JP2006251781A - マスクブランクス - Google Patents

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信也 菊川
Akira Takada
章 高田
Satoru Takagi
悟 高木
Yosuke Sato
洋介 佐藤
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安彦 赤尾
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Abstract

【課題】液浸露光技術や偏光照明技術に好適に用いることができるマスクブランクスを提案する。
【解決手段】合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体製造技術または半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、前記マスクブランクスの複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下である。

Description

本発明は、露光波長が200nm以下の半導体製造技術または半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスに関し、より詳細には、ArFエキシマレーザ(波長193nm)やFレーザ(波長157nm)等を光源とした露光装置に用いられるマスクブランクスに関する。
半導体集積回路の製造において、フォトマスクに描かれた微細な回路パターンをウェハ上に縮小投影して転写する露光装置が広く利用されている。回路の高集積化および高機能化に伴い、回路の微細化が進み、高解像度の回路パターンを深い焦点深度でウェハ面上に結像させることが露光装置に求められ、露光光源の短波長化が進められている。露光光源は、従来のg線(波長436nm)やi線(波長365nm)から進んで、KrFエキシマレーザ(波長248nm)やArFエキシマレーザ(波長193nm)が用いられている。
このような露光光源を用いた露光装置のフォトマスク基板としては、近赤外域から紫外域までの広範囲にわたって光透過性に優れること、熱膨張係数が極めて小さく加工が比較的容易であること、等の理由から合成石英ガラス製のものが主に用いられてきている。フォトマスク基板の仕様としては、例えばArFエキシマレーザ用のもので、ArFエキシマレーザ耐性を有することの他に、おおよそ、表面の平坦度が0.5μm、平行度が5μm程度、複屈折が4〜10nm/cm程度とされている。
近年、ArFエキシマレーザを用いて更なる高解像度を達成するために、露光装置の投影レンズとウェハとの間に液体を満たして露光する液浸露光技術が知られている。露光装置の解像度は、露光波長が短ければ短いほど、また、投影レンズのNA(開口数)が大きければ大きいほど高解像度が得られ、次式で表すことができる。
解像度=k(プロセス係数)×λ(露光波長)/NA
NA=n×sinθ
ここで、nは露光光が通過する媒質の屈折率を示し、従来は大気なのでn=1.0であるが、この液浸露光においては媒質にn=1.44の純水を用いており、これにより、露光装置の更なる高解像度化が可能となる。
さらには、さまざまな偏光方位を持ったランダム偏光で構成されている従来の露光光に対して、光の偏光のうち解像度に悪影響を及ぼす偏光を抑えることで結像コントラスを高め、解像度を向上させる偏光照明技術が知られている。
このような液浸露光技術や偏光照明技術に用いられるフォトマスクには、通過する露光光に偏光性の乱れを発生させないために、低複屈折であることが要求される。そこで、複屈折を2nm/cm以下としたフォトマスク基板が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2003−515192号公報
上記特許文献1はフォトマスク基板の複屈折を規定したものであり、このフォトマスク基板の複屈折は、フォトマスク基板に用いられる合成石英ガラス中の残留歪に主に起因する。しかしながら、フォトマスク基板に遮光膜を積層したマスクブランクスの複屈折の場合、フォトマスク基板の表面に積層された遮光膜からの応力に起因するものもある。従って、フォトマスク基板の表面に遮光膜が積層されたマスクブランクスの複屈折の場合、この膜応力を考慮する必要がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、液浸露光技術や偏光照明技術に好適に用いることができるマスクブランクスを提案することを目的とする。
本発明のマスクブランクスは、合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体製造技術または半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、前記マスクブランクスの複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下であることを特徴としている。
また、本発明のマスクブランクスは、合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体製造技術または半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、前記遮光膜に260nm×1040nmの透光部が設けられた場合に、当該透光部における複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下であることを特徴としている。
また、本発明のマスクブランクスは、合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体製造技術または半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、前記基板の複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり0.5nm以下であり、前記遮光膜の膜応力が、800MPa以下であることを特徴としている。
また、本発明のマスクブランクスは、合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体製造技術または半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、前記基板の複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり0.5nm以下であり、前記マスクブランクスの反り量が、2μm以下であることを特徴としている。
本発明のマスクブランクスは、低複屈折であり、液浸露光技術や偏光照明技術に好適に用いることができる。
本発明に係るマスクブランクスは、合成石英ガラス製のフォトマスク基板の表面に遮光膜を積層されて構成されている。フォトマスク基板を形成する合成石英ガラスは、例えば、以下に説明する方法により製作され得る。
まず、石英ガラス製バーナーに合成原料としてSiを含む化合物、酸素ガス、水素ガス、窒素ガスなどを供給し、合成原料を酸水素火炎中で加水分解反応または酸化反応させることにより石英ガラスを合成する。このような合成方法としては、直接法とスート法(例えばVAD法、OVD法、間接法など)の2種類を挙げることができる。
直接法とは、Siを含む化合物を1500〜2000℃の温度にて火炎加水分解してSiO粒子を合成し、基材上に堆積、融着させることにより透明合成石英ガラス体を直接合成する方法である。
一方、スート法とは、Siを含む化合物を1000〜1500℃の温度にて火炎加水分解してSiO粒子を合成し、基材上に堆積させることによりまず多孔質合成石英ガラス体を得て、次いで1400〜1500℃の温度に昇温することにより多孔質合成石英ガラス体を緻密化して透明合成石英ガラス体を得る方法である。
尚、合成時の反応温度が比較的低く、組成や欠陥濃度を比較的自由に制御できることなどからVAD法が好ましい。特に合成時の反応温度が低いことから、SiClなどの塩素を含有する原料を使用して合成した場合の合成石英ガラス中の塩素濃度はVAD法の方が直接法に比べて少なく、この点でもVAD法が好ましい。
合成石英ガラスの合成原料としては、ガス化可能な原料であれば特に制限されないが、SiCl、SiHCl、SiHCl、SiCHClなどの塩化物、SiF、SiHF、SiHなどのフッ化物といったハロゲン化珪素化合物、またはRSi(OR)4−n(ここにRは炭素数1〜4のアルキル基、nは0〜3の整数)で示されるアルコキシシランや(CHSi−O−Si(CHなどのハロゲンを含まない珪素化合物が挙げられる。
合成原料に塩化物を用いる場合には合成石英ガラス中に合成原料中の塩素が残留するため、合成原料としては塩素を含まない有機珪素化合物もしくはフッ化物が好ましい。ただし合成原料としてフッ化物を用いた場合には、合成時にフッ酸(HF)が反応副生成物として生成し安全面および取り扱い面で問題が多い。従って、合成原料としては、ハロゲンを含まない有機珪素化合物が好ましい。
VAD法により合成石英ガラスを合成する場合、合成石英ガラス中の酸素過剰型欠陥、溶存酸素分子、酸素欠乏型欠陥の各濃度は、いくつかの方法により制御することができる。具体的には、(1)合成原料ガス中の酸素ガスと水素ガスの供給比率を調整する方法、(2)多孔質合成石英ガラス体をフッ素や塩素を含む化合物などの還元性化合物により処理する方法、(3)多孔質合成石英ガラス体を透明合成石英ガラス体へと緻密化する際の条件を調整する方法、を挙げることができる。
方法(1)は、合成原料ガス中の酸素ガスに対する水素ガスの比率を量論比の2より高い値、すなわち2.0〜2.5の範囲に設定して多孔質合成石英ガラス体を合成する方法である。
方法(2)は、フッ素を含む化合物あるいは水素ガス、COガスなどの還元性化合物を含む雰囲気下にて、多孔質合成石英ガラス体を室温〜1200℃の温度にて加熱処理するものである。ここでフッ素を含む化合物としてはCF、SiF、SFなどを挙げることができる。フッ素あるいは塩素を含む化合物、あるいはCOガスを用いる場合には、これらのガスは還元性が非常に強いため、不活性ガス(窒素、ヘリウム、アルゴンなど)を用いて0.01〜10vol%、好ましくは0.05〜5vol%の範囲に希釈した混合ガスを用いることが望ましく、処理温度は室温〜1000℃程度、雰囲気圧力は1kPa〜101kPaが好ましい。また水素ガスを用いる場合には、水素ガスを50〜100vol%含む不活性ガス、1〜10気圧、800〜1200℃の条件にて加熱処理することが好ましい。なおこれらのガスは、まず多孔質合成石英ガラス体を減圧雰囲気下に設置した状態とし、同状態から所定の圧力に達するまで同ガスを導入することにより、多孔質合成石英ガラス体を均一にかつ効率よく処理することができる。
方法(3)は、合成して得られた多孔質合成石英ガラス体を、高純度カーボンをヒーターおよび断熱材に使用した雰囲気調整可能な黒鉛炉、あるいはWやMoをリフレクターやヒーターに用いたメタル炉を用いて、ヘリウムや窒素などの不活性ガス100vol%、圧力10Pa〜10kPaの減圧雰囲気下、1100〜1300℃、好ましくは1200〜1300℃の温度にて20〜200時間保持した後、同雰囲気下で1400〜1500℃の温度に昇温して緻密化し、透明合成石英ガラス体を得る方法である。
上述の(1)〜(3)の方法のうち、いずれかひとつの方法を実施することにより、あるいはいくつかの方法を組み合わせて実施することにより、合成石英ガラス中の酸素過剰型欠陥、溶存酸素分子、酸素欠乏型欠陥の各濃度を制御することができる。
また、合成石英ガラス中のひずんだ構造は、紫外光照射により生成するE’センターやNBOHCなどの欠陥前駆体であるため、その濃度は少ない方が好ましい。具体的には、レーザラマンスペクトルにおける440cm−1の散乱ピーク強度I440に対する495cm−1の散乱ピーク強度I495、および606cm−1の散乱ピーク強度I606の比I495/I440およびI606/I440がそれぞれ0.585以下、0.136以下であることが好ましい。
また、合成石英ガラス中のNa濃度を抑制することが好ましい。合成石英ガラス中のNa濃度を5ppb以下とすることが有効であり、3ppb以下であることが特に好ましい。そして、露光波長域における複屈折のバラツキを抑制するために、Na濃度の最大値と最小値の差を3ppb以下とすることが有効である。ここで、Na濃度の「最大値」または「最小値」とは、各点において測定される各Na濃度の内の最大値または最小値をいう。
また、合成石英ガラス中の塩素濃度を10ppm以下、好ましくは実質的に塩素を含まないことにより、紫外光照射時の屈折率変動および透過率低下を充分低いレベルに抑えることができる。合成石英ガラス中の塩素濃度の測定は蛍光X線により行うことができる。
本測定の検出限界は10ppmである。合成石英ガラス中の塩素濃度が前記範囲を超えると、紫外光照射時の透過率低下および屈折率変動が大きくなるおそれがある。
また、合成石英ガラス中のOH基濃度を100ppm以下、好ましくは50ppm以下とすることにより、紫外光照射時の屈折率変動および透過率低下を充分低いレベルに抑えることができる。OH基濃度の測定は、文献(Cer.Bull.,55(5),524,(1976))に従って赤外分光光度計によって実施できる。本測定の検出限界は1ppmである。合成石英ガラス中のOH基濃度が前記範囲を超えると、紫外光照射時の透過率低下および屈折率変動が大きくなるおそれがある。
また、合成石英ガラス中のアルカリ金属(Na,K,Liなど)、アルカリ土類金属(Mg,Caなど)、遷移金属(Fe,Ni,Cr,Cu,Mo,W,Al,Ti,Ceなど)などの金属不純物は、紫外域から真空紫外域における光透過率を低下させるだけでなく、耐光性を悪化させる原因ともなるため、その含有量は極力少ない方が好ましい。具体的には金属不純物の合計含有量が100ppb以下、特に50ppb以下が好ましい。
尚、合成石英ガラス中には、水素分子を5×1015個/cm〜1×1019個/cmの範囲で含有させることができる。合成石英ガラス中の水素分子は、紫外線照射により生成する前述のE’センターや非架橋酸素ラジカルなどの常磁性欠陥を修復する働きを有し、紫外線照射時の透過率低下を抑制する効果を持つ。
また、合成石英ガラス中には、フッ素を100〜10000ppm含有させることができる。フッ素は合成石英ガラス中の不安定な構造の低減および耐紫外線性の改善に有効であるが、フッ素含有量が100ppm未満であると、合成石英ガラス中の不安定な構造が充分なレベルにまで低減されない場合がある。また、フッ素を10000ppmを超えて含有する場合には、還元型欠陥が生成するため耐紫外線性が低下するおそれがある。
かかる組成の合成石英ガラスにおいて、その複屈折を抑制し、光学部材として用いるために、光学部材として必要な光学特性を与えるための均質化、成形、およびアニールなどの各熱処理(以下、光学的熱処理という)を適宜行うことが好ましい。光学的熱処理は、緻密で透明な合成石英ガラスを得た後に行う。
この光学的熱処理の中でも、アニール処理は、得られる合成石英ガラスの複屈折に密接な関係がある。合成石英ガラスの低複屈折を達成するために、1250℃以上の温度で5時間以上保持した後、1050℃までの冷却を好ましくは5℃/hr以下、さらに好ましくは3℃/hrの冷却速度で徐冷する。そして、このアニール処理は空気中で行っても良いが、真空下で行うことが効果的であり、真空度は、好ましくは10Pa以下さらに好ましくは1Pa以下である。すなわち、雰囲気圧力が好ましくは10Pa以下さらに好ましくは1Pa以下である。
このようにして得られる合成石英ガラスからフォトマスク基板が製作されるが、フォトマスク基板は、照度が13.2mW/cmのXeエキシマランプを20分間照射した際の、波長217nmにおけるXeエキシマランプ照射前後の光透過率の差でみる低下量が最大1.0%の耐久性を有していることが好ましい。
かかる高耐久性のフォトマスク基板を得るためには、以下のようにすることが好ましい。すなわち、合成石英ガラス中に酸素過剰型欠陥および溶存酸素分子が実質的に含有されなければ、紫外光照射時の透過率低下および屈折率変動を充分に抑制することができる。
ここで合成石英ガラス中に酸素過剰型欠陥および溶存酸素分子が実質的に含有されないとは、以下に述べる各検出方法において測定した場合の濃度が検出限界以下であることを意味する。
溶存酸素分子濃度の測定は、文献(L.Skuja et.al.,J.Appl.Phys.,vol.83,No.11,p6106−6110(1998))に従ってラマン分析により実施することができる。該方法による検出限界は1×1017分子/cmである。また酸素過剰型欠陥の濃度は、水素ガス含有雰囲気下中、700〜1000℃における加熱処理の前後において増加するOH基濃度により評価することができる。例えば10×10×100mmの合成石英ガラス試験片を水素ガス100%、1気圧雰囲気下にて800℃で100時間加熱処理する前後でのOH基濃度増加量を、文献(Cer.Bull.,55(5),524,(1976))に従って赤外分光光度計により測定する。本方法による検出限界は1×1016個/cmである。
合成石英ガラス中に還元型欠陥が実質的に含まれていなければ、紫外光照射時の透過率低下および屈折率変動を充分低いレベルに抑えることができる。ここで還元型欠陥を実質的に含有しないとは、ラマン分析においてSiHによる2250cm−1付近のピークが観察されないことを意味する。
合成石英ガラス中の酸素欠乏型欠陥濃度については、5×1014個/cm以下の濃度とすることにより、紫外光照射時の透過率低下を充分抑制することができる。
合成石英ガラス中の酸素欠乏型欠陥の濃度測定方法は、紫外光を照射した場合に波長280〜300nm付近をピークとする青色蛍光の強度により求めることができる。すなわちマルチチャンネルフォトダイオードを備えたファイバー導光型分光光度計(大塚電子製MCPD2000)などによりArFエキシマレーザ光の散乱光強度および波長280〜300nm付近を中心とする青色蛍光のピーク強度を測定し、波長193nm散乱光に対する青色蛍光のピーク強度の比率が5×10−3以下であれば、合成石英ガラス中の酸素欠乏型欠陥は前記濃度範囲にて含有されていると判断することができる。同強度比が5×10−3を超えると合成石英ガラス中の酸素欠乏型欠陥濃度が5×1014個/cmを超え、紫外光照射時の透過率低下を引起すおそれがある。
ここで同強度比と酸素欠乏型欠陥濃度との関係については、酸素欠乏型欠陥による163nmを中心とした吸収帯を利用して求めた。すなわち文献(H.Hosono et.al.,Phys.Rev.B44,p12043(1991))に従って、波長163nmにおける吸収強度により酸素欠乏型欠陥濃度を求め、同濃度が既知である合成石英ガラス試料の青色蛍光強度を測定することにより、波長193nm散乱光に対する青色蛍光強度比Iと酸素欠乏型欠陥濃度CODC(個/cm)との関係を次式として得た。
ODC=1.16×1017×I
また、フォトマスク基板は、遮光膜が積層される表面(以下、パターン形成面ということもある)の平坦度が0.25μm以下、その反対面の平坦度が1μm以下で、かつ両面の平行度が5μm以下であることが好ましい。このようにすると、偏光照明を使用したり、液浸露光をしたりしても、充分な露光精度を確保することが可能である。
このような、フォトマスク基板は例えば以下のような方法で製作することができる。
まず、フォトマスク基板の寸法より10mm以上外形寸法の大きい合成石英ガラス板を研磨し、次いで合成石英ガラス板を所定の寸法に切断することにより、フォトマスク基板を製作したり、合成石英ガラス板の外周部にダミー加工部を装着した状態で合成石英ガラス板を研磨することにより、フォトマスク基板を製作する。
すなわち、フォトマスク基板として使用する外形寸法より少なくとも10mm大きい合成石英ガラス板を研磨し、所定の板厚に仕上げた後、外周部分を切断する。これにより良好な板厚バラツキを有するフォトマスク基板が得られる。また、この切断しろの代わりに、合成石英ガラス板の外周に加工すべきフォトマスク基板と同等の厚さをもつダミー加工部を設けて、フォトマスク基板と同様にキャリアにセットすることにより外周部ダレが低減される。
このとき、ダミー加工部の幅は10mm以上であることが好ましい。また、研磨スピードが加工される合成石英ガラス板と同等であり、かつ、研磨によって生じる微粉が加工中にフォトマスク基板を傷付けることを防止できるため、ダミー加工部は合成石英ガラス製であることが好ましいが同等の性質を満たす樹脂でもよい。
この素板を研磨する場合、研磨装置は少なくともキャリアの半径内に素板1枚が収納できる大きさ、または、半径内にダミー加工部全体が保持できる大きさを有することが好ましい。キャリアの中心部と外周部とで生じる研磨速度の差の影響をなるべく受けないようにするためである。
次に本製法の具体例を説明する。公知の方法で合成された石英ガラス材料のインゴットを内周刃スライサで所定厚さに切断した後、市販のNC面取り機で所定外形寸法でかつ、端面部がR形状になるよう面取り加工を施す。
次に、切断によるクラックおよび面取りによるクラックの進行を止めるため、この合成石英ガラス板を5質量%HF溶液に浸漬する。次いで、この合成石英ガラス板を両面ラップ機を使用し、研磨材スラリーを用いて、所定厚さになるまでラップ加工を施す。
さらに、ラップ加工後の合成石英ガラス板に対して前述と同様のエッチング処理を行う。続いて、この合成石英ガラス板を両面ポリッシュ機により酸化セリウムを主体としたスラリーとポリウレタンパッドで研磨し、その後、同型機でシリカゾルを主体としたスラリーと発泡ポリウレタンパッドとで仕上げ研磨を行い、所定厚さのフォトマスク基板を得る。
さらに、パターン形成面の表面粗さが0.3nmRms以下であることが好ましい。このようにして、偏光照明を使用したり、液浸露光をしたりした場合でも、フォトマスク基板上のパターンを透過した光の直進性を確保することが容易になり、かつ上記の150nm以上の大きさの欠点を散乱光の照射によって検出することが容易になる。
上述のようにして製作されたフォトマスク基板によれば、その複屈折を波長193nmで基板厚み当たり0.5nm以下とすることができる。複屈折は、一般に波長633nmのHe−Neレーザを用いて測定されるが、この測定値を1.32倍することにより波長193nmでの複屈折に換算することができる。尚、フォトマスク基板の厚みは、典型的には略6.35mmである。
本発明に係るマスクブランクスは、上述のようにして得られたフォトマスク基板の表面に遮光膜が積層されて構成される。遮光膜としては、一般にはCrからなる金属薄膜が用いられ、その膜厚は典型的には100〜160nmである。
このCrからなる金属薄膜は、スパッタリングにより形成することができる。すなわち、成膜チャンバー内に、フォトマスク基板と、Crを主成分とするターゲットとをセットし、高真空まで真空引きして装置内の残留ガスを十分排気した後、真空ポンプで排気しながらアルゴンなどの希ガスを導入し、所定の圧力が保たれるようにガス流量または排気速度を調整した減圧雰囲気中で、カソードに負の高電圧を印加してグロー放電を発生させる。グロー放電により発生した希ガスイオンは、カソード電圧で加速されてターゲットに入射、衝突し、それによってたたき出されたターゲットのCr原子を基板上に堆積させて、薄膜が形成される。グロー放電としては、直流電圧の印加による直流放電と、高周波電圧の印加による高周波放電とがあり、いずれも用いることができるが、安定して高電圧を印加させ易く、またグロー放電をターゲット近傍に集中させることができる点から、直流電圧を印加する直流放電が好ましい。異常放電の抑制や、成膜条件の制御性を向上させるため直流パルス放電とすることも好ましい。
スパッタリングの手法としては種々の手法があるが、磁場を用いてターゲット近傍のプラズマ密度を高めたマグネトロンスパッタリング法を用いると、膜厚および膜質の均一性に優れた膜を生産性良く形成できるので好ましく、以下、特に断りのある場合以外は、マグネトロンスパッタ法による膜形成について述べる。マグネトロンスパッタ法以外には、例えば、イオンガンで発生させたイオンビームをターゲットに照射し、ターゲットからたたき出されたターゲット原子を基板上に堆積させるイオンビームスパッタ法を用いることもでき、この場合、膜中へのスパッタ雰囲気ガスの取り込みが少ない膜を得やすく、膜厚や膜質の制御性に優れる長所がある。
スパッタリング雰囲気に用いる希ガスとしては、安価なアルゴンがよく用いられ、好ましいが、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノンなどを用いることもできる。
Cr膜をスパッタリングで形成すると、膜形成時に発生する構造欠陥や空孔により膜応力が発生し、通常は、引張応力状態となることが知られている。遮光膜の膜応力が大きいと、基板の反りを生じ、それにより複屈折が発生するため、遮光膜の膜応力を低減することが好ましい。
膜応力は、スパッタリングにより成膜をおこなう時の成膜条件により変化することが知られている。すなわち、成膜条件を適切に選ぶことにより、膜応力を所望の範囲に制御して遮光膜を形成することができる。以下に遮光膜の膜応力を低減する方法を説明する。
グロー放電下でスパッタリングにより成膜をおこなう雰囲気の圧力(以下スパッタリング圧力という)によって形成される膜特性が変化することが知られており、Cr膜のスパッタリング成膜においては、10−1Pa台のスパッタリング圧力では1〜2GPaの引張応力であるが、スパッタリング圧力を低くしていくと応力が減少し、さらに低圧力にすると圧縮に転じる。したがって、スパッタリング圧力は1.0×10−2Pa〜1.0×10−1Paとすることが好ましい。他方、スパッタリング圧力を過度に低くすると、グロー放電が不安定になったり、膜の堆積速度が低下したりするプロセス上の問題が生じるおそれがある。よって、引張応力をより小さく抑えるとともに、このプロセス上の問題を避けるために、2.0×10−2Pa〜8.0×10−2Paとすることが好ましい。またこのとき、装置内の残留ガスは、成膜された膜の特性変動の原因となるので、特性を安定化させるために、成膜に先立って成膜チャンバー内は少なくとも1×10−3Paより高真空に排気しておくことが好ましい。より好ましくは1×10−4Paより高真空とする。
膜形成時に発生する構造欠陥や空孔は、膜の組成、すなわち他成分の添加により制御することができる。スパッタリング雰囲気ガスのアルゴン中に酸素または窒素を添加すると、引張応力を大きく低減することができる。他方、酸素または窒素の添加量が多過ぎると、膜の遮光性が低下するため、遮光膜として不適となるおそれがある。したがって全ガス流量、すなわちアルゴンと酸素の合計流量に対する酸素の流量の割合は、30%以下とすることが好ましい。十分な遮光性を得るためには25%以下である。窒素を添加する場合には、全ガス流量、すなわちアルゴンと窒素との合計流量に対する窒素の流量の割合は、30%以下とすることが好ましい。より好ましくは20%以下である。また、酸素と窒素とを同時に添加するときは、合計添加量は、全ガス流量、すなわちアルゴンと酸素、窒素の合計流量に対する、酸素、窒素の合計流量の割合で30%以下とすることが好ましく、より好ましくは20%以下である。また、酸素または窒素の添加量の下限値は、添加の効果を十分に得るためには、それぞれ5%とすることが好ましい。
また、Crターゲットに代えてCrと他の元素との合金ターゲットを用いて、遮光膜をCr合金膜としても引張応力を低減させることができる。かかる合金成分としては、スパッタリングにより形成した膜が圧縮応力となる金属が好ましく用いられる。すなわち、Mo、Ta、Nb、W、Ti、Zrの群からなる金属のうちいずれか1種以上を、合金成分として含有するCr合金ターゲットを用いることが好ましい。かかる合金成分の合計添加量は、ターゲットの組成として、酸素および窒素を除いたターゲットの全原子数に対する割合で10〜40原子%の範囲とすることが好ましい。10%未満では十分な応力低減の効果が得られない。また、40%超では、フォトマスクブランクスとして必要とされる耐薬品性が低下するおそれがある。Crに添加する合金成分として、前記の合金成分に代えて、あるいは前記合金成分と同時にC、Bを添加することも好ましくおこなわれる。C、Bは前述の合金成分と同様にターゲットに合金成分として添加することができるが、とくにCの場合は、Cを含有するガスをスパッタリング雰囲気ガスに添加することにより、膜中に添加することができる。Cを含有するガスとしては、CO、CHが好ましく例示される。Cを含有するガスの添加量は、全ガス流量、すなわちアルゴンとCを含有するガスの合計流量に対するCを含有するガス流量の割合として、30%以下とすることが好ましい。より好ましくは20%以下である。
また、Cr膜を合金化するのに代えて、あるいは合金化するのと合わせて、引張応力をもつCr膜と圧縮応力をもつ他の金属膜とを積層させ、応力を相殺させることも好ましくおこなうことができる。かかる圧縮応力をもつ他の金属膜を形成する金属としては、Mo、Ta、Nb、W、Ti、Zrが例示される。Cr膜とこれらの金属からなる金属膜とは、おのおの1層ずつ形成し積層してもよく、あるいは交互に多層を積層させてもよい。
また、形成されたCr膜、あるいはCr合金膜、Cr膜と他の金属膜との積層膜に対して熱処理をおこない、膜の構造欠陥や空孔を緩和させ、応力を低減させることも好ましい。かかる熱処理は、乾燥空気、窒素、アルゴンなどの雰囲気中、200〜350℃に5〜60分間保持しておこなわれる。
上述のようにして成膜された遮光膜によれば、その膜応力を800MPa以下とすることができる。そして、当該遮光膜を表面に積層されたフォトマスク基板の反り量を、2μm以下とすることができる。
そして、以上のように構成されたマスクブランクスによれば、遮光膜にゲート電極パターンに相当する260nm×1040nmの透光部が設けられた場合に、当該透光部において、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下の低複屈折を達成することができ、尚且つ、当該透光部を含むマスクブランクス全体において、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下の低複屈折を達成することができる。従って、当該マスクブランクスから製作されるフォトマスクは、液浸露光技術や偏光照明技術に好適に用いることができる。
次に、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
(例1)
公知のスート法により、SiCl4を酸水素火炎中で加水分解させ、形成されたSiO2微粒子を基材上に堆積させて直径35cm、高さ100cmの円柱状の多孔質石英ガラス体を製作する。さらに、多孔質石英ガラス体を、雰囲気制御可能な電気炉内に設置し、10Pa以下の減圧に保持した状態で1450℃まで昇温し、この温度にて10時間保持し透明合成石英ガラス体を製作する。
この透明合成石英ガラス体を、黒鉛ヒーターを備えた高温加熱炉に入れ、1750℃に加熱して自重変形させ、17×17×25cmのブロック体に成形する。成形終了後、真空下で徐冷してアニール処理を行う。このとき、1300℃で16時間保持する。次いで1300℃から1050℃まで冷却速度2℃/hrで徐冷する。
得られるブロック体から縦153×横153×厚さ6.4mmの板状体を切り出し、雰囲気調整可能な電気炉内に設置し1〜10気圧の10〜100%水素雰囲気下にて500℃で処理し水素添加処理した後、研磨してフォトマスク基板を製作する。
このフォトマスク基板について、OH基濃度及び酸素欠乏型欠陥濃度の測定を前述の方法に従って測定する。OH基濃度は78ppmであり、酸素欠乏型欠陥濃度は5×1014個/cm以下である。更にフォトマスク基板について、複屈折、F濃度およびH2濃度の測定、Xeエキシマランプ耐性を後述の方法に従って測定する。
次いで、得られたフォトマスク基板表面にCr遮光膜を、マグネトロンスパッタリング法により形成する。成膜装置の真空チャンバ内には、マグネトロンカソードに直径30cm、厚さ5mmのCrターゲットを取り付け、大きさ6インチ角、厚さ6.35mmのフォトマスク基板を基板ステージにセットする。ターゲット−基板間の距離は、20cmとする。真空チャンバは、粗引き後、10−4Pa以下の高真空まで排気される。その後、ターボポンプで排気しながらガス導入系によりアルゴンガス30sccmを導入し、排気コンダクタンスを調整してチャンバ内の圧力を7.0×10−2Paとする。次いで、外部のスパッタ電源から、2.5kWの定電力の直流電圧をカソードに印加し、グロー放電を発生させ、膜厚100nmのCr遮光膜を成膜する。遮光膜の膜応力および基板の反り量を後述の方法に従って測定する。
(例2)
例1と同様にして製作されるフォトマスク基板の表面に、例1と同じ装置を用い、同様の操作により、窒素添加Cr遮光膜を形成する。本例では導入するガスを、例1のアルゴンガスのみに代え、アルゴンガス24.0sccmと窒素ガス6.0sccmとする。チャンバを2×10−4Paまで真空引きの後、ガス導入系により前述のガスをチャンバに導入し、排気コンダクタンスの調整によりチャンバ内の圧力を7.0×10−2Paとし、2.5kWの定電力の直流電圧によりスパッタリングをおこない、膜厚150nmの窒素添加Cr膜を基板上に成膜する。遮光膜の膜応力および基板の反り量を後述の方法に従って測定する。
(評価)
(評価方法1:フォトマスク基板の複屈折)
He−Neレーザを光源とするHINDS社製EXICORを使用し、フォトマスク基板内の中央142mm×142mmの面について14.2mm間隔の格子状に選択した121点についてそれぞれ複屈折を測定し、最大値を求める。例1のものについては、基板厚みである6.35mm当たり0.38nmとなる。
(評価方法2:F濃度)
フォトマスク基板の中央から15mm×15mm×6.3mmの試料を切り出し、下記の方法に従ってフッ素濃度を測定する。
日本化学会誌、1972(2)、350に記載された方法に従って、試料を無水炭酸ナトリウムにより加熱融解し、得られた融液に蒸留水および塩酸(1+1)を加えて試料液を調製する。試料液の起電力を、フッ素イオン選択性電極および比較電極としてラジオメータートレーディング社製No.945−220およびNo.945−468をそれぞれ用いてラジオメータにより測定し、フッ素イオン標準溶液を用いて予め作成した検量線に基づいて、フッ素濃度を求める。本法による検出限界は10ppmである。例1のものについては389ppmとなる。
(評価方法3:水素分子濃度)
ラマン分光測定を行い、レーザラマンスペクトルの4135cm-1における散乱ピーク強度I4135と、ケイ素と酸素との基本振動に基づく800cm-1の散乱ピーク強度I800 との強度比(=I4135/I800 )により、水素分子濃度(分子/cm3)を求める(V.S.Khotimchenko et.al.,Zhurnal Prikladnoi Spektroskopii,Vol.46,PP.987〜997,1986)。なお、本法による検出限界は1×1016分子/cm3である。例1のものについては2.9×1018分子/cm3未満となる。
(評価方法4:リソグラフィー光源適合性)
13.2mW/cmのXeエキシマランプを20分間照射した際の、波長217nmにおけるXeエキシマランプ照射前後の光透過率の差でみる低下量を測定して評価する。
例1のものについては0.092%となる。なお、塩素濃度は10ppm以下となる。
(評価方法5:膜応力)
Cr薄膜の膜応力は、X線回折により求めることができる。すなわち、X線回折により基板上のCr薄膜中の結晶の格子定数dが求まり、このようにして求められたCr薄膜の格子定数dとバルク体の格子定数dとのずれΔdから、薄膜の厚さ方向の格子歪ε=Δd/dが決まり、この格子歪ε、薄膜のヤング率E、及びポアソン比νを用いて、薄膜の面内方向の応力である膜応力σを、σ=Eε/2νなる関係式から求める事が出来る。
例1および例2のCr膜はいずれも800MPa以下の引張応力を示す。尚、Cr遮光膜の応力は、X線回折から求める方法以外に、膜形成前後の基板の反り状態を光学干渉計を用いて測定し、その変化から求めることもできる。
(評価方法6:反り量)
遮光膜を積層されたフォトマスク基板の反り量について評価する。例1のものも例2のものも2μm以下となる。
(評価方法7:マスクブランクスの複屈折)
遮光膜を積層されたフォトマスク基板の複屈折を、He−Neレーザを用い、リファレンス光と反射光との位相差を調べることによって求める。例1、例2の複屈折は、いずれも基板厚みである6.35mm当たり0.8nm以下となる。
本発明のマスクブランクスは、低複屈折であり、液浸露光技術や偏光照明技術に好適に用いられる。

Claims (4)

  1. 合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、
    前記マスクブランクスの複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下であることを特徴とするマスクブランクス。
  2. 合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、
    前記遮光膜に260nm×1040nmの透光部が設けられた場合に、当該透光部における複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり1nm以下であることを特徴とするマスクブランクス。
  3. 合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、
    前記基板の複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり0.5nm以下であり、
    前記遮光膜の膜応力が、800MPa以下であることを特徴とするマスクブランクス。
  4. 合成石英ガラス製基板と、当該基板の表面に積層された遮光膜とを備え、露光波長が200nm以下の半導体デバイス製造技術に用いられるマスクブランクスであって、
    前記基板の複屈折が、波長193nmで基板厚み当たり0.5nm以下であり、
    前記マスクブランクスの反り量が、2μm以下であることを特徴とするマスクブランクス。
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