JP2006234333A5 - - Google Patents

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循環型穀物乾燥機
この発明は、循環型穀物乾燥機に関するものである。
特許文献1にはバーナの着火ミスにより遠赤外線放射体内に放出されて乾燥部内に落下する液体燃料を遠赤外線放射体の下側に設けた燃料受け体によって受けることがき、乾燥部内に液体燃料が落下することを防止できる構成が記載されている
特開2001‐50664号公報
未燃焼燃料が遠赤外線放射体10のバーナから遠く離れた中央寄り部位まで噴射されるので、ドレン構成が大型化しメンテナンス作業がしにくいという不具合がある
前記問題点を解決するために、この発明は次のような技術的手段を講じた。
バーナ(13)と、遠赤外線放射体(10)とを具備する循環型穀物乾燥機において、遠赤外線放射体(10)の熱風入口側にバーナ(13)を設け、バーナ(13)の下方にはバーナ(13)から遠赤外線放射体(10)側に飛散した未燃焼燃料を機外に排出する排出パイプ(77)を設けたことを特徴とする。
排出パイプ(77)を遠赤外線放射体(10)のバーナ(13)に近い熱風入口部に設ければよく、構成を簡単化しメンテナンス作業を容易なものとすることができる
以下、図面に基づきこの発明の一実施の形態を説明する。
まず、この発明を具備する穀物乾燥機の全体構成について説明する。
1は穀物乾燥機の機枠で、内部に貯溜タンク2、乾燥室3、集穀室4の順に積み重ねられている。乾燥室3内には、通気性網体5a,5aを左右に対向させて傾斜状の穀物流下通路5,5を形成し、左右一対の穀物流下通路5,5を正面視V字型に構成している。各穀物流下通路5,5の上位側は更にV字型をそれぞれ形成するように左右の穀物流下通路5,5の内側を断面菱形の空間部とし、この空間部を熱風室6に形成している。なお、菱形断面の空間形成体のうち下半部は通気網体により構成し、V字型の上半部は非通気性の板材により構成している。
穀物流下通路5,5下端の左右合流部下方には繰出バルブ7を設けている。この繰出バルブ7は断面円形の筒体に構成されていて、正回転及び逆回転に伴って外周の一部に形成した導入口部から穀物を受入れて、正逆回転を交互に繰り返すことにより下方の集穀室4に落下させる構成である。
乾燥室3内側の菱型空間部に形成した熱風室6内には、多角形の筒状に構成されていて、乾燥室3の正面側壁から後面側壁に亘る長さに形成された遠赤外線放射体10を配置し、機壁前面及び後面にそれぞれ着脱自在に固着している。この遠赤外線放射体10の断面形状は、前記左右の穀物流下通路5,5の菱型空間部の断面形状に相似して対応するようにし、上部の逆V字形状と下部のV字形状とを短い垂直部で連結する略6角形状に構成されていて、上部突端と下部突端とには前後に亘るスリット状の開口11,12を形成し、実質的には左半部と右半部とを所定間隙を隔てて対向配置するように構成している。
なお、左右半部の前後壁への取り付けは、左右半部の前側上部の空間部をまたぐ形状の係止具(図示省略)により前壁にボルト・ナットで取り付け、左右半部の前側下部及び後側上下部を独立的に設ける係止具(図示省略)により前後壁にそれぞれボルト・ナットで着脱自在に固着している。
前記遠赤外線放射体10の入口側には、乾燥機正面に配置するバーナ13から熱風を受け入れる構成である。即ち、バーナ13をロータリガス化バーナにより構成して、機体前側壁に取り付けたバーナ風胴14の中心部にバーナ13を配置し、このバーナ風胴14を遠赤外線放射体10の入口部に連通している。
機体の背面側には、吸引ファン15を設け、この吸引ファン15の起風によって、菱形空間である熱風室6から穀物流下通路5,5を経て、穀物流下通路5,5の外側に形成される排風路16,16に向けて通風するように構成している。
集穀室4にはその中央に移送ラセンを備えた下部搬送装置25を設け、繰出バルブ7から繰り出した穀粒を下部搬送装置25で受けて例えば機体の正面側に移送する。機体の正面側には昇降機30を設け、内部にバケット30a,…を備え、下部搬送装置25からの穀粒を掬い上げて上部天井に設ける上部搬送装置31の始端部に揚穀するように構成している。移送ラセンを備えた上部搬送装置31の終端側の天井中央部には垂下軸32を設け、この垂下軸32に回転拡散板33を取り付けている。
また、機壁正面にはバーナ風胴14を囲うように外気導入スリット(図示省略)の形成された入口風胴36を取り付け、この入口風胴36の上方に操作盤41を設け、操作盤41の内部には乾燥機用コントローラ(制御部)40を設けている。
この操作盤41には各種スイッチ群を備えコントローラ40の入力側に接続している。即ち、張込スイッチ(図示省略)、通風スイッチ(図示省略)、乾燥スイッチ(図示省略)、排出スイッチ(図示省略)、停止スイッチ(図示省略)を備え、これらのスイッチ群により各種の運転モードに切り替えると共に運転停止を司る。また、緊急スイッチ(図示省略)を備え、緊急スイッチ(図示省略)を操作すると、機体運転部の全体を略同時に停止することができる。
これらのスイッチ群の外に、張込量を設定する張込量設定スイッチ(図示省略)、最終仕上げ水分値を設定する水分設定スイッチ(図示省略)、乾燥設定スイッチ(図示省略)を備え、乾燥設定スイッチは籾乾燥の場合に乾燥速度を速い・普通・遅いに設定し、他の穀粒乾燥の場合には、小麦・大麦等の品種に対応した乾燥速度を設定するものである。更に、乾燥仕上がりを水分値によらないで処理時間により乾燥するためのタイマ増・減スイッチ(図示省略)を備えている。
水分検出手段46は一粒式の水分計を採用し、所定時間毎に所定粒数単位で水分値を測定し、所定回数の検出結果を平均処理して水分値を算出し、前記操作盤41の表示部(図示省略)に検出熱風温度等と交代的に表示する構成である。コントローラ40は併せて一粒水分値から水分のバラツキを判定したり、未熟粒の多少を判定できる構成とし、これらを操作盤41の3個のLED(図示省略)により表示する構成としている。
コントローラ40には、操作盤41のスイッチから乾燥情報等を入力されるほか、各種センサから検出情報が入力され、前記気化型バーナ13の燃料供給量を制御したり、穀粒の搬送系手段を運転制御するように構成している。
次に、前記構成の作用について説明する。
張込ホッパ(図示省略)に投入された穀粒は、張込スイッチ(図示省略)をONすることにより駆動される昇降機30、上部搬送装置32等を経由して貯溜タンク2に張り込まれる。穀粒の張込が完了すると、乾燥作業に移行するが、前段階で水分設定スイッチ(図示省略)及び乾燥設定スイッチ(図示省略)により穀粒種類の設定や希望の乾燥仕上げ水分値を設定する。
前記の設定操作の終了後に乾燥スイッチ(図示省略)をONすると、昇降機30、下部搬送装置25、上部搬送装置31、繰出バルブ7等の駆動が開始されると共に、バーナ13も着火されて熱風が乾燥室3の菱形空間である熱風室6の入口部に向けて供給される。
ここで、バーナ13の火炎は吸引ファン15の回転により熱風化され、適宜に導入される外気と混合されながら遠赤外線放射体10内に流入し、遠赤外線放射体10を加熱しつつ上部及び下部に形成されているスリット状開口11,…、12,…を経て遠赤外線放射体10の外に流出する。その際に遠赤外線放射体10の加熱により遠赤外線放射体10の表面から遠赤外線が放射されて、この熱放射及び前記熱風は共に流下通路5,5を流下中の穀粒に作用し、遠赤外線による輻射熱と熱風により穀粒内部での水分移行が促進され、熱風による水分除去作用に伴って効率的な乾燥作用が行なわれる。
穀物流下通路5,5の前後に亘って遠赤外線の放射と熱風による乾燥作用がなされ、穀物流下通路5,5を通過した熱風は排風室16,16を経て排風される。乾燥室3で乾燥された穀粒は、集穀室4の下部搬送装置25、昇降機30、上部移送ラセン31を経由して再び貯溜タンク2に戻されて調質作用を受ける。このような行程を繰り返し、所定の水分値に達すると乾燥が終了するものである。
次に図3に基づき制御ブロック構成について説明する。
コントローラ40の入力側には、水分計46、貯溜タンク2の穀物満量張込を検出する満量センサ47、風圧センサ48、サーモスタット49、滞留センサ50、排出シャッタ開センサ51a,排出シャッタ閉センサ51b、流下板温度センサ52、熱風温度センサ53、外気温度センサ54、排風温度センサ55、外気湿度センサ56、湿度補正温度センサ57が入力インターフェイスを介して接続されている。
また、コントローラ40の出力側には、ファンモータ61、エレベータモータ62、バルブモータ63、排塵機モータ64、バーナモータ65、バーナ燃料用の汲上ポンプ66、バーナ燃料用の制御ポンプ67、イグナイタ68、バーナ風量調節用の風調ファンモータ69、フレームロッド70、排出シャッタモータ71、スローワモータ72、張込装置モータ73が出力インターフェイスを介してそれぞれ接続されている。
次に、図4に基づき循環型穀物乾燥機におけるバーナの着火不良制御について説明する。
この制御は、循環型穀物乾燥機でバーナ13やバーナモータ65等を制御するコントローラ40を有し、異常発生時にその異常内容に応じた異常コードを不揮発メモリーに新しいものから順次複数個記憶できるように構成し、乾燥開始時にバーナ13の着火信号が一度も入力されない異常が発生し、不揮発メモリーにこの異常が所定の複数回(例えば4回)連続して記憶されている場合には、乾燥スイッチ(図示省略)をONしてもコントローラ40からバーナ13系への燃焼出力を停止するように構成したものである。そして、前記異常内容をクリアした後に乾燥スイッチ(図示省略)をONすると、コントローラ40からバーナ13の燃焼出力がなされるものである。
次に、制御内容を図4のフローにより説明する。
乾燥スイッチをONすると、バーナモータ65、汲上ポンプ66及び風調ファンモータ69がONし、次いで、所定時間(例えば2秒)後にイグナイタ68及び制御ポンプ67がONしバーナ13の着火作動をする(ステップS1)。次いで、フレームロッド70で着火検出をし、バーナ13の不着火異常が所定回数(例えば4回)連続したか否かの判定をし(ステップS2)、所定回数連続して不着火の場合には、操作盤41の表示部(図示省略)にバーナ不着火の異常表示をし、風調ファンモータ69を短い所定時間(例えば4分)回転させて、バーナの点火作動を終了する(ステップS3)。
また、バーナ13の不着火作動が所定回数連続しない場合には、乾燥機本体のモータ(即ち、ファンモータ61、エレベータモータ62、バルブモータ63及び排塵機モータ64)をONし、ファンモータ61、バーナモータ65、汲上ポンプ66及び風調ファンモータ69をONし(ステップS4)、次いで、所定時間(例えば2秒)経過すると(ステップS5)、イグナイタ68及び制御ポンプ67をONし(ステップS6)、バーナ13の着火作動をする。
次いで、フレームロッド70の検出情報によりバーナ着火の有無を判定し(ステップS7)、バーナが着火であると、バーナ13の通常の燃焼制御に移行する。また、バーナの不着火のときに、所定時間(例えば60秒)経過すると不着火異常と判定し(ステップS9)、表示部(図示省略)に不着火の異常表示をし、ファンモータ61、風調ファンモータ69を所定の長時間(例えば20分)回転させた後停止し、不揮発メモリーに不着火異常を書き込み制御を終了する。
乾燥開始時に点火用イグナイタ68や汲上ポンプ66等の不良により着火ミスが発生した場合には、不良内容によってはバーナ13部に燃料が垂れ流しになり、これを数回繰り返すと燃料が大量に溜まる。この状態を掃除除去することなく不良発生原因を取り除き乾燥作業を開始すると、溜まった燃料に着火しバーナ13を焼損するような不具合が発生することがある。
また、循環型穀物乾燥機において何らかの異常が発生した場合には、直ちに機械部分が破損したり、オペレータに危険が及ぶ場合を除いて、バーナ部が冷却するまでの所定時間は駆動を継続しその後に停止させる構成である。乾燥作業開始時に点火用のイグナイタや燃料ポンプの不良により着火ミスが発生した場合にも、バーナ部は加熱していないのに停止までに比較的長い所定時間待たねばならず、時間の無駄となっていた。
しかし、前記のように、バーナ13の不着火が所定回数連続して発生した場合には、短い所定時間だけのバーナ冷却運転後に乾燥機を停止することができて待ち時間の無駄を少なくし、また、バーナ13の不用意な点火作動を防止し前記不具合を解消することができる。
次に、図5に基づき循環型穀物乾燥機におけるバーナの着火不良制御の他の実施例について説明する。
制御内容を図5のフローにより説明する。乾燥スイッチをONする(ステップS11)と、乾燥機本体のモータ(即ち、ファンモータ61、エレベータモータ62、バルブモータ63及び排塵機モータ64)をONし、バーナモータ65、汲上ポンプ66及び風調ファンモータ69をONする(ステップS12)。次いで、所定時間(例えば2秒)経過すると(ステップS13)、イグナイタ68及び制御ポンプ67をONしてバーナ13の着火作動をし、熱風温度センサ53により初期の熱風温度を検出し記憶する(ステップS14)。
次いで、フレームロッド70によりバーナ着火の有無を判定し(ステップS15)、バーナ着火のときには、バーナ13の通常の燃焼制御に移行する(ステップS16)。また、バーナ不着火のときには、所定時間(例えば60秒)が経過すると不着火異常と判定し(ステップS17)、イグナイタ68及び制御ポンプ67をOFFし、終了時熱風温度を検出し記憶する(ステップS18)。
次いで、「終了時熱風温度−初期熱風温度>5度」か否かの判定をし(ステップS19)、「終了時熱風温度−初期熱風温度」が5度より小の場合には、ファンモータ61及び風調ファンモータ69を短い所定時間(例えば4分)回転させてバーナ13を冷却し、その後に停止する(ステップS20)。また、「終了時熱風温度−初期熱風温度」が5度より大の場合には、バーナ13の温度が上昇しているので、ファンモータ61、風調ファンモータ69を所定の長時間(例えば20分)回転させバーナ13を冷却した後に停止する(ステップS21)。
前記のように制御することにより、バーナ13不着火による異常でバーナ温度の低い場合には、短時間のバーナ冷却運転で乾燥機を停止することができ、無駄な待ち時間を少なくし迅速にバーナ13の再点火作動に入ることができる。また、再点火作業に際しては着火検出用のフレームロッド70が断線でないことも前もって確認できて再点火時の点検作業が容易となる。
次に、図6に基づき循環型穀物乾燥機におけるバーナの着火不良制御の他の実施例について説明する。
制御内容を図6のフローにより説明する。乾燥スイッチをONする(ステップS21)と、乾燥機本体のモータ(即ち、ファンモータ61、エレベータモータ62、バルブモータ63及び排塵機モータ64)をONし、バーナモータ65、汲上ポンプ66及び風調ファンモータ69をONする(ステップS32)。次いで、所定時間(例えば2秒)経過すると(ステップS33)、イグナイタ68及び制御ポンプ67をONしてバーナ13の着火作動をする(ステップS34)。
次いで、フレームロッド70の検出情報によりバーナ着火の有無を判定し(ステップS35)、バーナ着火のときには、バーナ13の通常の燃焼制御に移行する(ステップS36)。また、バーナ不着火のときには、所定時間(例えば60秒)が経過すると不着火異常と判定し(ステップS37)、イグナイタ68及び制御ポンプ67をOFFする(ステップS38)。
次いで、「終了時熱風温度−外気温度>5度」か否かの判定をし(ステップS39)、「終了時熱風温度−外気温度」が5度より小の場合には、バーナ温度が低いと判定してファンモータ61、風調ファンモータ69を短い所定時間(例えば4分)回転させた後に停止する(ステップS40)。また、「終了時熱風温度−外気温度」が5度より大の場合には、バーナ温度が高いと判定してファンモータ61、風調ファンモータ69を所定の長時間(例えば20分)回転させた後に停止する(ステップS41)。
なお、熱風温度が所定温度以下のときに、前記と同様にファンモータ61、風調ファンモータ69を短い所定時間(例えば4分)回転させた後に停止するようにしてもよい。
前記のように制御することにより、バーナ13の不着火による異常でバーナ温度が低いときには、短時間のバーナ冷却運転で乾燥機の駆動を停止して無駄な待ち時間を少なくして迅速にバーナ13の再点火作動に入ることができる。また、再点火作業に際しては着火検出用のフレームロッド70が断線でないことも前もって確認できて再点火作業時の点検作業が容易となる。
次に、図7〜図10に基づき張込ホッパ37の取付構成について説明する。
乾燥機本体の正面側壁1aあるいは背面側壁1bに選択的に張込ホッパ37を取り付けようとするものである。正面側に張込ホッパ37を取り付ける場合には、図7に示すように乾燥機正面側壁1aの一側左側に昇降機30を取り付け、他側右側に張込ホッパ37を取り付け、乾燥機正面壁1aの右側部から穀粒の張込をする。即ち、乾燥機本体の機枠1の前側壁1a下部に張込ホッパ37を例えばボルト・ナットで着脱自在に取り付けて、張込ホッパ37の前後両側に長さ調節自在の支持棒38,38を取り付け、支持棒38,38の下端部を接地させ、下部搬送装置25の終端側部と張込ホッパ37の流下口部とを流下筒39により接続する。
しかして、乾燥機の前側壁1aには気化型バーナ13及びバーナ風胴14が設けられているので、バーナ風胴14の横側方に張込ホッパ37が配置され、バーナ風胴14の下方に流下筒38が配置される状態となる。そして、遠赤外線放射体10を具備する乾燥室3ではこれを具備しない乾燥室に比べて高くなるので、張込ホッパ37に接続されている流下筒38を急傾斜に構成できて、穀粒の流下を円滑にすることができる。
また、図10に示すように、乾燥機本体の背面壁1b側に張込ホッパ37を取り付けるようにしてもよい。即ち、図8に示すように、平面視で背面壁1bの一側左側に昇降機30を、他側右側に張込ホッパ37を設け、平面視で前側壁1aの点対称位置に昇降機30及び張込ホッパ37を変換して取り付け、下部搬送装置25の終端側を昇降機30の下端部に接続する。このようにすると、張込ホッパ37の配置の自由度を高めることができる。張込ホッパ37に張り込まれた穀粒は流下筒39を経て下部搬送装置25の端部に円滑に供給され、昇降機30を経て貯溜タンク2に張り込まれる。
また、バーナ13の着火検出用のフレームロッド70を次ぎのように構成してもよい。即ち、バーナの着火をフレームロッド70の印加電圧値で検出するにあたり、その着火の有無の判定基準値を所定の上限値(IV)と0Vとの二つを設定するものである。即ち、フレームロッド70の着火判定回路(図示省略)に所定の上限値(IV)だけでなく、0Vを検出できる失火判定回路を付加するものである。
しかして、バーナの着火状態では、例えフレームロッド70の印加電圧が0V付近になっても、検出電圧値の変動幅狭が大きいため失火と判定することはない。しかし、フレームロッド70がバーナ13の燃料を回転して気化するカップに接触した場合には、電圧値の変動幅が小さいため、0V検出により失火判定が可能となる。
フレームロッド70の印加電圧の検出回路に着火しきい値検出用の判定回路を設け、印加電圧値がしきい値を超えなければ着火とみなす判定方法がある。しかし、フレームロッド70の変形等の関係で、バーナ13の燃料気化用のカップにフレームロッド70が接触すると、印加電圧は0Vになってしまうため、失火しても着火状態と誤検出する可能性がある。しかし、前記のようにすることにより、フレームロッド70がバーナ13の気化用のカップに接触した失火状態も合わせて検出することができる。
また、乾燥機の乾燥済み穀粒の排出終了後に自動停止をするにあたり、次のように構成してもよい。即ち、水分計46の穀粒検出なし情報に基づき排出終了を検出して乾燥機を自動停止するように構成したものにおいて、水分計46の穀粒検出状態と、穀粒搬送系の駆動用モータの負荷電流値とにより穀粒の排出終了を検出し、乾燥機の自動停止制御をするものである。
即ち、穀粒搬送系例えば下部搬送装置25の駆動用モータの無負荷状態相当の負荷電流値を連続して所定時間(例えば30秒)検出し、且つ、水分計46が穀粒なしを検出した場合には、穀粒の排出完了と判定し、乾燥機の各種駆動を自動的に停止させるものである。
従来技術として、水分計46が2回連続して所定時間(例えば50秒)にわたり穀粒なしを検出したときには、穀粒の排出が終了したものと判定し、乾燥機を自動停止するものがある。このような構成では約2分程度の空運転がされるのが通常であり、停止までに時間がかかるという不具合があった。しかし、前記のように制御をすることにより、穀粒の排出終了を早く検出することができ、無駄な駆動を少なくすることができる。
次に、図11及び図12に基づきロータリガス化型バーナ13を具備する穀物乾燥機における乾燥室4の遠赤外線放射体10部分の未燃焼燃料の排出構成について説明する。
バーナ13をロータリガス化バーナとし、遠赤外線放射体10を具備する循環型穀物乾燥機において、遠赤外線放射体10の熱風入口側にバーナ13を配設し、遠赤外線放射体10の上側半分から外気を導入してバーナ13の放射熱と混合して遠赤外線放射体10に送るようにし、遠赤外線放射体10の下方には遮蔽板75を設けて閉鎖している。この遮蔽板75の上方で、且つ、バーナ13の燃焼筒13aの下方部位に皿状のドレンパン76を設け、遠赤外線放射体10のバーナ13の対向部位に流し樋79を設けて、その傾斜下位側をドレンパン76に臨ませる。また、ドレンパン76の底部に排出パイプ77の始端部接続し、排出パイプ77の終端部をバーナ13の下方を経て外側まで延出し、排出パイプ77の終端側に延長パイプ78を接続して機外下方まで延出している。
しかして、ロータリガス化型バーナ13の未燃焼燃料が遠赤外線放射10側に飛散しても流し樋79に落下して集められ、ドレンパン76、排出パイプ77及び延長パイプ78を経て機外に排出すことができる。ロータリガス化型バーナ13の場合には、未燃焼燃料を排出する流し樋79、ドレンパン76、排出パイプ77及び延長パイプ78を遠赤外線放射体10のバーナ13に近い熱風入口部に設ければよく、構成を簡単化しメンテナンス作業を容易なものとすることができる。
なお、燃焼燃料を液状で噴射しながら燃焼させるガンタイプバーナにあっては、未燃焼燃料が遠赤外線放射体10のバーナから遠く離れた中央寄り部位まで噴射されるので、ドレン構成が大型化しメンテナンス作業がしにくいという不具合がある。しかし、ロータリガス化型バーナ13ではこのような不具合を解消することができる。
次に、循環型穀物乾燥機の安全装置について説明する。
循環型穀物乾燥機で乾燥室3に遠赤外線放射体10を具備するものにおいて、穀物流下通路5の流下板上に滞留するゴミの過熱、繰出バルブ7の異常、穀物の流下不良等に起因する穀物の異常過熱が発生することがあり、この異常過熱による火災等の不具合を防止するために流下板に流下板温度センサ52設置している。
この実施例は流下板温度センサ52の検出方法に関するもので、バーナ13の燃料供給用制御ポンプ67の供給量の増減に応じて流下板の所定時間(例えば1分)当たり上昇温度基準値を比例して増減補正し、異常判定をしようとするものである。
即ち、図13は検出基準値の補正状態を示すもので、バーナの燃焼量を制御ポンプ67の作動オンタイムの増減に対応して、所定の計算式により異常判定の基準値を増減算出して補正するもので、正常時と異常時との差異を大きくして、検出精度の向上を図り誤検出を防止しようとするものである。
バーナの燃焼量を大燃焼領域と小燃焼領域に区分し、流下板温度センサ52の検出値が基準値を超えると異常と判定したり、あるいは、所定時間(例えば1分)における上昇温度数により異常判定をするものがある。しかし、この方法ではバーナの燃焼量の大小により温度上昇率が大きく異なり、大小の区分領域近傍では正常時と異常時の温度差が少なく、正常であっても個体誤差により異常と判定するような不具合が発生していた。
しかし、前記構成とすることにより、正常時の温度上昇率と異常時の温度上昇率とに温度差が生じ、誤検出を防止できる。また、バーナの燃焼量の変化に応じた適正な異常判定ができ、検出精度を高めることができる。
循環型穀物乾燥機の全体の切断側面図。 循環型穀物乾燥機の全体の一部切断した正面図。 制御ブロック図。 フローチャート。 フローチャート。 フローチャート。 循環型穀物乾燥機の平面図。 循環型穀物乾燥機下部の背面図。 (A)張込ホッパの側面図。 (B)張込ホッパの正面図。 循環型穀物乾燥機の平面図。 乾燥室の側面図。 乾燥室の正面図。 穀物流下通路の流下板温度センサの異常基準値の補正状態を示すグラフ。
符号の説明
1 穀物乾燥機の機枠
2 貯溜タンク
3 乾燥室
4 集穀室
5 穀物流下通路
6 熱風室
7 繰出バルブ7
10 遠赤外線放射体
13 バーナ
16 排風室
25 下部搬送装置
30 昇降機
31 上部搬送装置
40 コントローラ
53 熱風温度センサ
54 外気温度センサ
70 バーナ燃焼検出手段(フレームロッド)

Claims (1)

  1. バーナ(13)と、遠赤外線放射体(10)とを具備する循環型穀物乾燥機において、遠赤外線放射体(10)の熱風入口側にバーナ(13)を設け、バーナ(13)の下方にはバーナ(13)から遠赤外線放射体(10)側に飛散した未燃焼燃料を機外に排出する排出パイプ(77)を設けたことを特徴とする循環型穀物乾燥機。
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