JP2000063153A - 撥水性基板およびその製造方法 - Google Patents

撥水性基板およびその製造方法

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JP2000063153A JP10226653A JP22665398A JP2000063153A JP 2000063153 A JP2000063153 A JP 2000063153A JP 10226653 A JP10226653 A JP 10226653A JP 22665398 A JP22665398 A JP 22665398A JP 2000063153 A JP2000063153 A JP 2000063153A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐摩耗性、耐光性及び耐薬品性等の特性に優れ
た長期耐久性を有する高品質の撥水性基板及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】基板表面に直接または下地層を形成した上
面に下式で表されるフルオロアルキル基含有シラン化合
物の加水分解物または重合体からなる撥水液が塗布さ
れ、長鎖フルオロアルキル基含有シランよりなる撥水性
被膜を基板表面に固定化すること。 CF3(CF2)m(CH2)2SiX3 [1] (式中、m≧9の整数、Xはハロゲン、イソシアネート
基またはアルコキシ基を表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス基板等の表
面に撥水性被膜を形成した撥水性基板およびその製造方
法に関し、建築用、自動車用、船舶用或いは航空機用等
の各種窓材、浴室用或いは自動車用等のミラー、さらに
はその他産業用など種々の分野の各種透明物品等に利用
できる撥水性基板およびその製造方法を提供するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、より優れた耐久性と撥水性を併せ
持ち、優れた撥水性能をより長く持続する透明な撥水性
被膜が望まれてきている。これらのニ−ズに答えるため
には、例えば高い耐摩耗性(耐トラバ−ス性)を有する
撥水性薄膜を備える撥水性基板とする必要がある。
【0003】高い撥水耐久性(特に、耐摩耗性など)を
得るためには、フルオロアルキル基含有シラン化合物を
基材表面に処理した撥水性ガラスについて、非常に多く
の検討例が報告されている。
【0004】例えば、本出願人が既に出願した特願平7
−294106号(特開平9−132433号公報)等
に記載している発明は、ガラス表面に高硬度で高機械的
強度、かつ耐久性に優れた高い比表面積で制御した特異
で微細な凹凸形状表層表面を有するベ−ス膜を形成し、
該ベ−ス膜を被覆する撥水膜を形成することで、該撥水
膜の付着効率と密着性を高め、さらに耐光性能を向上す
るようにしたものである。
【0005】また、本出願人が既に出願した特願平8−
131595号(特開平9−309746号公報)等に
記載している発明は、ガラス基板の表面に撥水膜を形成
する際に、ガラス基板の温度が90〜200℃程度にあ
る状態でガラス基板表面(場合によっては方向性をもつ
筋状の疵をつけた微細な凹凸状ガラス基板表面)に撥水
膜層を形成することとし、耐候性、耐摩耗性、耐擦傷性
ならびに耐久性に格段に優れた撥水性能を発揮するよう
にしたものである。
【0006】また、特許第2500178号には、基材
表面の撥水撥油処理方法として、フッ化炭素基とクロル
基を複数個含むシラン系化合物を用いてガラス基板など
の基材表面に化学吸着単分子層を形成する方法が示され
ており、フルオロアルキル基含有クロロシラン化合物を
非水系の溶媒に溶解した溶液に基板を浸漬する工程と、
基材を取り出した後、水分を全く含まないかまたは実質
的に含まない雰囲気中で乾燥する工程が示されており、
基材表面に形成された単分子層は優れた耐摩耗性を発揮
することが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した例えば、特願
平7−294106号に記載の撥水性のガラスは、前述
したニ−ズに充分に答えうるものであるものの、特異な
ベ−ス膜と撥水膜の2層構造の膜構成と複雑であり、単
純で簡便な下地層を必要としない層であって、より高性
能を有する撥水性ガラスも望まれているところである。
【0008】また、特願平8−131595号等に記載
の撥水性ガラスは、製造時における作業性、特にガラス
基板温度を90〜200℃に高めた状態に管理する必要
があるため、その取り扱いが充分に簡便で高効率である
とは言い難い場合がある。
【0009】また、特許第2500178号に記載のガ
ラス表面の撥水撥油剤に開示されている方法では、クロ
ロシラン系化合物が極めて水に対して反応性が高いた
め、多くの工程を水分のない極めて乾燥した環境下で行
う必要があるなど、取り扱いが極めて厄介である。
【0010】すなわち、従来の単分子層を形成させるも
のや、耐久性能を向上させるために下地膜を形成させる
ものは、複雑な管理条件と工程を要しコスト高になって
おり、一方下地膜のないものでは、一般的に撥水剤成分
とガラス表面との反応性が不十分であったり、フルオロ
アルキル基含有クロロシランのような反応性の高い化合
物を取り扱う必要があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のかかる
課題に鑑みてなしたものであって、フルオロアルキル基
含有シラン化合物のフルオロアルキル基の鎖長を制御
し、[1]式で示すフルオロアルキル基含有シラン化合
物のm=9以上である撥水液により得られた撥水性被膜
は、格段に優れた耐摩耗性(耐トラバ−ス性)を有す
る。この撥水性被膜は、高硬度かつ高密着性であって耐
久性や耐摩耗性とを併せ持ち、より長期的に優れた撥水
性能を維持することができる。
【0012】すなわち本発明は、基板表面に直接または
下地層を形成した上面に一般式[1]で表されるフルオ
ロアルキル基含有シラン化合物の加水分解物または重合
体からなる撥水液が塗布され、該長鎖フルオロアルキル
基含有シランよりなる撥水性被膜が基板表面に固定化さ
れてなることを特徴とする撥水性基板。
【0013】 CF3(CF2)m(CH2)2SiX3 [1] (式中、m≧9の整数、Xはハロゲン、イソシアネート
基またはアルコキシ基であって、アルコキシ基は、メト
キシ基(OCH3)、エトキシ基(OC25)およびイ
ソプロポキシ基(OC35)を表す) また、基板表面形状が凹凸化されていることが好まし
い。
【0014】さらに本発明は、一般式[1]で表される
フルオロアルキル基含有シラン化合物を有効成分とする
溶液を加水分解および縮重合して調整してなる撥水液を
基板表面に塗布する工程と、次いで該撥水液に含まれる
長鎖フルオロアルキル基含有シランを該基板表面に固定
化し撥水性被膜を形成する硬化工程とからなることを特
徴とする撥水性基板の製造方法。
【0015】 CF3(CF2)m(CH2)2SiX3 [1] (式中、m≧9の整数、Xはハロゲン、イソシアネート
基またはアルコキシ基であって、アルコキシ基は、メト
キシ基(OCH3)、エトキシ基(OC25)およびイ
ソプロポキシ基(OC35)を表す)
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の高耐久性撥水性被膜を形
成する撥水液は、フルオロアルキル基含有シラン化合物
からなる撥水剤と、希釈用の溶媒と、触媒としての酸性
水溶液を所定量混合したのち、所定時間撹拌して加水分
解反応を終結させ、次いで該溶液に脱水剤を添加し、所
定時間脱水処理を行って縮重合させることにより得るこ
とができる。
【0017】上記の出発原料としては、撥水剤としてフ
ルオロアルキルアルコキシシラン系化合物或いはフルオ
ロアルキルハロゲン化シラン系化合物であり、その化合
物としては、例えばCF3(CH29CH2CH2Si
(OR)3、CF3(CF210CH2CH2Si(O
R)3、CF3(CH211CH2CH2Si(OR)3、C
3(CF212CH2CH2Si(OR)3、CF3(CF
29CH2CH2SiR(OR)2、CF3(CF210
2CH2SiR(OR)2、CF3(CF211CH2CH
2SiR(OR)2、CF3(CF212CH2CH2SiR
(OR)2、CF3CH 2CH2SiCl3、CF3(C
29CH2CH2SiCl3、CF3(CF29CH 2
2SiRCl2、CF3(CF210CH2CH2SiC
3、CF3(CF210CH2CH2SiRCl2等を用い
ることが出来る。なお、上記化学式におけるRはC
3、C25、C37を示す。また、一般式[1]にお
けるmについては、mが大きくなるほど凝固点が下がる
ので、撥水液の調合や撥水処理を考慮すると、m=11
以下が好ましい。
【0018】また、希釈溶媒としては、イソプロピルア
ルコ−ル(以下、「i−PA」と略す)の他に、メタノ
−ル、エタノ−ルなど炭素数が5以下の低級アルコ−ル
溶媒であってもよく、アルコ−ル以外にエ−テル類やケ
トン類を用いることができ、ことにイソプロピルアルコ
ールを主成分としてなるアルコールがコ−ティング溶液
の調製における希釈溶媒として好ましい。
【0019】また、触媒としての酸性水溶液は、0.0
1N以上、好ましくは0.1N〜13N程度の濃度の硝
酸、塩酸、硫酸などの無機酸あるいは、酢酸、クエン酸
などの有機酸を使用することができる。
【0020】なお、撥水剤:希釈溶剤:酸性水溶液は、
重量割合で1:5〜40:0.09〜1.0の範囲が好
ましいが、これらの範囲に限定されるものではない。次
に、フルオロアルキル基含有シラン化合物の加水分解お
よび縮重合反応について説明する。
【0021】(1)加水分解反応 フルオロアルキル(Rf)基含有シラン化合物(次式は
アルコキシシラン化合物の例)は次式に示すように、酸
触媒下で水と反応して比較的容易に加水分解される。な
お、加水分解反応については、加水分解反応(攪拌)の
終結を得るには約90分程度、好ましくは約120分程
度の時間が必要であるが、これに限定されるものではな
い。
【0022】
【化1】
【0023】なお、上記反応における加水分解物の縮重
合反応は、撥水剤濃度が約20%以下では他の多くのア
ルコキシシラン化合物(例えば、テトラエトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン等)に比べて非常に遅
く、多くは単量体であり、ゲル化し難い。
【0024】上式により得られたフルオロアルキル基含
有シラン化合物(FAS)の加水分解物(単量体)は、
ガラス表面のシラノール基(−SiOH)と次式のよう
な脱水縮重合反応をし、ガラス基板上へ固定化または高
重合体(多分子)化する。
【0025】しかし、フルオロアルキル(Rf)基の嵩
高さや剛直さにより、FAS同士の縮重合反応は進みに
くく、基本的には単量体が選択的にガラス基板と反応す
ることとなる。これは、Rf基が長鎖になるほどその傾
向が強い。
【0026】しかし、合成ゼオライトなどの脱水剤で強
制的に撥水液中から水分を除去する
【0027】と、(化2)の化学平衡は右に寄って、そ
の結果、脱水縮合反応が促進されて撥水液中に2量体や
3量体の形成が可能である。 ガラスとの反応
【0028】
【化2】
【0029】(2)縮重合反応 FAS同士の反応 FAS同士の反応により重合度が増加する。
【0030】・2量化
【0031】
【化3】
【0032】・3量化
【0033】
【化4】
【0034】なお、撥水液中の含有水分量は、通常約4
000ppm以下が好ましく、その水分量の測定は、例
えばカ−ルフィッシャ−電量滴定法を用いることによっ
て測定し求めている。
【0035】なお、脱水剤としては、シリカゲル、合成
ゼオライト、活性アルミナ等を用いることが出来るが、
これに限定するものではない。また本発明は、加水分解
終結後に縮重合する場合あるいは加水分解の途中で縮重
合が開始する場合等、特に限定するものではない。
【0036】基板としては、表面に水酸基(−OH)等
の活性水素が含まれているガラス、プラスチック、セラ
ミックス等の材料であれば何でも用いることが出来、ま
た、表面に活性水素を含まない場合に、プラズマ処理あ
るいはコロナ処理等で基板表面に水酸基を導入したもの
でも適用できる。
【0037】代表的基材の一つであるガラス基板として
は、建築用窓ガラスや自動車用窓ガラス等に通常使用さ
れているフロ−トガラスあるいはロ−ルアウト法で製造
されたガラス等無機質の透明性がある板ガラスが好まし
く、無色または着色、ならびにその種類あるいは色調、
他の機能性膜との組み合わせ、形状等に特に限定される
ものではなく、さらに曲げ板ガラスとしてはもちろん各
種強化ガラスや強度アップガラスであり、平板や単板で
使用できるとともに、複層ガラスあるいは合せガラスと
しても使用できる。また、被膜はガラス基板の両面に成
膜しても構わない。
【0038】さらに、撥水液をガラス基板の表面上に塗
布する条件は、撥水剤成分のシラノール基と基材表面の
水酸基との反応を活性化させるために、通常雰囲気湿度
が約75%RH以下15%RH以上程度が好ましいが、
これらに限定されるものではない。
【0039】さらに、ガラス基板の表面状態について、
例えばフロートガラスの場合、該ガラスのトップ面とボ
トム面において明らかに差異があり、フロ−トガラスの
火造り面であるトップ面に被膜することが好ましく、同
様にロールアウト法で製造されるガラスについても、搬
送ロール等と接触していない火造り面に被覆することが
好ましいが、場合によっては、ボトム面あるいは非火造
り面でも被覆できる。
【0040】撥水液を塗布するガラス基板の表面を予め
研摩処理し、酸処理することにより表面改質すると、被
膜の強度等が増し好ましいが、その方法は以下のように
して行う。
【0041】ガラス基板の表面改質のための研摩処理
は、錫の混入が少ないフロ−トガラストップ面、ロ−ル
アウトガラス面もしくはこれらの曲げまたは/および強
化ガラス面等を、酸化セリウム(セリア)または/およ
び酸化アルミニウム(アルミナ)または/および酸化珪
素等の無機金属酸化物を主成分とする微細粉体(平均粒
径が約5μm以下、好ましくは約1μm以下)である表
面研摩剤を用い、湿式あるいは乾式でブラシ、スポンジ
または布などの研摩面にて、使用する粉体の種類とその
粒径、研摩面の材質およびガラス基板との接触圧などを
適宜変えることで、前記ガラス基板面の表面疵状態や研
摩状態を制御しつつ研摩することが好ましい。
【0042】次いで、該研磨処理したガラス面を、塩
酸、硫酸、硝酸等の無機酸或いは酢酸、ギ酸もしくは蓚
酸等の有機酸を、たとえばpH4濃度以下になるように
添加調整した水溶液でなる酸処理液を用い、例えば酸処
理液の温度が5℃〜70℃以下、処理時間10秒〜10
分以下の条件下で酸処理することで、研摩処理したガラ
ス表面のナトリウムイオンの抽出やシロキサン結合の切
断によりシラノ−ル基を効率的に生成するようにし、該
シラノ−ル基が後工程の撥水処理において撥水性フルオ
ロアルキル基の固定化に寄与するものとすることができ
る。
【0043】なお酸処理は、酸溶液中に浸漬して行う
が、他にスプレ−法、フロ−法等、浸漬法と同等あるい
は近似した酸処理効果が得られる方法であれば特に限定
するものではなく採用できる。
【0044】さらに、ガラス基板表面に凹凸の下地層を
形成すると耐久性がより向上するので特に好ましく、そ
の方法としては、例えば金属アルコキシド系化合物或い
は金属アセチルアセトネート系化合物の中から少なくと
も1種以上選択し、しかも該選択した2つ以上の化合物
における平均分子量が異なるものであって、該2つ以上
の化合物を溶剤とともに混合してコーティング溶液と
し、概要液を被覆・加熱成膜してマイクロピット状の表
層をつくる方法等が採用できるがこれに限定されるもの
ではない。
【0045】またさらに、ガラス基板への膜付け法とし
ては、手塗り(ラビング法)、ノズルフロ−コ−ト法、
ディッピング法、スプレー法、リバ−スコ−ト法、フレ
キソ法、印刷法、フローコート法あるいはスピンコート
法、ならびにそれらの併用等既知の塗布手段、さらに本
出願人が出願提案した各種塗布法等が適宜採用し得るも
のである。また成膜の条件としては、例えば80℃以上
350℃以下で1分間乃至60分間の乾燥とキュアリン
グを行い成膜するのが好ましい。
【0046】
【作用】本発明は、m=9以上のタイプの長鎖フルオロ
アルキル基を含有するアルコキシ基含有シラン化合物を
用いることにより、得られる撥水性基板は、初期接触角
には殆ど有意差は認められないものの、実用耐久性(耐
トラバース性、耐光性および耐薬品性など)は飛躍的に
向上し、この効果は、フルオロアルキル基の鎖長に強く
依存した。さらに、表面形状を凹凸化させた下地層(特
にシリカ層)を基板表面に形成すると、極めて高い実用
耐久性が実現可能となる。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。但し、本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0048】実施例1 撥水液の調合 撥水性被膜を形成するための撥水液組成の原料として、
m=9であるヘインコサンフルオロドデシルトリメトキ
シシラン〔CF3(CF29CH2CH2Si(OCH3
3(試作品、以下「FAS−9」と略す)〕と、希釈溶
媒であるイソプロピルアルコ−ル〔(以下、「i−P
A」と略す)〕と、酸触媒である60%硝酸(HN
3)用い、その配合割合をC10−FAS:i−P
A:60%HNO3=1:25:0.3(単位:g)と
し、室温で約2時間攪拌し加水分解反応を終結させた。
【0049】次いで、該加水分解反応を終結させた溶液
に脱水剤である合成ゼオライト〔モレキュラ−シ−ブ4
A〕を添加し(添加量は重量比で撥水剤の5倍)、16
時間(脱水時間)浸漬・放置し縮重合反応をさせつつ脱
水を完了した後、濾紙(NO.7)を用いて濾過しモレ
キュラ−シ−ブ4Aを分離除去して塗布用撥水液とし
た。 ガラス基板の準備 200mm×300mm×3.5mmサイズのフロートガラス
基板の表面を、研磨液とブラシポリッシャーを用いて研
磨し、十分に研摩剤を除去した後、35℃の0.1N硫
酸水溶液中に1分間浸漬した。その後、市販のガラス洗
浄機にて水洗および乾燥した。 撥水処理方法 撥水処理は、撥水液を手塗りで基材表面に塗布し、風乾
後、140℃で10分間キュアリングした。その後、余
剰な撥水剤成分をi−PAで拭き取り、撥水性ガラスを
得た。なお、撥水液塗布時の雰囲気温度と湿度は、22
℃、45%RHとした。 評価方法 撥水液の重合度の測定及び撥水性基板の撥水性試験及び
耐摩耗性(耐トラバース)試験は下記の方法で評価し
た。 〔重合度測定〕 測定方法 :ゲルパーミューションクロマトグラフィー法(以下、「G PC」と略す) 測定機器 :高速GPC装置HLC-8020(東ソー製) カラム :TSKgelG4000H-HR、G3000H-HR、G 2000H-HRおよびG2000H-HR(何れも東ソー 製)の4つのカラム(各30cm)を直列に繋いだもの (カラムの温度は、40℃に保持) 検出器 :示差屈折計(検出器の温度は、38℃に保持) 溶出液 :テトラヒドロフラン(流量は1l/分) 撥水液の注入量 :50μl なお、GPC測定用の撥水液試料は、シラノール基を不
活性化するために撥水液中のFASの加水分解および縮
重合をTMS(トリメチルシリル)化剤の一つである、
トリメチルクロロシラン((CH3)3SiCl:TMC
S)を用いて、撥水液中のFASの加水分解物および縮
重合物をTMS化したのち、孔径0.5μmのフィルタ
ーで試料(撥水液)をろ過した。TMS化のための反応
条件は、5gの試料(撥水液)に対し、0.57gのT
MCSを加えて、室温で1h撹拌した。得られたGPC
チャートにおける各ピークから、脱水撥水液中にはFA
Sの単量体(Monomer)、2量体(Dime
r)、3量体(Trimer)および4〜5量体が存在
することを確認し、それぞれの保持時間を、32.5、
30.8、29.9および29.3〜28.5分と同定でき
た。
【0050】なお、実施例1および後述する比較例1、
比較例2のGPC測定によるFAS重合体の存在状態を
図1に示す。(図中、は実施例1、は比較例1、
は比較例2の各データを示す) 〔撥水性試験〕 測定機器 :協和界面科学製CA−X200型 測定環境 :大気中(約25℃) 水 :純水(2μl)の水滴 評価 :ガラス面上に上記の水滴を落とし、該ガラスと水 滴のなす角度(°)(すなわち、接触角と呼ぶ) を測定 なお、試験前の接触角はθ0(°)、各試験後の 接触角はθ(°)で示す。 〔耐摩耗性試験〕 試験機 :トラバ−ス式摺動試験機(当社製作機) 試料サイズ :約100mm×200mm 摩擦布への荷重 :キャンバス布に0.1kg/cm2(JIS L 3102−1961−1206) ストロ−ク :100mmの往復摺動(摺動回数は往復の回数) 摺動速度 :30往復/分 評価 :摺動回数3500回後の接触角θ(°)の測定。 〔耐光性試験〕 試験機 :岩崎電気製アイスーパUVテスターSUV-W1 31 UV照射強度 :76mW/cm2 試料環境 :48℃,20%RH 評価 :UV照射200時間毎の接触角を測定し、600 時間照射後の 接触角を耐光性の値とした。
【0051】なお、下地層を設けない実施例1、比較例
1及び比較例2の耐光性の経時変化を図2に示す。(図
中、は実施例1、は比較例1、は比較例2の各デ
ータを示す)また、凹凸状の下地層を設けた実施例2お
よび比較例3の耐光性の経時変化を図3に示す。(図
中、は実施例2、は比較例3の各データを示す) 〔耐アルカリ性〕 試験法 :市販カーシャンプー(ウイルソン製水垢とりシャ ンプーメタリック、pH13)をガラス基板サン プルに滴下し、室温で24時間放置後、水洗して 接触角を測定。 評価結果 得られた撥水液の重合度をGPCで測定したところ、図
1に示しように、単量体、2量体、3量体が存在してい
た。また、耐摩耗性(耐トラバース性)、耐光性、耐ア
ルカリ性は表1に示す通り、全ての評価において良好な
結果を示した。
【0052】実施例2 ガラス基板表面に凹凸状の下地層を形成した以外は実施
例と同じ方法で行った。なお、凹凸状の下地層は下記の
方法で行った。
【0053】先ず塗布液は、以下のようにして調製し
た。テトラエトキシシラン〔Si(OC25)4:TEO
S〕の重合ゾル(平均分子量Mw:約1000〜300
0)とアセチルアセトンで安定化したテトラブトキシチ
タン〔Ti(O-Bu)4〕との混合ゾル(アセチルアセト
ンとで安定化したテトラブトキシチタンの合有量は酸化
物換算でSiO2に対してモル比で約20mol%である)
を、イソプロピルアルコール(iPA)溶媒を加え、固
形分濃度として酸化物換算で5wt%になるまで希釈し
たものをゾル溶液Aとした。メチルトリメトキシシラン
〔CH3Si(OCH3)3:MTMS〕の重合ゾル(平均
分子量Mv=約1,000)にイソプロピルアルコール
(iPA)を加え、固形分濃度として酸化物換算で約2
0wt%になるまで希釈したものをゾル溶液Bとした。
上記ゾル溶液Aを20gとゾル溶液Bを20gと、加水
分解および脱水縮合反応の速度を調整するためのブタノ
ール(n-BuOH、水分量2000ppm)25gと
を約50℃で約3時間密詮状態で混合攪拌したものを溶
液Cとした。さらにiPA(90wt%)324gとn
-BuOH(10wt%)36gの混合系溶媒約360
gで溶液Cを希釈してコーテイング用薬液を得た。
【0054】塗布方法は、下記に示すスピンコーター法
で行った。先ず、スピンコーター上に被膜用ガラス基板
をセットし、先ず塗布被膜域(高速スピン回転)におい
て、スピン回転を開始し、回転速度が150rpmで3
秒後、上記塗布液の塗布量としては200ml程度滴下
し、18秒回転速度を維持し被膜化した。続いてレベリ
ング域(スピン回転停止)において、被膜化した塗布液
が渇きはじめて流動性を失うようになる前に、スピン回
転を一旦停止し60秒間静止してレベリングせしめ、乾
燥促進域(低速スピン回転)において、再度スピン回転
を始め、50rpmの低速回転で40秒間維持し、塗膜
の乾燥促進を行い、良好な成膜性のゲル膜を得た。
【0055】次に、該ゲル膜付きガラス基板を250℃
で30分間仮焼成を行い、さらにガラス温度で630℃
〜660℃の本焼成を行い、SiO2-TiO2薄膜を得
た。なお、凹凸化した上記下地層のRaは6nmであっ
た。また、塗布時の条件は次のような条件で行った。
【0056】雰囲気温度、湿度:25℃、50%RH 塗布液の温度:25℃(雰囲気温度と同じ) 結果、表1、および図2に示すように、耐トラバース性
は110〜112゜、耐光性(SUV試験600h)は
106゜、耐薬品性(耐アルカリ性)は108゜と殆ど
劣化が見れられず、良好な結果を示した。特に、耐光性
試験ではUV照射1000hにおいても接触角は100
゜以上を維持しており、実質上の耐光劣化が見られなく
なった。
【0057】比較例1 実施例1と比較して、撥水剤にm=7タイプのフルオロ
アルキルアルコキシシランである、ヘプタデカフルオロ
デシルトリメトキシシラン〔CF3(CF27CH2CH
2Si(OCH33〕(信越化学製KBM−7803、
以下「FAS−7」と略す)を用いた以外は、実施例1
と同じ方法で行った。
【0058】結果、表1、および図1に示すように、耐
トラバース性は103〜108゜、耐光性(SUV試験
600h)は72゜、耐薬品性(耐アルカリ性)は75
゜と、実施例1よりかなり実用耐久性は低下した傾向を
示した。
【0059】比較例2 実施例1と比較して、撥水剤にm=5タイプのフルオロ
アルキルアルコキシシランである、トリデカフルオロオ
クチルトリメトキシシラン〔CF3(CF2)5CH2CH2
Si(OCH3)3〕(東芝シリコーン製TSL8256、
以下「FAS−5」と略す)を用いた以外は実施例1と
同じ方法で行った。
【0060】結果、表1、および図1に示すように、耐
トラバース性は102〜104゜であったものの、耐光
性(SUV試験600h)は60゜、耐薬品性(耐アル
カリ性)は50゜と、実用に耐えるものではなかった。
【0061】比較例3 実施例2と比較して、撥水剤にm=7タイプのフルオロ
アルキルアルコキシシランである、ヘプタデカフルオロ
デシルトリメトキシシラン〔CF3(CF2)7CH2CH2
Si(OCH3)3〕(信越化学製KBM−7803、「F
AS−7」)を用いた以外は実施例2と同じ方法で行っ
た。
【0062】結果、表1、および図2に示すように、耐
トラバース性は103〜108゜と良好であったもの
の、耐光性(SUV試験600h)は89゜、耐薬品性
(耐アルカリ性)は80゜と、実施例2より実用耐久性
は大幅に低下した。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、耐摩耗性(耐トラバー
ス性)、耐光性及び耐薬品性(耐アルカリ性)等の特性
に優れた長期耐久性を有する高品質撥水性基板が、量産
下で簡単な方法で安定かつ確実に効率よく得られるの
で、建築用はもとより自動車用窓材、船舶や航空機の窓
材、浴室用あるいは自動車用などのミラ−、産業用ガラ
ス等各種の物品に広く採用できる利用価値の高い、有用
な撥水性基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各脱水時間における撥水液のGPCチャート
【図2】下地層のない撥水性ガラスの耐光性試験結果を
示すグラフ
【図3】凹凸状下地層を有する撥水性ガラスの耐光性試
験結果を示すグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G059 AA01 AC22 FA05 FB04 4H020 BA36 4J038 DL071 GA12 NA07 PC03 PC08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に直接または下地層を形成した上
    面に一般式[1]で表されるフルオロアルキル基含有シ
    ラン化合物の加水分解物または重合体からなる撥水液が
    塗布され、該長鎖フルオロアルキル基含有シランよりな
    る撥水性被膜が基板表面に固定化されてなることを特徴
    とする撥水性基板。 CF3(CF2)m(CH2)2SiX3 [1] (式中、m≧9の整数、Xはハロゲン、イソシアネート
    基またはアルコキシ基であって、アルコキシ基は、メト
    キシ基(OCH3)、エトキシ基(OC25)およびイ
    ソプロポキシ基(OC35)を表す)
  2. 【請求項2】基板表面形状が凹凸化されていることを特
    徴とする請求項1記載の撥水性基板。
  3. 【請求項3】一般式[1]で表されるフルオロアルキル
    基含有シラン化合物を有効成分とする溶液を加水分解お
    よび縮重合して調整してなる撥水液を基板表面に塗布す
    る工程と、次いで該撥水液に含まれる長鎖フルオロアル
    キル基含有シランを該基板表面に固定化し撥水性被膜を
    形成する硬化工程とからなることを特徴とする撥水性基
    板の製造方法。 CF3(CF2)m(CH2)2SiX3 [1] (式中、m≧9の整数、Xはハロゲン、イソシアネート
    基またはアルコキシ基であって、アルコキシ基は、メト
    キシ基(OCH3)、エトキシ基(OC25)およびイ
    ソプロポキシ基(OC35)を表す)
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