JP2006253381A - 有機強誘電体メモリおよびその製造方法 - Google Patents

有機強誘電体メモリおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造プロセスが容易な有機強誘電体メモリ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる有機強誘電体メモリ100は、薄膜トランジスタ構造のメモリセル114および当該メモリセル114を制御する薄膜トランジスタ112を有し、前記メモリセル114は、前記薄膜トランジスタ112の上方に形成され、かつ、有機半導体層140と、有機強誘電体層150と、ゲート電極160と、ソース電極120と、ドレイン電極122とを含む。
【選択図】 図14

Description

本発明は、有機強誘電体メモリおよびその製造方法に関する。特に本発明は、有機強誘電体材料を用いた有機強誘電体メモリおよびその製造方法に関する。
強誘電体メモリとして、Pb(Zr,Ti)O(PZT)系、又はSrBiTaO(SBT)系などの無機強誘電体層を含む強誘電体キャパシタの構造が周知である。無機強誘電体層は成膜するときに600℃以上の高温のアニール処理を必要とする。そのため、強誘電体キャパシタを形成するための基板は耐熱性を有するものに限られ、ガラス基板やフレキシブル基板を基板として使用することは不可能である。さらに、無機強誘電体はPb、Biなどの重金属を含むので環境に有害であり、その取り扱いが煩雑である。
本発明の目的の1つは、製造プロセスが容易な有機強誘電体メモリ及びその製造方法を提供することにある。
本発明にかかる有機強誘電体メモリは、薄膜トランジスタ構造のメモリセルおよび当該メモリセルを制御する駆動回路部を有する有機強誘電体メモリであって、
前記メモリセルは、前記駆動回路部の上方に形成され、かつ、有機半導体層と、有機強誘電体層と、ゲート電極と、ソース電極と、ドレイン電極とを含む。
本発明によれば、有機強誘電体層を含む強誘電体キャパシタを形成するので、例えば150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
なお、本発明において、特定のA層の上方にB層が設けられているとは、A層上に直接B層が設けられている場合と、A層上に他の層を介してB層が設けられている場合と、を含むものとする。このことは、以下の発明においても同様である。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機半導体層は、前記駆動回路部の上方に形成され、
前記有機強誘電体層は、前記有機半導体層の上方に形成され、
前記ゲート電極は、前記有機強誘電体層の上方に形成されていることができる。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記メモリセルは、前記駆動回路部と前記有機半導体層との間に形成されたソース電極およびドレイン電極をさらに含むことができる。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記ゲート電極は、前記駆動回路部の上方に形成され、
前記有機強誘電体層は、前記ゲート電極の上方に形成され、
前記有機半導体層は、前記有機強誘電体層の上方に形成されていることができる。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機半導体層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極をさらに含むことができる。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記駆動回路部は、前記メモリセルとオーバーラップして配置されている薄膜トランジスタを有することができる。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記薄膜トランジスタは、基板の上方に形成された低温ポリシリコンからなる半導体層を有することができる。
本発明の有機強誘電体メモリにおいて、
前記薄膜トランジスタは、基板の上方に形成された有機半導体層を有することができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法は、
薄膜トランジスタ構造のメモリセルおよび当該メモリセルを制御する駆動回路部を有する有機強誘電体メモリの製造方法であって、
(a)薄膜半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
(b)前記薄膜トランジスタの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
(c)前記層間絶縁膜を貫通し、前記薄膜半導体層と電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
(d)前記コンタクト層と電気的に接続し、有機半導体層、有機強誘電体層、およびゲート電極を有する前記メモリセルを形成する工程と、
を含む。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記基板の上方に、前記工程(a)〜(d)の工程により被転写層を形成する工程と、
前記工程(d)の後に、前記被転写層を転写体に転写させる工程と、
をさらに含むことができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記工程(d)は、
層間絶縁膜の上方の所定の領域に有機半導体材料を塗布することにより有機半導体層を形成する工程と、
前記有機半導体層の上方の所定の領域に有機強誘電体材料を塗布することにより有機強誘電体層を形成する工程と、
前記有機強誘電体層の上方にゲート電極を形成する工程と、
を有することができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記工程(d)において、前記有機半導体層を形成する前に、前記層間絶縁膜の上方の所定の領域に電極の原料を含む液体材料を塗布することによりソース電極またはドレイン電極を形成することができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記工程(d)は、
層間絶縁膜の上方にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極の上方の所定の領域に有機半導体材料を塗布することにより有機半導体層を形成する工程と、
前記有機半導体層の上方の所定の領域に有機強誘電体材料を塗布することにより有機強誘電体層を形成する工程と、
を含むことができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記材料の塗布は、液滴吐出法により行われることができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記転写体は、ガラス基板またはフレキシブル基板であることができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマーおよび奇数ナイロンのいずれかの有機強誘電体材料を用いて形成されることができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記有機半導体層は、フルオレン−チオフェン共重合体を用いて形成されることができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記ゲート電極は、金属微粒子または導電性有機材料を含む液体材料を用いて形成されることができる。
本発明の有機強誘電体メモリの製造方法は、
薄膜トランジスタ構造のメモリセルおよび当該メモリセルを制御する駆動回路部を有する有機強誘電体メモリの製造方法であって、
(a)基板の上方に、有機半導体層、有機強誘電体層、およびゲート電極を有する前記メモリセルを形成する工程と、
(b)前記メモリセルの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
(c)前記層間絶縁膜を貫通し、前記メモリセルと電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
(a)前記コンタクト層と電気的に接続し、薄膜半導体層、ゲート絶縁層、及びゲート電極を有する薄膜トランジスタを形成する工程と、を含む。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図13は、本発明の実施の形態にかかる有機強誘電体メモリ100の製造方法を模式的に示す断面図である。図14は、有機強誘電体メモリ100を模式的に示す断面図であり、図15は、有機強誘電体メモリ100の回路を示す図である。
1.有機強誘電体メモリの製造方法
(1)まず、図1に示すように第1の基板10を用意する。本実施の形態において第1の基板10は、転写用基板であり、製造工程においてのみ使用する基板である。第1の基板10の上方には、後述する工程により、被転写層110(図11参照)が形成される。最終的には被転写層110が第3の基板14(転写体)に転写されることにより、有機強誘電体メモリ100が形成される(図14参照)。転写技術を適用することにより、製造プロセスに要求される条件(プロセス耐性など)および完成品に要求される条件(フレキシブル性など)の両方を満たすことが可能となる。
第1の基板10は、有機強誘電体メモリ100の製造工程において耐熱性を有するものであればその材質は特に限定されない。たとえば第1の基板10は、製造工程の最高温度(たとえば400℃程度)以上の歪点を有するものであることが好ましい。また、第1の基板10は、光透過性を有していることが好ましく、具体的には、ガラス基板(たとえば石英ガラス、コーニング7059、日本電気ガラスOA−2)、半導体基板(例えばシリコン基板)、金属基板、または耐熱性を有していれば樹脂基板であってもよい。
ついで、第1の基板10上に分離層20を形成する(図1参照)。分離層20は、後述の転写工程において、第1の基板10の剥離を容易にするためのものである。分離層20は、光吸収により結合力を消失するものであってもよいし、その他の物理的・化学的作用により結合力を消失するものであってもよい。分離層20は熱または光により接着力を消失する接着層であってもよい。分離層20の材質としては、例えばアモルファスシリコンなどの半導体、強誘電体、各種酸化物セラミックス、有機高分子材料、高融点金属、UV硬化型接着材料などが挙げられる。
ついで、分離層20上に絶縁層30を形成する(図1参照)。絶縁層30は、たとえば酸化シリコンからなり、有機シリコン材料であるTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate(Si(OC))を原材料としたプラズマCVD法により形成される。絶縁層30は、被転写層110の保護層、被転写層110の遮光層、マイグレーションの防止層として機能する。あるいは、絶縁層30を形成することなく、第1の基板10(又は分離層20)上に直接的に被転写層110を形成してもよい。
(2)次に、図2に示すように、絶縁層30上にポリシリコン層40が形成される。ポリシリコン層40は、たとえば低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Poly-Silicon)プロセスにより形成することができる。プロセス温度を例えば約600℃以下(例えば約400℃以下)にすることにより、例えば第1の基板10としてガラス基板が使用可能になる。
ポリシリコン層40の具体的な形成方法としては、例えば、アモルファスシリコン層をCVD法により成膜し、必要に応じて脱水素アニールを行った後、アモルファスシリコン層をエキシマレーザ等でレーザアニールすることにより、多結晶化させる。こうして、ポリシリコン層40が形成される。その後、図3に示すように、例えばドライエッチングによりパターニングして、所定のパターンを有するポリシリコン層40を形成する。
またポリシリコン層40の成膜は、たとえばシラン化合物を溶媒に溶かした液体シリコン材料を絶縁層30上に塗布することにより行われてもよい。この場合、所定の導電型の不純物を含む液体シリコン材料を用いて、後述するソース領域42およびドレイン領域44を形成してもよい。たとえばインクジェット法により、所定のパターンのソース領域42およびドレイン領域44を形成することが可能である。これにより、ポリシリコン層40に不純物を導入する工程を省略することができため、製造工程を簡略化することができる。液体シリコン材料を塗布した後、必要に応じて熱処理または光処理を行うことによりポリシリコン層40が得られる。
(3)次に、図4に示すように、ポリシリコン層40上にゲート絶縁層50が形成される。ゲート絶縁層50は、例えばTEOS−CVD法により形成することができる。その後、図5に示すように第1のゲート電極60(例えばAl,MoW合金,Cr、Ta電極など)をパターニングして形成し、第1のゲート電極60をマスクとしてポリシリコン層40に所定の不純物をドーピングし、不純物活性化のためのアニールを行う。こうして、図6に示すように、ポリシリコン層40に不純物領域であるソース領域42およびドレイン領域44が形成される。
図6に示すように、薄膜トランジスタ112は、ポリシリコン層40と、ゲート絶縁層50、第1のゲート電極60と、を含む。薄膜トランジスタ112の構造は、上述したトップゲート型(コプラナー型)に限らず、例えば第1のゲート電極60が第1の基板10側に配置されるボトムゲート型であってもよい。また、薄膜トランジスタ112は、上述した低温ポリシリコン薄膜トランジスタに限らず、その他の形態を適用してもよい。
(4)次に、図7に示すように、薄膜トランジスタ112上に第2の層間絶縁膜72が形成される。
第2の層間絶縁膜72は、例えばTEOS−CVD法により300℃程度で形成することができる。第2の層間絶縁膜72は、低温ポリシリコン薄膜トランジスタの形成工程において通常用いられる手法により形成することができる。第2の層間絶縁膜72は、薄膜トランジスタ112を被覆して形成する。その後、第2の層間絶縁膜72にコンタクトホールを形成し、コンタクト層62およびコンタクト層64を形成する。コンタクト層64は、薄膜トランジスタ112と後述のメモリセル114(図10参照)を相互に接続するための導電層である。コンタクト層62は、薄膜トランジスタ112と外部の配線とを電気的に接続するための導電層である。
次に、第2の層間絶縁膜72およびコンタクト層64上に第2のゲート電極160が形成される。まず、第2のゲート電極160の原料を含む液体の材料を所定の領域に塗布する。第2のゲート電極160のための液体の材料としては、たとえば導電性微粒子を含む分散液(例えば導電性高分子、金属微粒子)を用いることができる。導電性微粒子は、例えばアルミニウム、金、銀、銅、パラジウム、ニッケルなどの金属微粒子、酸化物導電体の微粒子又は超電導体などのその他の微粒子が挙げられる。微粒子とは、特に大きさを限定したものではなく、分散液とともに吐出できる粒子である。導電性微粒子は、反応を抑制するために、有機物などのコート材によって被覆されていてもよい。分散液は、乾燥しにくく再溶解性のあるものであってもよい。導電性微粒子は、分散液中に均一に分散していることが好ましい。また導電性有機材料の溶解した溶液を吐出液として用いてもよい。導電性有機材料としては、例えば導電性高分子であるポリエチレンジオキサンチオフェン(PEDOT)とポリスチレンサルフォネートの混合物またはポリアニリンなどが挙げられる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有する第2のゲート電極160を直接形成することが可能となる。液滴吐出法としては、インクジェット法、ジェルジェット(登録商標)法又はディスペンサ法を適用することができる。例えばインクジェット法によれば、インクジェットプリンタ用に実用化された技術を応用することによって、高速かつインクを無駄なく経済的に設けることができる。
(5)次に、図8に示すように、第2のゲート電極160上に有機強誘電体層150が形成される。まず、有機強誘電体層150の原料を含む液体の材料を、第2のゲート電極160を覆うように塗布する。有機強誘電体層150のための液体の材料としては、たとえば、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマーまたは奇数ナイロンをたとえばケトン系の溶媒に溶かした液体を用いることができる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有する有機強誘電体層150を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
このように有機強誘電体の成膜は、無機強誘電体の成膜と比べて低温でアニールが行われるため、成膜が容易であり、強誘電体層の周囲の素子に与えるダメージを低減することができる。なお、液体の塗布方法としては、液滴吐出法にかえて、スピンコート法、LB(Langmuir-Blodgett)法、LSMCD(Liquid Source Misted Chemical Deposition)法等を用いてもよい。
(6)次に、図9に示すように、有機強誘電体層150上に有機半導体層140が形成される。まず、有機半導体層40を、有機強誘電体層150を覆うように成膜する。有機半導体層40のための材料としては、例えばフルオレン−チオフェン共重合体の一つであるF8T2が挙げられる。また、有機半導体層としては、この他にも、以下の高分子系有機半導体材料、低分子系有機半導体材料のいずれも使用することができる。
高分子系有機半導体材料としては、例えば、ポリ(3−アルキルチオフェン)(ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)、ポリ(3−オクチルチオフェン)、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)(PTV)、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−コ−ビス−N,N’−(4−メトキシフェニル)−ビス−N,N’−フェニル−1,4−フェニレンジアミン)(PFMO)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−コ−ベンゾチアジアゾール)(BT)、フルオレン−トリアリルアミン共重合体、トリアリルアミン系ポリマー、フルオレン−チオフェン共重合体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン/スチレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)、ポリチオフェン、ポリ(チオフェンビニレン)、ポリ(2,2’−チエニルピロール)、ポリアニリン等が挙げられる。
低分子系有機半導体としては、例えば、C60、或いは、金属フタロシアニン、或いは、それらの置換誘導体、或いは、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン等のアセン分子材料、或いは、α−オリゴチオフェン類、具体的にはクォーターチオフェン(4T)、セキシチオフェン(6T)、オクチチオフェン(8T)、ジヘキシルクォーターチオフェン(DH4T)、ジヘキルセキシチオフェン(DH6T)、等が挙げられる。
また、溶媒に溶かして塗布できる材料、たとえばF8T2などは液相プロセスにて成膜できるためより望ましい。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有する有機半導体層40を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
液体を塗布した後、必要に応じて加熱処理を行う。半導体層の材料としてF8T2を用いることにより、低温プロセスが可能となり、シリコンを用いる場合と比べてきわめて簡便に半導体層を形成することができる。なお、液体の塗布方法としては、液滴吐出法にかえて、スピンコート法、LB(Langmuir-Blodgett)法、LSMCD(Liquid Source Misted Chemical Deposition)法等を用いてもよい。
(7)次に、図10に示すように、有機半導体層140上にソース電極120およびドレイン電極122が形成される。ソース電極120およびドレイン電極122の原料を含む液体の材料を有機半導体層140上に塗布する。ソース電極120およびドレイン電極122ための液体の材料としては、上述した第2のゲート電極160と同様の材料を用いることができる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するソース電極120およびドレイン電極122を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
液体を塗布した後、必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。なお、ソース電極120およびドレイン電極122の成膜方法としては、上述した液滴吐出法に限定されず、液体材料を用いた場合にはスピンコート法、あるいはスパッタ法、蒸着法、メッキ法等の方法を用いてもよい。
また、有機半導体層140の材質によっては、ソース電極120およびドレイン電極122を成膜する前に、ソース電極120およびドレイン電極122を形成するための領域以外の領域に受容層を形成してもよい。たとえば有機半導体層140が、撥水性の高い材質からなり、かつソース電極120およびドレイン電極122の液体材料が水溶性である場合、所望の形状にソース電極120およびドレイン電極122を塗布するのは困難である。そこで、ソース電極120およびドレイン電極122を形成するための領域以外の領域にポリビニルフェノール(PVPh)等からなる受容層を予め形成し、受容層の形成されていない溝の部分にソース電極120およびドレイン電極122の液体材料を流し込むことによって、より簡便に所望の形状のソース電極120およびドレイン電極122を形成することができる。
以上の工程により、第2のゲート電極160、有機強誘電体層150、有機半導体層140、ソース電極120、およびドレイン電極122を含むメモリセル114が形成される。
(8)次に、図11に示すように、メモリセル114上に第1の層間絶縁膜70が形成される。第1の層間絶縁膜70の原料としては、有機強誘電体層150および有機半導体層140の耐熱温度より低い温度で成膜できるものであれば特に限定されない。具体的には、有機半導体層140がF8T2からなる場合には、アニール温度は約100℃であるため、100℃以下で成膜可能なものであることが好ましく、たとえば、テトラメチルシラン(TMS)またはポリメタクリル酸メチル(PMMA)又は光硬化型樹脂(例えばUV硬化型樹脂)等が挙げられる。これらを用いることにより、有機強誘電体層150および有機半導体層140の双方に与えるダメージを低減することができる。成膜方法としては、CVD法、スピンコート法、液滴吐出法、LSMCD法などが挙げられる。
なお、第1の層間絶縁膜70の形成工程のみならず、有機半導体層140の形成工程以降は、有機半導体層140の成膜温度(詳しくは結晶化時の温度)以上の高温のアニール処理を行わないほうが好ましい。こうすることにより、有機強誘電体層150および有機半導体層140の熱によるダメージを低減することができる。
(9)次に、転写技術を適用する場合には、図12〜図15に示すように、少なくとも1回(図では2回)の転写工程により被転写層110を完成品としての第3の基板14(転写体)に転写する。
例えば図12に示すように、第1の基板10(分離層20)上の被転写層110を他の基板である第2の基板12(例えばガラス基板)に転写する。その場合、第2の基板12と被転写層110を図示しない接着層(例えば光硬化型接着層)により接着してもよい。その後、分離層20の結合力を消失又は低減させ、第1の基板10と分離層20を順次又は同時に剥離する。分離層20の結合力を消失又は低減させる方法は上述した通りである。そして、図13に示すように、最終的には被転写層110の一部(例えば絶縁層30)を露出させ、被転写層110を第3の基板14に転写する。被転写層110と第3の基板14の結合手段は限定されるものではなく、すでに説明した方法を適用することができる。
こうして、第3の基板14上に被転写層110を形成することができる。第3の基板14は、第1の基板10よりも耐熱性の低い(例えば歪点の低い)材料から構成されていてもよい。第3の基板14は、ポリイミド樹脂などのフレキシブル基板であってもよいし、第1の基板10よりも耐熱性の低いガラス基板であってもよい。あるいは、第3の基板14は、液晶素子やEL素子などの電気光学素子、その他の電子部品が搭載又は内蔵されているものであってもよい。その場合も、第3の基板14の電気光学素子又は電子部品の耐熱性が低ければ、上述した転写工程を行うと効果的である。なお、上述とは異なり、1回の転写により、第1の基板10から第3の基板14に直接的に被転写層110を転写してもよい。
以上の工程により、図14に示す有機強誘電体メモリ100が形成される。
本実施の形態にかかる有機強誘電体メモリ100よれば、有機強誘電体層150の上方に有機半導体層140が形成されている。したがって有機強誘電体層150の形成後に有機半導体層140を形成することが可能となり、有機強誘電体層150の成膜時に有機半導体層140がダメージを受けるのを防ぐことができる。有機半導体層140の成膜温度が有機強誘電体層150の成膜温度より低い場合には、有機半導体層140が受けるダメージは顕著であるため特に有効である。
2.有機強誘電体メモリの構成
図14は、有機強誘電体メモリ100を模式的に示す断面図であり、図15は、有機強誘電体メモリ100の回路図である。本実施の形態にかかる有機強誘電体メモリ100は、薄膜トランジスタ112およびメモリセル114を含む。薄膜トランジスタ112は、メモリセル114を駆動する駆動回路部の一部として機能し、かつ、絶縁層30と、ポリシリコン層40と、ゲート絶縁層50、第1のゲート電極60とを含む。メモリセル114は、薄膜トランジスタ構造を有し、薄膜トランジスタ112の上方にオーバーラップして配置され、かつ、有機半導体層140と、有機強誘電体層150と、第2のゲート電極160と、ソース電極120と、ドレイン電極122とを含む。
有機強誘電体メモリ100のメモリセル114は、いわゆるボトムゲート型の1T型メモリセル構造を有し、図15に示す回路方式に基づいて動作する。図15に示すように、1T型メモリセルT1(メモリセル114)の第2のゲート電極160は、ワード線とノードN1で接続され、ソース電極120およびドレイン電極122のいずれか一方がビット線とノードN2で接続され、他方が反転ビット線とノードN3で接続されている。メモリセル114は、有機強誘電体層150の強誘電体の分極の向きにより、トランジスタの閾値を変化させることでデータを記録する。1T型は、非破壊読み出しが可能であるため再書き込みが不要である。また、1T型メモリセルは、1T1C型メモリセル等と比べてセルサイズが小さいため高集積化が可能である。さらにメモリセル114は、薄膜トランジスタ112の上方にオーバーラップして配置されるため、メモリサイズをより縮小することができ、さらなる大容量化が可能となる。
また有機強誘電体メモリ100は、有機強誘電体材料を用いて形成されている。これにより有機強誘電体メモリ100は、無機強誘電体材料として頻繁に用いられる鉛、ビスマス等の重金属を含まないため、環境を害する可能性を低減することができる。また有機強誘電体メモリ100において、特にメモリセル114が低温工程で製造可能なため、薄膜トランジスタ112に与える熱によるダメージを低減することができる。また、有機強誘電体メモリ100は、低温工程で製造可能なため、簡便な装置で製造することができ、コストを削減することもできる。また、本発明によれば、有機強誘電体材料は、フレキシブルな材料であるため、フレキシブルなメモリを提供することができる。特に、フレキシブル基板、導電性有機材料、絶縁性高分子等の他のフレキシブル材料と組み合わせることにより、より高性能なフレキシブルメモリを提供することができる。
3.変形例
本実施の形態の変形例にかかる有機強誘電体メモリについて説明する。
3.1.第1の変形例
図16は、第1の変形例にかかる有機強誘電体メモリ200を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ200は、第2のゲート電極160が有機強誘電体層150の上に形成されている点で、図14に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ200のメモリセル214は、第2の層間絶縁膜72上に形成されたソース電極120およびドレイン電極122と、ソース電極120およびドレイン電極122上に形成された有機半導体層140と、有機半導体層140上に形成された有機強誘電体層150と、有機強誘電体層150上に形成された第2のゲート電極160とを含む。コンタクト層64とドレイン電極122とが接続されている。メモリセル214は、いわゆるトップゲート型の1T型メモリセル構造を有し、有機強誘電体メモリ200は、有機強誘電体メモリ100と同様に図15に示す回路方式に基づいて動作する。
有機強誘電体メモリ200の製造工程において、有機半導体層140の成膜後に有機強誘電体層150が成膜される。有機強誘電体層150の成膜の際、液体材料を塗布した後、必要に応じて加熱処理、たとえば、窒素雰囲気中で150℃程度のアニール処理を行うことが好ましい。アニール処理を窒素雰囲気中で行うことにより、有機半導体層40に含まれるF8T2が大気中で劣化するのを防止することができる。
有機強誘電体メモリ200の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.2.第2の変形例
図17は、第2の変形例にかかる有機強誘電体メモリ300を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ300は、プレーナ構造を有する点で、スタック構造を有する有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ300のメモリセル314は、第2の層間絶縁膜72上に形成されたコンタクト層67、66と、コンタクト層67、66上に形成されたソース電極120およびドレイン電極122と、ソース電極120およびドレイン電極122の上に形成された有機半導体層140と、有機半導体層140上に形成された有機強誘電体層150と、有機強誘電体層150上に形成された第2のゲート電極160とを含む。メモリセル314は、いわゆるトップゲート型の1T型メモリセル構造を有し、有機強誘電体メモリ300は、有機強誘電体メモリ100と同様に図15に示す回路方式に基づいて動作する。
有機強誘電体メモリ300の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.3.第3の変形例
図18は、第3の変形例にかかる有機強誘電体メモリ400を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ400は、薄膜トランジスタが有機材料から形成されている点で、図14に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ400の薄膜トランジスタ412は、第3の基板14上に形成されたソース電極142およびドレイン電極144と、ソース電極142およびドレイン電極144上に形成された有機半導体層146と、有機半導体層146上に形成されたゲート絶縁層152と、ゲート絶縁層152上に形成された第1のゲート電極162とを含む。薄膜トランジスタ412は、いわゆるトップゲートボトムコンタクト構造を有する。
ソース電極142、ドレイン電極144、および第1のゲート電極162は、それぞれ上述したメモリセル114のソース電極120、ドレイン電極122、および第2のゲート電極160と同様の材料および成膜方法を用いて形成される。有機半導体層146は、上述したメモリセル114の有機半導体層140と同様の材料および成膜方法を用いて形成される。
ゲート絶縁層152は、以下のように形成される。まず、ゲート絶縁層152の原料を含む液体の材料を、有機半導体層146を覆うように塗布する。ゲート絶縁層152のための液体の材料としては、絶縁体材料であれば特に限定されないが、有機半導体層146の成膜温度より低い温度で成膜できる材料を用いることが好ましい。かかる材料としては、たとえばPMMA等の樹脂材料を用いることができる。液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するゲート絶縁層152を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。液体を塗布した後、必要に応じて加熱処理を行うことにより、ゲート絶縁層152を成膜する。
有機強誘電体メモリ400において、薄膜トランジスタ412は、コンタクト層64を介してメモリセル114の第2のゲート電極160と接続する。このように有機強誘電体メモリ400は、薄膜トランジスタ412の製造工程においても有機半導体や有機強誘電体等の有機材料を用いることによって、薄膜トランジスタ412の上層に形成されるメモリセル114と同様の形成方法を用いることが可能となる。したがって、簡便な装置で製造することができ、コストを削減することもできる。また、有機強誘電体材料は、フレキシブルな材料であるため、よりフレキシブルなメモリを提供することができる。
有機強誘電体メモリ400の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.4.第4の変形例
図19は、第4の変形例にかかる有機強誘電体メモリ500を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ500は、薄膜トランジスタが有機材料から形成されている点で、図14に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。また有機強誘電体メモリ500は、薄膜トランジスタがボトムゲートボトムコンタクト構造を有する点で有機強誘電体メモリ400と異なる。有機強誘電体メモリ500の薄膜トランジスタ512は、第3の基板14上に形成された第1のゲート電極162と、第1のゲート電極162上に形成されたゲート絶縁層152と、ゲート絶縁層152上に形成されたソース電極142およびドレイン電極144と、ソース電極142およびドレイン電極144上に形成された有機半導体層146とを含む。
有機強誘電体メモリ500の薄膜トランジスタ512が有する各層の材質および形成方法については、上述した有機強誘電体メモリ400の薄膜トランジスタ412の材質および形成方法と同様であるので、説明を省略する。
有機強誘電体メモリ500の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.5.第5の変形例
図20は、第5の変形例にかかる有機強誘電体メモリ600を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ600は、薄膜トランジスタが有機材料から形成されている点で、図14に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。また有機強誘電体メモリ600は、薄膜トランジスタがボトムゲートトップコンタクト構造を有する点で有機強誘電体メモリ400と異なる。有機強誘電体メモリ600の薄膜トランジスタ612は、第3の基板14上に形成された第1のゲート電極162と、第1のゲート電極162上に形成されたゲート絶縁層152と、ゲート絶縁層152上に形成された有機半導体層146と、有機半導体層146上に形成されたソース電極142およびドレイン電極144とを含む。
有機強誘電体メモリ600の薄膜トランジスタ612が有する各層の材質および形成方法については、上述した有機強誘電体メモリ400の薄膜トランジスタ412の材質および形成方法と同様であるので、説明を省略する。
このように薄膜トランジスタ612がボトムゲートボトムコンタクト構造を有することにより、第2のゲート電極160とドレイン電極144との距離を短くすることができることから、有機強誘電体メモリ600の性能を向上することが可能となる。
有機強誘電体メモリ600の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリを示す回路図。 第1の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第2の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第3の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第4の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第5の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。
符号の説明
10 第1の基板、12 第2の基板、14 第3の基板、20 分離層、30 絶縁層、40 ポリシリコン層、42 ソース領域、44 ドレイン領域、46 ボディ領域、50、152 ゲート絶縁層、60、162 第1のゲート電極、62、64、66、68 コンタクト層、70 第1の層間絶縁膜、72 第2の層間絶縁膜、110 被転写層、112、412、512、612 薄膜トランジスタ、114、214、314 メモリセル、120 ソース電極、122 ドレイン電極、140、146 有機半導体層、150 有機強誘電体層、160 第2のゲート電極、100、200、300、400、500、600 有機強誘電体メモリ

Claims (19)

  1. 薄膜トランジスタ構造のメモリセルおよび当該メモリセルを制御する駆動回路部を有する有機強誘電体メモリであって、
    前記メモリセルは、前記駆動回路部の上方に形成され、かつ、有機半導体層と、有機強誘電体層と、ゲート電極と、ソース電極と、ドレイン電極とを含む、有機強誘電体メモリ。
  2. 請求項1において、
    前記有機半導体層は、前記駆動回路部の上方に形成され、
    前記有機強誘電体層は、前記有機半導体層の上方に形成され、
    前記ゲート電極は、前記有機強誘電体層の上方に形成されている、有機強誘電体メモリ。
  3. 請求項2において、
    前記メモリセルは、前記駆動回路部と前記有機半導体層との間に形成されたソース電極およびドレイン電極をさらに含む、有機強誘電体メモリ。
  4. 請求項1において、
    前記ゲート電極は、前記駆動回路部の上方に形成され、
    前記有機強誘電体層は、前記ゲート電極の上方に形成され、
    前記有機半導体層は、前記有機強誘電体層の上方に形成されている、有機強誘電体メモリ。
  5. 請求項4において、
    前記有機半導体層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極をさらに含む、有機強誘電体メモリ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記駆動回路部は、前記メモリセルとオーバーラップして配置されている薄膜トランジスタを有する、有機強誘電体メモリ。
  7. 請求項6において、
    前記薄膜トランジスタは、基板の上方に形成された低温ポリシリコンからなる半導体層を有する、有機強誘電体メモリ。
  8. 請求項6において、
    前記薄膜トランジスタは、基板の上方に形成された有機半導体層を有する、有機強誘電体メモリ。
  9. 薄膜トランジスタ構造のメモリセルおよび当該メモリセルを制御する駆動回路部を有する有機強誘電体メモリの製造方法であって、
    (a)薄膜半導体層、ゲート絶縁層及びゲート電極を有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
    (b)前記薄膜トランジスタの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記層間絶縁膜を貫通し、前記薄膜半導体層と電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
    (d)前記コンタクト層と電気的に接続し、有機半導体層、有機強誘電体層、およびゲート電極を有する前記メモリセルを形成する工程と、
    を含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
  10. 請求項9において、
    前記基板の上方に、前記工程(a)〜(d)の工程により被転写層を形成する工程と、
    前記工程(d)の後に、前記被転写層を転写体に転写させる工程と、
    をさらに含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
  11. 請求項9または10において、
    前記工程(d)は、
    層間絶縁膜の上方の所定の領域に有機半導体材料を塗布することにより有機半導体層を形成する工程と、
    前記有機半導体層の上方の所定の領域に有機強誘電体材料を塗布することにより有機強誘電体層を形成する工程と、
    前記有機強誘電体層の上方にゲート電極を形成する工程と、
    を有する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  12. 請求項11において、
    前記工程(d)において、前記有機半導体層を形成する前に、前記層間絶縁膜の上方の所定の領域に電極の原料を含む液体材料を塗布することによりソース電極またはドレイン電極を形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  13. 請求項9または10において、
    前記工程(d)は、
    層間絶縁膜の上方にゲート電極を形成する工程と、
    前記ゲート電極の上方の所定の領域に有機半導体材料を塗布することにより有機半導体層を形成する工程と、
    前記有機半導体層の上方の所定の領域に有機強誘電体材料を塗布することにより有機強誘電体層を形成する工程と、
    を含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
  14. 請求項11ないし13のいずれかにおいて、
    前記材料の塗布は、液滴吐出法により行われる、有機強誘電体メモリの製造方法。
  15. 請求項10ないし14のいずれかにおいて、
    前記転写体は、ガラス基板またはフレキシブル基板である、有機強誘電体メモリの製造方法。
  16. 請求項9ないし15のいずれかにおいて、
    前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマーおよび奇数ナイロンのいずれかの有機強誘電体材料を用いて形成される、有機強誘電体メモリの製造方法。
  17. 請求項9ないし16のいずれかにおいて、
    前記有機半導体層は、フルオレン−チオフェン共重合体を用いて形成される、有機強誘電体メモリの製造方法。
  18. 請求項9ないし18のいずれかにおいて、
    前記ゲート電極は、金属微粒子または導電性有機材料を含む液体材料を用いて形成される、有機強誘電体メモリの製造方法。
  19. 薄膜トランジスタ構造のメモリセルおよび当該メモリセルを制御する駆動回路部を有する有機強誘電体メモリの製造方法であって、
    (a)基板の上方に、有機半導体層、有機強誘電体層、およびゲート電極を有する前記メモリセルを形成する工程と、
    (b)前記メモリセルの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記層間絶縁膜を貫通し、前記メモリセルと電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
    (a)前記コンタクト層と電気的に接続し、薄膜半導体層、ゲート絶縁層、及びゲート電極を有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
    を含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
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