JP2006214885A - ヒータ付きセンサの温度制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力をヒータに供給するオープンループ制御を選択する。ヒータへの電力供給の開始後、センサ素子の目標温度と実温度との偏差が所定の基準偏差以内になると予想される所定時間が経過したら、目標温度とセンサ素子の実温度との偏差に基づいてヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える。
【選択図】 図3
Description
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段と、
前記供給電力制御手段が前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ供給電力の制御方法を切替える切替タイミングを判定する切替判定手段とを備え、
前記切替判定手段は、前記ヒータへの電力供給の開始後、前記目標温度と前記実温度との偏差が所定の基準偏差以内になると予想される所定時間が経過したときを前記切替タイミングと判定することを特徴としている。
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段と、
前記供給電力制御手段が前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ供給電力の制御方法を切替える切替タイミングを判定する切替判定手段とを備え、
前記切替判定手段は、前記目標温度と前記実温度との偏差が所定の基準偏差以内になったときを前記切替タイミングと判定することを特徴としている。
前記基準偏差は、前記オープンループ制御時の供給電力を前記比例制御のゲインで除した値以下の値に設定されていることを特徴としている。
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段を備え、
前記供給電力制御手段は、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切替後しばらくの間は、前記フィードバック制御により算出される目標供給電力を所定のなまし率でなました値を前記ヒータへの供給電力として設定することを特徴としている。
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段と、
前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切替直後における前記ヒータへの供給電力の急変を抑制する電力変化抑制手段と、
を備えることを特徴としている。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。
本実施の形態では、本発明を内燃機関の排気管に配置される酸素センサの温度制御装置に適用している。図1は本発明が適用される酸素センサの構成を説明するための断面図である。図1に示すように、酸素センサ2は、内燃機関の排気管30にその内部に向けて突設されている。酸素センサ2は、センサ素子10、カバー20及びヒータ24を主な要素として構成されている。
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
本実施の形態の温度制御装置は、実施の形態1において、制御装置40に、図2に示すルーチンに代えて図4に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
供給電力=Gp×素子温偏差+Gi×素子温偏差積分値+Gd×素子温変化 ・・・(1)
しかしながら、素子温F/B制御への切替直後は、素子温偏差積分値及び素子温変化はゼロであるから、素子温F/B制御への移行直後の供給電力は次式(2)で表されることになる。
供給電力=Gp×素子温偏差 ・・・(2)
一定電力制御時の電力≧素子温F/B制御開始時の電力=Gp×素子温偏差 ・・・(3)
上記の式において、一定電力制御時の電力と比例項ゲインGpは予め設定される数値であることから、素子温F/B制御へ切替える条件は次式(4)のように設定すればよいこととなる。
素子温偏差≦一定電力制御時の電力/Gp ・・・(4)
本実施の形態では、上記の式(4)によって決まる素子温偏差の範囲内で、上記の基準偏差を設定している。
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態の温度制御装置は、実施の形態1において、制御装置40に、図2に示すルーチンに代えて図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
Wi=Wi-1+(TWi−Wi-1)/A ・・・(5)
上記の式(5)において、は、Wiは供給電力であり、Wi-1は前回の供給電力である。TWiは通常の素子温F/B制御によって算出される目標電力であり、Aはなまし率である。ステップ308の判定が成立するまでは、上記の式により算出される供給電力Wiがヒータ24へ供給される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において変形して実施することもできる。例えば、上記の各実施形態では、本発明を内燃機関の排気通路に配置される酸素センサに適用しているが、本発明は、空燃比センサ、NOxセンサ、HCセンサ等、暖機されることで活性化するセンサ素子と電力供給により発熱するヒータとを備えるヒータ付きのセンサであれば広く適用可能である。
10 センサ素子
12 固体電解質体
14 排気側電極層
16 大気側電極層
18 コーティング層
20 カバー
22 小孔
24 ヒータ
30 排気管
40 制御装置
Claims (8)
- 暖機されることで活性化するセンサ素子と、電力供給により発熱するヒータとを備えるヒータ付きセンサにおいて、前記ヒータにより前記センサ素子を加熱し、活性化温度以上に設定された所定の目標温度まで前記センサ素子を暖機するための温度制御装置であって、
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段と、
前記供給電力制御手段が前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ供給電力の制御方法を切替える切替タイミングを判定する切替判定手段とを備え、
前記切替判定手段は、前記ヒータへの電力供給の開始後、前記目標温度と前記実温度との偏差が所定の基準偏差以内になると予想される所定時間が経過したときを前記切替タイミングと判定することを特徴とするヒータ付きセンサの温度制御装置。 - 前所定時間は、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切替直後に前記ヒータへ供給される電力が、前記オープンループ制御時の供給電力と同じか、それよりも小さい電力となるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のヒータ付きセンサの温度制御装置。
- 暖機されることで活性化するセンサ素子と、電力供給により発熱するヒータとを備えるヒータ付きセンサにおいて、前記ヒータにより前記センサ素子を加熱し、活性化温度以上に設定された所定の目標温度まで前記センサ素子を暖機するための温度制御装置であって、
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段と、
前記供給電力制御手段が前記オープンループ制御から前記フィードバック制御へ供給電力の制御方法を切替える切替タイミングを判定する切替判定手段とを備え、
前記切替判定手段は、前記目標温度と前記実温度との偏差が所定の基準偏差以内になったときを前記切替タイミングと判定することを特徴とするヒータ付きセンサの温度制御装置。 - 前記基準偏差は、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切替直後に前記ヒータへ供給される電力が、前記オープンループ制御時の供給電力と同じか、それよりも小さい電力となるように設定されていることを特徴とする請求項3記載のヒータ付きセンサの温度制御装置。
- 前記フィードバック制御は、前記目標温度と前記実温度との偏差に比例して前記ヒータへの供給電力の補正量を設定する比例制御を含んでおり、
前記基準偏差は、前記オープンループ制御時の供給電力を前記比例制御のゲインで除した値以下の値に設定されていることを特徴とする請求項4記載のヒータ付きセンサの温度制御装置。 - 前記切替判定手段は、前記目標温度と前記実温度との偏差が所定の基準偏差以内になっていない場合でも、前記ヒータへの電力供給の開始後の経過時間が所定時間に達したときには、前記所定時間の経過時点を前記切替タイミングと判定することを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載のヒータ付きセンサの温度制御装置。
- 暖機されることで活性化するセンサ素子と、電力供給により発熱するヒータとを備えるヒータ付きセンサにおいて、前記ヒータにより前記センサ素子を加熱し、活性化温度以上に設定された所定の目標温度まで前記センサ素子を暖機するための温度制御装置であって、
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段を備え、
前記供給電力制御手段は、前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切替後しばらくの間は、前記フィードバック制御により算出される目標供給電力を所定のなまし率でなました値を前記ヒータへの供給電力として設定することを特徴とするヒータ付きセンサの温度制御装置。 - 暖機されることで活性化するセンサ素子と、電力供給により発熱するヒータとを備えるヒータ付きセンサにおいて、前記ヒータにより前記センサ素子を加熱し、活性化温度以上に設定された所定の目標温度まで前記センサ素子を暖機するための温度制御装置であって、
前記ヒータへの電力供給の開始時には、供給電力の制御方法として所定電力を前記ヒータに供給するオープンループ制御を選択し、その後、前記目標温度と前記センサ素子の実温度との偏差に基づいて前記ヒータへの供給電力を設定するフィードバック制御へ制御方法を切替える供給電力制御手段と、
前記オープンループ制御から前記フィードバック制御への切替直後における前記ヒータへの供給電力の急変を抑制する電力変化抑制手段と、
を備える特徴とするヒータ付きセンサの温度制御装置。
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