JP2006223293A - ダイエット食品組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】食事者の健康的なダイエットを可能とし、しかもリバウンド現象を起こし難いダイエット食品組成物を提供する。
【解決手段】(a)繊維質野菜のスープ、並びに(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種を含有するダイエット食品組成物。繊維質の野菜は、例えばキャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱である。
【選択図】 なし
【解決手段】(a)繊維質野菜のスープ、並びに(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種を含有するダイエット食品組成物。繊維質の野菜は、例えばキャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ダイエット食品組成物に関し、詳細には野菜スープをベースとするダイエット食品組成物に関する。
成人男性の基礎代謝量は、約1kcal/kg/時であり、女性の基礎代謝量は約0.9kcal/kg/時であるが、現代の食生活は、上記基礎代謝量を超えたエネルギーを取得しがちである。さらに、不規則な食事、朝食の欠食、運動不足といった生活様式の変化が、摂取したエネルギーの活動代謝を妨げて、肥満症を加速させている。
重度の肥満症になると、合併症が危惧される。具体的な症例は、循環血液量、心拍数が増加して高血圧や心疾患を引き起こす、脂肪が呼吸の妨げとなって睡眠時無呼吸症候群に陥る、重い体重が負担となって腰痛などを引き起こす、インスリンの感受性が低下して糖尿病になりやすい、血中脂肪が増加して高脂血症になりやすい、尿酸が増加して痛風になりやすい、卵巣機能障害により無月経や過少月経になりやすい、脂肪肝や胆石症を誘発することなどである。
肥満は、一般に体脂肪が過剰に蓄積した状態をいうが、大きく分けて内臓脂肪型と皮下脂肪型とがある。内臓脂肪型は、成人以降の男性に多く見られる、腹部内臓の周りに脂肪がついた状態である。内臓脂肪型は、生活習慣病と関わりが深く、高血圧、脳卒中、糖尿病、虚血性心疾患などを誘発しやすい。この種の肥満は、日常の運動により解消され得るものの、生活様式を変えることはなかなか難しい。
前記皮下脂肪型は、女性に多く見られる、腕、脚、尻などの皮下に脂肪が貯まって弛緩した状態である。ホルモンの分泌の変化、体脂肪の増加、筋肉の落ち込みなどが合わさって、20代後半までは尻や太ももについていた脂肪が、それ以降、腰、腹、尻などの下半身に移行してしまったためである。
上記肥満症を解消する方法の一つとして、これまで様々なダイエット食品を用いた食事療法が知られている。しかし、従来のダイエット食品は、ダイエット期間中の禁止事項や制約事項が多く、長続きし難かった。また、食事療法を止めてから短期間で体重が元に戻ったり逆に増えてしまったりする「リバウンド現象」が見られた。これは、空腹感が強烈で、そのために生じた脳内ストレスにより体内の脂肪細胞が飢餓状態となっており、ダイエット達成後、いつもの高カロリー食品に戻した途端に、飢餓状態の脂肪細胞がカロリーを貯め始めることに起因する。さらには、食事療法が脂肪以外に筋肉も減少させるので、筋肉が持つ基礎代謝量が減る結果、ダイエット前よりも脂肪がつきやすい体質へ変えてしまう。
食事者の空腹感を解消しかつ低カロリーのダイエット食品として、蒟蒻、寒天、海藻、キノコなどの食材を用いたものが最近数多く開発されている。特に蒟蒻では、不消化性のグルコマンナン(多糖類)による腹持ちのよさを利用して、特開昭61−158759、特開平11−147、特開平11−75727、特開2001−146などの多くの発明がなされており、ダイエット食品として実際に多種類販売されている。しかし、蒟蒻自体は無味であるため、料理法、風味や味付けを工夫する必要がある。そのようにしても、蒟蒻由来のダイエット食品を長期間摂食していると、飽きられてしまうという問題がある。さらに、これらの食材は、カロリーとともに栄養素も不足しがちとなり、健康なダイエットと言い難い。リバウンド現象の問題も残されている。
そこで、本発明の目的は、食事者の健康的なダイエットを可能とし、しかもリバウンド現象を起こし難い安価なダイエット食品組成物を提供することにある。
本発明者は、上記課題について鋭意検討したところ、野菜スープと特定のサプリメント成分とを組み合わせた食品組成物によれば、無理なくダイエットすることができることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明のダイエット食品組成物は、(a)繊維質野菜のスープ、並びに(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種を含有することを特徴とする。以下、本発明のダイエット食品組成物を、本発明の組成物と略し、また(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種をサプリメント(b)ということがある。
野菜を食材としたダイエット食品は、特開平1−233914、特開平2−119760、特開2004−65191などに記載されているものの、本発明のダイエット食品組成物は特定のサプリメントを含む点で新規である。
前記繊維質野菜(a)には、キャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱から選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。特に好ましくは、これらの繊維質野菜を全種類含む。
前記サプリメント(b)は、例えば植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10及びカルニチンの組み合わせや、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIの組み合わせである。
本発明のダイエット食品組成物は、例えば(a)繊維質野菜100質量部に対して、(b)成分を0.0001〜20質量部含む
本発明のダイエット食品組成物は、さらに、(c) カプサイシン、ビタミンB群、テアニン、セントジョンズワート、大豆イソフラボン、小麦アルブミン、サラシア、紅参サポニン、クロム、コロソリンサン、低分子アルギンサンNa、キトサン、大豆ペプチド、異性化リノール酸、テアニン、カフェイン、難消化性デキストリン、アルファリポ酸、ショウガ、ギムネマ、桑の葉、クローブ、ブッチャ−ズブルーム、メリロート、カテキン、ローズマリー、ウコン、ギャバ(γ−アミノ酪酸)、ビール酵母、ケール、コラーゲン、いちょう葉、ビフィズス菌、乳酸菌、γ−トコフェロール、シトラスアウランチウム、イノシトール、ゴーヤ、必須アミノ酸(スレオニン・フェニルアラニン・メチオニン・トリプトファン・イソロイシン・ロイシン・リジン・バリン・ヒスチジン)、非必須アミノ酸(アスパラギン・アスパラギン酸・アラニン・アルギニン・グリシン・グルタミン・グルタミン酸・システイン・セリン・チロシン・プロリン)から選ばれる少なくとも一種の補助サプリメントを含むことが好ましい。
本発明のダイエット食品組成物は、レトルト食品の形態に加工されるとよい。本明細書において「レトルト食品」とは、完全に調理された食品を包装し、この包装食品をレトルトで完全に滅菌したものであって、食する時に湯水などで温めるだけで食卓に供するものをいい、さらに缶詰及び瓶詰も包含する。その場合、個食毎に包装されていることが好ましい。さらに、ダイエット食品組成物を二種以上、カロリーの異なるように組み合わせたダイエット食品組成物セットであってもよい。
本発明のダイエット食品組成物は、野菜をベースとするので安価である。しかも、本発明の組成物は、天然の野菜素材がもつ食味、食感によって長続きのしやすいダイエット食品組成物に仕上がる。
本発明の組成物は、(a)繊維質野菜のスープ及びサプリメント(b)の脂肪燃焼作用が複合的に働き、従来方法では得られない高いダイエット効果を発揮する。その効果は、単に体重を減少させるのではなく、体脂肪率を減少させるものである。外見的には、真にダイエットしたい箇所、例えば中年男性の腹部や中年女性の下半身に効果が現れる。
本発明の組成物を使用している間の禁止事項や制限事項は、従来のダイエット食品が要求する禁止・制限事項に比べて格段に緩和されている。すなわち、本発明の組成物を用いて短期にダイエットを図りたい場合には、糖質、脂肪質のものを極力避ける限り、他の栄養素を補給することは任意である。例えば、本発明の組成物とともに果実、野菜、茹でて脂質を除いた肉、魚類、皮を除いて焼いた鶏肉、卵、豆腐、乳製品などを取ることにより、人間が生活に必要な栄養素を補給してよい。これにより、筋肉の消耗、基礎代謝の低下を招かない。従来のダイエット食品で問題となった空腹感やリバウンド現象も生じ難くなる。
(a)繊維質野菜のスープ
本発明のダイエット食品組成物は、繊維質の野菜スープをベースとする。野菜はカロリーが低いため、ダイエット食品に適した材料である。すなわち、野菜のスープなどから摂取するカロリーを、体が一日に消費するエネルギー量(約1600〜2000kcal)よりも少なくすることで、脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪を逐次燃焼させ、ダイエット効果を得る。また、野菜スープに含まれる繊維質(セルロースやペクチン質)は、腸内に滞在する時間が長く、腸のぜん動作用を長期的に活発化させる。その結果、腸を掃除し便通をよくするため、ダイエット効果につながる。さらに、繊維質野菜は、血中のコレステロールを排出する、腸内の有害物質を吸着排出する、腸内でビタミンB群を作り出すなどの働きも有する。しかも、本発明は、野菜をスープに煮出すことで、繊維質を多量に取得することができる。野菜には、ビタミン、ミネラルなどが含まれているため、人間の通常の生活に必要な栄養素が不足しがちになる心配はない。したがって、本組成物によれば、健康的なダイエットを行える。
本発明のダイエット食品組成物は、繊維質の野菜スープをベースとする。野菜はカロリーが低いため、ダイエット食品に適した材料である。すなわち、野菜のスープなどから摂取するカロリーを、体が一日に消費するエネルギー量(約1600〜2000kcal)よりも少なくすることで、脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪を逐次燃焼させ、ダイエット効果を得る。また、野菜スープに含まれる繊維質(セルロースやペクチン質)は、腸内に滞在する時間が長く、腸のぜん動作用を長期的に活発化させる。その結果、腸を掃除し便通をよくするため、ダイエット効果につながる。さらに、繊維質野菜は、血中のコレステロールを排出する、腸内の有害物質を吸着排出する、腸内でビタミンB群を作り出すなどの働きも有する。しかも、本発明は、野菜をスープに煮出すことで、繊維質を多量に取得することができる。野菜には、ビタミン、ミネラルなどが含まれているため、人間の通常の生活に必要な栄養素が不足しがちになる心配はない。したがって、本組成物によれば、健康的なダイエットを行える。
本発明の組成物に使用可能な繊維質野菜の例には、キャベツ、セロリ、トマト、ピーマン、玉葱、ごぼう、ふき、レタス、ブロッコリー、カリフラワー、モロヘイヤ、ほうれん草、白菜、ちんげん菜、水菜、小松菜、人参菜、大根菜、菊芋などが挙げられる。
本発明の組成物は、上記野菜の中でもキャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱からなる群の少なくとも一種を含むことが好ましい。さらに、キャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱の全種類を同時に含むことが特に好ましい。本発明が以下の理由に必ずしも制約されるわけではないが、これら五種の野菜の煮汁の同時取得は、いわゆる漢方的処方となってダイエット効果に寄与すると推測される。
一回の食事に要する野菜の量は、食物繊維に換算して、通常、約1〜10g、好ましくは2〜9g、特に好ましくは2.5〜8g取得できる量である。
(b)サプリメント
本発明のダイエット食品組成物は、(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種を含むことを特徴とする。その組み合わせ例は、植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10及びカルニチンの三種や、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIの三種であるが、これに限定されるものではない。
本発明のダイエット食品組成物は、(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種を含むことを特徴とする。その組み合わせ例は、植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10及びカルニチンの三種や、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIの三種であるが、これに限定されるものではない。
植物発酵酵素粉末とは、紅芋、パパイヤ、大豆、玄米、発芽玄米、麦芽などの植物を発酵させた後、凍結乾燥などによって粉末に乾燥したものである。植物発酵酵素粉末は、体内における代謝酵素の活性を高める働きを有し、また、排便促進作用やリパーゼ活性作用を有し、コレステロールの酸化や体内への蓄積を防止する。
コエンザイムQ10は、体内で合成される補酵素であり、脂肪、糖質、タンパク質をミトコンドリア内でエネルギーに変換し消費する機能を有する。
カルニチンは、体内でリジンとメチオニンから合成されるアミノ酸であり、細胞内において脂肪をミトコンドリア内に運搬することにより、脂肪の燃焼を促進する機能を有する。カルニチンは、酒石酸塩のような塩の形態でもよい。
ガルシニアは、インド、スリランカ、タイなどに自生する常緑樹「ガルシニアカンボジア(Garcinia cambogia)」である。ガルシニアの果皮には、(−)ヒドロキシクエン酸(一般名HCA)が多く含まれる。そのため、ガルシニアは、体内の余分なエネルギーを脂肪に合成する酵素(ATPクエン酸リアーゼ)の作用を阻害することにより糖質が脂肪に合成されるのを抑制する、脂肪の利用効率を高め、脂肪の燃焼を促進させる、また、グリコーゲンの産生を促進し、空腹感を抑えるなどの作用を有する。本発明の組成物に添加するガルシニアは、その乾燥果皮を水抽出した水溶性エキスをさらに乾燥粉末化したものが好ましい。
DFAIII(正式名:di-D-fructo-furanose1,2’:2,3’dianhydride)は、オリゴ糖の一種である。DFAIIIは、カルシウムなどのミネラルの吸収を高め、保有する働きがあるので、ダイエット中の栄養補給に役立つ。DFAIIIとして、株式会社ファンケルから製品名「ツイントース(登録商標)」のものが市販され、これを本発明のダイエット食品組成物に用いることができる。
サプリメント(b)の含有量は、本発明の組成物の仕込み原料となる繊維質野菜の100質量部に対して、通常、0.0001〜20質量部でよく、好ましくは0.001〜10質量部であり、特に好ましくは0.005〜5質量部である。サプリメントの量が0.0001質量部より少なすぎると、ダイエット相乗効果が得られないか、あるいは相乗効果が個体間でバラツキを生じる場合がある。逆に、20質量部より多すぎても、ダイエット効果が飽和して高価なサプリメントを無駄にする、あるいはサプリメントの過剰摂取による弊害を誘発するなどの問題を生じる場合がある。
サプリメント(b)に、植物発酵酵素、コエンザイムQ10及びカルニチンの三種を含む場合、その比率は、通常、50〜200:1:1〜12であり、好ましくは70〜150:1:2〜7であり、特に好ましくは100〜120:1:3〜5である。
サプリメント(b)に、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIの三種を含む場合、その比率は、通常、1:3〜30:1〜25であり、好ましくは1:5〜25:3〜20であり、特に好ましくは1:8〜20:5〜15である。
(c)補助サプリメント
本発明の組成物には、上記サプリメント(b)とともに、ダイエットに関係したサプリメントを補助的に添加してもよい。この補助サプリメントの例としては、カプサイシン:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などのビタミンB群;テアニン、トリプトファン、ヒスチジン、セントジョンズワート、大豆イソフラボンなどの食欲抑制サプリメント;小麦アルブミン、サラシア、紅参サポニンなどの糖吸収阻害サプリメント;クロム、コロソリンサンなどの糖消費促進サプリメント;低分子アルギンサンNa、キトサン、大豆ペプチドなどの脂肪吸収阻害サプリメント;異性化リノール酸などの脂肪燃焼促進サプリメント;並びにテアニン、カフェインなどの非震え熱産生亢進サプリメントが挙げられる。
本発明の組成物には、上記サプリメント(b)とともに、ダイエットに関係したサプリメントを補助的に添加してもよい。この補助サプリメントの例としては、カプサイシン:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などのビタミンB群;テアニン、トリプトファン、ヒスチジン、セントジョンズワート、大豆イソフラボンなどの食欲抑制サプリメント;小麦アルブミン、サラシア、紅参サポニンなどの糖吸収阻害サプリメント;クロム、コロソリンサンなどの糖消費促進サプリメント;低分子アルギンサンNa、キトサン、大豆ペプチドなどの脂肪吸収阻害サプリメント;異性化リノール酸などの脂肪燃焼促進サプリメント;並びにテアニン、カフェインなどの非震え熱産生亢進サプリメントが挙げられる。
上記カプサイシンは、とうがらしの辛味の主成分であるが、脂肪細胞などに存在するアンカップリングプロテイン(UCP)の代謝を亢進させることによりカロリーを消費する機能を有する。カプサイシンの添加量は、仕込み原料の繊維質野菜の100質量部に対して、通常、0.00001〜0.001質量部であり、好ましくは0.00005〜0.001質量部である。
その他の補助サプリメント(c)の添加量は、本発明の組成物の目的を害さない限り、特に制限がない。
(d)その他の添加剤
本発明の組成物は、必要に応じて食品組成物に用いられる汎用の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で使用してよい。具体的な例としては、へミセルロース、リグニン、グアーガム、コンニャクマンナン、イサゴール、アルギン酸、寒天、カラギーナン、キチン、カルボキシルメチルセルロース、ポリデキストロースなどの野菜以外からとれる食物繊維や増粘剤;カルシウム、鉄、ナトリウム、亜鉛、銅、カリウム、リン、マグネシウム、ヨウ素、マンガン、セレンなどのミネラル;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などの脂溶性又は水溶性のビタミン群;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、リン脂質、アラビアガム、キサンタンガム、トラガカントガム、ローカストビーンガムなどの乳化剤や分散剤(サプリメントや補助サプリメントの分散や乳化を助ける);増量剤・賦形剤;酵素処理ルチンなどの保存料・酸化防止剤;カレー風味、和風(だし)、味噌風味、ブイヤベース風味、エスニック風味などへの風味調整剤や香料;塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、コハク酸、乳酸ナトリウムなどの呈味料;クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸などの酸味料;マルチトール、アスパルテームなどの低カロリー甘味料;着色剤などである。
本発明の組成物は、必要に応じて食品組成物に用いられる汎用の添加剤を、本発明の目的を阻害しない範囲で使用してよい。具体的な例としては、へミセルロース、リグニン、グアーガム、コンニャクマンナン、イサゴール、アルギン酸、寒天、カラギーナン、キチン、カルボキシルメチルセルロース、ポリデキストロースなどの野菜以外からとれる食物繊維や増粘剤;カルシウム、鉄、ナトリウム、亜鉛、銅、カリウム、リン、マグネシウム、ヨウ素、マンガン、セレンなどのミネラル;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ナイアシン、葉酸、パントテン酸などの脂溶性又は水溶性のビタミン群;グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、リン脂質、アラビアガム、キサンタンガム、トラガカントガム、ローカストビーンガムなどの乳化剤や分散剤(サプリメントや補助サプリメントの分散や乳化を助ける);増量剤・賦形剤;酵素処理ルチンなどの保存料・酸化防止剤;カレー風味、和風(だし)、味噌風味、ブイヤベース風味、エスニック風味などへの風味調整剤や香料;塩化ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、グリシン、コハク酸、乳酸ナトリウムなどの呈味料;クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸、アジピン酸、フマル酸、リンゴ酸などの酸味料;マルチトール、アスパルテームなどの低カロリー甘味料;着色剤などである。
本発明の組成物100mL当たりのエネルギー量は、通常、10〜200kcal、好ましくは20〜100kcalとなるように成分の配合を調整する。本発明の組成物のエネルギー源は主として野菜にあるので、野菜とエネルギーの具体例を表1に示す。表1に示す各野菜の割合を変更することによって、一食分のカロリーを変更することも可能である。
本発明の組成物は、レトルト食品へ加工した形態にすると利便である。レトルト食品には、長期保存が効く、いつでも食事療法を始められる、季節野菜であっても年間を通して摂食可能である、料理嫌いな人や冷蔵庫が小さくて作り置きできない人には好適であるなどの利点がある。
本発明の組成物の調製は、常法に従って行うことができる。例えば、計量した各野菜成分及び必要に応じて味覚調整剤を水に投入して、野菜を煮出した後、さらにサプリメント(b)、補助サプリメント(c)、香辛料などの成分を添加して、適宜、水分を調整し、室温に冷却した後、さらにレトルト用の包装に充填密封し、殺菌処理を行う。
本発明の組成物からなるレトルト食品は、個食毎に包装することが好ましい。このようにすると、食べたいときに必要な分だけ湯温して可食状態にもってゆける。
また、一包装ずつ、カロリーや成分を調整することもできる。これにより、カロリーや風味の異なるレトルト食品のセットに仕上げることができる。
レトルト食品セットにおけるカロリーの組み合わせは、適宜選択可能である。例えばカロリーを順次増すようにセットしておく。ダイエットの初期は、より低カロリーの組成物をとるダイエットモードから入り、カロリーを日毎に少しずつ上げて、一週間後には普通食のカロリーに近い組成物を摂食し、最終的に健康的カロリーの普通食に戻す。この間、本発明の組成物をいくら摂取してもかまわない。このようにセットすると、精神的にも満足感が得られ、ダイエット期間終了後のリバウンド現象を無くすのに有効である。
レトルト食品の包装形態は、レトルトパウチ、プラスチック容器、缶詰、瓶詰、紙パックなどの汎用のものであり得る。なお、本発明のレトルト食品を冷製のまま食してもよいが、加温した方が食感やコエンザイムQ10などのサプリメントの溶解性を向上させる点で好ましい。
本発明の組成物は、主として野菜の具の入った野菜スープの形態で提供される。しかし、固形状、粉末状、ペースト状などの形態とすることもできる。その場合、これらは水又は温水で薄めてから摂取すればよい。
本発明の組成物の使用方法を以下に説明すると、短期ダイエット法と長期ダイエット法に分けられる。短期ダイエット法は、本発明の組成物を1日3食連続して取る場合である。その際、糖質および脂肪質を極力避ける限り、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養素を補うために、茹でた肉類、皮を剥いだ鶏肉、豆類、乳製品、果実、野菜などを併食してよい。短期ダイエットでは、通常、延べ5日以上で、好ましくは7日以上摂食すると、ダイエット効果が現れる。
長期ダイエット法は、1日3食のうちの1食又は2食を本発明の組成物に替えるものや、通常食を作るときに本発明の組成物を混ぜて料理する場合をいう。その場合、ダイエット効果を得るには、少なくとも1ヶ月以上必要である。
下記の実施例により本発明を説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。単位は、特に記載しないかぎり、質量部を意味する。
〔実施例1〜3〕
(食品組成物の調製)
表2に示す種類の野菜を、同表に示す一食分の処方で用意し、それらを食用に適する大きさにカットした。カットした野菜を水へ投入して、調味料を加えて煮出した。煮詰めた後、サプリメント(b)を添加して、さらに水を添加して300質量部に調整し、室温に冷却した。
(食品組成物の調製)
表2に示す種類の野菜を、同表に示す一食分の処方で用意し、それらを食用に適する大きさにカットした。カットした野菜を水へ投入して、調味料を加えて煮出した。煮詰めた後、サプリメント(b)を添加して、さらに水を添加して300質量部に調整し、室温に冷却した。
(短期ダイエット試験)
被験者(年齢20〜60代の肥満型の体脂肪率25%以上の男性及び体脂肪率30%以上の女性の計25名)を5名ずつの5グループに分けた。そして、第一のグループ(実施例1)、第二のグループ(実施例2)及び第三のグループ(実施例3)に、表2に示すレシピのダイエット食品組成物を加温して、1日3回×7日間、摂食する試験を行った。試験期間中、被験者は、栄養補給のため、適宜、果物や野菜、魚や肉料理をダイエット食品組成物とともに食した。被験者は、試験期間中、めまい、貧血、栄養失調感などを呈さず、健康的にダイエットすることができた。
被験者(年齢20〜60代の肥満型の体脂肪率25%以上の男性及び体脂肪率30%以上の女性の計25名)を5名ずつの5グループに分けた。そして、第一のグループ(実施例1)、第二のグループ(実施例2)及び第三のグループ(実施例3)に、表2に示すレシピのダイエット食品組成物を加温して、1日3回×7日間、摂食する試験を行った。試験期間中、被験者は、栄養補給のため、適宜、果物や野菜、魚や肉料理をダイエット食品組成物とともに食した。被験者は、試験期間中、めまい、貧血、栄養失調感などを呈さず、健康的にダイエットすることができた。
ダイエット効果を調べるために、被験者の体重、体脂肪を毎日、定時に測定した。表3に、試験前の体重・体脂肪を基準とした試験終了時の体重変動と体脂肪変動を、各グループ5名の平均値として示す。また、被験者の外見を観察すると、被験者の脂肪のついた箇所のみがダイエットされていた。実施例3では、被験者女性5名のウエストは、平均して2.84cm細くなった。
さらに、ダイエット試験終了後のリバウンドの有無を調べるため、ダイエット試験終了後、さらに7日間の体重及び体脂肪率を追跡調査した。表4に示すように、ダイエット試験終了時とさらに7日後の体重がほとんど変化していない。したがって、本発明のダイエット食品組成物をダイエット食事療法に用いると、リバウンド現象が起こり難いことがわかる。
〔比較例1〜2〕
(食品組成物の調製)
表2に示すように、(a)野菜スープのみを用い(b)サプリメントを添加しなかった(比較例1)、逆に(b)サプリメントのみを用い(a)野菜スープを使用しなかった(比較例2)以外は、実施例2と同様の処方にて、対照のダイエット食品組成物を調製した。
(食品組成物の調製)
表2に示すように、(a)野菜スープのみを用い(b)サプリメントを添加しなかった(比較例1)、逆に(b)サプリメントのみを用い(a)野菜スープを使用しなかった(比較例2)以外は、実施例2と同様の処方にて、対照のダイエット食品組成物を調製した。
(短期ダイエット試験)
前記被験者の第四のグループ(比較例1)及び第五のグループ(比較例2)に、1日3回×7日間、ダイエット食品を加温して食する摂食試験を行った。栄養補給のため、適宜、果物や野菜、魚や肉料理をダイエット食品組成物とともに食した。
前記被験者の第四のグループ(比較例1)及び第五のグループ(比較例2)に、1日3回×7日間、ダイエット食品を加温して食する摂食試験を行った。栄養補給のため、適宜、果物や野菜、魚や肉料理をダイエット食品組成物とともに食した。
ダイエット効果を調べるために、被験者の体重、体脂肪率を毎日、定時に測定した。表4に、試験前の体重、体脂肪を基準として、ダイエット試験終了時の平均体重変動と平均体脂肪変動を示す。さらに、ダイエット試験終了後のリバウンドの有無を調べるため、ダイエット試験終了後、さらに7日間の体重及び体脂肪率を追跡調査した。表4から、比較例のダイエット試験は、本発明に比べてダイエット効果が劣るほか、リバウンド現象も顕著であることがわかる。
本発明は、新規なダイエット食品組成物として有用である。この食品組成物を必要とする対象は、軽度の肥満の気にしている健常人、肥満症や糖尿病の患者など、広く適用可能である。本発明の組成物は、肥満症の解消・予防のほかに、肥満症によって起こる合併症の予防にも効果がある。
Claims (10)
- (a)繊維質野菜のスープ、並びに
(b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10、カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIからなる群の少なくとも一種を含有するダイエット食品組成物。 - (a)繊維質野菜に、キャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする、請求項1に記載のダイエット食品組成物。
- (a)繊維質野菜にキャベツ、セロリ、トマト、ピーマン及び玉葱の五種を含むことを特徴とする、請求項2に記載のダイエット食品組成物。
- (b)植物発酵酵素粉末、コエンザイムQ10及びカルニチンの三種を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のダイエット食品組成物。
- (b)カルニチン、ガルシニア及びDFAIIIの三種を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のダイエット食品組成物。
- (a)繊維質野菜100質量部に対して、(b)成分を0.0001〜20質量部含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のダイエット食品組成物。
- さらに、(c) カプサイシン、ビタミンB群、テアニン、セントジョンズワート、大豆イソフラボン、小麦アルブミン、サラシア、紅参サポニン、クロム、コロソリンサン、低分子アルギンサンNa、キトサン、大豆ペプチド、異性化リノール酸、テアニン、カフェイン、難消化性デキストリン、アルファリポ酸、ショウガ、ギムネマ、桑の葉、クローブ、ブッチャ−ズブルーム、メリロート、カテキン、ローズマリー、ウコン、ギャバ(γ−アミノ酪酸)、ビール酵母、ケール、コラーゲン、いちょう葉、ビフィズス菌、乳酸菌、γ−トコフェロール、シトラスアウランチウム、イノシトール、ゴーヤ、必須アミノ酸、および非必須アミノ酸から選ばれる少なくとも一種から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のダイエット食品組成物。
- レトルト食品の形態に加工されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のダイエット食品組成物。
- 個食毎に包装されていることを特徴とする、請求項8に記載のダイエット食品組成物。
- 請求項9に記載のダイエット食品組成物を二種以上、カロリーの異なるように組み合わせたダイエット食品組成物セット。
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