JP6446824B2 - 穀物乾燥機 - Google Patents
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Description
特許文献2には、穀物の排出作業後に設定時間清掃運転を行う技術が記載されている。
請求項1記載の発明は、
穀物を搬送する搬送機構と、排風ファンと、水分計と、乾燥機内に流入する吸引風の有無を検出する風圧センサを備え、前記搬送機構と排風ファンを駆動して貯留室内の穀物を機外に排出する排出運転時に、搬送機構で搬送中の穀物から水分計でサンプル穀物を設定間隔で採取し、サンプル穀物を採取できなくなると穀物無しと判定して排出運転を自動的に停止する制御手段を備える穀物乾燥機において、
風圧センサの検出位置とは異なる位置で、かつ、排風ファンと対向する側に点検蓋で開閉する点検口を備え、
水分計がサンプル穀物を採取しなくても排出運転の動作を継続する清掃運転を行う清掃運転モードを備え、
清掃運転モード時は、風圧センサの機能を停止する構成とし、
乾燥運転時間を検出するタイマーを備え、該タイマーが前記乾燥運転時間の累積時間が予め設定する乾燥運転時間を超えたことを検出すると、清掃運転を行うよう表示手段に表示すると共に、該表示は、乾燥運転中に前記累積時間が超えた場合にはその旨を表示せず、当該乾燥運転の終了時、又は、次に乾燥機の電源を入れたとき、又は、次の乾燥運転で張込スイッチを操作したときにその旨を表示することを特徴とする穀物乾燥機とする。
また、清掃運転時に、点検蓋を開けて点検口が開口と吸引風がそこから流入したとき、風圧センサが吸引風を検出せず異常を判定することを停止することで、オペレータが点検蓋を開けて点検口から棒を挿入して残留異物を掻き出して排風ファンによる機外排出を促進させることが出来る。
請求項2記載の発明は、前記乾燥運転時間は、搬送機構の駆動モータの累積の駆動時間であることを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機とする。
請求項3記載の発明は、前記乾燥運転時間は、穀物を循環させる燃焼運転又は通風運転の累積時間であることを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機とする。
請求項4記載の発明は、清掃運転は、操作盤の排出スイッチを設定時間内に複数回操作することで開始することを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の穀物乾燥機とする。
請求項5記載の発明は、清掃運転は、排出運転が自動的に停止した後に、再度排出スイッチを操作すると開始することを特徴とする請求項1から請求項4いずれか記載の穀物乾燥機とする。
穀物乾燥機は箱体状に形成され、上から穀物を収容する貯留部1と、穀物を乾燥する乾燥部2を備え、箱体前側には燃焼バーナ3を収容する燃焼バーナケース4を設け、箱体後側には乾燥部2の熱風を吸引して機外に排出する排風ファン5を設けている。
箱体の前側に備えるバケット10a式の昇降機10を備え、箱体の上部には昇降機10で搬送された穀物を貯留部1まで搬送する上部コンベア11と、上部コンベア11で搬送された穀物を貯留部1全体に拡散させる拡散羽根12を設けている。
操作盤30には、穀物の張込を行う張込スイッチ31、穀物を通風循環させる通風スイッチ32、穀物を乾燥循環させる乾燥スイッチ33、穀物を機外に排出する排出スイッチ34、これらの各運転を停止させる停止スイッチ35を設ける。
収穫して車両等にて運搬した穀物を穀物乾燥機で張り込むときに、張込スイッチ31を操作する。すると、搬送機構Hの駆動モータ27が駆動し、投入された穀物は昇降機10、上部コンベア11で搬送され、拡散羽根12で貯留部1内に拡散される。このとき、ロータリバルブ駆動モータ24は駆動しないため、穀物は乾燥部2及び貯留部1内に順次張り込まれる。
オペレータが乾燥機内の穀物を機外に排出するときには、排出スイッチ34を操作すると搬送機構Hの駆動モータ27と、ロータリバルブ駆動モータ24と、排風ファン駆動モータ25が駆動を開始し、排出シャッタ15が機外排出側に切換わることで、昇降機10で搬送された穀物は順次機外に排出される。
清掃運転とは乾燥機内に穀物が無い状態で、乾燥機内に滞留する塵埃や昇降機10のバケットに残留する穀物を機外に排出する運転のことで、運転動作は、搬送機構Hと排風ファン5と排塵機23を駆動し、排出シャッタ15が機外排出側に切換わる。すなわち、前述の排出運転と同様である。
図5に示すように乾燥運転を複数回行い、乾燥運転の時間をタイマー43でカウントする。そして、カウントされた累積の運転時間が設定時間(例えば300時間以上)になると清掃運転モードを行うように表示画面40に表示される。
前記の累積の運転時間とは、例えば、乾燥運転の累積時間や乾燥運転(燃焼運転)と通風運転の累積時間が考えられるが、他にも例えば搬送機構Hの駆動モータ27の駆動の累積時間としてもよい。あるいは、搬送機構Hの駆動モータ27が連続して設定時間(例えば1時間)以上駆動した時のみカウントし、当該カウントされた累積時間が設定時間以上を超えると清掃運転を行う表示を行うようにしても良い。あるいはロータリバルブ駆動モータ24や排風ファン駆動モータ25の累積時間でも良い。
本実施の形態により、清掃運転を行う操作手段を設けることでオペレータは簡単な操作で清掃運転を行うことが出来る。また、定期的に清掃運転を行う旨の表示をすることで、オペレータに清掃運転を促し、塵埃が機内に滞留することによる不具合を防止することが出来る。また、清掃運転を排出スイッチ34を利用することで、オペレータが仮に排出運転時に2回連続して操作して、清掃運転に移行しても、水分計14による自動停止機能が無い状態での排出運転を行うことになるため、穀物の排出に障害は無く、誤操作を防止することが出来る。
1 貯留部(貯留室)
5 排風ファン
14 水分計
34 排出スイッチ
40 表示手段
43 タイマー
Claims (5)
- 穀物を搬送する搬送機構と、排風ファンと、水分計と、乾燥機内に流入する吸引風の有無を検出する風圧センサを備え、前記搬送機構と排風ファンを駆動して貯留室内の穀物を機外に排出する排出運転時に、搬送機構で搬送中の穀物から水分計でサンプル穀物を設定間隔で採取し、サンプル穀物を採取できなくなると穀物無しと判定して排出運転を自動的に停止する制御手段を備える穀物乾燥機において、
風圧センサの検出位置とは異なる位置で、かつ、排風ファンと対向する側に点検蓋で開閉する点検口を備え、
水分計がサンプル穀物を採取しなくても排出運転の動作を継続する清掃運転を行う清掃運転モードを備え、
清掃運転モード時は、風圧センサの機能を停止する構成とし、
乾燥運転時間を検出するタイマーを備え、該タイマーが前記乾燥運転時間の累積時間が予め設定する乾燥運転時間を超えたことを検出すると、清掃運転を行うよう表示手段に表示すると共に、該表示は、乾燥運転中に前記累積時間が超えた場合にはその旨を表示せず、当該乾燥運転の終了時、又は、次に乾燥機の電源を入れたとき、又は、次の乾燥運転で張込スイッチを操作したときにその旨を表示することを特徴とする穀物乾燥機。 - 前記乾燥運転時間は、搬送機構の駆動モータの累積の駆動時間であることを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機。
- 前記乾燥運転時間は、穀物を循環させる燃焼運転又は通風運転の累積時間であることを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機。
- 清掃運転は、操作盤の排出スイッチを設定時間内に複数回操作することで開始することを特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の穀物乾燥機。
- 清掃運転は、排出運転が自動的に停止した後に、再度排出スイッチを操作すると開始することを特徴とする請求項1から請求項4いずれか記載の穀物乾燥機。
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