JP2004163273A - 異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路構成を最小限に抑えるとともに、制御アルゴリズムを簡略化した異常判定装置を提供する。
【解決手段】NOxセンサ50のセンサ素子抵抗に基づいて異常判定を行う装置であって、センサ素子抵抗を検出する検出手段と、センサ素子を加熱する電気ヒータ60と、電気ヒータ60への通電時間の積算値、又は通電時間に相当する所定の特性値の積算値を求める積算手段と、センサ素子抵抗及び前記積算値に基づいて異常を判定する判定手段と、を備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は異常判定装置に関し、特に、加熱して適温に設定されるセンサ素子の異常判定装置に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】
排気ガスセンサ等の異常を検出するため、センサ素子抵抗を検出し、センサ素子抵抗に基づいて異常を検出する方法が知られている。排気ガスセンサ等では起動後にヒータによる加熱が行われるため、センサが十分に加熱され、適正な温度に達した状態でセンサ素子抵抗を検出する必要がある。
【0003】
このため、特開平8−271475号公報には、センサの加熱状態を判断するため、ヒータ電力の積算値を算出することが記載されている。この方法は、センサ起動後にヒータ電力の積算値が所定値以上に達した場合に、センサがある程度まで加熱されていると判断するものである。
【0004】
そして、ヒータ電力の積算値が所定値以上に達した場合、すなわち、センサが加熱されていると判断された場合に、センサ素子抵抗が所定範囲内であればセンサが正常であると判定する。また、この状態でセンサ素子抵抗が所定範囲外の場合は、センサ素子抵抗と素子温度の相関が変動する程センサ素子が劣化をしたと判断するか、または、ヒータの加熱機能が異常であるという判断をするものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−271475号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同公報に記載された方法では、センサの加熱状態を判断するためにヒータ電力を算出する必要がある。そして、ヒータ電力を算出するためには、ヒータ端子に印加されている電圧と、ヒータに流れる電流を検出する必要がある。このため、電圧、電流を検出するための回路を別途設ける必要が生じる。また、電圧、電流を検出するため、制御アルゴリズムが複雑となるという問題が発生する。
【0007】
更に、検出した電圧値及び電流値からヒータ電力を算出する必要があるため、ヒータ電力を計算するための回路、演算処理が別途必要となり、制御回路の複雑化、制御アルゴリズムの複雑化という問題が生じる。
【0008】
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、回路構成を最小限に抑えるとともに、制御アルゴリズムを簡略化した異常判定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、センサ素子抵抗に基づいて異常判定を行う装置であって、センサ素子抵抗を検出する検出手段と、センサ素子を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への通電時間の積算値、又は前記通電時間に相当する所定の特性値の積算値を求める積算手段と、前記センサ素子抵抗及び前記積算値に基づいて異常を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、前記加熱手段への通電時間のデューティ値を取得する手段を備え、前記積算手段は、前記デューティ値の積算値を求めることを特徴とする。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記積算値と予め設定された所定値とを比較する比較手段を備え、前記判定手段は、前記積算値が前記所定値以上となった場合の前記センサ素子抵抗に基づいて異常を判定することを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記判定手段は、前記センサ素子抵抗及び前記積算値に基づいて、センサ素子又は前記加熱手段の異常を判定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいてこの発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態にかかる異常判定装置及びその周辺の構造を説明するための図である。本実施形態では、異常判定の対象として排気ガス中のNOxを検出するNOxセンサを例示する。図1に示すように、内燃機関10には吸気通路12および排気通路14が連通している。吸気通路12は、上流側の端部にエアフィルタ16を備えている。エアフィルタ16には、吸気温THA(すなわち外気温)を検出する吸気温センサ18が組みつけられている。
【0015】
エアフィルタ16の下流には、吸気通路12を流れる空気流入量Gaを検出するエアフロメータ20が配置されている。エアフロメータ20の下流には、スロットルバルブ22が設けられている。スロットルバルブ22の近傍には、スロットル開度TAを検出するスロットルセンサ24と、スロットルバルブ22が全閉となることでオンとなるアイドルスイッチ26とが配置されている。スロットルバルブ22の下流にはサージタンク28が設けられ、更に下流には、内燃機関10の吸気ポートに燃料を噴射するための燃料噴射弁30が配置されている。
【0016】
排気通路14には、NOxセンサ50が取り付けられている。NOxセンサ50は、内燃機関10から排出される排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の濃度を検出し、NOx濃度に対応する出力をECU(Electronic Control Unit)40に送る。ECU40は、NOxセンサ50から受信したNOx濃度に対応する出力値に基づいて、内燃機関10の運転状態が所望の運転状態となるように、内燃機関の運転条件を変更する。また、ECU40には、上述した各種センサおよび燃料噴射弁30に加えて、内燃機関10の冷却水温THWを検出する水温センサ42などが接続されている。
【0017】
次に、図2に基づいてNOxセンサ50の構成を説明する。図2は、NOxセンサ50の構成を示す概略断面図である。図2に示すように、NOxセンサ50のセンサ部は互いに積層された酸化ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質層からなり、積層された固体電界層を上から順に第1層L1、第2層L2と称する。
【0018】
第1層L1と第2層L2との間には、セル室52が形成される。第1層L1には排気ガスを導入するための開口54が設けられており、排気ガスは開口54を介してセル室52内に流入し、図2中の矢印方向に流れ、セル室52内は排気ガスで満たされている。
【0019】
第1層L1の上部には、外気に連通している大気室56が設けられている。また、第2層L2の下部には、やはり外気に連通している大気室58が設けられている。
【0020】
セル室52に面する第2層L2の内周面上には、陰極側ポンプ電極62が設けられている。また、大気室58に面する第2層L2の外周面上には、陽極側ポンプ電極64が設けられている。そして、陰極側ポンプ電極62および陽極側ポンプ電極64からポンプセル88が構成されている。
【0021】
これらポンプ電極62,64間にはポンプ電圧源66により電圧が印加される。ポンプ電極62,64間に電圧が印加されると、セル室52内の排気ガス中に含まれる酸素(O)が陰極側ポンプ電極62と接触して酸素イオンとなる。また、排気ガス中のNOxが陰極側ポンプ電極62と接触すると、NOx中の酸素の一部が酸素イオンとなり、NOxは単ガス化されてNOとなる。これらの酸素イオンは、第2層L2内を陽極側ポンプ電極64に向けて流れる。従って、セル室52内の排気ガス中に含まれる酸素は第2層L2内を移動して外部に汲み出されることになる。このとき外部に汲み出される酸素量はポンプ電圧源66の電圧が高くなるほど多くなる。なお、電流計68はポンプ電極62,64間に流れる電流値Aを検出する。
【0022】
ポンプセル88の下流側において、セル室52に面する第1層L1の内周面上には陰極側モニタ電極70が設けられている。また、大気室56に面する第1層L1の外周面上には、陽極側モニタ電極72が設けられている。そして、陰極側モニタ電極70および陽極側モニタ電極72から、排気ガス中の残留酸素を検出するモニタセル90が構成されている。これらモニタ電極70,72間にはモニタ電圧源74により電圧が印加される。
【0023】
排気ガス中の酸素はポンプセル88によってその殆どが排出されているが、モニタセル90近傍に流れ込んだ排気ガス中には微量(ppmオーダ)の酸素が依然として残留している。モニタセル90では、この残留酸素量を検出する。モニタ電圧源74によってモニタ電極70,72間に電圧が印加されると、残留酸素が陰極側モニタ電極70と接触して酸素イオンとなる。この酸素イオンは、第1層L1内を陽極側モニタ電極72に向けて流れる。従って、電流計76で検出した電流値Aから残留酸素量を検出することができる。
【0024】
モニタセル90の下流側において、セル室52に面する第1層L1の内周面上には、陰極側センサ電極78が形成されている。また、大気室56に面する第1層L1の外周面上には、陽極側センサ電極80が形成されている。そして、陰極側センサ電極78および陽極側センサ電極80から、排気ガス中のNOx濃度を検出するセンサセル92が構成されている。陰極側センサ電極78は、NOに対して強い還元性を有する材料、例えば、ロジウム(Rh)や白金(Pt)から形成されている。従って、セル室52内でポンプセル88によって単ガス化されたNOは、陰極側センサ電極78においてNとOとに分解される。図2に示されているように、陰極側センサ電極78と陽極側センサ電極80との間にはセンサ電圧源86によって一定電圧が印加されている。従って、陰極側センサ電極78において分解生成されたOは酸素イオンとなって第1層L1内を陽極側センサ電極80に向けて移動する。このとき、陰極側センサ電極78では、NOが分解して生成された酸素イオンと、排気ガス中の残留酸素による酸素イオンとが生成され、陰極側センサ電極78と陽極側センサ電極80の間には、これらの酸素イオン量に比例した電流が流れる。
【0025】
従って、電流計84で検出した電流値Aからは、NOが分解して生成された酸素量と、残留酸素量とが検出される。そして、モニタセル90で検出した残留酸素量をセンサセル92での検出値から減算することで、NOのみに基づく酸素量を求めることができる。
【0026】
ポンプセル88近傍のセル室52内では排気ガス中のNOxは単ガス化されてNOとなるのみで、NOはほとんど還元されない。従って、電流値Aから電流値Aを減算して得られた値は、排気ガス中に含まれるNOx濃度に比例することになり、この電流から排気ガス中のNOx濃度を正確に検出できることになる。
【0027】
このように、NOxセンサ50は、ポンプセル88、モニタセル90、センサセル92の3つのセンサ素子を備えている。排気通路に設けられるA/Fセンサ、HCセンサ等の各種センサは、セル数が相違するなどの違いはあるものの、その基本構成は図2に示すNOxセンサ50と同様である。
【0028】
図2に示すように、大気室58の更に下方には電気ヒータ60が設けられている。NOxセンサ50は、700℃から800℃程度の温度に達するとその機能を発揮するため、電気ヒータ60によって加熱される。
【0029】
NOxセンサ50が適温に達した後は、NOxセンサ50のセンサ素子抵抗が一定値となるように電気ヒータ60による加熱の強弱をフィードバック制御する。センサ温度とセンサ素子抵抗には相関があるため、センサ素子抵抗に応じて電気ヒータ60による加熱の強弱をフィードバック制御することでセンサ素子抵抗を目標値に制御でき、NOxセンサ50の特性を確保できる。ここでは、所定時間(例えば256msec)毎にNOxセンサ50のセンサ素子抵抗を検出し、電気ヒータ60をフィードバック制御する。
【0030】
NOxセンサ50のセンサ素子抵抗を検出する場合は、ポンプセル88またはモニタセル90で検出することが望ましい。上述のようにセンサセル92には残留酸素、及びNOの量に応じた電流が流れるが、その値はナノアンペア(nA)オーダの微小値である。一方、抵抗値を測定するためには、ミリアンペア(mA)オーダの電流を流す必要がある。NOx検出時の電流よりも数桁大きな電流をセンサセル92に流すと、ノイズ等の影響によりその後のNOx検出に支障が生じる。従って、NOx検出に影響を与えることなくセンサ素子抵抗を検出するためには、センサセル92以外のセルで検出することが望ましい。
【0031】
モニタセル90では微量の残留酸素を検出しているため、電流計76で検出される電流値Aは、やはりナノアンペア(nA)オーダの値である。しかし、ポンプセル88で酸素を排出した後の残留酸素量の変動は比較的少ないため、モニタセル90での残留酸素の検出頻度は比較的低くすることができる。このため、モニタセル90にミリアンペアオーダの電流を流して抵抗値を検出した場合、ノイズ等が発生したとしても適正な検出値が得られるまで残留酸素の検出時期を遅らせることができる。従って、抵抗値検出によるノイズ等の影響を回避でき、モニタセル90は電気ヒータ60をフィードバック制御するための抵抗値検出に適している。また、ポンプセル88では特定の検出値を得ることはないため、ポンプセル88も抵抗値検出に適している。
【0032】
従って、NOxセンサ50による本来の検出に影響を与えることなく、フィードバック制御のための抵抗値検出を行うためには、ポンプセル88またはモニタセル90でセンサ素子抵抗を検出することが望ましい。
【0033】
次に、検出したセンサ素子抵抗に基づいて電気ヒータ60をフィードバック制御する方法について説明する。本実施形態では、検出したセンサ素子抵抗に基づいて電気ヒータ60をDUTY制御する。この際、ECU40は検出したセンサ素子抵抗と、予め定められた目標値とを比較し、PID制御等により電気ヒータ60への通電時間のDUTY比(ヒータDUTY)を決定する。
【0034】
図3は、ECU40で決定されたヒータDUTYを示す模式図である。図3において、各周期▲1▼〜▲5▼の時間は同一であり、ヒータDUTYは各周期▲1▼〜▲5▼内でのオン時間の割合をパーセント値として表したものである。電気ヒータ60をフィードバック制御する際には、センサ素子抵抗に基づいてECU40が各周期▲1▼〜▲5▼におけるヒータDUTYを指示する。そして、指示されたヒータDUTYに基づいて電気ヒータ60への通電を行うが、ECU40から直接通電しても良いし、NOxセンサ50とECU40の間にセンサ制御回路(不図示)を設け、センサ制御回路を介して通電しても良い。
【0035】
図3において、周期▲1▼ではオン(ON)時間とオフ(OFF)時間が同一であるため、ヒータDUTYは50%となる。周期▲2▼ではオン時間が3/4、オフ時間が1/4であるためヒータDUTYは75%となる。同様に、周期▲3▼のヒータDUTYは25%、周期▲4▼のヒータDUTYは100%、周期▲5▼のヒータDUTYは0%となる。このように、センサ素子抵抗に基づいてヒータDUTYを変更することによって、センサ素子抵抗が目標値に制御される。なお、図3は異なるヒータDUTYを例示したものであり、実際の制御、例えば電気ヒータ60の起動時の制御では、一定時間の間はヒータDUTYを100%とする制御が行われる。また、NOxセンサ50が適温に達した時点では、例えばヒータDUTYを100%→80%→60%というように段階的に低下させる制御が行われる。
【0036】
次に、本実施形態の異常判定装置におけるNOxセンサ50の異常判定について説明する。本実施形態では、センサ素子抵抗に基づいてヒータDUTYを制御し、この制御と並行してNOxセンサ50の異常検出制御を行う。異常判定はセンサ素子抵抗に基づいて行うが、上述のようにセンサ素子抵抗はセンサが所定の温度に設定されると目標値に到達するため、異常判定の際には、NOxセンサ50の温度が適温に達していることが前提となる。
【0037】
このため、本実施形態の異常判定装置は、ヒータDUTYの積算値に基づいてNOxセンサ50の素子温度を予測する。ヒータDUTYが大きい程、電気ヒータ60への通電時間は長くなり、NOxセンサ50の温度が上昇する。そして、一定時間内におけるヒータDUTYの積算値は、その時間内における電気ヒータ60への通電時間に対応する。従って、ヒータDUTYの積算値に基づいて、NOxセンサ50が適温に達したかを否かを予測できる。
【0038】
図3において、周期▲1▼から周期▲5▼までのヒータDUTYの積算値は、50+75+25+100+0=250(%)となる。そして、この積算値と予め設定された所定値とを比較し、積算値が所定値を超えている場合は、電気ヒータ60によるNOxセンサ50への加熱が十分に行われたものと判断する。この際、比較のために参照する所定値は、電気ヒータ60によるNOxセンサ50の暖機特性等から予め求めておく。
【0039】
このように、本実施形態では、ECU40側で決定されたヒータDUTYを積算するのみで、NOxセンサ50が適温まで昇温したか否かを判定することができる。従って、ECU40はNOxセンサ50側から電流値、電圧値などの情報を得る必要がなく、また電力値演算などの各種演算も不要となるため、回路構成、制御アルゴリズムを大幅に簡略化することが可能となる。
【0040】
そして、ヒータDUTYの積算値が所定値以上となった場合に、センサ素子抵抗を検出し、NOxセンサ50の異常判定を行う。積算値が所定値以上となる状態では、NOxセンサ50が十分に加熱されて正常に機能を発揮する温度に達していると推定できる。従って、この状態でセンサ抵抗値が予め設定された所定範囲内にある場合は、NOxセンサ50の機能が正常であると判断できる。
【0041】
一方、ヒータDUTYの積算値が所定値以上の場合であって、センサ抵抗値が予め設定された所定範囲内にない場合は、NOxセンサ50自体に異常が生じているか、またはNOxセンサ50が適温に達していないものと推定できる。従って、この場合は、センサ素子抵抗を検出したセンサ素子、または電気ヒータ60に異常が発生していると判断できる。
【0042】
次に、図4のフローチャートに基づいて、本実施の形態の異常判定装置における処理の手順を説明する。以下の処理はイグニッションスイッチのオン後、所定周期(例えば256msec)毎に実行されるものである。先ず、ステップS1ではNOxセンサ50のセンサ素子抵抗Rを算出する。次のステップS2では、素子抵抗Rに基づいて電気ヒータ60を駆動するためのヒータDUTYを算出する。ここでは、ステップS1で求めた素子抵抗Rと目標値を比較し、PID制御などの方法で適正なヒータDUTYを決定する。次のステップS3では、この時点までに決定されたヒータDUTYの積算値(ΣDUTY)を算出する。
【0043】
次のステップS4では、ヒータDUTYの積算値と所定値とを比較する。ここで、比較に用いられる所定値は、センサの暖機特性等から予め定められた値である。
【0044】
ステップS4でヒータDUTYの積算値が所定値以上である場合は、ステップS5へ進み、センサ異常検出を開始する。ステップS4でヒータDUTYの積算値が所定値より小さい場合は、電気ヒータ60によるセンサ素子の加熱が不十分であると判断し、異常検出を行うことなく初期に戻る(RETURN)。
【0045】
ステップS5の後、ステップS6では、ステップS1で検出した素子抵抗Rが予め設定された所定の範囲にあるか否かを判定する。素子抵抗Rが所定範囲内の場合はステップS7へ進み、NOxセンサ50のセンサ素子が正常であると判断する。
【0046】
一方、素子抵抗Rが所定範囲内ではない場合は、ステップS8へ進み、NOxセンサ50のセンサ素子自体、または電気ヒータ60に異常が発生していると判断する。ECU40は、異常フラグをオンにして異常を示す処理を実施し、電気ヒータ60への通電禁止、センサ出力の利用禁止などフェールセーフの措置を取る。
【0047】
なお、図4のフローチャートでは電気ヒータ60へのフィードバックのために素子抵抗Rを常時検出しているが、例えば起動時などにおいてヒータDUTYが予め固定値とされている場合などは、ヒータDUTYの積算値が所定値以上となるまでは素子抵抗Rの検出を行わず、積算値が所定値以上となった場合に素子抵抗Rを検出して異常判定を行ってもよい。
【0048】
また、上述した方法では、ヒータDUTYの積算値に基づいて電気ヒータ60の加熱状態を推定したが、ヒータDUTYにある係数を乗じた値を用いて積算値を算出してもよい。この方法は、例えば、ヒータDUTYそのものを用いて演算を行う場合に、演算処理量が大きくなる場合等に有効である。また、ヒータDUTYの代わりに、ヒータのオン時間の積算値から加熱状態を推定してもよい。この方法は、電気ヒータ60をオン時間で制御する場合に有効である。このように、ヒータDUTY以外の特性値であっても、電気ヒータ60の通電時間に相当する所定の特性値であれば、その積算値を求めることでセンサ素子温度を予測することが可能である。
【0049】
また、本実施形態では、異常判定を行うセンサとしてNOxセンサ50を例示したが、他のセンサ、例えば排気通路に設けられるA/Fセンサ、HCセンサ等についても同様に適用できる。また、排気通路に設けられるセンサ以外のセンサに適用することも勿論可能である。
【0050】
以上説明したように、本実施形態では、ヒータDUTYの積算値に基づいてセンサ素子の加熱状態を判定するようにしたため、ECU40が設定したヒータDUTYのみに基づいて加熱状態を判定することができる。従って、ヒータDUTY以外の情報、例えばセンサに印加される電圧値、センサを流れる電流値などを検出する必要がなくなり、また、電圧値、電流値に基づいて電力を演算する等の処理が不要となる。従って、NOxセンサ50の制御回路を簡略化するとともに、制御ロジックを簡略化することができる。
【0051】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0052】
第1の発明によれば、複雑なロジックを用いることなく、積算値から素子温度を予測することが可能となり、素子温度に応じたセンサ素子抵抗に基づいて異常判定を行うことが可能となる。
【0053】
第2の発明によれば、加熱手段への指示デューティ値を積算することにより、単純なロジックで素子温度を予測することが可能となる。
【0054】
第3の発明によれば、積算値が所定値以上となった場合のセンサ素子抵抗を用いることで、センサ素子が十分に加熱された状態でのセンサ素子抵抗に基づいて異常判定を行うことが可能となる。
【0055】
第4の発明によれば、積算値及び素子抵抗値に基づいて、センサ素子又は加熱手段の異常を判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる異常判定装置及びその周辺の構造を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるNOxセンサの構成を示す概略断面図である。
【図3】ECUで決定されたヒータDUTYを示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる異常判定装置における処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
40 ECU
50 NOxセンサ
60 電気ヒータ

Claims (4)

  1. センサ素子抵抗に基づいて異常判定を行う装置であって、
    センサ素子抵抗を検出する検出手段と、
    センサ素子を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段への通電時間の積算値、又は前記通電時間に相当する所定の特性値の積算値を求める積算手段と、
    前記センサ素子抵抗及び前記積算値に基づいて異常を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする異常判定装置。
  2. 前記加熱手段への通電時間のデューティ値を取得する手段を備え、
    前記積算手段は、前記デューティ値の積算値を求めることを特徴とする請求項1記載の異常判定装置。
  3. 前記積算値と予め設定された所定値とを比較する比較手段を備え、
    前記判定手段は、前記積算値が前記所定値以上となった場合の前記センサ素子抵抗に基づいて異常を判定することを特徴とする請求項1又は2記載の異常判定装置。
  4. 前記判定手段は、前記センサ素子抵抗及び前記積算値に基づいて、センサ素子又は前記加熱手段の異常を判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の異常判定装置。
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