JP2006227194A - 近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネル - Google Patents

近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネル Download PDF

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Abstract

【解決手段】近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤を含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、紫外線吸収剤を含有するポリエステルからなる紫外線カット層4とを備え、それらの層3,4が共押出法により一体成形されて積層された二軸配向フィルム2,5である。プラズマディスプレイパネルは、近赤外線吸収フィルター1を複数の積層体の一部として含み、紫外線カット層4を近赤外線カット層3よりもプラズマディスプレイ側に対する反対側に配設した。
【効果】近赤外線吸収フィルター1自体に紫外線カット機能をも持たせることにより、近赤外線吸収剤の劣化を抑制して近赤外線吸収能を維持し、可視光域で近赤外線吸収剤の劣化による新たな吸収域の生成が抑制されてフィルターの色再現性能を維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、近赤外線ばかりでなく紫外線も遮断する近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネルに関するものである。
近年、BSデジタルハイビジョン放送の開始あるいはDVDプレーヤーの普及等に伴い、ディスプレイの高画質化の要望が高まっている。この中で現在普及しているCRT画面に代わる高画質ディスプレイ方式として、プラズマディスプレイパネル(以降、PDPと略記することもある。)が一部民生用として出回り始め注目を集めている。ところで、このPDPは、ネオンやキセノンなどの不活性ガス中での放電により紫外線を励起させてこれを蛍光体に当てることにより赤、青、緑の可視光に変換して発光させるものである。しかしながら、この不活性ガス中の放電により、紫外線だけでなく、様々な波長の電磁波が発生していることが知られている。
その電磁波の中には、リモコン操作によく用いられる近赤外線領域の波長の光も含まれる。もしこれをそのままPDPから放射されるがままにすれば、リモコンの誤作動で様々な家電製品に影響を及ぼす結果となる。また、電子機器間の赤外線通信にも悪影響を及ぼすとも言われている。その対策として、プラズマディスプレイパネルの前面に近赤外線を遮光する近赤外線フィルターを取り付けることが提案されている。この近赤外線フィルターには、透明性の高いプラスチックフィルムの表面に、近赤外線吸収剤やポリマーバインダーやその他の添加剤等を有機溶剤に溶かすか分散させたものをコーティングして乾燥し、溶剤を除去して製造するのが一般的ある(下記特許文献1など参照)。しかしながら、これらの近赤外線フィルターにおいては、フィルターとしての透明性を維持するために、近赤外線吸収剤を添加したコーティング層の表面が極めて平坦であり、コーティングして乾燥した後にフィルムを巻き取ることが極めて難しい欠点がある。また、このコーティング層は有機溶剤に可溶な層であるため、有機溶剤の接触があると、面の状態が荒れてしまったり、しみのような欠陥を生じ易い、という欠点がある。これら欠点は、フィルターに対し更に新たな機能を付与するため、このコーティング層に塗布あるいは積層する「付着」工程や、単に汚れを取るために有機溶剤を接触させる時の制約を生んでしまう。この欠点を解決するため、下記特許文献2では、近赤外線吸収剤をコーティングではなく樹脂に練り込んで押し出す方法が提案された。
一方、前述したように紫外線励起による赤、青、緑のそれぞれの蛍光体の発光を得るが、ネオン原子が励起された後、基底状態に戻る際に、590nm付近を中心とする、いわゆるネオンオレンジ光を発光することが知られている(下記特許文献3など参照)。このため、プラズマディスプレイでは、赤色にオレンジ色が混ざってしまい、鮮やかな赤色が得られない欠点があるため、光の波長560〜600nmに極大極大波長を有する色素を用いた色調補正のためのカラーフィルターをプラズマディスプレイの前面に設置することで、ネオンオレンジ光を良く吸収し、プラズマディスプレイの赤が鮮やかな赤に見えるようにする手法が用いられている。このカラーフィルターに用いられる色素を紫外線劣化から守る方法として、プラズマディスプレイ前面板の保護フィルムとして用いられているポリエステルフィルムそのものに紫外線吸収剤を練り込み、紫外線カット機能を持たせる検討が行われている(下記特許文献4など参照)。
特開2000−121828号公報 特開2002−286929号公報 映像情報メディア学会誌 Vol.51 NO.4 P.459−463(1997) 特開2004−10875号公報
紫外線による近赤外線吸収剤の劣化を抑制する場合、従来は付着工程を必要としたため、製造が難しいという問題があった。これは、付着における接合面の均質さを乱す、空気の巻き込みによる泡残りや、環境中を浮遊する微小異物の挟み込みが原因であり、制御は容易ではない。さらに、光学フィルターは各層を重ねて透過して使用することから、全体の品質は各層の品質の掛け算となることも製造を難しくしている。例えば、付着工程を伴う全体の歩留まりは理論的には各付着工程の歩留まりの積となる。従って、効率良く製造するためには、付着工程数を減ぜられる製品設計とすることが求められる。
この発明は、一つの独立した近赤外線吸収フィルター自体に紫外線カット機能をも持たせることにより、近赤外線吸収剤の劣化(分解や変質)を抑制し、近赤外線吸収フィルター及びプラズマディスプレイパネルの性能を維持するとともに、製造の効率性を良くすることを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜4)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる近赤外線吸収フィルター(1)は、近赤外線吸収剤(例えばジイモニウム塩化合物)を含有するポリエステルからなる近赤外線カット層(3)と、紫外線吸収剤を含有するポリエステルからなる紫外線カット層(4)とを積層した二軸配向フィルム(2,5)(7,8)である。
請求項2の発明にかかる近赤外線吸収フィルター(1)は、近赤外線吸収剤(例えばジイモニウム塩化合物)を含有するポリエステルからなる近赤外線カット層(3)と、紫外線吸収剤を含有するポリエステルからなる紫外線カット層(4)とを備え、それらの層(3,4)が押出成形機から共に溶融押出しされる共押出法により一体成形されて積層された二軸配向フィルム(2,5)である。この近赤外線カット層(3)と紫外線カット層(4)とは、直接的に接触して積層される場合と、別の層が介在されて間接的に積層される場合とがある。
請求項3の発明にかかる近赤外線吸収フィルター(1)は、近赤外線吸収剤(例えばジイモニウム塩化合物)を有するポリエステルからなる近赤外線カット層(3)を有する二軸配向フィルム(7)と、紫外線吸収剤を有するポリエステルからなる紫外線カット層(4)を有する二軸配向フィルム(8)とを積層したものである。このフィルム(7)とフィルム(8)とは、直接的に接触して積層される場合と、別のフィルムが介在されて間接的に積層される場合とがある。
請求項1〜3の発明では、近赤外線吸収フィルター(1)自体が紫外線カット機能をも持つため、近赤外線吸収剤の劣化(分解や変質)を抑制して近赤外線吸収能を維持することができる。また、請求項2の発明のように共押出法における積層では、積層工程数を減らして、紫外線カット機能を持つ近赤外線吸収フィルター(1)の製造を簡単にすることができるとともに、空気に接触しない溶融樹脂メルトラインで完結し、またメルトライン中は異物除去フィルターによりクリーンに保てることから、製造管理を容易にすることができる。
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明においては、前記近赤外線カット層(3)でポリエステルの融点が230℃以下に設定されている。このポリエステルの融点については次のように考察した。耐熱性が改良されたジイモニウム塩化合物でも260℃以上で分解が加速し、耐熱性が特に優れない近赤外線吸収剤は240℃以上で分解が加速する。押出成形機による溶融押出しは、通常、ポリエステルの融点に余裕温度(約30℃)を加えたメルトライン温度で行われる。従って、耐熱性が改良されたジイモニウム塩化合物においてポリエステルの融点は230℃が上限となる。一方、融点の下限はフィルターの使用時の最大温度よりも高いことが必要であり、一般に融点以下50℃程度までが連続使用温度と考えられる。PDPは最高で120℃程度と言われているので、融点の下限は170℃程度と言える。使用時の安定使用を考えると、さらに融点は高い方が好ましく、実際には200℃以上が好ましい。以上の考察から、このポリエステルの融点については、230℃以下の範囲中、170℃以上230℃以下、好ましくは200℃以上225℃以下、さらに好ましくは210℃以上220℃以下に設定することができる。請求項4の発明では、近赤外線吸収剤の分解温度よりも低い温度で加工することが可能となるため、近赤外線吸収剤の劣化(分解や変質)をより一層抑制して近赤外線吸収能を維持することができる。ちなみに、この近赤外線吸収フィルター(1)は、請求項5の発明にかかるプラズマディスプレイパネル(11)以外にも、透明タッチパネル用のベースフィルムや液晶表示装置に用いられるプリズムシート用のベースフィルムに利用したり、帯電防止や反射防止や電磁波シールド等の機能層を設けた保護フィルムのベースフィルムに利用することができる。
請求項5の発明にかかるプラズマディスプレイパネル(11)は、請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明に記載の近赤外線吸収フィルター(1)を複数の積層体(12,13,14,15,16,17など)の一部として含み、紫外線カット層(4)を近赤外線カット層(3)よりもプラズマディスプレイ側に対する反対側に配設した。請求項5の発明では、請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明の効果をプラズマディスプレイパネル(11)において発揮し、外観上好ましい色調を維持することができる。
ちなみに、プラズマディスプレイとしての色再現性を維持するため、光学フィルターの380〜780nmの可視光線透過率について、請求項1,2,3,4の発明では30〜90%に、好ましくは50〜90%、より好ましくは70〜90%に、請求項5の発明では20〜80%に、好ましくは30〜70%、より好ましくは35〜60%に制御されることが要求される。また、リモコンの誤動作や電子機器間の赤外線通信への悪影響を防止するため、光学フィルターの800〜1100nmの近赤外線透過率について、請求項1,2,3,4,5の発明とも、0.1〜19%に、好ましくは0.1〜9%、より好ましくは0.1〜4%に制御されることが要求される。さらに、赤外線吸収色素の劣化(分解や変質)を防止するため、光学フィルターの370nmの紫外線透過率について、請求項1、2,3,4,5の発明とも、0.01〜5%に、好ましくは0.01〜2%、より好ましくは0.01〜1%に制御されることが要求される。
本発明は、一つの独立した近赤外線吸収フィルター(1)自体に紫外線カット機能をも持たせることにより、近赤外線吸収剤の劣化(分解や変質)を抑制して、近赤外線吸収フィルター(1)及びプラズマディスプレイパネル(11)の性能を維持するとともに、共押出法により製造の効率性を良くすることができる。また、近赤外線吸収フィルター(1)は二軸配向ポリエステルの表面物性を持つため、耐有機溶媒性、耐酸性、耐アルカリ性及び機械的特性等において、コーティングで得られたフィルターよりも優れている。
以下、本発明の実施形態及び実施例について図面を参照して説明する。
<図1,2に示す各種の近赤外線吸収フィルター1についての概要>
図1(a)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、紫外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4とが、共押出法により一体成形されて積層された二層の二軸配向フィルム2である。この近赤外線吸収剤としては、ジイモニウム塩化合物を採用することができるが、その他の既存のもの(800〜1100nmに吸収極大波長を有する化合物であれば特に限定されるものではないが、例えば、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、インドアニリン化合物、ベンゾピラン化合物、キノリン化合物、アントラキノン化合物、スクアリリウム化合物、ニッケル錯体化合物、銅化合物、タングステン化合物、酸化インジウム錫、酸化アンチモン錫、リン酸イッテルビウム及びこれらの混合物)を採用してもよい。この紫外線吸収剤としては、ベンゾオキサジノン化合物を採用しているが、その他既存のもの(紫外線吸収剤としては、300〜400nmの間に極大吸収を有し、その領域の光を効率よくカットする化合物であれば、有機系、無機系のいずれも特に限定なく用いることができる。例えば有機系紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチル酸エステル系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、アクリレート系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、環状イミノエステル系紫外線吸収剤等が挙げられ、無機系紫外線級剤としては酸化チタン系紫外線吸収剤、酸化亜鉛系紫外線吸収剤、微粒子酸化鉄系紫外線吸収剤等)を採用してもよい。この所定粒子としては、数μmの直径を持つシリカ粒子を採用することができるが、その他の既存のもの(例えば、炭酸カルシウム粒子など)を採用してもよい。この所定粒子をポリエステルフィルムの両面のうち少なくとも一方の面に露出させることにより、ポリエステルフィルムを巻いた状態での密着性を軽減して滑り易くすることができる。特に、このポリエステルにおいて押出成形時の融点は230℃以下に設定されている。ちなみに、以降に記載する「近赤外線吸収剤」や「紫外線吸収剤」や「所定粒子」や「ポリエステル」については、上記のものを指す。なお、この近赤外線吸収フィルター1を後記プラズマディスプレイパネル11に利用する場合には、紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもプラズマディスプレイパネル(以降、PDPと略記することもある。)側に対する反対側に配設される。
図1(b)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4とが、共押出法により一体成形されて積層された二層の二軸配向フィルム2である。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図1(c)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、紫外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4とが、共押出法により一体成形されて積層された二層の二軸配向フィルム2である。なお、前述した場合と同様に、紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図1(d)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、所定粒子を均一に混合含有するポリエステルからなる粒子含有層6と、この近赤外線カット層3と粒子含有層6との間で紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4とが、共押出法により一体成形されて積層された三層の二軸配向フィルム5である。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図1(e)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、所定粒子を均一に混合含有するポリエステルからなる粒子含有層6と、この近赤外線カット層3と粒子含有層6との間で紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4とが、共押出法により一体成形されて積層された三層の二軸配向フィルム5である。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図1(f)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1においては、近赤外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3であるフィルム7が、紫外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4であるフィルム8に対し付着されて積層されている。ここに「付着」とは、広義に解釈し、液体を塗布して乾燥する場合や、接着剤により貼り合せる場合や、工程紙などに塗布してあるものを貼り合わせて転写することにより工程紙を剥がし取る場合などを含む概念であって、その付着状態のものすべてを広い意味でフィルムと称する。ちなみに、以降に記載する「付着」については、上記のものを指す。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図1(g)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4と、所定粒子を均一に混合含有するポリエステルからなる粒子含有層6とが、共押出法により一体成形されて積層された二層の二軸配向フィルム8と、近赤外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3であるフィルム7とを備え、このフィルム7がこのフィルム8の紫外線カット層4に付着されて積層されている。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図2(a)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3であるフィルム7と、紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4であるフィルム8と、このフィルム7とフィルム8との間にある任意の層9とが、互いに付着されて積層されている。ここに任意の層9とは、近赤外線吸収フィルター1を後記プラズマディスプレイパネル11に利用する場合に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設されさえすれば、このフィルム7とフィルム8との間にフィルムやガラスなどを介在させてよいために任意と表示している。以降に記載する「任意の層9」については、上記のものを指す。
図2(b)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、所定粒子を均一に混合含有するポリエステルからなる粒子含有層6とが、共押出法により一体成形されて積層された二層の二軸配向フィルム7と、紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4であるフィルム8と、このフィルム7の粒子含有層6とフィルム8との間にある任意の層9とが、互いに付着されて積層されている。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図2(c)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、近赤外線吸収剤と所定粒子とを均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3と、所定粒子を含有しないポリエステルからなる粒子非含有層10とが、共押出法により一体成形されて積層された二層の二軸配向フィルム7と、紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4であるフィルム8と、このフィルム7の粒子非含有層10とフィルム8との間にある任意の層9とが、互いに付着されて積層されている。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図2(d)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、図2(c)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1において、フィルム7の粒子非含有層10を粒子含有層6に変更している。
図2(e)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、所定粒子を均一に混合含有するポリエステルからなる粒子含有層6と、所定粒子を含有しないポリエステルからなる粒子非含有層10と、この粒子含有層6と粒子非含有層10との間で近赤外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる近赤外線カット層3とが、共押出法により一体成形されて積層された三層の二軸配向フィルム7と、紫外線吸収剤を均一に混合含有するポリエステルからなる紫外線カット層4であるフィルム8と、このフィルム7の粒子含有層6とフィルム8との間にある任意の層9とが、互いに付着されて積層されている。なお、前述した場合と同様に紫外線カット層4が近赤外線カット層3よりもPDP側に対する反対側に配設される。
図2(f)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1は、図2(e)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1において、フィルム7の粒子非含有層10を粒子含有層6に変更している。
<図3に示す各種のプラズマディスプレイパネル11についての概要>
図3(a)で概略的に示すプラズマディスプレイパネル11は、複数の積層体として、反射防止層である単層のフィルム12と、粘着剤層である単層のフィルム13と、ガラス基板14と、粘着剤層である単層のフィルム15と、電磁波カット層である単層のフィルム16と、画質補正剤を含有した粘着剤層である単層のフィルム17とを含むとともに、図1(e)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1におけるフィルム5を含む。前記フィルム5とフィルム17とフィルム16とフィルム15とガラス基板14とフィルム13とフィルム12とがPDP側から順次並べられて積層されている。この画質補正剤としては、560〜600nmに極大極大波長を有する可視光線を吸収する化合物であるテトラアザポルフィリン化合物を採用しているが、その他既存のもの(560〜600nmに吸収極大波長を有する化合物であれば特に限定されるものではないが、例えば、シアニン化合物、スクアリリウム化合物、アゾ化合物、フタロシアニン化合物)を採用してもよい。ちなみに、以降に記載する「画質補正剤」については、上記のものを指す。
図3(b)で概略的に示すプラズマディスプレイパネル11は、複数の積層体として、反射防止層である単層のフィルム12と、粘着剤層である単層のフィルム13と、ガラス基板14と、粘着剤層である単層のフィルム15と、電磁波カット層である単層のフィルム16と、画質補正剤を含有した粘着剤層である単層のフィルム17とを含むとともに、図1(g)で概略的に示す近赤外線吸収フィルター1におけるフィルム7,8を含む。前記フィルム7とフィルム8とフィルム17とフィルム16とフィルム15とガラス基板14とフィルム13とフィルム12とがPDP側から順次並べられて積層されている。
〔実施例及び比較例〕
まず、以下の諸例で使用したポリエステル材料について説明する。
A:エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸とから重縮合され、平均粒径2.2ミクロンのシリカ粒子600ppmを含むペレット状にしたポリエステル材料。
AI:ポリエステルAと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドしたポリエステル材料。
AU:ポリエステルAをベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン](CYTEC社製 CYASORB UV−3638 分子量369 ベンゾオキサジノン系)を10重量%濃度となるように供給して溶融混練りしてペレット状にしたポリエステル材料とポリエステルAを重量比で1:9でドライブレンドしたポリエステル材料。
B:1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体98%)184部と、1,4−シクロヘキサンジメタノール(トランス体67%)158部と、Ti(OC4H9)4の6重量%ブタノール溶液0.9部とから重縮合反応反応を行い、その重縮合反応後に得られたポリマーをストランド状に水中に抜き出し、ペレット状にしたポリエステル材料に、平均粒径2.4μmの非晶質シリカを0.1重量%となるようにブレンドしてストランド状に押し出してペレット状にしたポリエステル材料。
BI:ポリエステルBと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドした材料。
BU:ポリエステルBをベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン](CYTEC社製 CYASORB UV−3638 分子量369 ベンゾオキサジノン系)を10重量%濃度となるように供給して溶融混練りしてペレット状にしたポリエステル材料とポリエステルBを重量比で1:9でドライブレンドしたポリエステル材料。
C:エチレングリコールとテレフタル酸とから重縮合され、平均粒径2.2ミクロンのシリカ粒子600ppmを含むペレット状にした汎用ポリエステル材料。
CI:ポリエステルCと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドしたポリエステル材料。
CU:ポリエステルCをベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン](CYTEC社製 CYASORB UV−3638 分子量369 ベンゾオキサジノン系)を10重量%濃度となるように供給して溶融混練りしてペレット状にしたポリエステル材料とポリエステルCを重量比で1:9でドライブレンドしたポリエステル材料。
* 実施例1
ポリエステルAと日本化薬社製KAYASORB IRG−022とを300:1でドライブレンドした材料を押出成形機に投入した。この押出成形機では、メルトライン温度を230℃に設定して溶融押出しを行い、溶融樹脂をTダイからシート状に押し出した。そのシート状溶融樹脂を20℃の冷却ドラム上にキャスティングした。このキャスティングの際、静電印加密着法を適用した。このようにして製造した未延伸シートを縦延伸工程に導いた。この縦延伸工程では、ロール延伸法を採用し、複数本のセラミックロールにより70℃に予熱するとともにIRヒーターも併用して3.0倍の延伸倍率で長手方向に延伸した。次いで、この一軸延伸フィルムをテンターに導き、90℃で予熱した後、延伸倍率4.0倍で幅方向に延伸した。その後、同じテンター内で緊張下180℃の温度で熱固定した後、150℃の温度で3%幅方向に弛緩処理を行い、厚さ25μmの二軸配向ポリエステルフィルム(NIR)を得た。
次に、二軸配向ポリエステルフィルム(NIR)と同様の手法でポリエステルAUを押出機に投入し製膜を行って、厚さ25μmの二軸配向ポリエステルフィルム(UV)を得た。
続いて、二軸配向ポリエステルフィルム(UV)の表面に綜研化学社製SKダイン2094と同社製硬化剤E−AXを1000:2.7の比で混合し固形分濃度20%溶液(トルエン:酢酸エチル=1:1)とした後、静置脱気後に#24バーを用いたバーコート法にて塗布し、100℃で3分乾燥した後、この面を二軸配向ポリエステルフィルム(NIR)に貼り合わせ、ハンドローラーで押圧して空気泡を除いて透明な積層二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このフィルム特性を下記表1に示す。
* 実施例2(図4に示す共押出成形機を参照)
ポリエステル材料AIを第1の押出成形機19に投入し、ポリエステル材料AUを第2の押出成形機20に投入した。これらの押出成形機19,20では、メルトライン温度を230℃に設定して溶融押出しを行い、その溶融押出しの直前にそれらの流路をAI/AUの厚み比が4/1となるように合わせて溶融樹脂をTダイ21からシート状に共押出した。そのシート状溶融樹脂を20℃の冷却ドラム22上にキャスティングした。このキャスティングの際、静電印加密着法を適用した。このようにして製造した未延伸シートを縦延伸機23に導いた。この縦延伸機23では、ロール延伸法を採用し、複数本のセラミックロールにより70℃に予熱するとともにIRヒーターも併用して3.0倍の延伸倍率で長手方向に延伸した。次いで、この一軸延伸フィルムをテンターに導いて90℃で予熱した後、横延伸機24に導いて4.0倍の延伸倍率で幅方向に延伸した。その後、同じテンター内で緊張下180℃の温度で熱固定した後、150℃の温度で3%幅方向に弛緩処理を行い、厚さ25μmの二軸配向配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルム特性を下記表1に示す。
* 実施例3(図4に示す共押出成形機を参照)
ポリエステル材料BIを第1の押出成形機19に投入し、ポリエステル材料BUを第2の押出成形機20に投入した。これらの点を変更するとともにメルトライン温度を250℃に変更した以外は、実施例1と同様に製膜を行って厚さ25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルム特性を表1に示す。
* 実施例4
前記実施例1において、ポリエステル材料AIをポリエステル材料CI(融点253℃)に変更し、ポリエステル材料AUをポリエステル材料CU(融点253℃)に変更するとともにメルトライン温度を290℃に変更する以外は、実施例1と同様に製膜を行って厚さ25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルム特性を下記表1に示す。
* 比較例1
押出成形前のポリエステルB(融点220℃)は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体98%)184部と、1,4−シクロヘキサンジメタノール(トランス体67%)158部と、Ti(OC4H9)4の6重量%ブタノール溶液0.9部とから重縮合反応を行い、その重縮合反応後に得られたポリマーをストランド状に水中に抜き出し、ペレット状にしたもの材料に、平均粒径2.4μmの非晶質シリカを0.1重量%となるようにブレンドしてストランド状に押し出してペレット状にしたポリエステル材料である。このポリエステルBと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドした材料BIを押出成形機に投入した。この押出成形機では、メルトライン温度を250℃に設定して溶融押出しを行い、溶融樹脂をTダイからシート状に押し出した。そのシート状溶融樹脂を20℃の冷却ドラム上にキャスティングした。このキャスティングの際、静電印加密着法を適用した。このようにして製造した未延伸シートを縦延伸工程に導いた。この縦延伸工程では、ロール延伸法を採用し、複数本のセラミックロールにより70℃に予熱するとともにIRヒーターも併用して3.0倍の延伸倍率で長手方向に延伸した。次いで、この一軸延伸フィルムをテンターに導き、90℃で予熱した後、延伸倍率4.0倍で幅方向に延伸した。その後、同じテンター内で緊張下180℃の温度で熱固定した後、150℃の温度で3%幅方向に弛緩処理を行い、厚さ25μmの二軸配向ポリエステルフィルムを得た。このフィルム特性を下記表1に示す。
* 比較例2
日本化薬社製KAYASORB IRG−022を0.2gと三菱レイヨン社製ポリメタクリル酸メチル樹脂(ダイヤナールBR−80)5.0gをメチルエチルケトン4.0gとトルエン16.0gの混合溶媒に溶解させ、ここから1.5gを採取し、超音波洗浄機にて完全に溶解させた後、この塗工液をバーコータ#24で三菱化学ポリエステルフィルム社製二軸配向フィルム(O300、厚さ25μm)に塗工して乾燥することにより、近赤外線吸収フィルムを得た。塗布膜厚は、約6μmであった。このフィルム特性を下記表1に示す。
* 比較例3
CYTEC社製CYASORB UV−3638を0.35gと三菱レイヨン社製ポリメタクリル酸メチル樹脂(ダイヤナールBR−80)5.0gをメチルエチルケトン4.0gとトルエン16.0gの混合溶媒に溶解させ、ここから1.5gを採取し、超音波洗浄機にて完全に溶解させた後、この塗工液をバーコータ#24で比較例2で得られた近赤外線吸収フィルムに塗工して乾燥することにより、紫外線吸収層と赤外線吸収層の積層フィルムを得た。このフィルム特性を下記表1に示す。
Figure 2006227194
〔上記表1の補足〕
ポリエステルA;エチレングリコールとイソフタル酸とテレフタル酸とから重縮合され、平均粒径2.2ミクロンのシリカ粒子600ppmを含むポリエステル材料。
AI;ポリエステルAと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドしたポリエステル材料。
AU;ポリエステルAをベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン](CYTEC社製 CYASORB UV−3638 分子量369 ベンゾオキサジノン系)を10重量%濃度となるように供給して溶融混練りしてペレット状にしたポリエステル材料とポリエステルAを重量比で1:9でドライブレンドしたポリエステル材料。
ポリエステルB;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体98%)184部と、1,4−シクロヘキサンジメタノール(トランス体67%)158部と、Ti(OC4H9)4の6重量%ブタノール溶液0.9部とから重縮合反応を行い、その重縮合反応後に得られたポリマーをストランド状に水中に抜き出し、ペレット状にしたポリエステル材料に、平均粒径2.4μmの非晶質シリカを0.1重量%となるようにブレンドしてストランド状に押し出してペレット状にしたポリエステル材料。
BI;ポリエステルBと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドした材料。
BU;ポリエステルBをベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン](CYTEC社製 CYASORB UV−3638 分子量369 ベンゾオキサジノン系)を10重量%濃度となるように供給して溶融混練りしてペレット状にしたポリエステル材料とポリエステルBを重量比で1:9でドライブレンドしたポリエステル材料。
ポリエステルC;エチレングリコールとテレフタル酸とから重縮合され、平均粒径2.2ミクロンのシリカ粒子600ppmを含むペレット状にした汎用ポリエステル材料。
CI;ポリエステルCと近赤外線吸収剤(日本化薬社製KAYASORB IRG−022)を270:1でドライブレンドしたポリエステル材料。
CU;ポリエステルCをベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン](CYTEC社製 CYASORB UV−3638 分子量369 ベンゾオキサジノン系)を10重量%濃度となるように供給して溶融混練りしてペレット状にしたポリエステル材料とポリエステルCを重量比で1:9でドライブレンドしたポリエステル材料。
*1;島津製作所社製 分光光度計UV3100により、スキャン速度を低速、サンプリングピッチを1nmとして測定。
*2;南側の窓の室内側にて、2ヶ月暴露後に透過率の相対比較。
*3;トルエンをしみこませた綿布を第1層表面に指先で軽く押し付け5往復させた後の目視評価。

上記表1から、一つの独立した近赤外線吸収フィルター自体に紫外線カット機能をも持たせることにより、近赤外線吸収剤の劣化(分解や変質)を抑制して、太陽光暴露試験後の820nm−1100nmの近赤外線平均透過率が低く維持されていることが分かる。また、共押出法により付着工程数を減ずることができ、この数が1以下で近赤外線カット層と紫外線カット層とを積層させても外観均質性が確保されていることが分かる。さらに、融点が230℃以下のポリエステルを使うことにより、近赤外線透過性と可視光線透過性の差異をより大きくできることが分かる。
(a)〜(g)はそれぞれ本実施形態にかかる各種の近赤外線吸収フィルターの積層構造を概略的に示す説明図である。 (a)〜(f)はそれぞれ本実施形態にかかる各種の近赤外線吸収フィルターの積層構造を概略的に示す説明図である。 (a)〜(b)はそれぞれ本実施形態にかかる各種のプラズマディスプレイパネルの積層構造を概略的に示す説明図である。 押出成形機によるフィルムの成形過程を示す概略図である。
符号の説明
1…近赤外線吸収フィルター、2,5,7,8…フィルム、3…近赤外線カット層、4…紫外線カット層、11…プラズマディスプレイパネル。

Claims (5)

  1. 近赤外線吸収剤を含有するポリエステルからなる近赤外線カット層と、紫外線吸収剤を含有するポリエステルからなる紫外線カット層とを積層した二軸配向フィルムであることを特徴とする近赤外線吸収フィルター。
  2. 近赤外線吸収剤を含有するポリエステルからなる近赤外線カット層と、紫外線吸収剤を含有するポリエステルからなる紫外線カット層とを備え、それらの層が押出成形機から共に溶融押出しされる共押出法により一体成形されて積層された二軸配向フィルムであることを特徴とする近赤外線吸収フィルター。
  3. 近赤外線吸収剤を有するポリエステルからなる近赤外線カット層を有する二軸配向フィルムと、紫外線吸収剤を有するポリエステルからなる紫外線カット層を有する二軸配向フィルムとを積層したことを特徴とする近赤外線吸収フィルター。
  4. 前記近赤外線カット層においてポリエステルの融点が230℃以下であることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の近赤外線吸収フィルター。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項に記載の近赤外線吸収フィルターを複数の積層体の一部として含み、紫外線カット層を近赤外線カット層よりもプラズマディスプレイ側に対する反対側に配設したことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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