JP4553135B2 - 有機強誘電体メモリ - Google Patents

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本発明は、有機強誘電体メモリに関する。
有機EL(Electroluminescence)表示デバイス(例えば特許文献1参照)に不揮発性
メモリ機能を付加させる場合、例えば、不揮発性メモリデバイスを外付けすることが考えられる。これによれば、表示デバイスと別個に独立して不揮発性メモリを設けなければならず、電子機器の小型化及び高集積化を図ることは難しい。また、1つの表示デバイス基板上に不揮発性メモリ機能を有する薄膜トランジスタ回路を作り込むことにより、同一基板上に表示デバイス及び不揮発性メモリを形成することも考えられるが、その場合であっても、不揮発性メモリは表示デバイスの画素領域を避けて形成せざるを得ず、電子機器の小型化及び高集積化には限界がある。
特開平11−024604号公報
本発明の目的は、小型化及び高集積化を図ることができる有機強誘電体メモリを提供することにある。
(1)本発明に係る有機強誘電体メモリは、
複数の画素領域を有する基板と、
前記基板のそれぞれの前記画素領域に設けられた画素電極と、
それぞれの前記画素電極に設けられた有機発光層と、
前記有機発光層を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、
走査線が第1のゲート電極に電気的に接続され、データ線が一方の電極に電気的に接続された第1の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタの他方の電極が第2のゲート電極に電気的に接続され、電流供給線が一方の電極に電気的に接続され、前記画素電極が他方の電極に電気的に接続された第2の薄膜トランジスタと、
前記第1の薄膜トランジスタを介して前記データ線と電気的に接続された第1の電極、前記第1の電極に対向する第2の電極、前記第1及び第2の電極の間に設けられた有機強誘電体層を含む有機強誘電体キャパシタと、
を含み、
前記有機強誘電体キャパシタは、前記基板のそれぞれの前記画素領域に設けられている。
本発明によれば、走査線をワード線とし、データ線をビット線とし、有機強誘電体キャパシタの第2の電極に接続された電流供給線をプレート線としてそれぞれ駆動させることにより、いわゆる1トランジスタ1キャパシタ型の強誘電体メモリとして動作させることができる。さらに、有機強誘電体キャパシタは、画素領域に設けられているので、画素部の外側に平面領域を拡大することがない。したがって、有機EL(Electroluminescence)表示機能を備え、かつ小型化及び高集積化を実現した有機強誘電体メモリを提供することができる。なお、従来の強誘電体酸化物キャパシタとは異なり、有機強誘電体キャパシタは低温プロセスで実現することが可能であるため、他素子にダメージを与えることなく画素領域に有機強誘電体キャパシタを形成することができる。
(2)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記有機強誘電体キャパシタに対するスイッチング機能を果たす第3の薄膜トランジスタをさらに含んでもよい。
(3)この有機強誘電体メモリにおいて、
前記第2の薄膜トランジスタの前記第2のゲート電極に電気的に接続された保持容量をさらに含んでもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの断面図であり、図2〜図6は、この有機強誘電体メモリの製造方法の一部を示す図であり、図7は、図1の構造図に対応する有機強誘電体メモリの回路図である。
1.有機強誘電体メモリ
有機強誘電体メモリ100は、基板110と、画素部120と、第1の薄膜トランジスタ130と、第2の薄膜トランジスタ140と、有機強誘電体キャパシタ150と、を含む。
本実施の形態では、有機強誘電体メモリ100は、メモリ機能のみならず有機EL(Electroluminescence)表示機能も備え、すなわち有機EL表示デバイスを兼ねている。この有機EL表示デバイスを兼ねている有機強誘電体メモリ100には、Y方向に複数配列されそれぞれX方向(Y方向に対する直交方向)に延びる複数の走査線と、X方向に複数配列されそれぞれY方向に延びる複数のデータ線と、複数の走査線及びデータ線により特定される複数の画素を含む画素部120とが配置されている。図7に示すように、第1の薄膜トランジスタ130は一方がデータ線に電気的に接続され、他方が第2の薄膜トランジスタ140を介して画素部120に電気的に接続されることにより、アクティブマトリクス型の表示デバイスが構成されている。なお、走査線及びデータ線は、図示しない走査ドライバ及びデータドライバにより制御されており、有機強誘電体メモリ100は、上述したもののほか、電源回路、コントローラなど表示機能に必要な回路ブロックを有することができる。
まず、図1を参照して有機強誘電体メモリ100の構造の詳細について説明する。
(1−1)基板110は絶縁基板であり、例えばガラス基板又は樹脂フィルムなどのフレキシブル基板が挙げられる。基板110は、光透過性を有していてもよいし、遮光性を有していてもよい。例えば、ボトムエミッション(又はバックエミッション)型の有機EL表示デバイスでは、基板110側から光を取り出すので光透過性の基板110を使用する。基板110上には、絶縁層(例えば酸化(又は窒化)シリコン層)112が設けられていてもよい。なお、基板110は、有機EL表示パネルということができる。
(1−2)基板110(絶縁層112)上には、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140が形成されている。第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140は同一レイヤに形成することができる。また、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140は、例えば高温ポリシリコン、低温ポリシリコン、あるいはアモルファスシリコン薄膜トランジスタにより形成することができる。この場合、シリコン薄膜トランジスタ回路は、耐プロセス性のある基板上に先ず形成され、次いで転写法により、画素部120が形成される基板110上に回路を転写し形成することができる。なお、第1及び第2の薄膜トランジスタ130、140は、例えば有機薄膜トランジスタで形成することもできる。この場合、基板110が耐プロセス性の乏しい樹脂フィルムなどのフレキシブル基板上であっても、直接、有機薄膜トランジスタ回路を形成することができる。
第1及び第2の薄膜トランジスタ130、140がポリシリコン薄膜トランジスタの場合について説明する。
第1の薄膜トランジスタ130は、ソース領域132、チャネル領域133、ドレイン領域134、ゲート絶縁層135、ゲート電極136を含む。ソース領域132、チャネル領域133及びドレイン領域134は、ポリシリコン層に所定の不純物を注入及び拡散させることにより形成されている。ゲート絶縁層135は、少なくともチャネル領域133上に形成され、例えばソース領域132、チャネル領域133及びドレイン領域135上に形成されていてもよい。ゲート電極136は、例えばAl,Au、Ag、Cu、NiMoW合金,Crなどの金属により形成することができる。
また、第2の薄膜トランジスタ140は、ソース領域142、チャネル領域143、ドレイン領域144、ゲート絶縁層145、ゲート電極146を含み、それらの詳細は第1の薄膜トランジスタ130と同様である。
第1の薄膜トランジスタ130は、ゲート電極136が走査線に電気的に接続され、ソース領域132がデータ線190に電気的に接続され、ドレイン領域134が有機強誘電体キャパシタ150及び第2の薄膜トランジスタ140に電気的に接続されている。また、第2の薄膜トランジスタ140は、ゲート電極146が第1の薄膜トランジスタ130のドレイン領域134に電気的に接続され、ソース領域142が電流供給線192に電気的に接続され、ドレイン領域144が画素部120に電気的に接続されている。
(1−3)画素部120は、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140及び有機強誘電体キャパシタ150の上方に形成されている。図1に示す例では、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140等の上に必要に応じて絶縁層160〜164が形成され、それらの上に画素部120が形成されている。画素部120は、少なくとも、複数の画素電極122と、複数の画素電極122のそれぞれに設けられた有機発光層(広義には電気光学素子)124と、有機発光層124を介して複数の画素電極122と対向する対向電極126と、を含む。画素部120は、複数行複数列に配列された複数の画素に分割することができる。なお、画素電極122は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等からなる透明電極であってもよい。
それぞれの画素電極122は、1つの画素に対応する画素領域121に配置されている。ここで、画素領域121は、有機発光層124が設けられる領域のみならず、その周囲のバンク168が設けられる領域を含む。また、対向電極126は、複数行複数列に配列された複数の画素電極122に対する共通電極として設けられている。対向電極126は、例えばLiF層、Ca層及びAl層からなる複数層により形成することができる。
有機発光層124は、画素電極122上(詳しくは絶縁層166の開口部)に設けられる。有機発光層124は、所定の発光色(例えば赤、緑、青)を有する。有機発光層124を構成する材料は、高分子系材料又は低分子系材料あるいは両者を複合的に用いた材料のいずれであってもよい。有機発光層124は、電流が流れることで発光する。有機発光層124は、発光色に応じて、発光効率が異なっていてもよい。必要に応じて有機発光層124と画素電極122の間に第1のバッファ層123を設けることができる。第1のバッファ層123は、有機発光層124への正孔注入を安定化させる正孔注入層を有していてもよいし、正孔輸送層を有していてもよい。正孔輸送層は、有機発光層124と正孔注入層との間に設けられていてもよい。また、必要に応じて有機発光層124と対向電極126の間に第2のバッファ層125を設けることができる。第2のバッファ層125は、有機発光層124への電子注入を安定化させる電子注入層を有していてもよいし、電子輸送層を有していてもよい。電子輸送層は、有機発光層124と電子注入層との間に設けられていてもよい。また、隣同士の有機発光層124は、バンク168により区画され、電気的に絶縁されている。バンク168は、例えばアクリル樹脂等により形成することができる。なお、対向電極126上には、有機発光層124等を保護するための保護層170が設けられている。保護層170は、有機発光層124を封止するものであってもよい。保護層170を設けることにより、有機発光層124等が水分や酸素等により劣化するのを防止することができる。
(1−4)有機強誘電体キャパシタ150は、基板110(絶縁層112)上に形成されており、第1の電極(図1では上部電極)152と、第1の電極152に対向する第2の電極(図1では下部電極)156と、第1及び第2の電極152,156の間に設けられた有機強誘電体層154と、を含む。有機強誘電体キャパシタ150を設けることにより、第1の薄膜トランジスタ130を選択トランジスタとする、いわゆる1トランジスタ1キャパシタ型(蓄積容量型)の強誘電体メモリとして動作させることができる。
有機強誘電体層154は、少なくとも第1及び第2の電極152,156の間に設けられ、例えば下部側の第2の電極156上のみに設けられていてもよいし、基板110の全面の上方に設けられていてもよい。有機強誘電体層154の強誘電体材料としては、例えばポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)(P(VDF/TrFE))、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、フッ化ビニリデンオリゴマー、偶数及び奇数ナイロン、シアン化ビニリデンコポリマー、ポリ尿素などが挙げられる。なお、第1の電極152と第2の電極156とは、お互い異なる材質(例えばAlなどの金属材料、導電性有機材料等)により形成することもできる。
また、図1に示す例では、第1の電極152は、第1の薄膜トランジスタ130を介してデータ線190に電気的に接続され、かつ第2の薄膜トランジスタ140のゲート電極146に電気的に接続されている。また、第2の電極156は、電流供給線192に電気的に接続されている。
本実施の形態では、複数の画素領域121のそれぞれに、少なくとも1つの有機強誘電体キャパシタ150が設けられている。そして、それぞれの有機強誘電体キャパシタ150は、画素領域121に設けられている。これによれば、画素部120の外側に平面領域を拡大することがないので小型化及び高集積化を図ることができる。
(1−5)次に、上述した構造を有する有機強誘電体メモリ100の動作の概略について説明する。
前提として、強誘電体メモリは、強誘電体が有する双安定な分極状態を利用した不揮発性メモリである。分極―電界曲線におけるヒステリシスカーブを特徴とする強誘電体は、強誘電体に印加される電圧が0Vであっても、分極状態が消えない不揮発性の性質を有する。この分極状態には、強誘電体に印加された電圧が正の時と負の時とで2つ存在し、これら2つの分極状態の一方を0他方を1にそれぞれ対応させることで、強誘電体を不揮発性メモリの媒体として利用することができる。本実施の形態に係る有機強誘電体メモリは、走査線をワード線とし、データ線をビット線とし、有機強誘電体キャパシタの第2の電極156に接続された電流供給線をプレート線としてそれぞれ駆動させることにより、不揮発性メモリとして動作させることができる。
図7に示す回路図は、有機EL素子の動作電圧が有機強誘電体キャパシタ動作電圧に比べて十分に低い場合に適用することができる。すなわち、有機EL素子の動作に起因する電位差が有機強誘電体キャパシタ150に与えられても、有機強誘電体メモリの分極反転が生じない場合に適用することができる。
まず、普段の有機EL素子動作時においては、有機EL素子動作電圧の方が有機強誘電体キャパシタ150の動作電圧よりも十分に低いため、有機強誘電体キャパシタ150の記憶状態(分極状態は影響を受けず、有機EL素子動作に関わらずその記憶状態を維持する。すなわち、有機EL素子の動作電圧により有機強誘電体キャパシタ150の情報が書き換えられることがない。なお、このとき、有機強誘電体キャパシタ150は有機EL動作用の保持容量として機能する。
他方、メモリ動作時においては、上述したようにワード線、ビット線、プレート線をそれぞれ駆動させることにより、有機強誘電体キャパシタ150の記憶状態を適宜制御することができる。
本実施の形態に係る有機強誘電体メモリによれば、1つの画素領域にある有機強誘電体に1つの情報を記憶させることができるため、例えば、パネル表示情報をそのまま記憶させることができる。これにより、外付けのメモリデバイスがなくても記憶した画像データを読み出すことにより、例えば電源オフ時の画像を電源オン時にそのまま画像を表示することができる。あるいは、有機強誘電体メモリをパネル表示情報とは別に単独に不揮発性メモリとして機能させることもできる。いずれにしても本実施の形態に係る有機強誘電体メモリによれば、有機強誘電体キャパシタ150が画素領域121に設けられているので、外付けメモリが不要であることは当然ながら、画素部120の外側に平面領域を拡大することがない。したがって、有機EL表示機能を備え、かつ小型化及び高集積化を実現した有機強誘電体メモリを提供することができる。
2.有機強誘電体メモリの製造方法
次に、図2〜図6を参照して有機強誘電体メモリの製造方法の一例について説明する。
(2−1)図2に示すように、まず、転写用の基板180を用意する。基板180は、製造プロセスにおいてのみ使用するものであり、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140、有機強誘電体キャパシタ150等を形成した後、最終的に剥離及び除去する。このように転写技術を適用することにより、製造プロセスに要求される条件(プロセス耐性など)及び完成品に要求される条件(フレキシブル性など)の両方を満たすことが可能になる。なお、基板180は、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140等の製造プロセスに耐性を有するものであればその材質は限定されず、例えばガラス基板であってもよい。基板180が光透過性を有していれば、光照射により基板180の剥離工程を容易に行うことができる。
必要があれば、基板180上に分離層182を形成してもよい。分離層182は、基板180の剥離を容易に行うためのものである。例えば、分離層182は、光照射により結合力を消失するものであってもよいし、その他の物理的化学的作用(例えば加熱)により結合力を消失するものであってもよい。分離層182の材質としては、例えばアモルファスシリコンなどの半導体、各種セラミックス、有機材料、低融点金属、UV硬化型接着材料などが挙げられる。
基板180(図2では分離層182)上に絶縁層112を形成してもよい。絶縁層112は、例えば有機シリコン材料であるTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate(Si(OC))を原材料としたプラズマCVD法により形成することができる。絶縁層112は、第1の薄膜トランジスタ130の保護、遮光、絶縁、マイグレーションの防止などの機能を有する。
(2−2)次に、図3〜図5に示すように、第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140を形成する。
第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140を低温ポリシリコンプロセスにより形成してもよい。これによれば、低温プロセスであるために要求される熱耐性の制限が緩和されるので、基板180等の材料選択自由度の向上を図ることができる。
まず、図3に示すように、薄膜半導体層184〜186を絶縁層112上に形成する。それぞれの薄膜半導体層184〜186は分離して形成する。薄膜半導体層184〜186は、例えばアモルファスシリコン層をCVD法により成膜し、脱水素アニールを行い、レーザアニール等により多結晶化させた後、エッチング等によりパターニングして形成することができる。これにより、薄膜半導体層184〜186をポリシリコン層として形成する。あるいは、薄膜トランジスタ184〜186をシリコン系液体材料を吐出することにより直接パターニングして形成してもよい。
次に、図4に示すように、薄膜半導体層184,186上にゲート絶縁層(例えばSiO層)135,145を形成する。ゲート絶縁層135,145は、例えばTEOS−CVD法により形成することができる。その後、ゲート電極136,146をパターニングして形成し、それらをマスクとして薄膜半導体層184〜186に不純物を注入する。その後、不純物を拡散させるためにアニールを行う。
こうして、図5に示すように、薄膜半導体層184に第1の薄膜トランジスタ130のソース領域132及びドレイン領域134を形成し、薄膜半導体層186に第2の薄膜トランジスタ140のソース領域142及びドレイン領域144を形成する。
(2−3)その後、図6に示すように、有機強誘電体キャパシタ150を形成する。
先ず有機強誘電体キャパシタ150の第2の電極156を形成する。第2の電極156は、例えば、蒸着法、スパッタ法、メッキ法又は液滴吐出法により形成することができる。次いで、少なくとも第2の電極156上に有機強誘電体層154を形成する。例えば、ポリ(フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン)共重合体を溶媒(例えばケトン系の溶媒)に溶かして所定の溶液にした後、第2の電極156を含む領域上に成膜し、140℃〜150℃程度でアニールして結晶化させる。有機強誘電体材料の場合、無機強誘電体材料と比較すると極めて低温でアニールすることができる。有機強誘電体層154の成膜方法としては、スピンコート法、マイクロディスペンス法、インクジェット法、又は溶液霧化法(LSMCD:Liquid Source Misted Chemical Deposition)などに代表される溶液吐出法、LB(Langmuir-Blodgett)法、真空蒸着法などが挙げられる。図6に示すように、有機強誘電体層154を例えば基板110の全面に設けることができる。その後、有機強誘電体層154上に第1の電極152を形成する。第1の電極152は、例えば、蒸着法、スパッタ法、メッキ法又は液滴吐出法により形成することができる。
(2−4)こうして、第1の薄膜トランジスタ130及び有機強誘電体キャパシタ150を形成した後、図1に示すように、所定の絶縁層160〜164及び配線層等を形成する。有機強誘電体キャパシタ150の上方に形成する絶縁層160〜164は、成膜温度が低いもの、すなわち有機強誘電体キャパシタ150の熱耐性を満たすものを使用することができる。絶縁層160〜164は、例えば、テトラメチルシラン(TMS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、光硬化型樹脂(例えばUV硬化型樹脂)等をCVD法等により成膜することができる。これによれば、いずれも低温(例えば140℃以下)による成膜が可能になるので、有機強誘電体キャパシタ150の熱によるダメージの低減を図ることができる。
転写技術を適用する場合には、基板180上の被転写層(上述の第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140及び有機強誘電体キャパシタ150を含む)を、少なくとも1回の転写工程により基板110に転写する。こうして、完成品の一部をなす基板110に、製造プロセスによるダメージを与えることなく必要な素子を形成することができる。なお、画素部120の製造プロセスは公知であるのでその説明は省略する。
3.変形例
次に、本実施の形態に係る有機強誘電体メモリの変形例について説明する。図8は、本実施の形態の変形例に係る回路図である。
図8に示す回路図は、上述した図7とは逆に、有機EL素子の動作電圧が有機強誘電体キャパシタ動作電圧に比べて十分に高い場合に適用することができる。ただし、本変形例では、有機強誘電体キャパシタ150に対するスイッチング機能を果たす第3の薄膜トランジスタ200と、第2の薄膜トランジスタ140のゲート電極146に電気的に接続された保持容量210と、が設けられている。
まず、普段の有機有機EL素子動作時においては、有機EL素子動作電圧の方が有機強誘電体キャパシタ150の動作電圧よりも十分に高いため、有機強誘電体キャパシタ150の記憶状態(分極状態は影響される可能性がある。そのため、図8に示すように、有機EL素子動作時においては、第3の薄膜トランジスタ200をオフにすることにより有機強誘電体キャパシタ150を電気的に遮断させる。こうすることにより、有機EL素子動作に関わらず有機強誘電体キャパシタ150の記憶状態を維持させておくことができる。そして、この場合には、保持容量210を設けることにより、保持容量210にデータ線から供給されるデータに対応した電荷を蓄積させて有機EL素子を動作させることができる。
他方、メモリ動作時においては、上述したようにワード線、ビット線、プレート線をそれぞれ駆動させることにより、有機強誘電体キャパシタ150の記憶状態を適宜制御することができる。この場合、有機EL素子動作電圧が有機強誘電体キャパシタ動作電圧よりも十分に高いため、基本的には、有機強誘電体キャパシタ動作により有機EL素子の表示状態が影響を受けることはない。なお、メモリ動作時には第3の薄膜トランジスタ200はオンにしておくことができる。
なお、第3の薄膜トランジスタ200の構成は、上述した第1及び第2の薄膜トランジスタ130,140の内容を適用することができる。また、本変形例におけるその他の詳細及び効果はすでに説明した通りである。
上述した例では、薄膜トランジスタとしてポリシリコン薄膜トランジスタを挙げて説明したが、本実施の形態はこれに限定されるものではなく、有機半導体材料を用いた有機薄膜トランジスタを適用することもできる。この場合、ソース電極、ドレイン電極及びゲート電極は、Au及びAl、Ag、Cu、Niなどの金属材料だけでなく導電性有機材料を用いても形成することができる。導電性有機材料としては、例えば、導電性高分子であるポリスチレンサルフォネート(PSS)をドープしたポリエチレンジオキサンチオフェン(PEDOT)、又はポリアニリンなどが挙げられる。有機半導体材料及び導電性有機材料は、例えばスピンコート法、マイクロディスペンス法、インクジェット法、又は溶液霧化法(LSMCD:Liquid Source Misted Chemical Deposition)などの溶液吐出法により設けることができる。なお、有機半導体層の材料としては、例えばフルオレン−チオフェン共重合体の一つであるF8T2が挙げられる。
半導体層の材料として有機材料を用いることにより、さらなる低温プロセスが可能となり、例えばシリコンを用いる場合と比べて製造プロセスが極めて容易となる。従って、有機薄膜トランジスタを用いた場合、前述したような転写法を用いずとも、樹脂フィルムなどのフレキシブル基板上に本発明のデバイスを、直接、形成することが出来る。
なお、有機薄膜トランジスタの場合、トップゲート―ボトムコンタクト型、ボトムゲート―トップコンタクト型、トップゲート―トップコンタクト型、ボトムゲート―ボトムコンタクト型などの多様な薄膜トランジスタ構造をとることが出来る。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの断面図。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を説明する図。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を説明する図。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を説明する図。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を説明する図。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの製造方法を説明する図。 本発明の実施の形態に係る有機強誘電体メモリの回路図。 本発明の実施の形態の変形例に係る有機強誘電体メモリの回路図。
符号の説明
100…有機強誘電体メモリ 110…基板 121…画素領域
122…画素電極 124…有機発光層 126…対向電極
130…第1の薄膜トランジスタ 136…ゲート電極
140…第2の薄膜トランジスタ 146…ゲート電極 152…第1の電極
154…有機強誘電体層 156…第2の電極 200…第3の薄膜トランジスタ
210…保持容量

Claims (4)

  1. 複数の画素領域を有する基板と、
    前記基板のそれぞれの前記画素領域に設けられた画素電極と、
    それぞれの前記画素電極に設けられた有機発光層と、
    前記有機発光層を介して複数の前記画素電極と対向する対向電極と、
    走査線が第1のゲート電極に電気的に接続され、データ線が一方の電極に電気的に接続された第1の薄膜トランジスタと、
    前記第1の薄膜トランジスタの他方の電極が第2のゲート電極に電気的に接続され、電流供給線が一方の電極に電気的に接続され、前記画素電極が他方の電極に電気的に接続された第2の薄膜トランジスタと、
    前記第1の薄膜トランジスタを介して前記データ線と電気的に接続された第1の電極、前記第1の電極に対向する第2の電極、前記第1及び第2の電極の間に設けられた有機強誘電体層を含む有機強誘電体キャパシタと、
    を含み、
    前記有機強誘電体層は、ポリ(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、(フッ化ビニリデン/トリフルオロエチレン)コオリゴマー、およびフッ化ビニリデンオリゴマーからなる群より選択される少なくとも一種により形成され、
    前記有機強誘電体層は、前記第1の薄膜トランジスタおよび前記第2の薄膜トランジスタを覆っており、
    前記有機強誘電体キャパシタは、前記基板のそれぞれの前記画素領域に設けられている、有機強誘電体メモリ。
  2. 請求項1記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記画素電極および前記対向電極との間に印加される電圧は、前記有機強誘電体キャパシタの動作電圧よりも小さい、有機強誘電体メモリ。
  3. 請求項1記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記有機強誘電体キャパシタに対するスイッチング機能を果たす第3の薄膜トランジスタをさらに含み、
    前記画素電極および前記対向電極との間に印加される電圧は、前記有機強誘電体キャパシタの動作電圧よりも大きい、有機強誘電体メモリ。
  4. 請求項記載の有機強誘電体メモリにおいて、
    前記第2の薄膜トランジスタの前記第2のゲート電極に電気的に接続された保持容量をさらに含む、有機強誘電体メモリ。
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