JP2006253475A - 有機強誘電体メモリおよびその製造方法 - Google Patents

有機強誘電体メモリおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 製造プロセスが容易な有機強誘電体メモリ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる有機強誘電体メモリ100は、単純マトリクス型の構造を有し、有機半導体層40を有する薄膜トランジスタ90と、前記薄膜トランジスタ40の上方に形成された層間絶縁膜70と、前記層間絶縁膜70の上方に形成され、下部電極52、有機強誘電体層50及び上部電極54を有する強誘電体キャパシタ56と、前記強誘電体キャパシタ56と前記薄膜トランジスタ90とを電気的に接続するための、前記層間絶縁膜70を貫通するコンタクト層62と、を含む。
【選択図】 図8

Description

本発明は、有機強誘電体メモリおよびその製造方法に関する。特に本発明は、有機強誘電体材料を用いた有機強誘電体メモリおよびその製造方法に関する。
強誘電体メモリとして、PZT系又はSBT系などの無機強誘電体層を含む強誘電体キャパシタの構造が周知である。無機強誘電体層は成膜するときに600℃以上の高温のアニール処理を必要とする。そのため、強誘電体キャパシタを形成するための基板は耐熱性を有するものに限られ、ガラス基板やプラスチックなどのフレキシブル基板を基板として使用することは不可能である。さらに、無機強誘電体はPb、Biなどの重金属を含むので環境に有害であり、その取り扱いが煩雑である。
本発明の目的の1つは、製造プロセスが容易な有機強誘電体メモリ及びその製造方法を提供することにある。
本発明にかかる強誘電体メモリは、
マトリクス型の有機強誘電体メモリであって、
基板と、該基板上方に形成され、有機半導体層を有する薄膜トランジスタと、
前記基板上方に形成され、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する第1の強誘電体キャパシタと、
前記第1の強誘電体キャパシタと前記薄膜トランジスタとを電気的に接続するコンタクト層と、
を含む。
本発明によれば、有機強誘電体層を含む強誘電体キャパシタおよび有機半導体層を含む薄膜トランジスタを形成するので、例えば150℃以下の低温プロセスが可能になる。そのため、基板の耐熱性の制約が緩和され、基板の選択自由度が向上する。また、有機強誘電体材料は低エネルギーによる処理が可能であるので、製造プロセスの容易化を図ることができる。さらに、重金属による環境負荷の問題がなく、容易に廃棄可能であり取り扱いが簡単である。
なお、本発明において、特定のA層の上方にB層が設けられているとは、A層上に直接B層が設けられている場合と、A層上に他の層を介してB層が設けられている場合と、を含むものとする。このことは、以下の発明においても同様である。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記薄膜トランジスタは、
前記有機半導体層の下方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
前記有機半導体層の上方に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層の上方に形成されたゲート電極と、をさらに有することができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記薄膜トランジスタは、
前記有機半導体層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の上方に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層の上方に形成されたゲート電極と、をさらに有することができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記薄膜トランジスタは、
基板の上方に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極の上方に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
前記ソース電極および前記ドレイン電極の上方に形成された有機半導体層と、を有することができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記薄膜トランジスタは、
基板の上方に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極の上方に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層の上方に形成された有機半導体層と、
前記有機半導体層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、を有することができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
複数の前記第1の強誘電体キャパシタを含むメモリセルアレイ領域の少なくとも一部は、前記薄膜トランジスタを含む駆動回路領域とオーバーラップして配置されていることができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記第1の強誘電体キャパシタの上方に、さらに第2の有強誘電体キャパシタが形成されていることができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記上部電極および前記下部電極の少なくとも一方は、導電性有機材料を含むことができる。
本発明に係る有機強誘電体メモリにおいて、
前記基板は、フレキシブル基板であることができる。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法は、
(a)ソース電極と、ドレイン電極と、有機半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極とを有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
(b)前記薄膜トランジスタの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
(c)前記層間絶縁膜に、前記薄膜トランジスタと電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
(d)前記コンタクト層と電気的に接続し、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する第1の強誘電体キャパシタを形成する工程と、
を含む。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法は、
(a)下部電極と、有機強誘電体層及び上部電極を有する、第1の強誘電体キャパシタを形成する工程と
(b)前記第1の強誘電体キャパシタの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
(c)前記層間絶縁膜に、前記第1の強誘電体キャパシタと電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
(d)前記コンタクト層と電気的に接続し、ソース電極と、ドレイン電極と、有機半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極とを有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
を含む。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記ソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極、層間絶縁層、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極の少なくとも一つを、液体材料を用いて形成することができる。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、および奇数ナイロンのいずれかの有機強誘電体材料を用いて形成されることができる。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記有機半導体層は、フルオレン−チオフェン共重合体を用いて形成されることができる。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法において、
複数の前記第1の強誘電体キャパシタを含むメモリセルアレイ領域の少なくとも一部を、複数の前記薄膜トランジスタを含む駆動回路領域とオーバーラップするように配置することができる。
本発明にかかる有機強誘電体メモリの製造方法において、
前記第1の強誘電体キャパシタの上方に第2の強誘電体キャパシタが形成されていることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図7は、本発明の実施の形態にかかる有機強誘電体メモリ100の製造方法を模式的に示す断面図である。図8は、有機強誘電体メモリ100を模式的に示す断面図であり、図9は、有機強誘電体メモリ100の回路を示す図である。
1.有機強誘電体メモリの製造方法
(1)まず、図1に示すように基板10を用意する。本実施の形態において基板10としては、ポリエチレンテレフタレート基板、ポリエチレンナフタレート基板、ポリアラミド基板、ポリフェニリンサルファイド基板、ポリオレフィン系基板、ポリイミド基板、エポキシ基板、などのフレキシブル基板、またはガラス基板を用いることができる。あるいは、基板10としては、液晶素子やEL素子などの電気光学素子、その他の電子部品が搭載又は内蔵されているものを用いることもできる。
ついで、基板10の上面にソース電極20およびドレイン電極22が形成される。まず、ソース電極20およびドレイン電極22の原料を含む液体の材料を基板10上の所定の領域に塗布する。ソース電極20およびドレイン電極22のための液体の材料としては、たとえば導電性微粒子を含む分散液(例えば導電性有機材料、金属微粒子)を用いることができる。導電性微粒子は、例えばアルミニウム、金、銀、銅、パラジウム、白金、ニッケルなどの金属微粒子、導電層有機材料の微粒子、又は超電導体、導電性酸化物など、その他の微粒子が挙げられる。微粒子とは、特に大きさを限定したものではなく、分散液とともに吐出できる粒子である。導電性微粒子は、反応を抑制するために、有機物などのコート材によって被覆されていてもよい。分散液は、乾燥しにくく再溶解性のあるものであってもよい。導電性微粒子は、分散液中に均一に分散していることが好ましい。導電性有機材料としては、例えば導電性高分子であるポリスチレンサルフォネート(PSS)をドープしたポリエチレンジオキサンチオフェン(PEDOT)またはポリアニリンなどが挙げられる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するソース電極20およびドレイン電極22を直接形成することが可能となる。液滴吐出法としては、スピンコート法、マイクロディスペンス法、インクジェット法、バブルジェット(登録商標)法、ジェルジェット(登録商標)法、又は溶液霧化法(LSMCD:Liquid Source Misted Chemical Deposition)を適用することができる。例えばインクジェット法によれば、インクジェットプリンタ用に実用化された技術を応用することによって、高速かつインクを無駄なく経済的に設けることができる。
液体を塗布する前に、必要に応じて、基板10の上面を表面処理してもよい。たとえば、ソース電極20およびドレイン電極22を形成するための領域以外の領域に撥液処理を行う。これにより、吐出された液体がソース電極20およびドレイン電極22を形成するための領域に滴下されなかった場合でも、所望のパターンのソース電極20およびドレイン電極22を形成することができる。
液体を塗布した後、必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。なお、ソース電極20およびドレイン電極22の成膜方法としては、上述した液滴吐出法に限定されず、液体材料を用いた場合にはスピンコート法、あるいはスパッタ法、蒸着法、メッキ法等の公知の方法を用いてもよい。
(2)次に、図2に示すように、ソース電極20およびドレイン電極22の上に有機半導体層40が形成される。まず、有機半導体層40の原料を含む液体の材料をソース電極20およびドレイン電極22を覆うように塗布する。有機半導体層40のための液体の材料としては、たとえばフルオレン−チオフェン共重合体の一つであるF8T2を含む液体を用いることができる。また、有機半導体層としては、以下の高分子系有機半導体材料、低分子系有機半導体材料も使用することができる。
高分子系有機半導体材料としては、例えば、ポリ(3−アルキルチオフェン)(ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(P3HT)、ポリ(3−オクチルチオフェン)、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)(PTV)、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−コ−ビス−N,N’−(4−メトキシフェニル)−ビス−N,N’−フェニル−1,4−フェニレンジアミン)(PFMO)、ポリ(9,9ジオクチルフルオレン−コ−ベンゾチアジアゾール)(BT)、フルオレン−トリアリルアミン共重合体、トリアリルアミン系ポリマー、フルオレン−チオフェン共重合体、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン/スチレンスルホン酸)(PEDOT/PSS)、ポリチオフェン、ポリ(チオフェンビニレン)、ポリ(2,2’−チエニルピロール)、ポリアニリン、等が挙げられる。
低分子系有機半導体としては、例えば、C60、或いは、金属フタロシアニン、或いは、それらの置換誘導体、或いは、アントラセン、テトラセン、ペンタセン、ヘキサセン等のアセン分子材料、或いは、α−オリゴチオフェン類、具体的にはクォーターチオフェン(4T)、セキシチオフェン(6T)、オクチチオフェン(8T)、ジヘキシルクォーターチオフェン(DH4T)、ジヘキルセキシチオフェン(DH6T)、等が挙げられる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有する有機半導体層40を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
液体を塗布した後、必要に応じて加熱処理を行う。半導体層の材料として有機半導体を用いることにより、低温プロセスが可能となり、シリコンを用いる場合と比べてきわめて簡便に半導体層を形成することができる。
(3)次に、図3に示すように、有機半導体層40の上にゲート絶縁層80が形成される。まず、ゲート絶縁層80の原料を含む液体の材料を、有機半導体層40を覆うように塗布する。ゲート絶縁層80のための液体の材料としては、絶縁体材料であれば特に限定されないが、有機半導体層40の耐熱温度より低い温度で成膜できる材料を用いることが好ましい。かかる材料としては、たとえばPMMA等の樹脂材料を用いることができる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するゲート絶縁層80を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
液体を塗布した後、必要に応じて加熱処理を行うことにより、ゲート絶縁層80を成膜する。
(4)次に、図4に示すように、ゲート絶縁層80の上にゲート電極60が形成される。ゲート電極60の原料を含む液体の材料をゲート絶縁層80上に塗布する。ゲート電極60ための液体の材料としては、上述したソース電極20およびドレイン電極22と同様の材料を用いることができる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有するゲート電極60を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
液体を塗布した後、必要に応じて、分散液を揮発させる処理や、導電性微粒子を相互に結合(例えば焼結)させる処理(加熱)を行う。なお、ゲート電極60の成膜方法としては、上述した液滴吐出法に限定されず、スパッタ法、蒸着法、メッキ法等の方法を用いてもよい。
また、ゲート絶縁層80の材質によっては、ゲート電極60を成膜する前に、ゲート電極60を形成するための領域以外の領域に受容層を形成してもよい。たとえばゲート絶縁層80が、撥水性の高い材質からなり、かつゲート電極60の液体材料が水溶性である場合、所望の形状にゲート電極60を塗布するのは困難である。そこで、ポリビニルフェノール(PVP)等からなる受容層を予め形成することによって、より簡便に所望の形状のゲート電極60を形成することができる。以上の工程により、ソース電極20、ドレイン電極22、有機半導体層40、ゲート絶縁層80、およびゲート電極60を有する薄膜トランジスタ90を形成することができる。
(5)次に、図5に示すように、ゲート電極60およびゲート絶縁層80を覆うように第1の層間絶縁膜70が形成される。第1の層間絶縁膜70の原料としては、有機半導体層40の耐熱温度より低い温度で成膜できるものであれば特に限定されない。具体的には、有機半導体層40がF8T2からなる場合には、たとえば、テトラメチルシラン(TMS)またはポリメタクリル酸メチル(PMMA)または光硬化型樹脂(例えばUV硬化型樹脂)等が挙げられる。これらを用いることにより、有機半導体層40に与えるダメージを低減することができる。成膜方法としては、CVD法、液滴吐出法などが挙げられる。
(6)次に、図6に示すように、コンタクト層62が形成される。まず、第1の層間絶縁膜70にコンタクトホールを形成した後、当該コンタクトホールを埋めるようにコンタクト層62を形成する。コンタクトホールは、ソース電極20と後述する強誘電体キャパシタ56とを電気的に接続するための貫通穴であり、たとえばドライエッチング法により形成される。コンタクト層62の材料は、導電性を有していれば特に限定されないが、ソース電極20等の電極材料と同様の材料を用いることができ、その成膜方法についてもソース電極20等と同様の成膜方法を用いることができる。
ついで、強誘電体キャパシタ56の下部電極52が形成される。下部電極52は、第1の層間絶縁膜70およびコンタクト層62の上方に形成される。下部電極52の材料は、導電性を有していれば特に限定されないが、ソース電極20等の電極材料と同様の材料を用いることができ、その成膜方法についてもソース電極20等と同様の成膜方法を用いることができる。特に、下部電極52の材料として、導電性有機材料を用いることが好ましい。導電性有機材料を用いることによって、良好なヒステリシス特性を有する有機強誘電体メモリ100が得られる。
(7)次に、図7に示すように、下部電極52の上に有機強誘電体層50が形成される。まず、有機強誘電体層50の原料を含む液体の材料を、下部電極52を覆うように塗布する。有機強誘電体層50のための液体の材料としては、たとえばポリ(フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン)共重合体、ポリフッ化ビニリデン、または奇数ナイロンをケトン系の溶媒等に溶かした液体を用いることができる。
液体の材料の塗布方法としては、液滴吐出法を用いることが好ましい。液滴吐出法を適用することにより、高価かつ手間のかかるフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を使用することなく、所定のパターンを有する有機強誘電体層50を直接形成することが可能となる。液滴吐出法の具体例としては、上述したとおりである。
液体を塗布した後、必要に応じて加熱処理、たとえば、140℃程度のアニール処理を行うことにより、有機強誘電体層50を成膜する。
このように有機強誘電体の成膜は、無機強誘電体の成膜と比べて低温でアニールが行われるため、成膜が容易であり、有機強誘電体層の周囲の素子に与えるダメージを低減することができる。なお、有機強誘電体層の成膜方法としては、液滴吐出法にかえて、蒸着法、LB(Langmuir-Blodgett)法等を用いてもよい。
(8)次に、図8に示すように、有機強誘電体層50の上に上部電極54が形成される。上部電極54の材料は、導電性を有していれば特に限定されないが、ソース電極20等の電極材料と同様の材料を用いることができ、その成膜方法についてもソース電極20等と同様の成膜方法を用いることができる。以上の工程により、有機強誘電体層50、下部電極52、および上部電極54を有する強誘電体キャパシタ56を形成することができる。
ついで、第2の層間絶縁膜72が形成、強誘電体キャパシタ56の上に第2の層間絶縁膜72が形成される。第2の層間絶縁膜72は、その上にさらにデバイスを形成するための層間絶縁層であってもよいし、最上層のパッシベーション層であってもよい。第2の層間絶縁膜72の成膜方法および材質については、第1の層間絶縁膜70と同様の成膜方法および材質を用いることができる。
以上の工程により、図8に示す有機強誘電体メモリ100が形成される。上述したように、本実施の形態にかかる有機強誘電体メモリ100のすべての成膜工程において、液滴吐出法を用いることができる。たとえばインクジェット法を用いた場合には、インクジェットのインクとしての液体をかえるだけで、同一の吐出装置を用いることができるため、有機強誘電体メモリ100を非常に容易に製造することができる。
2.有機強誘電体メモリの構成
図8は、有機強誘電体メモリ100を模式的に示す断面図であり、図9は、有機強誘電体メモリ100の回路図である。本実施の形態にかかる有機強誘電体メモリ100は、強誘電体キャパシタ56と、薄膜トランジスタ90と、強誘電体キャパシタ56と薄膜トランジスタ90とを電気的に接続するための第1の層間絶縁膜70を貫通するコンタクト層62と、を含む。薄膜トランジスタ90は、いわゆるトップゲートボトムコンタクト型の構造を有する。有機強誘電体メモリ100は、単純マトリクス型のメモリであって、複数の強誘電体キャパシタ56を有するメモリセルアレイ110を含む。メモリセルアレイ110は、列選択のための下部電極52と行選択のための上部電極54とが交差するように配列されている。下部電極52および上部電極54は、それぞれストライプ形状を有する。なお、図8に示すように、メモリセルアレイ110は、薄膜トランジスタ90を含む駆動回路領域とオーバーラップして配置されている。これにより、駆動回路領域がメモリセルアレイ110の周囲に形成されている有機強誘電体メモリと比べて、高集積化が可能となる。
有機強誘電体メモリ100は、図9に示す回路方式に基づいて動作する。図9に示すように、ワード線(WL)及びビット線(BL)の交差する部分に強誘電体キャパシタ(Cferro)が設けられている。
また有機強誘電体メモリ100は、有機強誘電体材料を用いて形成されている。これにより有機強誘電体メモリ100は、無機強誘電体材料として頻繁に用いられる鉛、ビスマス等の重金属を含まないため、環境を害する可能性を低減することができる。また有機強誘電体メモリ100は、上述したように低温工程で製造可能なため、簡便な装置で製造することができ、コストを削減することができる。また、本発明によれば、有機強誘電体材料は、フレキシブルな材料であるため、フレキシブルなメモリを提供することができる。特に、フレキシブル基板、有機半導体、導電性有機材料、絶縁性有機材料等の他のフレキシブル材料と組み合わせることにより、互いにかける負荷を軽減し、より高性能なフレキシブルメモリを提供することができる。
3.変形例
本実施の形態の変形例にかかる有機強誘電体メモリについて説明する。
3.1.第1の変形例
図10は、第1の変形例にかかる有機強誘電体メモリ200を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ200は、ソース電極20およびドレイン電極22が有機半導体層40の上に形成されている点で、図8に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ200は、基板10上に形成された有機半導体層40と、有機半導体層40上に形成されたソース電極20およびドレイン電極22と、ソース電極20およびドレイン電極22の上に形成されたゲート絶縁層80と、ゲート絶縁層80上に形成されたゲート電極60とを有する薄膜トランジスタ190を含む。有機強誘電体メモリ200は、いわゆるトップゲートトップコンタクト型の構造の薄膜トランジスタ190を有し、有機強誘電体メモリ100と同様に図9に示す回路方式に基づいて動作する。
有機強誘電体メモリ200の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.2.第2の変形例
図11は、第2の変形例にかかる有機強誘電体メモリ300を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ300は、ゲート電極60がゲート絶縁層80の下に形成されている点、ならびにソース電極20およびドレイン電極22が有機半導体層40の上に形成されている点で、図8に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ300は、基板10上に形成されているゲート電極60と、ゲート電極60上に形成されているゲート絶縁層80と、ゲート絶縁層80上に形成されている有機半導体層40と、有機半導体層40上に形成されているソース電極20およびドレイン電極22とを有する薄膜トランジスタ290を含む。有機強誘電体メモリ300は、いわゆるボトムゲートトップコンタクト型の構造の薄膜トランジスタ290を有し、有機強誘電体メモリ100と同様に図9に示す回路方式に基づいて動作する。
有機強誘電体メモリ300の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.3.第3の変形例
図12は、第3の変形例にかかる有機強誘電体メモリ400を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ400は、ゲート電極60がゲート絶縁層80の下に形成されている点で、図8に示す有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ400は、基板10上に形成されたゲート電極60と、ゲート電極60上に形成されたゲート絶縁層80と、ゲート絶縁層80上に形成されたソース電極20およびドレイン電極22と、ソース電極20およびドレイン電極22上に形成された有機半導体層40とを有する薄膜トランジスタ390を含む。有機強誘電体メモリ400は、いわゆるボトムゲートボトムコンタクト型の構造の薄膜トランジスタ390を有し、有機強誘電体メモリ100と同様に図9に示す回路方式に基づいて動作する。
有機強誘電体メモリ400の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.4.第4の変形例
図13は、第4の変形例にかかる有機強誘電体メモリ500を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ500は、強誘電体キャパシタ56の上方に薄膜トランジスタ90が形成されている点で、強誘電体キャパシタ56の下方に薄膜トランジスタ90が形成されている有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ500は、基板10上に形成された強誘電体キャパシタ56と、強誘電体キャパシタ56上に形成された第2の層間絶縁膜72と、強誘電体キャパシタ56と薄膜トランジスタ90の上部電極とを電気的に接続するための第2の層間絶縁膜72を貫通するコンタクト層64と、第2の層間絶縁膜72上に形成された薄膜トランジスタ90と、薄膜トランジスタ90上に形成された第1の層間絶縁膜70とを含む。
このように、メモリセルアレイ110の上方に薄膜トランジスタ90を形成することによって、薄膜トランジスタ90を形成する前に有機強誘電体層50を形成することができる。これにより、たとえば有機強誘電体層50の成膜温度が有機半導体層40の耐熱温度より高い場合に、有機半導体層40が有機強誘電体層50の成膜時のアニール処理によって受けるダメージを防止することができる。
有機強誘電体メモリ500の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.5.第5の変形例
図14は、第5の変形例にかかる有機強誘電体メモリ600を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ600は、強誘電体キャパシタ56の上方に薄膜トランジスタ190が形成されている点で、強誘電体キャパシタ56の下方に薄膜トランジスタ90が形成されている有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ600は、基板10上に形成された強誘電体キャパシタ56と、強誘電体キャパシタ56上に形成された第2の層間絶縁膜72と、強誘電体キャパシタ56と薄膜トランジスタ190の上部電極とを電気的に接続するための第2の層間絶縁膜72を貫通するコンタクト層64と、第2の層間絶縁膜72上に形成された薄膜トランジスタ190と、薄膜トランジスタ190上に形成された第1の層間絶縁膜70とを含む。薄膜トランジスタ190は、第1の変形例にかかる有機強誘電体メモリ200の薄膜トランジスタ190と同様の構成である。
このように、メモリセルアレイ110の上方に薄膜トランジスタ190を形成することによって、薄膜トランジスタ190を形成する前に有機強誘電体層50を形成することができる。これにより、たとえば有機強誘電体層50の成膜温度が有機半導体層40の耐熱温度より高い場合に、有機半導体層40が有機強誘電体層50の成膜時のアニール処理によって受けるダメージを防止することができる。
有機強誘電体メモリ600の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.6.第6の変形例
図15は、第6の変形例にかかる有機強誘電体メモリ700を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ700は、強誘電体キャパシタ56の上方に薄膜トランジスタ290が形成されている点で、強誘電体キャパシタ56の下方に薄膜トランジスタ90が形成されている有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ700は、基板10上に形成された強誘電体キャパシタ56と、強誘電体キャパシタ56上に形成された第2の層間絶縁膜72と、強誘電体キャパシタ56と薄膜トランジスタ290の上部電極とを電気的に接続するための第2の層間絶縁膜72を貫通するコンタクト層64と、第2の層間絶縁膜72上に形成された薄膜トランジスタ290と、薄膜トランジスタ290上に形成された第1の層間絶縁膜70とを含む。薄膜トランジスタ290は、第2の変形例にかかる有機強誘電体メモリ300の薄膜トランジスタ290と同様の構成である。
このように、メモリセルアレイ110の上方に薄膜トランジスタ290を形成することによって、薄膜トランジスタ290を形成する前に有機強誘電体層50を形成することができる。これにより、たとえば有機強誘電体層50の成膜温度が有機半導体層40の耐熱温度より高い場合に、有機半導体層40が有機強誘電体層50の成膜時のアニール処理によって受けるダメージを防止することができる。
有機強誘電体メモリ700の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.7.第7の変形例
図16は、第7の変形例にかかる有機強誘電体メモリ800を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ800は、強誘電体キャパシタ56の上方に薄膜トランジスタ390が形成されている点で、強誘電体キャパシタ56の下方に薄膜トランジスタ90が形成されている有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ800は、基板10上に形成された強誘電体キャパシタ56と、強誘電体キャパシタ56上に形成された第2の層間絶縁膜72と、強誘電体キャパシタ56と薄膜トランジスタ390の上部電極とを電気的に接続するための第2の層間絶縁膜72を貫通するコンタクト層64と、第2の層間絶縁膜72上に形成された薄膜トランジスタ390と、薄膜トランジスタ390上に形成された第1の層間絶縁膜70とを含む。薄膜トランジスタ390は、第3の変形例にかかる有機強誘電体メモリ400の薄膜トランジスタ390と同様の構成である。
このように、メモリセルアレイ110の上方に薄膜トランジスタ390を形成することによって、薄膜トランジスタ390を形成する前に有機強誘電体層50を形成することができる。これにより、たとえば有機強誘電体層50の成膜温度が有機半導体層40の耐熱温度より高い場合に、有機半導体層40が有機強誘電体層50の成膜時のアニール処理によって受けるダメージを防止することができる。
有機強誘電体メモリ800の他の構成については、有機強誘電体メモリ100と同様であるので、説明を省略する。
3.8.第8の変形例
図17は、第8の変形例にかかる有機強誘電体メモリ900を模式的に示す断面図である。有機強誘電体メモリ900は、複数層のメモリセルアレイ110を有する点で、単一層のメモリセルアレイ110のみを有する有機強誘電体メモリ100と異なる。有機強誘電体メモリ900においては、複数層のメモリセルアレイ110が第1の層間絶縁膜70上に積層されている。この有機強誘電体メモリ900によれば、同一の平面面積を維持しつつ大容量化を実現することができる。また、上述したように強誘電体キャパシタ56の形成工程では、例えば全ての層を液相プロセスにより成膜することができるので、極めて容易な製造プロセスで複数層のメモリセルアレイ110を積層することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 実施の形態にかかる有機強誘電体メモリを示す回路図。 第1の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第2の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第3の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第4の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第5の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第6の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第7の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。 第8の変形例にかかる有機強誘電体メモリを模式的に示す断面図。
符号の説明
10 基板、20 ソース電極、22 ドレイン電極、40 有機半導体層、50 有機強誘電体層、52 下部電極、54 上部電極、56 強誘電体キャパシタ、60 ゲート電極、62 コンタクト層、70 第1の層間絶縁膜、72 第2の層間絶縁膜、80 ゲート絶縁層、90、190、290、390 薄膜トランジスタ、100、200、300、400、500、600、700、900 有機強誘電体メモリ

Claims (16)

  1. マトリクス型の有機強誘電体メモリであって、
    基板と、該基板上方に形成され、有機半導体層を有する薄膜トランジスタと、
    前記基板上方に形成され、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する第1の強誘電体キャパシタと、
    前記第1の強誘電体キャパシタと前記薄膜トランジスタとを電気的に接続するコンタクト層と、
    を含む、有機強誘電体メモリ。
  2. 請求項1において、
    前記薄膜トランジスタは、
    前記有機半導体層の下方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記有機半導体層の上方に形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上方に形成されたゲート電極と、をさらに有する、有機強誘電体メモリ。
  3. 請求項1において、
    前記薄膜トランジスタは、
    前記有機半導体層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極の上方に形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上方に形成されたゲート電極と、をさらに有する、有機強誘電体メモリ。
  4. 請求項1において、
    前記薄膜トランジスタは、
    基板の上方に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の上方に形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極の上方に形成された有機半導体層と、を有する、有機強誘電体メモリ。
  5. 請求項1において、
    前記薄膜トランジスタは、
    基板の上方に形成されたゲート電極と、
    前記ゲート電極の上方に形成されたゲート絶縁層と、
    前記ゲート絶縁層の上方に形成された有機半導体層と、
    前記有機半導体層の上方に形成されたソース電極およびドレイン電極と、を有する、有機強誘電体メモリ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    複数の前記第1の強誘電体キャパシタを含むメモリセルアレイ領域の少なくとも一部は、前記薄膜トランジスタを含む駆動回路領域とオーバーラップして配置されている、有機強誘電体メモリ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記第1の強誘電体キャパシタの上方に、さらに第2の有強誘電体キャパシタが形成されている、有機強誘電体メモリ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記上部電極および前記下部電極の少なくとも一方は、導電性有機材料を含む、有機強誘電体メモリ。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記基板は、フレキシブル基板である、有機強誘電体メモリ。
  10. (a)ソース電極と、ドレイン電極と、有機半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極とを有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
    (b)前記薄膜トランジスタの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記層間絶縁膜に、前記薄膜トランジスタと電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
    (d)前記コンタクト層と電気的に接続し、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極を有する第1の強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    を含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
  11. (a)下部電極と、有機強誘電体層及び上部電極を有する、第1の強誘電体キャパシタを形成する工程と
    (b)前記第1の強誘電体キャパシタの上方に層間絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記層間絶縁膜に、前記第1の強誘電体キャパシタと電気的に接続するコンタクト層を形成する工程と、
    (d)前記コンタクト層と電気的に接続し、ソース電極と、ドレイン電極と、有機半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極とを有する薄膜トランジスタを形成する工程と、
    を含む、有機強誘電体メモリの製造方法。
  12. 請求項10または11において、
    前記ソース電極、ドレイン電極、有機半導体層、ゲート絶縁層、ゲート電極、層間絶縁層、下部電極、有機強誘電体層及び上部電極の少なくとも一つを、液体材料を用いて形成する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  13. 請求項10ないし12のいずれかにおいて、
    前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、および奇数ナイロンのいずれかの有機強誘電体材料を用いて形成される、有機強誘電体メモリの製造方法。
  14. 請求項10ないし13のいずれかにおいて、
    前記有機半導体層は、フルオレン−チオフェン共重合体を用いて形成される、有機強誘電体メモリの製造方法。
  15. 請求項10ないし14のいずれかにおいて、
    複数の前記第1の強誘電体キャパシタを含むメモリセルアレイ領域の少なくとも一部を、複数の前記薄膜トランジスタを含む駆動回路領域とオーバーラップするように配置する、有機強誘電体メモリの製造方法。
  16. 請求項10ないし15のいずれかにおいて、
    前記第1の強誘電体キャパシタの上方に第2の強誘電体キャパシタが形成されている、有機強誘電体メモリの製造方法。
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