JP2003096215A - 近赤外線遮蔽フィルム及びそれを用いた積層体 - Google Patents

近赤外線遮蔽フィルム及びそれを用いた積層体

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JP2003096215A
JP2003096215A JP2001288623A JP2001288623A JP2003096215A JP 2003096215 A JP2003096215 A JP 2003096215A JP 2001288623 A JP2001288623 A JP 2001288623A JP 2001288623 A JP2001288623 A JP 2001288623A JP 2003096215 A JP2003096215 A JP 2003096215A
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JP2001288623A
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Taro Oya
太郎 大宅
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラズマディスプレイの前面パネル用として
特に有用な、取り扱い性が高く、安価で、可視光線の光
線透過率が高く、プラズマディスプレイの表示面から放
射される近赤外線による周辺機器への誤作動の防止機能
を持つプラズマディスプレイの前面パネル用に好適に使
用することのできる近赤外線遮蔽フィルムおよびそれを
用いた積層体を提供する。 【解決手段】 近赤外線吸収剤を含有するポリエステル
からなる二軸配向フィルムであって、該近赤外線吸収剤
の重量減少開始温度が少なくとも280℃であり、該フ
ィルムのヘーズ値が5%以下で、波長400〜650n
mの可視光線における全光線透過率が40%以上であ
り、かつ可視光領域及び近赤外領域において特定の光学
特性値を有することを特徴とする近赤外線遮蔽フィル
ム、並びに該フィルムをベースとした積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は近赤外線遮蔽フィル
ムおよびそれを用いた積層体に関し、更に詳しくは取り
扱い性に優れ、安価で、可視光線の光線透過率が高く、
かつ波長820〜980nmの近赤外線を遮蔽する特性
に優れ、プラズマディスプレイ等の映像表示パネル面に
好適に使用できる近赤外線遮蔽フィルムおよびそれを用
いた積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョンに代表される
映像機器においては、大画面化と映像の高精細化という
市場要求により、従来のCRTを用いた直視型テレビジ
ョンに加えて、プラズマディスプレイ等を用いた発光型
パネル方式、液晶ディスプレイ等を用いた非発光型パネ
ル方式、映像プロジェクターが内蔵されたリアプロジェ
クション方式等のテレビジョンの実用化が進められてい
る。
【0003】ところが、発光型パネル方式のプラズマデ
ィスプレイ(PDP)においては、光源あるいは放電部
を構成する各々の画素部分の構造的要因により、カラー
映像の3原色(赤、緑、青色)の波長帯以外の光線をも
放射し、例えば波長が820nm、880nm、980
nm近辺等の近赤外線領域に強い放射が測定される。そ
こで、この近赤外線放射により、周辺機器に誤作動等の
問題が生じることが危惧される。それは、放射される近
赤外線の波長が、例えば、テレビ、ビデオやクーラーの
リモートコントローラー、携帯通信、パソコン等の近赤
外線通信機器等に使用されている近赤外線の作動波長と
重複または合致しているためである。
【0004】特開平10−156991号公報には、上
述のような近赤外線による周辺機器の誤作動を防止する
機能と同時に外光反射防止機能を併せ持ち、映像機器表
示装置の前面パネルに好適に使用することのできる外光
反射防止性フィルムが提案されている。この外光反射防
止性フィルムでは、近赤外線による周辺機器の誤作動を
防止する機能を、高価な近赤外線吸収剤を粘着剤層に含
有させることで付与している。そして、十分な近赤外線
吸収性能を達成するために、例えば、粘着剤層の厚みを
40μmとしている。
【0005】ところで、プラズマディスプレイ(PD
P)をはじめとするディスプレイなどの粘着剤層の厚み
は、例えば厚み斑による色斑の発生を防止する点から、
5〜40μmの範囲内とするのが好ましく、これ以上の
厚みの層は粘着剤としては機能せず、むしろ、加工や貼
り合わせの工程における取り扱い性を低下させる。前記
公報の具体例でコーティングされてた粘着剤層の厚み
は、上限に近い40μmの厚みである。
【0006】遮蔽効果を高める他の方法としては近赤外
吸収剤の添加濃度を増やす方法があるが、この方法で
は、粘着剤層の接合力の低下や取り扱い性の低下を引き
起こす。また、高価な近赤外吸収剤を粘着層に配合する
場合、溶剤に溶かした状態でロールコータやグラビアコ
ータなどで塗布するため、膜厚管理および生産性などか
らロスが多く生じ、コストが非常に高くなるといった欠
点がある。
【0007】さらに他の方法としては、粘着層とは別
に、近赤外吸収剤を含有する遮蔽層を設ける方法があ
る。この方法では、遮蔽層に貼合わせ機能が求められな
いために、粘着層のような接着性の低下といった問題は
発生しないが、層の厚みが厚くなることには変わりな
く、その膜厚管理が非常に難しいといった難点がある。
【0008】また、プラズマディスプレイ(PDP)に
おいては、熱線の放射が多く、パネル前面が高温になる
ことから、これを防止する方法として、特開平10−1
88822公報に、近赤外線による周辺機器の誤作動を
防止する機能と同時に熱線カット機能を併せ持ち、映像
機器表示装置の前面パネルに好適に使用することのでき
るパネル用フィルタが提案され、この具体例として、透
明ポリエステルフィルム基材上に熱線をカットする金属
反射層とこの上に透明コート層を設け、さらに近赤外線
吸収剤を含有させた厚み25μmの透明粘着層を該透明
コート層の上に設けるか、該フィルム基材の他の表面上
に設けたパネル用フィルタが記載されている。
【0009】このフィルタでは、金属反射層が熱線と共
に近赤外線をカットするため、近赤外線吸収剤を含有さ
せた透明粘着層の厚みは薄くてもよいが、金属反射層を
設けることによる厚み増加や、工程増加には何ら変わり
なく、コストが高くなるといった難点がある。
【0010】そこで、上記のような近赤外線吸収剤を添
加した粘着剤加工や溶剤を用いたコーティング加工に頼
らずにすむ、フィルム厚みが十分に厚く、膜厚精度の高
い近赤外線遮蔽フィルムが望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
の問題を解消し、取り扱い性が高く、安価で、可視光線
の光線透過率が高く、プラズマディスプレイの表示面か
ら放射される近赤外線による周辺機器への誤作動の防止
機能を持つプラズマディスプレイの前面パネル用に好適
に使用することのできる近赤外線遮蔽フィルムおよびそ
れを用いた積層体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、映像表示面に貼り合
せる保護フィルムの基材となる二軸配向ポリエステルフ
ィルム自体に近赤外線吸収剤を配合し、該フィルムのヘ
ーズを5%以下に抑え、かつ波長450〜950nm領
域における光学特性を特定の値にすることにより、プラ
ズマディスプレイの前面パネル用に好適に使用すること
のできる近赤外線遮蔽フィルムが得られることを見出
し、本発明に至った。
【0013】すなわち、本発明は、近赤外線吸収剤を含
有するポリエステルからなる二軸配向フィルムであっ
て、該近赤外線吸収剤の重量減少開始温度が少なくとも
280℃であり、該フィルムのヘーズ値が5%以下で、
波長400〜650nmの可視光線における全光線透過
率が40%以上であり、かつ可視光領域及び近赤外領域
における光学特性が下記式(1)〜(4)を満足するこ
とを特徴とする近赤外線遮蔽フィルムである。
【0014】
【数2】 1<T(850)<20 …(1) 1<T(950)<20 …(2) −10<T(620)−T(540)<10 …(3) −10<T(450)−T(540)<10 …(4) (ただし、式中のT(450)、T(540)、T(6
20)、T(850)及びT(950)は、それぞれ波
長450、540、620、850及び950nmにお
ける光の透過率(%)である。) さらに、本発明は、前記近赤外線遮蔽フィルムの両面に
易滑易接着層を設け、かつ一方の面にハードコート層を
積層し、他方の面に粘着剤層を積層した近赤外線遮蔽フ
ィルム積層体である。
【0015】
【発明の実施の形態】[光線透過率]本発明における近
赤外線遮蔽フィルムは、プラズマディスプレイの前面板
に使用したとき、該ディスプレイから放射される近赤外
線により周辺機器が誤動作する等の問題が発生するのを
防ぐ機能を有し、この為フィルム中に近赤外線吸収剤を
含有し、近赤外線、特に波長850および950nmの
近赤外線の透過率(%)がそれぞれ1(%)以上20
(%)以下である特性を有する。850および950n
mの近赤外線の透過率(%)がぞれぞれ20(%)より
大きいと、プラズマディスプレイから放射される近赤外
線が十分に遮断できなくなり、プラズマディスプレイ周
辺の機器の誤作動を招く虞れがある。一方、この透過率
(%)が1(%)未満であると、近赤外線吸収剤の特性
上、可視光線の透過率も低下し、プラズマディスプレイ
の輝度が低下する。
【0016】前記近赤外線遮蔽フィルムは、さらに、可
視光域の平均光線透過率が40%以上、好ましくは40
%以上80%以下である特性を有する。この平均透過率
が40%未満になると、PDPの輝度の低下が著しくな
り、視認性が低下する。一方、80%より大きいと、P
DPの発光色の中間色によりコントラストが低下する。
この平均光線透過率の下限はより好ましくは50%、特
に好ましくは60%であり、また上限はより好ましくは
70%である。
【0017】近赤外線吸収剤を含有するフィルムは該近
赤外線吸収剤の特性上発色に偏りが生じ易いが、本発明
における近赤外線遮蔽フィルムはこの色相(彩度)のず
れを極力抑えたものである。色相のずれを抑えるために
は、PDPにおける赤、緑、青の発光波長における透過
率をほぼ同等にすることが有効であり、従って、青、緑
および赤の発光波長のピークである450nm、540
nm、620nmにおけるフィルムの透過率(%)の
差、〔T(450)−T(540)〕および〔T(62
0)−T(540)〕が、それぞれ−10〜10(%)
の範囲になければならない。この透過率(%)の差が前
記範囲を外れると、ブラウン管からの発光の着色度合い
が大きくなり視認性が低下する。透過率(%)の差の好
ましい上限は8(%)であり、好ましい下限は−8
(%)である。さらに好ましい上限は5(%)であり、
さらに好ましい下限は−5(%)である。
【0018】[近赤外線吸収剤]本発明においては、フ
ィルム中に近赤外線吸収剤を含有させて該フィルムの赤
外線波長領域の吸光度を上げる際、フィルムのヘーズ値
を大きくしないことが肝要であり、二軸配向フィルムの
ヘーズ値を5%以下にすることが必要である。近赤外線
吸収剤の含有量は、二軸配向ポリエステルフィルムの厚
み方向に垂直な面に対して、0.10〜1.00g/m
2の範囲であることが好ましい。このヘーズ値が5%よ
り大きいと、映像の色相が白濁し、鮮映性を欠いて認視
性が低下する。二軸配向フィルムのヘーズ値を5%以下
に維持しつつ、850および950nmの透過率をそれ
ぞれ20%以下にする手段としては、例えば、近赤外線
吸収剤をフィルム基材となるポリエステルに溶解させる
か、溶解せずとも粒径が500nm以下の分散体にする
方法が好ましく挙げられる。好ましい二軸配向フィルム
のヘーズ値は3%以下、特に好ましいのは2%以下であ
る。
【0019】近赤外線吸収剤は一般的に熱安定性が無機
顔料などに比べて乏しいが、本発明における近赤外線吸
収剤はポリエステルの溶融状態において劣化分解を生じ
ないか、生じたとしてもその割合の小さいものであるこ
とが必要である。具体的には、近赤外線吸収剤の重量減
少開始温度が少なくとも280℃であることが必要であ
る。さらには、ポリエステルフィルム、殊にポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルムの回収再利用の観
点から、280℃、30分保持したときの減量率が10
%以下であることが好ましい。この減量率が10%以下
であれば、フィルム製品とならなかった部分について回
収し、再び製膜原料として使用することができる。この
減量率が10%より大きいと、フィルム回収時に近赤外
線吸収剤の劣化分解などが進み、バージンポリマーと実
質的に同等の光学特性を維持することが難しくなる。さ
らに近赤外線吸収剤としては、フィルムの生産性の観点
から、ポリエステルの溶融押出し時に該ポリエステルの
溶融粘度低下の少ない近赤外線吸収剤を用いるのが好ま
しい。
【0020】かかる耐熱特性を有する近赤外線吸収剤と
しては、例えば日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX8
12K、EX814K、EX906B、三井化学(株)製の近赤
外線吸収剤 R12、S13、大日本インキ化学工業
(株)製の近赤外線吸収剤IR-ADDITIVE200、有本化
学(株)製の近赤外線吸収剤SDO-1000B、日本化薬
(株)製の近赤外線吸収剤IRG-023等を例示すること
ができる。これらは単独で使用することができるが、2
種以上を併用するのが好ましい。
【0021】また、近赤外線吸収剤は耐候性に乏しい
が、本発明においてはフィルム基材となるポリエステル
がアクリルなどの基材と異なり、大部分の紫外線を吸収
する特性を有することから、比較的耐候性の懸念なく近
赤外線吸収剤の使用が可能である。ポリエステルには、
必要に応じて、更なる耐候性の向上に紫外線吸収剤を添
加しても良い。
【0022】[添加方法]前記近赤外線吸収剤の添加方
法としては、所定量の近赤外線吸収剤をポリエステルの
グリコール成分と同じグリコール、例えばエチレングリ
コールに分散、溶解させポリエステルの製造段階で添加
してもよいが、フィルムの生産性や異物の混入防止およ
び工程の簡素化といった観点から、別にフィルム添加濃
度よりも高濃度の近赤外線吸収剤を添加したポリエステ
ルのペレット(マスターペレット)もしくは近赤外線吸
収剤自体を溶融固化したぺレットを作成し、これをフィ
ルム製造工程で配合添加する方法が好ましい。近赤外線
吸収剤を溶融固化する際には、適宜バインダーを使用し
てもよい。添加方法として、特に近赤外線吸収剤を溶融
固化したペレットについては、フィルム原料のポリエス
テルペレットと機械的物性が異なるので、小型のフィー
ダを用いて製膜工程、特に該ポリエステルペレットの押
出機に供給する方法が好ましい。フィーダによる供給量
は、押出機の容量および添加量によって変化するが、設
備上0.2〜20kg/hが好ましい。また、溶融ポリ
エステルの粘度低下を抑える目的で、押出機のせん断変
形速度70(1/秒)において滞留時間を20〜400
0秒とすることが好ましい。この値が20秒未満では近
赤外線吸収剤の混練が十分でなくフィルムの透過率に斑
がみられ、一方4000秒以上では粘度の低下による切
断を招きやすく、同時に樹脂の粘度低下が近赤吸収剤の
熱分解を併発しやすくなる。
【0023】本発明における近赤外線遮蔽フィルムは、
粘着剤層などのコーティング層に含有させる場合と比較
して近赤外線吸収剤の添加濃度を低減することができる
ため、フィルム面内の色相斑が生じ難く、また剤のブリ
ードアウトなどによる色相の変化も生じ難い、という特
徴を有する。なお、近赤外線吸収剤の添加量は、二軸配
向ポリエステルフィルムの厚み方向に垂直な面に対し
て、0.10〜1.00g/m2の範囲であることが好
ましい。
【0024】[ポリエステル]本発明における二軸配向
フィルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸ま
たはそのエステル形成性誘導体(例えば、低級アルキル
エステル)とジオールまたはそのエステル形成性誘導体
(例えば、低級脂肪酸エステル、環状エーテルなど)と
から合成される線状飽和ポリエステルである。かかるポ
リエステルの具体例として、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンイソフタレート、ポリプロピレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,
4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等
が例示でき、これらの共重合あるいはブレンドしたもの
も含まれる。これらのなかでも、ポリエステルの重量を
基準として、70重量%以上がエチレンテレフタレート
成分またはエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシ
レート成分からなるものが好ましく、特に二軸配向フィ
ルムとした際の加工性や透明性からエチレンテレフタレ
ートを主たる繰り返し単位とするポリエチレンテレフタ
レートが好ましい。
【0025】前記ポリエチレンテレフタレートへの共重
合成分は、ジカルボン酸成分としてはイソフタル酸、フ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の如き芳香
族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸
等が例示でき、またジオール成分としては1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレング
リコール等の如き脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノールの如き脂環族ジオール、ビスフェノー
ルAの如き芳香族ジオールが例示できる。これらの共重
合成分は単独でも二種以上併用しても良い。これらの共
重合成分のうち、加工性や透明性などの観点からイソフ
タル酸が特に好ましい。
【0026】前記共重合成分の割合は、その種類にもよ
るが、結果としてポリマー融点が230℃未満、さらに
は240℃未満にならない割合であることが好ましい。
ポリマー融点が230℃未満では耐熱性や機械的強度が
劣ることがある。このようなコポリエステルとしては、
主たる繰返し単位がエチレンテレフタレートからなり、
共重合成分がイソフタル酸成分からなる場合、全酸成分
のモル数を基準として、イソフタル酸成分の割合を12
モル%以下にしたものが挙げられる。ここで、ポリエス
テルの融点測定は、DuPont Instrumen
ts 910DSCを用い、昇温速度20℃/分で融解
ピークを求める方法による。なお、サンプル量は20m
gとする。
【0027】前記ポリエステルは、それ自体公知の方法
によって製造することができる。この方法としては、テ
レフタル酸とエチレングリコール、要すれば共重合成分
(例えばイソフタル酸)をエステル化反応させ、ついで
得られた反応生成物を目的とする重合度になるまで重縮
合反応させてポリエステルとする方法、またはテレフタ
ル酸ジメチルエステルとエチレングリコール、要すれば
共重合成分(例えば、イソフタル酸ジメチルエステル)
をエステル交換反応させ、ついで得られた反応生成物を
目的とする重合度になるまで重縮合反応させてポリエス
テルとする方法を好ましく挙げることができる。勿論、
要すれば、主たる酸成分に2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸または主たるグリコール成分に1,4−シクロヘキ
サンジメタノールを用いることができる。上記の方法
(溶融重合)により得られたポリエステルは、必要に応
じて固相状態での重合方法(固相重合)により、さらに
重合度の高いポリマーとすることができる。
【0028】そして、このようにして得られたポリエス
テルは、それ自体公知の溶融製膜方法、すなわち、ポリ
エステルを溶融状態にしてから線状のダイより押出して
未延伸フィルムとし、これを二軸方向に延伸し、熱処理
する方法で二軸配向フィルムとすることができる。通
常、延伸温度としては(Tg(ポリエステルのガラス転
移温度)−10)〜(Tg+70)℃、延伸倍率として
は各延伸方向に2.5〜8倍が採用される。また、熱処
理温度としては180〜250℃、処理時間としては1
〜60秒が好ましい。
【0029】前記二軸配向フィルムを構成するポリエス
テルの固有粘度(オルトクロロフェノール、35℃)は
0.45〜1.50であることが好ましく、さらに好ま
しくは0.48〜1.00、特に好ましくは0.50〜
0.80である。この固有粘度が0.45未満の場合、
製膜性が不良であることがあり、好ましくない。他方、
固有粘度が1.50を超えると、成形加工性が損なわれ
たり、押出機に過負荷をかけたり、さらには樹脂温度の
過上昇によって固有粘度が著しく低下する場合があるの
で好ましくない。
【0030】本発明においては、ポリエステルの製造過
程またはその後のダイより押出すまでの過程で、必要に
応じて、酸化防止剤、熱安定剤、粘度調整剤、可塑剤、
色相改良剤、滑剤、核剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
酸化防止剤、触媒などの添加剤を加えることができる。
【0031】本発明においては、二軸配向フィルムの走
行性、滑り性等を向上させる点から、ポリエステルにフ
ィルム表面を粗面化する物質(フィラー;滑剤)を含有
させることが好ましい。このフィラーとしては、従来か
らポリエステルフィルムの滑り性付与剤として知られて
いるものが挙げられる。この具体例として、炭酸カルシ
ウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、カオリン、
酸化珪素、酸化亜鉛、カーボンブラック、炭化珪素、酸
化錫、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒
子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂粒子等が挙
げられる。これらの中でも、透明性を保持しながら滑り
性を付与し易いことから、多孔質シリカが好ましい。フ
ィラーの平均粒径は1〜3μm、さらには1.2〜2.
4μmであることが好ましい。また添加量は、フィルム
の透明性と滑り性の観点から、0.01〜0.005重
量%、さらには0.008〜0.006重量%であるこ
とが好ましい。
【0032】なお、本発明の二軸配向フィルムの厚み
は、万一PDPが破損した場合にガラスの飛散を抑制で
きやすいことから50μm以上であることが好ましい。
二軸配向フィルムの厚みの上限は、ヘーズ値を5%以下
に保ち易さおよびフィルムの生産性から250μm以下
が好ましい。
【0033】[易滑易接着層]本発明における二軸配向
ポリエステルフィルムは、後述するハードコート層や粘
着層との接着性向上および加工性の向上のために、易滑
易接着層を設けることが好ましい。この易滑易接着層
は、例えば、水性のポリエステル樹脂やアクリル樹脂、
またはこれらの混合物にワックスなどを配合した水性塗
液を二軸配向フィルムの製造過程中で塗布乾燥すること
で、設けることができる。
【0034】前記水性ポリエステル樹脂としては、以下
のような多塩基酸成分とポリオール成分から成る水性ポ
リエステル樹脂が挙げられる。この多塩基酸成分として
は、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無
水フタル酸、2、6ーナフタレンジカルボン酸、1、4
ーシクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、ダイマー酸、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸等が挙げられる。これ
ら酸成分を2種以上用いて共重合ポリエステル樹脂を合
成するのが好ましい。また、若干量ながら不飽和多塩基
酸成分のマレイン酸、イタコン酸等及びp−ヒドロキシ
安息香酸等の如きヒドロキシカルボン酸を用いることが
できる。また、ポリオール成分としては、例えばエチレ
ングリコール、1、4ーブタンジオール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、1、6ーヘキサン
ジオール、1、4ーシクロヘキサンジメタノール、キシ
レングリコール、ジメチロールプロパン、ポリ(エチレ
ンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)グリコール等が挙げられる。また、これらモノマー
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0035】かかる水性ポリエステル樹脂は多塩基酸ま
たはそのエステル形成性誘導体(例えば、ジメチルエス
テル、酸無水物等)とポリオールまたはそのエステル形
成性誘導体(例えば、低級脂肪酸エステル、環状無水物
等)を用いて、従来から知られている重合法で製造する
ことができる。
【0036】前記水性アクリル樹脂としては、以下のよ
うなアクリルモノマーから共重合できる。このアクリル
モノマーとしては、アルキルアクリレート、アルキルメ
タクリレート(アルキル基としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、2ーエチルヘキシル基、
シクロヘキシル基等);2ーヒドロキシエチルアクリレ
ート、2ーヒドロキシエチルメタクリレート、2ーヒド
ロキシプロピルアクリレート、2ーヒドロキシプロピル
メタクリレート等のヒドロキシ含有モノマー;グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグ
リシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー;アクリ
ル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマー
ル酸、クロトン酸、スチレンスルホン酸及びその塩(ナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、第三級アミ
ン塩等)等のカルボキシ基またはその塩を含有するモノ
マー;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキ
ルアクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド、
N、N−ジアルキルアクリルアミド、N、N−ジアルキ
ルメタクリレート(アルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル
基、シクロヘキシル基等)、Nーアルコキシアクリルア
ミド、N−アルコキシメタクリルアミド、N、N−ジア
ルコキシアクリルアミド、N、N−ジアルコキシメタク
リルアミド(アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基等)、アクリロイ
ルモルホリン、N−メチロールアクリルアミド、N−メ
チロールメタクリルアミド、N−フェニルアクリルアミ
ド、 N−フェニルメタクリルアミド等のアミド基を含
有するモノマー;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の
酸無水物のモノマー;ビニルイソシアネート、アリルイ
ソシアネート、スチレン、αーメチルスチレン、ビニル
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリア
ルコキシシラン、アルキルマレイン酸モノエステル、ア
ルキルフマール酸モノエステル、アルキルイタコン酸モ
ノエステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、
酢酸ビニル、ブタジエン等のモノマーが挙げられる。ま
た、これらモノマーを挙げられるがこれらに限定される
ものではない。
【0037】前記ワックスとしては、例えば、カルナバ
ワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、木
ロウ、ホホバ油、パームワックス、ロジン変性ワック
ス、オウリキュリーワックス、サトウキビワックス、エ
スパルトワックス、バークワックス等の植物系ワック
ス、ミツロウ、ラノリン、鯨ロウ、イボタロウ、セラッ
クワックス等の動物系ワックス、モンタンワックス、オ
ゾケライト、セレシンワックスなどの鉱物系ワックス、
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
ペトロラクタム等の石油系ワックス、フィッシャートロ
プッシュワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエ
チレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリプ
ロピレンワックスなどの合成炭化水素系ワックス等であ
る。更に、ハードコートや粘着剤等に対する易接着性と
滑性が良好なことから、カルナバワックス、パラフィン
ワックス、ポリエチレンワックスがより好ましい。更に
は環境問題や取扱のし易さから水分散体がより好まし
い。
【0038】塗布層を形成するポリエステル樹脂は塗布
層中に50〜95重量%含有し、更に好ましくは60〜
90重量%である。塗布層を形成する他の樹脂(例えば
アクリル樹脂)は塗布層中に5〜30重量%含有し、更
に好ましくは10〜25重量%である。ポリエステル樹
脂が95重量%を超え、もしくはアクリル樹脂が5重量
%未満になると、接着性が不十分となる場合がある。ア
クリル樹脂が30重量%を超えると、アクリル樹脂はポ
リエステル樹脂と相溶しないため透明性が悪くなる場合
がある。また、ワックスは塗布層中に0.5〜20重量
%の範囲で含有することが好ましい。より好ましくは1
重量%〜10重量%の範囲である。このワックス量が
0.5重量%未満であると、フィルム表面の滑性が得ら
れないことがある。一方、20重量%を超えると、ポリ
エステル基材への密着やハードコートや粘着剤等に対す
る易接着性が不足する場合がある。
【0039】上記組成物は、塗膜を形成させるために、
水溶液、水分散液或いは乳化液等の水性塗液の形態で使
用されるのが好ましい。塗膜を形成するために、必要に
応じて、前記組成物以外の他の樹脂、例えばオキサゾリ
ン基を有する重合体、メラミン、エポキシ、アジリジン
等の架橋剤、帯電防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線
吸収剤、滑剤(フィラー)などを添加することができ
る。特に、滑剤を添加することで滑性、耐ブロッキング
性が更に良化することができる。
【0040】水性塗液の固形分濃度は、通常20重量%
以下であり、更には1〜10重量%であることが好まし
い。この割合が1重量%未満であると、ポリエステルフ
ィルムへの塗れ性が不足し、一方20重量%を超える
と、塗剤の安定性や塗布外観が悪化することがある。
【0041】水性塗液のポリエステルフィルムへの塗布
は、任意の段階で実施することができるが、ポリエステ
ルフィルムの製造過程で実施するのが好ましく、さらに
は配向結晶化が完了する前のポリエステルフィルムに塗
布するのが好ましい。
【0042】ここで、結晶配向が完了する前のポリエス
テルフィルムとは、未延伸フィルム、未延伸フィルムを
縦方向または横方向の何れか一方に配向せしめた一軸配
向フィルム、さらには縦方向および横方向の二方向に低
倍率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向また横方向
に再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二軸延
伸フィルム)等を含むものである。
【0043】なかでも、未延伸フィルムまたは一方向に
配向せしめた一軸延伸フィルムに、上記組成物の水性塗
液を塗布し、そのまま縦延伸および/または横延伸と熱
固定とを施すのが好ましい。
【0044】塗液をフィルムに塗布する際には、塗布性
を向上させるための予備処理としてフィルム表面にコロ
ナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物理処理を施
すか、あるいは組成物と共にこれと化学的に不活性な界
面活性剤を併用することが好ましい。
【0045】かかる界面活性剤は、ポリエステルフィル
ムへの水性塗液の濡れを促進するものであり、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレン―脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、ア
ルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホ
コハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙
げることができる。界面活性剤は、塗膜を形成する組成
物中に、1〜10重量%含まれていることが好ましい。
【0046】塗液の塗布量は、塗膜の厚さが0.02〜
0.3μm、好ましくは0.07〜0.25μmの範囲
となるような量であるのが好ましい。塗膜の厚さが薄過
ぎると、接着力が不足し、逆に厚過ぎると、ブロッキン
グを起こしたり、ヘーズ値が高くなったりする可能性が
ある。
【0047】塗布方法としては、公知の任意の塗工法が
適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法、カーテンコート法などを単独ま
たは組合せて用いることができる。なお、塗膜は、必要
に応じ、フィルムの片面のみに形成してもよいし、両面
に形成してもよい。
【0048】[ハードコート層]本発明における近赤外
線遮蔽フィルムは、その両面に前記した易滑易接着層を
設け、かつ一方の面にハードコート層を積層し、他方の
面に粘着剤層を積層して近赤外線遮蔽フィルム積層体と
することができる。
【0049】前記近赤外線遮蔽フィルム積層体の形成に
用いるハードコート層材料には、電離放射線硬化型樹
脂、熱硬化型樹脂、熱可塑性樹脂など、実用に耐えうる
硬度を発現するものなら特に限定はされない。好ましく
は、基材フィルムに対して、膜形成作業が容易で且つ鉛
筆硬度を所望の値に容易に高めやすい電離放射線硬化型
樹脂である。
【0050】ハードコート層の形成に用いる電離放射線
硬化型樹脂としては、アクリレート系官能基を持つもの
が好ましく、特にポリエステルアクリレートまたはウレ
タンアクリレートが好ましい。前記ポリエステルアクリ
レートは、ポリエステル系ポリオールのオリゴマーのア
クリレートおよび/またはメタアクリレート(以下、ア
クリレートとメタアクリレートとを含めて(メタ)アク
リレートと称することがある。)から構成される。ま
た、前記ウレタンアクリレートは、ポリオール化合物と
ジイソシアネート化合物からなるオリゴマーをアクリレ
ート化したものから構成される。なお、アクリレートを
構成する単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、メトキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエ
チル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレ
ートなどが挙げられる。
【0051】ところで、ハードコート層の硬度をさらに
高めたい場合は、多官能モノマーを併用することが好ま
しい。具体的な多官能モノマーとしては、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオー
ル(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ートなどが好ましく例示できる。
【0052】ハードコート層の形成に使用するポリエス
テル系オリゴマーとしては、アジピン酸またはセバシン
酸の酸成分とグリコール(例えば、エチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ポリブチレングリコールなど)や
トリオール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロ
パンなど)成分の縮合生成物やこれらにさらにトリオー
ル成分を縮合させた縮合生成物、例えばポリアジペート
トリオールや、ポリセバシエートポリオールなどが例示
できる。なお、上記脂肪族のジカルボン酸の一部又は全
てを他の有機酸で置換してもよい。この場合、他の有機
酸としては、イソフタル酸、テレフタル酸または無水フ
タル酸などが、ハードコート層に高度の硬度を発現する
ことから好ましい。
【0053】ハードコート層の形成に使用するポリウレ
タン系オリゴマーは、ポリイソシアネートとポリオール
との縮合生成物から得ることができる。具体的なポリイ
ソシアネートとしては、メチレン・ビス(p−フェニレ
ンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト・ヘキサントリオールの付加体、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネートトリメチロールプロパンのアダクト体、
1,5−ナフチレンジイソシアネート、チオプロピルジ
イソシアネート、エチルベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート二量体、水
添キシリレンジイソシアネート、トリス(4−フェニル
イソシアネート)チオフォスフエートなどが例示でき
る。また、具体的なポリオールとしては、ポリオキシテ
トラメチレングリコールなどのポリエーテル系ポリオー
ル、ポリアジペートポリオール、ポリカーボネートポリ
オールなどのポリエステル系ポリオール、アクリル酸エ
ステル類とヒドロキシエチルメタアクリレートとのコポ
リマーなどが例示できる。
【0054】更に、前記電離放射線硬化型樹脂として、
紫外線硬化型樹脂を使用するときは、これらの樹脂中
に、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベ
ンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステルまた
はチオキサントン類などを光重合開始剤として混合し、
またn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブ
チルホスフィンなどを光増感剤として混合して使用する
すのが好ましい。
【0055】なお、前記ウレタンアクリレートは、弾性
や可撓性に富み、加工性(折り曲げ性)に優れる反面、
表面硬度が不足し難く、2H以上の鉛筆硬度のものが得
難い。これに対して、ポリエステルアクリレートは、ポ
リエステルの構成成分の選択により、極めて高い硬度の
ハードコート層を形成することができる。そこで、高硬
度と可撓性とを両立させやすいことから、ウレタンアク
リレート60〜90重量部に対して、ポリエステルアク
リレート40〜10重量部を配合させたハードコート層
が好ましい。
【0056】ところで、ハードコート層を形成するのに
使用する塗布液には、光沢を調整するとともに、(離型
性ではなく)表面の滑りを付与する目的で二次粒径が2
0μm以下の不活性微粒子を、樹脂成分100重量部に
対して0.3〜3重量部加えることが好ましい。微粒子
の量が0.3重量部未満では滑り性の向上効果が乏し
く、他方3重量部を超えると得られるハードコート層の
鉛筆硬度が低下することがある。塗布液に加える不活性
微粒子としては、シリカ、炭酸マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、硫酸バリウムなどの無機微粒子の他に、ポ
リカーボネート、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリアミ
ド、ポリエチレンナフタレート、メラミン樹脂などの有
機ポリマーの微粒子が好ましく例示できる。
【0057】ハードコート層を形成するための塗布方法
は、ロールコート、グラビアコート、バーコート、押出
しコートなど、塗液の特性や塗布量に応じて、従来より
それ自体公知の方法を適宜選択すればよい。ハードコー
ト層は特に限定されないが、1〜15μmの範囲が好ま
しい。
【0058】[反射防止層]本発明における近赤外線遮
蔽フィルム積層体の反射防止層は、好ましくは屈折率の
異なる複数の層を交互に積層したもので、その構成は一
般によく知られている。例えば、ゾルゲル法ウェットコ
ートによる2層反射防止層、スパッタリングによる3層
反射防止層など、コストと性能の兼ね合いから両者の組
合せなどが挙げられる。
【0059】前記反射防止層は、近赤外線遮蔽フィルム
積層体の前述の光学特性を損なわないものであれば特に
限定はされない。具体的な反射防止層としては、(1)
厚み0.1μm程度のMgF2などの極薄膜からなる反
射防止層、(2)金属蒸着膜によって形成された反射防
止層、(3)光の屈折率がハードコート層の屈折率より
も低い材料からなる層をハードコート層の上に設けた反
射防止層、(4)屈折率の高い高屈折率層をハードコー
ト層の上に設け、該高屈折率層の上に該高屈折率層より
も屈折率の低い低屈折率層を設けた反射防止層(例え
ば、反射防止層におけるハードコート層に接する部位に
高屈折率を有する金属酸化物の超微粒子層を偏在させた
もの)、(5)前記(4)の層構成を繰返し積層した多
層積層形の反射防止層、(6)屈折率の高い高屈折率層
の内側(表示面に貼り合わせた際の表示面側)に該高屈
折率層よりも屈折率の低い中屈折率層を設け、該屈折率
の高い高屈折率層の外側(表示面に貼り合わせた際の表
示面とは異なる側)に中屈折率層よりも屈折率の低い低
屈折率層を設けた反射防止層が例示できる。
【0060】これらの中でも、より効果的に反射防止を
行うことができることから、基材フィルム1上のハード
コート層を介して、中屈折率層、高屈折率層、低屈折率
層をこの順で層を形成したものが好ましい。さらには、
低屈折率層、中屈折率層および高屈折率層がSiOxか
らなり、低屈折率層の屈折率が1.4よりも大きく、高
屈折率層の屈折率が2.2未満で、低屈折率層が80〜
110nmの厚み、高屈折率層が30〜110nmの厚
みおよび中屈折率層が50〜100nmの厚みを有し、
且つ、それぞれの層の光学的膜厚D(D=n・d、ただ
し、n:中屈折率層の屈折率、d=中屈折率層の厚み)
が可視光の波長以下である反射防止層が好ましい。
【0061】前記反射防止層によって、本発明の近赤外
線遮蔽フィルム積層体はディスプレイの認視性を妨げる
外来光の反射を抑制できる。反射防止層は、これらの他
にも、単層膜で主として黄色光を中心に反射防止するも
のがあるが、ディスプレイの反射防止には、多層反射防
止膜の方が適している。
【0062】[粘着剤層]本発明における近赤外線遮蔽
フィルム積層体は、ハードコート層を形成した側とは異
なる面に粘着剤層を積層しているが、この粘着剤の積層
の場合も二軸配向フィルムとの接着性を向上させるため
に、易滑易接着層を介して積層するのが好ましい。
【0063】前記粘着剤層としては、再剥離性があり、
剥離時に糊残りがないこと、高温、高湿下での強制老化
試験で剥がれや泡の発生がないことが望まれる。このよ
うな特性を有する粘着剤としては、アクリル系、ゴム
系、ポリビニルエーテル系、シリコーン系等から適宜選
択使用できる。最も好ましいのはアクリル系粘着剤であ
る。アクリル系粘着剤は、アルキル(メタ)アクリル酸
エステルと重合性不飽和カルボン酸または水酸基含有エ
チレン性不飽和モノマー、またさらには共重合性ビニル
系モノマーとを有機溶剤中又は水媒体中で共重合させて
得られる。重合は、ラジカル重合による重合方法が好ま
しく採用される。好ましくは、溶液重合法、懸濁重合
法、乳化重合法等である。
【0064】前記共重合体の好ましい分子量は、ゲルパ
ーミュエーションクロマトグラフィーによる数平均分子
量が9500〜950,000、好ましくは50,00
0〜500,000、さらに好ましくは95000〜4
00,000である。数平均分子量が9500未満であ
ると、樹脂組成物層の均一形成が困難となり、また95
0,000を超えると、弾性が高くなり、塗布量の調整
が困難となる等の問題を生じる。
【0065】前記アルキル(メタ)アクリル酸エステル
としては、炭素原子数1〜12のアルキル基を有し、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸オクチル等が好ましく例示され
る。さらに具体的に述べると、メタクリレート系成分と
しては、例えばメチルメタアクリレート、エチルメタア
クリレート、n−プロピルメタアクリレート、イソプロ
ピルメタアクリレート、n−ヘキシルメタアクリレー
ト、シクロヘキシルメタアクリレート、2−エチルヘキ
シルメタアクリレート、n−オクチルメタアクリレー
ト、イソオクチルメタアクリレート、ラウリルメタアク
リレート等が挙げられる。アクリレート成分としては、
例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、ブチルアクリレート、n−ヘキシル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−
オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート等が挙げ
られる。こられは単独または2種以上混合して用いるこ
ともできる。
【0066】前記粘着剤には架橋剤を配合することもで
きる。配合量は通常、アクリル系粘着剤100重量部に
対し0.01〜10重量部である。この架橋剤として
は、例えばイソシアネート系化合物、アルミキレート、
アジリジニル系化合物、エポキシ系化合物等が挙げられ
る。粘着剤は、有機溶剤溶液とし、ロールコーター、リ
バースコーター、コンマコーター、リップコーター、ダ
イコーター等の塗布機により基材フィルムに塗布され
る。基材フィルムの粘着剤層側には剥離処理を施したフ
ィルムあるいは紙等を積層することにより、取り扱い上
の便宣を図ることができる。
【0067】上記のような構成の近赤外線遮蔽フィルム
積層体は、プラズマディスプレイのガラス基板上に直接
貼り付けて使用することができる。この近赤外線遮蔽フ
ィルム積層体を貼り付けたプラズマディスプレイ表示装
置は、視認性、耐擦傷性に優れ、PDP内部より放出さ
れる近赤外線を吸収するため周囲のリモコン装置の誤動
作を引き起こす心配がない。
【0068】なお、本発明における近赤外線遮蔽フィル
ム積層体は、必要に応じて電磁波シールド層として、金
属メッシュなどを積層したり、金属酸化物の多層薄膜層
を設けることもできる。
【0069】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。なお、例中の各特性値は以下の方法により評価
した。
【0070】(1)全光線透過率およびへーズ値 JIS K6714−1958に準じて、日本電色工業
社製のへーズ測定器(NDH−20)を使用して全光線
透過率Tt(%)と散乱光透過率Td(%)とを測定し
た。得られた全光線透過率は次の基準で評価し、評価2
以上が実用上問題ないもので、評価3が極めて優れたも
のである。 3:全光線透過率 60%以上 2:全光線透過率 40%以上60%未満 1:全光線透過率 40%未満 また、測定された全光線透過率Tt(%)と散乱光透過
率Td(%)とから、以下の式よりヘーズ(%)を算出
した。
【0071】
【数3】
【0072】得られたへーズ値は次の基準で評価した。 4:へーズ値≦2.0% ……へ一ズ値がかなり小さく実用上 極めて良好に使用できる 3:2.0%<へーズ値≦3.0% ……へ一ズ値が小さく実用上良好に 使用できる 2:3.0%<へーズ値≦5.0% ……へーズ値がやや小さく実用上は 問題ない 1:5.0%<へーズ値 ……へーズ値が大きく、実用上問題 がある
【0073】(2)波長400〜1500nmの範囲に
おける光線透過率及び光学濃度 (株)島津製作所製 分光光度計MPC3100を用
い、波長400〜1500nmの光線透過率を測定し
た。
【0074】(3)色相ずれ 標準光Aに対する供試フィルムの透過スペクトルからJ
IS規格Z8729に準じてL***表色系における
*、a*およびb*を求め、以下の式より求められるa
bクロマ(C*ab)を算出した。得られたC*abよ
り、以下の基準で無彩色との彩度のずれを評価した。 ◎:C*abが10未満 ○:C*abが10以上20未満 ×:C*abが20以下
【0075】
【数4】C*ab=((a*2+(b*21/2
【0076】(4)色むらの評価 (株)島津製作所製 分光光度計MPC3100を用
い、供試サンプル1m2よりランダムに20点、550
nmにおける透過率を測定した。このときの透過率の最
大値と最小値の差を平均値で割った値(R:%)を計算
し、以下のように評価した。 ○:R(%)が5%以下 ……PDP使用上、全く問題なく、色 斑として判断されない △:R(%)が5%超10%以下 ……接近して観察すると色斑として判 断される ×:R(%)が10%超 ……PDP使用時に色斑として認識で き、単一色の像が部分的に色づい て見える。
【0077】(5)近赤外線遮蔽フィルムとしての耐摩
耗性 試料を、スチールウール#000を角型パッド(面積
6.25cm2)に装着し、往復式摩耗試験機による摩
耗試験(荷重1kg、50回往復)前後のヘーズ値の差
(△ヘーズ)から以下のように評価した。 Δヘーズ=(摩耗試験後のヘーズ値)−(摩耗試験前の
ヘーズ値) ○:Δヘーズが10未満 △:Δヘーズが10以上20未満 ×:Δヘーズが20以上
【0078】(6)接着力 a.対接着剤 供試サンプルを60℃、80%RHの恒温恒湿槽中に2
4時間保持し、該サンプルの粘着剤層の面をガラス板に
貼り合せ、引き剥がし試験により、以下の基準で評価し
た。 ◎:基材フィルムが破断する程度に接着力が強い ○:剥離はするが、実用性はある ×:たやすく剥離し、実用性無し b.対ハードコート 反射防止層を積層していない供試サンプルのハードコー
ト層の面に碁盤目のクロスカツト(1mmのマス目を1
00個)を施し、その上に24mm幅のセロハンテープ
(ニチバン社製)を貼り付け、180度の剥離角度で急
激に剥がした後、剥離面を観察し、以下の基準で評価し
た。 5:剥離面積が10%未満……接着力極めて良好 4:剥離面積が10%以上20%未満……接着力良好 3:剥離面積が20%以上30%未満……接着力やや良
好 2:剥離面積が30%以上40%未満……接着力不良 1:剥離面積が40%を超えるもの……接着力極めて不
【0079】(7)近赤外線遮断性能 家庭用テレビのリモートコントローラ受光部に得られた
多層フィルムを設置し、2m離れた位置からリモートコ
ントローラでリモートコントロール信号(信号波長95
0nm及び850nm)を送って家庭用テレビが反応す
るか否かをテストした。PDPディスプレレイから発す
る近赤外線はリモートコントローラより発する近赤外線
より弱いので、このテストにおいて反応が見られなけれ
ばリモートコントロール障害の発生防止が可能である。
リモートコントローラに反応しないものを「○」、反応
するものを「×」とした。
【0080】[実施例1]日本触媒(株)製近赤外線吸
収剤EX814Kを0.40重量%、三井化学(株)製近赤
外線吸収剤S13を0.20重量%、平均粒径1.7μ
mの多孔質シリカを0.007重量%含有した溶融ポリ
エチレンテレフタレート(PET;[η]=0.65)
をダイより押出し、常法により冷却ドラムで冷却して未
延伸フィルムとし、次いで縦方向に90℃の温度で延伸
倍率3.5倍で延伸した後、その両面に以下の塗膜用組
成物の濃度8%の水性液をロールコーターで均一に塗布
し、その後、引き続いて95℃で乾燥しながら横方向に
120℃で3.8倍に延伸し、230℃で熱固定して、
厚さ75μmの易接着性二軸配向フィルムを得た。な
お、塗膜の厚さは0.15μmであった。得られた近赤
外線遮蔽フィルムの評価結果を表1に示す。
【0081】 [塗膜用組成物] ・酸成分がテレフタル酸(90モル%)、イソフタル酸(6モル%)および5 −スルホイソフタル酸カリウム(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコ ール(95モル%)およびネオペンチルグリコール(5モル%)から合成される Tg68℃の共重合ポリエステル樹脂 80重量% ・N,N’−エチレンビスカプリル酸アミド 5重量% ・アクリル系樹脂微粒子(平均粒径0.03μm) 10重量% ・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5重量%
【0082】[実施例2〜5]近赤外線吸収剤を表1の
ように変更した以外は、実施例1と同様な操作を繰り返
した。得られた近赤外線遮蔽フィルムの評価結果を表1
に示す。
【0083】[実施例6]日本触媒(株)製近赤外線吸
収剤EX814Kを0.40重量%、三井化学(株)製近
赤外線吸収剤S13を0.20重量%、平均粒径1.7
μmの多孔質シリカを0.007重量%含有した溶融ポ
リエチレン2,6−ナフタレード(PEN;[η]=
0.65)をダイより押出し、常法により冷却ドラムで
冷却して未延伸フィルムとし、次いで縦方向に130℃
の温度で延伸倍率3.5倍で延伸した後、その両面に以
下の塗膜用組成物の濃度8%の水性液をロールコーター
で均一に塗布し、その後、引き続いて145℃で乾燥し
ながら横方向に120℃で3.8倍に延伸し、230℃
で熱固定して、厚さ75μmの易接着フィルムを得た。
なお、塗膜の厚さは0.15μmであった。得られた近
赤外線遮蔽フィルムの評価結果を表1に示す。
【0084】 [塗膜用組成物] ・酸成分がテレフタル酸(90モル%)、イソフタル酸(6モル%)および5 −スルホイソフタル酸カリウム(4モル%)、グリコール成分がエチレングリコ ール(95モル%)およびネオペンチルグリコール(5モル%)から合成される Tg68℃の共重合ポリエステル樹脂 80重量% ・N,N’−エチレンビスカプリル酸アミド 5重量% ・アクリル系樹脂微粒子(平均粒径0.03μm) 10重量% ・ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 5重量%
【0085】[比較例1]近赤外線吸収剤を用いない以
外は実施例1と同様な操作を繰り返した。得られた二軸
配向フィルムの評価結果を表1に示す。近赤外線吸収性
能はない。
【0086】[比較例2〜5]近赤外線吸収剤を表1に
示すように変更した以外は実施例1と同様な操作を繰り
返した。得られた近赤外線遮蔽フィルムの評価結果を表
1に示す。比較例2は近赤吸収性能は問題ないが、全光
線透過率が低い。比較例3は近赤吸収性能が不十分であ
る。
【0087】[実施例7]実施例1で得られた近赤外線
遮蔽フィルムの片面の塗膜上に、以下の組成からなるU
V硬化系組成物をロールコーターを用いて、硬化後の膜
厚が5μmとなるように均一に塗布した。
【0088】 [UV硬化組成物] ・ペンタエリスリトールアクリレート 45重量% ・N−メチロールアクリルアミド 40重量% ・N−ビニルピロリドン 10重量% ・1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 5重量% その後、80W/cmの強度を有する高圧水銀灯で30
秒間紫外線を照射して硬化させ、ハードコート層を形成
した。
【0089】そして、該ハードコート層の上に、低屈折
率層(SiO2、30nm)、高屈折率層(TiO2、3
0nm)、低屈折率層(SiO2、30nm)、高屈折
率層(TiO2、100nm)および低屈折率層(Si
2、100nm)がこの順で積層されてなる反射防止
層をスパッタリングによって形成した。
【0090】引き続き、以下に示す方法により作成した
粘着剤塗布液a(粘着剤濃度20重量%)を均一になる
よう撹拝した後、厚さ38μmの剥離処理を施したポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムに、乾燥後
の粘着層の厚さが25μmとなるように塗工し、乾燥し
た。該粘着層面を上記反射防止処理を施した厚さ75μ
mの近赤外線遮蔽フィルムの未処理面に貼着し、本発明
の近赤外線遮蔽フィルム積層体を得た。このようにして
得られたフィルム積層体および表示装置の評価結果を表
2に示す。
【0091】[粘着剤塗工液aの調整方法]温度計、撹
拝機、還流冷却管、窒素導入管を備えたフラスコ中に下
記の組成の溶液を調整した。
【0092】 [アクリル溶液の組成] ・n−ブチルアクリレート 47.0重量% ・アクリル酸 3.0重量% ・過酸化ベンゾイル 0.2重量% ・酢酸エチル 20.0重量% ・トルエン 29.8重量% ・日本触媒製近赤外線吸収剤EX814K 0.1重量% ・日本触媒製近赤外線吸収剤EX907B 0.1重量% ついで、窒素導入管から窒素を導入してフラスコ内を窒
素雰囲気とした後、65℃に加温して10時間重合反応
を行い、重量平均分子量約120万(数平均分子量約3
0万)、Tgが約−49℃のアクリルポリマー溶液を得
た。このアクリルポリマー溶液に固形分が20重量%と
なるように酢酸エチルを加え、マスターバッチ用アクリ
ルポリマー溶液を得た。この溶液の100重量部(固形
分として)に、N,N,N’、N’−テトラグリシジル
−m−キシレンジアミン0.1重量部を加え、粘着剤塗
工液aを得た。
【0093】[実施例8〜12]実施例2〜6で得られ
たで近赤外線遮蔽フィルムを使用し、実施例7と同様な
操作を繰り返した。得られた光学用積層体の評価結果を
表2に示す。
【0094】[比較例6]比較例1の二軸配向ポリエス
テルフィルムの片面の塗膜上に、以下の組成からなるU
V硬化系組成物をロールコーターを用いて、硬化後の膜
厚が5μmとなるように均一に塗布した。
【0095】 [UV硬化組成物] ・ペンタエリスリトールアクリレート 45重量% ・N−メチロールアクリルアミド 40重量% ・N−ビニルピロリドン 10重量% ・1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン 5重量% その後、80W/cmの強度を有する高圧水銀灯で30
秒間紫外線を照射して硬化させ、ハードコート層を形成
した。
【0096】そして、該ハードコート層の上に、低屈折
率層(SiO2、30nm)、高屈折率層(TiO2、3
0nm)、低屈折率層(SiO2、30nm)、高屈折
率層(TiO2、100nm)および低屈折率層(Si
2、100nm)がこの順で積層されてなる反射防止
層をスパッタリングによって形成した。引き続き、以下
に示す方法により作成した前記粘着剤塗工液a(粘着剤
濃度20重量%)を均一になるよう撹拝した後、厚さ3
8μmの剥離処理を施したPETフィルムに、乾燥後の
粘着層の厚さが25μmとなるように塗工し、乾燥し
た。該粘着層面を上記反射防止処理を施した厚さ75μ
mの近赤外線遮断フィルムの未処理面に貼着し、近赤外
線遮断フィルム積層体を得た。このようにして得られた
フィルム積層体および表示装置の評価結果を表2に示
す。十分な近赤外線遮断性能を示さなかった。
【0097】[粘着剤塗工液bの調整方法]温度計、撹
拝機、還流冷却管、窒素導入管を備えたフラスコ中に下
記の組成の溶液を調製した。
【0098】 [アクリル溶液の組成] ・n−ブチルアクリレート 47.0重量% ・アクリル酸 3.0重量% ・過酸化ベンゾイル 0.2重量% ・酢酸エチル 20.0重量% ・トルエン 29.6重量% ・日本触媒製近赤外線吸収剤EX814K 0.1重量% ・日本触媒製近赤外線吸収剤EX907B 0.1重量% ついで、窒素導入管から窒素を導入してフラスコ内を窒
素雰囲気とした後、65℃に加温して10時間重合反応
を行い、重量平均分子量約120万(数平均分子量約3
0万)、Tg約−49℃のアクリルポリマー溶液を得
た。このアクリルポリマー溶液に固形分が20重量%と
なるように酢酸エチルを加え、マスターバッチ用アクリ
ルポリマー溶液を得た。この溶液の100重量部(固形
分として)に、N,N,N’、N’−テトラグリシジル
−m−キシレンジアミン0.1重量部を加え、粘着剤塗
工液bを得た。
【0099】[比較例7〜9]粘着剤塗工液bに添加す
る近赤外線吸収剤を表2に示すように変更し、粘着層厚
みを45μmに変更する以外は比較例2と同様な操作を
繰り返した。得られた近赤外線遮断フィルム積層体の評
価結果を表2に示す。粘着層と基材フィルムの接着力が
弱い。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】表中に示すA〜Mの記号は、以下の近赤外
線吸収剤の種類及び使用量(ポリエステルに配合後の重
量%)を示す。
【0103】A:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX
814K(0.40wt%)及び三井化学(株)製の近
赤外線吸収剤S13(0.20wt%) B:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX812K
(0.07wt%)、EX814K(0.27wt%)及
び三井化学(株)製の近赤外線吸収剤S13(0.27
wt%) C:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX812K
(0.13wt%)、EX814K(0.27wt%)及
び日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX906B(0.
27wt%) D:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX906B
(0.27wt%)及び三井化学(株)製の近赤外線吸
収剤R12(0.20wt%) E:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX814K
(0.20wt%)及び三井化学(株)製の近赤外線吸
収剤S13(0.13wt%) F:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX814K
(0.33wt%) G:日本化薬(株)製の近赤外線吸収剤IRG―023
(0.15wt%)及び日本触媒(株)製の近赤外線吸
収剤EX814K(0.20wt%) H:大日本インキ化学工業(株)製の近赤外線吸収剤I
R−ADDTIVE200(1.00wt%) I:有本化学(株)製の近赤外線吸収剤SDO−100
0B(0.20wt%)及び大日本インキ化学工業
(株)製の近赤外線吸収剤IR−ADDTIVE200
(0.20wt%) J:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX814K
(1.20wt%)及び三井化学(株)製の近赤外線吸
収剤S13(0.60wt%) K:日本触媒(株)製の近赤外線吸収剤EX812K
(0.11wt%)、EX814K(0.44wt%)及
び三井化学(株)製の近赤外線吸収剤S13(0.22
wt%) L:有本化学(株)製の近赤外線吸収剤SDO−100
0B(0.44wt%)及び大日本インキ化学工業
(株)製の近赤外線吸収剤IR−ADDTIVE200
(0.44wt%) M:日本化薬(株)製の近赤外線吸収剤IRG―023
(0.44wt%)及び日本触媒(株)製の近赤外線吸
収剤EX814K(0.33wt%)
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマディスプレイ
の前面パネル用として、上述の問題を解消し、取り扱い
性が高く、安価で、可視光線の光線透過率が高く、プラ
ズマディスプレイの表示面から放射される近赤外線によ
る周辺機器への誤作動の防止機能を持つプラズマディス
プレイの前面パネル用に好適に使用することのできる近
赤外線遮蔽フィルムおよびそれを用いた積層体を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた近赤外線遮蔽フィルムの透
過率を示す図である。
【図2】実施例3で得られた近赤外線遮蔽フィルムの透
過率を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 1/10 G02B 5/22 1/11 G09F 9/00 313 5/22 C08L 67:00 G09F 9/00 313 G02B 1/10 Z // C08L 67:00 A Fターム(参考) 2H048 CA04 CA12 CA19 CA24 2K009 AA02 AA06 AA15 BB24 CC02 CC09 CC24 CC34 CC35 DD01 EE03 4F071 AA43 AE22 AF30Y AF43Y AH12 AH16 AH19 BB06 BB08 BC01 4F100 AK25 AK41A AK42 BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10C BA10D BA10E CA07A CB00B CB00C EH46 EJ38A GB41 JK12D JK15B JK15C JL13E JN06E 5G435 AA00 AA17 BB06 GG11 HH02 HH03 KK07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近赤外線吸収剤を含有するポリエステル
    からなる二軸配向フィルムであって、該近赤外線吸収剤
    の重量減少開始温度が少なくとも280℃であり、該フ
    ィルムのヘーズ値が5%以下で、波長400〜650n
    mの可視光線における全光線透過率が40%以上であ
    り、かつ可視光領域及び近赤外領域における光学特性が
    下記式(1)〜(4)を満足することを特徴とする近赤
    外線遮蔽フィルム。 【数1】 1<T(850)<20 …(1) 1<T(950)<20 …(2) −10<T(620)−T(540)<10 …(3) −10<T(450)−T(540)<10 …(4) (ただし、式中のT(450)、T(540)、T(6
    20)、T(850)及びT(950)は、それぞれ波
    長450、540、620、850及び950nmにお
    ける光の透過率(%)である。)
  2. 【請求項2】 近赤外吸収剤の、280℃、30分保持
    での重量変化率が10%以下である請求項1に記載の近
    赤外線遮蔽フィルム。
  3. 【請求項3】 近赤外吸収剤が、二軸配向フィルムの厚
    み方向に垂直な面1m2当り、0.10〜1.00g配
    合されている請求項1又は2に記載の近赤外線遮蔽フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 二軸配向フィルムの少なくとも片面に易
    滑易接着層を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の近
    赤外線遮蔽フィルム。
  5. 【請求項5】 二軸配向フィルムの両面に易滑易接着層
    を設けた請求項4に記載の近赤外線遮蔽フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の近赤外線遮蔽フィルム
    とその一方の面に積層されたハードコート層および他方
    の面に積層された粘着剤層とからなる近赤外線遮蔽フィ
    ルム積層体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の近赤外線遮蔽フィルム
    積層体のハードコート層の露出面に、屈折率を異にする
    2層以上の薄膜層からなる多層反射防止層を設けた近赤
    外線遮蔽フィルム積層体。
  8. 【請求項8】 近赤外線遮蔽フィルム積層体がプラズマ
    ディスプレイ等の映像表示パネル面貼合せ用積層体であ
    る請求項6又は7に記載の近赤外線遮蔽フィルム積層
    体。
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