度や反応性に依存する。しかしながら、特許文献1ではこれらの点についての検討はなされていない。
特許文献2では、末端に加水分解可能な官能基を有し、他端にフルオロアルキル基を有するシリコーンを酸、水等を含有する溶液に混合してなる処理剤が開示され、当該処理剤にて得られる被膜は、撥水性、滑水性に優れることが示されている。しかしながら、特許文献2で開示されている処理剤は、基材への塗布性については具体的な検討がなされていない。車両に取り付けられて窓となるガラス基材は、曲げ形状を有していることから、処理剤を塗布して安定的に且つ低コストで物品を生産するためには、なお技術的な障壁が存在する。
特開平2−233535号公報 特開2000−144056公報
本発明は、車両に取り付けられて窓となる曲げ形状を有するガラス基材に処理剤を塗布して安定的に且つ低コストで滑水性ガラス物品を生産することを可能とする製法を提供することを課題とする。
すなわち本発明の滑水性ガラス物品の製法は、車両に取り付けられて窓となる滑水性ガラス物品の製法であり、
a)少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を2個又は3個有し、且つジメチルシロキサンユニット(Si(CHO)の数が30〜400である直鎖状ポリジメチルシロキサン、及び加水分解可能な官能基を有し、且つフルオロカーボンユニット(CF又はCF)の数が6〜12であるフルオロアルキルシラン、そして、有機溶媒、酸、及び水を有する溶液を混合して処理剤を得る工程、
b)前記処理剤をガラス基材に塗布する工程
c)ガラス基材に塗布された処理剤を乾燥する工程
d)乾燥後に遊離状態にある未反応の又は加水分解した若しくは縮合した直鎖状ポリジメチルシロキサン及びフルオロアルキルシランを除去する工程
のa)乃至d)の工程を有し、前記工程a)にて処理剤の総量に対し、重量濃度で前記直鎖状ポリジメチルシロキサンが0.2〜3.0重量%、前記フルオロアルキルシランが0.2〜2.0重量%、そして、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンと前記フルオロアルキルシランとの総量が0.5〜3.5重量%となるように調整し、前記工程b)にて、処理剤の塗布を、処理剤を保持した部材を基材に接触させる手段によるもの、又は処理剤の噴霧による手段とするものとしたことを特徴とする。
そして、前記工程b)にて、ガラス基材を、温度が5℃以上70℃以下でpH4以下の酸性溶液中に10秒以上600秒以下接触されたものとすることにより、清浄な表面を有するガラス基材を安定的に提供できる。該処理をすることにより、ガラス基材表面のシラノール基を多数生じせしめることができ、形成される被膜とガラス基材との密着性をより向上させることに奏功させることができるので好ましい。
又、前記工程c)にてガラス基材の表面温度を15〜250℃とすることで基材に塗布された処理剤を乾燥する工程を設けることで、塗布された処理剤のキュアリング時間を短縮化せしめるのでより好ましい。
尚、以降、本明細書において、直鎖状ポリジメチルシロキサン、フルオロアルキルシランの双方を示す場合、「機能成分」と表記される。また、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランとの総量を示す場合、「機能成分の総量」と表記される。
前記直鎖状ポリジメチルシロキサンは、滑水性に優れるジメチルシロキサン鎖を有するので、得られる被膜の滑水性を向上させる。一方、前記フルオロアルキルシランは、耐久性に優れたフルオロアルキル鎖を有するので、得られる被膜の耐久性を向上させる。
前記直鎖状ポリジメチルシロキサンは、少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を2個又は3個有し、前記フルオロアルキルシランも加水分解可能な官能基を有する。加水分解可能な官能基は、処理剤に含まれる酸と水によって加水分解し、反応性の高いシラノール基を形成する。これにより処理剤を基材に塗布すると、基材表面とシラノール基が反応し、該直鎖状ポリジメチルシロキサン及び該フルオロアルキルシランは基材と強固に結合し、結果として得られる滑水性被膜の耐久性が改善する。
さらに又、前記酸と水は、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンや前記フルオロアルキルシランの加水分解可能な官能基を加水分解させて基材と結合可能なシラノール基を生成させる効果がある。
本発明の滑水性ガラス物品の製法では、車両に取り付けられて窓となる曲げ形状を有するガラス基材に滑水性被膜を形成するための処理剤を簡便に且つ安定的に塗布できることから、車両用窓用の滑水性ガラス物品の生産効率を向上せしめる。
本発明で使用される滑水性被膜を得るための処理剤は、少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を2個又は3個有し、且つジメチルシロキサンユニット(Si(CHO)の数が30〜400である直鎖状ポリジメチルシロキサン、及び加水分解可能な官能基を有し、且つフルオロカーボンユニット(CF又はCF)の数が6〜12であるフルオロアルキルシラン、そして有機溶媒、酸、及び水を有する溶液を混合してなる処理剤であり、処理剤の総量に対し、重量濃度で前記直鎖状ポリジメチルシロキサンが0.2〜3.0重量%、前記フルオロアルキルシランが0.2〜2.0重量%、さらに、機能成分の総量が0.5〜3.5重量%混入されたことを特徴とする。
本発明での処理剤に使用される直鎖状ポリジメチルシロキサンは、ジメチルシロキサンユニット(Si(CHO)の数を30〜400とすることが重要である。
前記直鎖状ポリジメチルシロキサンのジメチルシロキサンユニット数が400を超えると、直鎖状ポリジメチルシロキサンの加水分解可能な官能基の数がジメチルシロキサンユニットに対して相対的に減少することになり、ポリジメチルシロキサンの反応性が低下する。この結果、得られる被膜は、基材との結合が弱くなり、被膜の耐光性や耐泥水研磨性が低下し、得られる滑水性被膜の劣化が早くなる。
本発明で得られる滑水性ガラス物品は車両用窓用であるから、太陽光に暴露される機会が多い。そして、砂埃が付着する機会が多いので、清掃時に雑巾やワイパー等での払拭により泥水研磨されることになる。耐光性や耐泥水研磨性に優れる被膜の形成は、実用の観点から非常に重要であり、車両の窓に被膜を形成するにあたっては、これらは特に重要となる。
一方、本発明での処理剤を基材に処理すると、処理剤中の機能成分の加水分解可能な官能基と基材表面に存在するシラノール基に代表される水酸基等の反応性基が反応して結合することにより機能成分が基材に固定される。従って、該ユニット数が少なくなると、基材上に固定されるジメチルシロキサンユニット数が減少することになる。本発明での検討の結果、形成される被膜の耐泥水研磨性は、該ユニット数に影響されることが判明した。そして、該ユニット数を30以上とするとこれら特性が顕著に向上し、得られる被膜の長期使用に奏功する。
又、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンは、少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を2個又は3個有することが重要である。両末端の加水分解可能な官能基の数が1個以下である場合、該ポリジメチルシロキサンの反応性が大幅に低下し、基材との結合が弱くなる。これにより得られる滑水性被膜の耐光性が低下し、被膜の劣化が早くなるので好ましくない。
さらに、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンは、処理剤の総量に対し0.2〜3.0重量%混入されることが重要である。一般的に撥水剤としては、パーフルオロアルキルシランが機能成分に用いられているが、これは滑水性が低く、50μlの水滴が滑落できる最小傾斜角度(以降、転落角と表記する)も25〜27°と大きい。
滑水性被膜を実際に使用するにあたり、滑水性の指標となるこの転落角が20°前後で、水滴の被膜からの滑落性、又は飛散性に違いがあることが体感される。そして、滑水性被膜を車両の窓に使用した場合には、このことは顕著に体感される。
そして、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンが、処理剤の総量に対し0.2重量%未満の場合、得られる被膜の転落角が20°を超えるので、被膜の滑水性が低いものとなる。
又、処理剤を基材に塗布、そして乾燥後には、余剰分が乾固物となって基材上に残留する。処理剤の総量に対する前記直鎖状ポリジメチルシロキサンの濃度が3.0重量%を超えると、被膜形成の際、乾固物の量が増加し、この除去工程に負荷がかかり、時間を要するようになる。この長時間の払拭は、被膜を擦傷する可能性を高め、滑水性、耐久性等に悪影響を与える危険性を高める。
前記除去工程は、手作業による払拭、又は機械的に圧力をかけての払拭による方法が効率的である。かくして、除去工程に時間がかかる場合には、結果として、乾固物を除去しきれず、被膜上に残留する場合が多くなる。余剰分が残留すると、水滴が余剰分に引っかかりスムーズに移動できなくなるため、滑水性が低下する。さらに、余剰分は白くまだらに被膜表面に残留するため、被膜の透光性の低下をもたらす。
除去工程について、普通乗用車のフロントウィンドウに処理剤を塗布、乾燥後に、紙タオル、布等の含液可能な部材を用いる手作業による払拭を行って検討したところ、除去工程の時間が6分を超えると相当な疲労を体感し、余剰分の除去が十分行えなくなることが判明した。そして、この除去工程が6分を超えるような処理剤の場合、工場のライン等で、前記部材を基材に押し当て、余剰分を除去するような機構を設けたとしても、余剰分の除去に時間を要するため、滑水性ガラス物品の生産効率が低下する。
そして、検討の結果、処理剤の総量に対する前記直鎖状ポリジメチルシロキサンの濃度を3.0重量%以下とすれば、上記点についても考慮した処理剤とすることができることがわかった。又、上記除去工程は、より短時間となることが好ましく、具体的には3分以内であればなおよい。この点を考慮すると前記直鎖状ポリジメチルシロキサンは、処理剤の総量に対し2.5重量%以下にすることが好ましい。
前記直鎖状ポリジメチルシロキサンとしては、下記一般式[1]で示されるポリジメチルシロキサンが好適に用いられる。
Figure 2006256951
ここで、X及びXは、それぞれ、1価の加水分解可能な官能基であり、A及びAは、それぞれ、2価の炭化水素基、-(CH)-NH-CO-O-基([i]は0〜9の整数)、若しくは、酸素である。又、[n]は30〜400の整数でジメチルシロキサンユニットの数を表す。さらに、[a]及び[b]は、それぞれ、0〜3の整数であり、[a]又は[b]の少なくとも一方は2又は3でなければならない。
前記一般式[1]で示されるポリジメチルシロキサンのA及びAは、加水分解可能な官能基と撥水性や滑水性を発現するジメチルシロキサン鎖を繋ぐ部位である。従って、この部位の安定性が低下すると、滑水性被膜からジメチルシロキサン鎖が容易に脱落するようになり、被膜の耐久性が低下する。このことから、前記一般式[1]で示されるポリジメチルシロキサンのA及びAは安定性に優れる2価の炭化水素基や酸素が好ましい。
又、本発明の処理剤に使用される前記フルオロアルキルシランは、加水分解可能な官能基を有し、さらに分子中にフルオロカーボンユニット(CF又はCF)の数が6〜12であるパーフルオロアルキル基(CF(CFt−1−)またはパーフルオロアルキレン基(−(CF−)を有するものが用いられる。フルオロカーボンユニット(CF又はCF)の数が増加すると、得られる滑水性被膜の耐光性や耐泥水研磨性が向上する。ここで、前記t、及びuは整数を表している。
しかしながら、フルオロカーボンユニットの数が増加すると、該フルオロアルキルシランの凝固点が常温以上にまで上昇するため、機能成分が凝固しやすくなって塗布が困難になるほか、該フルオロアルキルシランが余剰分となった場合には、これらが基材表面により強固に固着するようになり、余剰分の除去に要する負荷が増加する。
従って、得られる被膜の耐光性や耐泥水研磨性を向上させ、且つ処理剤の塗布を容易にせしめ、さらに乾燥後の余剰分の除去を容易にせしめ、普通乗用車のフロントウィンドウにおける余剰分の除去に要する時間を6分以下にするためには、フルオロカーボンユニットの数は6〜12とすることが重要である。
さらに又前記フルオロアルキルシランは、その混入量を、処理剤の総量に対し、重量濃度で0.2〜2.0重量%とすることが重要である。0.2重量%未満では耐光性や耐泥水研磨性が著しく低下する。又、2.0重量%を超えると滑水性が大幅に低下し、転落角が20°を超える。そして、より高い滑水性(転落角;18°以下)と耐久性を得るためには、その混入量を、重量濃度で0.5〜1.6重量%とすることが好ましい。
前記フルオロアルキルシランとしては、下記一般式[2]で示される片側末端に加水分解可能な官能基を有するフルオロアルキルシランや下記一般式[3]で示される両側末端に加水分解可能な官能基を有するフルオロアルキルシランが好適に用いられる。
Figure 2006256951
ここで、Yは1価の加水分解可能な官能基である。さらに、[m]は6〜12の整数であり、フルオロカーボンユニット(CF又はCF)の数を表す。さらに、[p]は1〜3の整数であり、加水分解可能な官能基の数を表す。
Figure 2006256951
ここで、Y及びYは、それぞれ、1価の加水分解可能な官能基である。さらに、[m]は6〜12の整数であり、フルオロカーボンユニットの数を表す。さらに、[q]及び[r]は、それぞれ、1〜3の整数である。
前記フルオロアルキルシランとしては、片側末端に加水分解可能な官能基を有するフルオロアルキルシランとしてCF3(CF211CH2CH2Si(OCH33、CF3(CF211CH2CH2SiCH3(OCH32、CF3(CF211CH2CH2Si(CH32OCH3、CF3(CF29CH2CH2Si(OCH33、CF3(CF29CH2CH2SiCH3(OCH32、CF3(CF29CH2CH2Si(CH32OCH3、CF3(CF27CH2CH2Si(OCH33、CF3(CF27CH2CH2SiCH3(OCH32、CF3(CF27CH2CH2Si(CH32OCH3、CF3(CF25CH2CH2Si(OCH33、CF3(CF25CH2CH2SiCH3(OCH32、CF3(CF25CH2CH2Si(CH32OCH3、CF3(CF211CH2CH2SiCl3、CF3(CF211CH2CH2SiCH3Cl2、CF3(CF211CH2CH2Si(CH32Cl、CF3(CF29CH2CH2SiCl3、CF3(CF29CH2CH2SiCH3Cl2、CF3(CF29CH2CH2Si(CH32Cl、CF3(CF27CH2CH2SiCl3、CF3(CF27CH2CH2SiCH3Cl2、CF3(CF27CH2CH2Si(CH32Cl、CF3(CF25CH2CH2SiCl3、CF3(CF25CH2CH2SiCH3Cl2、CF3(CF25CH2CH2Si(CH32Cl等のものが使用でき、さらに、両側末端に加水分解可能な官能基を有するフルオロアルキルシランとしては、(CH3O)3SiCH2CH2(CF212CH2CH2Si(OCH33、(CH3O)2CH3SiCH2CH2(CF212CH2CH2SiCH3(OCH32、CH3O(CH32SiCH2CH2(CF212CH2CH2Si(CH32OCH3、(CH3O)3SiCH2CH2(CF210CH2CH2Si(OCH33、(CH3O)2CH3SiCH2CH2(CF210CH2CH2SiCH3(OCH32、CH3O(CH32SiCH2CH2(CF210CH2CH2Si(CH32OCH3、(CH3O)3SiCH2CH2(CF28CH2CH2Si(OCH33、(CH3O)2CH3SiCH2CH2(CF28CH2CH2SiCH3(OCH32、CH3O(CH32SiCH2CH2(CF28CH2CH2Si(CH32OCH3、(CH3O)3SiCH2CH2(CF26CH2CH2Si(OCH33、(CH3O)2CH3SiCH2CH2(CF26CH2CH2SiCH3(OCH32、CH3O(CH32SiCH2CH2(CF26CH2CH2Si(CH32OCH3、Cl3SiCH2CH2(CF212CH2CH2SiCl3、Cl2CH3SiCH2CH2(CF212CH2CH2SiCH3Cl2、Cl(CH32SiCH2CH2(CF212CH2CH2Si(CH32Cl、Cl3SiCH2CH2(CF210CH2CH2SiCl3、Cl2CH3SiCH2CH2(CF210CH2CH2SiCH3Cl2、Cl(CH32SiCH2CH2(CF210CH2CH2Si(CH32Cl、Cl3SiCH2CH2(CF28CH2CH2SiCl3、Cl2CH3SiCH2CH2(CF28CH2CH2SiCH3Cl2、Cl(CH32SiCH2CH2(CF28CH2CH2Si(CH32Cl、Cl3SiCH2CH2(CF26CH2CH2SiCl3、Cl2CH3SiCH2CH2(CF26CH2CH2SiCH3Cl2、Cl(CH32SiCH2CH2(CF26CH2CH2Si(CH32Cl等が使用できる。
ただし、両側末端に加水分解可能な官能基を持ったフルオロアルキルシランは、両側末端に加水分解可能な官能基を持つが故に、縮合が進みやすく、このため処理剤の塗布が困難となる傾向がある。さらに、余剰分となった場合には縮合した余剰分となりやすいため余剰分は基材に強固に固着し、乾燥後の余剰分の除去が困難となる。この点を考慮すると、片側末端のみに加水分解可能な官能基を有するフルオロアルキルシランとすることが好ましい。
又、機能成分での加水分解可能な官能基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基、クロロ基又はイソシアネート基等を用いることができる。ただし、加水分解可能な官能基の反応性が高すぎると、処理剤を調合する時の取扱いが難しくなるだけでなく、処理剤のポットライフが短くなる。一方、反応性が低すぎると、加水分解反応が十分進行しなくなり、生成するシラノール基の量が十分でなくなるため、基材と得られる滑水性被膜の結合が十分でなくなり、被膜の耐久性が低くなる。取扱いの容易さ、処理剤のポットライフ、得られる滑水性被膜の耐久性を考慮すると、加水分解可能な官能基としてはアルコキシ基が好ましく、中でもメトキシ基、エトキシ基が特に好ましい。
そして、機能成分の総量は、処理剤の総量に対し、重量濃度で0.5〜3.5重量%混入されることが重要である。0.5重量%未満では得られる被膜の耐光性や耐泥水研磨性が低下する。一方、3.5重量%を超える場合では余剰分の除去性が低下し、処理剤の塗布、乾燥後の余剰分の除去工程において、紙タオル、布、スポンジ等を用いる手作業による払拭時間が普通乗用車のフロントウィンドウにおいて6分を超える。そして、被膜の耐久性をより高いものとし、処理剤の塗布・乾燥後の余剰分の除去を容易なものとするためには、0.8〜3.0重量%とすることが好ましい。
又、前記ポリジメチルシロキサンは、少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を2個又は3個有していれば良いが、そのようなものとして、加水分解可能な官能基を片側末端のみに有するもの、あるいは、両側末端に加水分解可能な官能基を有しているものを用いることができる。片側末端のみに反応性基を有するものは、他端が疎水性の高いアルキル基であるため、より転落性の向上が望める。また、生成するシラノール基の数が少なく反応性が低い。このため、縮合した余剰分の生成が少ないので、結果、被膜に強固に固着する乾固物の生成が少なく、塗布、乾燥後の余剰分の除去が容易となる傾向があるが、基材とも反応しにくくなる。従って、片側末端のみに加水分解可能な官能基を有するものを使用する場合は、処理剤中の該ポリジメチルシロキサンや前記フルオロアルキルシランの量を多くすることが好ましく、具体的には処理剤の総量に対し、その混入量を、重量濃度で直鎖状ポリジメチルシロキサンを0.5〜2.5重量%、フルオロアルキルシランを0.6〜1.6重量%、さらに、機能成分の総量を1.2〜3.0重量%とすることが好ましい。
他方、両側末端に加水分解可能な官能基を有するものは反応性が高くなる。このため、基材と強固に結合しやすく、結果として耐久性に優れた滑水性被膜が得られるが、縮合された余剰分が生成しやすいので、処理剤を塗布・乾燥後の余剰分の除去性が悪くなる傾向がある。従って、両側末端に加水分解可能な官能基を有するものを使用する場合は、処理剤中の該ポリジメチルシロキサンや前記フルオロアルキルシランの量を少なくすることが好ましく、具体的には処理剤の総量に対し、その混入量を、重量濃度で直鎖状ポリジメチルシロキサンが0.2〜2.0重量%、フルオロアルキルシランが0.5〜1.4重量%、さらに、機能成分の総量が0.8〜2.5重量%とすることが好ましい。
処理剤に用いる溶媒には、他の成分(直鎖状ポリジメチルシロキサン、フルオロアルキルシラン、水、酸)を溶解させる有機溶媒を用いることができ、これらにはエチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ヘキサン、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素溶媒類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類やそれらの混合物を用いることが好ましい。中でも、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ヘキサン、ジエチルエーテル及びジイソプロピルエーテルの中から選ばれる一種以上の溶媒とエチルアルコールやイソプロピルアルコール等の低級アルコールの混合溶媒は、直鎖状ポリジメチルシロキサン、フルオロアルキルシラン、水及び酸の溶解性が高く、さらに、処理剤の塗布性(塗り伸ばしやすさ)や処理剤の乾燥時間(作業時間)が適度になるので特に好ましい。
又、本発明の処理剤に使用される水は、前記直鎖状ポリジメチルシロキサン及び前記フルオロアルキルシランが有する加水分解可能な官能基の数に対して、分子数で1倍〜100倍とするのが好ましい。1倍未満では、加水分解反応が進行せず、シラノール基が十分に生成しにくく、得られる滑水性被膜の耐久性が低下し、好ましくない。又、100倍を超えると、前記直鎖状ポリジメチルシロキサン、前記フルオロアルキルシラン及び水が処理剤内で均一に溶解することが難しくなり好ましくない。又、水の量が増えると、反応速度が大きくなり、結果として処理剤のポットライフが短くなる。従って、ポットライフを考慮すると50倍以下であることがより好ましい。
さらに処理剤に使用される酸は、機能成分の加水分解反応を促進させる触媒的な役割をし、硝酸、塩酸、酢酸、硫酸、その他有機酸等を使用することができる。そして、前記水と混合した状態でpH値が0〜5、好ましくは、0〜2となるように混合される。
次に滑水性ガラス物品を得るための処理剤の好ましい調製方法について説明する。滑水性ガラス物品を得るための処理剤は、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンと前記フルオロアルキルシランと溶媒の混合物に、加水分解反応を起こさせるための水と酸を添加、混合し、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンと前記フルオロアルキルシランとを加水分解させることにより得られる。ここで、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランとを先に混合するのは、両成分を処理剤中に均質に混合させるためである。しかしながら、酸、水、直鎖状ポリジメチルシロキサン及びフルオロアルキルシランを同時に混合しても良い。
次に、得られた処理剤を使用して、滑水性ガラス物品を得る方法について説明する。上記で得られた塗布液を基材表面に塗布する方法において、処理剤を保持した部材を基材に接触させる手段では、所謂手塗り又はそれに均等な手段による塗布方法で行われる。布、紙タオル、スポンジ、刷毛、ブラシ、不織布等部材に処理剤を含浸、浸透させる等の手段で処理剤を保持させ、該部剤をロボットや人間の手等で基材に接触させることで基材上に処理剤が塗布される。又、処理剤の噴霧による手段では、スプレーによる塗布方法で、ロボットや人間の手等で基材に処理剤を噴霧し、基材上に処理剤が塗布される。
処理剤が塗布されるガラス基材は、特に限定されるものではないが、例えば、車両用窓ガラスに通常使用されているフロ−ト板ガラス、又はロ−ルアウト法で製造されたソーダ石灰ガラス等無機質の透明性がある板ガラスを使用できる。当該板ガラスには、無色のもの、着色のもの共に使用可能で、他の機能性膜との組み合わせ、ガラスの形状等に特に限定されるものではない。平板ガラス、曲げ板ガラス、合せガラス、複層ガラス、これらに加え、風冷強化ガラス、化学強化ガラス等の車両窓として使用されうるガラス種がガラス基材として使用される。
そして、前記ガラス基材に処理剤が塗布される前には、ガラス基材表面を清浄なものとするために研磨処理がなされることが好ましい。ガラス基材表面を、酸化セリウム(セリア)または/および酸化アルミニウム(アルミナ)または/および酸化珪素等の無機金属酸化物を主成分とする微細粉体である表面研摩剤を用い、湿式でブラシ、スポンジまたは布等でガラス基材面を研摩する。
好ましい条件の一例としては、約200rpmで回転するブラシの研摩面を押圧約0.02kg/cm2 とし、研摩剤として三井金属鉱業(株)製ミレ−クA(T)〔酸化セリウム(セリア)を約2wt%の濃度で水に懸濁させた研摩液を用い、前記ガラス基板面を表面研摩した場合、該ガラス基板面には疵は見られない程度で、ガラス表面に付着した汚れや水垢や所謂ヤケを完全に除去可能であり、さらに表面のごく薄いガラス質層、例えば曲げまたは/および強化ガラス面に形成された成分組成変性層(シリカリッチ層)をも除去できる。
研摩液の濃度としては、水に対し前記研摩剤を0.1wt%以上10wt%以下含有させた懸濁濃度であり、0.1wt%未満の低濃度ではガラス表面に付着した汚れや水垢や所謂ヤケを完全に除去し難く、10wt%を超える高濃度ではガラス表面に疵が発現しやすく、さらには研摩剤の不経済につながる。好ましくは0.5wt%以上5wt%以下含有させた懸濁濃度である。
次いで、該研摩処理したガラス基材表面を、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸あるいは酢酸、ギ酸、シュウ酸等の有機酸をpH4以下になるよう添加調製された水溶液でなる酸性溶液を用いることが好ましい。該酸性溶液の温度が5℃以上70℃以下、処理時間が10秒以上600秒以下の条件下で酸処理することで、研摩処理ガラス表面のナトリウムイオンの抽出やシロキサン結合の切断によりシラノ−ル基を効率的に生成されるようになる。
酸性溶液の温度が5℃未満の温度では上記シラノ−ル基の生成反応の速度が大幅に低下し、処理時間が増大する傾向がある。この場合、実際上の量産タクトでは実効を失うものであり、70℃を超える温度では上記シラノ−ル基の生成反応の速度が増大するものの、揮発成分の蒸発(特に、塩酸などの酸成分)による処理液中の酸濃度の低下や水の蒸発による酸濃度の変動および酸成分の蒸発による周辺設備の腐食などの不都合が生じやすくなる。
又、酸処理時間が10秒未満の処理時間ではガラス表面のナトリウムイオンの抽出やシロキサン結合の切断によりシラノ−ル基の生成を効率的に行うことができず、600秒を超える処理時間では実際上の量産タクトでは実効を失うものとなる。
好ましくは酸性溶液がpH3.5以下で、該液の温度が10℃以上60℃以下、処理時間が15秒以上420秒以下の条件下で酸処理する。酸処理は、酸性溶液と接触させて行われることが好ましいが、他にスプレ−法、フロ−コ−ト法等、浸漬法と同等あるいは近似した酸処理効果が得られる方法であれば採用してもよい。
次に処理剤を基材に塗布後の処理について述べる。基材に処理剤を塗布後、乾燥させることで、前記ポリジメチルシロキサン及び前記フルオロアルキルシランを基材と結合させる。乾燥手段は、風乾でよく、室温で、例えば、15℃〜30℃、相対湿度30%〜60%の環境で、5分間〜20分間で放置するだけでよい。乾燥時間、すなわちキュアリング時間を短くするために、汎用のドライヤー等で熱風を吹き付けることや、基材を加熱炉で加熱する等の手段で、30℃〜250℃で加熱してもよい。
最後に、余剰分が乾固物となって被膜上に残留するので、この余剰分を有機溶剤で湿らした紙タオルや布および/または乾いた紙タオル、布、スポンジ等で払拭することにより滑水性被膜が形成された基材が得られる。処理剤を基材に塗布、乾燥後、基材は、例えば搬送ローラーやコンベヤ等の基材を搬送するための機構により搬送される。この搬送時に基材に対して前記部材を押し当てる機構を設けることにより余剰分を効率良く除去できるようになる。
尚、本発明における滑水性とは、実施例の評価方法で述べるような方法で評価されるもので、サンプル表面上に50μlの純水を滴下した後、該サンプルを徐々に傾けていき、水滴が動き始める時点の傾斜角度を測定することで評価するものである。尚、該傾斜角度を転落角(°)とし、転落角は協和界面科学製CA−A型を用いて大気中(約25℃)で測定して得られたものである。
以下に本発明の実施例について説明する。尚、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。滑水性ガラス物品の評価方法を以下に示す。
〔滑水性ガラス物品の評価方法〕
(1)接触角 滑水性ガラス物品表面に、純水約2μlを置いたときの水滴とサンプル表面とのなす角を接触角計で測定した。尚、接触角計には協和界面科学製CA−X型を用い、大気中(約25℃)で測定した。
(2)転落角 サンプルを水平に保持した状態で、サンプル表面上に50μlの純水を滴下した後、サンプルを徐々に傾けていき、水滴が動き始める時点の傾斜角度を転落角(°)とした。尚、転落角は協和界面科学製CA−A型を用いて大気中(約25℃)で測定した。転落角の初期性能が、20°以下のものを滑水性の指標に関し合格(表1中で○と表記)、18°以下のものを特に優れるとした(表1中で◎と表記)。尚、20°超のものは不合格とし、表1中にて×と表記した。
(3)余剰分の除去性 処理剤を塗布して風乾させた後、目視で白くまだらに残留している余剰分をイソプロピルアルコールで湿らした紙タオル(品名:キムタオル)で拭き上げて透明なサンプル(普通自動車のフロントウィンドウ)を作製する際に、透明サンプルを得るのに要する時間を測定した。余剰分の除去時間(拭き取り時間)が6分以下であるものを合格とした(表1中に○と表記)。さらに3分以内で完了するものは特に余剰分の除去性が特に優れると判断した(表1中で◎と表記)。尚、除去時間に6分超要したものは不合格とし、表1中にて×と表記した。
(4)耐泥水研磨性(セリア研磨性) ガラス用研磨剤ミレークA(T)(三井金属鉱業製)を水道水に分散させたセリア懸濁液(10重量%)を染み込ませた綿布で、サンプル表面を約1.5kg/cmの強さで研磨した。研磨領域の70%が親水化するまでの研磨回数(往復)を評価した。ここでは、40回以上を合格(表1中で○と表記)、50回以上を良(表1中で◎と表記)、60回以上を優(表1中で◎+と表記)とした。尚、40回未満のものを不合格とし、表1中で×と表記した。
(5)耐光性 メタルハライドランプの強力なUV光を以下の条件でサンプルに2時間照射した後の接触角(°)を測定して評価した。ここでは試験後の水滴の接触角が70°以上を合格(表1中で○と表記)、80°以上を良(表1中で◎と表記)、95°以上を優(表1中で◎+と表記)とした。尚、70°未満のものを不合格とし、表1中で×と表記した。
・ ランプ:アイグラフィックス製M015−L312
・ ランプ強度:1.5kW
・ 照度:下記条件における測定値が128mW/cm
・ 測定装置:紫外線強度計(ミノルタ製、UM−10)
・ 受光部:UM−360(受光波長域;310〜400nm、ピーク波長;365±5nm)
・ 測定モード:放射照度測定
本発明の処理剤を処理した滑水性被膜が被覆された基材は屋外で使用されることが多く、太陽光に暴露される。また、砂埃も付着しやすいため、清掃時の雑巾払拭や車両用ガラスに使用した場合のガラスの上げ下げ、ワイパー払拭時には乾燥した、あるいは、水を含んだ砂埃によって表面が研磨される。このようなことを考慮すると、耐光性や耐泥水研磨性を改善させることは被膜の寿命を長くするためには重要である。
実施例1
(1)処理剤の調製 処理剤は、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランを混合して得られた混合物に酸性水溶液を添加、攪拌することによって得た。図1に処理剤の調製手順と各薬液の混入割合(重量比)を示す。又、サンプルの作製条件と結果物の評価結果を表1に示す。
先ず、ジメチルシロキサンユニットの数が250の両末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)SiCHCH{Si(CHO}250Si(CHCHCHSi(OCH〕;0.50g、メチルエチルケトン;48.85g、フルオロカーボンユニットの数が8のフルオロアルキルシラン〔CF(CFCHCHSi(OCH〕;0.80gとイソプロピルアルコール;48.85gを混合し、約5分間攪拌した。次いで、0.5N硝酸水溶液;1.0gを添加し、約2時間室温で攪拌した。以上の方法により、処理剤の総量に対し、混入された直鎖状ポリジメチルシロキサンの重量濃度(以降「ポリジメチルシロキサン濃度」と記載する)が0.5重量%、処理剤の総量に対し、混入されたフルオロアルキルシランの重量濃度(以降「フルオロアルキルシラン濃度」と記載する)が0.8重量%の処理剤を得た。
(2)ガラス基板の洗浄
300mm×300mm×2mm厚サイズのフロートガラス、又は普通自動車のフロントウィンドウの表面を研磨液を用いて研磨し、水洗及び乾燥した。なお、ここで用いた研磨液は、ガラス用研磨剤ミレークA(T)(三井金属鉱業製)を水に混合した2wt%のセリア懸濁液を用いた。
(3)滑水性被膜の形成
上記(1)で調製した処理剤;1.0ml(300mm×300mm×2mm厚サイズ)、又は10ml(フロントウィンドウ)をガラス基板上に滴下し、綿布(商品名;ベンコット)でガラス全面に十分引き伸ばした後、5分程度風乾した。その後、目視で白くまだらに残留している余剰分をイソプロピルアルコールで湿らした紙タオルで拭き上げて透明なサンプルを得た。
上記[滑水性ガラス物品の評価方法]に記載した要領で評価したところ、表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに50往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が85°と高く、耐久性に優れていた。
Figure 2006256951
実施例2
ジメチルシロキサンユニットの数が400の両末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)SiCHCH{Si(CHO}400Si(CHCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が80°と高く、耐久性に優れていた。
実施例3
ジメチルシロキサンユニットの数が100の両末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)SiCHCH{Si(CHO}100Si(CHCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は17°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに50往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が84°と高く、耐久性に優れていた。
実施例4
ジメチルシロキサンユニットの数が50の両末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)SiCHCH{Si(CHO}50Si(CHCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに50往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が80°と高く、耐久性に優れていた。
実施例5
ジメチルシロキサンユニットの数が250の両末端ジアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)(HC)SiCHCH{Si(CHO}250Si(CHCHCHSi(CH)(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、
初期転落角は16°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに50往復を要し、耐久性に優れていた。さらに、耐光性試験では2h照射後の接触角が76°であった。
実施例6
ジメチルシロキサンユニットの数が250の片末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHSiO{Si(CHO}250Si(CHCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は16°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに55往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が80°と高く、耐久性に優れていた。
実施例7
フルオロアルキルシラン濃度を1.6重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好で、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに55往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が83°と高く、耐久性に優れていた。
実施例8
フルオロアルキルシラン濃度を0.4重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示した。さらに又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに40往復、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角は75°であった。
実施例9
フルオロカーボンユニットの数が10のフルオロアルキルシラン〔CF(CFCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は17°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに50往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角は106°と高く、耐久性に優れていた。
実施例10
フルオロカーボンユニットの数が6のフルオロアルキルシラン〔CF(CFCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好で、初期転落角は18°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、耐久性に優れていた。又さらに耐光性試験では2h照射後の接触角は74°であった。
実施例11
フルオロカーボンユニットの数が6であり、両末端トリアルコキシタイプのフルオロアルキルシラン〔(CHO)SiCHCH(CFCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は良好であり、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においても70%を親水化させるのに40往復必要であった。さらに耐光性試験では2h照射後の接触角は88°と高く、耐久性に優れていた。
実施例12
ポリジメチルシロキサン濃度を1.3重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は17°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が82°と高く、耐久性に優れていた。
実施例13
ポリジメチルシロキサン濃度を1.0重量%、フルオロアルキルシラン濃度を1.6重量%、すなわち、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランの総量を処理剤の総量に対して2.6重量%とした以外はすべて実施例6と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が80°と高く、耐久性に優れていた。
実施例14
ポリジメチルシロキサン濃度を2.5重量%とした以外はすべて実施例6と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であった。又初期転落角は13°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が82°と高く、耐久性に優れていた。
実施例15
ポリジメチルシロキサン濃度を0.25重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示し、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が82°と高く、耐久性に優れていた。
実施例16
ポリジメチルシロキサン濃度を1.0重量%、フルオロアルキルシラン濃度を1.6重量%、すなわち、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランの総量を処理剤の総量に対して2.6重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であり、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに45往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が81°と高く、耐久性に優れていた。
実施例17
ポリジメチルシロキサン濃度を0.25重量%、フルオロアルキルシラン濃度を0.4重量%、すなわち、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランの総量を処理剤の総量に対して0.65重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性は非常に良好であった。又、初期転落角は18°と良好な水滴転落性を示した。さらに又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに40往復、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角は70°であった。
実施例18
処理剤をガラス基板上に滴下し、綿布(商品名;ベンコット)でガラス全面に十分引き伸ばした後、80℃でキュアリングした以外は実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であり、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに60往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が95°と高く、耐久性に優れていた。
実施例19
処理剤をガラス基板上に滴下し、綿布(商品名;ベンコット)でガラス全面に十分引き伸ばした後、150℃でキュアリングした以外は実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であり、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに60往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が99°と高く、耐久性に優れていた。
実施例20
予め、実施例1と同様に研摩処理した後、充分水洗をし、40℃の0.1N(約pH1)の硫酸水溶液に約1分間ガラスを浸漬し処理した後、水洗・乾燥したガラス基板を用いた以外は実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であり、初期転落角は18°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに60往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が98°と高く、耐久性に優れていた。
実施例21
予め、実施例1と同様に研摩処理した後、充分水洗をし、40℃の0.1N(約pH1)の硫酸水溶液に約1分間ガラスを浸漬し処理した後、水洗・乾燥したガラス基板に処理剤を滴下し、綿布(商品名;ベンコット)でガラス全面に十分引き伸ばした後、80℃でキュアリングした以外は実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であり、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに60往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が100°と高く、耐久性に優れていた。
実施例22
予め、実施例1と同様に研摩処理した後、充分水洗をし、40℃の0.1N(約pH1)の硫酸水溶液に約1分間ガラスを浸漬し処理した後、水洗・乾燥したガラス基板に処理剤を滴下し、綿布(商品名;ベンコット)でガラス全面に十分引き伸ばした後、150℃でキュアリングした以外は実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、良好であり、初期転落角は20°であった。又、セリア研磨試験においては70%を親水化させるのに60往復を要し、さらに耐光性試験では試験後の接触角が100°と高く、耐久性に優れていた。
比較例1
ジメチルシロキサンユニットの数が22の両末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)SiCHCH{Si(CHO}22Si(CHCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、セリア研磨試験において35往復で70%が親水化し、耐久性が低かった。
比較例2
ジメチルシロキサンユニットの数が500の両末端トリアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔(CHO)SiCHCH{Si(CHO}500Si(CHCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、セリア研磨試験において35往復で70%が親水化し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が63°となり、耐久性が低かった。
比較例3
フルオロアルキルシラン濃度を2.5重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、初期転落角は25°と水滴転落性は低かった。
比較例4
フルオロアルキルシラン濃度を0.1重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、セリア研磨試験において20往復で70%が親水化し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が50°となり、耐久性が低かった。
比較例5
フルオロカーボンユニットの数が1のフルオロアルキルシラン〔CFCHCHSi(OCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、セリア研磨試験において10往復で70%が親水化し、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が65°となり、耐久性が低かった。
比較例6
ポリジメチルシロキサン濃度を3.5重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性が悪く、容易に透明なものが得られなかった。
比較例7
ポリジメチルシロキサン濃度を0.1重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、初期転落角は23°と水滴転落性は低かった。
比較例8
ポリジメチルシロキサン濃度を2.0重量%、フルオロアルキルシラン濃度を2.0重量%、すなわち、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランの総量を処理剤の総量に対して4.0重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、余剰分の除去性が悪く、容易に透明なものが得られなかった。
比較例9
ポリジメチルシロキサン濃度を0.2重量%、フルオロアルキルシラン濃度を0.2重量%、すなわち、直鎖状ポリジメチルシロキサンとフルオロアルキルシランの総量を処理剤の総量に対して0.4重量%とした以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、セリア研磨試験において70%を親水化させるのに25往復、さらに耐光性試験では2h照射後の接触角が55°となり耐久性が低かった。
比較例10
ジメチルシロキサンユニットの数が250の両末端モノアルコキシタイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔CHO{Si(CHO}250Si(CHOCH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、耐光性試験では2h照射後の接触角が66°となり耐久性が低かった。
比較例11
ジメチルシロキサンユニットの数が250のトリメチル封鎖タイプ直鎖状ポリジメチルシロキサン〔CH{Si(CHO}250Si(CH〕を用いた以外はすべて実施例1と同じとした。
結果、物性は表1に示すとおり、耐光性試験では2h照射後の接触角が61°となり耐久性が低かった。
実施例1における処理剤の調製手順を示す図である。

Claims (3)

  1. 車両に取り付けられて窓となる滑水性ガラス物品の製法であり、
    a)少なくとも一つの末端に加水分解可能な官能基を2個又は3個有し、且つジメチルシロキサンユニット(Si(CHO)の数が30〜400である直鎖状ポリジメチルシロキサン、及び加水分解可能な官能基を有し、且つフルオロカーボンユニット(CF又はCF)の数が6〜12であるフルオロアルキルシラン、そして、有機溶媒、酸、及び水を有する溶液を混合して処理剤を得る工程、
    b)前記処理剤をガラス基材に塗布する工程
    c)ガラス基材に塗布された処理剤を乾燥する工程
    d)乾燥後に遊離状態にある未反応の又は加水分解した若しくは縮合した直鎖状ポリジメチルシロキサン及びフルオロアルキルシランを除去する工程
    のa)乃至d)の工程を有し、前記工程a)にて処理剤の総量に対し、重量濃度で前記直鎖状ポリジメチルシロキサンが0.2〜3.0重量%、前記フルオロアルキルシランが0.2〜2.0重量%、そして、前記直鎖状ポリジメチルシロキサンと前記フルオロアルキルシランとの総量が0.5〜3.5重量%となるように調整し、前記工程b)にて、処理剤の塗布を、処理剤を保持した部材を基材に接触させる手段によるもの、又は処理剤の噴霧による手段とするものとしたことを特徴とする滑水性ガラス物品の製法。
  2. 前記工程b)にて、ガラス基材を、温度が5℃以上70℃以下でpH4以下の酸性溶液に10秒以上600秒以下接触されたものとしたことを特徴とする請求項1に記載の滑水性ガラス物品の製法。
  3. 前記工程c)にてガラス基材の表面温度を15〜250℃とすることで基材に塗布された処理剤を乾燥することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の滑水性ガラス物品の製法。
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